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Umeko
シニア世代のUmekoです。 本好き、漫画好き、ゆるランニングが趣味です。 ブログ一年生のあれこれや、てくてく歴史散歩をゆる〜く紹介しています。

【経歴】新卒でアパレル営業職/業界新聞社勤務/出版社で書籍企画と編集/ただいまデジタル学習中。趣味はゆるマラソンと山歩き。

「【シニア副業】ブログ生活のすすめ|シニアがブログをやりながら「お金」も「幸せ」も増やす計画」運営してます? https://umekotokyo.com/

NHK『ニュースきん5時』の「シニアが主人公のマンガが人気」特集で紹介されました。
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2024年11月26日

『坂の上の雲』秋山真之の本人写真を見たらイケメンでびっくりした件

秋山真之「坂の上の雲の時代」世界文化社 (2).jpg

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が、
2024年9月8日(日)よりNHK総合テレビで再放送されています。

日本は明治時代、どのようにして欧米列強を目指したのか?
「坂の上の雲」を見ていると、歴史的背景を理解したくなります。
そこで、『写真で読む「坂の上の雲」の時代』(世界文化社)というムックを手元に置いて、
放送が終わったら復習かねて読んでいます。




日清戦争や義和団事件、旅順要塞、日露戦争からポーツマス講和会議など、
歴史のポイントが写真入りでわかりやすく解説されているので、
ドラマの理解が深まります。

『坂の上の雲』を見ていると、明治時代の人々の所作、心配りの凛とした美しさ、帝国海軍の軍服、テーブルセッティング、軍艦の美しさに目をみはります。
「美しくなければ強くない」という日本独特の感覚が表現されていて、胸が熱くなるほどです。

なかでも、もっくん演じる秋山真之は筋の通った凛とした美しさがその佇まいにも表現されていて、
毎回、うっとり見惚れてしまいます。
とはいえ、それは美しいもっくんが演じるからであって、
現実はいかつい軍人だったのでは?と思って、この本でリアル秋山真之さんのお写真を探してみたら、
ご本人も超イケメンで、びっくりしました!

秋山真之「坂の上の雲の時代」世界文化社.jpg

出典:『写真で読む「坂の上の雲」の時代』世界文化社

秋山真之2「坂の上の雲の時代」世界文化社.jpg

出典:『写真で読む「坂の上の雲」の時代』世界文化社

2枚めの写真はもっくん演じる秋山真之ではなく、
「連合艦隊司令部幕僚」の集合写真に写ったご本人です。
もっくん、すごくご本人に似せて役作りされていることがわかります!

『坂の上の雲』を見ていると、今ではもうお目にかかれない役者さんたちも多数ご出演されていて、
月日はあっという間にながれていくのだな、というふうにも感じてしまいます。

今の日本をつくってくれた先人たちに感謝しながら、
今を大切にしていきたいです。


posted by Umeko at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介

2024年11月23日

「坂の上の雲」の再放送を見て、『最終戦争論』(石原莞爾著)を読んだ件

22479142.jpg

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が、
2024年9月8日(日)よりNHK総合テレビで再放送されています。
2009年11月から2011年12月にかけて放送されていたときも夢中で見ましたが、
あらためて、迫力あるドラマに感動し、いろいろと考えさせられます。

このドラマを見ていると、
「明治維新からこれまでの日本の歴史をもっと理解しないといけないな」という気持ちがわいてきます。

このようなタイミングで、石原莞爾さんの 『最終戦争論』に出会いました。
isihara 最終戦争論.jpg


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感想(7件)




石原莞爾さんといえば、満州事変を立案・実行、成功に導いた軍人として有名です。
『最終戦争論』は、真珠湾攻撃の前年、昭和15年5月29日、京都・義方会(柔道家、福島清三郎氏の道場)で行われた石原莞爾さんの講演をまとめたものです。

