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「敗北を抱きしめて」の著者ジョン・ダワーさんがインタビューで「冷戦が阻んだ解決、米国に全面依存し中韓に向き合わず」と説いているので、紹介します。ダワーさんへのインタビュー <なぜ、まだ領土問題なのか>(デジタル朝日ではこの記事が見えないので、10/30朝日から転記しました・・・そのうち朝日からお咎めがあるかも)Q:領土問題、そして戦争責任。東アジアでは何度も登場する問題が、一向に解決しません。A:日中、日韓の歴史認識や領土問題をめぐる確執は、まるでモグラたたきゲームです。でも、ドイツは戦争犯罪を謝罪したが日本はしていないからだ、という意見に私は疑いを持っている。外務省にもらった、日本の謝罪一覧の詳細なリストも持っています。 では、なぜ同じ問題が繰り返されるのか。この問いの答えは、冷戦期にあります。つまり、ほとんどの大きな問題の根源は冷戦初期、特に1951年に結ばれたサンフランシスコ平和条約と旧日米安全保障条約に行き着く。東アジアの領土問題は北方領土、竹島、尖閣諸島、台湾、南シナ海の諸島と五つありますが、これらはいずれもサンフランシスコ講和会議で検討されながら、冷戦によって解決を阻まれました。 この平和条約によって日米関係は良好になり、戦後日本の繁栄が始まったのは素晴らしいことです。だが、日本の植民地支配と戦争によって最も被害を受けたのは米国ではない。韓国と中国なのです。にもかかわらず、両国は講和会議に出席していません。日本が関係の再構築を本当に必要とした国との正常化は何年も待たなければなりませんでした。これは悲劇です。旧西独と違って、この間に旧対戦国との対話はなく、歴史認識の違いも鮮明になったのです。 平和条約をきっかけに、日本は米国に全面的に依存する『サンフランシスコ・システム』に組み込まれ、アジアから引き抜かれてしまった。それでも当時、例えば吉田茂首相が戦中の行為について謝罪することはできたと思います。少なくとも米国が求めるべきだった。そうすれば、韓国や中国との和解に向けた一歩を踏み出せたはずです。しかし、朝鮮戦争が既に始まっており、米国にとっては、日本が『味方』、中国は『平和に対する敵』という構図に変わった。第2次世界大戦が終わってから6年しか経っていないというのに。だから、米国は戦中の話には触れなくなりました。韓国や中国が受けた被害についても発言しなくなる。慰安婦問題や731部隊は、東京裁判でも判断されていません。それがゆえ、日本も自らの行為に向き合うことができず、未解決の課題が今に残ってしまいました。Q:それにしても、領土問題が、今になって緊張を高めているのはなぜなのか、腑に落ちません。A:それぞれに理由は異なりますが、竹島の場合、米国は意図的に平和条約で領有権をあいまいにしました。過去にさかのぼって調べると、これはかなり複雑な問題であり、日本が言う『明確に固有の領土』というほど簡単な話ではありません。国内政治も大きな要因として絡んできます。韓国はナショナリズムの後押しで、領有権を強く主張する選択をしましたが、何年も解決されていなかった問題について、日韓双方の国内であえて主張する勢力が出てきたと言えます。 尖閣諸島についても、中国側は講和会議当時、領有権の主張をしていますが、米国は無視しました。現在の中国は国内にいくつもの問題や矛盾を抱えており、怒りや不満の矛先を日本に向けさせるよう領土問題を利用したのは明らかです。ただ、尖閣についての主張は荒唐無稽とまでは言えません。また、あえて中国を刺激した勢力が日本側にもいます。 ただ、どちらも51年に解決されるべき問題だったのです。何の変化もなく、60年が経っていることがおかしいのです。北方領土についても、50年代に重光元外相が旧ソ連と交渉し、2島返還で合意に至る可能性があった。しかし、米国が『ソ連と合意すれば、沖縄返還の必要性を認めない』と脅し、機会は失われます。米国に従属したため、日本が戦後の問題を解決できなかった例がここにもあります。Q:結局、すべての問題に米国の意図が絡んでいるわけですか。A:米国の政策に日本が巻き込まれている例はもちろん、対韓国、対中国関係に限ったことではありません。沖縄をはじめ、日本にある米軍基地は安保条約に基いている。でも、その目的は日本の安全保障だけでなく、米軍の前方展開の拠点を維持することである。朝鮮戦争、ベトナムやカンボジアの空爆、最近もイラク戦争などで活用された。これらの戦争は正義とは言い切れないのに、日本は常に米国に従い、意見を言うことすらできなかった。これでは将来、米国が世界で始める戦争にも日本は巻き込まれるでしょう。 歴史家としてみると、これらのことはすべて、サンフランシスコ・システムに起源があります。日本は繁栄と引き換えに、身動きできなくなったのです。そして、そのまま現在に至り、打開策を見いだすことが困難になっているわけです。Q:それでは、日本人の多くが、中国、韓国の激しい怒りに戸惑っているのはなぜでしょう。A:私は現代史の研究家として、戦争と平和の問題に時間を費やしてきました。その中で、特に関心を持ってきたのは『歴史』と『記憶』の関係です。歴史は過去の研究のようにみえますが、常に現在の人間が利用し、多くの場合は誤用する。そのため、記憶と歴史の関係は今日の世界情勢にも影響し、しばしば議論を巻き起こします。現在の日韓、日中関係ではそれが強く表れています。 例えば中国の反日デモが一番強くなったのは、柳条湖事件が起きた9月18日です。日本では記憶されていない日ですが、中国としては象徴的な日なのです。被害を受けた中国が記憶している歴史は、日本が記憶している歴史とは異なるのです。韓国の場合は、植民地として支配され、名前も言葉も変えられたことが強調されています。 同時に、国が被害者意識を語る場合、多くは他国による攻撃に集中します。現代中国は軍閥の元で苦しみ、共産党政権になってからも大躍進政策や文化大革命でたいへんな苦しみを受けました。しかし、被害者意識はそこには向かわない。一方で日本も、戦争中に関しては広島や長崎の原爆、最近では北朝鮮による拉致事件に被害者意識が集中しています。でも、戦争の加害者としての意識はほとんど出てきません。Q:この歴史認識の問題は、日本特有なのでしょうか。A:そんなことはありません。世界のどこをみても、国は都合のいいように歴史を利用しています。朝鮮戦争の研究者が調べたところによると、米国人の証言からは米兵たちが厳寒の中で苦しんだことしか出てこないそうです。一方、北朝鮮では、米国がすさまじい空爆によって土地を平らげたことが強く記憶に残っています。ベトナム戦争についても、米国で語られるのは自国の苦しみです。ワシントンの慰霊碑には5万8千人の米兵の名前がありますが、はるかに多いベトナム人の死者は忘れられています。極めて憂うべき、歴史のねじ曲げです。 特に注意すべきなのは、被害者意識には他者への理解の欠如が常について回るということです。他者の立場を理解することは同情ではありませんし、賛同でもありません。しかし、相手の立場で物事を考えられることが重要です。その理解の敵となるのは、常にナショナリズムであり、愛国心なのです。米国の外交における失敗の多くは、理解の欠如によって生まれています。日本でも残念なのは、韓国や中国で怒りが続く理由を認識できていないことです。Q:この現状から抜け出す道は、本当にないのでしょうか。A:日本の政治が米港から離れることは、現実には難しいかもしれません。研究生活の最後を迎えても、踏み出した当初と同じ質問が続くのは私も残念です。その一方で、韓国や中国、日本との間では良好な関係もたくさん生まれています。日本ではKポップや韓流ドラマがはやり、ビジネスの関係も多く築かれています。反日デモで日系の店舗が襲われ、ショックを受けている中国人も多くいます。こういった市民レベルの関係が増えれば、愛国心やナショナリズムをあおる政治に対して、反作用となります。領土問題をきっかけに戦争を望んでいる人など、どこの国にもいないはずですから。<取材を終えて> 戦後、日本人がなるべく開かないようにしてきた胸の奥深くの「秘密の扉」がノックされた。そんな気分になった。ダワーさんが鋭く突くのは、「米国への従属」という戦後日本の桎梏であり、忘れ去りたい加害者の記憶なのだから。断固とか決然とか、そんな勇ましい言葉は決して解決にはならない、改めてそう思う。(聞き手:中井大助、真鍋弘樹)ベトナムやカンボジアの空爆、イラク戦争などを正義とは言い切れないとまで言うダワーさんの視点は、国際司法裁判官のような高みにあるわけで・・・・領土問題で混迷する日中韓米をリベラルに裁いています。(ダワーさんの歴史認識に最も反発するのは、若しかしたら中韓なのかも)日本の従米姿勢では、米国が世界で始める戦争に日本は巻き込まれると、ダワーさんは切って捨てます・・・・このような碩学を失ってはならないと、日本国民として、切に思うのです。ダワーさんの次の言葉が身に沁みるのです。「歴史は過去の研究のようにみえますが、常に現在の人間が利用し、多くの場合は誤用する」「他者の立場を理解することは同情ではありませんし、賛同でもありません。しかし、相手の立場で物事を考えられることが重要です。その理解の敵となるのは、常にナショナリズムであり、愛国心なのです」
2012.10.31
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「終の信託」は寡作で知られる周防監督の最新作である。これは観なくては♪久々にシネコンプレックス館に出向いたが、切符売り場ではおばちゃんがたむろしている。「何なんだ、これは?」と表示を見るとレディースデイとのこと「さよか」さしたる予備知識も無く観たのだが・・・・尊厳死がテーマの映画であり、見終ったあとに重いものが残ったのです。【終の信託】周防正行 監督、2012年制作、12年10月30日観賞<goo映画解説>より呼吸器内科医の折井綾乃は、同じ職場の医師・高井との不倫に傷つき、沈んだ日々を送っていた。そんな時、重度のぜんそくで入退院を繰り返す江木秦三の優しさに触れて癒やされる。やがて、お互いに思いを寄せるようになる二人だったが、江木の症状は悪化の一途を辿る。死期を悟った彼は、もしもの時は延命治療をせずに楽に死なせて欲しいと綾乃に懇願する。<周防監督インタビュー>より周防監督「折井綾乃は、目の前に座る人を国家権力というよりは1人の人間として、彼が投げかけてくる質問に対して、本当にきちんと向き合って、誠意を持って答えてる。でもその言葉はなかなか届かないんですよね。この映画って、折井綾乃という人が、どうきちんと向き合って生きてきたかっていう映画だと思うんですよ。自分を振り返っても、現代人ってあまりきちんと人と向き合わないでいる気がする。そういう風にしなくても生きていける世の中になってきてしまった。3.11以降、絆とか信頼ってよく言われてますけど、僕はそういうものは、きちんと人や物事を向き合わない限り生まれないものだと思うんですよ。この映画で、折井綾乃は、社会的には敗者のように見えるかもしれないけど、僕は人間としては敗者ではなく、彼女は本当に大事なことを得ることが出来た人だと思ってるんです。だから、この映画で観てほしいことは、人と人とが向き合うこと。誠実に向き合うことの大切さを、どこかで感じてもらえたらいいなって思います」――経験からくる感情と、入念な取材によるリアリティの両方を追求されたんですね。周防監督「それで分かったのは、この映画は1990年代後半が舞台なんです。その必要性というのがあって、医療現場の状況がここ10年でガラっと変わってるんですよ。一例をあげると、お医者さんは自分で自分に処方箋を書けないんですね。睡眠薬がほしいとしたら、違う病院に行ってでも誰かに処方箋を書いてもらわないと手に入らない。主治医1人の判断では何もできないとかも。だから、あの小説を描くにはこの年代を選ばなきゃいけないだっていうのは、取材を通して分かりました」goo映画終の信託時代設定が約20年前であり、医療過誤で厳しい今では、医者がこんな無防備な決定を行わないはずである。だけど、誰かが責任を持って尊厳死の決定を下す必用があるのは20年前も今でも同じであることに変わりないでしょう。この映画では、医者としての誠実な責任感と、法務担当公務員の責任感があい争うことになっているが・・・・権力を持つ側は、安易に権力をふるうべきではないというのが、昨今の事例なんでしょう。成りきりソフトで大学生が犯人に仕立てられた事例なんか、検察の自白強要(越権行為)の最たる事例であるが、笑うに笑えないではないか。検事役の役者の顔がやけに怖いが、はまり過ぎるのもちょっとという気もするけど(笑)
2012.10.31
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今回、図書館で借りた7冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は「映画、その他」でしょうね。<大学図書館>・hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION ・HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック・ウォームービー・ガイド<市立図書館>・師匠、五代目文枝へ・オンドル夜話・日本の森林と木の職人・今どきの産業スパイ(日経ビジネス2012.7.9)*************************************************************【hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION】Helen McCarthy著、Stone Bridge Press 、1999年刊<Book Descriptionより> Artist-writer-director-producer Hayao Miyazaki is often called "the Walt Disney of Japan." His animated theatrical features have been smash hits in Japan, and many, including My Neighbor Totoro and Kiki's Delivery Service, are already familiar to American audiences. Now, with Disney-Miramax's imminent release of Princess Mononoke,, Miyazaki's masterwork and one of the top-grossing film in all Japanese history, this "animation master" is about to take America and the world by storm.<大使寸評>画像も多く、著者Helen McCarthyの宮崎作品に対する思い入れがつたわる、見て楽しめる本になっています。AmazonでHelen McCarthyさんの経歴を見ると、日本漫画オタクのような人です♪Amazonhayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION【HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック】養老孟司編、キネマ旬報社、1999年刊<内容説明>古書扱いにつき、説明なし <大使寸評>養老孟司さん責任編集のムック本である。もちろん宮崎×養老の対談もあり、絵コンテ、アニメーション技術、作品データ、ジブリの哲学など宮崎駿ワールド満載のアンソロジーになっています。AmazonHAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック宮崎駿アンソロジー byドングリ【ウォームービー・ガイド】阿辻哲次著、海鳴社、2008年刊<「BOOK」データベースより> この本でスクリーンの戦場に秘められた軍事情報が初めて語られた。戦争映画を楽しむための最新ガイドブック。<大使寸評>イーストウッド監督の硫黄島2部作が載っているので、この本をチョイスしたのです。平和主義の観点から戦争を語ると著者が述べているが、あまり類を見ない本になっています。Amazonウォームービー・ガイド【師匠、五代目文枝へ】桂三枝著、ワニブックス、2012/年刊<「BOOK」データベースより>桂三枝が19人の兄弟弟子と語り合う師匠とのオモロい日々。 ●対談桂きん枝/桂文珍/桂文太/桂小軽/桂文福/桂文喬/桂文也/桂小枝/桂枝女太/桂枝光/桂あやめ/桂坊枝/桂文昇/桂枝曾丸/桂文華/桂こけ枝/桂文三/桂かい枝/桂阿か枝<大使寸評>今では文枝を襲名した、もと三枝が語る師匠、桂一門の面々との対談集になっています。かつては、チャラチャラした三枝と思っていたけど、今では文枝師匠か♪時の流れが感じられます。気になるのは・・・・ヨシモトブックスが設定した3000円という強気の価格が気になるが、どういう人が購入するんでしょうね?Amazon師匠、五代目文枝へ【オンドル夜話】尹学準著、中央公論新社、1983年刊<「BOOK」データベースより>Amazonでは古書扱いにつき、説明なし<大使寸評>著者幼少時の漢文学習などが興味深い。韓国で両班輩出の一大拠点とも言える安東の出身の尹学準さんが、朝鮮のエトスを説いています。とにかく儒教の優等生とも言える韓国の悲喜劇には感慨を覚えるのです。Amazonオンドル夜話【日本の森林と木の職人】西川栄明著、ダイヤモンド社、2007年刊<「BOOK」データベースより>芳香漂うクスノキの小箱、柾目が通った秋田スギの弁当箱、森の王者ミズナラのテーブルと木目も美しいカラマツの椅子。日本の銘木を操る熟練の木工職人と作家。豊かな森が育んだ木の文化、生活を潤す自然の手触り。 <大使寸評>職人の目で見る樹木、材木としての樹木・・・・木の肌、匂いが感じられるこの本は大使のツボにクリーンヒットしました。木工職人と作家によるコラボレーションなんでしょう♪Amazon日本の森林と木の職人『今どきの産業スパイ(日経ビジネス2012.7.9)』を借りたのだが、ネットでも今どきの産業スパイが読めるのですね♪・・・紙で読むか、ネットで読むかという今日的な選択になったけど。*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。10/21図書館大好き1410/4図書館大好き13
2012.10.30
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百田尚樹さんと言えば「永遠の0」の著者でもあるが『探偵!ナイトスクープ』のチーフ構成作家を24年も続けているそうです。若しかして、この番組が作家:百田尚樹を育てたのか♪とも思うのだが・・・・次のエントリーを見て、なるほどと思った次第です。10/16「探偵!ナイトスクープ」 大阪らしさを追求 作家・百田尚樹も構成を手掛ける「日本のスピルバーグ軍団」より 関西における占拠率で、時にNHK『紅白歌合戦』を凌ぐ長寿番組がある。テレビ朝日系朝日放送(ABC)が制作する『探偵!ナイトスクープ』(以下、『探偵!』)だ。 視聴率ではなく占拠率? あまり耳慣れないかもしれないが、視聴率が地区別のモニター全世帯(関東・関西・中京の3大都市圏で600世帯、その他の24地区は200世帯)を対象にした調査であるのに対し、占拠率はその中でテレビ受像機の電源を入れていない世帯を除く=地上波・BS・CSなどいずれかにチャンネルを合わせている世帯の番組別シェアを示す数値である。<占拠率65%を記録した人気長寿番組> スタジオを一つの探偵事務所と想定し、視聴者からの依頼に基づき世の中の謎や疑問を徹底的に究明することをめざした娯楽番組『探偵!』が、関西ローカルで始まったのは1988年3月。放送は金曜日の深夜で、平均視聴率は毎回20%前後~30%台前半を維持し、占拠率は65%に達したこともある。テレビをつけていた世帯の3分の2が、『探偵!』にチャンネルを合わせていた勘定になる。 番組はその後全国で放送されるようになり、東京では今、東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)が2週間前の番組を土曜日17時に編成している。 「この世のあらゆることを探る」探偵局の局長は、初代が上岡龍太郎だったが現在は西田敏行が二代目局長を務める。秘書は松原千明、岡部まりを経て、現在の松尾依里佳に引き継がれている。また、探偵役にはスタート時、北野誠、越前屋俵太、清水圭などが名を連ね、今は桂小枝、間寛平、松村邦洋、竹山隆寛、石田靖などが走り回っている。顧問として“浪花のモーツァルト”ことキダ・タロー、西田局長と同じくらい涙もろい桂ざこばなどが出演する。番組スタート当初から構成を担当しているのが、6年前『永遠の0』でデビューし『影法師』『ボックス!』などの作品がある作家の百田尚樹だ。<通りすがりの人も番組に協力>今年5月25日放送分(東京6月9日)では、「双子の男の子を保育園に入園させるため、その第一歩として書類を提出しなければならない。書類には自宅から園まで歩いて何分かかるか記入する必要がある。大人の足では7~8分だが、ハイハイしか出来ない子どもが何分かかるか測ってみたい」などの依頼を取り上げた。 番組では、550メートルの距離をハイハイで行くことに。道路に厚手のビニールシートを敷き、手袋に膝当てと完全防備の双子はスタート。両親は傘をさしたり体調を気遣う。向こうから手をつないでやってきた母子が、物珍しげにその様子を見守る。双子がぐずったり前に進まないと、近所に住んでいるが親しくしているわけではない母子やまったく関係ない通りすがりの乳幼児が“助っ人”としてバトンを受け、前に進む。探偵さん(麒麟の田村裕)が「大人の事情があってね」と弁明したり、「ありがとうね」と感謝する。燃え尽きたように熟睡モードに入る赤ちゃんがいる一方で、女の子が逞しく前に進む。買い物客で賑わうスーパーの店内などを通り、3時間12分で保育園のゴールした。<東京の視聴者からは批判の声も> 「ハイハイで保育園」には東京の視聴者から「熱い日中にあまりにも無謀。虐待ではないか」との意見・苦情が寄せられたという。ところが、関西では「良かったね」。番組を通じて同世代の母子ネットワークも出来た。同じ番組でも、関東と関西ではこうも反応が違うものかと思う。 番組を基に東西における言葉・文化・生活習慣の違いをまとめたのが、93年7月に刊行された『全国アホ・バカ分布図考―はるかなる言葉の旅路』(太田出版、新潮文庫)だ。そのもととなったのは「アホとバカの境界線を探せ」(1990年1月放送)で、書籍には、視聴者からの情報提供、全国の市町村へのアンケート調査、スタッフとアンケート回答者とのやりとりなどが盛り込まれ、原稿を書いている途中に方言学の学会「日本方言研究会」でその研究成果を発表したほどである。学会を巻き込んだメディアミックスを展開した番組は、後にも先にも『探偵!』くらいのものだろう。 自由闊達な雰囲気を醸し出す大阪の老舗局ABC。.同局は1956年12月にテレビ放送を始めたラ・テ兼営局だが、その歴史はキー局のテレビ朝日の前身日本教育テレビよりも古い。 『てなもんや三度笠』『プロポーズ大作戦』『新婚さん、いらっしゃい!』『必殺仕掛人』『驚きももの木20世紀』などの番組で知られるが、報道・情報系番組の視聴率が高いことでも知られる。『ニュースステーション』から現在の『報道ステーション』に至る平日夜の報道番組は、関東より関西の視聴率のほうが高い。平日朝のローカル報道・情報番組『おはよう朝日です』を始めとするブランド戦略がしっかりできているのだ。『探偵!』を除く娯楽番組制作の軸足は東京に移しているが、大阪発の番組は、放送文化の多様性を測るバロメータになっている。長寿番組「探偵!ナイトスクープ」を、こよなくチェックしている大使であるが・・・一方で東京発のバラエティ番組が肌に合わないのか、全てスルーしているのである。関西のコンプレックスか?と思わないでもないが、要するに娯楽番組の巧拙が如実に表れているだけかも知れないな~。局長の西田某という人を関西人に変えてくれると、モアベターなんやけど(笑)百田 尚樹のおすすめランキング全国アホ・バカ分布図ちょっと横道にそれるのですが・・・・百田さんと松本プロデューサーの拘りということで、「全国アホ・バカ分布考」を紹介します。「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#1「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#2「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#3「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#4「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#5「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#6「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#7「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#8「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#9
2012.10.29
