総務省の発表によると、9月15日時点の65歳以上の高齢者は
3623万人で、総人口に占める割合は前年比0.1ポイント増の
29.1%になり過去最高を更新したようです。
また、80歳以上は前年比27万人増の1259万人で、初めて
10人に1人に達したようです。
いわゆる団塊の世代が大きな塊となっている75歳以上では、
前年比72万人増の2005万人で、初めて2千万人を超えたようです。
「6人に1人」が75歳ということになります。
まさに「高齢者の高齢化」が進んでおり、いわば「後期高齢化社会」に
なりつつあると言っても過言ではないでしょう。
高齢者にとって長寿は歓迎すべきではありますが、少子化を伴うと
社会的にはさまざまな問題が潜在しているのも事実でしょう。
社会の労働力不足や高齢者に対する社会福祉の問題も大きな
課題になっていますよね。
「高齢者の貧困」も例外ではないでしょう。
そんな中、働く高齢者も増えているようで、年金だけでは
老後の生活が成り立たないのです。
労働力調査によると、昨年の高齢就業者数は前年比3万人増の
912万人で、2004年以降19年連続で増加し過去最多を更新しているのです。
就業者全体に占める高齢者の割合も過去最高の13.6%になっています。
就業率を年代別でみると、65歳から69歳は50.8%、70歳から74歳は
33.5%で、いずれも過去最高なのです。
人々が高齢化し長寿であるのは歓迎すべきでしょうが、定年後も働き続けなければ
生きていけないのは、むなしいことでもあり悲しいことでもあるように思えて
なりませんね。
「長寿社会」を喜んでばかりはいられないようです。
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