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強烈な個性で主張する女性ピアニストの代表盤 男性・女性とか白人・黒人とか、そういうレッテルで評価するのがいいとは思わない。だけれども、このドロシー・ドネガン(Dorothy Donegan)なんかを聴いていると、“これだから女流ピアニストはたまらない!”なんて思わず口走りたくなってしまう。似たようなパターンとしては、ユタ・ヒップ(参考過去記事)なんかもそうなんだけれど、女性ピアニストには何とも独自の世界を見事に発露する人がいるという印象に、結果落ち着いてしまう部分がある。 さて、このドロシー・ドネガンという人は、1922年シカゴ生まれで、1942年に初レコーディング。アート・テイタムの教えを受け、1996年にはようやく初来日しているものの、その2年後の98年に亡くなっている。そんな彼女の代表作とされるのが本盤『セプテンバー・ソング(September Song)』である。 正直、この盤を初めて聴いた時、筆者は吹っ飛ばされた(笑)。押しが強く、個性があるピアノ、というのが最初の印象だった。何度聴いてもこの評価は変わらない。日本における(しかも日本人が愛してやまない)ピアノ・トリオの評価は、しばしば“リリシズム”とか、“音の間”を大事にするような風潮に流れがちだけれど、ドロシーのピアノはどちらかというとその真逆の路線を行っていると言ってもよいかもしれない。すなわち、“これでもか”と言わんばかりに次々とたたみかけてくるスタイル。この強烈な個性がなぜか筆者のツボにははまってしまうのである。 彼女は、ライヴの際には歌も歌ったり、踊りながらピアノを弾いたりという、アクション系(というのだろうか…?)のアーティストだった。スタジオ録音である本盤の演奏は、そうした奇抜な行為はさすがにないけれども、このピアノ演奏だけでも十分に奇抜と言えるかもしれない。そのピアノははじけるように、かつ流れるように個性を主張しているように感じられる。 単なる“美しいピアノ演奏”に飽きて、何か個性的なものを欲する方には、ぜひこういうのを聴いていただきたい、と言いたくなるような印象的1枚である。[収録曲]1. I Can't Give You Anything But Love2. September Song3. Up a Lazy River4. Happiness is a Thing Called Joe5. St. Louis Blues6. Love for Sale7. Tenderly - Stella by Starlight8. Lullaby of Birdland9. Dancing on the Ceiling10. I Get a Kick Out of You[パーソネル、録音]Dorothy Donegan (p),不明 (b),不明 (ds)1955年録音。 【送料無料】JAZZ名盤 BEST & MORE 999 第4期::セプテンバー・ソング [ ドロシー・ドネガン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月30日
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オルガンをバックにした粘度のあるテナー どうもジャズ(概してモダン・ジャズ)の聴き手というのは、保守的になりがちに思う。そんな中で、いかにも“後世受け”しそうな人は敬遠されるということが起きる。ドン・ウィルカーソン(Don Wilkerson)という人もそんな一人なのかもしれないと思ったりすることがある。 ドン・ウィルカーソンこと、ドナルド・ウィルカーソンは、生まれこそルイジアナだがすぐにテキサス州ヒューストンに移り、“テキサス・テナー”という呼称にまさしく合致する演奏を繰り広げたテナー奏者である(1932年生まれ、1986年没)。テキサスにやってきたレイ・チャールズの目に留まり、彼のバンドに参加したことからそのキャリアが始まり、やがてキャノンボール・アダレイから声がかかり、リバーサイドで初リーダー作(筆者は未聴)を録音。その後、ブルーノートと契約し3作を残すが、麻薬の不法所持で逮捕され刑務所行きとなる。 本盤『シャウティン(Shoutin'!)』はブルーノートでの3枚目で、最初のオルガン・トリオとの演奏盤。上述のような経緯で刑務所送りになった後の彼は、ヒューストンでプレイしていたそうだが、1986年に54歳で亡くなってしまった。何とも皮肉なのは、その死と入れ違うように、ロンドンのクラブシーンで“再発見”され、再評価が進んだという点。特に本盤はオルガンをバックにした演奏ということもあり、この再評価の流れの中で受け入れられやすかったのではないかと想像する。 実際、本盤の演奏は“ダンサブル”とも形容できるかもしれない。軽快でありながら粘度のあるテナー演奏が耳に残る1.「ムーヴィン・アウト」なんかはその典型だろう。アップテンポのブルースである2.「クッキン・ウィズ・クラレンス」は“べったり”なテナーが炸裂し、それを受けて途中で展開されるグラント・グリーンのギター・ソロ、ジョン・パットンのオルガン・ソロもいい緊張感を継続させている。4.「ハッピー・ジョニー」もオルガン・トリオ+テナーという編成を活かしてのスリリングな演奏だが、やはり吹きまくりのテナーが中心となっている。個人的に意外と好きなのが6.「スウィート・ケイク」で、シンプルなブルース・ナンバーをリラックスした雰囲気で演奏しているのだが、やはり粘度の高い、いわゆる“テキサス・テナー”的な演奏が、彼らしさをよく出していて、しかもオルガン演奏ともマッチしている。[収録曲]1. Movin' Out2. Cookin' With Clarence3. Easy Living4. Happy Johnny5. Blues for J6. Sweet Cake[パーソネル・録音]Don Wilkerson (ts)Grant Green (g)John Patton (org)Ben Dixon (ds)1963年7月29日録音。 Don Wilkerson / Shoutin 【CD】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2013年11月29日