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「外資の森林買収」はお役所の怠慢によるのではないかと、常々思っていたのですが・・・・そのあたりについて、大地を守る会:藤田和芳さんのツイートを見てみましょう。@DWMK_fujita: 「外資の森林買収」の根本問題は、国土の所有実態を行政が把握しきれていないことである。例えば、外為法は海外からの投資に報告の義務を課している。しかし、外為法の体系では、非居住者(外国に住む)が他の非居住者から不動産を取得した場合、報告義務の対象外となるなど、すべてを捕捉できない。@DWMK_fujita: 国交省・農水省はこれまで外資により森林が全国で約800ヘクタール買収されていると公表した。北海道は独自調査を進めており、道内で1039ヘクタールが外資に買収されたと公表している。ことほどに数値が一致しない。今後こうした物件がさらに外資に転売されると、所有者は分からなくなるだろう。@DWMK_fujita: 全国で過疎化が進む中、今後は土地所有者が村外、県外、さらに国外在住というケースも増えていくだろう。例えば、島根県の旧匹見町(人口1400人)では、固定資産税の納税義務者が全国26都府県にわたる。このうち、林地の約7%(面積比率)、農地の約3%(同)は納税義務者の居所が不明である。@DWMK_fujita: 国土交通省は、森林所有者数約324万人のうち、所在の把握が難しい所有者を約16万人(約5%)と推計している。この中にどれほどの外国人がいるか正確には分かっていない。お役所の怠慢について、日経ビジネスが告発していました。10年3月狙われる国土、森、水、なぜ日本は手をこまぬいているのかより その狙いが木材でないなら、水、CO2、あるいは生態系サービスの市場化だろうか、それとも国土という土地資源なのか? 顔がなかなか見えないセクターもある。 投げ売りしたいと急ぐ森林所有者と、狙いはわからないが買収をもくろむ複数のバイヤー。それらを山林ブローカーたちがつないでいく。森へ向かうのは“森ガール"だけではないのだ。 <顔の見えない購入者はやがて…> 森林買収が増えていく中、外資の噂が絶えない。 「ある日突然、新たな森林購入者が現れ、付近一帯の山々を占有したことを宣言して土地を囲い込み、民間警備会社に厳重な警備をさせて地域住民を排除する。そして、隣地に無断で一方的に境界を主張し、伐採や投棄を行ったり、地下水を大々的に揚水したりしはじめる。 やがて、水位が変化したり、汚染が拡がっていったりしたとき、その森林が下流地域に対して果たす基本インフラとしての側面から、また 国家安全保障(national security)の観点から問題になっていく。本社が海外にある場合は、海を越えての境界紛争や環境論争がはじまっていく。そんな近未来もあながち絵空事ではないはず…」 これらを小説だという人もいる。口裂け女や人面魚と同じ「都市伝説」にすぎないという。 あるいは、日本の土地制度の特異性を知悉したセクターによる「見えにくい足場づくり」だとする外資脅威論者もいる。 水源林買収の噂がどの範疇に入るのか不明だが、問題は予測されうる未来に対し、十分な備え――最低限の制度が諸外国並みに揃っていない点だ。加えてインフルエンザのパンデミック騒ぎに比べ、テーマへの制度的な対応が鈍い点も気になる。 特に、地図混乱地域(登記所の公図と土地の位置・形状が著しく相違している地域)では、「時効取得」を根拠に、20年経つと、後発の参入者が所有権を一方的に主張していく可能性もある。 そういった事態が発生してしまった場合、手遅れだったと気づいてもにわかには措置しようがなく、元に戻すには、膨大なコストと時間を要することを知らなければならない。 なぜこういった警鐘を鳴らすのか。 日本の土地制度には、3つの盲点があるからである。 <「済州島を買っちまえ」> 2008年10月。国境の島・対馬の不動産が韓国資本に買収されたと話題になったとき、当時の総理は次のようにコメントした。 「土地は合法的に買っている。日本がかつて米国の土地を買ったのと同じで、自分が買ったときはよくて、人が買ったら悪いとは言えない」 外務省も静観した。 「合法的な取引について政府として何か言う立場にない。規制できるものかどうかわからない」 果たして、マンハッタンのビルを買うことと国境離島の買収は同じだろうか。 その後の2009年3月。連合の笹森清氏(前代表)が民主党首脳との会話を披露した。 「対馬が(韓国の)ウォン経済に買い占められそうだ」 こう言った笹森氏に、民主党の小沢代表(当時)は次のように応じたという。 「そのことを心配するなら、いま絶好のチャンスだ。円高だから済州島を買っちまえ」 地元長崎の衆議院議員のパーティー会場での会話だったというから深い意味はなかったろうが、果たして済州島は買収できるのだろうか。ちょっと気になって調べてみた。 結論を言うと、済州島を買いとることは不可能である。 なぜなら、韓国には「外国人土地法」が機能していて、外国人が韓国国内で土地を所有する場合には制限が課されているからだ。生態系保全区域や文化財保護地域、軍事目的上必要な島嶼地域等の土地売買は、許可が必要とされている。済州島には周辺離島も含め、国境警備のために軍が常駐しているから、全島を買い取ることは事実上不可能だ。 これに対して、日本国内では土地はだれでも購入することができる。国籍を問わない。対馬も例外ではなく、土地売買はフリーで特段の制限はない。不動産登記簿に国籍を記入する必要もない。大正14年(1925年)に制定された「外国人土地法」が残っているものの、全く機能していない。肝心の制限区域の基準や要件が政令によって定められていないから、眠れる法律のままになっている。
2012.10.28
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<中華の謀略には、実力で押し返すしかない>中国のレアアース企業が軒並み経営不振という最新情報があるが・・・・地道な日本の努力が、中華の蛮行にカウンターブローを与えつつあるようです。焼結磁石の最大エネルギ積と保磁力の関係WTO加盟後も、WTOを機能不全に追い込むなど公法に従わない中国には、実力行使で押し返すしかないのだが・・・・今回の日本の実力行使が、中華の戦略に対する決定打となって欲しいものです。とにかく中華の謀略には、口で言ってもダメ!実力で押し返すしかないのです。10/27レアアース企業が軒並み経営不振! 自滅した中国より 中国のレアアース(希土類)最大手、内蒙古包鋼希土高科技が一部工場の生産を休止した。1カ月間、停止する。 2010年の沖縄県・尖閣諸島を巡る日中対立で、中国当局がレアアースの対日輸出を止めたことから、日本企業が代替品の開発を進め、需要が急減した。中国のレアアースの生産量はピーク時の16万トンから、今年は半減する見込みだ。 中国は、レアアースの輸出を対日交渉のカードとして切ったわけだが、逆に中国企業が損失を被る格好になった。 中国のレアアース企業は300社にのぼるが、4分の1が生産を中止し、操業中の会社でも稼働率は30%程度だという。価格もピーク時の3割にまで急落した。7割安くなったということである。 レアアースの失敗は、どちらが相手を、より必要としているかを考えなかった中国当局の頭でっかちぶりを浮き彫りにした。 今回、中国は再びレアアースを全量、対日禁輸するつもりだったのだろうが、その前に自国の企業が経営不振に陥ってしまった。レアアースに対する日本側の具体的な取り組みを報告する。 双日は今年から豪州産のレアアースを当初、年3000~4000トン規模で輸入を始めた。3000~4000トンだと国内需要の1~2割になる。長期契約で13年には国内需要の33%相当の9000トンを確保する。 12年4月30日にデリーを訪れた枝野幸男・経済産業相は、インド政府とレアアースの協力協定を結んだ。インド原子力庁の子会社インディアンレアアースと豊田通商が協力し、レアアース工場をインド東部のオリッサ州で6月中に完成させ、日本の年間消費量(2万7000トン)の15%弱にあたる4000トンを毎年、日本に輸出することになる。インドのレアアースの埋蔵量は世界第5位(310万トン)である。 豊田通商、双日、ベトナムの地元企業のレアアースの開発協力も佳境に入ってきた。現在建設中の工場は来年2月に稼動し、年間1000トンの生産が見込まれている。また、双日はオーストラリアの鉱山会社、ライナスとも協力して、2013年から日本に年間9000トンのレアアースを輸出する計画だ。 世界一のレアアース輸入国である日本は、年間2万7000トン(ピーク時は3万トン)のレアアースを消費、うち80%を中国に頼ってきた。 10年に中国はレアアースの輸出規制を始めたが、情報筋によれば、現在、国際市場で闇取引されているレアアースは年間2万~3万トンに達している。これが日本の供給源の多様化戦略に余裕を与えている。値段は高くなるが、数量は確保できるメドが立っているからだ。 メーカーに脱レアアースの動きも出てきた。精密小型モーターの日本電産は、レアアースを使わないモーターの実用化を目指している。日立製作所はパソコンのハードディスクやエアコンに使われているレアアースを取り出してリサイクルする技術を開発した。レアアースを使わない高性能のモーターも開発している。政府はレアアースの加工やリサイクル設備の更新を後押しする補助制度を設けた。数年後には日本でのレアアースの年間使用量の45%弱にあたる1万2000トンを節約できるようになると期待されている。 ホンダはレアアースをHV電池から回収する技術を確立した。 レアアースを対日カードとして切ったことに対して中国側でも「失敗だった」との指摘が出ている。その理由は、「世界中で日本ほど高値で買ってくれる、いいお客はいない」からだ。対日輸出がこれ以上、減ると中国でレアアース関連倒産が多発する恐れが強い。「市場の実態を無視したレアアース政策(政治的カードとして使ったことを指す)が混乱につながった」との批判が現地で出ている。 日本はインド、カザフスタン、ベトナム、オーストラリアからのレアアース供給に道筋をつけ、13年から対日輸出が開始あるいは輸出量が増える。4カ国による日本への輸出総量は1万5500トンと、日本の年間消費量の半分を上回り(57%)、中国からの輸入比率を大幅に引き下げることができる。リサイクルに加えて、レアアースを使わないハイテク商品の開発で消費量はさらに減る。中国からの輸入量が30%以下になる日も近い。30%なら全面禁輸されても、十分に乗り切れる。 日本の業界関係者によると、「日本が今年、中国から輸入するレアアースは1万トン程度にまで急落し、過去10年間で最低水準になる」 数量だけではない。「価格の下落にも歯止めがかからない」という。 日本のレアアース的なアプローチが、中国最大手のレアアース企業を生産中止に追い込んだ。こうした地道な取り組みが、全ての経済活動に政治を絡めてくる中国に対するカウンターブローになることを証明した。2011年3月、韓国で次のような報道があったが・・・気を抜いてはいけない。『今度は、中国はレアメタル代替技術を盗む気だ。中国は尖閣の漁船衝突の件でレアメタルの輸出を止め日本に打撃を与えようとしたくせに、ここに来ていきなり代替品開発を日本と共同でやろうと言い出した。中国の技術水準では代替品は開発できないが、日本には既に完成品がある』ともあれ・・・レアアース禁輸問題について、久々に明るい記事であった。この記事も中国のレアアース統制6に収めておきます。(大使のフォローはしつこいのだ)ところでスパイ活動、特許…日本企業の技術情報が韓国企業にダダ漏れ!?のようだから、大陸の産業スパイには今後も要注意ですよ!
2012.10.27
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韓国映画といっても、たぶん7~8本ぐらいしかみていないけど・・・・畏れ多くも韓国映画ベスト5を選んでみました。(個人的なセレクトそのものとなってま)・牛の鈴音(2008年)・トンマッコルへようこそ(2005年)・オールドボーイ(2003年)・猟奇的な彼女(2001年)・春夏秋冬そして春(2003年)【牛の鈴音】イ・チョンニョル監督、2008年制作、<goo映画解説>より農家を営む79歳のチェ爺さんには、長年一緒に働いてきた耕作用の牛がいる。牛の寿命は15年というのに、この牛は40年も生きている。しかし最近はそれも限界。獣医は「そろそろ寿命だ」とチェ爺さんに告げる。チェ爺さんはお婆さんと二人暮らしだが、農作業を休む事はない。苦労は絶えず、お婆さんのグチも尽きない。「牛を売って隠居したら」と子供たちは言うがお爺さんは答えない。お爺さんは、このままの生活が一番なのだ。<大使寸評>老いた農耕牛と老夫婦が慶尚北道の山里の四季を通じて、ゆっくりと描かれています。春先の山里に咲きこぼれるレンギョウ(ケナリ)とツツジ(チンダルレ)、そして晩秋の葉を落とした木々をバックに牛が荷車を引く景色がきれいです。牛のまつごに、ハラボジが鼻輪を外して、長い労働から解放するところでは・・・イラチな私も思わず涙が出ました。この映画の英語のタイトルがOLD PARTNERとなっているが、いいタイトルではないですか。イ・チョンニョル監督が3年余りかけて作った監督第1作で、韓国では、「牛の鈴症候群」と言われるほど大ヒットしたドキュメンタリー映画だそうです。固定カメラとワイヤレスマイクで撮影したそうだが・・・・少ないセリフが、なかなかいいですね。「アイゴー 私には優しい言葉もかけてくれない」「この牛が死ねば、私の重労働も無くなるのに」老牛と爺さんと婆さんが3角関係みたいになっていて、婆さんがぼやきまくるけど爺さんは、この牛がかわいいんですね。でも、ののしりながらも、実は優しいのが彼の地の婆さんなのかもしれません。パル、パル(急げ、急げ)が身上の彼の地の人も、こういう「遅いこと」に癒されるのでしょうね。goo映画牛の鈴音『牛の鈴音』公式HP【トンマッコルへようこそ】パク・クァンヒョン監督、2005年制作、H24.1.10観賞<goo映画解説>より1950年代、朝鮮戦争が続く中、戦争とはまるで無縁の平和な村が山奥にあった。その名はトンマッコル。そんな村へまるで導かれるように、アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、それに敵対する人民軍の3人がやってきた。顔を合わすなり、銃を持ってにらみ合う両者だが、銃や手榴弾を見たことがない村人たちは呑気なもの。偶然から村人たちの食料貯蔵庫を爆破してしまった兵士たちは、ひとまず協力して村人たちの畑仕事を手伝うことに。やがて両者に心の交流が生まれてくるが…。<大使寸評>童話風でもあり、リアルな民族内対立も描いているが・・・・やっぱり、民族としてはアメリカに抗うことになるのか。goo映画解説で、宮崎駿の影響があると言っていた。goo映画トンマッコルへようこそ【オールドボーイ】パク・チャヌク監督、2003年作品 H24.2.22観賞<Yahoo映画オールドボーイ>よりカルト的人気を誇る日本の同名漫画を原作に、『JSA』のパク・チャヌク監督が映画化したアクション・サスペンス。2004年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、韓国映画のパワーを見せつけた話題作。15年の理由なき監禁生活を強いられ、突如解放された男の復讐劇を描く。『シュリ』のチェ・ミンシクを主演に、『春の日は過ぎゆく』のユ・ジテ、『バタフライ』のカン・ヘジョンが共演。完成度の高さに注目したハリウッドメジャーによるリメイクも決定している。<大使寸評>15年間、理由も分からず監禁された男が、理由を知るために復讐相手を追い詰めるが・・・逆に復讐されるお話になっています。原作の過激さに、更に韓流の過激さが加わっている感じで、タランティーノ監督が絶賛するのも分かる気がします。 goo映画オールドボーイ【猟奇的な彼女】クァク・ジェヨン監督、2001年制作<goo映画解説>より大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、電車内で酔っ払っている「彼女」と出会う。意識のない「彼女」をほっておけず、仕方なくホテルへ運ぶが、そこへ突然警官が現れた。翌朝、留置所から出たキョヌに「彼女」からの呼び出しが…。「私に何をしたのよ!」と問い詰める「彼女」に、キョヌは昨夜のいきさつを話し、キョヌと「彼女」の不思議な関係が始まった。見た目と違って気が強く、ワイルドで強引な「彼女」に振り回されるキョヌだったが、その真っ直ぐな瞳に、次第に特別な感情を抱いていく。<大使寸評>韓国映画を観るのは「春夏秋冬そして春」に続いて2作目だったと思うが・・・荒々しいが、わりと爽快な映画であった。なお、「猟奇的」とは関西弁の「けったいな」のニュアンスに近いんだそうです。goo映画猟奇的な彼女【春夏秋冬そして春】キム・ギドク監督、2003年制作、<goo映画解説>より春-深い山あいの湖に浮かぶ寺で、老僧と幼い見習い僧が暮らしている。幼子はふといたずら心で、小さな動物の命を殺めてしまう…。夏-子どもは青年になっている。そこへ同年代の女性が養生のためにやって来て、寺に暮らすことに。青年の心に欲望、そして執着が生まれる。秋-寺を出た青年が十数年ぶりに帰ってくる。自分を裏切った妻への怒り。老僧は男を受け入れ、荒ぶる心を静めるようにさとす。冬-湖面を氷が覆う。壮年となった男の前に、赤子を背負った女が現れる。そして春…。<大使寸評>韓国映画なるものを観たのは、この作品が初めてだったと思うが・・・・輪廻転生とか、韓国的な恨とか、東洋的な宗教テイストを感じたけど、良かった♪goo映画春夏秋冬そして春
2012.10.26
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日本の足元をみすかされ、値上がりした天然ガスを買わされている昨今ですが・・・「原発ゼロ」方針に驚いたアメリカが、慌てて訪日してなだめるというか恫喝しています。喫緊の課題として、日本のエネルギーのベストミックスとは何か?ということですね。米戦略国際問題研究所所長のジョン・ハムレさんがインタビューで「原発ゼロ、米が危ぶむ理由」を説いているので、紹介します。(デジタル朝日ではこの記事が見えないので、10/24朝日から転記しました・・・そのうち朝日からお咎めがあるかも)Q:「原発ゼロ」は何が問題なのですか。A:日本が弱く貧しい国になってしまう。もし日本が原子力発電をやめるのであれば、その代替措置は、天然ガスか石炭による火力発電しかない。風力は信頼性に欠ける。米国での風力発電施設の稼働率は平均約10%しかない。太陽光発電も当然、日中しか機能しない。再生可能エネルギーは、自然現象に左右されるのであてにならない。 結局、当面は天然ガスに大きく依存するしかないが、日本は輸入しなければならないので、日本国内のエネルギーコストは他の先進国と比べて、2倍から4倍にもなってしまう。それは日本の産業の競争力に跳ね返る。日本はすでに最もエネルギー効率に優れた国だからこれ以上、上げることは難しい。結局、日本経済は減速することになる。Q:核不拡散体制への影響もあると主張していますね。A:これは経済より複雑な問題だ。原子力には大きな期待がもてる一方でリスクも伴う。日本は核兵器(による攻撃)を経験しているから、核兵器に限らず原子力エネルギーに対しても忌避意識が強いことは理解できる。しかし、我々は商業原子力発電とともに生きているというのが現実だ。現在全世界では約400基の原発が稼動しており、その半数以上は、米日仏3ヶ国にある。日本がやめたからといって、世界は原子力発電をやめることはない。特に中国は今後30年間に、75から120基を新たに建設するとみられたいる。 我々は、将来にわたって原子力エネルギーの広がりを管理するとともに、(核兵器の)拡散を防止することを国益と考えている。世界各国に対して、核の安全を説くことができるのは、自ら原子力の運用を行っている国だけだ。Q:運用していないと、どうしてだめなんですか。A:だれが耳を傾けるかということだ。日本に発言力があるのは世界で展開する商業用原子炉メーカー4グループに、日本の3社が入っているからだ。日本は商業用原子力エネルギー分野で世界の一大強国だ。しかし、原子力発電をやめてしまえば、その地位を失うことになる。 もしそうなると、これから原発が新たに建設されるのは主に、中国、インド、ペルシャ湾岸諸国、ロシアになる。しかしいずれも拡散防止を先頭に立って推進する国ではない。不拡散は、米欧日が主導してきたものだ。3極体制が崩れると、不拡散の目的を必ずしも共有しない国々がより大きな影響力を持つことになる。それは日本にとっても好ましいことではない。世界は今より大きな危険にさらされることになる。Q:しかし、欧州の大国ドイツは原子力発電の放棄を決めました。A:深刻な過ちを犯したと思う。ドイツは我々と同様、不拡散のグローバルシステムを主導する技術力と倫理的権威を兼ね備える国家だからだ。それに日本が続いたら、世界の不拡散体制には重大な打撃となる。Q:米国政府が、わざわざ日本に伝えたのはなぜですか。A:私はもう政府の人間ではないので代弁はできない。しかし、米国は不拡散を支えるパートナーが必要なのだ。日本はこれまで最強のパートナーだった。日本が東京電力福島第一原発の事故で面目を失ったと感じているのはわかる。しかし、今後も(原子力に)積極的に関わってほしいのだ。Q:朝日新聞が10月初めに実施した世論調査では、51%が30年代あるいはそれ以前に原発をゼロにすべきだと答えています。この民意を無視しろと言うのですか。A:日本の政府も電力業界も、しかるべき指導力を発揮していないと思う。福島第一で起きた危機は、津波による破壊、メルトダウンによる放射能流出に加え、政府や電力会社に対する国民の信頼の崩壊という第3の危機も含まれる。三つ目は今も続いているし、政府は国民を守れるのかと、国民に不信感がある。これを何とかしなければならない。日本の経済と安全保障がともに先細りになってしまう。Q:具体的にどんな措置をとるべきだと考えるのですか。A:まずは、監視体制を強化することだ。これまでは原子力安全・保安院が経産省の内部にあり、まるで、野球チームのオーナーが審判もつとめているようなものだった。うまく機能するはずがなかった。これは原子力規制委員会が新たに作られたことで、一応達成された。しかし、実際に十分な機能を発揮するまでには時間がかかるだろう。その間、米国の原子力規制委員会(NRC)など国外の規制機関と連携して支援を受けるべきだろう。さらに、組織を強いものにするためには、有能な人材を雇い入れなければならない。政治指導者は、若い人たちに、この仕事は崇高で重大なものだと理解させなければならない。個人的には特別な給与の優遇制度も設けたら良いのではないかと思う。 次に、日本政府は福島第一の問題から逃れようとするのではなく、逆に積極的な方針を打ち出すべきだ。具体的には『我が国経済にとって必用なので原子力発電を続ける。世界で最も安全で信頼できる原子力発電国になる』ということだ。政治的なリーダーシップが必用だが、完璧な工学的解決策で素晴らしい結果を出すのは日本のお家芸だ。Q:原発の安全という点で、中国をどう見ますか。A:核不拡散に加えて中国にはそんの問題もある。鉄道の運行や食料品の生産で安全が確保されていない国で、さらに100基以上の原発が建設されたらどうなるかということだ。だからこそ日本に率先垂範してほしいのだ。Q:日本が原発ゼロ政策を進めた場合、中国がアジア太平洋地域の核の秩序に影響力を強めることも米国は懸念していませんか。A:それも私の大きな懸念だ。Q:野田政権は「原発ゼロ」の閣議決定を見送りました。これで、米国の不安はある程度解消したのではありませんか。A:私が願うのは、日本が原子力発電の信頼回復に向けて前向きな政策課題を打ち出すことだ。後ろ向きの方針を取り下げることではない。Q:理想論かも知れませんが、人類は最終的には、核エネルギーへの依存から脱却を目指すべきなのではありませんか。福島第一の事故で示されたように、放射能洩れや放射性廃棄物の処理など手に負えないリスクがありますA:正直に言って、私は原発より化学工場の隣りに住むことの方が怖い。少なくとも今、米国では厳しく規制され、極めて安全だ。過去に重大な事故があったことは事実だが慎重に管理しさえすれば非常に安全になりうる。Q:しかし、放射性廃棄物の処理の問題は残ります。A:問題は使用済み燃料の再処理をしないで、他の国より多量な廃棄物を抱えている。ちなみにこのワシントンから約37キロ離れたところにも原発がある。30年近い運転で発生した使用済み燃料はすべて敷地内に保管されている。地上に設置されたテニスコート2面ほどの大きさの2層のコンクリート容器の中だ。廃棄物処理の問題は実態以上に大げさに語られている側面がある。 これを言うと米国内で波紋が広がるのだが、私は使用済み核燃料は何らかの国際機関が厳しい監視のもとに回収し、再処理するのが良いと思っている。プルトニウムが核兵器に転用される恐れもなくなる。道のりは遠いが、最終的にはそれを目指すべきだろう。もちろん日本にも参加してほしい。<取材を終えて> 次期国防長官候補としても取りざたされるワシントンの超本流インサイダー。温和な人格者だが「原発ゼロ」批判は一切の妥協を許さない厳しさだった。世界の核秩序が崩壊するという強烈な危機感があるからだ。一方、米側では閣議決定先送りを受け「どうせ日本は実行できない」というゆがんだ安堵も広がる。(編集委員:加藤洋一)孫崎さんの27日ツイートです。原発:何?、”受け入れがたい”、何の権限があってそんな台詞。この両名何様と思っている。日本を植民地位の認識なんだろう。報道する日経も日経。26日日経「アーミテージ元米国務副長官とナイ教授は2030年代に原発稼働ゼロを目指す方針について”受け入れがたい”と強調した」
2012.10.26
