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数々のヒットナンバーの時間を覚えていて、その歌をうたいながら仕事をすることで、正確な時間の経過を知るという特技をもっている大怪盗ハドソン・ホーク。 ダ・ビンチの秘宝をめぐり、その手腕で世界を駆け巡る・・・ 【1990・米】出演:ブルース・ウィルス、アンディ・マクダウェル 監督:マイケル・レーマン ダイハードで一躍人気を集めたB・ウィルスが、自ら脚本も手がけて、かつ巨額の資金で製作したおかしなアクションコメディ^^結果、確か歴代2位の赤字を生み出した映画だそうな(>_
2006.06.17
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冥王星近くに停泊するオーリガ号の科学者たちは、200年前の惑星フィオリーナでエイリアンを孕んだまま自殺したリプリーのDNAからクローンを作り出す。そして体内から取り出したエイリアンを軍事用に養殖する、ハズだった・・・ 【1997・米】出演:シガニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー 監督:ジャン=ピエール・ジュネシリーズモノでストーリーの基本構造も同じながら、コンセプトは毎回違うという謎のシリーズエイリアン^^今回はシリーズ中最も単純明快なB級SFホラーになった感があります。いつも薄幸な雰囲気の漂うウィノナの起用は良かったと思いますし、アクションやCGも4作目という事もあって随分こなれているような気がします。ただフランスの監督さんらしく、グロさはシリーズ中で最もキツく、展開やラストの奇形エイリアンなどは、いい意味でも悪い意味でも趣味の悪さがうかがえます。奇形児が生まれた時、繭に包まれたの学者が「おお、なんて可愛い赤ん坊なんだろう」って言うセリフ。気持ち悪さに追い討ちをかけています(>_
2006.06.17
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離婚調停中のダリアは、娘の親権を得るためマンハッタンを離れ、ルーズベルト島の中古アパートへ引っ越した。不気味な建物がひしめく暗い土地に違和感を感じつつも、ダリアとセシリアは新生活をスタートさせる。しかし、部屋の天井に広がる黒い染みや、奇妙な水の事故、階上から聞こえる足音に不安を感じたダリアは、親権を奪われるプレッシャーと偏頭痛に悩まされ、悪夢を見るようになっていく・・・ 【2005・米】出演:ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド 監督:ウォルター・サレス「リング」「JUON」など、日本から逆輸入されるホラー作品の中で、もっとも良作と思われる本作がコレだと思います。私は原作「仄暗い水の底から」、邦画版と全部見てきましたが、珍しく原作やオリジナルを越えている作品だと感じました。もともと日常の悲劇風味に描いたSSの原作、それを思いっきりホラー風味に仕立てたオリジナルに比べて、ホラー色を極力押さえ(というかほとんどホラーじゃないし)、代わりに母性愛を前面に押し出した脚本は、少々鼻につくもののテーマ性としては成功していると思います。幼少時に母親との事で心にトラウマのあるシングルマザー。そのトラウマを払拭するかのように愛情を注がれる娘。母親と父親に忘れられ捨てられた愛情に飢えた少女の霊。脚本が上手く見事な母娘の愛の物語に昇華できています。陰鬱な雨や親権争いのプレッシャー、不気味な出来事などで母親が精神的に追い詰められている描写なども、ジェニファーの神経質そうな演技が素晴らしく良かったです。原作を無視することなく、また過度にオカルト風味を効かせることもなく静かに進んでいくのも、むしろこの映画に関してはよかったのではないでしょうか。盛り上がりにはもうひとつ欠けますが、アメリカらしい家族愛がテーマの良作でした。小粒ですけどね^^オススメ度:ホラー好きには40点。・・・ホラーじゃないです! ホラー苦手な人には65点。・・・ちょっとドキドキできるヒューマンドラマです^^参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.16
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夜のルーブル美術館。謎の修道士によって館長が銃撃される。彼は自らダヴィンチのデッサンの如き姿となり、不可解な暗号を残して息絶える。フランス警察の捜査線上には、館長と面会を約束していたハーバード大のラングドン教授が浮かび上がるが、館長の孫娘ソフィーによって彼は逃亡する。そして、彼らの逃避行はキリスト教の謎に迫る旅へと続いていくのだった・・・ 【2006・米】出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ 監督:ロン・ハワード2時間半という上映時間に詰め込むだけ詰め込んだが、それでも良く分かるまで説明しきれなかった、というのが正直な印象です。よく言われている通り、原作既読者には「単純化され短すぎる」、原作未読者には「情報が詰め込まれ、わかりにくく長い」印象を与える映画だということですね。一応私は元々聖書を多少は知っており、原作を読んでから映画に臨んだのでそれなりについていけたのですが、全くの未読者であれば中盤以降はおいてけぼりを喰らったのではないでしょうか?とにかく情報量が多いので、頭で考えているうちに映画は進んでいく、といった感じを一緒に行った友人は話していました。原作の面白さは、色々な謎を含蓄を含んで解読していく所にあると思っていましたので、その辺りが映画では時間的な制約もあるのかもしれないけど、表現出来ていないと思いました。原作ではひとつの暗号でいろいろ悩みながら解読し試していくところが、映画では文が出た次の場面で解決法を見つけているので、見ているこちらも解けてなるほどと思うところもなかったです。さらに色々と物議をかもし出しているカトリック的な表現に関しては、無宗教が圧倒的多数を誇る日本においては「そんなに目くじら立てるほどのことかなぁ? フィクションじゃん」と思ってしまう程度のものでした。コレを見たからといって「キリストは本当は結婚していた」とか、「子孫が残っていた」とか本当に信じ込む人が多くいるとは考えにくいんだけどなぁ。あまり思いたくありませんが、映画を盛り上げるための手段として考えたのかな?という思いまであります。原作が元々映画のような短い時間で表現するのは不向きな内容なので、TVドラマシリーズになっていたらきっと面白かったと思います。(もしくは3部作とか)いずれにしても、メディアが騒ぐほどの大作にはなりえなかった、というところでしょうか。期待しすぎた私も少し拍子抜けでした。普通のサスペンスとしてはまずまずの出来です。・・・がそれでも情報量はやっぱり多いかなぁ。。。オススメ度:大作を期待しすぎる人には55点。 トム・ハンクスもロン・ハワードも原作もTVの特番も知らない人には70点。
2006.06.16
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電波天文学者エリナー”エリー”・アロウェイ博士は、幼い頃からある答えを求めて続けてきた。「なぜ、我々はここにいるのか。我々はいったい何者なのか」。やがて、そんな彼女の願いが本当に天に届いたかのように、そのメッセージは宇宙から送られてきた。科学者として、女性として、人間として、エリーはたった一人でそのメッセージに答える決心をするが・・・ 【1997・米】出演:ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー 監督:ロバート・ゼメキス原作は地球外生命体探査に深く関わった、カール・セーガン博士の最初で最後の同名小説。そのせいもあって、この映画でのリアリティさは、他のどのSF映画よりも事実に近いのではないでしょうか。最初の、宇宙の広さを表現するCGはとても素晴らしいと思う。またアイデアも素晴らしい。(もちろん原作ゆえなのだが)もし宇宙からの電波が地球に届いたら人々はどういう反応をするだろうかと、政治的、大衆的、宗教的にと様々な観点を想定されて描写されているところ。そして至る所に科学的なセオリーを描いて、一貫して科学的な説得力を持たせているところなど。反面、その説得力を持たせようとする演出が逆に災いして、比較的地味なストーリー展開になってしまったのは少し残念です。・・・というか私はそれで良かったと思うのですが、一般受けしなかったのはそこが難点だったのでしょう。無信仰者が圧倒的に多い日本では更に受けがわるかったことと思います。また日本の描写は決定的にバツ。欧米映画でのおバカな日本の描き方には苦笑で対応できますが、本作は地に足が着いたSFなだけに、一気に現実感に引き戻された気がしました。それでも秀作には違いありません。饒舌から静寂、そして大好きだった父親との回想。純粋で真面目な女性科学者エリーを、J・フォスターはきっちりと演じ切っているのはさすがでした。 実力ある俳優を中心に添え、メリハリのあるドラマを展開するという手腕は、さすがゼメキス。3ヶ月内の立ち退きを命じられた後のニューメキシコの黄昏で始まり、もの思いに耽っている斜陽のニューメキシコで終わる。 エンディングも良かったです。オススメ度:退屈な映画でも最後まで見られる人には95点。SF映画といえばスターウォーズしか知らない人には30点。多分寝ます。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.10
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太平洋上に建設された海洋研究所では、人間の老化を防ぐために、サメの脳の研究が行われていた。成果は芳しくなく、投資家ラッセルが実験を閲覧にやって来る。功をあせった責任者スーザンは、禁じ手である遺伝子操作に着手。結果、サメは高度な知能を獲得し、人間たちに牙を剥き始める・・・ 【1999・米】出演:トーマス・ジェーン、サフロン・バローズ、サミュエル・L・ジャクソン 監督:レニー・ハーリン環境映画の方じゃなくって、サメが襲ってくる方のディープ・ブルー。勘違いで借りた人も結構多いのでは? 私の周りでもひとりいました(^_^;「ジョーズ」がサメを出来るだけ見せずに恐怖感を煽っていたのに対して、本作ではサメを見せることにこだわった、という監督のコメント通りにサメは姿を見せる見せる^^CG、ハリボテ、アニマトロニクスと様々な手法で姿を見せるサメにはなかなか楽しめます。CGの雑さ、水の恐怖感を描けていないなどの不満点はあるものの、いかにもアクション監督らしくレニー・ハーリンのダイナミックな演出が補って余りあります。登場人物をみんな均等に扱っているのも、イイ意味で予想を覆しています。R・ハーリンの「何でも壊しちゃうぞ精神」には感服いたしました。こんなにアッサリと各キャラがパクパク、パクパクいかれてしまうので、ある意味先が全く読めないです。こういう映画は最後に残るキャラが分かってしまうので楽しみが半減するものですが、そういう意味での及第点は充分クリアしていると思います。ラストの「本当にサメは3匹か?」のセリフも、パニックもののオマージュっぽくって面白いと思います。B級映画としては充分に楽しめる内容だと思いますよ^^・・・え?これって結構宣伝してたの?もしかして予算はA級?それじゃあ、ちょっと、ねぇ・・・(*_*)オススメ度:期待しないで見るには65点。 変に期待してしまうと35点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.10
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ビリーがクリスマスに父親からもらったキュートな表情と動きを見せる不思議な生物・モグワイ。 だが飼う条件は厳しく、「太陽の光にあててはいけない」「水を与えてはいけない」「12時を越えて食べ物を与えてはいけない」との条件があったが・・・ 【1984・米】出演:ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ 監督:ジョー・ダンテ「E.T.」大ヒットの余波に乗った売り込みに騙された人がヒキまくり、という映画でした。ギズモに『可愛い~』なんて言ってた人が、ミキサーや電子レンジのシーンで『気持ち悪りーな、これ』と、明らかに反応悪くなっちゃってて、スピルバーグ&ワーナーも罪深い事するなぁって当時は思ったものでした。 ファンタジーですよ、って言いながらホラー見せちゃってるワケですからねぇ。まぁ今となっては案外普通に見れる映画ではあります。一歩間違えればキモくなってしまうであろうギズモを、あれだけ可愛く見せてくれた演出はなかなか良かったと思います。その分、グレムリンの憎たらしさも上昇しますしね。昨今のCG全盛期では表現できない愛らしさが見れるのは貴重だと思います。ただ後半・・・というかラストのギズモ大活躍はちょっと(^_^;この辺のワルノリ加減はいかにもJ・ダンテらしいところですが。まぁ「2」にくらべたら可愛いものですけどね(>_
2006.06.10
