(2015年記事です)
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最近、日本と中国との間の緊張が段々と高まっています。
その中で「自衛隊は早く中国語専門の教育を行うべきだ!」なんて意見も見ます。
この時自衛隊の教育課程に、中国語の課程がある!といったら驚きますかね?
ほとんど報道機関などに取り上げられない、自衛隊と中国語に関する話を取り上げます。
(前回記事):『 物理的な韓国海軍との戦力比較は当てにならない! 』
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(1)中国語の教育は情報学校にて実施中!
たまに、自衛隊は中国語の教育を行っていないと思われることもあります。
しかし、実際には陸上自衛隊の情報学校第2教育部(小平駐屯地)にて実施されています。(以前は小平学校だが2018年に小平学校から情報教学校が新編され富士駐屯地に移転。語学教育部のみ小平駐屯地に残留)
現在においてもみっちりと教育が行われており、ここを卒業すると語学要員となります。
情報学校は陸上自衛隊の学校ですが、海空自衛隊や情報本部など、自衛隊全体から入校者がいます。
ここでの中国語課程は相当みっちり行われ、卒業時には完全に中国語をマスターしてます。
噂に聞いた話では、課業時間中日本語禁止というくらいの厳しさだとか!
実際に教育が行われているのに、なぜ国民に知られていないのか?
それは、
自衛隊の中で情報職種の話に触れることはある種のタブーだから
になるからでしょう。
私も現職時代小平学校の話や教育課程募集案内が回ってくることがありました。
ただ、内部の空気として小平学校の話は、空気を読め!(大っぴらに話をするな!)といった感じでした。
理由としては、やはり情報関係の領域という空気があるためです。
自衛隊では情報関係のことになると、一様にみな口が堅くなります。
そのため、中国語講座があること自体もあまり公に話せることではありません。
図1 陸自小平学校の写真(防衛省HPから)
引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/kodaira/IMG_4187as.JPG
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(2)なぜ自衛隊は中国語を学ぶのか?
なぜ自衛隊は中国語を学ぶのか?それは敵を知るこの一言に尽きるでしょう。
やはり、日本の周辺国の中で強力になってきた国の言語を習得しておくのは重要です。
特に情報に関係することであれば、さらに重要度は増してきます。
・『相手は何を考えているのか?』
・『この情報の意味は何なのか?」
これらは語学を納めていないと、情報分析が出来ません。
かつての旧陸軍のように英語を敵性語と称して排除したことは、完全な失敗です。
一つの実例として、ある写真をなんの情報なしに表示したとします。
図2 あるヘリコプターの写真
写真だけだと、多少軍事知識のある方だと「米国のUH−60」かな?と思ってしまいます。
しかし、引用URL付きで内容を含めた紹介を行うと全く違うものになります。
引用URL:http://theaviationist.com/wp-content/uploads/2013/12/Z-20.jpg
この機体が中国で国産化中の、「Z−20」であることがURLからわかります。
これは別に驚く話ではありません。
1980年代に中国は、米国からUH−60の民間仕様S−70を購入しています。
その国産化を図っているのがうかがえます。
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このようなことは、中国語を習得せずにいると大混乱に陥ったでしょう。
中国語を学ぶことは、情報を取得することと似ているといえます。
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(3)中国語を学ぶ機会は多くなる!!
自衛隊ではこれからも中国語を学ぶ機会が増えていくでしょう。
それは情報を取得することとも一致します。
防衛駐在官やPKO活動においても、中国軍と合同になる可能性はあります。
その時に、語学を習得していることは大きなアドバンテージになります。
また、中国語といっても広東語や上海語その他の方言など多くがあります。
これらを習得していくのも重要になっていくでしょう。
ちなみに、防衛省では中国語の語学職員の募集が結構ありますよ〜!
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