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私:イチローの200本安打ならずだね。 ところで、今朝の朝日新聞の「耕論」欄で、はじめて日本が2013年のWBCに参加するかどうかでもめていることを知ったよ。A氏:日本側は不参加も覚悟でかなり強硬らしいね。 日米の政治関係では考えられないね。私:新聞のスポーツ欄では、巨人の渡辺恒雄会長が「WBC 『日本がつきあう必要ない』」として不参加に理解とあるね。A氏:回答の期限は9月30日だから、今日だね。私:明日の新聞で報じられるだろうか。
2011.09.30
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私:老人の孤独死が問題になった頃から、地域社会の人間関係が問題になってきたね。A氏:都会では「隣は何をする人ぞ」だね。 かっては「向こう三軒両隣」だったのにね。私:こないだ地方都市に行って、50歳代くらいの中小企業の経営者と世間話をしていたら、朝のウオーキングの話になった。 その社長は、その都市の郊外に住んでいるんだが、朝の住宅地のウオーキングですれ違う人に挨拶すると100%返事が返ってくるという。 ところが出張で、東京で朝のウオーキングで挨拶すると100%返事が返って来ないという。 これが横浜郊外の住宅地だと50%くらいだという。A氏:似た話で、テレビ朝日に地井散歩という番組がある。 俳優 地井武男がいろいろな街を散歩する番組だね。 主に都内が多いが、こないだ横須賀の街を散歩していたが、すれ違う人が「地井さん、今日は」と挨拶する。 地井さんは「横須賀はまだ、昔のいい関係が残っているね」と言っていたね。私:東日本大震災以来、孤独死問題は、ひとり暮らしの老人などの災害時の避難が問題になっているね。 要するに、日常、災害時に援護が必要な人を近隣の人が知っていて、いざ、災害という時に支援するということが重要視されてきた。 俺の友人が、近くの住宅地にすんでいるんだが、彼は、災害時に支援する要援護者がきまっているという。 彼の住宅の自治会は進んでいるね。 俺の自治会ではそこまでいっていないが、そういう体制づくりをしようという話は出ているね。A氏:それには、向こう三軒両隣の人たちの日頃からの声かけのような関係づくりが必要だろうね。私:3月11日には横浜も地震で揺れたが、ちょうど、新聞の夕刊を配っている時で、その若い配達の人が、わざわざ、チャイムを押して安否を確認していたね。 このときは、俺は家にいなかったが、家内は外で近所の人と話をして安否を確認したという。 朝のウオーキングで挨拶しても100%返事が返ってこないという都会はどうなるのかね。
2011.09.29
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A氏:昨日の朝日新聞夕刊の「環境」欄で、「家庭の節電努力効果低かった?」という見出しで、今夏の節電効果についてふれているね。私:東電発表では今夏のピークは8月18日午後2時から3時で昨年と同じくらい暑かったが、全体で昨年比18%の節電に成功したという。 特に大口利用者は昨年比29%の節電が、この時間帯の家庭の使用量は昨年比6%にとどまったという。A氏:データでは家庭は電力の余裕がない時にはあまり節電せず、余裕があるときに節電していたということが示されるという。 家庭用は7、8月合計で前年比11.8%減だという。私:しかし、東電のデータはおおまかすぎて正確でないという。 あれだけ、節電を呼びかけて、終わった後の総括はあいまいだというのは、問題だね。 東電らしいね。 まぁ、俺の場合、クーラーは昨年とあまり変わらないで使っていたから15%の節電は無理だったがね。
2011.09.29
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午後3時頃、近くの自然公園にウオーキングにでかける。 晴天で日は強いが、風は涼しい。 短い袖の上着で歩くが、もうあまり汗はでない。 熱中症の心配も無いので、ペットボトルの持参もなし。 森の中は、こないだの台風の直撃と豪雨で荒れていた。 土砂が流れ、根が露出して倒れそうな古木が多い。 中には、倒れて道を塞いでいる古木もあった。 横をすり抜けて歩く。 もう、セミの声は全くしない。 2時間ほど歩いて帰宅したが、夏のときのようにシャワーをあびる必要はなかった。
2011.09.28