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ニューヨークは突然降り注いだ無数の隕石によって、瞬時に壊滅状態になる。NASAは総指揮官トルーマンのもと、事態を分析。 巨大アステロイド”グローバル・キラー”が、地球に接近している事が判明した。NASAに連れてこられた掘削のプロ、ハリー・スタンパーは衝突を回避するには、小惑星の地中深くで核爆弾を爆発させるしかないことを知らされる。無謀な作戦だが、選択肢はない・・・ 【1998・米】出演:ブルース・ウィルス、ビリー・ボブ・ソーントン 監督:マイケル・ベイそもそもタイトルの原題は“ARMAGEDDON”なのに、なぜ邦題は“ル”なのか、そこから既に気に喰いませんでした。でもアーマゲドンってそもそも何なんでしょう?幼い頃に見た「幻魔大戦」でハルマゲドンなる言葉は知っていましたが、アーマゲドンって一体・・・?で調べてみたところ、ハルマゲドンは、もともとはヘブライ語による呼称なのですが、現在言われているハルマゲドンの語源は、ギリシァ語によって書かれた文書の中に記されているギリシャ語`Αρμαγεδωνなんですな。 このギリシャ語の発音は、hをあらわす気息記号「`」が最初のA(大文字のアルファ)に付いていますので、ハルマゲドーンとなります。英語ではArmageddonで、初めの所の発音は、「ハ」ではなくて「ア」となっています。同じ意味なのですな。で、当のハルマゲドンは、新約聖書に収められているヨハネ黙示録の、16章16節に「そして、ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に諸々の王たちを集合させた。」と出てきます。・・・?どう解釈したら終末的な意味合いになるのだろう?・・・あ、映画のレビューだった(^_^;なぜか宇宙飛行士に掘削を教えるのではなく掘削士に宇宙飛行をさせるとか、地球から発射した核では傷ひとつ与えられないのに、ちんけなドリルでは穴を掘れるとか、とにかくちゃんと見ると突っ込み所が多すぎて苦笑してしまう作品です。そのつつけば穴だらけのストーリーを、個性の強いキャラ達と、エアロスミスの音楽とで強引に引っ張っていった映画。後は適当に親子愛だとか、恋愛部分とかと適当にこね回してストーリーに加えました的演出も加えて、アメリカ万歳のハリウッド映画全開の映画でした。上記に記した「ARMAGEDDON」のタイトルとはかけ離れた内容だったのも残念です。当時何故あれだけ流行ったのか私には全く分からなかったです。こういう派手な映画が好まれる時代なのでしょうか?B級映画としてももうひとつな気がします。オススメ度:とりあえず恋人同士でヒマにしてる方には60点。集中せずに見れます^^ 映画好きの方には30点。ツッコミ所をリストアップしていくのも面白いかも。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.09
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大晦日の夜、北大西洋を航行中の豪華客船“ポセイドン号”。広大なボール・ルームには大半の乗客が集まり、ニューイヤー・イブの祝宴が華やかに催されていた。ところが、今まさに新年を迎えようとしたその瞬間、巨大な波がポセイドン号を襲い、船は瞬く間に船底を上に向けて完全に転覆してしまうのだった。天地逆転したボール・ルームに残るわずか数百名の生存者たち。その場に残るもの、脱出を図るものと様々な人間たちが・・・ 【2006・米】出演:ジョシュ・ルーカス、カート・ラッセル 監督:ヴォルフガング・ペーターゼン 最近「パーフェクトストーム」「トロイ」と、インパクトだけの映画を乱発している感のあるW・ペーターゼンだけに、さらに名作ポセイドンアドベンチャーのリメイクだけに、できるだけ期待しないよう自分に言い聞かせていたのが吉とでました^^オリジナルのジーン・ハックマン演じる“牧師”を省いたキャストには不満爆発でしたが、そこを含めて人間関係は出来る限りアッサリ、素通り感すらある演出で終わり、終始水と炎からの脱出劇に集中しています。この徹底的にアクションシーンにこだわった演出には、ペーターゼン監督も思いきった采配だなとむしろ感心する次第。そのアクションシーンはなかなか細部までこだわったつくりで、映画館の大音響をうまく生かせた演出は良かったと思います。転覆シーンのCGの出来がよいだけでなく、CGでは出せないセット内の撮影の迫力も凄い。この両者があいまって素晴らしく迫力のある映像が溢れています。また、細かいながらもリアリティのある設定や仕掛けに観ているこちら側もパニックに陥りそうになる。とにかく手に汗握る展開の連続で、98分という上映時間も重なって、居眠りするヒマは与えてくれませんでした^^人間ドラマ部分は不足気味に感じますが、中途半端に恋愛劇を加えた「タイ○ニック」よりよほどエンタテイメントとして楽しめるのではないでしょうか。ただ「金のかかったB級映画」という印象は拭えませんが^^オススメ度:オリジナル未見の人は70点。夏にスッキリ感を味わいたい人にはオススメ。 オリジナルに思い入れのある人は50点。 リメイクものの基本ですが、別物の作品です。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.09
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ナチスドイツの占領下にあるフランス、ラ・ロシェル港。一隻のUボートが出航していく。彼らは連合軍の駆逐艦や航空機を避けながら敵貨物船の撃沈を果たし、ジブラルタル海峡を突破する。何度も死の淵に直面した彼らは、はたして無事に母港に帰港できるのか・・・ 【1981・西独】出演:ユルゲン・ブロフノウ、ヘルベルト・グリューネマイヤー 監督:ヴォルフガング・ペーターゼン潜水艦ものにハズレなし、の定説を作った元祖とも言える作品です。丁寧なつくりと演出が光る戦争映画の傑作。「海の悪魔」と称され、連合軍から恐れられたドイツ海軍のUボートですが、実戦では例外なく過酷な状況下におかれていたと聞きます。本作ではその様子が見事に描き出されています。薄暗く澱んだ艦内には陰鬱な雰囲気が漂い、不気味な静寂と併せて「戦場」を実感させます。敵の駆逐艦との戦闘場面の描写は秀逸で、観ているとどんどん息苦しくなってきます。緊張感と閉塞感が存分に表現され、極限状態のサブマリナー達の様相が類を見ないほどリアルで、みているこっちが更に苦しくなります。精神的な重圧、戦いにかけるプライド、死への恐怖・・・疲労困憊で憔悴する主人公達に、はからずも感情移入してしまう。困難な任務の後にようやく辿りついた所でのあっけないラストは余りにも悲しく空しい。生活感あふれる潜水艦の内部描写、戦闘の熱気と騒擾、潜水艦特有の閉塞感、戦いの虚しさ等が、恐ろしいほどリアルに描き出されています。時代考証の完璧さも、本作の素晴らしさを支える大きな要因でしょう。もともとテレビシリーズとして製作された作品を劇場公開用に編集したものであるため、少しはしょった感もありますが、それでも名作と呼ぶに充分な作品。ドイツ映画なので案外マイナーな作品ではありますが、ぜひチェックしておきたい作品ですね。オススメ度:歴史ものが好きな人には90点。 閉所恐怖症の人は-50点(*_*)参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.09
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せっかく書き込みいただいたのに、ご返信できなくてスミマセンでしたm(__)mこの一週間、モデムのトラブルでネットが使えない状況になっていました。今日からまた更新していきますので、みなさんお見捨てにならないで下さいね(^_^;
2006.06.09
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最近仕事が忙しく、なかなか更新が思うように進みません(>__
2006.06.04
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ある春の日、サツキとメイの姉妹はお父さんと一緒に、郊外にある古くてオンボロで、おまけに黒くてフワフワしたお化けまで出る家に引っ越して来た。だんだんと新しい家の生活にも慣れてきたある日、庭で遊んでいたメイは不思議な生き物を追いかけるうちに穴に落ちてしまう。するとそこには見たことも無いお化け"トトロ"がいた。 【1988・日】声優:日高のり子、坂本千夏、糸井重里 監督:宮崎駿現代では既に貴重となった「子どもが子どもらしかった時代」のお話。これは子供向け映画と一般には認知されていそうですが、決してそんなことはない、むしろ大人向けの映画。古き良き時代・・子供の頃に戻してくれる映画です。逆に古き良き時代の無い、コンクリートとTVゲームの世界で育った世代にこの映画のよさが理解できるかどうかははなはな疑問です。何もないところからニョキニョキ森が生じる現象は普段絶対見ることができない(その逆は、いやというほど目にしているが)のに、なぜか感情移入できます。そういう日本人なら心にしみる演出ができるのは、まさに監督の力量ゆえなのでしょう。ですがこういう映画がアニメでのみ可能ということが、実写ではそういう完璧な里山風景を撮るのが困難だということが現実なのも、また確かなのです。映画とは反比例して、悲しいことです。またこの二人の主人公、サツキとメイは恐怖心を全然持っていません^^現在の日本では毎日恐ろしい事件が起こっているのでとてもオススメできませんが、子供の純粋な好奇心や可能性を、ひたすら追い求めた演出には私も共感する思いです。サツキとメイのがんばりがお母さんに会いにいけたのか、それともトトロは本当にいたのか。二人が大人になったときに、その思いが二人を更に成長させるのでしょうね。「故郷」「田舎」「田んぼに降る雨の匂い」「夜の山道の何とも言えない不気味さ」「旧い家屋」そして「子供が持つ純粋な可能性」。今の都会から失われてしまって久しい「日本の良き時代」の瑞々しい香りが画面から漂って来ます。その「空気」に身を任せる心地よさが清清しさすら与えてくれるようです。この先どんなに自然が失われて行こうとも、この作品が「昔の日本ってこうだったんだよ」と後世に伝えていってくれる事を祈ります。宮崎アニメでは「千と~」と本作の二つしかない、「日本を舞台にした作品」。中でも本作は日本人の「心の故郷」を宿した珠玉のファンタジーです。「懐古趣味」と言われても、私はいつまでも「トトロは必ずどこかにいる」と信じられる大人でありたいと思っています。オススメ度:30代以上の人には85点、40代以上の人には100点。12歳未満の方には80点。 ・・・16~25歳くらいの人が一番共感しにくいだろうな・・・(T_T)参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.04
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ある日残虐かつ奇妙な殺人事件が起き、犯人は刑事エリックを名指しで挑発してきた。その手口と類似点から連続殺人犯ジグソウの影が浮かび上がる。一方、時を同じくするかのように拉致された8人の男女。不気味な小部屋に閉じ込められた彼らの中には、エリックの愛息ダニエルが含まれていた。そして今再び、ジグソーの繰り出すゲームが始まるのだった・・・ 【2005・米】出演:ドニー・ウォールバーグ、トビン・ベル、ショウニー・スミス 監督:ダーレン・リン・バウズマンアイデア勝負のヒット作というのは、続編で成功した例は少ないと思います。が、本作は前作に比べても遜色のない仕上がりで、なかなか稀有な作品と言えるでしょう。前作の設定を上手に、かつ独創的に利用している点も高評価したいです。まずこれを観る前にしっかり「1」を鑑賞しましょう。良くも悪くも続編です。ただ前作と同じく頭脳戦を仕掛けるジグソウに対し、完全な肉体派で、話を聞いてもいないエリックには、この役柄はもうひとつふさわしくなかったようにも思われます。このせいで、見せ所のひとつであるジョンVSエリックの舞台が非常に面白みがないように感じたのは残念でした。また8人のゲームは、ゲームというよりも新ジグソウが一方的に罠にはめているに過ぎない用に感じました。この描き方では、プレイヤーは逃げる術が見つからず、ただ黙って罠にはまるだけという印象がします。そのせいで緊迫感にもやや欠けました。8人の面々による争いもやや盛り上がりに欠けます。更に時間による緊迫感を出そうという気がまるでない。せっかくガスの2時間という設定があるにもかかわらず、うまく活かせていないのは拍子抜けな所です。と苦言ばかり呈しましたが、それもこれも偉大な一作目が合ったゆえです。流石に前作ほどのインパクトはありませんでしたが、十分な出来だと思います。今回もアイデアとストーリーがしっかりしており、最後に「なるほど、そういう事だったのか」と感心させられました。今回は「1」よりもショッキングなシーンが多いので万人には薦めにくいのですが、それでも見て損はない作品だと思います。オススメ度:心臓の強い人には85点。 尖った物が嫌いな人には40点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.04
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芸術家肌が災いし、何をやってもすぐクビにされる彫刻家志望の青年ジョナサンがマネキンのディスプレイという仕事を見つけた。そこで、彼は一体の美しいマネキンと再会する。それは彼がかつてマネキン工場で造り上げた、彼の唯一の芸術作品だった。仕事中、そのマネキンがジョナサンの前でいきなり動き出す・・・ 【1987・米】出演:アンドリュー・マッカーシー、キム・キャトラル 監督:マイケル・ゴットリーブ エジプト王女の魂が時空をこえマネキンに憑依、って八方破れな設定のファンタジー。陳腐な設定だけにドタバタB級コメディかと思いきや、案外優秀なラブコメでした。オープニングクレジットでアニメを使うとか、お約束のオカマキャラ登場とか、いかれたガードマンとか・・・そういった設定はB級的な要素を完璧に備えています。こういう映画の場合はトコトンやってくれた方が気持ちいい。作り手が好き放題やらかしている一品です。キム・キャトラルが結構魅力的だし、ガードマン役のおじさんとブルドックも抜群の味を醸し出しています。ラストも完璧なまでにハッピーエンドなので、この手の映画が好きな人は大満足できると思います。そして映画自体よりも有名な主題歌、STARSHIPの“Nothing's Gonna Stop Us Now”。邦題の“愛はとまらない”が非常にダサい感じですが、名曲に違いはありません。この曲なくしてこの映画は語れないでしょう。メイドカフェが流行ってしまう今の時代、本当にマネキンと戯れる男がいそうで怖いです(>_