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2013年11月27日
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ナマで体験したかったと思うこと間違いなし、必聴のライヴ盤 ロック界に名盤多しと言えども、ライヴ録音でこれほどの名盤というのは滅多にない。ロック界の“死ぬまでに聴きたいライヴ盤10選”みたいなランキングを考えたら、必ず上位に残るであろう、そう思い続けているのが、ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)の本盤『ライヴ・イン・アイルランド(Irish Tour '74)』である。 ロリー・ギャラガーは1948年アイルランド出身のギタリスト、マルチプレーヤー。1960年代後半にテイストというバンドで活動し、70年代以降はソロで活動を展開した。本盤のライヴ録音がなされたのは1974年の1月であったが、その当時の状況というのはちょっと特殊だった。 アイルランドと言われてもピンと来なかったり、筆者のようにお酒(アイリッシュ・ウィスキー)しか連想が働かないなんて人もいるかもしれないが、歴史的には複雑な経緯を経てきた土地柄である。17世紀(クロムウェルの時代)にはイギリスの侵略を受けて植民地化され、19世紀にはジャガイモ飢饉で多くの被害を受け、20世紀に入ってからは独立戦争から内戦へと発展した。現在もアイルランド共和国という独立国家と北部の英国領北アイルランドが同じ島の中にあるという、複雑な国の成り立ちを持つ(1998年に和平合意がなされ、この結果に現在は落ち着いている)。 ロリー・ギャラガーの本録音がなされた時点でも、アイルランドは平穏ではなかった。それどころか多くのアーティストは銃撃などの危険を感じてベルファストでのライヴを行おうとしなかったという。そんな中、同地出身の彼はアイルランド・ツアーを敢行。ビデオや音源が収録され、ライヴ盤として編まれた(ベルファスト、ダブリン、コークでのテイクが収められている)のがこのアルバムだった。 全10曲という曲目リストだけを見てもピンと来ないかもしれないが、総収録時間は70分を超える。つまりLP盤では2枚組の分量で、聴きごたえもたっぷりの収録時間数なのだ。インストの10.を別にすれば、どの曲も5分を超え、6.「100万マイルも離れて」、7.「ウォーク・オン・ホット・コールズ」、8.「フーズ・ザット・カミング」は10分近いもしくはそれを超える長尺の演奏。もちろん、長くても飽きなど来ない。もともとロリー・ギャラガーはギターでじっくり聴かせられる魅力を持ったアーティストだが、気合の入り方にとにかく圧倒される。よく“気迫の~”とか“渾身の~”、“入魂の~”なんてキャッチフレーズがあるけれど、この演奏を聴くと、そうしたキャッチコピーは安易に使うものではなく、こういう演奏の形容にこそ使われるべきなんだろうな、と思ったりする。 概ね彼の得意レパートリー的に演奏が繰り広げられるが、個人的に好きな演奏を少し挙げておきたい。まず、冒頭の1.「クレイドル・ロック」は、スタジオ作では『タトゥー』に収録のナンバー。もともとドライブ感の強い曲だが、ライヴではいっそうハードさと荒々しさが加わっている。本ライヴ時点で最新作であった同盤からの曲はこれ以外にも収められているが、3.「いれずみの女(タトゥード・レディ)」の圧巻ソロは聴き逃せない。さらに、聴き逃せないという点では、前年リリースの『ブループリント』の冒頭を飾っていた7.「ウォーク・オン・ホット・コールズ」。この演奏は、おそらく本盤収録のうち最も完成度が高いと言ってよさそう。無論、ロリー・ギャラガーは歌も歌う(ヴォーカルもとる)のだけれど、その演奏の中では同時に彼のギターも“歌う”。そのギターは様々なフレーズを奏でるのだけれど、それらはフレーズにとどまらず、時に繰り返しながら一つの方向性をもって重なり合い、ついには“歌”となって聴き手の心に届く。ライヴならではの彼のギター・プレイの真髄はこの曲の展開そのものに表現されていると言ってもいいかもしれないように思う。[収録曲]1. Cradle Rock2. I Wonder Who3. Tattoo'd Lady4. Too Much Alcohol5. As the Crow Flies6. A Million Miles Away7. Walk on Hot Coals8. Who's That Coming?9. Back on My Stompin' Ground (After Hours)10. Maritime1974年リリース。↓ちなみにジャケは2種あります。シンプルに赤字のこちらがオリジナルで、現在はこれが売られています。↓ 【Aポイント+メール便送料無料】 ロリー・ギャラガー / ライヴ・イン・アイルランド[CD][初回出荷限定盤(初回限定)]↓長らく日本盤で親しまれてきたのがこちらの写真ジャケ。実は筆者の手持ち盤もこれだったりします。↓ 【Aポイント付+メール便送料無料】ロリー・ギャラガー / ライヴ・イン・アイルランド[CD][初回出荷限定盤(生産限定盤)]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月26日