立命館大学教授だった田中直吉氏が石原莞爾さんの講演を速記して整理、追補して、
同年9月10日付で、立命館出版部から初版が刊行されたと記されています。

ICレコーダーもPCもない時代、
講演録を速記して、文字に起こして、編集して
活字を拾って印刷する活版印刷の時代に、
3カ月くらいのスピードで編集、印刷、出版までやったということになります。
各部門の人々は徹夜レベルの取り組みだったのではないかと想像し、胸熱になります。

B6判88頁のこの小冊子は、数十万部が売れたそうです。
この事実からも、時代の空気が想像できます。

さらに、内容に対する質問が石原莞爾さんの耳に入り、
第二部の質疑応答編を追加して、
昭和17年3月に新正堂出版から『世界最終戦争論』が出版されそうです。

読んで、内容の全てが理解できるわけではありません。
いや、わからないことも多く、数ページづつしか読み進められません。

けれど、開戦前夜、昭和15年の空気感が、歴史的に著名な石原莞爾さんの言葉で伝わってくるすごさ。
まさに、タイムトリップしている感覚です。

戦争には持久戦争と決戦戦争というものがあり、多くの国民は決戦戦争を戦争だと思っている。
けれど、目に見えない形で、経済的に情報的に、何か国民の生きづらさが強まっているとき、
そこには持久戦争が始まっているというお話がありました。
これって‥‥‥。。。

昭和15年5月29日のあと、日本がどのような道を辿るのか。 私たちはもう知っている。 でも、その前がどんな時代だったのか? 考えることのできるリアルで大変貴重な本だと思います。

著作権が切れているので、 国民の財産となっています。
この貴重な本が、文庫で600円くらい。
青空文庫なら0円で読めます。
これはすごいことだと思います!

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歴史的な文献が無料で読める、便利な時代になりました!



posted by Umeko at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介

2024年03月18日

年を取るのも悪くない?!子ども時代にギブアップした夏目漱石『こころ』のスゴさがわかった話

2414121.png

こんにちは、シニア女子Umekoです。

今年の目標のひとつが 「語彙力アップ!」
この春は日本の文豪の作品に語彙力を学びたいと考え、手始めに 夏目漱石 『こころ』 を読みました。

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感想(4件)





皆さんは、夏目漱石の 『こころ』 を読んだことがありますか?
何歳くらいのときに、読みましたか?

私は小学生のとき、お決まりのように夏目漱石を 『吾輩は猫である』 『坊ちゃん』 と読み進み、次に 『こころ』 を読んだんです。
そうしたら、小学生の自分にはどこがおもしろいのか、全然わからなかった。
ひたすらぐずぐずとした語りが続き、すぐ投げ出した記憶があります。

それから50年、夏目先生とはまったくご縁がありませんでした。
けれど「語彙力アップ」を目標に掲げてから、急速に戦前の辞書を買ったり、北原白秋に接近し始めました。

荻窪にアンティックな雰囲気が独特「 邪宗門 」というカフェがあります。
ogikubo zyashuumon.JPG


ここに友人と行ったとき、 店の雰囲気に合わせて「最初に読んだ夏目漱石は何か?」を告白しあったんです。
友人はなんと、小学生で 『こころ』 を読みきったというではありませんか!

「えー!あのぐずぐずと長話がとまらないような小説を小学校時代に読んだの? 」

私は少し驚いて、50年前に挫折した 『こころ』 にもう一度、チャレンジしてみることにしました。
そうしたら、以前読んだときとは印象が全く違った!!!

