我が家にはグラフィックボードを搭載したPCが2台あります。
1台目はマウスコンピューターのデスクトップPCに増設したGeForce GTX-1050Ti
2台目は先日購入したMSIのクリエイター用ノートPCに搭載されているGeForce GTX-1050
です。
検証の手順としては
・手持ちのDVDをリッピングしPC上のDVDフォルダーに元データとなる1時間半程度のDVD映像データを作成
・ソフトエンコーダとGPU搭載のハードエンコーダを使用してそのデータを動画ファイルに変換(H.264形式)
・上記変換処理の速度を比較
なお、動画エンコードソフトには HandBrake を使用しました。
ちなみにHandBrake上でグラフィックボードのハードウェアエンコードを使用するには、グラフィックボードのドライバーを最新版に更新する必要があります。(古いドライバーだとハードウェアエンコーダを選択できないので)。我が家のPCのドライバーは購入当初から更新されていませんでしたので、 NVIDIAのユーティリティーソフト を使ってドライバーを最新版にアップデートしました。
ちなみにこのドライバーの更新は、GEFORCEEXPERIENCEというソフトを使うのですが、元々インストールしていたソフトが古すぎて、ドライバーのアップデートが失敗になってしまう不具合が発生し、かなり手間取りました。
結局古いGEFORCEEXPERIENCEをアンインストールし、上記のサイトから新しいバージョンのGEFORCEEXPERIENCEをダウンロードし直して再インストールするとドライバーのアップデートが上手くいきました。
やはりこまめなソフトの更新は大事ですね・・・
という訳で前置きが長くなりましたが、各条件の結果を見ていこうと思います。
まずは従来方式であるソフトウェアエンコードの結果です。
使用したのはMSIのノートPCのCorei7-8550Uです。
平均で160fpsのエンコード速度で、時間は約20分弱かかりました。
次に、MSIノートに搭載されているGeForce1050を使ったエンコード結果です。
平均で380fpsのエンコード速度で、時間は約7分ちょっとかかりました。
驚くことに倍以上の速度が出ていますね。
ちなみにこの時のタスクマネージャーの状態は以下の通りです。
CPU使用率が100%に張り付いており、GPUのVideoEncodeの所が37%程度の負荷で動作しています。
この事より、GPUのハードウェアエンコード機能が動作していることが分かります。
次に、デスクトップPCに搭載されているGTX-1050Tiのエンコード結果を見てみます。
平均で439fpsのエンコード速度で、時間は約6分ちょっとかかりました。
やはりグラフィックボードのグレードが上なだけに、速度の方も若干UPです。
タスクマネージャーの状態は以下の通りです。
MSIのノートPCと同じく、GPUのエンコードが動作しています。
ついでになりますが、MSIのノートPCでは、CPU付属のIntelのUHDGraphics620も併用可能な構成となっており、同じくハードウェアエンコードに対応しているようなので、番外編として試してみました。
結果は以下の通りです。
平均で290fpsのエンコード速度で、時間は10分ちょっとかかりました。
そしてタスクマネージャーの状態はというと
GPUのビデオエンコーダは動作していますが、CPUの使用率が78%程度まで落ちています。
どうやらGPUの動画エンコードが遅くてCPUの能力が余っているようです。
スピードもソフトエンコードに対して倍とまでは行きませんが、それなりに速いようです。ただしGTX1050のエンコード能力に対しては若干劣るという感じです。
という事で、グラフィックボードのビデオエンコーダは通常のソフトエンコードに対してかなり速いという事が分かりました。
特にオンボードのGPUでも、物によってはかなりのエンコード時間短縮が期待できそうです。
今年は運動会やお祭り等、行事が軒並み中止になってしまっていますが、ホームビデオ他、動画エンコードの際は、かなりの作業効率の向上が見込めそうです。
上手く活用できるよう、ソフトの使い方など勉強していこうと思います。
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