2006.06.02
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エヴァンは母と二人で暮らすごく普通の少年。ただ父は重度の精神疾患で退院の見込みのない闘病生活を送っていた。ある日、担任教師が母に不気味な絵を見せる。それはエヴァンが描いたものだというが、彼にはその記憶がない。彼は一時的に記憶を失ってしまう体質だったのだ。精神科医の勧めで日記をつけて記憶の隙間を埋める彼だったが、数年後、その日記によって失われた記憶が蘇ることに気が付く。しかしそれは恐ろしくも悲しい出来事の数々だった・・・ 【2004・米】出演:アシュトン・カッチャー、メローラ・ウォルターズ 監督:エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバーバタフライ・エフェクトとは「ある場所で蝶が羽ばたくと地球の反対で竜巻が起こる」というカオス理論の一つの効果で、要は一つの結果には様々な大小の要因があるんですよということ。劇中はそれをタイムパラドックスにテーマをおいてます。「なぜあの時こう決断しなかったのか、なぜあの時前進する勇気がなかったのか・・・」何かが変わったのかもしれないのに、自分は動かなかった。今とは違う、別の未来があったのかもしれないのにと考えることはよくあります。そんな時、過去に戻れる力を持っていたら・・・。誰もが考える“IF”の行動、でもいざ過去を変えてしまうと、それに伴ない未来も変わる。そしてその未来も必ずしも自分が望んでいる形にはなってくれないという展開が終始興味深かったです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に始まる“都合のいいタイムトラベルもの”がはじき出すタイムパラドックスを、本作では追求しているのです。さすがに脚本を6年も練りこんだだけあって良く出来ていると思います。きちんと考えられている分爽快感は乏しく、トラウマ要素が満載のかなり重めの映画です。ですが、だからこそのラストシーンには感動。オアシスの音楽も非常にマッチしていました。オススメ度:タイムトラベルものが好きな人には100点。ただし、「バック・トゥ~」をイメージするとひっくり返りますので、ドラマ重視で創られた作品であることをお忘れなく。切ない映画がダメな人は50点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.01
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野心的で無謀な映画監督デナムは、史上最大の冒険映画を撮影するため、映画会社の反対を押し切って強引に船出した。行き先は地図にも載らない孤島「スカル・アイランド」。 そこは想像もできない秘境で、様々な神秘が彼らを待ち構えていた。女優として同行したアンが、そこで運命の出会いをする相手とは・・・ 【2005・米】出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック 監督:ピーター・ジャクソンロード・オブ・ザ・リングですっかり名監督扱いを受けるようになったピータージャクソンが、自ら大ファンだという名作をリメイクした本作。私はオリジナル版はTVでしか見たことがありませんが、CG全盛期のこの時代ゆえ、てっきり原作を無視したCGアニメのような映画を見せられるのかと思えばとんでもなかったです。まず30年代のアメリカをリアルに描いた冒頭から上質で味わい深く、文芸作品が始まってもおかしくないような雰囲気。3時間という長尺を生かし、人間描写にも手を抜かず、全体の三分の一の時間を使って、魅力的で個性的な登場人物たちをしっかりと見せつけてくれます。退屈しそうな展開なのですが、この序盤がなければ物語の全体像が薄っぺらいものになってしまったと思いますので、監督の英断に敬意を送りたいと思います。そしてスカルアイランド到着。ここからはP・ジャクソン独特の悪趣味ぶり全開気味で、暴走したアクション映画と化していきます。ガンガン探検家ご一行が亡くなっていく暴走さは、ちょっとやりすぎなのでは?と眉をひそめる思いもありましたが、それでもその撮り方、見せ方には感心させられます。全盛期のスピルバーグを少し感じました。ラストシーンは言わずもがな。これも長めの尺をとり、ゆっくりと別れの時を描きます。コングとアンの二者の愛情が、様々なシチュエーションを重ねるうち、徐々に深まっていくのも見事。“野獣と餌”から“王と道化”へ、そして対等の関係へ。更に最後はそれ以上の悲しい絆へ。アンを被弾させまいとして自分を盾にし、エンパイアステートビルの展望台をグルグルと回り続けるシーンで感情の頂点を極めます。それまでの丁寧な描写が焦点を結んだ瞬間だったシーンだと思いました。結局、静→動→静と強弱をつけたことが、この作品を見やすくする結果になり、またオリジナルと比べても遜色ないできとなったのではないでしょうか。ただ、オリジナル版は「コング=悪者」という認識でスタートしたからこそのラストでの感動があったのであって、今回のコングは始めから「いいヤツ」として見る側に認識されています。その分当然感動は薄れるのはやむを得ないところなのでしょうか。オススメ度:虫が苦手な人は60点。「ロード・オブ・ザ・リング」以前のp・ジャクソンを知っている人には95点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.06.01
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ロックもダンスも禁じられた街に転校してきたレンは、ダンス・パーティーを開催することを決意する。抑圧された社会へ反発し、自由を取り戻そうとする若者の姿を描いた青春ドラマ。 【1984・米】出演:ケビン・ベーコン、ロリ・シンガー、ジョン・リスゴー 監督:ハーバート・ロスわかりきっている展開、わかりきっているラスト。ダンスに命をかけるみたいな、バカバカしいことを体当たり的に突き進む、これぞ青春じゃないですか(^O^)今ではすっかり悪役(というか何考えてるか分からない役)としてなくてはならない存在のケビン・ベーコンですが、この作品ではバリバリの善玉^^ 彼がダンスを特訓するなんて、それだけでも話しの種になる映画です。しかもこの映画でのダンスは、今風のヒップホップではなく、飛んだり跳ねたりのスポーツダンス。その辺もうひとつ乗り切れない気もします。全体的にカッコ良くも弾けてもいなくて。この映画の保守に対するリベラルの姿勢があまりに軽薄なので、映画全体の雰囲気に?の部分も多いです。若者の持つ自由志向のエネルギーを抑えつけるのを、もっと象徴的なエピソードを重ねて見せてくれれば、こちらも「それならもっと頑張れ!」と主人公達を応援したくなったんですけどね。トラクターで勝負だー!って、ちょっとついていけないかナ。。。(^_^;でもそんなことはいいんです!この映画のキモはそんなところにはありません。登場人物が全員プリミティブなパワーにあふれていて、見ているこっちが恥ずかしい。こういう恥ずかしいノリこそが青春映画なのですから。ストーリーのことは忘れて、その雰囲気を楽しみたいですね。また最大のキモである音楽は、映画サントラ史上最高の作品だと言えると思います。このサントラから9曲もシングルカットされたという曲目は、今の時代でも一聴の価値が充分にあります。 日本でも「HERO」や「NEVER」がカバーされたので、聞いたことある人も多いと思います。 個人的にはバラードの「Almost Paradise」がフェイバリットです(*^_^*)冒頭の足だけが映るオープニングは、80年代を支えたダンス映画の局地とも言える演出だと思います。「フラッシュダンス」「ストリート・オブ・ファイヤー」と並んで、洋楽好きにはバイブル化になっているのも分かる気がしますね。映画自体はくだらないと言えばくだらないんですけど、年をとるにつれて強烈なノスタルジーに浸れる傑作青春映画といえるのではないのでしょうか。オススメ度:現在30歳以上の方には70点。 洋楽嫌いの人は15点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.31
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昭和20年神戸。いつ襲ってくるか分からない空襲に怯えながら、4歳の節子と14歳の清太は、戦地に行っている父親の留守を母と共に待っている。そんなある日、空襲によって母を失ってしまい、おばの家で新しい生活を始めるのだが、働きもせず食料も減らすばかりの2人はやがて、邪魔者扱いにされてゆく。 そんな暮らしに別れを告げ、明るい生活を夢見ながら幼い兄妹は、防空壕で2人きりの生活を始める・・・ 【1988・日】声優:辰巳努、白石綾乃 監督:高畑勲私はどんな映画でも、あまりひどい批評をするのは控えたいと思っています。読んでくれている方を不快な気持ちにさせるのはやはり避けたいと思うのですが、それでもこの映画はあまりに許せない映画なので酷評することを許して頂きたく思います。毎年8月になるとTVで放映するので、大抵の人は一度は見たことがあると思うのですが、何度も見たいと思う人はそうはいないでしょう。理由は賛否両論の中でも共通して、“見ているのが辛いから”なのではないでしょうか。とにかく全編通して露悪趣味が目立ちます。原作者の野坂昭如氏がTVで語っていた話ですが、「作者はどのような気持ちでこの話を書いたのか?」という質問に対して、野坂氏曰く「あのときは締め切りに追われてヒイヒイ言いながら書いてただけ。。。」というセリフ。作者の思想が色濃く出ており、尚かつ美しい映像が見ているものをミスリードして行くようで、悲しい映画でした。また「戦争の悲惨さを描いた映画」という認識が多いと思うのですが、それっておかしくないでしょうか?父親は職業軍人で一般家庭に比べ不自由しない生活を送っていたはずです。いわば「甘やかされた子供」でしょう。その子供が自らの我が儘を通すことで、自分の妹までも犠牲としてしまうという内容は、戦下であろうとも許されることではないと思います。同様の状況であっても、様々な労苦を堪え忍び、今に生きている人がどれほどいるか。何事にも我慢をしないことを美談とされることが非常に腹立たしいです。戦争をなぜ避けなければならないのか、ということを主眼とするならば、見る映画を間違っていると思います。「戦争ってこんなに悲惨ですよ」という事を伝えたいのは分かるし、そう言う意味では充分悲惨さは伝わっています。しかし、節子を殺したのは、清太の「今は戦争という非常事態である」という状況を弁えない身勝手な行動によるものだという事を忘れてはならないでしょう。軍事教練にも参加せず遊びほうけ、当時の厳しい状況下で出来る限りの保護と援助をしてくれる叔母の家を些細な不満から飛び出し、自分達が被害者なのだからと、当たり前のように火事場泥棒を働く清太は、権利だけを主張して義務を果たさない「悪しき戦後個人主義者」であり、原作者の代弁者そのものに見えます。「悪いのはすべて国家や社会で、自分達は被害者だ」と無自覚に主張する身勝手さや、想像力のなさが「悪いことではない」と、これを見る人の多くが気付かず、感動までしていることが恐ろしいです。この映画のように、子供の死を殊更に強調されるだけで、その死にばかり気を取られてしまい、こんなものを「誇りある生き方」だとして、自分の身勝手なふるまいを自己正当化する想像力の無さ、無責任さはまさに「権利のみを主張する現代人」の姿そのもの。しかもそれを「純真な子供」にやらせるといういやらしい演出。最低です。 当時の強大な帝国主義が覇権を争う弱肉強食の国際情勢の中で、「植民地にされるか、植民地を持って強国になるか」の二択しかなかった当時の日本の置かれた立場を含めた正しい歴史認識や公の論理を無視した反戦映画は、このように子供はおろか、大人までも思考停止を促す結果にしかならないのではないでしょうか。泣かせるという目的に対しては「非常によく出来た」作品です。たしかに私もはじめて見たときは泣きました。声優の演技も、演出もずば抜けていると思います。この映画にとっての戦争とは、「悲惨さ」を描くための道具でしかない様にも感じてしまいます。またこの映画をノンフィクションとして評価せず、映画として評価するならば、あまりにも暗すぎで、救いがなさすぎます。そこにはカタルシスも、希望感も感じることができず、ただ鬱な気分だけが残ることでしょう。映画を見た人を“泣かすために創られた”映画にしか見えません。戦争は悲惨で、絶対に引き起こしてはならないものだと思います。また、もし戦争になったら必ず一番の被害者になるのは一般市民になることも承知しています。ですが、その教訓としてこの映画を評価することは、道義的にも倫理的にも全くお門違いなのではないでしょうか?私が小学校時代に見た、被爆映画の方がよほど戦争の無残さを描いていたと思います。オススメ度:評価不能・・・もしこのレビューを見て気を悪くされた方は申し訳ありませんでしたm(__)m単に私一個人の意見だと思って、どうか聞き流してくださいね^^