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カイファネス、セカンド作からのお薦め曲 数日前、カイファネス(Caifanes)というメキシコのバンドのアルバムを取り上げましたが、日本ではさすがに馴染みがない(というかまったく知られていない)と思い、2曲ピックアップして動画を掲載したいと思います。 1つめは『エル・ディアブリート』収録曲の中でもっとも有名で、かつカイファネスの曲の中でももっとも知られた曲である「ラ・セルラ・ケ・エスプロタ(La célula que explota)」です。その当時(1990年リリース)のビデオクリップをどうぞ。 続いては同アルバムの記事中で触れた曲の中からもう1曲、「ロス・ディオセス・オクルトス(Los dioses ocultos)」です。シングルではないのですが、彼らのファンにはこれを好きな曲として挙げる人も多くいるというナンバーです。こちらの方は、最近(2011年)のライヴでの演奏の様子をご覧ください。 他にもお気に入りシングル曲があり、しかも彼らのアルバムはどれもお勧めなので、引き続きそのうちに取り上げてみたいと思っています。 ↓画像なしですが、オリジナル・アルバムはこちら↓ 【当店専用ポイント(楽天ポイントの3倍)+メール便送料無料】CAIFANES / DIABLITO (輸入盤CD) ↓こちらはベスト盤。たぶん両曲とも入っているようです。↓ De Caifanes a Jaguares 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2013年11月24日
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ここしばらく“40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー”を続けましたが、過去記事リンクをまとめておきます。それぞれ動画(音声)付きの紹介です。40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の1): マイルス・デイヴィス「ラウンド・ミッドナイト」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の2): ブッカー・アーヴィン「枯葉」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の3): アート・ペッパー「枯葉」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の4): ソニー・クリス「ソニーズ・ドリーム」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の5): ジョン・コルトレーン「グッド・ベイト」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の6): ミシェル・カミーロ「トロピカル・ジャム」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の7): ケニー・ドーハム&ケニー・バレル「メキシコシティ」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の8): ルー・ドナルドソン「オータム・ノクターン」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の9): ケニー・バロン「フラジャイル」40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の10): ジェリー・マリガン「カーニヴァルの朝」 ↓以下、関連商品(アルバム)のリンクです。↓ 【Aポイント+メール便送料無料】 ケニー・バロン・トリオ / ザ・モーメント[CD] 【RCP】【Joshinはネット通販部門1位(アフターサービスランキング)日経ビジネス誌2013年版】ブルース・ウォーク/ルー・ドナルドソン[CD]【返品種別A】 【送料無料】ザ・ブック・クックス [ ブッカー・アーヴィン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月23日
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メキシカン・オルタナ・ロックの先駆的存在 カイファネス(Caifanes)は1987年から1995年まで活躍し、その後2011年に再結成されたメキシコのロック・バンド。メンバーはサウル・エルナンデス(Saúl Hernández, ギター&ヴォーカル)、アルフォンソ・アンドレ(Alfonso André, ドラム)、サボ・ロモ(Sabo Romo, ベース)、ディエゴ・エレーラ(Diego Herrera, キーボード&サックス)、アレハンドロ・マルコビッチ(Alejandro Marcovich, ギター)の5人組で、メキシカン・ロック黎明期の80年代後半に登場し、メキシコにおけるオルタナ・バンドの先駆的存在と言えるバンドである。 本盤『エル・ディアブリート(El Diablito)』は1990年リリースの彼らのセカンド作。もともとは『ボルメン2(Volumen II, スペイン語で“ヴォリューム2”の意味)』がアルバムの正式表題だったらしいが、ジャケット写真(メンバー写真)を囲む図柄の中(中央右下)にカードゲームの悪魔の姿が描かれていて、この悪魔を指す意味の『エル・ディアブリート』の名で呼ばれるようになった(筆者手持ちのCD盤もこちらがタイトルとして印刷されている)。 本盤の特色は、“ロックのローカル化”。スペイン語ロックの初期のアーティストには、ミゲル・マテオスやEL TRIのように、外来音楽にスペイン語をどう合わせていくかにどちらかというと焦点が絞られたが、このカイファネスやカフェ・タクバ(Café Tacvba)といったバンドは、外来要素を地元の独自要素とどう組み合わせていくかに主眼が置かれていたように思う。本盤では7.「ラ・セルラ・ケ・エスプロタ(爆発する細胞)」がその典型例。トランペットの使用(曲の終盤)から、“史上初のマリアッチ・ロック・ナンバー”と呼ばれたりするほか、メキシカン・ロック史上No.1バラード曲とよく言われる。 全曲がバンドの中心メンバーであるサウル・エルナンデスの曲で、上の7.の他にもカイファネスの代表曲となったナンバーが多く収録されている。