?T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「?U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析は こちら に詳述しています。
せっかくFXで取引するなら、?@ 取引する指標や他の指標との関係性、?A その指標発表時の反応の特徴や傾向、を知っておいた方が楽しめます。言わば、観光地に行く前に「うんちく」を仕入れておくのと同じです。
今回発表は2018年1月分集計結果です。下表に指標要点を纏めておきます。
今回の市場予想では、失業率や平均時給が前回同値です。もし発表結果も前回と同じなら、反応はNFP増減の市場予想との差だけに依存します(と単純化します)。このとき、NFP増減発表結果が市場予想と1万人ズレる毎に、過去平均における直後1分足は50pips以上の値幅となります。
前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足は、事前差異との方向一致率が76%となっています。今回の事前差異はプラスなので、直前10-1分足は陽線と見込まれます。
- 直前1分足の陰線率は80%です。この数字を見て、この期間にロングをオーダーすることはあり得ません。ショートか取引きしないかが選択肢です。
- 直後1分足の陽線率は53%と、偏りがありません。がしかし、直前1分足は直後1分足との方向一致率が37%となっています。どちらかと言えば、指標発表の直前・直後とは逆方向に反応することが多い訳です。
けれども、前述の通り、直前1分足は陰線率がかなり高く、直後1分足の陽線率は53%で偏りがありません。
期待的中率1−0.37=63%は、取引の論拠とするには心もとない数字です。雇用で改善傾向が続く間だけしか通用しない傾向かも知れません。 - 事後差異と直後1分足の方向一致率は86%です。発表結果の市場予想に対する良し悪しには、かなり素直に反応します。そして、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%です。
指標発表から1分を過ぎても反応を伸ばし続けているのだから、初期反応方向を確認したら追撃は早期開始です。 - 直後11分足の過去平均跳幅は59pips、過去平均値幅は40pipsです。平均的なヒゲの長さは全幅の32%で、特にヒゲが大きい訳ではないにせよ、平均的に19pipsのヒゲなので高値掴み/安値掴みには気を付けましょう。
むしろ、このヒゲが平均19pipsもあるということは、この間の取引で何度も他の指標発表直後と同じぐらいの追撃・逆張りを繰り返すことができます。指標発表から1分を過ぎれば上下動のスピードもかなり落ちるので、その分だけ、他の指標の発表直後よりも追撃が行いやすいとも言えるのです。
直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは44%です。けれども、前述の通り、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%なのです。
感覚的な話で恐縮ながら、指標発表から2〜5分ぐらいは順張りで追撃を、それ以降は逆張りを中心に取引すると、成績が良いようです。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年2月5日に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
結果は、NFP増減が前回・予想を上回り、失業率と平均時給は前回・予想と同値でした。反応は陽線でした。
取引結果は次の通りです。後述するように、ほぼ過去の傾向通りの反応となり、取引は上手くいきました。
事前分析内容を検証しておきます。
- 直前10-1分足は、事前差異との方向一致率が76%となっていました。今回の事前差異はプラスだったので、直前10-1分足は陽線と見込まれました。
結果は僅かながら陽線でした。 - 直前1分足の陰線率は80%でした。
結果は陰線でした。 - 直前1分足は、直後1分足との方向一致率が37%となっていました。どちらかと言えば、指標発表の直前・直後とは逆方向に反応することが多い訳です。
結果は、直前1分足が陰線、直後1分足が陽線でした。 - 発表結果の市場予想に対する良し悪しには、かなり素直に反応していました。そして、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%でした。
結果は、今回の事後差異がプラスで、直後1分足は陽線でした。また、直後1分足跳幅を超えて直後11分足跳幅は反応を伸ばしました。 - 直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは44%でした。感覚的な話で恐縮ながら、指標発表から2〜5分ぐらいは順張りで追撃を、それ以降は逆張りを中心に取引すると、成績が良いようだと、事前に言及していました。
結果は、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしており、この点で過去の傾向とは異なりました。
以上
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