2006.05.31
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1930年代、第二次世界大戦勃発前。ナチスドイツは、兵器利用のため、伝説の<聖櫃(アーク)>を探し求めていた。対するアメリカは、考古学者インディ・ジョーンズに調査を依頼。<聖櫃>発掘のヒントとなる杖のメダルを手に入れようと、彼は恩師の娘だったマリオンに会うが、ナチスの影は既にエジプトに忍び寄っていた・・・ 【1981・米】出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン 監督:スティーブン・スピルバーグジョージ・ルーカス製作、スピルバーグ監督というまさに夢のタッグで公開された本作は、私も含む当時の映画ファンからの話題の的でした。しかもその出来はまさに後世に伝える価値のある映画。シリーズでどれが一番面白いかは意見が分かれるところですが、原点という意味では本作は外すわけにはいかないでしょう。冒険活劇を現代に蘇らせ、尚かつ超一流のエンターテインメントに仕上げた功績は称えられるべき。徹底的に練られた脚本と「見せる」ことに重点を置いた演出は芸術的。オーソドックスな演出を復活させ、更に無心で映画を楽しむことを思い出させてくれます。映画とはエンタテイメントである、という事を再認識させてくれます。特別な能力を持つわけではない主人公インディが、SFくささを微塵も感じない展開で、ユーモアとウイットに富み、仕掛けはひたすら大きく、緻密に計算され尽くした派手なアクション、そしてコミカル風味のロマンス。緩急自在の演出はスピルバーグの面目躍如たるものがあります。やはりこの人はこういう映画を撮らせたら右に出る人はいないでしょう。ただ最後の聖櫃が開いたときの演出はどうかな、と思いましたが。せっかくSFXを使わず雰囲気を作っていたのに、あそこで一気に萎えてしまったのは少々残念でした。昔々に流行した(らしい)冒険活劇を今風に味つけして、現代に見事に復活させたこの作品での彼の功績は大きく、その後の冒険&アクションのお手本ともなりました。スター・ウォーズのソロ役とこの役で、H・フォードの出世を決定付けた作品ですね。またスピルバーグ・ルーカスには付き物の音楽家・ジョン・ウィリアムズ。ジョーズ、スターウォーズ、未知との遭遇、ジュラシックパークなど枚挙に暇が無い彼の音楽は、もちろん本作でも健在です。まさに20世紀最高の映画音楽家であることは間違いありませんね。オススメ度:万人に90点。嫌いな人はいないと思います。シリーズでどれがすき?くらいの差しか生まない名作です^^参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.31
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夜の道を車で走る男2人。懐かし番組の話題で盛り上がるが・・・差別主義に凝り固まった男がバーを出ると、そこは何故か戦時下の、ナチが支配する世界だった(第一話)。老人ホームの老人達が、夜中に缶蹴り遊びを始めると、小さな子供に若返って(第二話)。女性が車ではねてしまった少年を家に送るが、彼は不思議な力で家族を支配していた(第三話)。飛行機嫌いの男が飛行機の窓から外に目を向けると、翼の上に怪物の姿が(第四話)。 【1983・米】出演:ダン・エイクロイド、ビック・モロー、ジョン・リスゴー 監督:スティーブン・スピルバーグ、ジョン・ランディス、ジョージ・ミラー、ジョー・ダンテ アメリカでの人気TVシリーズ「ミステリー・ゾーン」の復刻映画版。第一話の主役ビック・モローが撮影中に事故死したという問題からか、米国でもDVDが発売されていないといういわく付きの作品なので、レンタルで見かけたら是非見てください^^オムニバスという形式が決定的に日本ではなじみがなかったので、公開当時はもうひとつ盛り上がりにかけた本作。ですがここからオムニバスブームがしばらく続き、ホラーやファンタジーなど様々な作品が登場しました。日本でも「世にも奇妙な物語」で、今もしっかり受け継がれていますね^^当時としては(今でもそうですが)ファンタジーやサスペンスの一級監督たちが集まって作られた作品としては、割と普通の出来でした。本家ミステリー・ゾーンの作風を壊さないよう注意したのか、各監督共に冒険をしたように見えなかったのは残念です。それでもオリジナルが元々優れているせいで、しっかりと見られる出来なのはさすがです。比較的地味にまとめたランディス、お涙頂戴路線のスピルバーグ、徹底的に漫画チックなダンテと続いて、一番の出色はG・ミラー監督による第4話だと思います。飛行機内という密室を活かして、緊迫感と恐怖感溢れる演出が最高に生かせています。J・リスゴーのやり過ぎ大袈裟演技もここではいい風に作用しています。オープニングのD・エイクロイドとA・ブルックスのイントロ当てクイズも楽しいですが、最後にチラリと登場して場をさらうエイクロイドが言うところの「もっと怖いもの」、見たいような見たくないような・・・タイトルも「ミステリーゾーン」より「トワイライトゾーン」の方がしっくり来ますね。昼でも夜でもないたそがれ時、それは人でも動物でもないもの達がうごめく時間・・・ううっ、ゾクッとします(*_*)オススメ度:小粒でもそれなりに楽しめる方は70点。 「映画はドーンと腰をすえて3時間はないと」という人には20点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.30
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イギリスから来たピアニストが次々とおこる異常な殺人事件に巻きこまれていく・・・ 【1975・伊】出演:デヴィッド・ヘミングス、ダリア・ニコルディ 監督:ダリオ・アルジェントホラー映画の元祖と言える作品のひとつ。「エクソシスト」「オーメン」らがオカルトのジャンルを切り開いたなら、こちらはスプラッタの境地を切り開いたのではないでしょうか。“PART2”と銘打ちながら、実はこちらが一作目。というより1と2は全然別の作品なんですけどね^^私は以前日本人形が怖いという話をしましたが、この作品を見ると洋風人形も充分怖い(>_
2006.05.30
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カリフォルニアに越して来た少年・ダニエルは、新生活を上々のスタートをきる。しかし、“コブラ会”という集団がダニエルを痛めつけ始め、いじめられっ子となってしまう。 そんな時、空手の達人ミヤギに出会い空手を習い始める事により成長していくダニエルだが・・・ 【1984・米】出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ 監督:ジョン・G・アビルドセンいじめられっ子が特訓の上強くなっていくという、日本では非常に王道、というかありきたりなストーリー。ですがこの作品にとってはそれが吉になった感じです。現実問題としては確かに、あんな短期間で強くなるということはあり得ないでしょうし、特訓もわざわざペンキ塗らなくてもいいじゃないか、というツッコミもあると思います。ですが、確かに感嘆に覚えていこうとする主人公に、あくなき反復練習と、精神的修養を収めるためと思えばさほど違和感も沸きません。空手のシーンではあまりに素人くさいアクションですとか、ミヤギさんのあきらかにヘンな日本風家屋&庭園など、おかしなところはそれこそ探し出したらキリがありません。が、この映画はアクション映画ではなく、精神修養のえいがなのだと思います。本家の日本でさえ過去の遺物となりかけている「道」という考え方を、外国人が作った映画にしては良く表現できているような気がします。空手道、書道、剣道、華道、茶道、確かな技術を極めるために精進すると共に、それを基軸に自分の人生を築いて行くという日本人独特のこの「道」という人生観。この部分に関しての理解が的を得ており、そこを視点にした主人公のサクセスストーリーという部分で、この映画のおかしな部分も、納得してしまう説得力をもつんじゃないかなーなどと思ってしまいます。単純にアクション映画としてみると面白みにかける本作ですが、少年の成長物語と捉えるとずっと面白く楽しめると思います。・・・問題は、なぜこの作品で成長した主人公が、「2」であんな醜態をさらしてしまうのか、なんですけど(T_T)オススメ度:スッキリした気分になりたい日本人の方には85点。 日本人の心が理解できない人は40点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.30
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シチリアの片田舎に住む映画が大好きな少年トト。 映写室に忍び込んでは、映写技師のアルフレードに叱られている。村にある唯一の映画館パラダイス座を舞台に、人々の映画への思い、トトの青春、アルフレードとの友情がエンニオ・モリコーネの美しいメロディにのせて繰り広げられる。 【1989・伊、仏】出演:フィリップ・ノワレ、サルバトーレ・カシオ 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ映画好きな人でこの映画を見て共感しない人はいないのではないでしょうか。現在30代後半以上の歳の方には映画館への思いが切なく迫ってくると思います。 私も小学生~中学生時代、お金がなくてロードショーものはあまり見れず、場末の3本立ての名画座に入り浸っていたので、この映画には結構深い思い入れもありました。登場人物の素晴らしさ、モリコーネの音楽、どれをとっても一級品。映画館を愛した映画ファンすべてに贈る名作です。淡々としたストーリーが延々と続くだけの演出も、くさいセリフもあるけどすべて受け入れてしまうくらいの雰囲気をもった作品。巷では凄く名作扱いされていますが、全然そんなことはありません。むしろかなり見る人を選ぶ映画だと思います。ですが、片田舎に暮らす少年が映画と出会い、映画とともに成長を重ねていき、ついには故郷を捨てて映画を作る側に回った時。あの純粋無垢だった少年は、心にすっかり贅肉がついた大人になっていた・・・ その一幕は、過去から今へと流れてきた映画の歴史を振り返れる人には、たまらないと思います。これ程に素朴で、切なさと暖かさが後からじわじわくる映画はなかったと思います。派手に感動する映画よりも、少し退屈な程がちょうど良い、そんな人にはぜひノスタルジーに浸って欲しいと思います。ちなみに51分も長い“完全版”も出ていますが、こちらは蛇足でオススメしたくありませんねぇ。 劇場公開版の方が、純粋でよかったと思います。オススメ度:陳腐なセリフですが、映画好きなら120点。 「映画?最後に見たのはタイタニックかなぁ」という人には0点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.30
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ザ・ブライドは一人の男を追って世界中を旅している。男の名はビル。彼は、組織のボスであり、殺された娘の父親であり、そして、かつて愛した男であった。 ビルは、何故ブライドとその娘を生かしておいたのか?ブライドとビルの間にはどんな秘密があったのか?そして、実は生きていた娘の正体とは? 【2004・米】出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ 監督:クエンティン・タランティーノVo.1で遊び過ぎたのか、いまいち普通になったなーという印象。と言っても、タランティーノにしては普通ということで、決して普通じゃないんですけどね、、、前作のおふざけ展開が凄すぎた、という事でしょうか(^_^;vol.1での謎が全て解けるという振れ込みだったけど、それほど意外性もなく予想通りで、当然のようにストーリー的な魅力はさほどありません^^前作では出番の少なかったエル・ドライバーが、本作では大暴れします^^トレーラーでの決闘シーンは、車が狭くて日本刀が抜けないとか、便器の水を流して息をするとか、ギミックを巧く利用していて、「1」のような力技ではないところはアクション映画として評価できると思います。そのほかの演出も、1に比べるとかなり洗練されている感じです。モノトーンの色調、セリフを交わすタイミング、静と動、真っ暗な映像、格闘シーンの短さ等もあるが、何よりも「1の幼稚さ」が消えているのには驚きました。どちらがいいかは見る人次第。それでも、五点掌爆心拳に始まるカンフーシーンとか、ラストシーンのユマの嬉しくてたまらないという演技とか、フザケたところはあいかわらずですが^^この映画はやはりタランティーノにある程度理解のある人以外は、見ても完全に無駄だと思います。これは彼の「好き!」だけに突っ走ってる映画ですから、冷めた観客には通用しないでしょう。オススメ度:「1」に付き合えた人は70点。 「1」を見て、やはり怒ってしまった人は0点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.28