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<今日の渡邊さん語録3> iPadmini発売開始とのこと・・・・アップルが中国人を搾取できているのは・・・アメリカ・台湾連合の経済合理性があるわけで、その裏にはアメリカ金融の謀略が潜んでいるのだろう。歯軋りするような経済状況であるが、「10年後に食える仕事、食えない仕事」著者:渡邊さんの最新ツイートを見てみましょう。【10月25日】@masa_mynews: 週刊誌や記者クラブ新聞(朝日毎日読売)がどんどん没落してくのは、紙の問題じゃなくて、コンテンツの中途半端さによる。「短文の速報か、長文の専門記事か」という時代にどんどんなっていく。うちは後者で最後まで勝ち残る自信がある/コンテンツの時代 http://agora-web.jp/archives/1496358.html@masa_mynews: これはリクナビがビジネスにしたいだけ。現地採用とすることで日本の最低賃金以下で雇って人件費を抑えたい、というのが企業の狙い。日本で海外赴任を前提に採用されることを目指すべし。新卒は国境なき「セカ就」に?リクルート2012年のトレンド http://www.mentor-diamond.jp/blog/student/?p=25874【10月21日】@masa_mynews: 世界の下請け部品メーカーとして人件費下げて「高級なホンハイ」として利益トントンで生き残るのが日本のメーカーの末路かな。10年後はトヨタよりデンソーやアイシンのほうが世界で生き残ってるのかも。/シャープ、スマホ向け最新液晶、天理でも生産へ http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121021/biz12102117310003-n1.htm … このところ、鼻息の荒いアップル、サムスンであるが・・・・渡邉さんの本「10年後に食える仕事、食えない仕事」の用語を使えば・・・・日本が開発した技術でうまく立ち回り「ジャパンプレミアム」になるはずであったのに、アップル、サムスンの集中スピードに負けて「重力の世界」に引き込まれてしまったのです。10年後に食える仕事とは何でしょうね?【10年後に食える仕事、食えない仕事 】 渡邉 正裕著、東洋経済新報社、2012年刊<内容紹介より> グローバル化やIT化の進展によって、日本人の職の72%が急速に価値を失いつつある。世界経済の悪化が、その変化のスピードをさらに早めるだろう。失業は増え、給料の下落は止まらない。本書は、この困難な時代に立ち向かうために書かれた「仕事・職の航海図」だ。 あらゆる仕事・職を4つに分類、日本から消えゆく職業、逆に最後まで残る仕事などを豊富なカラー図版やチャートを使って分析しながら、では私たちはどのように対処すべきかを明快に論じる。 職の本で定評のある著者が放つ衝撃の一冊。就活中の学生も、現状に不安を感じているビジネスパースンも、定年後の再就職先に悩んでいる世代も必読です。 さあ、あなたの選んだ仕事は10年後もあると言えますか?<大使寸評>グローバル化、IT化が進んだ昨今、韓国や中国に伍して日本の強みを生かす仕事とは何か?外国人にとってハンディとなる日本語が、日本人の強みであるとする著者の切り口など、気に入っています。Amazon10年後に食える仕事、食えない仕事 この本から、エッセンス部分を紹介します。<ニッサンとトヨタで法人税率が同じであっていいはずがない>米中相手に、ニッサンのゴーンCOEの手腕はたいしたものではあるが・・・・ニッサンとトヨタで法人税率が同じであっていいはずがないと渡邊さんが説いているので拝聴しましょう。<“負の雇用貢献税”で雇用を国内化する>p207~208より トヨタ自動車は、中国江蘇省に、次世代エコカーの研究開発拠点の建設を始めた。中国で開発したハイブリッド車を現地生産し、2015年に中国に投入する方針で、開発陣は一千人規模だという。日本人を赴任させると莫大なコストがかかるため、その多くは中国人になる。 政府が無策だと、開発拠点も海外にしか作らなくなるのは当然の流れだ。特に新興国では、マーケットに近いところで開発し、生産するほうが効率的で低コストになる。開発拠点や量産工場を国内に置いてまっさらな状態で戦うとハンデ戦になり、中国・韓国勢に勝てない。もはや国内に必用なのは、世界展開の拠点となるマザー開発拠点、マザー工場だけだ。これは半導体やPDPの敗戦史から明らかである。 となると、雇用政策として、ハンデ分を国が補填しないかぎり、失業率は跳ね上がる。そこで、“負の雇用貢献税”が必要となる。簡単に言うと、『マーチ』をタイで生産して世界中に売るなどして国内生産比率が3割を切っている日産自動車と、国内生産比率が45%で業界一高いトヨタが同じ税率ではいけない。トヨタにとって減税となり、日産にとって増税となり、全体で中立となるような税制にしないと、雇用は流出する一方である。 現状は、「日本のメーカーとして国内100万台生産を維持したいが、この円高では・・・」とゴーンCOEが政府にプレッシャーをかけ、政府のほうは「日本のためになんとか空洞化させないようお願いしたい、立地補助金を拡充するかも・・・」という状況で、両者が精神論の域から出ていない。国が恣意的に個別企業や個別地域に補填すると企業活動の自由が制限されるため、単純に平均よりも雇用に貢献している企業には減税を行う、つまり負の雇用貢献税をかけるほうが合理的だ。ベーシックインカムという馴染まない手法、英単語よりは、渡邊さんが提唱する「負の雇用貢献税」のほうが皆の理解が得やすいし、導入のハードルは低いのではないか?と思うわけです。半導体、プラズマパネルの敗戦のあたりを見てみましょう。<コモディティー化で拡大する「重力の世界」>p197~200より 典型例が半導体で、1980年代は日本の製品が強すぎて、パソコンに内臓するDRAMでは世界シェアが8割超にもなり、日米半導体交渉(1992年)で「日本市場に占める外国系半導体のシェアを20%以上に」と約束させられたことまであった。つまり、かっては付加価値の高い製品だったので、「無国籍ジャングル」な研究者が世界に先駆けて発明し、「グローカル」な開発者が製品開発を手がけ、「ジャパンプレミアム」な技能職が国内で生産して隆盛を極めていたわけだ。 それが2000年代以降、技術的にキャッチアップした韓国で低コストの半導体が量産されるようになると、一気にコモディティー化(汎用品化)が進み、重力の世界に引き込まれた。日立製作所とNECが1999年に設立したDRAM専業メーカーであるエルピーダメモリは韓国勢に敗れ、一時はシェア5%を切るまでに凋落。2009年に産業再生法適用を受け、公的資金の注入も受けた。 日立、三菱、NECから再編されたルネサスエレクトロニクスも2010年にグループ4千人規模のリストラを発表し、本体でも希望退職により約1500人を削減。都内の半導体組立て工場(青梅市)は2012年3月に閉鎖される。また、三洋電機の半導体事業も大幅リストラのうえ米国企業に事業ごと売却された。この間、10年余りである。 そして現在、絶望的なスピードで進んでいるのが、薄型テレビのコモディティー化だ。ソニーのテレビ事業は2011年3月期まで7期連続の営業赤字。パナソニックも薄型テレビ事業が2009年3月期から3期連続の営業赤字となり、2010年1月に本格稼動したばかりの、世界最大の生産能力を誇るプラズマパネル工場(尼崎市)を、2011年度中に停止することを決めた。最新鋭の工場が、なんと2年と持たなかったのだ。(中略) その薄型テレビの次に「重力の世界」に向かっているのが、シャープや京セラが圧倒的に強かった太陽電池だ。中国勢にシェアを奪われ、半導体やPDPと同じ流れにある。最後の砦として踏みとどまっているのが自動車産業であるが、電気自動車の時代に移ると、一気にPCのようにコモディティー化が進み、同じ轍を踏む、とも言われている。この流れのスピードは誰にも見通すことはできないが、その方向は変らないだろう。「自動車の一本足打法」とも言われる日本の製造業は破滅の瀬戸際で、そうなると、失業率も一気に上がる可能性がある。とにかく、エルピーダの買収先は中国の国家ファンドとか韓国企業でなかったのがせめてもの救いであるが・・・・日の丸ファンドに望むのは、too little too lateという役人根性に陥らないことだと思うのです。今日の渡邊さん語録2
2012.10.25
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<淀川ハーフマラソンに出るで♪>11月4日の淀川ハーフマラソンに出走します。今日、公式パンフが郵送されてきたので、大使のやる気も本気モードに変わってきたでぇ♪痛かった右膝も回復したし、新調したシューズも馴染んできたし・・・・これなら、かなりいい結果になるかも?目標タイムの設定が難しいのだが・・・・前回レースの結果(浜坂ハーフの2時間20分)より20分早めて1時間59分としよう。(大きく吹いて、大丈夫?)大阪・淀川市民マラソン 公式サイトよりこのマラソンは、日本で初めての市民による手作りの市民マラソンであると同時に、河川敷のみを走る日本で最初のマラソンでもあります。 <大会コース>「淀川河川公園外島・太子橋地区特設会場」(大阪府守口市外島町)を午前9時にハーフマラソンのランナーはスタートし、淀川左岸を川に沿って下り、毛馬閘門を抜け、淀川大堰(通常は通行禁止)を渡って、淀川右岸を下り、国道2号線・淀川大橋の手前を折り返して、もう一度、淀川大堰を渡って左岸へと戻り、守口のスタート地点がゴールとなります。 ・ゲスト:高橋尚子さん・ハーフマラソン定員:6000人・給 水 所:コース内12か所予定 浜坂ハーフのラップタイムを参考のために載せておくが、これより遅れたら・・・あかんで!(ラップタイム) (1K換算)スタートライン通過22秒1K 6’04 6’042K 11’54 5’494K 23’48 5’575K 29’54 6’0610K 63’03 6’4315K 96’09 6’31残3 125’3620K 132’14 7’13残1 133’01 ゴール 140’23 7’22ちなみに、K6分で走りきると2時間6分、K5分で走りきると1時間45分
2012.10.24
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<宮崎駿アンソロジー>大学図書館で『HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック』と『hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION』という2冊のムック本を借りたのだが、ええでぇ♪・・・・ということで、宮崎駿アンソロジーを作ろうと思い立ったのです。『HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック』より、宮崎×養老対談の一部を紹介します。養老:よく戦後の日本の変化というと、変化そのものが見える。変化の見せ方って、そういうことだと思うんです。変化そのものを見せたって分からない。芯になるもの、物差しみたいなものをひとつ出してやると、スーッと全部が見えてくる。『となりのトトロ』なんかは典型的にそうじゃないかな。言ってみれば、地味な話がなんであんなに受けるのか。大げさに言うと、一種の普遍を提示しているからです。そうしないと変化って分からない。世の中に変化だけあったら気がつきませんよね。司会:なるほど。宮崎さん、そのへんはどうでしょうか。宮崎:そういう自覚はないんですが(笑)。ただ、自分には面白いから、他人様もそうに違いないと決めてかかっているだけで。司会:でも、それと同じことを養老さんのお仕事に見だされた?養老:そういうことって、説明することじゃないんです。例えば、ぼくは物差しという言葉を使うんだけど、物差しじゃないかもしれない。見方でもいいんだけど、なんかそういう土台がないとものが計れない。おそらく理屈にしないで暗黙のうちに計っている。司会:残ったものというのは、個性的な体験とかではなくて・・・。養老:大げさに言えば、そういうことですけどね。理屈にすればそうなんだけど、日本の場合、そういうことをあまり理屈にしませんね。禅じゃないけど言葉にするなという。それを無理に言葉にすると、ひとつは誤解が生じる。もうひとつは、なんだか胡散臭くなる。宮崎:言葉にしたくない、っていうのはありますね。養老:そうなんです。だから作品を作るんでしょう、おそらく。宮崎:こっちが当たり前だとずっと思い込んでいたものが、当たり前じゃないと言われる当惑がすごくありますね。それは何かと問われると困るんですけど。なんでこんなことが通用しないんだろうと、思うことが若い人と話しているときによくあります。 じゃあ、自分の考え方を子どもたちに伝えているかということになると、何もやってないんですよ、これがね。勝手に伝わっていると決めているだけで。それには反省しています。反省たって、もう手遅れですけど(笑)司会:例えば今の時代、5歳違っても通用しないというか、それは、20代、30代の人間でも感じていると思うんですが、お二人がおっしゃっているのは、そのことではなくて、もっと根本的な・・・。宮崎:養老さんもそうだと思うんだけど、通じないことで自分が時代遅れだと全然思ってないんですよ。何でこの人たち、こんな不幸な考え方に縛られて生きているんだろうと思うだけで。自分たちが幸せに生きてるなんて全く思っていないんですが、でもなんか、そんなふうに世間を狭めて考えたらつまんなかろうに、というふうに思っているもんですから。【HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック】養老孟司編、キネマ旬報社、1999年刊<内容説明>古書扱いにつき、説明なし <大使寸評>養老孟司さん責任編集のムック本である。もちろん宮崎×養老の対談もあり、絵コンテ、アニメーション技術、作品データ、ジブリの哲学など宮崎駿ワールド満載のアンソロジーになっています。AmazonHAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック宮崎作品は、異邦人にも共感を与えているようです。【hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION】Helen McCarthy著、Stone Bridge Press 、1999年刊<Book Descriptionより> Artist-writer-director-producer Hayao Miyazaki is often called "the Walt Disney of Japan." His animated theatrical features have been smash hits in Japan, and many, including My Neighbor Totoro and Kiki's Delivery Service, are already familiar to American audiences. Now, with Disney-Miramax's imminent release of Princess Mononoke,, Miyazaki's masterwork and one of the top-grossing film in all Japanese history, this "animation master" is about to take America and the world by storm.<大使寸評>画像も多く、著者Helen McCarthyの宮崎作品に対する思い入れがつたわる、見て楽しめる本になっています。AmazonでHelen McCarthyさんの経歴を見ると、日本漫画オタクのような人です♪Amazonhayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION映画を観たとき、映画館で購入したパンフレットです。【映画パンフレット『もののけ姫』】スタジオジャンプ編、東宝、1977年刊<amazon説明>中古品扱いなので説明無し<大使寸評>amazonは映画パンフレットまで扱っているのに驚いた。このパンフレットの内容は充実していて、お買い得です。Amazon映画パンフレット『もののけ姫』 宮崎作品のうち、大使のお奨めを三つ選んでみました。(その他にいい作品が多いけど、きりがないので)【もののけ姫】宮崎駿 監督、1997年制作<goo映画解説>より室町時代、王家の血をひく青年・アシタカは、北の果てにあるエミシ一族のかくれ里を襲ったタタリ神を倒したせいで、右腕に死の呪いをかけられてしまった。村の老巫女・ヒイさまから、西に行けば呪いを断つ方法が見つかるかもしれないというお告げを受けたアシタカは、大カモシカのヤックルに跨って、西へ旅立つ。その途中、彼は犬神モロに襲われて谷に転落した牛飼いの甲六らを助けたことから、製鉄工場・タタラ場に寄ることになった。アシタカはそこで女頭領エボシ御前と会い、彼女たちが砂鉄を得るためにシシ神の森を切り崩していることが原因で、ナゴの守という猪神をアシタカの村を襲ったタタリ神に変えてしまったことを知る。そんな夜、サンという娘が山犬とともにタタラ場を襲撃した…。<大使寸評>追って記入goo映画もののけ姫【となりのトトロ】宮崎駿 監督、1988年制作<goo映画解説>より田舎に引っ越してきた子供たちと、そこに住むオバケたちの心のふれあいを描くアニメ。原作・脚本・監督は「天空の城ラピュタ」の宮崎駿で、作画監督は佐藤好春がそれぞれ担当。<大使寸評>追って記入goo映画となりのトトロ【千と千尋の神隠し】宮崎駿監督、2001年制作、2003.1.24観賞<goo映画解説>より10歳の千尋(声・柊瑠美)が両親と共に引越し先の家に向かう途中、不思議な町に迷い込んでしまう。そこは、神々のためのお風呂屋を経営する魔女、湯婆婆(声・夏木マリ)に支配された妖怪の町だった。貪欲な両親はブタの姿に変えられてしまい、千尋は生まれて初めて一人ぼっちになってしまう。名前を千と変えられた彼女は、生き抜くために奇妙な妖怪たちを相手に必死に働き始める。<大使寸評>油屋の外観、内装、湯女(ゆな)などのリアリティが凄いですね。印象的なのはカオナシで 影の主人公とも言えるでしょう。ひたむきな千尋がカオナシの魂を解放するのがいいですね。それから 八百万の神様がお湯につかるシーンがでてきますが、これは中部地方(静岡、岐阜、長野)に伝わる霜月祭からヒントを得ているそうです。goo映画千と千尋の神隠し宮崎駿監督も、インスパイアされた日本アニメ黎明期の『白蛇伝』を紹介します。【白蛇伝】薮下泰司演出・脚本、1958年制作、1958年観賞<解説>より宗の時代の中国--西湖の畔に住む少年・許仙は、可愛がっていた小蛇を大人たちに叱られて泣く泣く捨てた。何年か後、成人した許仙は、ある朝、自分の吹く笛の音につれて鳴る不思議な胡弓の音を聞いた。彼の子分、パンダ(白黒熊)とミミ(猫熊)は、妖しい少女に誘われて古寺から胡弓を見つけ持ち帰った。翌朝、許仙は、道で昨日の少女・少青に会ったが、彼女の導きで立派な御殿に連れてゆかれ、胡弓の持主という美しい白娘に引会わされた。許仙は一目で恋におちたが、白娘は昔、許仙が可愛がっていた白蛇の精、少青は青魚の精だった。<大使寸評>日本アニメ黎明期のこの作品に魅入られた大使であったが、洟垂れ小僧であっても白娘の妖艶な美しさがわかるのでした(笑)若き日の宮崎駿監督も、この作品におおいにインスパイアされたそうです。goo映画白蛇伝
2012.10.23
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日中はもはや経済戦争の状況にあり、今後は相互に経済カードを切りあう長期の体力勝負になることが予想されます。中国が経済的に矛を収めるまで日本の体力はもつか、ちょっと心配だけど・・・・売られた喧嘩には果敢に反攻するしかないでしょう。ということで・・・Tsuchiyaさんの22日ツイートから日中の経済カードを見てみましょう。<中国カード>@gold_sf: 中国は日本国債を約18兆円保有、海外勢の保有残高約82兆円の2割以上を占める。財務省は、これを切り札として使われることを恐れている。国債を大量売却するポーズを見せるだけで、世界のマーケットを追随させ、日本国債を暴落させることが可能。でもやってみれば良い。中国の信用は地に落ちる。@gold_sf: 中国で考えられる経済制裁的な処置として、補助金制度からの締め出しが可能。中国版エコポイント制度やエコカー補助金のような補助金制度で、対象リストから日本製品が排除される可能性がある。ほかにも中国で事業所を出す時の許認可をわざと遅らせるという事もあるかも。だから一国依存は危ない。@gold_sf: 各国の中国大使館を中心に、現地の華僑や留学生など、ネットワークを利用し、中国は対外情報戦略を行っている。華僑の人口は全世界で1億人とも言われるので、無策な日本が対抗するのはきわめて難しい。野田首相が、選挙目当てに行った尖閣国有化は、実は野田氏の手に負える案件ではなかった<日本カード>@gold_sf: 日系企業だけで1000万人規模の雇用を中国で生み出している。中国人の大量失業が起き、路頭に迷った中国人の怒りが今度は中国政府に向かう可能性もある。これは中国政府が最も恐れているシナリオ。日中関係が戦争直前だと言う事を一番理解できないのが、野田首相。戦争の発端は領土と経済。@gold_sf: iPhoneに使われている部品はシャープの液晶パネル、ソニーのカメラ、東芝の半導体等。部品が中国の工場に輸出されて製品が完成。部品大国日本と世界の工場中国が経済断交すれば、日本の部品を使って中国で生産している世界中のメーカーもほかの国に工場を移すことが考えられる。気になるのは、日本は感度が鈍いのか、逃げ足が遅いことですね。@gold_sf(今年1~8月の海外から中国への直接投資の額を見ると、実はEU、アメリカが前年同期比でマイナス、すでに中国から資金を引きあげつつある。一方で日本は約16%も増やしている。日本は、投資を増やして、中国市場に食い込もうと考えているようだが、逆だ。分散が最も安全)今後日本は、中国を秤量攻めにするために、中国に特化した輸出規制リストを作り、外国為替法及び外国貿易法によって厳しく輸出を管理する必要があるが・・・・その品目は先端材料、材料加工品、エレクトロニクス製品、通信機器、センサー、レーザー技術などになるでしょう。一方、この不況下で一人勝ちのようなApple/フォックスコン連合の状況を見てみましょう。このエントリーを見ると中国から搾取できるのは台湾企業くらいであり、日本の影が薄いのが実態なんでしょうね。10/15Appleサプライチェーンで台頭する中国系より 暴動、人手不足、人件費高騰と、フォックスコンで相次いで表面化した問題は、中国での製造が限界に近づきつつあることを示唆するものだということを前回、当コラムで指摘した。今回のストライキとそれに至る背景もまた根は同じところにあるといえよう。 さて、こうしてApple最大のサプライヤーであるフォックスコンで騒動が相次ぐ中、2012年10月8日には「中国企業8社がAppleのサプライチェーン入りも、利益の分配は2%のみ」という見出しを付けた記事が、中国系サイトのニュース欄に掲載された。大型連休最終日の報道だったためか、中国の国外でこれを取り上げたメディアはほとんどなかったようだが、配信元は中国のポータルサイト新浪網。内容を見てみると、iPhone 5の700米ドルのうち、ヘッドホン、バッテリーなど中国系の供給業者が提供する製品のコストは全て合わせても20米ドル程度で、全体の3%にしかならないと指摘。さらに、中国の証券会社、華泰聯合証券がiPhoneの利益を分析したところ、Appleが58.5%と半分以上を独占。韓国、日本の企業がそれぞれ10%を得ているのに対し、中国は2%に満たないとしている。 中国メディアや証券会社の分析を見ると、中国系サプライヤーは現状、台湾系に材料を供給したり、加工を請け負ったりと、ある部品の製造の一部にかかわっている、という立場にあるところが少なくない。また、iPhone、iPadのフォックスコンや、デスクトップPC「iMac」、ノート型PC「MacBook」シリーズのアセンブリをほぼ独占する台湾・広達電脳のように、台湾系のアセンブリの受注を脅かしていきそうな存在も見られない。ただ、Appleが製品の安定供給に向け、2番手、3番手のサプライヤーを育成する方針だと伝えられる中、台湾系にとって中国系が無視できない存在になりつつあるのは間違いないだろう。 今後はこの中国系サプライヤーに対する日本からの技術流出が焦点になるが、産業スパイすれすれの大陸系企業のトラップには要注意でしょうね。不肖ドングリもツイートしたのです。@mdonguri:サムスンから技術だけ盗まれ“用なし”クビ日本人が急増中!? http://biz-journal.jp/2012/10/post_881.html @biz_journal 目先の利益に目がくらむと大陸の謀略に埋没するだけです。これ日本の貧しいエンジニアへの忠告です。・・・中韓から搾取するぞ!という気概で乗り込んで、やっとトントンというのが彼の地の謀略マインドではないでしょうか(笑)23日ネット情報によれば、中国が着々と経済カードを切っています。国会空転なんかしている場合ではないと、歯軋りするんですが。@setsumori: 中国国内の病院には「日本の独資(100%日本資本)の医薬品は全部撤去、合弁企業の場合は半分まで撤去せよ」⇒ 尖閣国有化へ中国抗議 日本資本の医薬品に撤去命令が出ていた #ldnews http://news.livedoor.com/article/detail/7066121/@searchinanews: 中国税関 日産の一部輸入車に保証金の徴収を開始 2012/10/22(月) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1022&... @searchinanewsさんからえげつない中華の手口に、ついヒートアップしてしまうのだが・・・冷静に 日中経済断交でいいのか?と考えるのが、本筋なんでしょうけど。
2012.10.22
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今回、大学図書館で借りた3冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は「言語学」でしょうね。・漢字のベクトル・大阪ことば学・すらすら英語速読術【漢字のベクトル】甲骨文字(古書につき表紙画像なし)阿辻哲次著、筑摩書房、1993年刊<「BOOK」データベースより> 構成要素の〈方向〉と〈位置〉―ベクトル―に着目した画期的な漢字論。<大使寸評>「漢字文化圏の歴史」という第三章のタイトルそのものに、惹かれたわけです。Amazon漢字のベクトル 漢字のベクトルbyドングリ【大阪ことば学】尾上圭介著、創元社、1999年刊<「BOOK」データベースより> 客のややこしい注文には「惜しいなあ、きのうまであってん」と切り返す。動物園のオリの前の立て札には「かみます」とだけ書いてある。距離をとらずにさっぱりと、聞いて退屈せんように、なんなと工夫して話すのでなければ、ものを言う甲斐がない。誤解されがちなことばの意味と背後にある感覚を、鋭く軽快に語る大阪文化論。<大使寸評>とにかく、関西弁に対する言語学的アプローチがええでぇ♪Amazon大阪ことば学 関西人の話法byドングリ【すらすら英語速読術】(古書につき画像なし)ケネス・サガワ ×古谷千里著、創元社、1984年刊<「BOOK」データベースより> (古書につき説明なし)<大使寸評>このご時世では英文情報、英文書籍への忌避感を払拭しなくては、立ち行かないようです。リタイアし暇になったので、英語速読術あたりから訓練してみようと思うわけです。Amazonすらすら英語速読術*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。10/4図書館大好き1310/1図書館大好き12
2012.10.21
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<海ゆかば> この歌は賛美歌がルーツと朝日beが延べているが・・・シンプルでも深いメロディーが、なるほど、賛美歌だなあと思いあたるのです。 だが、戦後長いあいだタブーのように忌避されてきた歌でもあるわけで・・・カラオケ大好きの大使であっても、酒の席でこの歌を歌うことはないのです。朝日beのサブタイトルが「深いところで人を鼓舞した」となっているが・・・この歌が流れると、思わず「気をつけ」のスイッチが入ってしまう大使である。大使のツボを突くこの歌が、軍国日本と直結するのがなんともやる瀬ないというか。いい歌なんですけどね。10/20の朝日beの「海ゆかば」を紹介します。10/20賛美歌がルーツだった 信時潔作曲「海ゆかば」より海ゆかば みずくかばね山ゆかば 草むすかばね大君のへにこそしなめかえりみはせじ 作曲家の信時潔が1937年に作った曲。歌詞は万葉の歌人・大伴家持の作で、代々天皇家に武をもって仕えてきた大伴氏の言い伝えを、家持があらためて歌ったとされる。 津山藩出身の吉岡は戊辰戦争で官軍として戦い、維新後は外務省に勤務、国交を求めて朝鮮半島の釜山に渡りました。ここでキリスト教に出合い、煩悶の末、信者になり官を辞しました。後半生は各地の教会の牧師を務めました。 1887年、大阪北教会の牧師の時に、三男の潔が生まれました。昭和の戦争の時代に第2の国歌ともいわれた歌「海ゆかば」の作曲者、信時潔(のぶとききよし)です。 北京郊外の盧溝橋で日中両軍が衝突した1937年夏以降、日本は本格的に戦時体制に入った。日本放送協会は国民精神総動員運動の一環として、万葉集から大伴家持の歌を選び、信時潔に作曲を依頼、この年の10月、放送された。 信時の戦後の回想によると、首相か大臣かの「おえら方」の放送の前に「聴取者の気分を整えるために何か歌がほしい」と依頼されたという。つまり、放送式典のための音楽で、本人も「ごく小さい仕事です」と述べている。 その楽譜が「国民唱歌」として全国の小学校に配られ、国民統制組織である大政翼賛会が、意識高揚に向け式典などで歌うよう強力に指導した。音楽が国策に利用される時代だった。 この歌がにわかに「特別扱い」になったのは、潜航艇でハワイの真珠湾をめざした特別攻撃隊の戦死報道(42年3月)で放送されたあたりからだった。 さらに、山本五十六連合艦隊司令長官の戦死、アッツ島玉砕などの悲劇的なニュースには、この歌がきまって流された。敗色が濃くなるにつれ、この歌はいっそう、鎮魂歌の意味合いが濃くなった。 「本来の目的と違って、鎮魂歌として歌われたのは、本人も不本意だったようです。この歌は時代の空気にあったのでしょう」と信時の孫で信時潔研究家の信時裕子さんは指摘する。戦時中、国民学校の校庭で級友を疎開地に送り出すときに歌ったという「わだつみのこえ記念館」館長の高橋武智さん(77)は「ぼくは歌いたくないし、聞きたくもない」とはっきり言う。「確かに美しい曲だ。だが、人を駆り出す装置だった。軍艦マーチよりも、もっと深いところで、人を鼓舞した。旋律と詞を切り離せる人はいいが、ぼくは切り離せない」 信時は戦後、公職につかず、ひっそりと暮らした。「海ゆかば」が、結果として若者を戦場にむかわせたことに、自責に似た思いがあった、といわれる。この歌もうたの旅人シリーズに収めておきます。
