組織委員会はじめ関係者は雰囲気作りに躍起になっていますが、
その一方で、依然として根強くコロナ感染への拡大が危ぶまれています。
約8万人の選手及び関係者が外国からやってくると言われていますが、
感染症の専門家のあいだでは、最悪のシナリオとして「五輪株」の
世界への拡散が危ぶまれているのです。
つまり、海外から様々な変異株が持ち込まれ、自国では流行していない
タイプのコロナウイルスを持ち帰るというシナリオです。
決してありえないことではないように思えてなりません。
直近の様子をみても不安が増すばかりです。
緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に切り替えられた
東京では、すでに感染再拡大の様相がはっきりとあらわれています。
直近の新規感染者が6月23日に619人、24日が570人、25日が562人で、
直近7日間平均では、1日439.6人とあきらかに増加傾向にあるのです。
そんな中、19日に来日したウガンダの選手団のなかから感染者が
出たという事実が判明しました。
すでにワクチンを接種し終わった選手たちだと言われているのに
感染者が出たということはワクチン絶対という考えを覆すような
出来事なのです。
事実、英国ではワクチン接種でどの国よりも先行しているにも
かかわらず、最近では一日に1万人を超え、再度のロックダウンが
敷かれているのです。
接種率が高いのに感染者が増加している国は他にもあり、
ワクチンへの過信を警告する声も出ているようです。
インド株をはじめ日本にも変異株が拡散している状況では
けっしてワクチンに対する過信は禁物ではないでしょうか。
政府や組織委員会は安心・安全な東京五輪の開催を
強調していますが、目の前の一連の状況をみると
とてもじゃないけど、不安と懸念をぬぐいきれないですよね。
もし、五輪株が現実になるようなことになれば最悪だと言って
済まされないですよね。
再三言っているように、最悪の事態だけは避けなければと
願ってやみません。
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