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女暗殺者・ブライドは一人の女性として生きるため、組織を抜け出す。が、結婚式を迎えるその日にかつてのボス・ビルとその手下たちに襲撃される。 数年にわたる昏睡から覚めかろうじて命はとりとめたブライドは、ビルとその手下達への復讐の旅に出る・・・ 【2003・米】出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ダリル・ハンナ 監督:クエンティン・タランティーノいやはやなんとも・・・コレを見た日本人は、全員苦笑したことと思います。本人も認める日本びいきのタランティーノの、日本を知らないんじゃなくて、知っててあえておもしろおかしく描いてるだろ的な、確信犯的にフザけた映画の撮り方になじめるかどうかは凄く人を選ぶと思います。 ちなみに私は結構ツボだったので高評価です(^_^;最初からフィクションとして割り切って作ってあって、中途半端に現実的にしようとしてないので、観てる側としても納得した気分で観れました。エル・ドライバー(ダリル・ハンナ)が怪しい看護婦姿で口笛と共に登場するシーンが一番印象に残っています。眼帯が赤十字に! なんでこんな緊迫した場面でそんなことするかなぁ^^またもうひとつの見所、栗山とユマとの死闘シーン。それまで無敵な強さを誇っていたユマが、変則的な動きの鉄球に苦しむシーンは一番の見所・・・なのに、なんで女子高生の格好してるかなぁ^^スプラッタなシーンはふざけすぎだなと思いますけど、まあ監督がこういうの好きなんだろうし。 あれを全部狙ってやってるってんだから凄い。劇場から出てきたカップル達の微妙な反応もタランティーノにしてみれば、「してやったり」でしょうか。ストーリーの方は期待してなかったけど、ラストで驚愕の事実が!という展開で次作への期待感を煽ってくれます。素晴らしい映画というよりは「愛すべき映画」といた感じでしょうか^^オススメ度:Q・タランティーノのオフザケに付き合っていられる人は70点。 なんでも真面目に怒ってしまう人は0点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.28
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ホワイトハウスのスキャンダルを追っていたジェニーだが、1年後に未知の巨大隕石が地球へ直撃することを知る。地球側は宇宙船で彗星の軌道修正計画を発動するとともに、万が一に備えて大型地下避難都市を建設するが、そこに避難できるのは100万人までで、しかも50歳以下という年齢制限もある。人々がパニックに陥っていく中、彗星は刻々と地球に近づいていく・・・ 【1998年・米】出演:ティア・レオーニ、イラジャ・ウッド、モーガン・フリーマン 監督:ミミ・レダーアルマゲドンと同時期に公開されただけあってよく比較対象にされるが、本作はやや大人向けのヒューマンドラマといえるかもしれません。SFXは最後以外はほとんどなく、人間ドラマを追っていく展開はある意味映画を見に行った人の期待を裏切ったのかもしれません。 「未曾有の危機から地球を救う」のではなく、全てが終わってしまおうとするとき、人それぞれの終末をどう迎えるか、立場が違う人たちのそれぞれのドラマを見る映画、というのは結構斬新だったと思います。登場人物の一人に焦点を絞らず、ひとりひとりの視点からの話を描いたのはERの監督らしいです。ただ残念なことにTVと違って時間不足の為、散漫になってしまったのは残念。 そのせいで、主役は誰なのかがはっきりせず、感情移入を妨げる結果になったのは間違いないでしょう。ここのエピソードは良かっただけに、もっと掘り下げて欲しいと思ったのは私だけではないハズ。この映画の最大の難点です。またこの手の映画の例にもれず、アメリカのみの描写になったのも残念でした。もちろん、これ以上時間制限を増やすのは無理だと承知していますが(^_^;考証は結構いい加減なところも多いですが、アルマゲドンがエンタテイメントに特化した現実離れした映画なのに比べて、こちらはあくまでヒューマンドラマが核。そこを理解してみれば、なかなかの良作だったと思います。オススメ度:(当時の)CMに釣られて見ようかな?と思った人には30点。あのSFXシーンで特撮はすべて終わりです^^ 映画好きの人なら70点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.28
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銀行マンのサムは、陶芸家のモリーとニューヨークで暮らし始める。幸せも束の間、強盗に襲われて命を落とした彼は、ゴーストとなって悲しみにくれるモリーを見守ることを選ぶのだが・・・ 【1990年・米】出演:パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ 監督:ジェリー・ザッカー“死んだ人間が現世にとどまる”映画は数多くありますが、ここまでベタなラブストーリーはなかなかありません。 ストーリーも先が読みやすく、陳腐と言われてしまう出来だと思います。でも実はそこがミソで、本作はわかりやすいストーリー展開で、テンポにも妙なタメがなく好感が持てたのかと思います。観客が感情移入する前に、主人公がいきなり死んでしまうのがいいですね。残酷さ・無念さを最小限にとどめています。役者の演技、人物描写もなかなか良く、“Unchained Melody”の音楽にあわせていい雰囲気を作ってくれます。さらに、全体的に復讐劇で、殺伐としそうな展開を救ってくれるウーピー・ゴールドバーグ。オスカーにも輝いた彼女の存在こそがこの作品のレベルを上げている最高の要因だと思います。 当時はまだベテランとはいえない彼女が、この役から“名脇役”としてなくてはならない存在になったのもうなづける話。今ではラジー賞常連俳優として名高いデミ・ムーアですが、この作品では非常にかわいい役を演じてくれるのも良かったと思います。 多少ゴツい感じはしますが(^_^; ショートカットも似合っていました。ベタなお涙頂戴で泣いて何が悪い!と開き直れる映画です^^オススメ度:ベタ路線でも突っ込まずにみれる人には85点。 「G・Iジェーン」を先に見てしまった人には50点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.28
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目が覚めると汚いバスルームに鎖で足を繋がれている。対角線上には別の男が同じように鎖で繋がれており、中央には銃で自殺した男の死体が。男の名はゴードン。彼は以前警察で、「ジグソウ」という連続殺人犯の疑いをかけられたことがあり、今自分がそのジグソウの罠に落ちた事に気づく。 かくして、ジグソウの仕掛けたゲームは始まった・・・ 【2004年・米】出演:ケイリー・エルウィズ、リー・ワネル 監督:ジェームズ・ワンB級サスペンスでありながら、練りに練られた脚本のために一躍話題となった本作。一発のアイデア勝負のCUBEとよく比較されるが、こちらはアイデア的には割合普通。全体のストーリもさほど奇抜性のあるものではなく、定期的に入る回想シーンは鬱陶しくすらあります。 閉塞感はありますが、時間的制限を設けられたのに、わりあいのんびり過ごしているかのような描写であり、主役の二人も時間と共に性格が変わってくる、という事もありません。それなのにここまで話題作になってしまう理由は、次第にベールが剥がされていくような謎解きが全編に渡るのですが、その情報量の割りに破綻を招かない絶妙なテンポ、知らず知らずのうちに張り巡らされていく伏線の数々、そして至る驚愕のラスト。その脚本の持っていきかたにあるのだと思います。すべてを見終わった後に初めてタイトルの「SAW」の意味も分かるあたり、なかなか心憎い演出だと思います。実はツッコミ所は結構多いのですが、見終わった後の「ほぉ~~」という気分で、納得させられると思います。それにしても若干26歳でプロットを練り上げ、低予算、たった18日間で撮影したジェームズ・ワン、リー・ワネルの二人は凄い。しかも、裏設定があるそうな。見た人はちょっと意識してもう一度見てみると面白いかも、です。◆アダムは、なぜ自分のTシャツをまくりあげて、自分の腹を確認したか?◆新品の時計が壁にかかっているのを見ただけで、アダムはなぜ顔面蒼白になったのか?◆キレまくっていたアダムが、ゴードンより先にポケットのテープに気づいたのはなぜか?◆アダムは、テレコを投げろというゴードンに、決してテレコを渡さなかったのはなぜか?◆ゴードンのテープの条件は、「六時までにアダムを殺すこと」なのに、それを聞いたアダムは、ほとんど驚かなかったのはなぜか?◆キレまくっていたアダムが、マジックミラーに気付いて、すぐに鏡の後ろにあったカメラにも気づいたのはなぜか? ◆なぜジョンは、ゴードンではなく、アダムに素顔を見せたのか?◆なぜ、脚本家のリー・ワネルが、出ずっぱりのアダムという、重要な役を演じているのか?結構有名な考察なので、目にした方も多いかも知れませんね。私は全面的に賛成派です^^ 監督もそれっぽいことを記者会見で言ってましたし。映画のテーマは「生きることの素晴らしさ」を理解すること。ジグソウのやり方はともかく、確かに大切なことです。オススメ度:サスペンス好きなら120点! きっと満足できます^^ 血しぶきの苦手な人は・・・90点。 血が出るシーンは全くなかった(見せなかった)と思います。・・・痛い痛いーっていうシーンはありますが(^_^;参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.27
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警官、女医、女学生、脱獄のプロ、建築設計士、精神障害者の6人は、気がつくと不思議な立方体が繋がっている空間の中に閉じ込められていた。所々に罠の仕掛けられた部屋の出口を求めてそれぞれの特技を出し合い、苦闘していくのだが・・・ 【1997年・カナダ】出演:デヴィッド・ヒューレット、ニッキー・ガダーニ 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリアイデア一発勝負の本作。この作品が良作になりえたのは、その一発のアイデアから外へ出なかったことだと思います。外の世界観を一切描かず、またラストがどうなったのかもすっきりさせず。中途な気持ちは残りますが、あそこで陳腐な説明をされてもむしろガッカリしてしまうので、ベストな終わり方だと思います。またどの方もほとんど無名の俳優さんながら、徐々に精神が壊れていく様をうまく表現していたのも良かったと思います。おそらく映画内の設定では、ちゃんと役割分担できれば脱出できるスキルを持った人たちが揃っているのですが、緊迫した状況下での精神的圧迫と、互いへの不信感とで最終的な崩壊へと繋がる・・・人物描写自体は甘いものがありますが、その設定で乗り越えてしまう辺りは監督の手腕なのでしょう。切迫した状況での人間心理を描いた作品として非常に優秀な本作ですので、血しぶきが苦手な人にもぜひ見ていただきたいですね~。レンタルではホラーのところに置いてあることが多いですが、決してホラーではありませんよ。・・・後味は悪いですが(*_*)オススメ度:理数系で、心理戦が好きな人なら90点。 閉所恐怖症の人は25点。・・・ちなみに続編・亜流の類は一切見る必要がありません。あしからず・・・参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.27
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死者の都ハムナプトラから生還したリックとエヴリンは結婚し、息子も誕生。家族揃って再びエジプトを訪れるが、そこには倒したハズのイムホテップと、新たな災厄が待っていた・・・ 【2001年・米】出演:ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ 監督:スティーブン・ソマーズ前作とほぼ同じスタッフ・キャストで撮っているため、ワンパターン化はあるものの、シリーズ物特有の劣化はあまり見られず、良質な続編になっていると思います。ただ元が元だから、ヒューマンドラマなんて期待しないで下さいね^^相変わらずのアクションあり、コメディあり、ロマンスありのおっと今度は家族愛のあるゾ!って感じで、詰め込むだけ詰め込んでみました的ノリは健在。それでもそれなりにまとまっている辺りはしっかりしています。ご都合主義も相変わらず・・・というかパワーアップ。伏線らしい伏線もなく、にもかかわらず無い伏線を生かす方式は今までにない試みです^^・・・結局あの家族は何をしても死なない、イムホテップよりタチが悪いヒーローなのかもしれません(^_^;ただ前作以上にCGは使い増して撮っているので、もはや半分CGアニメを見ているような錯覚に陥ることも。 その割りにスカッと爽快なシーンは少なく、地味な展開が続くのは少しどうかと。また非難轟々のスコーピオンキングのアニメチック造形は、私もどうかと思いました。試練のはずなのに、あれじゃ勝てるわけないじゃん・・・勝っちゃうけど(*_*)これじゃ“スコーピオン・キング”として外伝で売り出してもコケるハズだよ・・・。オススメ度:仕事で疲れてるときは80点。リフレッシュにはちょうどいいです。 人間関係で疲れてるときには45点。ご都合主義が鼻につくかもしれません。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.27