2012.10.20
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テクノナショナリズムという耳新しい言葉があるが・・・・中国がレアアースの輸出統制を始めて以来、テクノナショナリズムに目覚めたのです。とにかく、技術流出とか中国製電気自動車と聞くと、ついヒートアップするのです。・技術盗用大国中国には・中国の謀略的な特許法改正・中国に対抗する戦略物資のような製品・サムスンの水ビジネス参入・ジスプロシウム抜きの磁石を開発中・恩を仇で返す中華の論理・大陸マインドを甘く見ていた**********************************************************************<テクノナショナリズムに目覚めた4>目次・デジカメの差別化は大丈夫?・蓄電池の差別化は大丈夫?・エルピーダメモリの買収劇・空洞化/海外進出情報・打倒中国の経営理論はやぶさの帰還**********************************************************************<テクノナショナリズムに目覚めた3>目次・産業用ロボットの近況・企業連合してサムスンに勝てるのか?・コモディティ化圧力に曝されているわけで ・好調な宇宙ビジネス・空洞化/海外進出情報(工事中)・底探査船の能力比較・中国の宇宙産業(工事中)**********************************************************************<テクノナショナリズムに目覚めた2>目次 ・東シナ海ガス田「樫」から炎が見える・クルーグマンのクリーンヒット・頑張れ、製造業!・中国では液晶パネルがもはや汎用品だって?・日本の部品メーカーはすごい?(工事中)・EV用の急速充電器を米国市場に投入・円高と空洞化**********************************************************************<テクノナショナリズムに目覚めた1>目次 ・原発輸出を放棄すべきか?・ニッサン「ヴェヌーシア」という車・空洞化とのせめぎ合い・物づくり支援・中国製電気自動車ってどんなかな?・チャイナフリーの正念場・中華の「やらずぶったくり」・韓国とのWin-Win関係NEDO事業一覧産業革新機構の投資案件一覧中国のレアアース統制5時代錯誤の中国の「重商主義 <技術盗用大国中国には>技術盗用大国中国にはココムが必用だと思っていたが、そのものズバリの論説がでました。2日続きのビジネスジャーナル記事の紹介になりました。10/20「日本企業はムキになっている」技術盗用した中国の言い分より今月19日、日銀の白川方明総裁は、全国信用組合大会で、中国経済が「減速感が強い状況が長引いている」と述べた。中国経済に黄色信号が点灯した件については、本サイトでも既報の通り。そこで今回は、中国経済に対して、日本企業が効果的に対抗するにはどうするべきか、をマジメに考察してみよう。具体策(1):COCOM中国版の創設 対共産圏輸出統制委員会(COCOM=Coordinating Committee for Export Controls=冷戦期に資本主義諸国中心に構成された、共産主義諸国への軍事技術・戦略物資の輸出規制(或いは禁輸)のための委員会)の中国版(for Red China)を作る。通称、東京リストである。 1994年のCOCOMの終了に伴い、2年半の経過措置を経て96年7月に新COCOM(ワッセナー・アレンジメント)が設立された。 冷戦時代に作られたCOCOMに代わり、通常兵器関連の輸出を国際的に管理する協定(新COCOM)に移行、今ではワッセナー協約と呼ばれるものに変化した。規制の対象となるのは、通常兵器と軍事転用可能な汎用技術などの合計110品目である。協約に法的な拘束力はなく、罰則もない。規制対象国は明文化はされていないが、米国がテロ支援国家と名指しているイラン、イラク、リビア、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の4カ国と事実上、考えられている。 日本はエレクトロニクス製品については、ワッセナー・アレンジメントによる規制対象品目を決めており、これらの製品には経済産業省の輸出許可が必要になる。もし、輸出許可を取得せずに輸出した場合には、罰則として「5年以下の懲役および200万円以下の罰金」が課せられる。制裁として「最高3年以下の輸出停止」も加わる。罰則だけでなく社会的信用も失墜する。 ここで提案する東京リストには先端材料や自動車・エレクトロニクスなど先端技術を非公式にリストアップする。輸出管理対象品リストとは別に中国に特化したリストを作り、外国為替法及び外国貿易法によって厳しく輸出を管理する。 ちなみに、東京リストとして是非入れたいものには先端材料、材料加工品、エレクトロニクス製品、通信機器、センサー、レーザー技術などである。具体策の(2):最先端技術の中国側の盗っ人を徹底的に追跡する。逃がさない。 中国の外相は国連総会で「日本は尖閣を盗んだ」と演説した。技術を盗むのは中国のお家芸。模倣大国、技術盗用大国である。新日本製鐵が、韓国のポスコに鋼材の生産技術を盗まれた事件では、ポスコの元社員が、その技術を中国の鉄鋼メーカーに売り渡していた。その社員は、裁判で「中国に渡したのは(ポスコの技術ではなく)新日鐵の技術」と証言した。 07年、ポスコが韓国で起こした裁判をきっかけに、盗用の事実が明らかになった。ポスコは、「同社の元社員が方向性電磁鋼板の技術を中国の鉄鋼メーカーに売り渡した」として提訴した。しかし、裁判で元社員は「渡したのは(ポスコの技術でなく)新日鐵の技術」と証言した。これを受け、新日鐵が調査して提訴に踏み切ったわけだ。 JR東海の葛西敬之会長は英紙フィナンシャルタイムズの取材に応じて、「中国の高速鉄道は安全性を軽視することで、限界まで速度を出している」と述べ、技術も「外国企業から盗用」と述べた。 葛西会長の発言に対して中国側は「われわれの技術は日本のような島国向けの技術と違う」と言い放った。「(米国などへの高速鉄道の売り込みで)競争になっているので、日本企業は感情的になっているのだろう」とも述べた。 川崎重工から供与を受けて新幹線「はやて」の技術を応用して、それより速い高速鉄道列車を作り、「自主開発」と称して海外に輸出する行為は、明らかに契約違反である。 川崎重工は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、中国が「自主開発」と主張して中国で運行している高速鉄道車両は、技術を供与した我々のものと瓜二つ。その上、それより速いものを作り海外に輸出し始めたことに不満を表明した。川崎重工によると「中国政府との契約で、供与した技術は中国国内だけでしか使用できず、その技術を応用して作った製品を輸出することはできないことになっている」。 中国鉄道部は「350kmの技術があるのに、なぜ250kmの技術を盗まなければならないのか」と盗用のうわさを一蹴した。「多数の特許を申請しており、完全に独自の知的財産権を持っている」と主張する。さらに、中国側は「技術供与を受ける際に巨額の特許料を支払っている。合法的な使用は“盗作”にはあたらない」と反論している。まさに、中国流の勝手な言い分である。 中国の北京-上海間で運行している中国版新幹線「和諧(わかい)号」について、「技術は日本やドイツから導入されたものがほとんど。安全性を無視して最高速度を設定した」と中国鉄道省の元幹部が中国紙に暴露した。中国の「独自技術」とする主張の信憑性は大きく揺らいでいる。東日本大震災の時でさえも死傷者が出ず、半世紀近く「安全神話」を維持する日本の新幹線。日本の技術で作られた中国版新幹線が、新幹線システムの対米輸出にあたって、日本の前に大きく立ちはだかる可能性が高くなってきた。三洋電機は、中国ハイアールにファン式冷蔵庫技術を盗まれた。 07年4月、三洋電機タイ工場を傘下に収めたハイアールは次のようにコメントした。「タイ工場の買収で、当社は世界で最も進んだファン式冷蔵庫の製造技術を獲得した。タイ工場からアフリカへ輸出されるのはファン式冷蔵庫で、中国工場からアフリカへ輸出されるのが直冷式冷蔵庫となる。当社は、全世界で良質なリソースを集め、統合し、さまざまな市場で多様なユーザーニーズを満足させられるよう目指している」 三洋電機タイ工場をハイアールが買収したのに伴い、約130人の技術者がハイアールに移った。多分、全部がタイ人である。三洋電機の技術者や管理者が手塩にかけて育てたエンジニアが技術・ノウハウを持ってハイアールに移動したのである。三洋の技術陣の無念さが分かろうというものだ。 三洋電機が放漫経営で苦しんでいるのにつけ込んだ中国資本がまんまと日本の技術を手に入れたわけだ。三洋電機はパナソニックに買収されたが、少し遅すぎたのかもしれない。それまでに技術が中国に流出してしまった。まったく想定外の理屈であるが・・・「決して間違わない」という中華のメンツがない限り、このような理屈(泥棒の理)は生まれないでしょうね。1日文字数制限で以下省略しますが、全文は「テクノナショナリズムに目覚めた5」を参照下さい。
2012.10.20
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NHKスペシャル「中国文明の謎」シリーズが始まったが、第一集「中華の源流」はなかなか興味深いものがあった。第二集「漢字に秘められた力」が、11月11日に予定されているので、これは必見である。甲骨文字この番組の予備知識を得るためにも図書館で借りた「漢字のベクトル」という本を読破しておく必要があるわけですね。大使にとって鬼門のような漢族であるが、漢字、漢文に対する言語学的な関心はあるわけで・・・・「漢字のベクトル」というタイトルもしゃれているし、時と東アジアというパースペクティブを持つこの本は、漢字の解説書としてなかなかのものだと思うのです。【漢字のベクトル】(古書につき画像なし)阿辻哲次著、筑摩書房、1993年刊<「BOOK」データベースより> 構成要素の〈方向〉と〈位置〉―ベクトル―に着目した画期的な漢字論。<大使寸評>「漢字文化圏の歴史」という第三章のタイトルそのものに、惹かれたわけです。占いを司る「貞人」が亀の甲羅にト辞を刻みつけた・・・・なかなかの情景ですね♪Amazon漢字のベクトルこの本から、私好みのエッセンス部分を紹介します。漢族嫌いの大使としても、漢字を媒介とした中華3千年の歴史は、厳然とした事実として認めるわけですね。(笑)<象形文字の成立>p28~31 漢字に限らず、文字は最初の発生段階から絵画から出発したといわれている。山があれば、それを表す文字として人々は山の絵を描き、水が流れるさまを描いたものを川を表す文字とした。西洋での文字研究の古典的名著のひとつに数えられるイギリスの言語学者ムーアハウスが戦後まもなく著わした『文字の歴史』(岩波新書)が各地域の古代文字で使われた「魚」という字を例として、「ありふれた自然物は、世界の遠くはなれた各地でも、似かよった方法で描かれている」というように、この最初の段階では世界の文字は非常によく似たものであった。現在では表音文字として使われるアルファベットも、もともとそれがシュメールではじめて作られた段階では、Aは牛のツノ、Bは家の屋根というように、それぞれの文字は具体的な事物をかたどったものだった。このように目に見える実体が存在するものの形を具体的かつ絵画的に描き、それでもってその事物を表現する文字とする方法を、六書では「象形」という。なお今の日本でたとえば「古代エジプトの象形文字」というようにこの語を使うが、それはもちろんこの六書の最初に置かれる「象形」に由来するものである。象形文字 漢字には象形文字として作られたことを如実に示す字形が多くあって、特に甲骨文字の字形を見るとそのありさまがよくわかる。図版は甲骨文字に見える代表的な象形文字を表にしたものだが、まず動物ではいずれもその特徴が実にうまく絵画的に表現されている。(中略) このように象形の方法で作られた文字は動物の他にもたくさんあって、例えば「日」は太陽を、「月」は空に浮かぶ半月を形どったものだし、「木」は樹木が立って枝を張っているさまを、「門」は扉が閉じられているさまを、「車」は古代の戦車の形を、「歯」は大きく開けられた口から歯が見えているさまを、それぞれ形どったものである。<最古の漢字>p61~62 中国でいつごろから漢字が使われ始めたのか、正確なことはまだわかっていないが、現存するもっとも古い漢字は、第一章にもとりあげた殷の「甲骨文字」であり、それが使われていたのはだいたい前1300年から前1000年くらいにかけてであった。 殷は古代国家の例にもれず神聖政治がおこなわれていた時代であり、その年の農作物の収穫や、戦争などの国家にとって非常に重要な事柄から、病気や出産など王の一族の身辺にかかわること、はては今夜雨が降るだろうかといった瑣末な事柄まで、ありとあらゆることに関して神意を問う占いがおこなわれた。この占いで得られた宣託や、その結果として起こった事象などを、占いに使った亀の甲羅や牛の骨などに鋭いナイフで刻みつけた。その時に使われた文字を「甲骨文字」といい、またほとんどが占いの内容を記したものであることから、その文章を「ト辞(ぼくじ)」と呼ぶ。 甲骨文字は20世紀の初頭に突然世の中に存在が知られたもので、それまではそのような文字があったことすら伝えられていなかった。だから甲骨文字はまったく突然に世の中に登場したといえるのだが、しかしそれまでの中国では、殷や周の時代に作られた青銅器の銘文の研究を通じて、古代文字研究の分野に相当多量の蓄積があったから、発見の当初から甲骨文字はある程度は解読が可能だった。また甲骨はその後もたえまなく出土し続けたから、研究を進めるのに必要な量も十分に確保された。 今世紀の中国における考古学の成果にはまことにめざましいものがあり、特に中華民国の歴史言語研究所が、1928年から37年までの10年間に、計15回にわたって取り組んだ河南省安陽市郊外の殷墟の発掘によって、大量の甲骨と、殷王のものと思われる大墓などが発見され、その研究を通じて、それまでは神秘と伝説のかなたにかすんでいた殷代の歴史が次々と明らかにされた。<貞人と刻字者>p63~66 ところで、このような甲骨文字は、いったい誰が骨や甲羅に刻みつけたのだろうか。甲骨に刻まれる文章の一般的な書式では、まず最初に占いをおこなった日が記され、それから実際にその甲羅か骨で占いをおこなった人物の名前が明示される。続いてどのようなことを占ったのかその内容が述べられ、時にはさらに、その占いで得られた神の宣託と、後日起こったできごとなどを文章の後半に記すこともある。ただ甲骨に文字を記録することの主な目的は占いをおこなったという事実を記すことにあったようで、得られた託宣や後日のできごとなどをまったく記していないものの方が圧倒的に多い。 この時代の占いの方法は、亀の甲羅や動物の骨の裏側に穴をくぼませて、そこに急激に熱を加えることによって表面にヒビを走らせ、そのヒビの走り方によって事柄の吉凶を判断するというものであった。このような占いを実際におこなった人物を「貞人」という。貞人は各地から納入されてきた占い用の骨や甲羅の管理から、占いをおこなった後の甲骨の保存まで、占いに関する一切の職務を管理したようで、この時代の占いとはほかでもなく王と国家の命運を左右するほどに重要な行為であったから、それを担当する貞人も、王のすぐ近くに位置した非常に高い地位の役職であったらしい。(中略) すなわち貞人はあくまでも占いそのものだけを担当したのであり、占いがすんでから骨や甲羅に文字を刻んだのは、貞人以外の人間だった。当時おそらく刻字だけに携わる専門的な技術者がいあたのだろう。そしてもしも殷の時代に文字を刻むのを専門とする役職が存在したならば、それは中国におけるもっとも古い書記職ということになる。<漢字文化圏>p140~141 第一章でも述べたように、言語学という学問はもともと近代のヨーロッパで生まれたものであった。そしてそのヨーロッパでは全域にわたって表音文字だけを使用するため、文字とは単に口頭で話される言語の音声を示しだけの記号にすぎないものととらえられ、そして言語の研究とは話される言葉を対象とするべきであるとの観念が強かったために、これまでの言語学では文字にスポットライトがあてられることはほとんどなく、文字は不当なほどに冷遇されてきた。 しかし文化の質が異なる東アジア世界を考える場合、私たちは文字に関して決して冷淡ではありえない。東アジア地域全般で、これまでの長い歴史的時間にわたって、きわめて高度な文化を推進させてきた原動力は、疑いもなく漢字であった。後述するように、この地域においてえは、漢字とそれで書かれた文献を共有することによって、文化の広範な伝播が行われてきたのである。「東洋」という概念を形成する本質は漢字からから生み出される文化であったといっても、それは決して言いすぎではないだろう。 中国で漢字がいつごろに、どのようにして誕生したのか、正確なことは現在でもまだわかっていないが、しかし漢字はエジプトやメソポタミアで使われていた古代文字とはちがって、他の文化から浸出してきた別の文字にとって替わられるということがなく、また成立以来今日に至るまで基本的な構造をまったく変化させないまま、三千年間以上の時間にわたって使われつづけた、世界で唯一の、そしてもっとも歴史の長い文字体系なのである。(中略) 東アジアの主要な地域には、過去の長い時間にわたって、「漢字文化圏」という名の文化共同体が存在した。漢字文化圏とは、簡単にいえば漢字を読み書きでき、一定の書式と文法をふまえて漢字で書かれた文章によって、口頭の言語を介さずに相互にコミュニケーションをはかることができた人々の集団であり、それは国家や王朝という政治的な枠や、あるいはそれぞれの地域で使われている口頭言語による差異を超えたものであった。 極東に位置するいくつかの国々では、古代からごく近年にいたるまで、人々が話す言語はそれぞれの国ごとにちがっていても、古代中国で書物や文書の記録に使われた規範的な文語文を、漢字を使って綴りさえすれば、自由に相互の意志を疎通させることが可能である、という状態が存在していた。つまり異国人どうしの間でも、一定の書式に準拠して漢字で文書さえ書ければ、通訳は不要なのであった。この過去の規範的な文体は現在の中国では「古文」といい、日本や韓国では「漢文」と呼ぶ。<甲骨文の文体>p142~144(エントリー文字数制約により省略)<国際文字としての漢字>p151~153(エントリー文字数制約により省略) 漢族に直接隣接した国は、東では朝鮮、南ではベトナムであるが、このふたつの国における漢字の歴史が興味深いのです。<朝鮮語と漢字>p176~168(エントリー文字数制約により省略)では、ベトナムを見てみましょう。ベトナムではフランス支配の名残りで現在はアルファベット表記であるが、漢字表記の影響を色濃く残しています。<ベトナムの漢字文化>p178~180(エントリー文字数制約により省略) 1日の文字数制限で一部削除しましたが、全文は「漢字のベクトル」に入れておきます。とにかく文化共同体ともいえる漢字文化圏が気になる大使である。過去のエントリーにも漢字文化圏が頻出しています。 既に漢字文化圏byドングリ 漢字文化圏の成り立ちについてbyドングリ
2012.10.19
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雨模様である。それに右ひざも少し痛いし・・・・いい機会であるので、昨日は気になっていた県立考古博物館に出かけたのです。ブログ友のクマさんの報告で、県立考古博物館の存在を知ったのですが・・・この種のマイナーな文化施設に出かけるきっかけはなかなかないもんね♪土山駅を出ると、出口に県立考古博物館の道標が出ていて迷うことがないのです。それにこの約1.1Kのアプローチが並木もきれいだし、ベンチも多く、いい感じである。アプローチ1アプローチ2道幅といい、ゆるやかなカーブといい申し分のない散策路である、あとで、知ったのだがこの道は廃線となった別府鉄道土山線を再生させたものだそうです。おお ドングリがたわわに実っています。ドングリ県立考古博物館では、ちょうど「卑弥呼がいた時代」特別展が開催中であり・・・・卑弥呼のマネキンが出迎えてくれます。卑弥呼常設展もなかなか充実しています。おお もののけ姫のような化粧をしたシャーマンが占いの最中です。シャーマン個人的には、大使が以前住んでいた地区が、弥生の木工ムラだったことが感慨深いのです。木製農具このあたりは古代の山陽路になるので、いわば古代のルートNo.1みたいな地域なので、大型工事があれば、かなりの確立で遺跡にぶち当たるんだそうです。展示物の貴重さ、多さのレベルはいざ知らず・・・・子供にも大人にも興味をひくように、古代人の喜怒哀楽が目に浮かぶような展示、ナレーションは、考古博物館としてはいい線行っているのではないだろうか(他の博物館のレベルを知らないのだが)なお、館内の図書室の関連図書は、(たぶん)充実しているので1日がかりで訪れる価値はあるようです。隣接する大中遺跡の芝生公園も開放感があり、気を病んだ現代人にも、お奨めスポットではないでしょうか♪大中遺跡平日なので、入館者はまばらであり、(暇な)スタッフがつきっきりで説明してくれたが・・・それはありがたいのだが、採算度外視が目にみえている。採算度外視の文化施設となれば、かの橋下さんが目をつけるかも知れないが(笑)・・・採算重視の文化施設というものはやや的外れだし、また、儲ける必然性もないんだけど。この博物館の展示内容はクマさんの青春18切符の旅1 兵庫県立考古博物館で詳しく見られます。兵庫県立考古博物館HP遺跡出土の木製品と保存処理
2012.10.18
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<大手メディアは支配階級と喝破>外国人ジャーナリストが日本の大手メディアは支配階級と喝破していました。さすがに「鵜の目、鷹の目」だが、外圧でしか見直しがきかないのも、情けない気がする。17日ツイッターで知ったのだが、このWEB記事は削除されたので、今は見えないそうです。たまたまコピーした内容がキャッシュデータだったので全文を見ることができるのですが、これはジャーナリストの常識に近い内容なので、削除するほどのものとは思えないのです。でも、削除した事実は情報操作とも言えるでしょうね。日経ビジネスが削除の理由を公表しないので推測になるが、たぶん日本経済新聞を名指しで非難したためと思われます。10/15外国人ジャーナリストが驚いた日本メディアの惨状よりマーティン・ファクラー氏ニューヨーク・タイムズ東京支局長<日本メディアは監視役たり得ていない>――日本のメディアはウォッチドッグ(監視役)としての機能を果たしていると思いますか。 ファクラー:彼らはそういう機能を果たすべきだという理想を持っていると思いますが、情報源とこれほど近い関係になると実行するのはかなり難しいです。 これは記者クラブだけの問題ではありません。もっと大きな問題です。日本の大メディアは、エリートが支配している階級の中に入っているということです。東大、慶応、早稲田出身でみんなが同じバックグラウンドと価値観を持っている。みんな官僚に同情的で、彼らの側に立ってしまうのです。 3.11の時、この面をはっきり見たと思います。本当に監視役になっていたのなら、「フクシマは大丈夫だ」「メルトダウンはない」という記事は書かなかったのではないでしょうか。もっと厳しい記事が書けたと思います。それができなかったのは、彼らが政府と距離を保っていないからです。 ――日本のメディアについて、特に変わってほしいと思うのはどの面ですか。 ファクラー:メディアのスタンスですね。大メディアは、本当の意味で監視役の役割を果たすべき時が来ています。日本にいる人は、もっと正確な情報を知る必要があります。今メディアがやっていることは明治時代から変わっていません。日本社会全体にチャレンジするような、代替メディアも生まれていません。能力はあるのに、とても残念なことです。 3.11以降、非常に良い仕事をした日本のメディアもあると思います。「東京新聞」です。政府と距離を置いて批判的な記事を書いていました。地方新聞では「河北新報」です。同紙は政府や東電側ではなく被災者の立場から報道しました。震災記録300日にわたるその記録は『悲から生をつむぐ』という本にまとめられています。地方新聞でもネットを使えばグローバルなメディアになります。「地方」というのは関係なくなってきます。 <良いジャーナリストの条件とは>――ジャーナリストの心構えについて、“a good journalist needs a sense of moral outrage”(良いジャーナリストには正義感――悪に対する人間的な怒り――が必要)と主張されています。これが最も重要な要素でしょうか。 ファクラー:個人的なレベルではそう思います。ジャーナリストは社会のためにやる仕事です。銀行家になってお金儲けするのとは違います。社会を良くしたいからする仕事です。ジャーナリストは少し理想主義者であると同時に、シニカルである必要があります。 ――そして、取材対象と適切な距離を保つことですね。 ファクラー:これは本当に重要なことです。9.11のあとアメリカでは、メディアが愛国主義的になり、ブッシュ政権を批判しなくなりました。その結果、イラク戦争に関わる政策ついて十分な批判ができませんでした。イラク戦争をとめることができず、戦争の動機についても十分疑問を呈することができませんでした。
2012.10.17