小学生ではぐずぐずした愚痴としか思えなかった話は、心の奥底と人間の行動をていねいに見つめるすごい話だった。
心の内面を見つめて、その道を選ぶしかないに至るまでの変化が事細かに語られていく。
3部構成というのも独特なら、終わり方もまた不思議な雰囲気。
『こころ』 にしかない世界が、小説の中に充満しているんです。

細かく描写されていく展開は、布ドリップのコーヒーのようにポタリポタリと脳の奥まで染み込んでいくよう。
読み終わると、何かすごい体験をしたような疲労感までありました。
じわじわくる 『こころ』 に魅入られてしまいました。

すぐにビックリするような話はその時は刺激があるけれど、すぐに消えていく。
自分がボケたのかと思うこともあったが、どうやら違うらしいこともわかりました。

子ども時代にギブアップしていた作品の面白さと出会えるというのは、年を取るのも悪くない。
もっと文豪作品を読んでみたい!

他にも私が実際にやってみている記事力アップの方法を、
別のブログで記事にしています。
よかったら、お立ち寄りください。

シニア副業|ブログ生活のすすめ
https://umekotokyo.com/category/blog-writing/






posted by Umeko at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介

2024年02月23日

この春は語彙をもっと増やしたい!明治の文豪作品を読む

22389708.png

自分で書いた文章に「この下手クソがっ!」と毒づく。

この解決のために「今年の3つの目標」を年初に掲げました。

・語彙を増やす
・文末にバラエティをつける
・レトリックを学ぶ


やっぱり 目標の力 って、ありますね!
語彙を増やしたいと意識していたら、
白川静先生の辞書と出会いました。
ファンブログの別の記事で紹介しているので、よろしければお立ち寄りください。

白川静博士の『常用字解』に出会い、漢字の世界に沼ってます
https://fanblogs.jp/umekotokyo/archive/41/0

キラキラは『万葉集』や『日本書紀』にも使われている古語だった!
https://fanblogs.jp/umekotokyo/archive/49/0

白川静博士の『常用字解』の冒頭文で
1946年の「当用漢字表」の内閣告示により漢字の文字制限が行われていたことを知り、
戦前の国語辞典 『新字鑑』 を古書店で買ってみたんです。
そうしたら、語彙のバラエティの豊かさに大衝撃を受けました!!

新字鑑.jpg

新字鑑 内容.jpg


語彙から感じる日本人の感性の豊かさ、素晴らしさ!
それをもっと体験したくなり、
この春は古い時代の作品を読んでみることにしました。

まずは 文豪・太宰治の『人間失格』 を読んでいます。
ningenshikkaku dazai.jpg


太宰治の『人間失格』は戦後1948年初版の大ベストセラー作品です。
売上は新潮文庫版だけで670万部だそうですから驚異的ですね。

人間失格 (角川文庫) [ 太宰 治 ]

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感想(26件)




他人から見える優位性とは違う生きづらさを抱える著者の内面、
当時の空気感などが伝わってきます。
子どものころ読んだときは挫折したな、など
自分の過去も思い出ししみじみしました。

明治〜戦前の文豪作品 を挙げてみます。

●森鴎外
『舞姫』『山椒大夫』『高瀬舟』など

●島崎藤村
『破戒』『夜明け前』など

●夏目漱石
『吾輩は猫である』『三四郎』『それから』『門』『こゝろ』『明暗』など

●樋口一葉
『たけくらべ』『にごりえ』

●新渡戸稲造
『武士道(Bushido: The Soul of Japan)』

●石川啄木
歌集『一握の砂』

●泉鏡花
『高野聖』『外科室』

●羽仁もと子
『おさなごを発見せよ』など多数

●川端 康成
『伊豆の踊子』『浅草紅団』『抒情歌』『禽獣』『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』『古都』など

●梶井 基次郎
『檸檬』(れもん)など

●芥川 龍之介
『羅生門』『鼻』『地獄変』『歯車』など

●宮沢 賢治
『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』
『セロ弾きのゴーシュ』『雨ニモマケズ』など

ほかにも文豪はたくさんいます。
まだ読んでない本もたくさん!!