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古代エジプトの都、ハムナプトラ。王の愛人と密通したために生きながらミイラにされてしまった高僧イムホテップの呪いが、3000年後に解き放たれる・・・ 【1999年・米】出演:ブレンダン・ブレイザー、レイチェル・ワイズ 監督:スティーヴン・ソマーズレイダースに始まるインディシリーズは「パクリ映画」も散々排出してしまうが、その中でもこれはエジプト物に特化していることもあり一歩抜きんでています。当初インディジョーンズのパクリと非難されるも、新しいインディージョーンズを作りたいと監督自ら公言するいさぎよさはお見事です^^お約束の連続だけど、それもやっぱり楽しめれば、監督の意図も達成されたことでしょう。インディばりのアドベンチャーに、ホラー風味も加え、コメディタッチに仕立てて、おっとロマンスも盛り込まなきゃと大忙し。主演の二人はなかなかの適役で、B・ブレイザーのちょっと抜けた感じのヒーロー像と、レイチェル・ワイズの美人なのに無茶をするところがミスマッチで、見ていてほのぼのするところはこの手の映画らしからぬお見事さ。映画を見やすくするのにちゃんと一役買ってました。馬鹿馬鹿しいほどのご都合主義も、全体がコメディタッチなので許せてしまうあたり、監督の手腕はなかなかのものだと感じました。私はてっきりB級の括りかと思っていたら、結構お金かかってたんですね、この作品。確かにCGはめちゃくちゃ多く、戦いの“軽さ”は目立っていましたが。A級ハリウッドとして考えると駄作ですが、B級としてはなかなかのオススメという、一風変わった映画ですねー。オススメ度:インディシリーズで「魔宮の伝説」が一番面白いと思う人には75点。 初代「レイダース」が一番と思う人には55点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.27
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運命的な出会いの末、電撃的に結婚したスミス夫妻。しかし、二人には秘密があった。Mr.スミスは一流の殺し屋、一方のMrs.スミスも暗殺エージェントのエースだったのだ。しかも2人は対立する組織に属していた。互いに正体を隠し結婚生活を送っていた2人だったが、ある時ついに、ミッション遂行中の現場でバッタリ出くわしてしまう・・・ 【2005年・米】出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー 監督:ダグ・リーマンどうせいつものハリウッドの、内容の無い二大スターがバタバタやるだけだろう・・・と思っていたら、案外面白いです、これ。いやもちろん内容は乏しいんですが(^_^;フツーの夫婦を演じているジョンとジェーンでいる間は、たいした会話も反応もないまましらーっと過ごしてるのに、本来の任務についた途端ものすごいアクションとリアクションの応酬がはじまり、二人とも感情むき出しで生き生きとしてくる。殺し合いしてるのに、会話だけ聞くとフツーの夫婦のそれという、大変にシニカルな内容になっていて、結構楽しめます。また最後まで退屈せずに見せきってしまったブラピとジョリーのタレント性には、改めて感心してしまいました。ブラピがちょっと弱目で、アンジーの方が精神的にタフだという描き方は、やっぱり世の中は妻の方が強い印象を持っているのか、と改めて感心します。ただ、ストーリーはもっと膨らませて良かったのではないでしょうか。和解した後はそれぞれの敵(組織)を壊滅させるとか、自分たちが新しい組織を作ったとか、なにかしらの落ちの持っていき方をしなかったのは肩透かしでした。まぁどの道ストーリー云々をこだわる映画ではありませんしいいんでしょう^^どの映画を観るべきか相談を受けた時に薦めたい作品ではありませんが、この映画を観に行くという人を止めるような作品でもありませんね。オススメ度:ヒマつぶし、あるいはデートで見るなら80点。 ハリウッドエンタメが好きになれない人は50点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.27
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メリン神父は、第二次大戦末期に起こった悪夢のような出来事から、考古学者に転身する。ナチスドイツの収容所での事件がメリンのトラウマになり、それが信仰を捨てる原因になっていくのだが・・・ 【2004年・米】出演:ステラン・スカルスゲールド、イザベラ・スコルプコ 監督:レニー・ハーレン商業主義で生まれたであろう本作、それでも監督がレニー・ハーレンという事で、はっちゃけた演出を期待してみたのですが、ダメでした(>___
2006.05.26
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残虐な殺人事件が発生し、捜査に当たった初老の刑事は忌まわしい過去の事件を思い出す。死んだはずのカラス神父が現れたのは・・・ 【1990年・米】出演:ジョージ・C・スコット、ブラッド・ドゥーリフ 監督:ウィリアム・ピーター・ブラッティ一作目を無視した二作目、そして二作目を無視したこの三作目。原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティが監督をしているだけあって、雰囲気は一作目のものに戻っています。おどろしい特撮に頼らず、ストーリーで恐さを染みさせてゆく技法は今みても新鮮に感じます。長々と廊下を写して、何か出るかなぁと思わせながら何も出ない。・・・と思ったら、見たいな感じの怖さは私も結構好きです^^人間の日常場面のリアリズムを器用に追求した作品でもあったと思います。日常生活でよくある小さなエピソードを上手に盛り込むことでリアリティが生まれ、それだけ怖さが倍増したのではないでしょうか。また全編通して出ているジョージ・C・スコットはかなりいい味を出していました。あるときは切れ者であり、あるときは気楽なおっさんでもあり、あるときは神経質な刑事でもあり、日常的な我々の営みに一番近い”喜怒哀楽のある存在”を見事に演じています。・・・と褒めましたが、この映画にも難点が。とてつもなくスローペースで話が進むので(特に前半が)、眠気を抑えるのはかなり苦痛です。私はDVDで3回目にしてようやく最後まで見れました。この辺りは、“脚本は優れているのだが監督は素人”という難点が出てしまったのではないでしょうか。偉大な一作目は越えられませんが、秀作には違いありません。ホラー好きにはチェックして欲しい作品ではあります。オススメ度:不眠症のホラー好きなら70点。 「映画を見るとすぐ寝る人」には0点。開始15分で寝れますよ^^参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.26
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あの惨劇から4年。事件の記憶はまったくないものの、リーガンは夜な夜な見たこともない風景の幻を見るようになっていた。そして精神分析療法で彼女の深層心理が明らかになっていく・・・ 【1977年・米】出演:リンダ・ブレア、リチャード・バートン 監督:ジョン・ブラマン続編は前作を越えられない。映画界の常識であるし、この作品もそうかと思ったらトンデモない!この作品は続編であることを放棄しているくらい別のお話になっています。しかも出来が悪い! 原作者のウイリアム・ピーター・ブラッティーは自分を無視して製作した2作目を否定し、2作目を通り越して3作目が真の続編であると主張しているそうだが、分かるりますその気持ち。「秘められた力を持つが故に悪魔に目をつけられた主人公が、秘めた力を開花させ、悪魔の誘惑にも打ち勝ってハッピーエンド」っていう王道すぎるほど王道な話。あれ?そんなことでいーの?エクソシストってそんなお話だったけ?苦笑を誘う、イナゴの目を通してアフリカの大地・次元を飛び越えて飛び回るカメラワーク。“精神世界を共有する”的な胡散臭い機械など、ギミックも完全に閉口気味。もはやこれはオカルト映画ではありません。単独の映画としても評価できない本作、レンタルでもなかなか出回っていませんが、見つけたら一度見てみるのも一興かも。主演のリンダ・ブレアは結構可愛く成長しましたし。オススメ度:20点。 オカルト映画なのにレイダースを楽しみたい人は・・・それでも30点かな(^_^;参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.26
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晩秋のワシントン。女優クリスの12歳の娘リーガンに原因不明の異変が起きる。怪異現象はエスカレートし始め、クリスは悩んだ末、カラス神父に悪魔祓いの儀式を依頼する。現代社会の中では神父である彼自身も苦悩する生身の人間だった。やがて決意したカラスは考古学者でもあるメリン神父に協力を求め、悪魔との対決の時が来る・・・ 【1973年・米】出演:マックス・フォン・シドー、ジェーソン・ミラー、リンダ・ブレア 監督:ウィリアム・フリードキン当時としては珍しい霊現象やリーガンの様変りなど、アイデア満載のオカルト映画。と思われがちな本作だが、これはカラス神父の行動を追う事で、信仰心に対する葛藤を描くヒューマンドラマの強い作品です。それゆえ、“怖い”シーンはあまりなくて、それを目的に見た人は肩透かしをくらったのではないでしょうか。 代わりに“何か嫌な”雰囲気をずっとかもし出す演出が、監督の技術の成せる技なのでしょう。無宗教の方は(私もそう)理解しにくい場面もあり、感情移入はしにくいです。なぜ古代バビロニアの悪魔が、アメリカの一家庭の少女に取り付いたかの説明が不透明など、脚本の不十分さは否めないと思います。しかし、カラス神父は科学主義とか合理主義といった“現代的”価値観が浸透する中で、神を見失いつつある人間の内面の苦悩をよく表しています。一方、メリン神父ですが、こちらはあたかも中世の修道士のような威厳と信念を内面に湛えている・・・。その辺の対比が興味深いです。悪魔祓いの最中、力尽きてしまった先輩神父に直面した際のシーンや、問題のラストシーン。見所はまさに息継ぎ早に訪れます。今でこそ怖さはさほどないですが、私はリバイバル上映で映画館で見たので、とてつもなく怖かった覚えがありました(T_T)オススメ度:夜中にトイレに独りでいける人は85点。 ・・・そうじゃない人は30点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.26
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タイタニック号の引き揚げ作業を行っていたチームが、船内から1枚のスケッチを持ち帰った。報道されたテレビを見て、その絵のモデルだという102歳のローズが名乗り出た。そしてローズは、船が沈没したあの夜のできごとを語りだす…。 【1997年・米】出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット 監督:ジェームズ・キャメロン制作費2億ドル、興行収入6億ドル(国内)というトンデモ記録を持つ凄い映画です。タイタニック号が沈むシーンでは、本物を作っちゃいました、という無茶ぶりを発揮して、まさにキャメロン節全開。確かに映像は凄かったと思います。しかし映画としてはどうだったのでしょう?演奏家たちの一幕、一通り演奏して「君達と一緒に演奏できて良かった」といい、別れる。・・・が、やはりまた集まって、みんなで引き続ける・・・たまらなく泣けました。自分もこうありたいと思わせてくれる一幕です。また超有名な船の縁先でのシーン。セリーヌ・ディオンの音楽にあわせて二人で立つところは、世の男女に「自分もこうしてみたい」と思わせるシーンだったと思います。・・・と、個々のシーンでは素晴らしいシーンが目白押しなのですが、全体としてみるともうひとつの印象がぬぐえません。それは中心であるラブストーリーの部分が希薄なのだからだと思っています。日焼けもしていない優男のディカプリオ、変にたくましいK.ウィンスレットと配役も悪い。サイドストーリーをしっかりと描いている分、二人のロマンスの心境をちゃんと描いていないから、なぜこんなに愛が燃え上がったのか見ている側は分からないなどと、恋愛物としてはなんとも中途半端です。中心ストーリーがこれだから、せっかくのサイドストーリーの良さが返って物語を小粒にしてしまっている感じがすます。 小説のショート&ショートのような。アカデミー賞も11部門獲得しましたが、脚本賞及び各俳優部門はすべて逃しているので、その辺りが名作足りえない部分なのだと思います。ラストのカルネアデスの板については賛否両論のようですが、あれは実話ではないのですから監督の気持ちが現れたことなのでしょう。常に強い女性を描き続けているキャメロンですから、あの場面でもそう感じた、と理解しています。 私だったら一緒に死ぬ道を選ぶと思いますが・・・。ただアカデミー授賞式の監督の態度には少々疑問を感じます。壇上で「ワールド・イズ・マイン!」と叫んだ一幕、その後もしばらく論議を呼びましたしね。その後映画は一策も撮っていないキャメロン監督、今後はどうしていくのか、興味はつきません。オススメ度:あまり考えずに感動できる人は70点。 凄いセット&VFXを楽しみたい人は80点。 ・・・映画をよく見る人は40点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.26