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外国人特派員クラブでの孫崎さんの発言です。影で陰謀史観というメディアもあるが、どうしてどうして正論ではないですか♪【10月16日】@magosaki_ukeru: 講演・戦後史の正体:外国人特派員クラブで講演。政治家が1.中国問題で米国の先に行く2.在日米軍基地の縮小を図ることを行った政治家は日本人の手によって排斥されてきた。その代表例が鳩山由紀夫氏。冷静に考えて見よう。野田氏の政策と鳩山氏の政策とどちらが良いか・鳩山氏が首相だったら1.大飯原発再稼働なし2.消費税増税なし3.TPP前向き発言無し、4.オスプレイ配備なし、5.尖閣諸島騒動なしの可能性あり。日本社会は米国の指示を背景に鳩山氏を追い込んだ。追い込まれ辺野古容認に向かったのが鳩山氏の失敗であったが、我々が追い込んだ結果何を得たかは考える必要がある。posted at 06:49:44-2012.10.16孫崎さんが朝日新聞に載った「戦後史の正体」書評について、ツイッターで論戦をしかけているが・・・・要するに短絡的に陰謀史観と断じた朝日のスタンスを問うているわけです。【10月12日】@magosaki_ukeru: 朝日新聞関係者へ:「戦後史の正体」への貴紙書評は極めて遺憾。貴紙がどういう対応を取るべきかは、私としては妥当な提案をしているつもり。早急に対応決めないなら批判を高めます。それも伝達済みです。貴紙はtwitter社会の怖さをまだ認識されていないのでしょうか。【10月7日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体:本体の朝日新聞は酷評を出し、AERAは評価か。どうなってるの朝日。鈴木さん有り難うございます。鈴木邦男 @SuzukiKunyon 明日発売週刊AERAで、孫崎享さんの「戦後史の正体」を書評させていただきました。本当に勉強になる本です。皆さん、是非読んでみて下さい 【10月4日】@magosaki_ukeru: 朝日新聞書評5:記述が嘘だというのか。「中曽根元首相の嘘を信じているとんでもない本だ」と書けるのか。米国はロッキード事件に何の関与もなかったというのか。TPP,これに米国の働きかけがないというのか。馬鹿いっちゃいけない。TPPは米国の圧力そのものでないか。郵政民営化に米国の@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・案内:週刊読書人5日付「有益な指針となる出来栄え。真の自主独立を願う心ある日本人に一読を」by吉田一彦神戸大名誉教授。朝日新聞さんへ。如何なる評者を選ぶかそれは新聞社次第。おたくの社の様に誹謗するか、推薦するか。貴社からは「真の自主独立を願う」気持ちは出なかった @magosaki_ukeru:戦後史の正体・謀略論 moto-yasu kinoshita @motokinoshita 孫崎氏の論は、因果論であって謀略論ではない。パワー政治複雑系が学術になっていないのが最大の問題。 【10月1日】@magosaki_ukeru:戦後史の正体・朝日書評:藤田保雄「私も戦後史の正体を拝読しましたので、今日の午前11時頃に抗議しました。その時は”そのようなご意見があった事を伝えます”(女性オペレーター)と云う対応でした。雰囲気的に、相当数の抗議が来ている様な感じでした。すぐ電話を切りたい感じがありあり」 @magosaki_ukeru:戦後史の正体:朝日新聞へ。30日付『戦後史の正体』についての書評について、「我が社の掲載の水準に達していない書評を掲載し、関係者に迷惑をかけたことを反省する」文を貴紙に掲載したらどうでしょうか。この書評は弁明の余地が全くない。単に見解の差ではない。事実を歪め報じている。これは最早 【9月30日】@mdonguri: 30日の朝日で「戦後史の正体」の書評を書いた佐々木俊尚って誰? 書いている内容は途中まで概ね孫崎さんと符合しているけど、突然に謀略史観と断じていて論理的でないわけです。つまり書評として程度が低いのだが、この程度の書評を載せた朝日の思惑はなになのか?と訝るわけである。@mdonguri: 30日の朝日の書評欄にやっと「戦後史の正体」が登場したが、やや冷ややかな書評となっていて・・・・このあたりが「親方日の丸スタンス」が表れていると思ったりする。隠された情報を公けにさらすことに対して、意識的にか理解不足かしらないけど陰謀史観と断定すると、いかに反発をくらうかということが上記のやりとりに表れていますね。「ジャーナストたりや、否や」という設問にNOを突きつけるようなものだから、当然の反応でしょうね。「戦後史の正体」に対して朝日新聞と週刊AERAでは、評価が違うのがおかしいけど・・・朝日新聞さんは大丈夫かな~?一方で、陰謀史観か、そうでないか?判然としないのが操られたルーズベルトというエントリーです。とにかくユダヤ人富豪とかイルミナティがからんでくると・・・ガードが固いし、他の情報で裏を取る必要があるのではないかと思ったりします。ところで、やや余談になるんですが・・・・イギリスの石工集団に端を発するフリーメーソンが陰謀史観によく登場しますね。そのフリーメーソンの文書や儀式に使われる「プロビデンスの目」というシンボルが気になるのです。とにかく、アメリカの1ドル札の裏にもある図柄なので、アングロサクソン族にとっては陰謀より、もっと歴史的な常識として通用する図柄なのか?その辺の感覚については、英米人に聞いてみないと分からないが。ドル札の裏の三角形のてっぺんに「プロビデンスの目」がみられます。
2012.10.16
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NHKスペシャル「中国文明の謎」3回シリーズが始まった。臍が曲がった大使はどうしても「奢る中華も久しからず」という見方になるのだが・・・・先ず番組HPを覗いてみましょう。中国文明の謎より二里頭遺跡の宮殿復元模型広大な国土と膨大な人口。ますます存在感を高める中国。世界の古代「四大文明」の中でも、ただ一つ中国文明だけは、4000年以上にわたってほぼ同じ地域で同じ文明を維持して繁栄を続けてきた。その謎を、王朝の誕生から始皇帝の統一までの文明揺籃の時代に探るシリーズ。第一集は最古の王朝「夏」。「中華」という言葉は、かつて「中夏」とも書かれた。「中華」の源流である「夏」王朝は、中国のいわば邪馬台国とも言える。今まで、最古の王朝と考えられていたのは「殷」だった。「夏」は「史記」などの文献に登場するものの考古学の裏付けがないことから、多くの研究者は「幻」と考えてきたが、近年の発掘で、ついに実在が確認された。この番組を見ながらツイッターでメモしたのです。NHKスペシャル「中国文明の謎」がはじまったでぇ・・・・ 奢る中華も久しからずということか。(コレ コレ)「中国文明の謎」1: 二里頭では最古の青銅器が発掘されているようです。 旱魃、洪水の繰り返しのなか5種類の穀物の痕跡が発掘された。 昔々、新石器時代に夏王朝があったそうな。中華4千年の謎・・・二里頭遺跡「中国文明の謎」2: 貴婦人の遺骨から人民の反乱があったと推定、 宮殿の構造、宮廷儀礼の広場等は現存する紫禁城の構造に継承されていた。 中華4千年のメンツの基が発掘されているわけだ。「中国文明の謎」3: 皇帝のシンボル 龍と青銅爵 統治システムの完成は・・・現在の混迷を見るかぎり、早すぎた文明だったのかも 二里頭出土の青銅爵「中国文明の謎」4: 第二の王朝殷は二里頭宮殿と統治システムを継承し・・・清王朝、中国共産党に至る。 この間に人民は一度も民主主義を経験していないのが、ある意味、すごいわけです。posted at 21:51:16ここで、松岡正剛『岡村秀典 夏王朝』から、中国の歴史教育を見てみましょう。夏王朝より教科書にはまた「中国歴史王朝順序歌」というものが載っていて、王朝の歴史をおぼえやすいような歌にしてある。こういうものだ。 夏商と西周、東周は二期に分かれ、 春秋と戦国、一統して秦・両漢、 (三分して魏・蜀・呉) 両晋は前後に延びて、南北朝並立す、 陏唐五代と伝わり、宋・元・明・清のあと、 (王朝はここに至って終わる)中国の小学生が「夏商と西周、東周は二期に分かれ‥」というふうに、王朝の歴史を夏と商(殷)から暗記させられているのは、中国政府が夏王朝を紀元前2300年前後に成立した最初の王朝として、正式認知しているということである。 しかし、その夏王朝が書物のなかに記されるのは、夏が殷(商)によって滅ぼされ、さらに1000年以上たった春秋戦国後半期の紀元前4世紀前後のことだった。 夏・殷(商)・周と続いた周王朝が衰え、諸国が覇権をめぐって争いあった時代、戦国七雄(秦・趙・燕・斉・魏・韓・楚)の各国の王たちは自分の国こそが最も正当な中国であることを主張するため、祖先の系譜をどんどん古くさかのぼらせて、伝説的聖王にむすびつけていったのである。夏王朝の遺跡が発掘されているからには、中国4千年の歴史は荒唐無稽とは言えないわけで・・・・中国の歴史教育は単なる国威発揚では無かったわけで、少なくとも日本の戦前の神話教育より科学的と言えるようですね。だけど・・・清王朝から中国共産党への権力移行により、人民は民主主義を手に入れる絶好のチャンスを失ったわけで、中国4千年の歴史を通じて一度も民主主義を経験できなかったという事実が、凄いと思うのです。13億にも増えた人民を統治するシステムとしては、皇帝とか共産党による統治にならざるをえないのか?という歴史的な疑問がわくわけですね。(民主主義はいつになったら、中華の地に根づくのだろう?)、ネットでは愛国教育は諸刃の刃――中国共産党体制に潜む危うさとの論調も見られます。共産党政権が進める「愛国無罪」という愛国主義教育であるが・・・・中間層の権利意識も膨張しつつある。「新世代農民工」という巨大な矛盾も存在する。今後、共産党の新しい皇帝は、そのかじ取りをどうするのでしょうね。ま~良くも悪くも中国のメンツが感じられる番組であるが、シリーズ第2集では漢字をとりあげているので、これは必見です。二里頭遺跡二里頭文化
2012.10.15
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本屋に出向くと、文芸春秋、SAPIO、週間現代の特集のタイトルは、もはや開戦前夜であり・・・メディアの警鐘だとしても、売り上げUPに協力する我が身をちょっと反省しないでもない昨今ですね。領土に目を向けると、日中韓による共同体など永遠に実現できないとするのが、先人の教えであるが・・・・日中韓それ自体が既に漢字文化圏であることは、歴史的事実であるわけです。で、蔵書録などから以下に「漢字文化圏」に関する本を集めてみました。・漢字のベクトル(1993年)・ハングルへの旅(1989年)・漢字で覚える韓国語(2006年)・韓国が漢字を復活できない理由(2012年)漢字文化圏を主張することが、危機を脱するために有効とも思えないが・・・・図書館で「漢字のベクトル」を手にした時、漠然とした希望を感じたのかもしれない。【漢字のベクトル】(古書につき画像なし)阿辻哲次著、筑摩書房、1993年刊<「BOOK」データベースより> 構成要素の〈方向〉と〈位置〉―ベクトル―に着目した画期的な漢字論。<大使寸評>「漢字文化圏の歴史」という第三章のタイトルそのものに、惹かれたわけです。Amazon漢字のベクトルこの本の「漢字文化圏」あたりを紹介します。漢族嫌いの大使としても、漢字を媒介とした中華3千年の歴史は、厳然とした事実として認めるわけですね。(笑)<国際文字としての漢字>p151~153 そもそも「漢字」とは、もともと中国の主要な民族である漢民族の言語である「漢語」を表記するための文字であった。しかしその文字体系は、単に漢語が話される中国国内で使用されるだけの文字ではなく、儒教文化の伝播とともに東アジア地域一帯に広く普及し、古代における国際共通文字としての役割をも兼ね備えていくこととなった。こうしてこの地域には、漢字と古代中国の規範的文体を通じて交流できる集団が形成された。これがすなわち「漢字文化圏」である。 この文化共同体は、いうまでもなく漢字の本家である中国を中心として、中国の周辺にあり、中国と外交や貿易の関係をもっていた国々で攻勢されており、具体的には、東は朝鮮半島に建てられたいくつかの王朝と海を隔てた日本、西ではシルクロードと呼ばれる東西交通の大幹線上に位置した国、それに南にあったベトナムなどがその中に含まれていた。 この漢字文化圏という集団は、中世以後のヨーロッパでの中心的存在であったローマ教皇を中心とする宗教社会がラテン語という古典言語によって緊密に結びついているのと、外面的にはよく似たものと見えるところがある。 また現代のヨーロッパではラテン語を日常的に使う人はすでにおらず、ごく限られた特定の宗教社会や、あるいは研究者による言語と古典を研究する場においてしか使われないのに対して、東アジア地域においては、漢字を日常的に使用し、それで文章を書く人が今も大量に存在するのも、両者のちがいのひとつである。<漢字文化圏の時期>p153~154 この文化共同体が明確に存在し、強い結束力をもっていた時間はいったいいつからいつまでなのだろうか。 これは実はかなり難しい問題なのだが、古代中国で著わされた歴史書に見える日本や朝鮮半島関係の記事によれば、中国が国家の統治システムを確立して内政を安定させたあと、周辺の国家と外交関係を樹立しはじめるようになるのはだいたい前漢(前206~後8)の時代であり、漢字文化圏もそのころに萌芽といえるものが形成されたようだ。 またその文化圏共同体が強大な勢力を失いはじめ、衰弱に向かいだしたのは、東洋社会における唯一にして絶対的な価値観として君臨しつづけていた儒教文化の権威がしだいに揺るぎだしたのとほぼ軌を一にしており、産業革命を経験したヨーロッパの、近代的思考と革新的で優秀な科学技術を伴った新しい文明が東洋社会に流入しはじめた時代、具体的にいえば、中国がアヘン戦争の敗北(1842年)を契機として欧州列強によって半植民地化されるとともに周辺諸国に対する影響力を失い、また日本が明治維新(1868年)を経験して、欧米をモデルとして急速に新たな国づくりを始めるようになったころからと考えていいだろう。韓国をこよなく愛した茨木のり子さんの説く「漢字」です。【ハングルへの旅】茨木のり子著、朝日新聞社、1989年刊<「BOOK」データベースより>『朝鮮民謡選』をくり返し読んだ少女時代。心奪われる仏像がすべて朝鮮系であることに気づいたのは、30歳過ぎた頃。そして、あたかも、見えない糸にたぐり寄せられるかのようにして50代から著者が学び始めたハングルは、期待通りの魅力あふれる言葉だった。韓国への旅の思い出を織りまぜながら、隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで多角的に紹介する。<大使寸評>多言語習得の思いをこれほど魅力的に鮮やかに書き記した本を、他に知らないのだ♪やはり、詩人の書いた本というしかないのかも。Amazonハングルへの旅この本から、ずばり「漢字」の章を紹介します。<漢字>p70~72 以前、野上弥生子さんが疑問を提出されていたことがあった。「日本の漢字読みは独特で、中国音とは似て非なるものになっているけれど、いつ頃、どうして、こういうものとして定着したのか、誰に聞いてもこの疑問は解消されない」という意味のことを。 私も気持ちがくさくさする時、現代詩の混濁に押し流されそうになる時、不意に「」を読みたくなり本棚から抜きとっていたりする。余分なものを削ぎ落とした漢詩の明晰さと余韻とに、心が洗いそそがれる思い。 しかし、意味はともかく、音のとりかたは勝手な日本流であってみれば、調べとしての詩の半分かたは取り落としていることになるのだろう。杜甫の詩を中国音で朗読したのを聞いたことがあるが、カラっとしていて詩吟の悲壮感や音とはまるで違うものだった。 野上さんの疑問はもっともに思われる。 まあ翻訳と思えばいいわけだが、漢字が日本語の母胎をなしているのでなんだか変に落ちつかなくなるというわけである。 古代、漢字を輸入し、借用し、自国語を創りあげていったということでは日本語も朝鮮語も同じであった。 漢字だけの構成では表現しきれないものがあって万葉がなが創られたのだろうが、これは日本人の発明、新機軸とばかり思っていたけど、そうでもないらしいのだ。 新羅時代の民衆の詩歌集、「郷歌」に吏読というものがあって、漢字を使って民族語を表記する方法が考え出され、7世紀頃には既に確立していたという。万葉がなと対応する方法である。吏読の発明の方が先なのだと韓国の人たちは言う。『万葉集』が5世紀前半~8世紀末までにわたるアンソロジイだとしても、編纂されたのはその後だろうし、当時の文化度の差から言えば吏読からヒントを頂いたということは十分ありうる。 そしてまた、同じく漢字をとり入れながら、隣国と日本の漢字読みの違いにも呆然となる。 希望(ヒマン)、歓喜(ファーンヒ)、後悔(フーフェ)、少年(ソーニョン)、壮年(チャーンニョン)、老婆(ノーバ) これらは一例にすぎず、同一漢字と思えない読みが山なしているのだ。ごく稀に、 要因(ヨウイン)、余裕(ヨユウ)、盗難(トウナン)、難民(ナンミン)、器具(キグ)、階段(ケエダン) など、同一音の漢字に出合うとほっとし、やはり姉妹語の面もあるのだと、息がつける。 私の友人に中国語に堪能で、辞書の編纂にも参加し、かつ、ハングルも物にしてしまった青年がいるが、こういう日本の若者を見ることは大きな喜びである。 彼が北京に1年留学し、帰ってきた時、いろいろ話を聞いて楽しかった。彼によると、朝鮮半島の漢字読みは、中国の南北朝時代の音が多く入っているという説や、明末までのいろんな時代の音が入っているという説などさまざまであるらしい。 日本は呉音を採ったとよく言われる。 隣国は漢字を音で読み、日本は訓で読むとも言われる。韓国語に興味を持った大使は、韓国語の速習に漢字が欠かせないと分かっているわけですが・・・・いかんせん地道な訓練が嫌なので、いつまでたっても韓国語学習に踏み出せないのです。せっかく買ったこの本が積読状態のままになっております(汗)【漢字で覚える韓国語】市吉則浩著、河出書房新社、2006年刊<「BOOK」データベースより>“日本人だから”楽しみながら有効な漢字でひも解く韓国語学習書。頻出フレーズに当てはめて学習すれば単語とともに使用法も同時マスター!指差し会話にも対応の一冊。 <大使寸評>この本を持っていることを忘れていたけど(積読未満)、見える所に置き換えよう。Amazon漢字で覚える韓国語最強のハイブリッド言語ともいえる「漢字かな交じり文」を韓国の偏狭なナショナリズムが頑なに排斥しているが・・・・日本がもたらした負の記憶は罪深いようです。【韓国が漢字を復活できない理由】豊田有恒著、祥伝社、2012年刊<「BOOK」データベースより>韓国はもともと漢字の国だった。中国への従属関係から公文書はすべて漢文であり、世宗王が創製したハングルは蔑まれ、知識階級が使うことはなかった。日本統治時代、日本製の漢語が大量に流入する。韓国で使われた漢字熟語の七、八割は和製漢語なのである。なぜ、韓国は、漢字を廃止したのか。その後、復活論がわき起こるたびに潰されてきたのはなぜか。韓国研究で名高い著者が、その深い謎に迫る。 <大使寸評>漢字かな交じり文の利点を知っていても、意地でも漢字を復活させない理由とは?SF作家の豊田さんは、東アジア史にも造詣が深いことをこの本で知りました。Amazon韓国が漢字を復活できない理由 韓国が漢字を復活できない理由byドングリ
2012.10.14
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ノーベル賞受賞の中山教授が言っていたが、関西人の話し方がアメリカ人に受けるそうです。要するに関西人の乗りには国際感覚があるようだが、これには少なからず関西弁が貢献しているはずですね。とにかく、関西弁で相手との間合いをつめるという高等テクニックは馬鹿にならないと思うのです。ということで、中山教授のエピソードから、関西弁あるいは関西人の話法について究明しようではないかと思い立ったのです。図書館で借りて今読んでいる「大阪ことば学」も含めて、我が蔵書録から「関西人の話法」という括りで集めてみます。・大阪ことば学(1999年)・街場の大阪論(2010年)・全国アホ・バカ分布考(1996年)・西方冗土(1994年)【大阪ことば学】尾上圭介著、創元社、1999年刊<「BOOK」データベースより> 客のややこしい注文には「惜しいなあ、きのうまであってん」と切り返す。動物園のオリの前の立て札には「かみます」とだけ書いてある。距離をとらずにさっぱりと、聞いて退屈せんように、なんなと工夫して話すのでなければ、ものを言う甲斐がない。誤解されがちなことばの意味と背後にある感覚を、鋭く軽快に語る大阪文化論。<大使寸評>とにかく、関西弁に対する言語学的アプローチがええでぇ♪Amazon大阪ことば学この本から笑いのあたりを紹介します。<相手との距離の近さ>p170~173 大阪弁は、ことばそのものにおかしみがある。大阪人が二人寄ったら漫才になる、などと言われることがある。たしかに、大阪のことばで話すと笑いがふくらむし、大阪の人の会話には笑いが絶えない。これはなぜであろうか。 人はことばでものを感じ、考え、ことばでひとと接触し、ことばで自己を表現する。ある都市、ある地域のことばの特徴と言われるものは、実はその地域の人のものの感じ方や考え方、ひととの接触のしかた、自己表現のしかたとといったものの特徴にほかならない。 まず第一に、「相手との距離の近さ」ということについて。 近鉄あべの橋駅の切符の自動販売機で、釣り銭が多く出過ぎてびっくりしている女子学生にむかって、隣の列のおじさんがすかさず「まあ、姉ちゃん、安う乗んなはれ」と声をかけたという話を前に紹介したが、大阪の人は、ひととの間に壁を作らず、心理的に距離をとらない傾向が高い。それは、自分と相手とが同じ所に立って、同じ角度でものを見る感覚と言ってもよいもので、「まあ、そない言わんと、堪忍したって」というように、自分が自分のために人に頼むときにすらあたかも第三者のために頼んでやっているかのような言い方をするということにも表れているところである。 そのような感覚は「はよせんかいな」という言い方に見られるとおり、相手を非難するときですら「な」という助詞を使って相手と同じ位置に立ち、相手の肩を抱いて同意を確かめるような姿勢を維持するというところにも見られるのであった。 相手との間の壁を取り去るようにものを言うという傾向は語法にまで表れていて、垣根をはずして自分の手の内を相手に見せる言い方である「ノヤ」由来の「ネン」がきわめて頻繁に使われ、この語法の好まれ方は「あるネン」に平行して「あっテン」という語法まで発明されているほどである。(中略) 大阪の人の会話を支配する「相手との距離の近さ」や「相手との共同作業の感覚」というべき特徴は、言うまでもなく、笑いにとっての基本的な要素である。笑いというものが、相手との間に共通の感覚を確認しあう社会的な行為である以上、右のような相手との一体感は、笑いの基盤であるにちがいない。【街場の大阪論】江弘毅著、新潮社、2010年刊<「BOOK」データベース>よりスタバはないがお好み焼き屋があり、缶ビールを24時間売っているコンビニはないが朝からやってる立ち呑み屋があり、ヤクザが徘徊し、おばはんの立ち話が続く。そんな「大阪の街場」のリアルなコミュニティと、そこで生きていくおもしろさを、岸和田に生まれ育ち、関西有数の雑誌の名物編集長だった著者が、ラテンのノリで語る。大笑いしながら考えさせられる大阪発スーパーエッセイ。 <大使寸評>「カーネーション」の世界で育ち、ベタな大阪を描いてるでぇ♪著者に「関西人は話す言葉と書き言葉はちがう」と言われると、ハタと納得するのです。Amazon街場の大阪論この本から「関西弁で書くということ」を紹介します。<関西弁で書くということ>p136~138 常々「大阪弁(関西弁)で書くこと」について考えている。 つい先日は『ダ・ヴィンチ』11月号で「関西ダ・ヴィンチ-あほあほ関西弁のちょっぴり真面目放談」という座談会をやることになった。 その座談会は、このところ新しい大阪弁感覚の小説で売れまくっている西加奈子さんと、高村薫さんをして「大阪弁をシリアスな小説のなかにきちんとはめ込む、そういう芸当のできる作家は、わたくしの世代では黒川さんしかおられないではないでしょうか」と言わしめたミステリー作家の黒川博行さんとの三人でやらせていただいたが、なかなか「大阪弁による書き言葉」は、複雑で奥が深いものがある。 わたしは今、この文章を関西弁、つまり正確には大阪弁のイントネーションとアーティキュレーション(言語の文節化)で書いているが、せやけど大阪弁でやなあ書いておもろいかどうかなんかわかりまへんがな、とは書かない。 このような表記では、われわれ日常的に大阪弁を喋って生活している者にとっても、読みにくいからだ。これはとても微妙なことなのだが、どうしても実際の話される言葉のまま文章にする、つまり表記したい時には、会話のなかの引用文として「」でくくったりしている。 よくいわれることだが、関西弁を母国語とする関西人は、言文一致体を持っていない。話す言葉と書き言葉はちがうということだ。けれども、イントネーション&アーティキュレーション的には、話すにしろ書くにしろ、どちらも関西弁である。 また書かれたものを読む時は、新聞や週刊誌の記事も、太宰治の『走れメロス』も宮沢賢治の『永訣の朝』も、関西弁つまり関西イントネーションで読んでいるし、何かを思ったりものを考える時も関西弁である。 そんなことを三人で話していて、そうだそうだと納得しあっていたが、どうもそうではないらしい。 本渡章さんという人の『大阪人のプライド』という本を読んでいると、ある大学教授による大阪弁話者についての文章引用があって「考えるときは標準語でものを考える」「考えるときは書きことばで考える」とある。 さらに本渡氏は「思考はものを書くのと似た作業だし、頭のなかで行われ、声をとうさないから話し言葉ではなく、書き言葉が使われる」「大阪弁は書き言葉にしにくい。だから、ものを考えるには標準語がよい」ということが書いてあった。 さらに「大阪人は、標準語と大阪弁の二重生活を日々おくっている」と述べていて、結論として「標準語をしゃべる大阪人は『まじめ』にものを考える。大阪弁をしゃべる人間は『反まじめ』モードで考える。言葉の二重生活をする大阪人はしばしば『まじめ』と『反まじめ』の間で遊びながら考える」と締めくくっていた。【全国アホ・バカ分布考】松本修著、新潮社、1996年刊<「BOOK」データベースより>大阪はアホ。東京はバカ。境界線はどこ?人気TV番組に寄せられた小さな疑問が全ての発端だった。調査を経るうち、境界という問題を越え、全国のアホ・バカ表現の分布調査という壮大な試みへと発展。各市町村へのローラー作戦、古辞書類の渉猟、そして思索。ホンズナス、ホウケ、ダラ、ダボ…。それらの分布は一体何を意味するのか。知的興奮に満ちた傑作ノンフィクション。 <大使寸評>番組に依頼した人の着眼がよかったのか、それを採用し追及させた松本修プロデューサーが偉かったのか♪Amazon全国アホ・バカ分布考ノンフィクション100選★全国アホ・バカ分布考|松本修 全国アホ・バカ分布図byドングリ【西方冗土】中島らも著、集英社、1994年刊<「BOOK」データベース>より「ヤクザ、アキンド、ヨシモト」マスコミに描かれる関西人は三つの人種のみで、かれらは「けつねうどん」と「たこやき」を主食にしており「わやでんがな」などの、奇怪な言葉を操りつつ「がめつい奴」を演じている―という、恐るべきカンサイ人の朝昼夜。街角の看板、貼り紙。試験に出る関西弁を縦横無尽、奇想天外に考察し、関西人にエールを贈り、ヨタを飛ばすエッセイ集。浪速はこれ一冊でわかります。<大使寸評>関西弁のブラッシュアップにはお奨めの1冊でおま♪Amazon西方冗土