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【送料無料】死に至る地球経済 私:先週、新聞広告で浜矩子氏の「誰が『地球経済』を殺すのか」というのを見て図書館で検索したが、なかった。 それで同氏の「死に至る地球経済」が図書館にあったので予約したと言ったね。 その間に、1泊旅行に出かけたので、車中で読むために、東京駅の本屋で同氏の「『通貨』を知れば世界が読める」を買った。A氏:その読書感想が先週、3回にわたってこのブログに登場したね。私:旅行から帰ったら、図書館に予約した「死に至る地球経済」が俺の順番になっていた。 この本は、1年前の刊行だから待ちが少なかったね。 岩波ブックレットだから、60頁くらいの薄い本だが、中身は濃かった。 「『通貨』を知れば世界が読める」の要約本という感じだね。A氏:「『通貨』を知れば世界が読める」は東日本大震災起きがた後の発行だね。 それが、大震災前のブックレットが要約になるとは、世界経済の大勢にとっては、東日本大震災は影響が少なかったんだね。私:ユーロの危機、アメリカの財政危機、円高などは継続しており、そしてもっと悪化しているね。 俺が、興味を持ったのは、著者の財政再建と経済成長の矛盾した関係の指摘だね。 リーマンショックで、各国は、政治主導で大幅な金融緩和と低金利策をとった。A氏:日本のバブル崩壊後の政策と似ているね。私:このカンフル注射のため、リーマンショックから、2009年末には、もとにもどりつつあった。 ところが、このバラマキ的な対策は、2つの不安を起こした。 1つは「財政破綻」、もう一つは「経済成長の二番底」だ。 2010年6月にカナダのトロントでG20の首脳会議が開催されたが、当然、各国の「財政破綻」回避が討議された。 共同宣言では、「成長に配慮した財政再建計画」が強調された。A氏:しかし、成長促進と財政再建は基本的に相反するのではないの?私:浜氏もそれを指摘するね。 成長促進的であろうとすると、財政は公共事業を増やしたり、減税を打ち出したりする方向に向かう。 これは財政再建とは逆行だね。 A氏:日本でも、増税は経済成長の後だという。 しかし、経済成長は進んでいない。 依然としてデフレだ。 財政は破綻に向けて進むね。私:経済成長と財政再建という、本質的に二律背反のものを同時に解決しようとして、言葉遊びをしている感じだね。 増税なき財政再建とは、経済成長による税収増を期待している。 しかし、日本はもう、中国やインドのような発展途上国でない。 成熟国家だ。 浜氏がいうように、税収増を期待できるほどの経済成長は期待できないだろうね。 政治家が、手品師のように、この財政再建と成長の矛盾を解決できるだろうか。 できなければ、「死」が待つだけだね。
2011.09.27
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A氏:ISO9001は品質マネジメントシステムを扱うという点から、考えると納期は関係ないのかね。私:俺たちが第1線で活躍していた頃、日本ではかって、管理には顧客の要求に対してQCDがあるということが言われていたね。 Qは「品質」、Cは「コスト・原価」、DはDeliveryで「納期」だね。 「品質管理」「原価管理」「納期管理」と対応したね。 そして、これを統合するのが「生産管理」だね。 「納期管理」は、工場では「工程管理」ということもあった。 それが、ISO9001が始まった時、問題を起こした。 ISO9001の初版の87年版に「工程管理」という項目があったからだ。 94年版まで続き、2000年版でやっと消滅した。A氏:「納期管理」の要求かね。私:「工程管理」のもとの英語はProcess Control だね。 工程の品質維持の制御だね。 品質は工程で作られるから、「工程での品質活動を管理せよ」という要求だね。 作業手順書を書け、工程を監視せよ、工程及び設備を承認せよ、作業のできばえの基準を明らかにせよ、などで、納期に関する要求はゼロだね。 しかし、「工程管理」の日本語が一人歩きをして、企業によっては工場の「納期進捗管理」をISO9001システムに含めていたところが多かったようだね。A氏:迷惑な誤訳だね。私:ところが、こじつけた理屈をつけた人がいた。 ISO9001は顧客満足のためにある。 品質がよくても納期遅れでは顧客満足にならない。A氏:だから、ISO9001には「納期管理」は含まれるべきであるというわけか。私:正確にはISO9001は顧客の品質の満足だね。 価格の満足も顧客満足だが、ISO9001とは無関係だね。 信頼ある「納期管理」をしているかは、次のマネジメントシステムがあるかどうかで分かる。 (1) 受注した負荷を適切な正確さで把握しているか(通常は時間単位) (2) それに対応する現在の能力を適切な正確さで把握しているか(負荷と同じ単位) (3) 負荷と能力を調整しているか(山崩し) (4) その結果、実行可能な日程を決めているか (5) その日程をきちんとフォローして、遅れを早期に防止しているか しかし、これらの要素の要求はISO9000のどの条項にもない。 だから、「納期管理」のマネジメントシステムの要求はないね。A氏:自動車部品は納期がきびしいから、自動車部品のISO/TS16949(TS)ではうるさいのではないの?私:TSではISO9001の「7.4 購買」でshallの追加として「7.4.3.2 供給者の監視」があり、供給者の納期遵守実績の監視をもとめているね。 それから、「7.5 製造及びサービス提供」では、shallの追加として「7.5.1.2 作業指示書」の要求がある。 これなど、日本では「工程管理票」とか「製造指図書」などといって「工程管理」の中核文書だね。 さらに追加で「7.5.1.6 生産計画」がある。 ここでは、「ジャストインタイムのような顧客要求事項を満たすように計画すること」とあり、TSはISO9001が「納期管理」、「工程管理」要求が無いので、不満なのでshallで追加しているね。A氏:裏返しするとISO9001には「納期管理」要求がないことになるのか。私:まぁ、品質を作る仕事は、生産指示ではじまるのだから、現実は「生産管理」「工程管理」の活動に含まれるべきだね。 だから、「生産管理」「工程管理」がしっかりして、IT 化がすすんでいると、これに便乗すると効率的なISO9001マネジメントシステムを構築しやすいね。
2011.09.26
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【送料無料】「通貨」を知れば世界が読める私:1981年にアメリカ大統領に就任したレーガン大統領が行った施策が「レーガノミックス」だね。 大統領は「アメリの再生はなった」というが、浜氏はこの施策こそがドルのさらなる下落を引き起こす「終わりの始まり」だという。A氏:財政資金の厖大な投入と大幅減税によるバラマキ型の需要喚起策だったのではないの? しかし、大きなバラマキはインフレとなるのではないの? それがインフレにならなかったね。私:その原因の1つは、輸入の拡大だね。 供給は十分にあるからインフレにならない。 さらにドル高で、輸入品の価格は低下する。A氏:「浪費するアメリカ」だね。私:しかし、ドル高はアメリカの産業・企業にとっては苦しい。 こうして1985年の「プラザ合意」となり、ドル安が進行する。 しかし、アメリカの対外赤字はなかなか解消しない。A氏:そこに1987年に「ブラックマンデー」が起きるのだね。私:株価大暴落の引き金はベーカー財務長官が「このままいくとドルは大暴落になる。ドイツが金利をあげるからだ」という泣き言だったという。A氏:弱者の泣き落としだね。私:ドルの弱気発言に市場は敏感に対応して、ニューヨーク株は大暴落した。 当時、浜氏は、いつまでも借金をして財務拡大路線を放棄しないアメリカに苛立ちを感じていたので、この出来事に対して快哉を叫んだという。A氏:しかし、ブラックマンデーの衝撃はたいしたことはなかったね。私:浜氏は、日本のバブル経済のよる需要が、世界需要の上げ底をもたらしたためだという。 本来なら、この時点で、ドルは基軸通貨の座から滑り落ちていたのが、日本のバブルで首の皮1枚でつながったという。
2011.09.25
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【送料無料】「通貨」を知れば世界が読めるA氏:今朝の朝日新聞の一面トップはまた「ユーロ安」だね。 連日、トップだね。 12年前、熱気の中に発足したユーロは今、正念場にあると報じているね。 ギリシャのリスクの高い2年物国債の金利はいまや年80%。 イタリアやスペインの国債金利もジリジリ上がっている。私:通貨は統一したけれど、政策は各国の自主性に任されているというユーロの弱点が、対応の遅さに現れているようだね。 ところで、話は昨日の円の「隠れ基軸通貨」的な側面にふれよう。 1985年の「プラザ合意」で円高になった日本企業はアジア進出をはじめた。 これによりアジア地域は高度成長する。A氏:しかし、バブルも始まるね。 アジア諸国は金融引き締めを行う。私:同時に日本もバブル崩壊が始まる。 円高は1995年には1ドル70円代後半になる。 ここで円高対応としてで日本は超低金利の金融大緩和を行う。 すなわち、低金利の円を借り、高金利化したアジアに向かう投機資金が流れた。