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12歳の少年ジョッシュは、移動遊園地で願いを叶えてくれる機械“ゾルダー”にコインを入れて「大人にして!」と願う。 翌朝、ジョッシュは目覚めてみてビックリ。なんと身体が35歳の大人になってしまっていた。母親はすっかりジョッシュが誘拐されてしまったと思い込んでいる。当然家にはいられない。そこでジョッシュはオモチャ会社のコンピュータ技士として就職することにした。子供の心を持ったジョッシュは、次々とおもちゃ開発を成功させる・・・ 【1988年・米】出演:トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス 監督:ペニー・マーシャル誰もが子供の頃に思う、「早く大人になりたい!」という想い。ある日それが突然叶ったら?というファンタジックなコメディです。どこかで聞いたような設定、まだまだマイナーな存在のトム、ほとんど無名の監督&スタッフ。それでもこんなものが撮れるんだ、という心が温まる、とてもいい映画です。作品としてのパワーには欠けますが、全体的に落ち着いたペースで進んでいくのが巧くかみあったように感じました。印象的な美しいシーンも多く、トム・ハンクスの演技も素晴らしい。感動する・・・というより和みます。 これまでは比較的優等生的な役柄・演技のトムでしたが、この作品で殻を破ったのではないか、と私は思っています。 初めてアカデミーノミネートもされましたしね。個人的には、後半が恋愛に終始してしまった点がちょっと残念ですが、その分E・パーキンスもいい演技を見せてくれてました。始めはギスギスした感じの彼女が、女性としての変貌を遂げていくのはなかなか見ものです。全体的に流れる温かいユーモア感覚が心地いいです。笑えて心が温まる映画はホントにいい。子供の無邪気さが周りの大人たちとの間に生み出すすれ違いがとてもユーモラスに描かれている。余韻の残る終わり方は少し切ないけれど、それでもいい終り方だと思います。オススメ度:昔はやく大人になりたかった人は90点。 今早く大人になりたい人は60点です。 参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.25
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国中にその名を知られる剣の名手ムーバイは、女弟子のシューリンに伝説の名剣“グリーン・デスティニー”を北京にいるティエ氏に届けるよう頼む。ティエ氏の屋敷に剣を届けたシューリンは、隣に住む貴族の娘イェンと出会う。イェンは剣士を目指していたが、親の命令で良家に嫁ぐことになっていた。二人は打ち解け合うが、その夜“グリーン・デスティニー”が何者かに盗まれてしまう・・・ 【2000年・米、中国】出演:チョウ・ユンファ、チャン・ツィイー、ミシェル・ヨー 監督:アン・リーちょうどマトリックスが流行った影響もあったのか、なぜかアカデミー作品賞にノミネートされた本作。確かに主人公のムーバイとシューリンの悲恋にはジンと来るものがありました。厳しい武術の道を究めるために言い出せなかった想い。最後にシューリンがイェンに言う台詞は、なかなかの名セリフだと思います。ですが物語の多くはチャン・ツィイー演じるイェンの話。こちらの方は、自分の道を求めるお嬢様が無鉄砲ながらも自分の感情に正直に進んでいく、という感じ。可憐なチャン・ツィイーが、飛び跳ね、大男たちをなぎ倒し、盗賊や武術の達人とも対等に渡り合うのは見ていて爽快でしたが、どうもイェンが自分勝手に思えてなりませんでした。ラストシーンも良く分からない・・・というか分からせようとしていない辺りが、ファンタジーとして考えてもどうかと思いました。酷評されるワイヤーアクションも、いくらなんでも使いすぎだろっ!と私も突っ込まざるを得ません。 屋根を飛び回るシーンや竹林のシーンなど、フワフワ感にも限度があります。忍者やスーパーマンではなく、武術家を表現しているのですから、もっとやりようはあったと思います(イェンとシューリンの対決くらいがちょうど良かった)。反面、全体的な美しさには感動できるほどのレベルです。自然をうつす美、武術を魅せる時の美、そして俳優陣の立ち振る舞いの美。アジア的なエキゾチックさがよく考えられていると思います。アカデミー賞にしても、美術賞を取ったのは名誉あることだと思いますが、作品賞にノミネートされたというのは、アメリカ人がアジアにこういう変なイメージを抱いているのかなぁーと、面白くも不思議に思ってしまいました。オススメ度:アジアンビューティー・チャンツィイーが好きな人なら65点。 ストーリー重視の人は35点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.24
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1955年、過去に飛んだドクからの手紙を読んだマーティーは、ドクが19世紀の西部で殺されたことを知り、助けに行くため再びタイムトラベルをする。 西部の町で再開した二人は現代に戻るべく、ガソリンの無いデロリアンを動かす工夫を考え始める。彼らは無事に戻ることが出来るのか・・・ 【1990年・米】出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド 監督・ロバート・ゼメキスいよいよ大団円を迎えた本作。ですが脚本家はさすがと言うべきか、サッパリ無事に帰れる気配がありません^^少しワンパターンを懸念したのか、はたまた俳優さんの問題かは分かりませんが(多分後者)、マーティの先祖を本人が演じていたり、物語の展開がドクの恋愛話になっていたりするのは評価が分かれるところだと思います。全体的に単体の映画として楽しむのではなく、シリーズを見てきた人にとってのオマージュ的な楽しみ方をするべきなのでしょうか。 タイムトラベルものとしては少し減点対象として評価せざるを得ないでしょうね。その半面、西部劇のノスタルジーには結構浸れます。その上で、シリーズの醍醐味をしっかりと継承しているあたりを評価するべきなのでしょう。 舞台がヒル・バレーから一歩も外に出ていないところも面白いです。時代の違う一つの場所のみで話が進行していく展開は、シリーズだからこそ出来る楽しみ方だと思います。予告編にあった、シリーズの象徴ともいうべき時計台の前で写真を撮るくだりは、ファンならば震える瞬間でしょう。本編ではサラッと通り過ぎる場面ですが、でも最後にしっかりと生かされている所は、ツボをよく心得ていらっしゃるって感じです^^とかく酷評を良く聞くラストシーンですが、これはただ「1」へのオマージュであり、そのことで「1」にリンクして終わっているからいいんだと思います。「どうやって作ったんだ?」などと言うのは野暮というものでしょう^^最終作なんだし、とにかく細かい突っ込みは忘れて楽しんじゃいましょう。オススメ度:1、2と見てきた人には100点!ちゃんと脳内完結させてあげましょう。 間違えてもこの作品から見たりしないように! 面白さは半減どころか、マイナスになりますよ。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.24
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マクフライ家の崩壊を食い止めるため、2015年に向かったマーティーとドック。作戦はうまくいったものの、宿敵ビフがタイムマシンの存在を知り悪用してしまう。何も知らないマーティー達が1985年に戻ると、平和な街だったヒル・バレーはビフが全てを支配する無法地帯と化していた。これを元に戻すため、再び1955年に行きビフと対決することになる・・・ 【1989年・米】出演:マイケルJ・フォックス、クリストファー・ロイド 監督:ロバート・ゼメキス完結したつもりで作った前作の続編だけに、前半の展開はかなり強引です。しかい本来必然性のなかった未来でのシーンを、物語の核の話のきっかけに持っていったのはさすがの脚本でした。本当はこの2作目でちゃんと完結する予定が、脚本家のボブ・ゲイルがアイデアを次々に出してきたので、「よし、3も作ろう!」という事になっちゃったそうです^^タイムパラドックスに関してはそろそろハチャメチャになってきており、おかしな話がいくつも登場します。 またタイムトラベルも未来~現在~過去を激しく移動し、物語りもかなり凝縮して展開されていきますので、ついていけない人も当時は多かったようです。 また2~3で登場するニードルス、マーティが「チキン!」と言われて自分を抑えられなくなるシーンは「1」に入っていなかったので、?となるシーンも多かったです。おそらくカットシーンであったんでしょうね。と、苦言ばかり呈しましたが、それらはすべてこの作品が大作になってしまった故です。その分、ちゃんと理解すればその内容の多さがかえって楽しい部分に繋がっていくのですから^^ちなみに過去を変えて未来に帰ってきた老人ビフが苦しんでいたのは、変化した現代のロレーンに殺されて存在が消えかかっていたからだそうです。あのままだとビフも死んじゃってたんですね(*_*)3部作のPART2ものとしては破格の楽しさを誇りますので、ぜひこちらもお試しあれ。ただ今度は前作と違い、完全に次へ続く終わり方になっています。・・・あきらめて全部見ましょう^^オススメ度:前作が楽しかった人には100点。面白くなかった人(いるのか?)は20点。・・・いるの?参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.24
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マーティは普通の高校生。ある日、科学者ドクが”格好いいから”という理由だけで創ってしまったデロリアンを改造したタイムマシンの実験に立ち会う。そこでアクシデントが起き、マーティは1955年にタイムスリップしてしまう。ようやく過去のドクを探しだし、元の時代にに戻る計画を練るのだが・・・ 【1985年・米】出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド 監督:ロバート・ゼメキスいまや普遍的な存在の「タイムトラベルもの」の最高峰作品。素材自体は極めて古典的で、むしろ一歩誤ったら陳腐にすらなりうるものですが、ここまで面白い作品になった原因は、脚本の面白さと演出の素晴らしさにあると思います。未来へ寄せる夢のあった時代に遡る事で、アメリカ史の一段面を巡る面白さや、細かなエピソードがすべて布石になっており、後にそれぞれ重要な意味を帯びてくるといったように、とにかく脚本が素晴らしい。R・ゼメキスの演出も、実に歯切れの良いテンポで笑いとサスペンスを盛り上げていき、タイムマシンにスポーツ・カーを選んだ事でスピード感溢れる迫力ある作品となったのも凄いアイデアでした。 セリフのテンポも歯切れが良く、間延びした感じを与えなかったのもスピード感を感じる要因かもしれません。音楽も場面場面で必要な曲がかかっており、時代風景をより感じやすくなっていたと思います。挿入曲の「The Power Of Love」は今でも聞けばだれでも知っている曲になりましたね。ちなみに歌い手のヒューイ・ルイスもカメオ出演しています。現代の方ですよ^^気が付けば20年も前の映画なので、存在が消えることの表現を写真で表すのが少しヘンとか、タイムパラドックスの部分についてはまだ考証の足りなさを感じるところもありますが、そういう点は考えずに大丈夫! 娯楽作なんですから^^この作品で日本でブレイクしたM・J・フォックスは(といっても映画はまだ2作目ですが)、彼らしい、緊迫していてもどこか安心させてくれる、コミカルで落ち着いた雰囲気でこちらの感情移入を誘います。 ちょっとイカレた科学者役のC・ロイドもまさに適役。 役者陣も噛み合っての名作でした。ラストは「To Be Continued」で終わりますが、これはもちろんジョークで、当時は完結していた話だそうです。あまりに好評だったので、4年後に続編を製作したそうです。パーキンソン病で治療を続けるマイケルですが、最近たまに声だけの出演で姿を見かけると、当時の彼を思い出して少し泣けてきます・・・オススメ度:すべての人に120点! もし万が一見てない人がいたら周りの人はぜひ薦めましょう^^参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.24
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非暴力抵抗運動の元祖マハトハ・ガンジーの伝記。南アフリカで弁護士業務のかたわら人種差別反対の手段として非暴力の人権主張運動を定着させたことを出発点に、インドで宗教の違いを超える精神、イギリスへの経済的依存からの脱却を。投獄と釈放を繰り返し、財産は身にまとった一枚の布と杖だけになっても抵抗運動の指導を継続していく、超人的な努力と自己犠牲を払った崇高な魂の軌跡。 【1982年・英、インド】出演:ベン・キングスレー、キャンディス・ハーゲン 監督:リチャード・アッテンボロー世界には多くの”人であることを超えた”偉人という人がいます。それは人の生理である欲望を抑えるのではなく、元々持たない、もしくは超人的な意思で抑えることができる人たちです。ガンジーももちろんその一人。私はガンジーについてほとんど知識のないまま見たのですが、こんな偉人が存在したとは。言葉を失うほどでした。「非暴力こそが最大の武器」という彼の言葉は現在世界で起きていることにも大いに通じるものだと確信しています。 非暴力・不服従の精神でインドを独立に導き、世界中の人々に平和の大切さを今もなお気付かせているガンジーに畏敬の念以上の何かを感じてなりません。主演のベン・キングスレーはまさに本人かと見まがうような好演ぶりで、こちらの感情移入も非常にしやすくしてくれました。また注目すべきは、製作がこの作品では侵略者(搾取者)として、はっきり言えば悪として表現されている英国だということです。それなのにここまで妥協無く、多くの意味で史実を表現するのは、英国人自身ガンジーを尊敬しているからではないでしょうか。 過去自分たちの祖先が何をしたのかも確かに重要なことですが、それ以上にそれをいかに教訓とし、素晴らしい明日を目指せるかと言うことに、その意味は集約するのだと思います。歴史を自分たちの都合の良いように報道する中国・韓国・北朝鮮や、我々日本などの国は、非常に見習うべき姿勢だと思います。この映画は娯楽作品ではなく、歴史的伝記映画ですので、興味のない人は3時間という上映時間に耐えられなくなると思います。それでも、映画としてではなく、偉大な人物の軌跡を知るつもりで一度は見て欲しい映画です。オススメ度:退屈な映画は見ていられない!という人は0点。 人間をよく知りたい人なら90点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.23