2012.10.13
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大本命の村上春樹さんが、残念ながらノーベル賞受賞ならずでしたね。ノーベル賞受賞を見越して準備していた個人的な村上春樹ベスト5なんですが・・・・残念記念として、そのまま発表します。1.走ることについて語るときに僕の語ること2.1Q843.海辺のカフカ4.風の歌を聴け5.さらば愛しき女よこの5冊の順位は気分的という程度ですが、ま~ご照覧ください。なお村上春樹訳の本も1冊含めました。私が一番最初に購入した村上本が「走ることについて語るときに僕の語ること」でしたが・・・村上さんをランナーとして注目するあたりが、個人的という由縁です。【走ることについて語るときに僕の語ること】 村上 春樹著、文藝春秋、2007年刊<「BOOK」データベースより>1982年秋、専業作家としての生活を開始したとき、彼は心を決めて路上を走り始めた。それ以来25年にわたって世界各地で、フル・マラソンや、100キロ・マラソンや、トライアスロン・レースを休むことなく走り続けてきた。旅行バッグの中にはいつもランニング・シューズがあった。走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのだろう?日々路上に流された汗は、何をもたらしてくれたのか?村上春樹が書き下ろす、走る小説家としての、そして小説を書くランナーとしての、必読のメモワール。 <大使寸評>「継続は力なり」を地で行くような村上春樹のメモワールであり、市民ランナーとして思い当たるふしの多い本である。読破するのが惜しいので、少しづつ読んでいるが・・・これもある意味、積読になります。Amazon走ることについて語るときに僕の語ること走ることについて語るときに僕の語ることbyドングリ【1Q84 BOOK1】村上春樹著、新潮社、2009年刊<内容紹介>より1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。 <大使寸評>1Q84のシリーズ3冊を購入したが、ハードカバーのシリーズ3冊とはしぶちんの大使としては画期的なことである。このシリーズはもう打ち止めにしてほしいものだ。Amazon1Q84 BOOK1【海辺のカフカ】 村上春樹著、新潮社、2002年刊<出版社からの内容紹介より>15歳の誕生日、少年は夜行バスに乗り、家を出た。一方、猫探しの老人・ナカタさんも、なにかに引き寄せられるように西へと向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて。<大使寸評>どうでもいいことかもしれないけど、この小説の全編にわたって土地勘があるのです。ただ、大使の場合、四国の田舎から神戸、東京に向かうところが逆コースなんだけど(笑)Amazon海辺のカフカ【風の歌を聴け】 村上春樹著、講談社、1982年刊<出版社からの内容紹介より>1970年の夏、海辺の街に帰省した〈僕〉は、友人の〈鼠〉とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、〈僕〉の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。<大使寸評>神戸、芦屋あたりが舞台だから土地勘もはたらくし、ものうく軽い、この都会的センスがいいですね♪Amazon風の歌を聴けさらに、個人的な話になりますが・・・村上春樹訳『さらば愛しき女よ』を図書館で借りて入院し、入院中に痛みに耐えて読破した大使である。医者が「本が読めるんですか」と感心していたが・・・・フィリップ・マーロウが好きなんですよ。【さよなら、愛しい人】レイモンド・チャンドラー著、早川書房、2009年刊、11年1月読破<「BOOK」データベースより>刑務所から出所したばかりの大男、へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。しかし、そこで激情に駆られ殺人を犯してしまう。偶然、現場に居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらましたマロイと女を探して紫煙たちこめる夜の酒場をさまよう。狂おしいほど一途な愛を待ち受ける哀しい結末とは?読書界に旋風を巻き起こした『ロング・グッドバイ』につづき、チャンドラーの代表作『さらば愛しき女よ』を村上春樹が新訳した話題作。 <大使寸評>映画『チャイナタウン』が、パクリとは言わないまでも、この本をを下敷きにしていることが良くわかります。ただ、フィリップ・マーロウは、エロ話で盛り上がるジェイク・ギテスよりは上品ですね(笑)Amazonさよなら、愛しい人読者から「これが自分の思うことだ」という賞賛をよく受ける村上さんは、やはり優れた作家なんでしょう♪この後、異邦人にも好評な「ノルウェイの森」を読もうかと思っていますが・・・「ノルウェイの森」と言えば、原題が『重慶森林』という映画が気になります。対抗馬と見られていた莫言氏の経歴がノーベル文学賞に中国の莫氏 村上春樹氏は選ばれずに見られるが、本国で発禁になるなど、なかなかの作家ではある・・・ノーベル賞受賞も妥当だったのかも。でも、反体制と愛郷との間で揺れる莫言氏を、中国政府はどう顕彰するでしょうね?ところで以前は食わず嫌いの村上春樹だった大使も、今ではノーベル賞未満の村上にすっかりはまっています。
2012.10.11
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尖閣問題は中華のメンツと、公法の対決となった感があるが・・・日中とも後に引けなくなりましたね。昔の賢人が設けた「棚上げ」の線にまで戻す必要があるけど、いい知恵が湧くだろうか?レアアース規制というWTO軽視の禁則カードを切った中国であるが、これまで日本もしぶとく耐えてきました。そのレアアース規制について、ネット情報を見てみましょう。10/5レアアース規制の誤算 日本の技術力を甘く見た?中国業者が取引懇願より「高縄石」 中国の“世論”が日本に対する経済制裁措置としてレアアース(希土類)の輸出規制に乗り出すよう政府に迫っている。中国メディアは、2010年9月の中国漁船衝突事件後の輸出規制で日本の産業界が右往左往した経緯を挙げ、あおっている。 だが、ことレアアースに関して輸出規制に踏み出せるかどうか微妙な情勢だ。状況が2年前とは一変しているからだ。 安価な中国産レアアースに頼り切っていた日本の産業界だったが、2年前のチャイナリスクへの反省から足腰を鍛えた。対中依存度を引き下げようと日本企業は、レアアースを使わない製品やレアアースのリサイクル技術を続々と開発した。この結果、中国の対日レアアース輸出量は11年に前年比34%減となり、今年も大幅な減少傾向にある。日本企業も「やればできる」ことを証明した。しかもオーストラリアなどからの供給が本格化し、中国産の需要はますます減っている。 国際社会の監視も厳しい。世界貿易機関(WTO)は、中国のレアアース輸出制限措置をめぐる日米欧の提訴を受け、8月に調査の開始を決定。直後に訪中したメルケル独首相に温家宝首相は、レアアースの輸出抑制は行わないと言明している。 中国は今年のレアアース輸出枠を昨年比横ばいの3万966トンに設定したが、業界関係者は「輸出量は枠に達しない可能性もある」とみる。欧州債務危機を背景に欧米への輸出が振るわず、中国の今年上期のレアアース輸出総量は43%も減少した。中国のレアアース業界は軒並み大幅に減益している。輸出不振に加え、国内での過剰生産と在庫増大によるレアアースの価格下落も、中国にとっては大きな“誤算”だった。 新華社電によると、レアアースの主要産地の一つである江西省では9月、省エネ車の高性能モーターなどの製造に欠かせない酸化ジスプロシウムの価格が1トン当たり300万元(約3720万円)と、昨年のピーク時に比べて3分の1に急落。強力磁石の原料となる酸化ネオジムも今年3月につけた1トン=58万元をピークに、9月は36万元まで38%近く下落している。 中国国内の業者は在庫を解消しようと、減産や生産停止に追い込まれている。山西省の大手ネオジム磁石メーカーの場合、工場の稼働率はピーク時の6割減という。業界関係者によると、中国の業者は「日本企業にもっとレアアースを調達してもらいたい」などと取引拡大を懇願してきているという。 こうした状況下で中国政府が対日経済制裁として輸出規制に踏み切れば、日本を有力な輸出先とする中国企業が逆に打撃を被る。WTOによる調査も進む中で、「対抗措置の手段にレアアースを利用すれば中国は再び国際的な非難を浴びる」(日中関係筋)のは確実だ。中国がチラつかせる“切り札”にどう対処すべきか。日本はレアアース問題で、いい経験も積んだ。中華の交渉力は、問答無用の実力勝負をバックにしているので、WTO加盟した後は、WTOを荒らしまくっているようですね。経済的なチキンレースが始まってしまった今、どちらがより苦しいか?、音をあげるのはどっちだ?中国のしかける対日制裁、経済的嫌がらせをネットに見てみましょう。9/30工場破壊など文明国とは思えない惨状露呈 中国の対日制裁、経済失速への起爆剤?より2年前の中国漁船衝突事件ではレアアース(希土類)の輸出を止めるなどして船長釈放を勝ち取ったと考えているようだが、とんでもない。対日制裁は急に陰り始めた中国経済のハードランディングを早める“起爆剤”となる可能性が大きい。「中国の消費者が理性的に自らの立場や考えを表明しても理解すべきだ」。中国商務省の姜増偉次官は13日の会見で日本製品ボイコットを容認する発言を行った。その後の各地での日本企業の工場や百貨店などへの破壊行為は、文明国とは思えない惨状を呈した。 それでも飽き足らないのか、中国各地の税関当局が日本から輸入する海運貨物の通関検査を厳しくする動きが広がり始め、中国メディアでも経済制裁を求める論調が相次いでいる。同紙系「中国経済周刊」誌は経済制裁で中国が影響を受けることを認めつつも、「日本への打撃がはるかに大きい」と強調する。 その根拠として「中国の総貿易に占める対日比率は10年で約半減(2002年の16%から昨年9%)したが、日本の対中輸出比率は20%に上昇」。逆に「中国の対日輸出比率は8%に下がった」と指摘している。 中国にとり日本の存在が軽くなるのに対し、日本の中国依存は強まる一方だから、「経済戦争の勝者は中国」というわけだ。 果たしてそうか。昨年の対日貿易比率は9%でも、中国は世界への輸出を支える(1)半導体や発光ダイオードなどあまたのハイテク製品の核となる素材や部品(2)その品質を高める工作機械や各種計測機器-などの多くを日本からの輸入や現地生産に依存している。 中国は従来の鉱物資源や食料などの1次産品から工業製品への輸出転換を急速に進めているが、その土台は日本が支えているといっても過言ではない。 この現状下で経済への先行き不安が急速に強まっている。地価・労賃急騰などで外国企業の対中投資は1~8月累計で3・4%減った。常に一歩遅れる日本企業だけは19%(1~7月)も増やしていたが、暴動を機に急減は必至だ。世界景気の低迷で8月の輸出は前年同月比2・7%増と、2割以上の伸びを続けた過去とは様変わりだ。中国の今後を危ぶみ始めたためか資本流出も始まり、4~6月の外貨準備高は20年ぶりに減少に転じた。 政府は9月に入り1兆元(約12兆円)の公共事業投資を追加するなどして、7・5%の成長目標達成に懸命だ。しかし政府投資とともに成長の両翼だった外資導入と輸出がこのありさまでは、決して楽観できない。 各地のデモ・暴動では、毛沢東の写真や肖像画を掲げたプラカードがあふれた。共産党政権の腐敗・堕落や激しい所得格差への民衆不満も爆発寸前だ。 対日制裁にかまけていると経済失速はおろか、体制を揺るがす事態も招きかねない。先日、NHKが放映した「日中国交正常化交渉」を観ながらメモしたんですが・・・日中国交正常化はこれまで40年かけて営々と積み重ねた歴史があるわけです。尖閣問題で、これをご破算にするのは、先人の努力を無にする所業であり、あまりにも知恵が無さ過ぎると思うわけです。日中国交正常化はLT貿易により始まり、アメリカが目を離したスキに(笑)、田中首相/周恩来首相による日中国交条約締結をむかえたようです。日本が満州の重化学工業化を進めたことが、現在の中国躍進の基礎を作った。一方、毛沢東は高崎など親中派を利用して、日米分断を見据えていたようです。高崎はアメリカに飛び、ケネディと交渉したがアメリカは耳を貸さなかった。アメリカの理解が得られないまま始まったLT貿易であるが、主な品目は肥料プラントであった。周恩来との接触で戦後賠償放棄の目処があったので、大平は日中国交正常化の準備を進めた。田中首相が周恩来に尖閣の話を洩らしたが大平はおどろいた。棚上げが両者の共通認識であった。考えられる以下の中国カードについて、疑心暗鬼に陥る大使であるが・・・・通関措置の厳格化・政府主導の日本製品ボイコット・日本国債の売却・日本企業の現地工場接収今の日本には、高崎のようなヴィジョンと行動力を持った中国チャンネルがいないことが国家的な問題ではないか?孫崎さんの10日ツイートです。―経済界と尖閣2:日本の対中輸出は対米輸出よりも大を無視し、米倉経団連会長等が{TPPに入らなければ世界の孤児になる}という極論。この中日本国内で、中国強硬論をぶつことが正しいという世論を作った。経済界は勉強して、「尖閣諸島での棚上げは英知」と言える人位は出して欲しい― 中国人有識者の知恵なるものが中国人有識者が尖閣問題の今後の行方を予想 3つの可能性に見えるので、参考にはしておこう。ところで、日本が持つ最強の経済的カードは素材・高機能部品だと思われるが、中国に対抗する戦略物資のような製品に見られるように・・・このカードは中長期的にも有効かも?
2012.10.10
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9/29以降の孫崎さんの宣伝文を追加します。なお、以下応援ツイートも含んでいます。@hyodo_masatoshi: 兵頭正俊さん@SuzukiKunyon: 鈴木邦男さん@mdonguri: 不肖ドングリです。10/7朝日に載った週間ベスト10では、この本が堂々の1位に登場しています。****************************************************************************************8月9日に衝動買いした「戦後史の正体」という本が売れているようです。大使の場合その後、積読状態になっているが・・・孫崎享さんになりかわり紹介・宣伝です。(大使 読むのが先では?)ところで、9/8からNHK土曜ドラマで「負けて、勝つ」が放映されるが・・・・吉田茂を肯定的に描くことが予想されます。孫崎さんがこの本で吉田茂を売国奴のように述べているが、多くの日本人にとって目からウロコが落ちるわけです。、1951年9月8日、日本側からは吉田ひとり米陸軍第6軍の基地へ出向き、日米安保条約に調印したことが、この本(p116)に書かれているが・・・・・ここに今も続く対米隷従が始まったわけですね。せっかく渡辺謙という大物スターを起用しながら、NHKの歴史認識が若干(大いに?)偏向しているのが惜しまれるのです。・・・・この本はディレクターや脚本家にこそ、事前に読んでもらいたかった本です。【10月10日】 @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・案内:毎日新聞”発信箱”で大治朋子氏が本を冒頭で言及。「米国の言う通りにしなければ日米同盟が壊れる」と言う考え方を批判。【10月8日】@SuzukiKunyon: 昨日もツイートさせていただきましたが、今日発売のAERAに原稿を書かせて頂きました。孫崎享さんの「戦後史の正体」の書評です。最近、最も感動した本です。私たちが、学校で習ってきた歴史は一体何だったんだろうと思いました。@SuzukiKunyon: @magosaki_ukeru 孫崎さん。酷評も、評価のうちだと思いますよ!もう20万部も売れているのですから、これはもう100万部近く行くのではないですか?出版社の方からも、谷崎潤一郎以来の販売部数と聞きましたよ。騒がれるのは、名著の所以です。もっと批判されましょうか(笑) @hyodo_masatoshi: 孫崎享の『戦後史の正体』が2ヶ月で20万部。外国でも売れている。しかもいろんな国籍の人が買っているらしい。翻訳が出れば、さらに影響力が増す。これが謀略史観でないのは、外国の方がよく知っている。素直に読んでもらえる筈だ。世界中の厳しい目が、日本の対米隷属の政治家に向かう日がくる。【10月7日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体:本体の朝日新聞は酷評を出し、AERAは評価か。どうなってるの朝日。鈴木さん有り難うございます。鈴木邦男 @SuzukiKunyon 明日発売週刊AERAで、孫崎享さんの「戦後史の正体」を書評させていただきました。本当に勉強になる本です。皆さん、是非読んでみて下さい 【10月6日】@magosaki_ukeru: 戦後史の正体とNY/前田真里 @maedamari 「その後、NYの本屋で品切れ中だった『戦後史の正体』入荷されました!!日本人に限らず、様々な国籍の人が購入してました。」 【10月5日】@magosaki_ukeru: 外務省:元次官クラスが「孫崎は困ったものだ」と外務省外の人にも言っているようだ。そりゃそう。対米隷属、領土問題対応の歪み等指摘されればそうだろう。確かに外務省の省益には困ったもの。しかし読者の多くは外務省の方が国益に害することを行っていることに怒りすら感じていることを判らぬ鈍感さ【10月4日】@magosaki_ukeru: 朝日新聞書評5:記述が嘘だというのか。「中曽根元首相の嘘を信じているとんでもない本だ」と書けるのか。米国はロッキード事件に何の関与もなかったというのか。TPP,これに米国の働きかけがないというのか。馬鹿いっちゃいけない。TPPは米国の圧力そのものでないか。郵政民営化に米国の@magosaki_ukeru: 戦後史の正体・案内:週刊読書人5日付「有益な指針となる出来栄え。真の自主独立を願う心ある日本人に一読を」by吉田一彦神戸大名誉教授。朝日新聞さんへ。如何なる評者を選ぶかそれは新聞社次第。おたくの社の様に誹謗するか、推薦するか。貴社からは「真の自主独立を願う」気持ちは出なかった 【10月2日】@magosaki_ukeru: ニコニコ:http://live.nicovideo.jp/watch/lv110210843、ニコ生トークセッション 孫崎亨氏が朝日新聞書評「アメリカ謀略史観説」にナマ反論!、日時:10月3日20:30~21:00戦後史の正体の反響、意義を話します。これは試行放映。これが成功すれば、将来週一回位放映することを検討します。@magosaki_ukeru:戦後史の正体・案内・前田真里maedamari マンハッタンの本屋で完売中!」ここに需要があるとは気付かなかった @magosaki_ukeru:戦後史の正体・謀略論 moto-yasu kinoshita @motokinoshita 孫崎氏の論は、因果論であって謀略論ではない。パワー政治複雑系が学術になっていないのが最大の問題。 【10月1日】@magosaki_ukeru:戦後史の正体・朝日書評:藤田保雄「私も戦後史の正体を拝読しましたので、今日の午前11時頃に抗議しました。その時は”そのようなご意見があった事を伝えます”(女性オペレーター)と云う対応でした。雰囲気的に、相当数の抗議が来ている様な感じでした。すぐ電話を切りたい感じがありあり」 @magosaki_ukeru:戦後史の正体:朝日新聞へ。30日付『戦後史の正体』についての書評について、「我が社の掲載の水準に達していない書評を掲載し、関係者に迷惑をかけたことを反省する」文を貴紙に掲載したらどうでしょうか。この書評は弁明の余地が全くない。単に見解の差ではない。事実を歪め報じている。これは最早 【9月30日】@mdonguri: 30日の朝日で「戦後史の正体」の書評を書いた佐々木俊尚って誰? 書いている内容は途中まで概ね孫崎さんと符合しているけど、突然に謀略史観と断じていて論理的でないわけです。つまり書評として程度が低いのだが、この程度の書評を載せた朝日の思惑はなになのか?と訝るわけである。@mdonguri: 30日の朝日の書評欄にやっと「戦後史の正体」が登場したが、やや冷ややかな書評となっていて・・・・このあたりが「親方日の丸スタンス」が表れていると思ったりする。@magosaki_ukeru: 朝日新聞書評8:単に貶めようとする書評しか掲載できないなら、書評欄なんてやめてしまえ。朝日はこの書評で如何に自分達のレベルが低いか、少なくとも20万人の読者に示した。朝日新聞が高質新聞と信じている人々よ。私の本を読み、この書評を読めば、改めて朝日新聞のレベルの低さが判る。【9月29日】@magosaki_ukeru: 朝日新聞書評4:4.党内反対勢力高める、5.大衆動員と分けた。この分類分けをしている事だけ見ても「米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきた」という記述は間違いである。ロッキード事件は、「キッシンジャー自身が中曽根元首相にやり過ぎ」と述べてる。中曽根元首相の @magosaki_ukeru: 朝日新聞書評3:疑問がある。事実と違う。「米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきたという」、私の「戦後史の正体」のどこにそんなことが記述してあるか。日本の政治家を追い落とすパターンを1.占領軍の指示で公職追放、2.検察基礎、3.政権内の主要人物切り捨て、 @magosaki_ukeru: 朝日新聞書評2:TPPまで全ては米国の陰謀だという本。米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきたという。著者の元外務省情報局長という立派な肩書きも後押ししてか、大変に売れている。しかし本書は典型的な謀略史観でしかない」。わずかこれだけの行でも全記述に @magosaki_ukeru: 戦後史の正体・朝日新聞書評:30日朝日新聞が「戦後史の正体」の書評を出した。目を疑う位低レベルの書評だ。朝日新聞は「この書評は適切でなかった」とお詫びの文書を掲載すべきだ。余りに馬鹿馬鹿しいから、全体を論ずることなく、最初の数行をみてみたい。冒頭「ロッキード事件から郵政民営化、 @magosaki_ukeru: 戦後史の正体:大手メディアが報じないから周辺が頑張ってくれる。10/4アサヒ芸能の書評欄「”勇気がいったのでは”と聞かれますが、書いた内容は米国側は全て知っていること。日本国民が知らなかっただけ。直接手を下すのはアメリカ人ではなく、検察〔等日本人)です」芸能読者、是非私の読者へ【戦後史の正体】孫崎享著、創元社、22012年刊<内容紹介より>日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。目次はじめに序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか第一章 「終戦」から占領へ第二章 冷戦の始まり第三章 講和条約と日米安保条約第四章 保守合同と安保改定第五章 自民党と経済成長の時代第六章 冷戦終結と米国の変容第七章 9・11とイラク戦争後の世界あとがき<大使寸評>ツイッターでこの本の評判が出ていたので、本屋で手にしたが・・・ほぼ衝動買いしたのです。著者が元外務省・国際情報局長というだけあってディープスロートそのものですね。Amazon戦後史の正体「戦後史の正体」 byドングリ 「戦後史の正体」の紹介・宣伝(その4) 「戦後史の正体」の紹介・宣伝(その3) 「戦後史の正体」の紹介・宣伝(その1)
2012.10.10
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ブログを始めて10年目に突入しているが、もうすぐ10/27の10周年記念日が近づくのです。で、10年前の記念的な書き出しを復刻してみます。<福知山マラソンにけて(2002年10月27日)>もうすぐ福知山マラソンだ。30K練習をあと2回やりスタートラインにつく予定ですが、練習不足なので目標はサブフォーとしときます。月間練習量約150Kで参加するのは、無謀だろうか? サラリーマンランナーの常として、練習環境が良くないわけで・・・かなり無理をして、フルマラソンにチャレンジしていたようですね(笑)で、結果は3時間52分でサブフォー達成!だったようです。やれやれ(汗)お祝いというか、にぎわいに、ノーベル賞が有望視されている村上さんの雄姿を載せておこう♪
2012.10.09
