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1000羽、既婚サラリーマン(貧乏)です。 このブログでは、主にパソコン、スマホ、デジタル機器あたりの話題をメインに投稿しようと思っています。
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2023年04月30日

年代物のロースペックPCをハイエンドPCに改造する話(5)

前回まででCPUまで交換してしまったDELLのVOSTRO3800について、今回は改造前後でどの程度性能がアップしたかをベンチマークスコアで比較してみようと思います。
↓今話題のPC DELL VOSTRO3800
スクリーンショット 2023-04-11 230135.png

ちなみに改造前後のスペックを比較してみると、以下のような感じになります。

CPU:Intel Core i3-4150 → Intel Core i7-4790
メモリー:4GB → 12GB
ストレージ:HDD500GB → SSD240GB+HDD500GB

ベンチマークソフトは一般的にCPUの処理速度を計測するのによく使われている、CineBenchR23を使用しました。
どのくらい性能が向上したか分かるように、予め改造前にベンチマークスコアを取得しておき、改造後の数値と比較しました。
ついでに手持ちのPCのスコアも計測し、それらとも比較してみました。

↓改造前の状態でCineBenchを実行した後の画面
Cinebench_i3-4150.png
マルチコア:1618pts
シングルコア:692pts
というスコアでした。
参考までに手持ちのSurfaceGo2(Core m3-8100Y)のスコアは
マルチコア:1317pts
シングルコア:707pts
でした。
↓SurfaceGO2をベンチマークしたときの画面
Cinebench_surfaceGo2.png
マルチコアだとDELLのデスクトップが勝っていますが、シングルコアだとSurfaceGO2の方が上という結果でした。。
つまり、電力をガンガン消費してパワーのかかる作業や同時並行処理についてはデスクトップの方が上ですが、単発のアプリケーションの起動やゲームなどの動きについてはSurfaceGO2の方がちょっと上というイメージになります。
SurfaceGo2は省電力タイプのCPUを積んでいるので、パワーを掛けるような作業は苦手ですが、普段使いのブラウジングや表計算などの軽作業はキビキビ動くので、なんとなくイメージは合っている気がしました。



では、改造後のスコアはどんな感じになったでしょうか?
結果は以下のような感じでした。
マルチコア:3997pts
シングルコア:896pts
Cinebench_i7-4790.png
マルチコアのスコアは倍以上に伸びました。
そしてシングルコアも30%弱伸びていました。
コア数が4コアになったのとTDPも高くなったので、その分処理速度も向上という感じです。

参考として、現在メインで使っているマウスコンピューターの第3世代i7(Core i7-3770)のデスクトップPCのスコアを計測したところ
マルチコア:3374pts
シングルコア:738pts
という結果でしたので、やはり第3世代のi7マシンよりも処理速度は上になっているという事が分かりました。
Cinebench_mouse_desktop.png

もう1つの比較対象として、現在メインのノートPCとして使用しているOneMix4のスコアも計測してみました。
OneMix4のCPUは第11世代Core i7-1160G7です。
結果は
マルチコア:3511pts
シングルコア:1219pts
という感じで、シングルコアの性能は飛躍的に伸びていましが、マルチコアは意外にもデスクトップPC以下となってしまいました。
Cinebench_Onemix4.png
この結果からは改造前のデスクトップPCとSurfaceGo2の比較と同じ傾向が見られると思いました。
OneMix4に搭載されているi7-1160G7はモバイル向けの超省電力CPUなので、電力を突っ込んだパワー勝負となるとTDPの高いデスクトップPCに軍配が上がってしまうようです。
ただし、シングルコア性能は高いので単一のアプリケーションを動かすような使い方では断然OneMix4の方が速いという事になると思われます。

結果として、マルチコアのスコアは新しく改造したDELLのVOSTRO3800(改)が我が家で最もスコアが高くなってしまいました。
これで年代物のデスクトップPCのハイエンドPCへの改造は成功という結果になりました。
これだけのCPUパワーがあるともっといろいろな事が出来そうなので、機会があれば他の改造にも挑戦してみようと思います。




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2023年04月11日

年代物のロースペックPCをハイエンドPCに改造する話(4)