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ルディは幼い頃から名門ノートルダム大学でアメフトをするのが夢だったが、成績が悪く進学は諦めざるを得なかった。しかしある出来事をきっかけに再び夢を追うことを決心する。猛勉強の末に編入学し、憧れのアメフト部に入部するが体格の小さな彼に試合に出る機会は訪れなかった。 【1993年・米】出演:ショーン・アスティン、ジョン・ファブロー 監督:デビッド・アンスポー 典型的なスポ根もの。 と一言で言えるほど底の浅い映画ではありません。実話をベースにして作られているので、「ロッキー」のような都合のいい展開は待っておらず、なんとも一途で、ひたむきな映画です。私はアメフトのルールはよく知らないのですが、非常に丁寧に作られた作品です。決して金がかかっているわけでない、撮り方もマイナーの映画の匂いがプンプンします。なんか野暮ったい雰囲気がします。が、この映画にはそんな安っぽさも感じない程の情熱を感じます。それはノートルダム大学の伝説の男を映像として復活して見せようという製作サイドの意識と、今まで1度しか映画の撮影を許さなかったノートルダム大が彼の為ならと撮影を快く承諾しただけでなく、学生や職員までも協力させたと言うほどの男の物語で、そこ見える彼の姿はひたすら根性、根性、根性。日本のスポ根マンガも霞んで見えるほど努力の映画です。スポーツ以外の部分はほとんど切り捨てられており、ドラマとしては不満が残る部分はありますが、それでもこの作品に悪い点数をつけるわけにはいきません。熱い熱い主人公にただただ感動です^^若い人はもちろん、何かを追い求めている人には絶対に感情移入できる映画だと思います。オススメ度:夢を持っている人、持っていたい人に120点! ・・・そうじゃない人は・・・まずは夢を探すことから始めましょ^^参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.23
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遥か宇宙の彼方から地球探査にやってきた地球外の知的生物“E.T.”。ひょんなことから仲間の宇宙船に乗り遅れた彼は一人地球に取り残されてしまった。エリオット少年はある夜、庭でなんとも奇妙な外見をしたそのE.T.と遭遇する。その一方でNASAの科学者が逃げ遅れたE.T.を探し、彼はついに発見され収容されてしまう。それを知ったエリオットは、E.T.をもとの星に返してあげようと必死の努力をするのだが・・・ 【1982年・米】出演:ヘンリー・トーマス、ロバート・、マクノートン、ドリュー・バリモア 監督:スティーブン・スピルバーグ一世を風靡した名作だけあって、見ていない人は少ないと思います^^私はかろうじて映画館で見た世代なのですが、正直当時は面白さがあまりよく分かりませんでした。 E.T.の造形にも心惹かれませんでしたし。ですが「20thアニバーサリー」の時に久しぶりに見て、当時の自分がいかにヒネた性格だったのか良くわかりました^^この映画は素直な気持ちでみないと全然面白くないです!アラを探すつもりで見ればいくらでも見つけられるのですが、そうさせない演出をスピルバーグが作っているように思えます。子供の視線で撮影するカメラワークはさすが、というものでした。この映画から、”地球へ来た宇宙人が地球の人間達と友情を育む”というコンセプトのSF映画は以前には殆ど皆無だったことを考え併せれば、本作の有する歴史的意義も決して軽視されるべきものではないでしょう。激突から始まったスピルバーグの第一期の締めとも言える作品だけあって、見るべき点は多々あります。ちなみに”間違いなくオスカーに輝くだろう”といわれた本作は、「ガンジー」に敗れてしまいます。「史実を映像化したガンジーよりも、架空の物語でこれだけ感動した本作をもっと評価すべき」との声も多かったのですが、アカデミーの歴史はそれを許しませんでした。その後スピルバーグはオスカーを取るために、「カラーパープル」「太陽の帝国」といかにもな作品を排出しますが、結局オスカー作品・監督賞を取ったのは1993年の「シンドラーのリスト」まで待つことになってしまいます。名監督の名をほしいままにするスピルバーグも、アカデミー賞には本当に縁がないなぁとよく思ったもんでした。所詮はSF映画なので、けなそうと思えばいくらでもけなせる本作ですが、素直な気持ちで見れば素直に感動できる作品だと思いますので、もうひとつ感動できなかった人はぜひ再度見て欲しい作品です。オススメ度:子供の頃にひねくれた性格だった人には100点。 大人になった今だからこそきっと感動できます! 大人になってもひねくれてる人には50点(>_
2006.05.23
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大統領襲撃事件をきっかけにして、遂に軍事科学者ストライカーを中心とした特殊部隊によるミュータント狩りが始まった。激闘の末、逃亡に成功したウルヴァリンであったが、別の場所でプロフェッサーXがストライカーの罠に落ち監禁されてしまう。 【2003年・米】出演:ヒュー・ジャックマン、ファムケ・ヤンセン、パトリック・スチュワート 監督:ブライアン・シンガー人種差別や不調和といった底を流れる暗い部分が前作にくらべると随分少なくなりました。ミュータントを題材に人種問題を扱っているように見えながら、結局は単なる娯楽映画の域を出ない気もします。 代わりに、表現は分かりやすくなりましたが。肝心のストライカーの心理描写は不足気味で、むしろストライカーよりパイロのドラマのほうに興味があったように見えます。人種差別というより、息子がミュータントになった時の親の反応、それ見ている友人の心の葛藤と。そしてパイロは自らの赴く先を決めていくのですが。前作ではもうひとつパッとしなかったマグニートーも、今回ではその存在感を見せ付けてくれます。 プラスチックの牢からの脱出は、意図的にカッコよく魅せてくれるあたり、監督も少し反省したんでしょうか^^アクション部分においても、2作目という事もあって随分進歩しました。”魅せる動き”にこだわっているシーンも多く、ミスティークの動きはさすが元モデルさんだな~と関心する思いです。CGも適度に使い、さほど違和感を感じませんでした。全体的なB級くささはぬぐえませんが、ファン以外は見ても楽しめない前作よりも今回は確実に進化しました。珍しくPart1を越えた続編だと思いますし、間もなく公開の「X-MEN3:ザ・ラスト・スタンド」を含めた3部作の中篇としては破格の出来だと思います。スパイダーマンに比べて随分マイナーな本作ですが、娯楽大作としてはかなりオススメです。オススメ度:娯楽作好きな人には80点。ドラマ性重視の人には60点。
2006.05.23
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“ミュータント登録法案”の可決に対して危機感を抱いていた二人の最強ミュータント、プロフェッサーXとマグニートー。人間との共存を望むプロフェッサーXに対して、ミュータントこそが人間を支配すべきと野心を抱くマグニートーとの間で遂に全面戦争が始まる。そしてこの戦いの行方を握るのが超自己治療能力とダマンチウムの骨格を持つウルヴァリンと、人の能力を奪える力のローグの二人だった・・・ 【2000年・米】出演:ヒュー・ジャックマン、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート 監督:ブライアン・シンガー私は元々アメコミ物は結構好きで、巷で不評のバットマンやスポーンなども楽しくみれたクチです。その分多少の贔屓目でありますが、それでもストーリーは分かりやすく、アクションやCGの使い方もなかなか控え目でよく出来ていたと思います。元々大量のキャラを有している原作なので、どうしてもキャラ紹介的なエピソードが多いのはやはりマイナスですね。 そのせいもあって、いまいち盛り上がり所にかけてしまうのも残念なところ。ローグを除くほとんどのキャラクターが、主人公ウルヴァリンに有機的に絡んでいかない点も残念です。本作でのキャラは、互いの愛や嫉妬、憎しみ、因縁で繋がっている表現ができていません。マグニートーとプロフェッサーXが唯一の例外でしょうか。ウルヴァリンとサイクロップスも、最初から徹底的に犬猿の仲で特に説明もされず、せっかく最後に力を合わせても、もう一つ盛り上がりに欠けてしまいます。上映時間的に無理があるかもしれませんが、キャラ表現は足りなかったように感じました。敵ボス役のマグニートーも意外に迫力に欠け、存在感が乏しかったですねー。実は「2」ではこの評価は一変するのですが、本作に限りは残念なところです。あれ?残念な話ばっかりになっちゃいました(>_
2006.05.22
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あの事件から4年、前回の調査隊に加わっていたマルコム博士は、ジェラシック・パークの設立者ハモンドから再び呼び出される。実はあのパーク以外にも恐竜の飼育地の孤島があり、恐竜が繁殖をしているので調査に行ってほしいと言うのだ。しかもハモンドのおいがサンディエゴに恐竜を移送し、恐竜の園なるレジャーパークを建設する計画を進めていた・・・ 【1997年・米】出演:ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア 監督:スティーブン・スピルバーグあまり続編モノを作らないスピルバーグだけに、結構期待してみたらこれが大ハズレでした。いや、単独の作品だとしたら凄い映像と構成だとは思うので、一線級の映画ではあるのですが。恐竜のCGの凄さは前作で充分かみ締めたので、今度はそれに加えてのストーリー性を望んだのですが、これは期待しすぎだったんでしょうか?前作が、科学の暴走によって蘇った恐竜が人間達を襲うといった、一種の科学への警告的作品だったのに対して今回は、その科学者が主人公にも関わらず、興味本位で島に行って帰れなくなった恋人の学者や、恐竜のいる島に行ってるにもかかわらず無線の予備も持ってないハンターなど、登場人物のバカさがやたらと目立ってしまいます。展開も前作と同じく、T-REXに追われ、ラプトルに追われる。ラストは単なる怪獣映画になってしまいます。これではちょっとね・・・トレーラーの墜落シーンでのガラスの演出など、スピルバーグらしい演出は随所に見られますが、それでも怪獣映画の域からはぬけられない出来。映像のクオリティの高さは圧巻で、一応は観る価値のある映画に仕上がっていると思います。それでも満足できないのは、スピルバーグ監督に対して、いつまでも変わらぬチャレンジャー精神を求め続けているのでしょう。監督にはご苦労なことですが、頑張っていただきたいと思います。オススメ度:スピルバーグファンなら40点。怪獣映画が好きな人なら60点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.22
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ニューヨークの証券会社に勤めるテスは一流のキャリアウーマンを目指して夜学に通うなどの努力をしているが、学歴の差で秘書の立場に甘んじている。新たに上司になった女性重役キャサリンの才媛ぶりに憧れをいだいていた。ところが彼女は陰でテスの企画をこっそり盗んでいたことを知り・・・ 【1988年・米】出演:メラニー・グリフォス、シガニー・ウィーバー、ハリソン・フォード 監督:マイク・ニコルズいわゆるサクセスストーリーとして普通に楽しめます。ちょっと主人公が小ずるい印象を受けますが、それだけ女性にはハンデがあるんでしょうね、アメリカでも。 だから「摩天楼はバラ色に」などに比べるとややスッキリ感には欠けます。「そんなにうまく行くわけないだろ!」というツッコミは、サクセスストーリーのお約束なのでご勘弁。また女性が中心なだけあって、ファッション&髪型&化粧に時代を感じる事ができますね。スニーカーを履いて出社し、会社でヒールに履き替えるってスタイルが流行ったんでしたよね。またメラニー・グリフィス扮するテスは,マンハッタンに住んでいない。川向こうのニュージャージー州に住んでいるんです。フェリーで通うんだけど,これって社会階級差を象徴してたんだよねぇ。 なかなか知らないと分からない所まで丁寧に演出してあるもんです。本来主役級であるシガニー、ハリソンらが脇役に座ったことで、メラニーが不思議と可愛く見えたのも好感情でした。ただ「リプリーがこんな小娘に負けるか?」というヘンな思いを抱いてしまった私は少々エイリアンを見すぎですが(^_^;高層ビル群、自由の女神、流れる川の空撮にあわせて流れる「Let The River Run」。「明日も仕事がんばろう!」と思わせてくれる映画です^^オススメ度:社会人女性には95点。男性諸氏なら70点。参加中!ご協力くださいm(__)m
2006.05.22
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