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<TPP参加反対の輪5> TPP参加反対ツイートを9/24から今日までのツイッタ-に見てみましょう。政権が代わろうと、代わらなかろうと、しつこく反対することが肝要ではないでしょうか。なお、モンサント社告発の輪も含めています。拡散第一!なんですが、これらも TPPで頭悪すぎ包囲網を敷く6に収録し、保存します。【10月8日】@tomo_nada: 農民が自分で収穫した種子を保存したり、共有することを犯罪とする動きは90年代くらいから欧米で本格化。94年WTOのTRIPs協定で国際協定に。バイオテク産業のための法整備。 #TPP で加盟各国に強制? 農業が多国籍企業に完全支配される危険@nisi_sin: ここまでやるんだ!■種の支配をめざすモンサント法案■ 今年3月にメキシコで“モンサント法案”と呼ばれる『農民が自分たちの種を自由に蒔くことを犯罪とする法案』がだされた。種子はモンサントなどの特定の企業から買わなければならない。なんと!http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=268983@mdonguri: 遺伝子組み込みの研究といっても、善悪二つの道があって・・・・ 山中教授のように人類のためと、モンサントのような利益のみのためという道である。 IPS細胞の特許がモンサントのような悪徳企業によって取得されなかったことが幸いでした。@maegamieiji: 【反TPP】次期衆院選公募委員会の委員長・竹中平蔵曰く、日本維新の会の参加条件→「TPPに本当に心から賛成」することがものすごく重要な試金石!竹中平蔵とつながった時点で橋下はお終い・・・にしたい。【10月5日】@tabtab7: 【モンサントがどさくさに紛れてナタネ遺伝子組換えを農水省に申請中!】農水省も生物多様性影響評価を行いどう見ても根拠なしの安全見解を発表し許可を前提に動いている。農水省も本気で日本、国民を守る気があるとは思えない。るいネットhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=265313【10月3日】@tomo_nada: モンサントなどの #遺伝子組み換え 企業が種子企業の買収を進め、独SPIEGEL紙によると世界の67%の種子がすでに支配されているという。非遺伝子組み換えを植えたくても種子が手に入らないケースで、高価な遺伝子組み換え種子を買うしかない事態も生まれている@tomo_nada: インドのハイデラバードで生物多様性条約会議COP11、カルタヘナ議定書会議MOP6が開かれる。しかし、ここでも多国籍企業のロビー力は強い。人びとの種の権利、自然の多様性を守るために世界で種の自由キャンペーンが組まれた。 http://ow.ly/e9HZW@tomo_nada: 字数制限ではしょり過ぎたので書き直し。アグロエコロジーという言葉を最初に作ったのはロシア人農学者1928年(Wikipedia葡語)。反GM運動は時代的に違いますがアグロエコロジーは重要な軸 MT: GM企業と対抗するアグロエコロジーという概念を作ったのもロシア人@parc_jp: 本日のTPP行動を終えニュースの整理。実は明日、連合前で消費税・TPP反対の直接行動がある。反原連の経団連前行動、自民党本部行動なども合わせると、すでに「官邸前」という固定シーンを飛び越えターゲットの元へと動き異議申立するという直接行動が広がっている。おもしろくなってきた。【10月2日】@tanakenta: 「遺伝子組み換え食品の影響を受けるのはアメリカ人より日本人?」 http://www.mynewsjapan.com/reports/1697遺伝子組み換え生産国のアメリカですら、自国で栽培した遺伝子組み換え作物をそのまま食べたり、主要原材料として食べることはほぼ皆無、大部分は家畜の飼料。でも日本では・・・大丈夫?@hajime7120: 確かに「虫」減った。やっぱり農薬の影響らしい。その中でも「ネオニコチノイド系農薬」が、ヤバイみたい。⇒【なぜ日本の虫が消えたのか?】 http://bit.ly/SZuN9j これ、モンサント社開発の農薬みたい。このままでは、生態系が崩壊する!@tomo_nada: ロシアが #遺伝子組み換え トウモロコシの輸入を禁止した。でもロシアが大半の食料を小農民(裏庭での農業含む)による有機農業で作っているとは知らなかった。英語 http://ow.ly/e8Pnr GM企業と対抗するアグロエコロジーという概念を作ったのもロシア人【10月1日】@uedatakenori: 遺伝子組み換え食品を避けるのに「生活クラブ」と「パルシステム」がお勧めな理由は、毎回注文する商品カタログに微量原料についても遺伝子組み換えの含有の有無がマークで表示されているから。徹底的に不使用を目指しているからできること。 http://bit.ly/VZxM5t@uedatakenori: イオンのトップバリューは、不使用の徹底ではなく表示の徹底。ただ実際の表示には不備が多い。添加物まで表示があるのに肝心の醤油に無かったり。皆が店頭でチェックして表示を改善させてほしい。でも唯一の先進的な取り組みなので批判ではなく応援として。http://bit.ly/VZxM5t【9月29日】@lmn800: 世界二大殺戮テクノロジー、遺伝子組み換えと原子力がテーマのドキュメンタリー『皆モルモットなのか?』英語版予告と要約版です。福島、東京デモ、祝島も出てきます。http://gouessej.wordpress.com/2012/09/29/tous-cobayes-all-o...@tomo_nada: #遺伝子組み換え (枯れ葉剤)、原発(核爆弾)という米軍軍事技術の世界化に苦しめられるわれわれ。その技術と利権を手放そうとしない権力者たち。でも彼らには悪いがもうそのカラクリは明らかで、人びとは気がつきつつある。その流れを変えることはもはや不可能@tomo_nada: 放射線 #被曝 や #遺伝子組み換え など御用学者やマスコミにより正当な調査結果や研究が攻撃される。米国の憂慮する科学者連合がそうした事態の中でどう闘うのかガイドブックを作った。科学者だけでなく原発やGMと闘う市民にも必要かも。英文 http://ow.ly/e4iPq【9月25日】@mdonguri: ミツバチ育成キット(箱、女王1匹、働き蜂8千匹?)が約4万3千円で売っているそうです。餌が不要で飼えるし、モンサント侵入のカナリヤ役として飼うのもいいかも?♪【9月24日】@tabtab7: 【モンサントは自らの商売=種の支配に為に政変まで起こす!】 パラグアイで6月に政変。現地やラテンアメリカの社会運動は政変直後からモンサントによるクーデタだと批判。政変で権力を握ったフランコ政権は矢継ぎ早に遺伝子組み換え種子を相次いで承認 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=268983@kaze2014: 正体表す大阪維新の会。維新八策=アメリカの年次改革要望書=TPP。 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1551.html公開討論で7人の現職議員の新党合流。7人は、いずれも超党派の「道州制型統治機構研究会」のメンバー。彼らは道州制の実現を求め、郵政事業の100%民営化を主張している売国派。なお、TPP関連で私がフォローしている方々です。@parc_jp: アジア太平洋資料センター(PARC) @ja_tpp:JAグループTPP関連情報@TPP_kantei:STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会@beritapress: 日刊ベリタ@muramachiTPP: TPPに反対する人々の運動@suns_flower: 向日葵さん@levinassien: 内田樹先生@finalcut0011: バロンさん@prspctv: perspectiveさん@tomo_nada:印鑰智哉さん@tosa_suigei: 土佐の酔鯨さん@DWMK_fujita: 藤田和芳さん@magosaki_ukeru: 孫崎享さん@ryujinno2:恵三さん @osamu9912:修さん @shiraiGP:白井和宏さん@urimoro:goodjoneさん@lmn800: 檸檬さん @kaze2014:Hiroshiマスコミ・学者支配を崩せ!さん @maegamieiji: 英司さん@tabtab7: 日本の灯火さん@tanakenta: たけんさん@hajime7120:創さん@uedatakenori: 植田武智さん@nisi_sin: ニシムさん @mdonguri: 不肖ドングリです
2012.10.08
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尖閣諸島沖では、侵略シナリオに従って中華の監視船が入ったり出たりプレゼンスを増やしている昨今ですが・・・新書「2014年、中国は崩壊する」から、いちばん気になる「中国の崩壊」のあたりを、紹介します。宇田川敬介著、扶桑社、2012年刊第4章 中国崩壊とその後<下層民衆の反乱によって中国は崩壊する>p141~144 経済成長が鈍化し、下層民衆の不満が爆発したときに中国は崩壊の危機にさらされる。実際のところ、現在の中国において下層民衆、人民全体の反乱によって一党独裁が覆る可能性はどれくらいあるのだろうか。 世界は13億人を超える中国の欲望に応えられるほど寛容ではない。現在の拡大主義を続けるのであれば、世界中を敵に回して孤立するだけだろう。中国政府がそれを自制したところで、人民が欲望に駆られて動くことを止めることはできない。 筆者はこれらの理由から、下層民衆が中心となって中国共産党政府と対立し、欲望のままに拡大主義を自主的に進めると予測している。現在の体制が続く限り、よほど画期的な改革がなければ、チベットや内モンゴルなどの地方自治区の反乱、人民解放軍による内乱、あるいは、下層民衆をはじめとする中国人民によるあらゆる手段を使った政府転覆の企てによって、共産党体制は倒されるだろう。 その時期はいつか。それは、明日起きてもおかしくない。 政治の腐敗と下層民衆の欲望に歯止めがかからず、また、生活に余裕が生まれた人民は、政治に口を挟むようになるだろう。 文化的、経済的により一層裕福な生活を追及し、ある者は政治に介入し、権力など経済以外のステータスを求めるようになる。そのような下層民衆や一般人が増えていけば、おのずと政治に介入する力がある人物を生むことになる。 2011年、県レベル以下の人民代表選挙に共産党の後ろ盾のない人物が複数立候補した。現在のところ、地方における人民代表選挙で党員以外の選出例は少ないが、そのような立候補者の出現は、一党独裁体制において危機的な状況だと言える。改革解放経済の力は、市政府よりも下のレベルにおいて、すでに一党独裁を凌駕しているのだ。(中略) 胡錦濤国家主席、温家宝首相の二人による体制は、計画経済が崩壊したことを問題視しているものの、対外的には国家の威信をかけて北京オリンピックや上海万博を成功させてきた体制である。 しかし、威信をかけた大きなプロジェクトのあとには必ずしわ寄せがくる。それがまさにバブル経済の崩壊であり、下層民衆の不満の顕在化である。加えて、国外に目を転じれば、尖閣諸島や南沙諸島における外交の失敗、中ロ、中越、中印国境における紛争、レアアース禁輸に端を発する孤立と外国資本の中国離れが起きている。その対策でもある軍事費の膨張は、国民に大きな負担を強いることになり、国家そのものの財政基盤を危うくするだろう。 しかし、2012年10月までは何としてでも乗り切らねばならない。就任期間中にこれ以上に大きな失敗がなければ、五輪と万博を成功させたという栄誉が手に入る。 一方、習近平新政権も就任早々に国家を破綻させるわけにはいかず、そのためには、どんな禁じ手を使ってでも体制を強化しようとするだろう。つまり、習近平新政権への引き継ぎが完全に終わり、独り立ちするまでの期間、中国人の、そして中国共産党のメンツにかけて人民による反乱は阻止するはずだ。<2014年に中国は崩壊する>p144~145 下層民衆や一般の人民も政権交代による新たな政治には期待している。もちろん、政権の根本はそのままだが、人事が大きく変わるため様子見になるのだ。 わが国の政権交代では、就任して1年以上たった首相が「仮免許」と発言して顰蹙を買った例もあるが、中国では許されない。就任早々から手を打ち、その間は、どのような政治になるのか観察され、民主化などの大規模な政治活動は休止状態になるだろう。「明日にでも崩壊する兆し」はふんだんにあるが、メンツにかけた政治体制の引き継ぎと、その新体制の様子見によって、しばらくの間は政治的な動きはない。政治と経済がリンクする「社会主義的市場経済」社会において、下層民衆の突き上げがなければ、それほど大きな混乱はないと予測する。 政権交代の年、そして政権交代後1年間は何事もない。しかし、その期間がすぎ、政治不信がより一層募れば、下層民衆の突き上げは容赦しないだろう。その分岐点は習近平体制が発足してから1年経過後、2014年だ。 温家宝首相が発表した8%を下回る経済成長が続き、有効な経済政策を打てないままに、バブル経済がハードランディングした場合、中国人民の生活レベルは一気に下がる。そうなれば、2014年に、まさに本書のタイトルのように中国は崩壊に向かうだろう。このあと、この本では崩壊のシュミレーションや崩壊後の中国などが続くのだが、2014年以降のお話しなので・・・・そんな先のことは考える余裕がありません。(という事で紹介を終わりとします)現況では不動産バブルがはじけ、崩壊のきざしがほのかに見える中国であるが(あともう少しか?)・・・この本に書かれたように、共産党政権の自壊を切に願う大使である。このところ、海外の中華同胞も動員して、領土宣伝に励む漢族であるが・・・謙譲が美徳とも言える日本人は宣伝では敵うわけないなあ。3回にわたって、この本を紹介しましたが、 2014年、中国は崩壊するにまとめておきます。
2012.10.07
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<驚きの中国通貨制度>5日にamazonから届いた新書「2014年、中国は崩壊する」であるが・・・・わりと薄い本なので、後半部分は喫茶店にこもり、ほぼ1日で読破しました。この本から「通貨制度」のあたりを、紹介します。アメリカのドル乱発もえぐいが、中国の通貨制度が資源に連動しているのも、そうとうにえぐいのです。宇田川敬介著、扶桑社、2012年刊第1章 尖閣諸島で敗北した中国<「通貨発行」と「資源獲得」の秘密>p64~66 中国ではすべての資産が中国共産党の管理下に置かれると同時に、国内における私有財産は基本的には認められていない。そのために、中国は通貨発行の計算方法が「中国共産党の保有している資産全体」になる。 これを会社の会計に例えてみよう。中国では、固定資産と流動資産の区分がなく、固定資産の金額の現在価値分をすべて通貨発行してしまうイメージだ。 中国では通貨制度なども含めて中国共産党の支配下にあり、その基準は中国共産党の保有する共有財産全体なのである。つまり、尖閣諸島に埋蔵されている資源もその一部に含まれる。白樺ガス田や尖閣諸島の資源、そしてメタンハイドレートなどすべての資産を、例えば、経済危機に陥った場合は、マネーサプライの基準の一つとして組み込む必要性が出てくるのだ。 中国は社会主義国家であり資本主義経済を選択していない。貨幣経済であるが、それはあくまでも「社会主義的市場経済」でしかない。日本人は日本と同じ経済システムであるかのように錯覚するが、まったく異なる。この点を見誤ってはいけない。中国共産党は共産党の保有している資産分を、国内で通貨として流通させている。つまり、共産党の保有している資産が多くなれば、その限度まで通貨を発行できる。逆にいえば、通貨発行が限度に達すると、どこかの資産を奪い取らねば通貨を発行できないのだ。 しかし、尖閣諸島の領有は頓挫した。このため南沙諸島をはじめとする南シナ海の埋蔵資源に今後の経済の維持を託すしかない。これは尖閣問題の「敗北」のなかで、間接的ではあるものの、決定的な問題になるであろう。そして、同時に、この尖閣問題での「敗北」が、共産党一党体制が崩壊する引き金になった可能性がある。筆者の分析はもちろんだが、中国の上層部も皆一様にそういった認識を持っている。第3章 中国経済の問題<日本からの投資はいつでも「接収」できる>p121~122 外国企業が中国に進出する際、投資金額によって「可行制報告研究書」という書面を提出する。日本では、この書面を「フィジビリティ・スタディ」といって、単なる将来の収支予想の一環としか考えていない。しかし、「可行制報告研究書」の冒頭には、中国共産党向けの挨拶文があり、中国共産党の理念に従い、中国の資産を使って事業を行うことをお願いし、なおかつ、この「可行制報告研究書」に書かれたとおりに行う、ということを約束する文言が書かれている。 中国に進出する日本企業の担当者で、この文言をしっかりと意識している人は少ない。中国に詳しいという人も「形式的なものですから関係ありません」と言って、この共産党向けの挨拶文をしっかりと解釈する人はいなかった。しかし、この「可行制報告研究書」の意味は大きい。一つは中国の許可機関は政府と共産党の二つがあり、その二つの支配機関のご機嫌をとらなければ中国では仕事ができないということ。もう一つは、自分たちで計画を出し、その内容を約束させるということである。約束された数字を「計画経済」に組み込む、それができなければ接収、もしくは営業許可を停止できるのである。 外国企業の投資やその企業の生産物すべてが中国の物品になる。もちろん、中国にあるものや自然物もすべて中国の物品だ。震災後に話題になったパンダも、本来は自然に存在しているものだが、中国政府が賃貸しするという形式をとっている。また、領土内の地下資源もすべて資産である。中国は地下資源も推定埋蔵量などをもとに資産化し、それを国家の資産として計上して通貨を発行している。 先に述べたように、資本家を共産党が認めたときから、資産を通貨発行に転換し、国内に流通させてきた。実体経済以上に不動産価格が上昇していくなかで通貨を発行するため、インフレが進行するにもかかわらず、資本主義経済の常識からは考えられない通貨発行が行われ「社会主義的市場経済」のなかで巨大なバブルが醸成されたのだ。不動産バブルがはじけ、崩壊のきざしが見える中国であるが(あと少しか?)・・・このところ、海外の中華同胞も動員して、領土宣伝に励む漢族である。謙譲が美徳とも言える日本人は宣伝では敵うわけないなあ。
2012.10.07
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<中国のメンツ>本屋で手にした時、買うかどうか迷った「2014年、中国は崩壊する」であるが・・・・国連での中国の声明を聞いていて、怒りにまかせてamazonに注文し、この本が届きました。ただいま、鋭意読んでいるのだが・・・・中国のメンツのあたりを、速報として、紹介します。それにしても、国営放送報道官の顔を見るたびにイラッとする大使である。宇田川敬介著、扶桑社、2012年刊第1章 尖閣諸島で敗北した中国<「決して間違わない」という建前>p37~38 先に、中国の長期的なヴィジョンについてのところでも書いたように、中華人民共和国は、いまだにマルクス・レーニン主義と毛沢東思想、そしてトウ小平理論を継承するという憲法を掲げている。これらの教条に基いて行われた政策を否定することはなく、かつ、中国共産党は「間違わない」ということが、求心力の一つになっている。 そのために、尖閣問題でも引くことはない。過去を否定するときは、その発言を行った人々の粛清を伴うからだ。つまり、中国は一度「尖閣諸島は中国の領有である」と主張した以上、それを否定し取り下げることはないのだ。これこそがメンツ社会中国であり、同時に共産党の求心力なのだ。 また、尖閣諸島で引いてしまえば、これは南シナ海における南沙諸島、チベット、新疆ウイグルの自治区、内モンゴル、そして中国とインドの国境、中国とネパールの国境、中国とロシアの国境などすべてにおいて援用される可能性が高くなる。そうなれば、中国全体の領土形成ができなくなるどころか、国境だけでなく、国内に散在する少数民族の蜂起が起き、最悪の場合は共産党支配が崩壊するかもしれない。 尖閣諸島では期せずして共産党政権の「脆い部分」が露呈してしまった。逆にいえば、その脆さを覆い隠すために、強硬な外交姿勢を貫く以外にはなかったのである。なるほど、APEC会場の廊下で睨んだ胡錦濤主席のメンツとは、これだったのか。そして、国営放送の報道官には「決して間違わない」という建前があるのか・・・・容姿端麗で模範的な同志なんだろうね。この本に、その建前【中華人民共和国憲法前文】の抜粋(p23~25)が載っているのだが、暇な大使でも、これを読むほど暇やないでぇ。この本については、追って更に報告します。著者の宇田川圭介さんのプロフィールがなかなかのものです。―1994年大学卒業後、マイカルに入社。法務部にて企業交渉を担当。1998年に初の海外店舗「マイカル大連」出店などに携わる。マイカル倒産後2001年に国会新聞社に入社。現在は同社編集次長。著書に『民主党の闇』がある。ジャーナリストの傍ら、地方から国政まで選挙コンサルタントとして活躍している―このところの衝動買いで「中国関連の本」が増えたので、蔵書録作成中1に追記しました。
2012.10.06
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<新華僑を許容できるか?>恒例のように本屋を巡っていたら「2013年の中国を予測する」というこの本が目に付き、パラパラとめくって拾い読みをしていたら・・・・怒りがこみ上げてきて、つい衝動買いをしてしまったのです。その後、喫茶店やサイゼリアこもって読破したのですが・・・・気になる新華僑のあたりを、紹介します。宮崎正弘×石平、WAC BUNKO、2012年刊第4章 世界中でチャイナ・バッシングが起こっている<農村に帰っても耕す農地もない>p124~128宮崎:中国では、農地を取り上げて経済開発に使ったなどという土地が、いままでのトータルで、アメリカのウェストバージニア州に匹敵する広さなんですよね。失われた農地ですね。 もうひとつは、農地が砂漠化しているわけなんです。ということは、成長率8%の中国で8%ぐらいづつ毎年、耕作面積が減っているんです。これは農地面積の問題ですね。 二番目に農民の問題。農民はまったく豊にならない。ジリ貧状態で、どんどん貧困化していく一方なんです。 次の問題は農薬と肥料に頼り過ぎた農業改革の結果、農作物のコストが上がったんですよね。上がったうえに、肥料と農薬で汚染されている食品を作っているということになる。石:まったくいまの中国の農業は、もう完全に化学肥料と農薬頼りです。しかもそれを使い過ぎて、耕地の質がだんだん落ちているんですよ。というのも、農地は農民の所有じゃない。自分のものじゃないから、いまのうちだけ高い生産性があればそれでいい。あとはどうなっても知らないというわけです。宮崎:だから、土地改良という努力がまったくない。石:まったくない。そういう意欲がまったくない。宮崎:農村人口も減っていますよね。いま5億くらい?石:もう少しいますね。宮崎:都市人口がついに51%なんです。ということは、49%が都市以外の近郊ならびに農村部でしょ。石:基本的に7億ですね。」しかし問題は、いわゆる都市近郊に含まれている人々の多くが流民なんです。出稼ぎ労働者です。しかも、そういう人たちが労働力として吸収されてきたのは不動産、建設業、そしてもうひとつは輸出向けの加工産業だったんです。しかし、輸出と不動産という両輪がこれから衰退していくと、彼らは職場を失うことになる。 そして問題なのは、農村に帰っても土地はすでに開発に使用されていて、もう耕す農地も無いということなんです。そういう目に遭っている人々が社会問題を引き起こす。これは中国の歴史上、天下を揺るがすような大問題なんです。宮崎:すでにその兆候はたくさんありますね。それでこういうところまで来ると、世界共通で起きてくるのは治安の悪化、雇用の減少、暴動、そして詐欺です。詐欺の流行っていうのが、いま中国ですごいでしょ。それから金融ファンドを騙って、金を集めてドロンしたりするケース。(中略)宮崎:もうひとつは、中国特有の問題に戸籍の問題があります。都市戸籍を取れない流民が都会に住みついている問題。住みついた夫婦が生んだ子供は都市の学校に入れないから結局、おじいちゃん、おばあちゃんのいる農村へ返すという逆流現象ですね。そのうち都市でも雇用がなくなったら、この人たちは故郷に帰らざるを得ないですよね。 いまその回帰現象がまた激しいことになっています。その一方で、今度は新疆ウィグル自治区のように、駐屯兵のような形であそこに住んでいて、根を下ろして子供ができた。子供がみんな今度は都市へ流入するわけですよね。だから片一方ではこっち、片一方ではあっちという、このアンバランスというのはすごいですよ。日本では絶対に考えられないことです。<イラクのクルドの街にチャイナタウン>p129~135宮崎:中国の農村も、これからどんどん過疎化が進みますよ。 それとちょっと関連があるんですが、それが中国が世界に出て行くという話にも繋がる。中国の世界のっとり計画みたいな話で、アフリカにどんどん出て行く。そして鉱山を買う、土地を買う。あるいはヨーロッパの土地を買う、日本の土地も買う。そういう動きが、ここのところ頻繁に伝えられてきますよね。 これにはまず中国の政策的な問題があって、海外援助と外交戦略とが結びついて、援助に付帯して出て行った人たちが最初ですよね。その前の毛沢東時代には、ザンビアだのルワンダだの、医療と農業指導で出て行ったんですよね。それからタンザニアには経済支援、鉄道建設とか、全部これは外交ですよ。中国の農民が飢えて死にそうだというのに、タンザニアに鉄道を引いていた。 それが完全に変貌を遂げてこの10年、15年の中国のやり方を見ていると、第一の動機はエネルギー確保ですよね。エネルギー確保のために、アフリカと産油国とブラジルあたりの、つまり石油、ガス、鉱物資源、鉄鉱石、この確保のために出て行ったわけです。 出て行ったらヒトも付帯して出て行く。いわゆる華僑の海外移住組というのが、それに倍するぐらい出て行ったわけです。(中略)石:すごいですよね。宮崎:日本全部では、いま中国語新聞が54種類出ているんですよ。アンゴラなんて国は日本人は聞いたこともないような国だけど、あそこは石油が出る。中国はいま、日量20万バレルくらいアンゴラから入れているでしょ。スーダンからは日量25万バレル入れている。そうすると、ビジネスに付帯して中国人がスーダンに出て行く、アンゴラに出て行く、ジンバブエに出て行く、そしてリビアに出て行っていた。カダフィがひっくり返ったと聞くと、いっせいに引上げる。 リビアに3万6千人の中国人がいたんですよ。あれはびっくりしましたね。まさかと思いましたよ。1万人くらいいるのかなと思ったら、3万6千人もいたんです。 ということは、次にナイジェリアで暴動があった場合、やっぱりそれくらいの数の中国人がいるということがわかると思います。 いま中国人は、それくらい世界中に散らばっている。いま申し上げましたように、第一期は外交戦略、第二期は資源の確保、三番目は新移民の時代になっているわけです。これは「新華僑」といえるかしれません。新移民というのは現地で商売をやるんです。それはイラクのサダム・フセインに反対したクルドの街があって、クルドのその街に中華門を建てて、チャイナタウンができて、という状況まで来ちゃった。 これはこれからの世界的な問題じゃないですか。だからいま、日本で騒いでいるような不法入国、偽留学生、不法移民の問題、それから水資源の乗っ取りとか、そういう問題も国際比較でみると、非常に小さな問題なんです。新潟の領事館が一等地を買ったとかいったってどれくらいかといったら、5千坪にも満たない規模です。 向こうはたとえばタンザニアの隣の国モザンビークで、何10万m2と農地を買うわけですからね。文化がまったく違うようなところに行ったら中国人は集団で行動しますから、ものすごい摩擦が起こると思いますね。現に、起きているところがあちこちにあります。石:もっとこの問題を広く捉えていきますと、将来的に経済がどうなるかは別として、人口がどんどん増えて農地が荒廃する。砂漠化が進む。水がますます足りなくなる。という状況になると、経済の善し悪しや経済が成長するかどうかとはまったく関係なく、中華人民である13億の民を養いきれなくなるわけです。 そうすると、将来的に環境難民が大発生する。そして新移民というのが何千万人、何億人単位で発生してくる。これはもう、中国にとっても世界にとっても悪夢のような現象ですよね。この問題をどういうふうにすれば解決できるのでしょう?宮崎:もうすでに1千万人は外に出たでしょう。アフリカだけで100万人ぐらいいる。ヨーロッパでも300万人以上いるでしょう。ロシアに100から150万人。アメリカにおそらく300万人いるでしょう。日本はいま100万人を突破した。1千万どころじゃない。2千万人は出たんじゃないですか。 毛沢東のときは、国を閉じていてくれたからよかったんです。食えなくなったら4千万人くらいが餓死して、乱暴な言い方ですが、国内処理ができた。いま、そんなことはできないですよ。改革解放で世界中に散っちゃっている。ですから、これは中国だけの問題じゃない。中国の問題はすべて国際問題になる。すべてチャイナ・プロブレンですよね。 中国共産党も、実は秘めた計算をしているかもしれない。余剰人口を計画的に外に出そうとしているっていうことはあるかもしれない。石:実際、中国政府はいま、企業の海外放出を極力奨励しているんですよ。宮崎:それは表向きの理由はドル減らし、それから国際協調。実際はそうではないですよね。石:人間を吐き出す。宮崎:もう出て行けということ。水も足りない。食料も足りなくなるから、あらかじめ計算のうえで出て行って欲しい。石:中国国内の専門家によると、中国という国の国土のサイズからすれば、産業を近代化したとしても、近代社会として維持できるいちばん理想的な人口が7億人だという。もう倍ですよ。この超えた分をどうするんです?(笑)宮崎:どうするっていうよりは、そこには自然淘汰の原則があって、食料と水が尽きれば、やっぱり死ぬんですよね。石:昔は一国のなかでその惨劇は完結するんですけど、これからはそうはならないんです。かならず世界的にその影響は広がっていくんです。宮崎:ヨーロッパを中心に、もう移民排斥運動というのが起きていますね。アメリカは別にして。 日本だっていま、このナショナリズムの高まりと嫌悪感情を見てみると、どうしてもこれ以上、中国人を積極的に入れるという政策にはならないと思うんですね。石:ロシアもすごく警戒しています。宮崎:ロシアは隣国ですから、いちばん警戒する。ロシアはそもそもタタールの頚木以来、中国人に対する恐怖感があるのです。石:黄禍ですか。宮崎:中国は国土、版図の拡大に意欲的な傾向がある。それは将来的な中国経済の崩壊、人口の膨張も含めて、中国が世界にエリアを求めざるを得ないという表れなんじゃないか。でもそれは、フィーリングの問題ではそうかもしれないけど、版図拡大なんていうことを言っているのは軍の一部のタカ派と政治局で、それをいうと自分の政治的ポジションの上がる人たちで、中国の国全体としてはそんなことは考えていないと思います。中国人は、国全体のことなんかどうでもいいんです。自分さえよければいいんですよ。隣国の漢族の民とは、お付き合いせざるを得ないのだが・・・これだけ論理や価値観が違うのであれば、新華僑の流入は制限して、中国とは距離を置くのがいいと思うんですけどね。今日「2014年、中国は崩壊する」が届いたので、これから取りかかります。