著作権の切れているタイトルなどは
青空文庫で無料で読めるものも多いです。

青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/

国立国会図書館のデジタルアーカイブでは、
古い本を自宅のパソコンから閲覧することもできますよ。

国立国会図書館の利用方法について
別のブログで紹介しています。
よろしければお立ち寄りください。

ネタの宝庫!国立国会図書館 利用方法を徹底解説
https://umekotokyo.com/using-the-national-diet-library/

文豪作品は一生かかっても読み切れないかもしれませんが、
この春から、コツコツ読み進めたいと思います。




posted by Umeko at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介

2024年02月22日

キラキラは 万葉集や日本書紀でも使われている 古語だった?!

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新しいことを始めようと準備しています。
そのための屋号が必要で、これがなかなか決まりません。
それで 白川静博士の『常用字解』 (平凡社)に頼ったのですが、
出会った衝撃をこのブログで先日、お伝えしました。

白川静博士の『常用字解』に出会い、漢字に沼ってます。
https://fanblogs.jp/umekotokyo/archive/41/0

それで次は、訓読みも検討してみたいと思い、 『字訓』 (白川静/平凡社)を見ているんです。
そうしたら、なんと
「 きらきら」は万葉集や日本書紀から使われていた というんです!

きらきらし【端】

「きらきら」は光り輝く意の形況の語。 その形容詞形である。
光り輝くほどに美しい。 古くは人の容姿について、その端正なことをいう語であった。
「きらぎらし」と第三音を濁音にすることがある。

〈例文〉
是の後に、豊玉姫(とよたまひめ)、其の児(みこ)の端正(きらきら)しきことを聞きて、心に甚だ憐れび重(あが)めて、復(また)帰りて養さむと欲(おもほ)す。義(ことわり)於きて可(よ)からず。[神代紀下〕

出典:『字訓』白川静 平凡社


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感想(0件)




ひえー 「豊玉姫がきらきら輝くほどかわいいから、連れて帰って育てたいなー。でもそれはマズイよね」 と言ってるんかい!
神代紀は今から1300年も前に書かれた日本書紀のことだと思うけれど、身近に感じる言い方でびっくりです。

「キラキラ」を使って「言い方が軽い」などと注意されるようなことがあれば、
「きらきらは万葉集や日本書紀の時代から使われている上代語ですよー」と
言うことができますね!

古代語って、面白いですね。
言葉の由来や本来の意味がわかると、一つひとつの言葉が本当にいとおしくなります。

『字訓』は、古事記、日本書紀、万葉集などに見える上代語の基本語彙1800余語について、白川先生が検討して解説を加えている辞書です。
白川静先生の3部作のなかの1冊です。

白川静先生の3部作

『字統』ー字源辞典
『字通』ー漢和辞典
『字訓』ー上代語の基本語彙1800余語を解説した古語辞典


『字統』『字通』も見てみたいと思います。

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2024年02月21日

やった後悔・やらなかった後悔

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少子高齢化で生産人口が減っていくなかで、
国は、シニア層の就業を増進している。

週に20時間以上企業で働く人は、
厚生年金、健康保険、雇用保険に加入することになっている。
厚生年金は70歳まで支払うことになった。

働き続けることで日々の暮らしの金銭的不安は減るけれど、
命を搾り取られて、人生の残り時間がどんどん減っていく焦燥感がある。

70歳になってから、やりたかったことをやろうとしても、
体力、知力は追いつかないかもしれない。
生きがいとマッチしている働き方をしている人であればそのままよいだろうが、
私の場合は、生き方をチェンジした。

終末期医療の専門医が書いた 『死ぬときに後悔すること 25


緩和医療がご専門の大津秀一医師 が書かれた、 『死ぬときに後悔すること 25』(致知出版社 )という本がある。




終末期の患者さんが後悔されていた事例を取り上げて検討を加え、「死ぬときに後悔すること 25」としてまとめられたのがこの本だ。
ベストセラーになった本なので、読まれた方も多いかと思う。