A氏:「円キャリートレード」だね。 超低金利の円を借り、ドルに換え、成長している金利の高いアジア各国に投資する。私:ところが1997年に日本は不良債権処理問題がピークとなった。 株も暴落した。 ヘッジファンドと彼らに資金を託していた日本の投資家も、日本国内の損失を埋めるための資金が必要になった。 このためのジャパン・マネーの大逆流が始まった。 アジアからの逃避は逃避を呼び、アジア通貨の売りにつながった。A氏:タイ、インドネシア、韓国と連鎖するね。 「アジア通貨危機」だね。私:浜氏は、「アジア通貨危機」の真犯人は表立っていないが日本であり、円であるとしている。 「アジア通貨危機」の背景に日本の地球経済を震撼させる世界1の債権大国の底力がひそんでいるという。 そして、日本にはその自覚と管理能力が不足しているという。 明日は、レーガン時代のアメリカ経済とブラックマンデーを救った日本との関係にふれよう。
2011.09.24
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【送料無料】「通貨」を知れば世界が読めるA氏:今朝の朝日新聞の1面トップは「ユーロ安止まらず102円台」という大見出しだね。私:基本的にユーロという通貨制度に構造的な弱点があったのでそれが露出した感じだね。 一昨日、列車に閉じ込められた時、駅の本屋で買った1ドル50円論者の浜矩子氏の「『通貨』を知れば世界が読める」の新書を集中して読んだが、そこにもユーロ危機が書いてあったね。 ヨーロッパで1つの通貨にしようという動きは最初からあったが、実現は不可能だと予想された。 それが1989年のベルリンの壁の崩壊で、急速に話がまとまりだしたという。A氏:何故だね私:ベルリンの壁崩壊でヨーロッパ人の中には記憶の底に眠っていた「統一ドイツへの脅威」がにわかに浮上してきたからだ。 当時のイギリス首相のマーガレット・サッチャーは、ほとんどパニック状態になったという。 フランスのミッテラン大統領は「ヒトラーの登場以来の歴史上の恐慌だ」とまで言ったという。 そこでドイツの一人歩きを許すのがまずいというのが当時の欧州各国の総意となった。 一方、ドイツも欧州各国に対して腰を低くして対応する必要があった。A氏:そこで、欧州各国とドイツの思惑が一致したというわけか。私:ベルリンの壁崩の4年後の1993年に早くも欧州連合条約で単一通貨ユーロの創設がきまる。 当初は、11カ国でスタートしたユーロ圏は今では17カ国。 しかし、リーマンショック以降、財政危機問題が次々と域内で伝染し始めた。 そして、通貨としてのユーロが統一されても、実際の金融政策については各国が主導権を握っているという構造上の欠陥が露呈しだした。A氏:一方、ユーロ安はどうなるだろうか。私:ヨーロッパ各国の多くは、輸出主導による経済再建をめざししているので、ユーロ安はプラス面あると著者はいう。 むしろ、ユーロ存続の危機の面を著者は指摘している。 明日は円の「隠れ基軸通貨」問題にふれよう。
2011.09.23
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一昨日、用事で山に囲まれた北の地方都市に新幹線で行き1泊。 昨日は仕事。 台風が近づいているので、用事を早めに切り上げ、午後2時頃の新幹線に乗る。 後で、この新幹線も運行停止したというからタイミングはよかった。 と思ったら、東京駅に午後4時頃定刻についたら、横浜に向かうJR は、東海道在来線、横須賀線、京浜東北線など台風の強風により全部、運休。 再開の見通しもたたないという。 もちろん、新幹線も運休。 台風直撃の首都圏にタイミングよく突入してしまった。 駅ホームは風と雨が横なぐりに来るので、これを避け駅の階段、コンコースの壁際に座り込んでいる人が多かった。 東海道在来線のホームに列車が停まっていて、乗客が運転再開を待って乗っている。 グリーン車に空きがあったので、そこに座る。 覚悟して4時間ほど座った。 もちろん、グリーン車も早くから満席状態。 その頃、京浜東北線がノロノロ運転で、運転再開したとアナウンスがあった。 思い切って、京浜東北線の経路を選択して移動した。 東京駅で乗ったときは座れなかったが、比較的空いていた。 しかし、次第にラッシュ以上のすごいこみ具合となって、乗り残しの人が次第に出てきた。 途中で、俺が立っている前の座席の人が降りたので、座れたので多少ラッキーだった。 東京駅を出てから、ノロノロ運転で実に3時間かかり、俺の家の最寄り駅についた。 通常なら、1時間もかからないところだ。 もう、11時だ。 家人が車で駅に迎えに来たのですぐに家に帰れたが、普段、ガラガラのタクシー乗り場には20人くらいの人が並んでいた。 もう、風と雨はやんでいた。 夕食はとっていないが、時間が遅いので軽く食事をして、入浴せず、12時過ぎに就寝した。 今朝、起きたら台風一過の快晴。 しかし、どこから飛んできたかわからない、小さな材木や、トタンのトヨのようなものが庭に落ちていた。
