今回はこのネットブックの処理速度向上について検討してみようと思います。
↓今(ここだけで)話題のネットブック FRNU507
先回は特にハードウェアをいじらない状態で、一般的なOSであるWindows10と軽量OSであるVineLinuxとの比較を行いましたが、結果的にCPUパワーも不足する中、パフォーマンスとしては今一つという結果になりました。
では、このネットブックをスピードアップする方法はあるのでしょうか?
自分は今までの長年(?)の経験上、パソコンが遅くなってきたら、以下の方法でパソコンの処理速度を向上し、延命措置を図ってきました。
?@ODPの取り付けもしくはCPU換装
?Aメモリー増設
?Bオーバークロック
?C高速なストレージに交換(HDD→SSDとか)
?@については、25年ほど前のPC-98で使った手で、性能の低いCPUを数ランク上のCPUに換装する方法です。
ここ最近もソケット形状が同じCPUであればこの手は使えます。
そして、数多くの事例がネット上でも紹介されています。
が、今回のネットブックのCPUであるAtomN450はマザーボードの基板上にCPUが直接はんだ付けされているので、換装はほぼ100%不可能です。
またCPUの上に被せるように取り付けるタイプのODP(オーバードライブプロセッサ)も探してみたものの、やはり需要が無いようで、見つかりませんでした。
そもそも小型のネットブックの筐体の中にODPを取り付けるスペースなんてありませんし。。。
という事で?@はおそらく無理という結論に至りました。
では?Aはどうでしょうか?
OSのメモリー常駐量が物理メモリーの容量を超過すると、頻繁にスワップファイルが発生します。スワップファイルというのは、アプリケーションデータを読み込む際、物理メモリーに常駐している他のアプリケーションなどのデータを一時的にストレージに移動し、起動対象のアプリケーションのために物理メモリー領域を空ける処理の事です。そして、この処理を行うたびにストレージへのデータアクセスが発生し、それが完了するまでパソコンはアプリケーションを動かすことが出来なくなります。そのデータアクセスの速度がネックとなりPC全体の処理速度が低下するのがいわゆる「メモリー不足」という状態です。
今回の場合は、そもそもこのネットブックに搭載されているCPUである、AtomN450の仕様上、メモリー最大搭載量は2GBまで(インテルのHPにて確認)なので、これ以上このPCにメモリーを増設しても2GBまでしか認識されない、もしくは動作自体しなくなる可能性大都いう事で、?Aもおそらく無理という結論に至りました。
では?Bはどうでしょうか?
オーバークロックというのはCPUを駆動する電圧を定格以上に上げたり、ベースクロックに対する倍率を上げる事でCPUのクロック周波数を無理やり上げてしまうという荒業です。
メリットとしては、CPUを交換することなく、処理速度を少し上げる事ができるという所です。
デメリットとしては、定格以上の電圧をかけたCPUが熱暴走してOSがフリーズしたり、最悪の場合焼き切れて壊れてしまうリスクがあるという所です。
ネット上の情報ではAtomN450は元々の最大クロック周波数の1.66GHzに対して、2GHzくらいまでオーバークロックできた!という事例もあるようです。
これは有りかも?と思ったのですが、オーバークロックをするには電圧設定機能が搭載されているマザーボードとBIOSが必要となります。
残念なことにFRNU507のBIOSを調べたところ、そういった機能は見当たりませんでした・・・
という事で?Bも無理という結論に至りました。
では、?CのSSDへの換装はどうでしょうか?
前回までの記事で、このネットブックの処理速度のネックはCPUという事が分かっていますが、データの読み込みといった、HDDのアクセス速度に依存するような処理については、SSD換装の効果が多少現れる可能性はありそうです。
おそらく劇的な改善は見込まれないとは思いますが、どの程度スピードアップするかはちょっと興味ありです。
という事で、次回はFRNU507のHDDをSSDに換装し、処理速度がどの程度上がるかを検証してみようと思います。
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