この本の冒頭で、著者は次のように書いている。

終末期の患者さんをまず苦しめるのは身体的な苦痛である。私はそれを取り除くスペシャリストなのである。
しかし一方で、身体的な苦痛は取り除けても、その人の心の苦痛を取り除くことはなかなか難しい。

<中略>

いまわの際に「先生、私はもう思い残すことはないですよ」、そう胸を張った数少ない患者さんたちは、世間一般よりずっと早くから、後悔を残さないように「準備」をしてきたように思えた。彼らの生き方は、いつ死んでも後悔が少ないような、問題を残さない生き方である。

『死ぬときに後悔すること 25』(大津秀一著/致知出版社)


著者は「これらを早めに遂行して、何とかしておいて欲しい。
そうすれば、後悔が少ない一生が用意されるだろう」と、述べている。

「やりたいことは、今すべき」である

『死ぬときに後悔すること 25』で「心理編」のトップに挙げられているのが、 「自分のやりたいことをやらなかったこと」 だ。

自分勝手の自由ではなく、自らによって立ち、何ものにも束縛されない真の自由に生きる人間は本当に強い。
心の部屋に清涼な風が吹き込むように、窓をいっぱいに開けて己がしたいように生きるべきだ。

とにかくいまわの際には、自分に嘘をついて生きてきた人間は、必ず後悔することになろう。

転職したいなら、今すべきである。
新しい恋に生きたいなら、今すべきである。
世の中に名前を残したいなら、今からすべきである。

『死ぬときに後悔すること 25』(大津秀一著/致知出版社)


自分を取り戻し、自分らしく生きることができれば、「自分の人生は何だったのか?」というような後悔ははるかに少なくなると思う、と示している。

人生の残り時間でどこまで行けるかは、わかりません。
けれど、気持ちが灰色になる状態でがまんするよりは、
ワクワクする方向に向かっていけば、
何歳になっても、道が開けていくと信じています!


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2023年12月24日

傑作漫画『かくかくしかじか』(東村アキコ) ハンカチを用意して読んでください

私には小学生からのマンガ友達がいます。
下校後にはいつもどちらかの家で一緒にマンガを読んだり、漫画の話をしたり、貸し借りして遊んでいました。

大人になって彼女とは住む町が離れ、リアルにはなかなか会えなくなりました。
けれど還暦を過ぎたいまでも、漫画友達なんです。
今でも頻繁に交流できるのは、ネット時代のおかげ。
ありがたいです!

そんな彼女から一通のメールがきました。

「このマンガ読んでたらUmekoちゃんを思い出した! 絶対、読んでみて」


もう、名前に"ちゃんづけ”してくれるだけで嬉しいんです

こうして出会った大傑作が、東村アキコ先生がマンガ家になるまでの自伝的作品、
『かくかくしかじか』(東村アキコ/集英社)


かくかくしかじか.JPG






ショーゲキ的に型破りな謎の絵画教室の先生と、マンガ家を目指す根拠なき自信家の主人公の織りなす物語です。

若いときって、大切な人との関係を大事にできなかったりするんですよね。
無鉄砲、無謀、自由、身勝手さ……
後悔もいっぱいある。
感謝しそこなったこともいっぱいある。

振り返ると、若いって、そういうことだったんだな。
おバカだなと笑っちゃうんだけれど、切なくなる。
還暦世代にこそ読んでほしい。
自分の若いときとリンクして、いろんな感情があふれてくる作品 です。

でも、こういう気持ちになれるのって年を重ねたからこそ。
歳を取るのも悪くないって気持ちにもなっています。

※注 ハンカチを用意してお読みください
能力開発の魔術師、 西田文郎先生の『10人の法則』 との併せ読みもおススメです。
これまで出会った人たちへの感謝の気持ちが、もっとあふれてくると思いますよ。




10人の法則【電子書籍】[ 西田文郎 ]

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感想(0件)




