少し前になりますが、実家が購読している毎日新聞の読者投稿欄に「瞳の色」という短い文章が掲載されていました。
投稿者さんは茅ヶ崎にお住まいの48歳の女性の方です。
今から20年ほど前の20代の頃、美容院で 「目の色がきれいですね」 と美容師さんが褒めてくれたそうなんです。
彼女は目が細くて、幼い頃は「細目ちゃん」というあだ名までつけられていた。
子どもですから、言う方は面白がって軽い気持ちで言っていたことでしょう。
しかし言われた方は深く傷つき、コンプレックスになっていたんじゃないかと思うんです。
それが、優しく温かい美容師さんの一言で、サーっと暗闇が消えて花園のような気持ちになった。
20年以上経っても忘れられないいい話ってステキだなぁと思うと同時に、言葉の魔力を感じる恐ろしい話でもあります。
私にも、軽い気持ちで言われたひと言がガッツリと脳の奥に刻み込まれてしまった経験があります。
たったひと言、されどひと言。
言葉は人生に大きな影響力、他人にかける言葉の持つエネルギーの重大さを改めて感じます。
この新聞投稿をされた人のように、美容師さんに目の色を褒めてもらって、たったひと言で人生が好転することもある。
いいエネルギーを増やす言葉かけは、どんどん広がるといいなぁと思います。
でも、逆のこと。不用意な言葉や、悪気がない無自覚な口撃、誹謗、中傷、悪いエネルギーの言葉もある。
悪魔言葉は恐ろしい。
昔の日本人は口数が少ないと、本で読んだことがあります。
けれど、いったん口にして言挙げしたら、命をかけると読みました。
言葉にはそれだけのエネルギーがある。
昔の人は言魂と言っていたそうなので、魔力に気づいていたんだと思います。
生きていればイラっとすることもありますが、悪魔に心を乗っ取られないように、良い言葉を使って良いエネルギーで生きたいと思います。
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