中でも有名なのは冒頭の1.「デトラス・デ・ティ(君の背後で)」で、収録曲のうちこれだけはサウルのみではなくメンバーとの共作。単にオルタナというよりは、英米のロックではなかなか聴くことのできない(ということはメキシコ的とかラテン的ということか)独特のリズムが印象的で、その意味ではドラマーのアルフォンソ・アンドレの存在感が大きい。 他に個人的に気に入っているのは、2.「アンテス・デ・ケ・ノス・オルビデン(忘れ去られる前に)」や9.「ロス・ディオセス・オクルトス(隠された神々)」。カイファネスの作品を聴いていると、“ラテンのロックは明るい”とか、“非英語圏のロックは模倣に過ぎない”といった先入観など軽く吹き飛ばされてしまう。そういう意味では、そうした先入観のある人にぜひ試してほしいアーティストという言い方もできるかもしれない。[収録曲]1. Detrás de ti2. Antes de que nos olviden3. La vida no es eterna *4. De noche todos los gatos son pardos5. Sombras en tiempos perdidos6. El negro cósmico7. La célula que explota8. Aquí no pasa nada *9. Los dioses ocultos10. El elefante11. Amárrate a una escoba y vuela lejos*印(3.と8.)はCD追加曲(当初のLPには未収録)。1990年リリース。【当店専用ポイント(楽天ポイントの3倍)+メール便送料無料】CAIFANES / DIABLITO (輸入盤CD)下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月22日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の10)~ジェリー・マリガン編 すっかり秋めいてというか、冬の足音が近づいてくる時期になりました。そんな日の夜に(いやはや別に昼間でもよいのですが)、静かに耳を傾けたいナンバーで最後は締めてみたいと思います。 全編に“クールな夜の雰囲気”が漂う1963年のジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)盤『ナイト・ライツ』。表題曲もいいかなと思ったのですが、今回は別のお気に入り曲、2.「カーニヴァルの朝(Morning of the Carnival (Manhã de Carnaval))」です。 もともとは1959年の映画『黒いオルフェ』の主題歌としてブラジルのルイス・ボンファが作曲したもの(そのため、曲名自体「黒いオルフェ(Black Orpheus (Orfeu Negro))」と呼ばれることもあり)。サンバ曲で、要はラテン・ブラジル風の曲なわけですが、スタン・ゲッツをはじめジャズ界でも取り上げられる機会の多いナンバーです。 ジャズの世界でバリトン・サックスの地位確立にも大きな役割を担ったマリガンですが、とにかく吹けばよいというものではないというのが、このナンバー(それから収録アルバム全体)からはよく分かります。こういう抑え気味の雰囲気と繊細さ重視のマリガンは、編曲者・解釈者としての彼の才能の高さをつくづく再認識させてくれます。 【RCP】【Joshinはネット通販部門1位(アフターサービスランキング)日経ビジネス誌2013年版】ナイト・ライツ/ジェリー・マリガン[SHM-CD]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2013年11月20日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の9)~ケニー・バロン編 今回は、先頃紹介したばかりのアルバムから、超絶品と言っていいほどの名演奏を取り上げたいと思います。 ケニー・バロン・トリオの『ザ・モーメント(The Moment)』に収められた「フラジャイル(Fragile)」です。ケニー・バロン(Kenny Barron)は60年代から様々なジャズ奏者と共演し、自己名義作も数多く発表しています。 ロックファンは一聴しておわかりのように、この「フラジャイル」というのは、元ポリスのスティング(参考過去記事)の曲です(1987年作『ナッシング・ライク・ザ・サン』に収録)。80年代半ばにソロになってからのスティングの曲にはジャズ的な影響も垣間見られるので、ある種、ジャズ側から解釈するのにも適していると言えるのかもしれません。 他方、ケニー・バロンの方はというとナチュラルなタッチでさらりと弾きこなすように見えて絶対に真似できなさそうな個性があります。この曲では実にリリカルな情感たっぷりな演奏を披露していますが、テクニックだけでなくこのニュアンスはやっぱり他人には真似できなさそうですね。余談ながら、今年で70歳を迎え、春には来日ライヴもしていましたが、まだまだお元気なようです。 といったわけで、原曲よし、アレンジよし、演奏よし、と三拍子そろったお気に入り曲です。 【送料無料】【輸入盤】Moment [ Kenny Barron ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2013年11月18日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の8)~ルー・ドナルドソン編 この晩秋にぴったりの1曲をいってみたいと思います。タイトルもずばり「秋の夜想曲」、つまり「オータム・ノクターン(Autumn Nocturne)」です。 この演奏を思い出したのは、先日、カサンドラ・ウィルソンの昔の盤(彼女の最初のスタンダード集『ブルー・スカイ(Blue Skies)』、1988年)を聴いていた時です。カサンドラによるこの曲が出てきたら、今度はルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)のサックス演奏によるこれを思い出し、無性に聴きたくなったというものです。 この演奏は、ルー・ドナルドソンの代表作の一つ『ブルース・ウォーク』に収録されていて、ピアノのハーマン・フォスター(Herman Foster)がなかなかいい味を出しています。この二人のコンビは、こういうしっとりなはずの曲をやっても、どこかべったり(失礼!、でも、もちろんいい意味で)というか、粘っこさみたいなのが顔を出すように思います。何だか回りくどい言い方になってしまいますが、さらりと仕上がっていないところに逆に魅力がある、といった感じでしょうか。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2013年11月17日