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2023年12月21日

私の大切な1冊 『流れる星は生きている』藤原てい・著

yukimiti.jpg

非常識な読書のすすめでも有名な篠崎の書店、 「読書のすすめ」 https://dokusume.shop-pro.jp/ 清水店長 におすすめいただいて出会った壮絶な記録です。

『流れる星は生きている』藤原てい・著







著者の藤原ていさんは、新田次郎さんの奥様。
つまり、藤原正彦さんのお母さんです。

終戦間際、気象台で働いていた夫に付き従い、家族で満洲で暮らしていた藤原一家。
しかし突然のソ連参戦で、妻と小さな子ども3人は、夫と別行動で言語に絶する逃避行をしながら、日本に帰り着くことを目指すのです。

逃避行の恐怖、飢え、疲労、寒さ、、、
疲れ果てた行程でふと後ろを振り返ると、仲良くしていたご近所の奥さんが、倒れて動かなくなっていたり、凍てつく満洲の道を逃げて日本をめざすなかで、精神がおかしくなっていく人や、いつも優しいあの奥さんが「まさか」というように、まわりを考えなくなる人……。
逆に自分が限界なのに自分の命を削ってまで人に優しくい続けられる人……。
ギリギリの限界まで追い詰められると、日常では現れない心の奥のほうにある人間の本性のようなものが、炙り出されていきます。

この本は戦後、空前の大ベストセラーになったそうです。
実家の母からも「絶対読め」と言われてこの本を勧められました。

藤原ていさんの本をもっと読みたくなり、エッセイ集を読みました。
そうしたらこれがまた、別の意味での衝撃がありました。

突然ベストセラー作家となった藤原ていさん。
『流れる星は生きている』発売は昭和24年ということなので、当時は家庭の奥様が外でお仕事されるのは珍しかったでしょう。

家のことをきちんとすることを条件に、夫から作家活動の了解を得ていたそうです。 やっとの思いで満洲から帰国して、家族一緒に暮らせるようになったというのに、妻の大活躍のそばで、家事をきちんとすれば仕事をしていいと言いながら、夫は不機嫌だったそうです。
口もきかず、食卓は暗くなり、次第に食事をすると自分の部屋に引き揚げてしまったようです。

そんな生活が一年も続いたある日、いつものように自室に引き揚げた夫が、階段をどんどんいわせてまた居間に戻ってきた。
そして卓袱台にバンッと雑誌をたたき置いたそうです。

そして、 「俺だってやればできるんだ」 と叫んだそうなんです。

その雑誌には夫の作品が掲載されていました。
作家・新田次郎の誕生です。

妻の活躍への嫉妬と悔しさが新田次郎を生んだのですね。
1年間、家族には何も言わずに自室にこもって作品を書いては投稿する生活をしてたんですね。
なんだか、大作家誕生のきっかけが、妻への競争心だったとは、クスっと笑ってしまいました。 ホントにもう、子どもだなー(笑)

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2023年12月06日

『新装版 凍りの掌(こおりのて) シベリア抑留記』(おざわゆき/講談社)

この作品は私が大好きな『傘寿まり子』の著者、おざわゆき先生が、お父さまのシベリア抑留の実体験を聞き書きし、描かれた作品です。
戦況が悪化する末期に学徒出陣で北満洲に送られて停戦となり、その後、シベリア抑留されて帰国するまでのお話です。

koorinote ozawayuki.jpg





見果てぬ大地の凍るような収容所に連れて行かれて、
奴隷のように働かされ、人が人として扱われない過酷な状況、、、
生還するのは並大抵なことでははなかったと。
その現実は、絵にすることもできないほどであったろうと想像できます。

おざわ先生のお父さまは、戦後はシベリア抑留の記憶を封印して、一切、お話されなかったそうです。
そういうお年寄りは多いように思います。
あまりにも、恐ろしい体験だから。。。

