今回はOnexPlayerX1のベンチマークの結果や使用感について書いていこうと思います。
まずはベンチマーク測定の結果です。
ベンチマークについてはCinebenchとFF15ベンチを回してみました。
まずはCinebenchの結果についてです。
画面は省略・・・
マルチコア:3805
シングルコア:1121
でした
・・・意外と大したこと無い?と思い過去のデータと照合してみたところ
OneMix4の結果が
マルチコア:3511
シングルコア:1219
でした。
最新CPUを搭載しながらまさかのスペックダウンか?
と思いがっかりしていましたが、どうもOnexPlayerX1はユーティリティーソフトでTDPの調整ができることを忘れていました。
Turboボタンを押してTDPの設定を確認したところ、15Wに制限がかかっていました・・・
↑OneXConsoleの画面を開き、TDPを最大の35Wに設定し、再度Cinebenchを回してみました。
結果は
マルチコア:10551
シングルコア:1555
という事で、OneMix4を大幅に上回る結果になりました。特にマルチコアが3倍近くまで伸びています。
一瞬買い物に失敗したかと思いショックを受けかけましたが、一安心です。
同様にFF15ベンチも計測してみました。こちらに関してはGPUの性能の計測が主目的となります。
他のPCと純粋に比較するため、設定はFullHD高画質で計測しました。
結果は・・・
1912でした。
GTX1050を搭載したMSIのノートPCが1848だったので、InetlArcのグラフィック性能としてはGTX1050を上回っているという事になります。
ついでに外付けGPU(GTX1660ti)を接続して計測したところ・・・
結果は5449でした。OneMix4+GTX660tiの結果が5166だったので、CPUの処理速度の影響で若干結果は向上しているようですが、GPUの処理能力の方が影響が大きいようです。
↑FF15ベンチの比較グラフです。
次にゲームを実際にプレイしてみた結果についてです。
時間の都合上Forteniteのみの結果となります。
自動でグラフィックの設定を行い、プレイしたところ40fpsくらいは出ましたが、60fpsまでは出ませんでした。ただし、CPUパワーが高いので、マウス操作への追従性が高く、fpsが低くても快適にプレイできました。
OneMix4の時は30fpsの設定でも瞬間的にカクつくことがありましたが、OneXPlayerではカクつきは発生しませんでした。
その他の使用感を以下に列挙していきます。
・キーボードは予想以上に使いやすい
→今回の買い替えで最も懸念されていたキーボードの使い勝手ですが、タイピング感も良く、キーピッチも十分に確保されているので非常に快適でした。
OneMix4のキーボードは打っていると時々タイピングを拾ってくれない事がありましたが、OnexPlayerX1のキーボードは通常の速度でタイピングしていても、タイプ抜けは全く発生しませんでした。
まさにSurfaceのタイプカバーに迫るほどの完成度と言っても過言ではないと思いました。
・英語配列のキーボードは慣れが必要
→OnexPlayerX1のキーボードはゲーミングPCという位置づけなので、キー配置が英語となっています。
記号の入力や日本語入力モードへの切り替えが日本語キーボードと異なるので若干の慣れが必要です。
自分は過去学生時代に英語キーボードのパソコンを使ったことがあったのであまり違和感なく操作できていますが、日本語キーボードしか触ってこなかった人の場合、慣れるまでは操作ミスが出てしまうかもしれません。
・タッチパッドの誤操作がまあまあ発生する。
→キーボードのタッチパッドとパームレストとの段差があまりないので、タイピング中に手の親指の付け根がタッチパッドに触れてしまい、カーソルが飛んで行ってしまう現象がそこそこ頻繁に発生しました。
マウスを使っている時はFn+ESCでタッチパッドを切って作業した方が効率的です。
・やっぱり重たい
→スタンドブラケットとキーボードを付けると1.2kgという事で、その重量感はやはり結構なものでした。OnexPlayerX1を持ってからOneMix4を持つとその重量の差は歴然としていました。
普段の通勤鞄に入れて持ち運ぶにはそれなりの覚悟が必要だなと思いました。
・分厚い
→今まで薄型タブレットや薄型PCに慣れてきているので、OnexPlayerX1の分厚さはかなり気になりました。
分厚い文庫本を持っているような感覚です。
・外付けディスプレイとの相性問題あり?
→USB-Cケーブルを接続し、アイリスオオヤマのモバイルディスプレイを接続したところ、ディスプデイを認識できませんでした。ならばと思い、手持ちのドッキングステーションをつなげてそこからHDMI接続をしても認識はしませんでした。
いろいろ試したところ、モバイルディスプレイにある2つのUSB-Cポートの片方に付属のUSB-PDアダプターで電源供給し、もう片方のUSB-CからOnexPlayerX1にケーブルをつなげたところ、電源込みでディスプレイが認識されました。
グラフィックボードが出たばかりのIntelArcなので、ドッキングステーションやディスプレイとの相性問題が出ているようです。
ちなみにXrealAirをUSB-Cに接続したところ、これはケーブル一本で認識してくれました。
どうやらアイリスオオヤマの外付けディスプレイとOnexPlayerX1の組み合わせだけがNGのようでした。(あと、手持ちのドッキングステーションとの相性も・・・)
長時間作業する場合は電源をつなげながら作業するので良いのですが、コンセントや電源のないところで外付けディスプレイを使えないのはちょっと残念だなと思いました。
今後、InetlArcのグラフィックスドライバーが更新されたりするともしかしたら治るかもしれませんが、それまでは電源供給しながら頑張るしかなさそうな感じです・・・
・処理速度、ゲーミング性能は十分
→ここはさすがのCoreUltra5とIntelArcだなと思いました。
普段使いの作業ではほぼノーストレス、ゲームも外付けGPUを使わなくてもかなり快適にプレイできました。
これ単体で出先でゲームが快適にプレイできるのはかなり大きいなと思いました。
さすがポータブルゲーミングPCを名乗るだけのことはあります。
・生体認証の感度も非常に良い
→最近のノートPCには指紋認証が付いているものが多いですが、感度がイマイチでいくら指を読ませても認証できないものが結構あります。
OneMix4の指紋認証はその中でもかなり優秀な部類でしたが、同様にこのOnexPlayerX1の指紋認証センサーもかなり優秀でした。(ほぼ誤検知なし)
今のところハンズフリーで認証できる顔認証をメインで使っていますが、フロントカメラの顔認証についてもスピーディーな認証ができて、非常に快適です。
総評としては、重量と厚みの部分で持ち運びにの面には若干の課題があり、ハードウェアの相性も気になる部分は数点ありますが、キーボードの使用感や処理速度面では申し分ない完成度ではないかと思いました。
諸々の相性問題は今後のアップデートに期待しつつ、メインPCとして活躍していってもらおうと思います。
ONEXPLAYER X1 3in1PC(ゲーミングPC/ノートPC/タブレット) 国内正規版 Windows 11 Home (インテル Core Ultra 7 155H/64GB/4TB)
新品価格
¥250,880 から
(2024/5/25 13:19時点)
【このカテゴリーの最新記事】
- no image