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「40万アクセス記念」と題して10回シリーズを継続中ですが、この辺りで一息入れてINDEX更新です。 本ブログのINDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。 INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-J)へ → つづき(K-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-E)へ → つづき(F-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2013年11月17日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の7)~Wケニー編 W(ダブル)ケニーと言ってもウィントン・ケリーのことではありません(笑)。トランペット奏者ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)とギター奏者ケニー・バレル(Kenny Burrell)、2人のケニー、という意味です。 ケニー・ドーハムの有名盤『カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム('Round About Midnight At The Cafe Bohemia)』に収録された「メキシコシティ(Mexico City)」です。まさしくハードバップそのものといった雰囲気。加えて、決して極端に短い演奏時間ではない(6分ほど)のに、勢いであっという間に終わってしまう疾走感。おまけに曲そのものも名曲だと思います。 この演奏には別テイクがあります。内容はそう大きく変わらないのですが、個人的にはなぜか以下の別テイクの方が気に入っています(単に先に聴いた、回数多く聴いたからという理由かもしれません)。こちらのテイクの方は、ケニー・バレル名義の『ケニー・バレル Vol. 2(Kenny Burrell)』(同過去記事続きはこちら)に収録されたものです。また、後には上記ドーハム盤の音源発掘によるコンプリート盤にも収録されました。 それはそうと、この曲のタイトルは「メキシコシティ」ですが、いまだにどうメキシコシティ(メキシコ合衆国の首都、メキシコ市)なのだかよくわかりません。メキシコシティには仕事で何度も行ったのですが、この曲調とあの街のイメージにどう接点があるのか、不明なのです。まあ、名曲は名曲、名演奏は名演奏なので、表題はどうでもいいと言えばいいのですが(笑)。 【送料無料】【新作CDポイント3倍対象商品】カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム [ ケニー・ドーハム ] [CD] ケニー・バレル(g)/ケニー・バレルVol.2(生産限定盤) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2013年11月15日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の6)~ミシェル・カミーロ編 今日は朝から元気になる曲(?)を取り上げてみたいと思います。ミシェル・カミーロ(ミッシェル・カミロMichel Camilo)の『ランデヴー(Rendezvous)』の冒頭を飾る、「トロピカル・ジャム(Tropical Jam)」です。 ちなみに、ミシェル・カミーロは、1954年ドミニカ共和国出身の、“超技巧派”などと形容されるジャズ・ピアノ奏者。1980年代からアルバム作品を発表し始め、現在、2010年代に至るまで作品をコンスタントに発表しています。 お聴きになっての通り、早くて強いタッチのピアノが印象的というより衝撃的です。この曲に関していうと、一気にたたみかける演奏はジェットコースターを思い出させるほどです。収録盤の記事のところにも書いたのですが、かれこれ20年近く前、彼のライヴに行き、この曲の演奏を聴いて受けた衝撃は今でも鮮明です。 もちろん、この“超絶技巧”だけが彼の売りではありません(例えばこちらの過去記事も参照)。そろそろ60歳代に差し掛かろうかという彼ですが、その後も表現者としてどんどん進化していっています。技あり、ラテン風あり、さらに繊細かつ知的な部分が演奏に垣間見られる…気になった方、この曲や所収盤に限らず、ぜひミシェル・カミーロの世界をお楽しみください。 【RCP】【Joshinはネット通販部門1位(アフターサービスランキング)日経ビジネス誌2013年版】【送料無料】ランデブー/ミシェル・カミロ[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2013年11月14日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の5)~ジョン・コルトレーン編 第5回となる今回は、超有名盤からこの曲をいってみたいと思います。