2011.09.22
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私:最近、新聞で放射能物質の「除染」という言葉が頻繁に出るが、今まで使い慣れていない日本語だね。A氏:広辞苑によると「除染」は「放射性物質や有害化学物質による『汚染』を取り除くこと」とある。 さらに「汚染」は「細菌・有害物質・放射性物質などによってよごされること」とある。私:「除染」は「殺菌」と異なり、意味するのは放射性物質や有害化学物質という「汚染物」は消えず、取り除くだけだね。 別な表現をすれば、「他に『汚染物』を移動する」だけということになるね。A氏:「責任転嫁」という言葉がある。 自分の罪過・責任などを他人になすりつけることだね。 これと同じで、「除染」は「汚染」を除去することでなく、「汚染を他に転嫁すること」だね。 あるいは、「汚染を他に押し付けとかしわ寄せ移動すること」ことだね。私:たしかに「除染」は、「汚染」が世の中から消えて行くような誤解しやすい日本語だね。 今、「除染」した表土の処置に困っているが、正確には、「除染」は「汚染転嫁」とか「汚染移動」とでもいうべきかね。 そういうと問題点が明確になるね。
2011.09.21
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A氏:昨日の朝日新聞に「自炊」という大きな見出しがあったので何かと思ったら、「買った本をバラバラにしてスキャナーで1枚ずつ読み込み、自分で電子データ化すること」だという。 語源はデータを「自ら吸いだす」に由来し、「炊」は「吸いだす」の当て字だという。 「広辞苑」にもそういう意味は載っていないね。私:厚い本もこの電子データをiPadなどで、手軽に電車で読めるね。 荷物にならないね。A氏:個人では手間なので、専門に行う代行業者が増えてきたという。私:著作権法ではグレーゾーンだというね。 これを図書館でやってくれると「順番待ち」がなくて助かるがね。 このデータが独り歩きして、販売ルートに乗ると海賊版になる恐れがあるね。A氏:読書も、急速に変わってきているね。 今年から来年にかけて、新製品が出てくるのではないかね。私:しかし、問題は中味・コンテンツだね。 紙の本だって、出版不況だという。 読書の形態が変わったからといって、コンテンツまで改善されるとは思わないがね。 もっとも、皆、近代日本の小説を読むようになったら日本語のためによいがね。
2011.09.20
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A氏:30年ほど前に、よく品質管理で「QC工程表」というのを聞いたが、ISO9001とはどういう関係があるのかね。私:ISO9001以前から、日本では「QC工程表」というのがあった。これがISO9001の「7.1 製品実現計画」の要求に該当するということで、一時、ISO9001を取得するときは、「QC工程表」が必要だということが言われたね。A氏:なんで「QC工程表」が脚光をあびたのかね。私:「QC工程表」は材料の納入から、加工されていく全工程を上から順に左端の欄に下に記号で連鎖した図を書き、この各工程に対応して右側の欄に、各工程の必要な加工条件などを数値で詳細に書いたものだね。 それは、ISO9001の「7.1 製品実現計画」のところに計画での明確化の項目として「b)製品に特有な、プロセス及び文書の確立の必要性、並びに資源の提供の必要性」と「c)その製品のための検証、妥当性確認、監視、検査及び試験活動、並びに製品合否判定基準」という2つの要求があるからだね。 「QC工程表」はこの要求に該当できると考えられたからだ。 ISO9001では、「注記1」でこのような文書を「『品質計画書』と呼ぶことがある」としているね。 さらに自動車部品のISO/TS16949 の附属書Aには「コントロールプラン」というのがあって、これも「QC工程表」によく似ているね。A氏:1980年代は、日本の品質が世界を制覇しだした頃だから、日本の真似だろうかね。私:品質は工程で作られるのだから、まず、全工程を明らかにして、それについての加工条件を明確にしているかをきちんと確認することは重要なことだね。