しかし、娘が父のシベリア抑留を描きたいと思うことにより、心の箱がひらいた。

おざわ先生が最初に漫画化したいと思ってから、数十年の月日がかかり作品に昇華されたそうなのです。
シベリア抑留された方は帰国後も大変なご苦労があったと聞きます。

山崎豊子さんの『不毛地帯』にも、詳しく書かれていて、衝撃を受けました。

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感想(63件)




不毛地帯の主人公壹岐正(いきただし)は軍の最高統統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリア抑留されます。
ようやく帰国後、その経歴から巨大商社の幹部となり、ドロドロした世界に巻き込まれていく模様が描かれた超力作です。
単行本で全4巻の長編小説なのですが、物語の展開に惹きこまれて寝不足になりながら読みました。
フジテレビで唐沢寿明さん主演でドラマ化され、それ以前には仲代達也さん主演で映画化もされています。

FOD「不毛地帯」 https://fod.fujitv.co.jp/title/4137/

不毛地帯 [ 仲代達矢 ]

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(2023/12/6 12:10時点)
感想(0件)




『凍りの掌』と『不毛地帯』の大きな違いは、主人公が地位ある人ではなく、学生さんだということです。
『凍りの掌』の主人公はおざわ先生のお父様ですが、抑留された日本人は57万人もいたといわれているのです。
その57万人のおひとりなのです。
帰国してからも、当初は偏見で苦労されながらも、実直に実直に目の前に一生懸命に生きてこられたことが描かれています。

ある日、突然起こった、過酷な不条理。
恐ろしい歴史の事実。
この世の中には、見えない歴史や体験がたくさん秘められたままなんだと、改めて感じます。
今の日本はこれまでの多くの方の言い尽くせない艱難辛苦のうえにある、
もう二度と知ることができなくなる前に、知らなくてはいけないことがある。
いろいろな感情がわいてきます。
知らないことばかりです。

「【シニア副業】ブログ生活のすすめ:シニアがブログをやりながら「お金」も「幸せ」も増やす計画」にもおススメ漫画を紹介しています。

おざわゆき先生の作品
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ヒロインは65歳! 漫画『海が走るエンドロール』″後悔しない生き方”
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2023年12月05日

これはいい。時代小説と時代劇のおともに役立つ地図帳を見つけた!『旧国名でみる日本地図帳』(平凡社)

面白い地図帳を見つけました。

『旧国名でみる日本地図帳』(平凡社)

kyukokumei tizu.JPG



旧国名でみる日本地図帳 お国アトラス [ 平凡社 ]

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旧国とは律令制に基づいた行政区分のことで、この地図は江戸時代の「天保郷帳」に基づいて編集したそうです。

私が探していたのは、もちろん戦国時代、永禄、元亀、天正年間の信長様の覇権地図帳でしたが見つからず、この地図帳に出会ったのでした。

この地図帳にある武蔵国は、すでに徳川幕府によってお江戸は開発されていたわけですが、家康公がお江戸の大開発を行う前もイメージできます。
秩父や川越など、山中の盆地が中心だった時代の感じがよくわかります。

『のぼうの城』(和田竜)の舞台となった忍城も熊谷の近くにありますね!行ってみたい!
小説を読んでいると、武蔵国に小田原城から北条氏が攻め込んできたり、甲斐の武田家を警戒していたりしますが、旧国の地図で見ると、南北に騎馬軍団が疾走していたことがイメージできます。

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和宮様が公武合体で徳川家へ嫁ぐとき、「東へいくのはイヤじゃ!イヤじゃ!」などとおっしゃった様子が小説やドラマに出てきます。当時を想像すると、西の雅な方々が坂東武者はコワイというのも頷ける。
秩父や川越に寺社仏閣が多いのも、そういうわけですよね。

戦国時代の東京23区は葦の生える湿地帯だったんだろうなぁ。
それを家康さんが「どうする?」と大整備して今の大東京につながっていく。
いやあ、歴史って面白いです。

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posted by Umeko at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介
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