ジョン・コルトレーン(John Coltrane)の『ソウルトレーン(Soultrane)』に収録の「グッド・ベイト(Good Bait)」です。 時々近隣から練習中のサックスでこれが聞こえてくるというのもあるのですが、この曲を取り上げたくなった理由は、今回は他にあって、実は“トンカツ”なのです(笑)。たまに行くトンカツ屋さんでなぜがジャズが流れています。店主の趣味なのか何なのか不明ですが、最近は焼き肉を食べにいってもジャズが流れていたりするわけですから、そんなに珍しいことでもないのかもしれません。 ともあれ、先回このお店へ行った際、トンカツの定食を注文して待っている間に流れてきたのが、コルトレーンのこれだったわけです。有名な演奏ですし、“やっぱりトンカツとは合わないか…”と思いながら定食の到着を待っていたのですが、すっかり食べ終わる頃には、「グッド・ベイト」の気分でおいしくいただきました。ちなみに、店を出た時に流れていた曲は記憶にありません。そう、トンカツを食べながら、頭の中ではこのコルトレーンの演奏がひたすら駆け巡っていたのでした…。 【輸入盤】JOHN COLTRANE ジョン・コルトレーン/SOULTRANE(CD)下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月13日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の4)~ソニー・クリス編 多人数編成(10人編成)のミニ・オーケストラの中で、“泣き”のアルトが歌う、そんなナンバーを今回は取り上げてみようと思います。ソニー・クリス(Sonny Criss)の1968年の作品『ソニーズ・ドリーム~新クールの誕生(Sonny’s Dream (Birth of the New Cool))』所収の、同盤いちばんの聴きどころとなっている楽曲です。 ソニー・クリス(1927-77年)は、パーカーの影響を強く受けたサックス奏者の一人ですが、この流れるようでありながら揺れのある、“泣き”の入ったサックスは個人的にお気に入りです。 残念なのは、時にこの盤がソニー・クリスの代表作の一つなどという風に数えられてしまうことでしょうか。ホレス・タプスコットのアレンジによるちょっと変わった編成で、ある種、普段とは趣向を変えたというか、受けを狙ってみたというか…(大編成の割にはソニー・クリスの演奏が大きくメインでクローズアップされてはいます)。 ともかく、ソニー・クリスの典型盤とは言いにくい部分があるのですが、サックス演奏そのものは彼本来の硬派な演奏で、個人的には結構好きなのです。余談ながら、途中のピアノ・ソロは地味ながら、“名演奏の陰にこの人あり”とよく言われるトミー・フラナガンだったりします。下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月12日
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ツェッペリン超有名曲の名カバー 40万アクセス記念のシリーズをちょっとだけわきに置いて、今回は別の話題です。 少し前にハートの全米No.1ヒット曲、「ディーズ・ドリームス」と「アローン」の動画紹介をしましたが、姉のアン・ウィルソンの熱唱でこれはお見事という動画があるので、追加で紹介したいと思います。今からちょうど1年ほど前の2012年12月、ワシントンDCはケネディ・センターでのライヴ映像です。 ビデオを見てお気づきのように、オバマ大統領からの褒章を受賞した老境に差し掛かった方々3名(もちろんレッド・ツェッペリンのメンバー)、そしてやたらとクローズアップされるドラマー(1980年死去のジョン・ボーナムの実の息子、ジェイソン・ボーナム)が再三映っています。このある種“ツェッペリン公式の晴れ舞台”で、有名曲「天国への階段(Stairway To Heaven)」を演じたのがハートでした。 ハートが単なる“女性版ツェッペリン”ではなく、ツェッペリンのハードな部分とアコースティックな部分の両方を見事に消化しきったバンドであることは以前にも述べた通りです。それにしても、60歳を過ぎたアン・ウィルソンの、ご本人たちを前にしての堂々としたこの歌いっぷり、お見事というほかないように思います。 話は変わって、この「天国への階段」のカバーとしては、もう一つお気に入りがあります。正確に言えば、上のアンとナンシー(+ジェイソン)の熱演を知るまでは、実はいちばん気に入っていた「天国への階段」のカバー・バージョンです。 ヴォーカルはルー・グラム(元フォリナー)、ギターはザック・ワイルド(元オジー・オズボーンのギタリスト)です。1997年に発売された(日本だけの限定?だったような気も)トリビュート盤『天国への階段(Stairway To Heaven)』に収録されています。ルー・グラム(といっても誰?と思った方、オリジナルの“フォリナーの声”です)は、無理しない感じで高音部のヴォーカルがさらりとカッコよく決まる人で、その良さがこのカバーでも存分に出ています。ザック・ワイルドの方は、HR/HM界では有名なものの世間一般にはあまり知られていないギタリストかもしれませんが、こちらもまた実力派ぶりを発揮しています。 【中古】 天国への階段〜レッド・ツェッペリン・トリビュート・アルバム /(オムニバス) 【中古】afb 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2013年11月11日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の3)~アート・ペッパー編 前回のブッカー・アーヴィンに続き、もう一つ、個性派の「枯葉(Autumn Leaves)」をいってみたいと思います。 コンテ・カンドリ(Conte Candoli, トランペット)、アート・ペッパー(Art Pepper, アルトサックス)らが参加した『ムーチョ・カロール(Mucho Calor)』(日本では誤表記の『ムーチョ・カラー』と呼ばれてしまっています)に収録されたものです。