前回までの改造(特にSSD換装で)により、ずいぶん快適な操作性になった貰い物PCですが、更にハイスペックなPCに改造すべく、今回はCPUの交換を行いました。

↓今話題のPC:DELL VOSTRO3800
スクリーンショット 2023-04-11 230135.png

初期状態の搭載CPUはIntel Core i3-4150でした。
IntelのCoreシリーズの第4世代CPUなので、同じ世代のCPUであればソケット(LGA1150)に互換性があるので交換する事が出来るはずです。
ちなみに当時のCoreシリーズの最上位モデルはCore i7-4790kあたりですが、このVOSTROシリーズの最上位モデルはCore i7-4790(Kなし)のようです。
i7-4790は新品だと38000円くらいしますが、中古品だと1万円を切る価格で流通しているようでした。
4790kとノーマルの4790との違いは、クロック周波数が高く(処理速度も速い)さらにオーバークロックも対応しているとの事です。
今回のDELLのマザーボードはオーバークロック対応では無さそうな雰囲気なので。無難に4790無印にしました。

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あと、ネットでVOSTROシリーズのCPU交換について調べてみたところ、i3モデルにi7を載せ替える場合はBIOSがある程度新しいバージョンじゃないと上手く認識しないという噂もありました。
そこで念のためですが、 メーカーのホームページ からBIOSアップデートプログラムを入手し、最新版のBIOSにアップデートを行った後、CPU交換をすることにしました。

BIOS_UP1.png
↑BIOSのアップデートプログラムを起動しているところ。
最初にBIOSのバージョンチェックが行われるようでした。
現在のバージョンがA06に対し、最新バージョンはA16のようでした。
ここでUpdateボタンを押すと、BIOSのアップデートプログラムが実行され、数分後に再起動の画面が出てきます。
BIOS_UP2.png

本体側の準備が整ったところで、いよいよCPUの交換です。
まずは本体のカバーを開けて、CPUクーラーを取り外します。
20230318_163945.jpg
↑CPUクーラーにはヒートシンクにファンを取り付けるネジ4本と、CPUクーラーそのものをマザーボードに取り付けるネジ4本が付いていますが、ここではマザーボードにCPUクーラーを取り付けているネジ4本だけを外します。ネジにはバネが付いていて、このバネの力でCPUとクーラー間のグリスを密着させるような仕組みになっているようです。

20230318_164121.jpg
↑CPUクーラーを取り外したところ。
CPUクーラーとCPU上面との接触面にはグリスが塗られていましたが、年数が経っていたのでカリカリに乾き切っていました。
CPUを取り外す前に、まずはこの乾いたグリスを拭き取りました。
20230318_164324.jpg

20230318_164333.jpg
↑グリスを拭き取った後のCPU

グリスを拭き取ったら、CPUの固定レバーを上げてクランプを解除します。
20230318_164439.jpg

クランプ解除すると押さえ金具全体がパタンと外れるので、CPUを取り外す事が出来ます。
ちなみにCPUはマザーボードのソケット上に乗っているだけなので、これらの固定を解除すると簡単に外すことができました。
20230318_164451.jpg

20230318_164609.jpg
↑取り外したCPU(左側:Core i3-4150)とこれから換装するCPU(右側:Core i7-4790)
刻印は異なりますが、取り付けが互換名だけあり、外観形状は全く同じです。

方向が同じになるように新しいCPUをソケットに乗せて、クランプレバーで固定します。
20230318_164655.jpg

20230318_164727.jpg

CPUを固定した後、新しいグリスをCPUの上に塗ります。
20230318_164751.jpg
20230318_164758.jpg
20230318_164828.jpg

グリスは以前ニンテンドースイッチを修理したときに購入した残りを使用しました。



あとは外した逆の手順でCPUクーラーを取り付けて、CPU交換は完了です。

やってみたところ、特別な工具も必要なく、意外と簡単にできた気がします。

本体カバーを戻し、再び電源を入れてシステム情報を確認したところ、ちゃんと新しいCPUが認識されていました。
sysinfo_after.png

という事で、CPU交換は成功しました。
次回はこのCPU換装でこのパソコンの処理速度がどの程度上がったかを検証してみようと思います。

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2023年04月01日

年代物のロースペックPCをハイエンドPCに改造する話(3)

