韓国観測史上最大規模の地震 | 韓国南東部の慶州市付近で発生: ちょっとオールトの雲まで出張です

2016年09月13日

韓国観測史上最大規模の地震 | 韓国南東部の慶州市付近で発生

１．はじめに

　昨日、珍しい場所で地震が発生しました。大韓民国の南東部でM5.1（日本時間午後7時40分）とM5.8（日本時間午後8時30分頃）の地震が発生しました。M5.8の地震は韓国史上最大規模の地震だったようです。この速報を聞いて、私が一瞬頭によぎったのは北朝鮮の核実験でした。今回の地震は核実験とは関係ないようです。

２．地震の被害

　震源の深さは10kmと浅かったため、各地で被害が発生しているようです。被害の概要は以下のとおりです。

・建物にヒビが入ったり、水道管が破裂したりした。
・震源から約300キロ離れたソウルでも揺れを感じた。
・この地震で2人がけがをした。
・慶州市にある月城原子力発電所では稼働を停止し、点検作業が行われた。→これが一番心配。
・地震発生時、韓国高速鉄道（KTX）の一部が緊急停止した。
・驚いた住民からの消防や警察への通報が1万件を超えた。

　NHKのニュースによると、慶州市等、震源の近くでは日本の震度に換算すると5強から6弱程度の揺れとなった可能性があるようです。韓国は震度0でも橋やビルが崩壊する国ですので、地震の揺れで甚大な被害が発生しなかったのは奇跡に近いです。この地震ですが、日本国内でも揺れを感じたようです。

出典：NHK地震情報

慶州市（キョンジュし）は、大韓民国慶尚北道の歴史文化都市。東は日本海に面し、西は永川市と清道郡、南は蔚山広域市、北は浦項市に接する。面積1,323,87平方キロ、人口281,662人（2003年）。

３．アメリカ合衆国 USGS（アメリカ地質調査所）の観測結果

　私、ハングルは良く解らないので、アメリカ地質調査所の観測結果を以下に示します。震源地付近はメルカリ震度階級で「VI（強い）」です。VIはほぼすべての人が揺れを感じる。多くの人が不安を感じ、まっすぐに歩くことができない。本棚から本が滑り落ちる程度の揺れです。
　メルカリ震度階級はちょっと解りにくいので、例を挙げると、東北地方太平洋沖地震での宮城県内の揺れは「XI（壊滅的）」です。XIは頑丈な建造物が全壊し、橋が崩落する揺れです。熊本地震の本震は「IX（破壊的）」です。IXは多くの人が混乱に陥る。頑丈な建造物が一部損壊し、多くの建造物が半壊する。