ペッパーのソロは短い(というか曲の演奏そのものが短い)ですが、少々ユニークなラテン風アレンジの「枯葉」の演奏です。 アート・ペッパーは他にも「枯葉」の吹き込みを残していて、完成度という点では、必ずしもこの『ムーチョ・カロール』のものが優れているというわけではないのですが、たまには気分を変えてこういうのもいいのではないでしょうか。 アルバム自体も、期待しすぎるとがっかりしかねませんが、あまり期待せずに聴くと結構楽しめる盤ですので、興味のある方はぜひご一聴を。 【送料無料】 Art Pepper アートペッパー / Mucho Calor 輸入盤 【CD】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月10日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の2)~ブッカー・アーヴィン編 秋なので、などと言ってしまえば、安直ではあるのですが、過去にもやったことのある「枯葉」です。今回は、ジャズ史上、おそらくは最もコッテリした、コクのある個性派の「枯葉」を取り上げてみたいと思います。 誰もがトライする有名曲、ということは、星の数ほどその演奏ヴァージョンが存在する曲ということになるかと思います。星の数ほどは聴いていませんが(苦笑)、数ある演奏の中でこれほど個性的な「枯葉」はそう多くないのではと思ったりします。1960年録音の『クッキン(Cookin’)』に収録された演奏ですが、ブッカー・アーヴィンの特徴であるコッテリした、粘度と濃度の高い演奏です。 秋はどこか心寂しくなったりする季節ではありますが、そんな季節に、こういう熱い演奏の「枯葉」も折角ですので楽しんでいただきたいものです。 【RCP】【Joshinはネット通販部門1位(アフターサービスランキング)日経ビジネス誌2013年版】クッキン/ブッカー・アーヴィン[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2013年11月08日
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40万アクセス記念、いま聴きたいジャズ・ナンバー(其の1)~マイルス・デイヴィス編 40万アクセス記念ということで、ほぼ毎年の恒例行事になりつつありますが、“いま聴きたい曲”をピックアップして10回ほどお届けしたいと思います。 とはいっても、マンネリ化しつつあるのも事実で、これまでの10万、20万、30万アクセス記念の際は洋楽(ロック・ポップス)から選曲しましたので、今回は、個人的気分もあわせてジャズ・ナンバー編という形でお届けします。選曲の条件は、過去に本ブログで紹介した作品に含まれている中から、いま聴きたいと思ったナンバーです。 さて、第1回目は、深まりゆく秋、近づきある冬の足音というこの時期にぴったりな(と個人的には思う)1曲です。マイルス・デイヴィスの代表盤の一つ『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』の冒頭を飾る表題曲「ラウンド・ミッドナイト」です。 この冒頭のミュート演奏だけでも、聴き手側としては既にノックアウト状態。“静かに動的”という表現が何ともぴったり当てはまるように思います。繊細かつ静かに躍動的な名演奏に相応しいと言ったところでしょうか。 【RCP】【Joshinはネット通販部門1位(アフターサービスランキング)日経ビジネス誌2013年版】【送料無料】ラウンド・アバウト・ミッドナイト+4/マイルス・デイビス[CD]【返品種別A】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2013年11月07日
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40万アクセスを達成しました!気が付けばこのブログ、もう4年以上も続き、5年目に突入しています。早いのか遅いのかよくわかりませんが、皆さまにご覧いただいているお陰で合計のアクセス数が400000件を超えました。昨年11月の30万アクセスからちょうど1年近くでのキリ番です。何はともあれ、この場をお借りして日頃のご愛顧に感謝申し上げるとともに、今後とも末永くお付き合いくださるようお願いします。下記のブログランキングサイトに参加しています。応援くださる方は、ぜひバナーをクリックし、応援お願いお願いします! ↓ ↓
2013年11月07日
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気まぐれ80s,サード・シーズン(その10)~秋にぴったりな男女デュエットのバラード? 秋が深まる中、すっかり気分はしっとりな方向に向いたまま、サード・シーズンの最終回、一区切りの10回目です。今回は1986年の大ヒット・バラード曲、「ネクスト・タイム・アイ・フォール(Next Time I Fall)」をお届けします。 歌っているのはピーター・セテラ(Peter Cetera)とエイミー・グラント(Amy Grant)。どちらもその名前だけではピンとこない方もいるかもしれません。ピーター・セテラの方はシカゴのヴォーカリストと言えば、イメージしやすいでしょうか。“百万ドルの声”の異名をとる、伸びのあるハイトーン・ヴォイスが魅力のヴォーカリストで、当時はちょうどシカゴを脱退し、ソロ活動を展開し始めた時期でした。 他方、エイミー・グラント(Amy Grant)は、ちょうどこの80年代にクリスチャン・ミュージック畑から人気を得ていった女性シンガーで、このヒット曲によって広くその名を知られるようになりました(この人のソロ作もいくつか聴きましたが、なかなか暖かみがあっていいヴォーカリストです)。 ちなみに、タイトルの「ネクスト・タイム・アイ・フォール」は、サビの続く歌詞も含めると“the next time I fall in love… it will be with you”と続き、“次に恋に落ちるのは、あなたとだ”といういかにもなラヴソングです。