もらい物PCの改造話の3回目です。
今回は前回まで行ったハードウェア調査結果から、どのように改造していくかを書いてみようと思います。

ちなみに現状のスペックはこんな感じ↓
メーカー:DELL
機種名:VOSTRO3800
CPU:Intel Core i3-4150
(Intel第4世代CPU、2コア4スレッド、クロック周波数3.5GHz、CPUスコア:3377)
メモリー:4GB
ストレージ:HDD500GB
リムーバブルドライブ:光学ドライブ、SDカードリーダー
インターフェース:USB2.0/3.0、有線LAN、D-subモニターポート、HDMI、オーディオ入出力ジャック、PS2ポート

実際に起動して触った感じ、やはり最大のボトルネックは断然HDDなので、ここは順当にSSDに換装しようと思いました。(そうしないと触る気が・・・)

メモリーも4GBは心許ないので、+8GBくらいは増設しておこうかなと思いました。

そしてCPUについても、同世代の最高スペックCPUに換装してみようと思いました(面白そうだから)
実際、通常の用途としては十分な性能を持っているとは思うのですが、グラボを接続したり、ゲームを試してみたりするにはパワー不足な感じですし、第4世代のi7であれば中古(メルカリ)とかで格安で売っているだろうという予測もあったので・・・(新品の定価は数万円するみたいですが・・・)

という事で、実際に改造にかかりました。
まずは何を置いてもHDDをSSDに換装です。
SSDは幸い手持ちで240GBの物が浮いていたので、それを使う事にしました。
SATAケーブルは手持ちがなかったので、近所の電気屋で買ってきました。

まずは本体のHDDのパーティション容量を調整し、240GB以下にしました。
使ったのはEaseUsPartitionMasterというソフトです。
このソフトはパーティションを自由に操作できるフリーソフトです。
↓こんなやつです。(現物のスクショを取り忘れました・・・)
EPM_Image_1.png
このソフトを使うとパーティションのリサイズや移動、コピーなどができます。
Windows標準の管理ツールよりも色々な細かい操作ができて便利です。
ちなみに、最新バージョンだと一部の機能が無駄に有料化されているので、使うのであればVer14以前を推奨します。

まずはこれでメインのパーティションのサイズを調整しました。
システム領域でほとんど500GBになっていましたが、実際に使用していたのは60GBくらいだったので、80GB程度までサイズを縮小しました。

HDDのデータ移行の準備が出来たら、本体を開けてSSDを接続しました。
マザーボードのSATAポートは4つあり、そのうち2つが空いていたので、そこにSATAケーブルを接続し、SSDを接続しました。
20230318_132908.jpg
↑SSDを接続したところ。SATAの電源ケーブルについても元々分岐コネクタが1個空いていたので、そこに接続しました。

SSDの認識を確認した後に、次はこのパーティションのイメージを新しいSSDにコピーしました。
EaseUSでもクローン機能はありましたが、ちょっと怪しかったので、MacriumReflectというソフトのクローン機能を使いました。ソフトのリンクは こちら
reflect_clone.png


コピーが終わったら、システムがSSDから起動するようにマザーボードのSATAケーブルを入れ替えて再起動しました。

結果、コピーは成功し、データアクセスによる動作遅延は解消され、かなり快適になりました。
taskman_after.png
↑ストレージをSSDに変更したところ。
まだアップデートが動いていますが、アクセス速度が速いので、操作には全く影響が出なくなりました。
まず第1段階のSSD換装は成功しました。
あとは後処理です。

元々のHDDのシステムパーティションは万が一のために縮小した状態でドライブレターを解除し、眠らせておいて、空き領域にNTFSパーティションを作成し、データ領域としました。
スクリーンショット (4).png
↑SSD換装後のドライブ構成。
CドライブがOSが入っているSSD、Dドライブに光学ドライブが割り当たっているので、HDDのデータ領域はEドライブになっています。

次に、SSDの収納です。このままだと本体を動かすごとにSSDがぐらぐらと動いて危険です。
20230318_132908.jpg

うまい収納場所を探して本体の中を再度確認したところ、HDDのブラケットに2.5インチ用のドライブベイを発見しました。
最悪ガムテープか何かでどこか(HDDの上とか)に貼り付けてやろうかと思っていたのですが、DELLのパソコンは意外とよくできています。
早速手持ちの取り付けネジで、HDDの裏側にSSDを固定しました。
20230318_144406.jpg

↓HDDとSSDを抱き合わせで綺麗に収納できたので、とりあえずSSD換装は成功です。
20230318_144439.jpg

これだけでも十分使える状態になったのですが、更にハイスペックPCに進化させるべく、次回はCPU交換について書いてみようと思います。




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