2012.10.05
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<怒りの衝動買い>本屋で手にした時、買うかどうか迷ったが、「2014年、中国は崩壊する」と、あまりにセンセーショナルなタイトルが眉唾かも?と見送った本である。でも、国連での中国の声明を聞いていて・・・・怒りにまかせてamazonの1クリックで注文したのです。【2014年、中国は崩壊する】宇田川敬介著、扶桑社、2012年刊<内容紹介より>13億の人民の暴走が始まる!尖閣諸島の奪取に失敗し、頼みの経済成長も減速。やがて、自壊する中国。日本人よ準備はできているか? ■本書の構成第1章 尖閣諸島で敗北した中国第2章 日本人が知らないメンツ社会第3章 中国経済の問題第4章 中国崩壊とその後<大使寸評>amazonより今日発送されたので、到着後に寸評の予定。他力本願になるけど、ひたすら中国の自壊を待つわけですね。Amazon2014年、中国は崩壊する数日後のことです。恒例のように本屋を巡っていたら「2013年の中国を予測する」という本が目に付き、パラパラとめくって拾い読みをしていたら・・・・また怒りがこみ上げてきて、つい衝動買いをしてしまったのです。【2013年の中国を予測する】宮崎正弘×石平、WAC BUNKO、2012年刊<amazon目次紹介>より第1章 中国のバブルはとっくにはじけている第2章 中国ならやりかねない奇妙奇天烈な経済対策第3章 「造幣局経済」のツケは第五世代指導部に回された第4章 世界中でチャイナ・バッシングが起こっている第5章 貧乏クジを引いた薄煕来第6章 人民解放軍が尖閣諸島を占領する日第7章 「二十一世紀型暴動」は中国に乱世をもたらすか終 章 「新しい中国」とどう向き合えばいいのか<大使寸評>ただいま、鋭意読み込み中ですが、チャイナウォッチャーの宮崎さんと日本に帰化した石平さんが掛け合いで説く中国が、すごい訳です。Amazon2013年の中国を予測するamazonに注文した「2014年、中国は崩壊する」が届いていないのに、また同じような新書を買ってしまったでぇ(汗)先に「14年崩壊」を注文して、後で「13年を予測」を買う順番が正しかったのか?という疑問が湧かないでもないが(ま いいか)更に・・・本棚に目をやれば、次の3冊が怒りを誘うのである・・・読み返す必用があるな~。・日中もし戦わば(2011年)・日中韓はひとつになれない(2008年)・やがて中国の崩壊がはじまる(2001年)【日中もし戦わば】マイケル・グリーン×張宇燕×春原剛×富阪聰、文春新書、2011年刊<amazon紹介>より緊張高まる日中両国だが、実際に戦ったらどうなるのか。日米中を代表する専門家・ジャーナリストが一堂に会し激論を交わした。<大使寸評>人民解放軍の暴走を抑えることのできるのは共産党中枢9人のうち2人だけという、薄氷を踏むような文民統制システムが怖いわけで・・・・その中華のシステムを究明したいわけだけど、日米の専門家にしても不透明さは変わらないようです。Amazon日中もし戦わば【日中韓はひとつになれない】小倉紀蔵 著、角川グループパブリッシング、2008年刊<内容紹介より> 日本人は中韓と、政治・経済・文化においてアメリカなどへの対立軸となりうる「東アジア共同体」を設立しうるのか? 協調の前に認め合わねばならない日中韓の「差異」について考察を深め、あるべき姿を提案する。 <大使寸評>NHK「ハングル講座」講師という韓国スペシャリストが説く内容なので、1目置いて拝聴しました。「性善説」に着目し、「東アジア共異体」と説く論評には、大陸ウォッチャーとしての洞察が見られると思った次第です。Amazon日中韓はひとつになれない【やがて中国の崩壊がはじまる】ゴードン チャン著、草思社、2001年刊<Amazon紹介より>1978年から90年代半ばにかけて、中国の経済は世界で最も著しく成長を遂げた。その勢いはアジアを圧するような様相を呈しており、近い将来には世界を圧するのではないかと思われる。しかし、理論よりも事実に目を向け、華々しい数字の陰に潜む状況を考察したゴードン・チャンは、中国を「潜在的な能力が発揮できない」研究例と呼び、「表面下に隠れた部分に目を凝らせば、弱い中国が見える。長年、衰退の道をたどり、崩壊の一歩手前でさえある。衰弱の兆しはいたるところに散見される」と、述べる。 常に長い歴史を考慮に入れる国家ゆえ、時間は急速に流れていく。チャンは、中国が重大な財政危機に陥る前に経済を立て直す時間は5年あると考える。そして、そのタイムラインに間に合うかどうかを深刻に懸念している。 <大使寸評>発刊後、約10年たった2012年現在、中国の隆盛はピークを迎え、下降の気配が見える。あとは帝国崩壊の軟着陸を願うばかりである。Amazonやがて中国の崩壊がはじまるこの5冊を読めば、いっぱしの中国評論家になれるのかも?(アホやで)冗談はさておいて、日中開戦の危機が迫るなかで、集団ヒステリーに巻き込まれない冷静さだけは持っておきたいと思うのです。
2012.10.04
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今回、大学図書館で借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回は結果的に「SFアニメ」あたりになっています♪。・シンボルの謎バイブル・実践カラーデザイン・HR・ギーガーARh+・新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集アニメ映画「星を追う子ども」は絵画として、色彩として、お話として、いい線行っているんじゃないかと評価しているんですが・・・・今回借りた4冊が結果的にメイキング・オブ「星を追う子ども」みたいになっていたのです♪このあたりに、昨今の大使の関心が表れているのかも。【シンボルの謎バイブル】マドンナ・ゴーディング著、産調出版、2009年刊<「BOOK」データベース>より古代エジプトのアンク、仏教の蓮の花、フリーメーソンの直角定規、これらのシンボルの歴史的起源と意味は?世界各地の500以上のシンボルの背後に隠されている神秘的な力、深遠な知の体系を本書は明らかにする。 <大使寸評>この本に載っている神獣あるいは幻想的動物が興味深い。ドラゴン、グリフィン、ケンタウルス、ユニコーン、スフィンクス、ハーピー、フェニックス、バジリスク、人魚、有角神(ミノタウルス、パン)etc.また、植物のシンボルの章が美しくて知的やでぇ♪とにかく見る百科事典として秀逸。Amazonシンボルの謎バイブル シンボルの謎byドングリ【実践カラーデザイン】小林重順著、講談社、2000年刊<「BOOK」データベース>より「色とかたち」「造形テクニック」「配色と構図」「素材とイメージ」のすべて。カラーリスト、デザイン、服飾、インテリア、フラワー&クッキングからCG、建築、景観まで―アートをめざす人に必須の知識・情報を満載。<大使寸評>アートを目指すとまでは言わないけど、SFアニメフリークが高じて、この本を借りたわけです・・・・拘りの大使というか、暇なんでしょうね(笑)Amazon実践カラーデザイン【HR・ギーガーARh+】H.R.ギーガー著、 タッシェン・ジャパン、2007年刊<内容説明>よりAmazonの説明なし。<大使寸評>「エイリアン」、「プロメテウス」のオリジナリティはH.R.ギーガーに負うところが大きいわけで、大使注目の1冊です。同じ書名のハードカバーを一度読んだことがあるが、今回はソフトカバーです。内容は多少違いがあるようだけど、こちらのほうが良い感じです。AmazonHR・ギーガーARh+【新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集】新海誠著、メディアファクトリー、2012年刊<内容紹介より>2011年5月公開、劇場用アニメーション『星を追う子ども』のオフィシャルアートブックが登場。制作にあたり描き起こされた膨大な量のデザイン画・背景画・イメージボード・コンテの中から新海誠監督全面協力のもと厳選掲載。圧倒的なボリュームで『星を追う子ども』の魅力を浮き彫りにします。新海誠監督を始めとするメインスタッフへのインタビュー、制作メモやテクニック集など読み物も超充実。その美術には定評のある、新海誠作品の舞台裏に肉迫します。<大使寸評>映像美に定評がある新海誠作品の舞台裏がよくわかる内容であり、説明抜きで各画像をながめるだけでも・・・ええでぇ♪監督自ら描いたコンセプトボードが数枚収録されているが、それ自体水彩画のようで、きれいです。Amazon新海誠アートワークス星を追う子ども 美術画集 新海誠アートワークス byドングリ新海誠は「星を追う子ども」で地底世界アガルタというお伽の世界を造り出しました。その造り物を、かぎりなくリアルに描く拘りがなかなかなものです。映画でも、アガルタを意味するシンボルとか文様、衣装、小物にいたるまで・・・そこまでやるかという拘りが見られるが、それが作り話のリアルなんでしょう♪そのあたりをこの本から紹介します。<インタビュー:新海誠>p173―アガルタの世界観はどのように構築されたのでしょうか? アガルタの世界観を構築するのには、丹治さんからたくさんのお力添えをいただきました。僕は、アスナが「僕たちが生きている日常から、僕たちが全く知らない異世界に行くことで何かを見つけて帰ってくる」というお話を作りたかったんです。だから、異世界を作るにあたっては、できるだけ日本人に馴染みのない世界を構築したほうがいいだろうと思い、チベットや中東のような、日本のアニメではあまり登場することのない国々の雰囲気を参考にしたりしています。この作品の構想を練る前に、中東を訪れる機会があったのですが、街中に4000年前の遺跡が点在していたんですね。そこで見た遺跡の雰囲気が、繁栄を極めた後に衰退しつつあるアガルタのイメージと重なった部分があったので、中東を訪れた影響は強いと思います。アガルタは架空の世界ではありますが、記号的な描き方にならないよう丹治さんと、「この村にはどういう建築物があって…」とか「この村の人は何を食べていて…」といったような、アガルタの人々の生活を話し合いながらイメージボードに起こしていき、世界を構築していきました。そこから、さらにキャラクターデザインの西村さんや美術チームが、アガルタの人々が着ている衣装や、アスナたちが滞在する家の小物などを作り込んでいき、世界観をより明確なものにしてくれましたね。******************************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。10/1図書館大好き129/25図書館大好き11
2012.10.04
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イギリスの石工集団に端を発するフリーメーソンが陰謀史観によく登場しますね。そのフリーメーソンの文書や儀式に使われる「プロビデンスの目」というシンボルが気になるのです。とにかく、アメリカの1ドル札の裏にもある図柄なので、アングロサクソン族にとっては陰謀より、もっと歴史的な常識として通用する図柄なのか?その辺の感覚については、英米人に聞いてみないと分からないが。ドル札の裏の三角形のてっぺんに「プロビデンスの目」がみられます。前ぶりはこれくらいにして・・・・図書館で「シンボルの謎バイブル」という本を借りたのだが・・・画像も多く、地歴的にも百科にわたる内容で、面白い本でした。【シンボルの謎バイブル】マドンナ・ゴーディング著、産調出版、2009年刊<「BOOK」データベース>より古代エジプトのアンク、仏教の蓮の花、フリーメーソンの直角定規、これらのシンボルの歴史的起源と意味は?世界各地の500以上のシンボルの背後に隠されている神秘的な力、深遠な知の体系を本書は明らかにする。 <大使寸評>この本に載っている神獣あるいは幻想的動物が興味深い。ドラゴン、グリフィン、ケンタウルス、ユニコーン、スフィンクス、ハーピー、フェニックス、バジリスク、人魚、有角神(ミノタウルス、パン)etc.また、植物のシンボルの章が美しくて知的やでぇ♪とにかく見る百科事典として秀逸。Amazonシンボルの謎バイブルシンボルとなった幻想的動物が興味深いのですが、その筆頭はなんといってもドラゴンつまり龍ですね。西洋と東洋で若干、姿が異なるけど、注目度ナンバーワンの幻想的動物ではないでしょうか。ドラゴンは洋の東西を問わず、おとぎ話の格好の題材になっていますね。ヒックとドラゴン龍の子太郎ハーピーケルトのグリフィンこの本の導入部より一部紹介します。<まわりのシンボルに目を向ける>p16~17 シンボルの意味やそれが象徴しているものについての全員一致はありえず、本書では最も一般的な解釈を採用している。 シンボルの世界も、知識や習慣が変わるように、ダイナミックに変化している。しかしシンボルは依然として、人類がその歴史を通じて反応してきた、そしてこれから先も反応していく普遍的な知恵と意味を保持している。本書を読み進むにつれて読者は、すべての物が何らかの象徴的な意味を有していることを、シンボル化の歴史が証明していることを理解するだろう。●自然物(石、植物、動物、山、谷、太陽、月など)●人間が作った物(神殿、家、道具、儀式、用具、暦など)●抽象的形態(形、色、数など) 本書では古代文明から、西洋および中東の宗教、さらに東洋の宗教までを起源とするシンボル、あるいは世俗的、宗教的権力のシンボルおよび紋章、また錬金術、占星術、魔術に由来するシンボルを収録している。自然世界に由来するシンボル、鉱物・クリスタル・宝石も集めている。また魔除け・お守り・護符、文字のシンボル、そして最後に時間・形・色・数のシンボルを採録している。<シンボルを読む> どこにいようと、あなたはシンボルに包まれている。本書はこれまで気付くことがなかったシンボルに対するあなたの意識を高め、毎日の生活を通して、あなあたをシンボルの持つ深く広い意味の世界へと誘う。あらゆる芸術(音楽、建築、彫刻、絵画など)、あらゆる形式の文学や映像(小説、演劇、詩、映画、テレビなど)は、シンボル化された意味に溢れている。多くの宣伝広告は、シンボルを巧妙に用いている。本書で得られた知識をもとにそれらを眺めると違った世界が見えてくるはずである。「ヒックとドラゴン」という映画はまだ観ていないが、DVDを探してみます。【ヒックとドラゴン】ディーン・デュボア/クリス・サンダース監督、2010年米制作<goo映画解説>より遠い遠い昔、はるか彼方の海の向こうのバーク島では、バイキングとドラゴンが長年にわたる戦いを繰り広げていた。ある時、何をするにも冴えないバイキングの少年ヒックは、ドラゴンのトゥースと偶然出会った。傷ついて飛べなくなってしまったトゥースに近づくヒック。お互いに警戒しあっていたが、その距離は少しずつ縮まっていく。バイキングとドラゴンは敵同士であって、本当なら友情なんてありえないこと。しかし二人はその“秘密の友情”を築いていく。<大使寸評>映画鑑賞後に記入予定goo映画ヒックとドラゴン
2012.10.03
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除草剤に耐性を持ったスーパー雑草がアメリカで生まれているそうだが、ついに現れたかという気がするのです。(農業のシロウトでも予想できる因果ではないか)ROCKWAY EXPRESSさんのエントリー「スーパー雑草に脅かされるアメリカの農地」 によれば、アメリカ式農業が生み出したスーパー雑草にアメリカ農民が困っているそうだが・・・・これは、アメリカが「ラウンドアップ順応型」作物を作り続けた因果であり、アメリカの農民が悪かったのか?いや、むしろモンサントの商法が悪かったと言うべきではないか?スーパー雑草をアメリカの国外にばら撒かないでくれ!と言いたいのだ。更に言えば、モンサントの商法を排除してもらいたいのだ。(大使としては、これを言いたかったのだが)5/23スーパー雑草に脅かされるアメリカの農地より多くの最悪の雑草の中には6フィートにもなり、作物の収穫を大きく損なわせるものがある。そういった雑草はグリコサート系の除草剤のラウンドアップやその他の通常の除草剤に対する耐性を付けてきた。 モンサントのラウンドアップは長い事うまくいっていた。農業従事者が農作業をしやすくなるようにモンサントが除草剤に耐えるよう開発した「ラウンドアップ順応型」作物の商業化と共にこれは広がっていった。 しかし、今やスーパー雑草がラウンドアップに対する抵抗力を付け出したので、農業従事者はこの雑草にどう対処すべきか悩んでいる。 「我々はこれに対処できる技術をもっていない。我々は基本に返らねばならない」と、ショウは語った。彼はアメリカ農務省と一緒になって雑草の耐性問題にどう向き合うかという問題を扱うタスクフォースの議長を務めている。日本農法もうかうかしていられないが、次のようなラディカルな警鐘もあがっています。9/20なぜ日本の虫が消えたのか?より『日本のリアル【田んぼには肥料も農薬もいらない】(岩澤信夫と養老猛司対談)』 養老 ・・農薬をまく田んぼや畑には虫がいなくなっています。世間の人はあまり気が付いていないけれど、日本では虫が本当に少なくなりました。それは、環境の変化によって虫が発生する土壌そのものが消えたからなんですね。・・・またミツバチも消えましたね 岩澤 それは、ネオニコチノイド系の農薬が原因だと私は見ています。・・・・ネオニコチノイドは神経毒です。ミツバチにかかってしまうと、ミツバチは神経がおかされて巣に帰れなくなり、どこかで死んでしまします。フランスでは、養蜂業者が裁判をおこし、最高裁がミツバチの大量死の原因はネオニコチノイド系農薬だと断定しています。 (中略)
2012.10.02
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近くの自治体やライフライン関連のアカウントが見つけやすくなったと、ツイッター社から連絡があったので・・・・大使は神戸市ライフラインからログインし、以下フォローしています。・神戸市広報課 @kobekoho ・地震情報 @tenkijp_jishin ・総務省消防庁 @FDMA_JAPAN おお♪ ツイッターに早速、地震情報がバンバン入ってきたが・・・ちょっと騒がしいなぁ。ツイッター社からの9/26連絡です。<「災害時に役に立つアカウントをフォローしましょう>より利用方法は以下のとおりです。 パソコンより、twitter.comにログイン [#見つける]タブをクリック 左側のメニューバーから[ライフライン]をクリック ご自宅や、ご実家など、探したい地域の郵便番号を入力し、[検索]をクリック 表示された各ライフライン関連のアカウントから、ご希望のアカウントをフォローしてください。 また、いざというときにこれらのアカウントからのツイートを見逃す事がないように、モバイル通知の設定をおすすめします。設定方法など、詳しくはこちらをご参照ください。 こちらの機能は日本語のみでの提供です。他の言語でご利用の場合には[設定]から言語を日本語に変更してください。 Twitterでライフライン関連アカウントをチェックする 。 震度3程度の地震情報が入ると騒がしいが、フォローを止めると大地震の情報が入らなくなるので・・・・このままフォローするしかないか。
2012.10.01
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今回、市立図書館で借りた5冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いて言えば「日本の行く末」とでも?・高橋克彦の浮世絵ワンダーランド・西原理恵子の太腕繁盛記・沈黙と饒舌と:原発のある町・TPP知財戦争の始まり・素材革命:週間東洋経済3/17号【高橋克彦の浮世絵ワンダーランド】高橋克彦著、平凡社、2000年刊<「BOOK」データベースより>えっ?これも浮世絵?江戸時代、浮世絵は新聞であり、週刊誌であり、広告であり、粋な遊び絵でもあった。庶民に重宝がられ、愛されていた浮世絵のディープな世界へようこそ。 <大使寸評>浮世絵を単に美術として見るだけでは、もったいないと思った次第です。推理作家でもある著者の見方、指南が・・・・ええでぇ♪Amazon高橋克彦の浮世絵ワンダーランド【西原理恵子の太腕繁盛記】西原理恵子著、新潮社、2009年刊<内容紹介>自腹の一千万円で、人気の金融商品「FX」に挑戦。世界経済を相手に、のるかそるかの大バクチ。この世で一番大事なお金の行方は? 大爆笑のFX奮闘記。<大使寸評>私はFXをやらないのだが…森永先生を含めた対談なんかも載っていて、こんなに面白い経済学的書籍を他に知らないのだ♪ なお、エログロ満載なので取り扱い注意!Amazon西原理恵子の太腕繁盛記著者の公式ブログ太腕繁盛記生【沈黙と饒舌と:原発のある町】谷口雅彦著、白夜書房、2012年刊<内容紹介より>美しい風景の中にそびえ建つ白亜の巨大神殿!! 町の人たち、そしてその風景は、時に饒舌に語り時に沈黙する。原子力発電所は何をもたらし、何を奪ったのだろう?谷口雅彦が原発のある町を訪ねたロード写真集!!内容「目に見えぬ放射能の足跡」 福島県広野町・南相馬市「東北 原発紀行」 宮城県女川原発 青森県六ケ所村・東通原発「急峻な山地 明媚な海」 山口県上関原発建設地・祝島 愛媛県伊方原発「町はあれど…」 福島県飯舘村全村避難期限日 半年後の飯舘村「原発銀座を往く」 福井県大飯原発・高浜原発・美浜原発・もんじゅ・敦賀原発 石川県志賀原発 新潟県柏崎刈羽原発「困惑 狼狽 諦め」 福島県福島市飯野・相馬市松川浦漁港 岩手県陸前高田市「沈黙と饒舌――静寂の官庁街に響く勝ち鬨」 東京都経済産業省前の「原発いらない福島の女たち」デモ「福島から遠く離れた沈黙の街」 佐賀県玄海原発 鹿児島県川内原発「変わらぬ日常」 福島県福島市ペット保護シェルター・いわき市 宮城県仙台市の脱原発署名運動茨城県東海原発「原発雪化粧」 青森県大間原発建設地 北海道泊原発「威容を誇る巨大神殿」 静岡県浜岡原発 島根県島根原発「消えた人の息遣い」 福島県葛尾村・浪江町<大使寸評>政府は「原発ゼロ」に舵を切ったけど、原子力ムラはまだ健在であり、廃炉、廃棄物保管まで長い道のりが待っているわけですね。この本でレポートされた場所でも、多くの営みが続くわけで・・・・民主的な収束となるよう望むばかりです。Amazon沈黙と饒舌と:原発のある町【TPP知財戦争の始まり】渡辺惣樹著、草思社、2012年刊<内容紹介より>コメや医薬品の自由化はどうでもいい!? アメリカの真の狙いは中国にあり! TPPのアメリカの真の狙いは知的財産権(知財)の輸出拡大と中国による知財侵害の排除だ。このためアメリカはTPP交渉を通じてWTOを超えたアメリカ型のルールをつくると決め、省庁横断の連合艦隊(IPEC)を組織、日本をその強力なパートナーとするべく交渉参加への圧力をかけた――。米側資料からその長期戦略を読み解き、日本の対処法を示した瞠目の書! <大使寸評>TPPの真のターゲットは中国であることが、よくわかりました。ところで、著者のこれまでの著書を見てみると、筋金入りの対米ビジネス通なんですね♪AmazonTPP知財戦争の始まり中国の侵害行為を矯正できるメカニズムbyドングリ【素材革命:週間東洋経済3/17号】雑誌、東洋経済新報社; 週刊版、2012年刊<内容紹介より>技術の秘密を徹底図解 日本“総崩れ”でも踏ん張る素材産業「素材」革命![図解] 高度な素材・部材では日本企業が高シェア<大使寸評>中国が生産できない戦略物資のような製品として何があるかといえば、「素材、高機能部品」なんでしょうね。大使のテクノナショナリズムをくすぐるわけです。Amazon素材革命:週間東洋経済3/17号中国に対抗する戦略物資のような製品byドングリ*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。9/25図書館大好き119/06図書館大好き109/02図書館大好き98/31図書館大好き88/16図書館大好き78/12図書館大好き68/08図書館大好き57/20図書館大好き47/17図書館大好き37/15図書館大好き25/11市立図書館で今回借りた5冊です2/26図書館大好き老人の読書一覧
2012.10.01
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