続いては2013年、今年4月の南米でのライヴの様子をどうぞ。残念ながらエイミーが参加しているわけではないですが、ピーター・セテラの声は健在です。 生年を確認して今さらながら驚いたのですが、ピーター・セテラ、御年69歳(1944年9月生まれなので、ライヴの時点では誕生日前なので68歳)。エイミーは1960年生まれですから、16歳もの年の差があったんですね…(そう思うとこの曲のヒット当時の40歳代のピーター・セテラは若々しかったということになるでしょうか)。[収録アルバム]Peter Cetera / Solitude/Solitaire(1986年) 【当店専用ポイント(楽天ポイントの3倍)+メール便送料無料】ピーター・セテラPeter Cetera / Solitudo/Solitaire (輸入盤CD)【I2013/3/26発売】(ピーター・セテラ) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2013年11月06日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-J)へ → つづき(K-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-E)へ → つづき(F-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記のランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(いずれか1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2013年11月04日
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気まぐれ80s,サード・シーズン(その9)~大衆受けしていた“あの時代”…アンの熱唱 前回(その8)でハート(Heart)のヒット曲を取り上げましたが、懲りずにハートの80年代ヒット・ナンバーをもう1曲お届けしたいと思います。「ディーズ・ドリームス」の方はナンシー・ウィルソンがメイン・ヴォーカルでしたが、今回は姉のアン・ウィルソンのヴォーカルで、「アローン(Alone)」です。まずは当時のPVをどうぞ。 「ディーズ・ドリームス」(1986年リリース)同様、この「アローン」(1987年)も全米シングル・チャート1位に輝きました。70年代からのオールドファンの意見はいろいろあるでしょうが、このハートというバンドが最も広く受け入れられた“黄金期”の代表曲というのも事実です。 前回と同じく、そのヒットから15年以上が経過した後のアンとナンシー姉妹のお姿です。女性のお年を明かしてしまうのは何かとは思いつつも、姉1950年生まれ、妹54年生まれですから、以下のビデオの時点で共に50歳前後。特にリード・ヴォーカルのアン・ウィルソンはすっかり貫録あるおばちゃん(重ね重ね失礼!)ですが、この映像からは、ヒット当時よりも何重にも輪をかけて魅力的に輝いているように思えます。 人はいつまでも20歳や30歳の若者でいられるわけではなく、40歳、50歳、60歳…と歳を重ねていきます。輝かしい20歳代、30歳代もいいですが、このアンのように魅力ある年の重ね方をしたいものです。最初のヒット当時のビデオ(30歳代後半)と比べて、このライブ映像(50歳代前半)の方が、何倍も素敵に見えてしまうのは私だけでしょうか。[収録アルバム]Heart / Bad Animals(1987年) 【送料無料】バッド・アニマルズ/ハート[CD][紙ジャケット]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2013年11月02日
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気まぐれ80s,サード・シーズン(その8)~方向性はともかくこれもなかなかの名曲だったのでは… 秋の気配(というより冬の気配?)が一気に迫ってきて、ノリというよりはしっとりな選曲に傾いてきている今回のシリーズですが、このままの気分で10回目まで行ってしまうかもしれません(笑)。今回は女性2人(アンとナンシー・ウィルソン姉妹)をフロントに据えたハート(Heart)のヒット曲「ディーズ・ドリームス(These Dreams)」です。 70年代後半からこの名で活動しているハートの真価は、女性版レッド・ツェッペリンとも言われるように、ハードロックとアコースティックの見事な融合・消化具合にあると個人的には思っています。その点からすると、単なる大衆受けバラードなのかもしれませんが、これはこれでいい曲です。 その後は別ユニットなどの活動なども含みつつ、ハートとしての活動は続いています。21世紀に入る頃からでしょうか、アンとナンシーは次第に肩の力が抜け(いやはや、力を入れるべき時には入れるのですが、無理して突っ張っている感がなくなったという意味です)、かといって“昔の名前で出ています”という感じは全くない、心地よい歌と演奏を聴かせてくれるようになっていったように思います。 そんなわけで、この曲のヒット(1986年)から15年以上を経てのライヴの様子をどうぞ。 お二人ともすっかり熟女化?していますが、音楽を楽しんでいるというのがよくわかります。個人的な意見としては、この姿の方が若い頃よりずっと素敵に思えるのですが、ご覧の皆さんの目にはどう映っているでしょうか。[収録アルバム]Heart / Heart(1985年) 【当店専用ポイント(楽天ポイントの3倍)+メール便送料無料】ハートHeart / Heart (輸入盤CD) (ハート) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2013年11月01日
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