A氏:だけど、どうも「QC工程表」は嫌われているようだね。 何故だろう?私:一つは文書の管理の手間が大変なことだね。 全工程書いてあるので、ある工程の加工条件が変わると変更が発生する。 だから訂正が大変だね。 それに品番ごとに書いてあると、中小企業でも数百品種をかかえているとそれだけ書かないといけない。 IT 化が進んでいない頃、全国にいくつかの工場がある大企業が、本社に「QC工程表」担当が一人いて、地方の工場を巡回して、実態と合わないと訂正していたね。A氏:ではその担当者がくるまでは、変更があっても「QC工程表」は実態と合っていないということかね。私:そこが「QC工程表」の弱点だね。 最近、ある工場でクレームが出て品質保証課長が本社から現場に来て、作業条件を変えたので不良はなくなった。 そうしたらその課長は「この条件に変えよう。後で『QC工程表』を替えておくからな」と言って帰っていった。 1週間後に変更された「QC工程表」が来た。A氏:その1週間の間、「QC工程表」と違った作業をしていたことになるね。私:別に問題ないのは「QC工程表」は全工程の一覧表であってスタッフ向けだけだからだね。 本当に品質を織り込んでいる工程ごとの作業は別の「作業指示書」とか「作業条件表」などで動いている。 作業者は「QC工程表」を見ながら作業をしていないね。 それに自動車のランプなど、材料の色が変わるだけで、工程は全く同じものがある。 こういうものは、品種がいくつもあろうと同じ「QC工程表」1枚でいい。 これはISO/TS16949では「ファミリー・コントロールプラン」と言っている。 まぁ、俺は「品質計画書」は作るが「QC工程表」は作らないね。
2011.09.19
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私:今朝の朝日新聞の書評欄を見て、図書館に予約したい本が登場したよ。A氏:ようやく予約する気になった本があったのかね。私:次の4冊だね。 他にオーム真理教や中国の清時代に日本の中国の尊敬の念から蔑視へと変わる中国観に関するのがあったがあまり興味をそそられず、やめにした。 例によって4冊の図書館の「内容紹介」を示しておく。1.「密売人」佐々木譲著・角川春樹事務所11年8月刊待ち数231 「内容紹介」 10月下旬の北海道で、ほぼ同時期に3つの死体が発見され、それぞれの事件は個々に捜査が行なわれた。 次に自分の協力者が殺人の狙いになると直感した佐伯警部補は、ひとり裏捜査を始めるがーー。2.「決断できない日本」ケビン・メア著・文春新書11年8月刊待ち数50 「内容紹介」 「沖縄はゆすりの名人」報道で更迭された米国務省元高官が明かす事件の真相。 対日政策30年のキャリアを持つ外交官が、沖縄基地問題、トモダチ作戦の内幕、日本の政治家たちへの評価など、米国政府のホンネを激白。3.「福島原発の闇・原発下請け労働者の現実」堀江邦夫/文・水木しげる/絵・朝日新聞出版11年8月刊待ち数9 「内容紹介」 「9年福島原発の"闇"を描いていた原発ジプシー」の堀江邦夫、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるが、1979年福島原発の"闇"を描いていた。 3・11以降の全ては当時から始まっていたことがわかる。 幻のルポ&イラストが、圧倒的迫力で蘇る。4.「福島の原発事故をめぐって・いくつか学び考えたこと」山本義隆著・みすず書房11年8月刊 一刻もはやく原発依存社会から脱却すべきだ。 原発ファシズムの全貌を追い、容認は子孫へ犯罪であると説いた『磁力と重力の発見』の著者が、これまで考えてきた、そしてあらためて考えた原子力発電に反対する理由。 それから、新聞広告で浜矩子氏の「誰が『地球経済』を殺すのか」というのがあったので、図書館を検索しがない。 図書館ではまだ、未購入のようだ。 代わりに図書館にある次の本を予約した。5.「死に至る地球経済」浜矩子著・岩波ブックレット10年9月刊待ち数1 「要旨」 解消されないデフレに苦しむ日本。 「ギリシャ問題」で財政破綻の脅威を最初に世界にみせつけたヨーロッパ。 景気の二番底を迎えようとするアメリカ。 高度成長を見せつける中国。 2008年9月の金融大激震「リーマン・ショック」から2年、この間の地球経済は、どのような顛末をたどり、そして今、どのような状況に到達しているのか。 グローバル経済の新しいあり方を視野に入れ、現状を分析し未来を模索する。
2011.09.18
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A氏:今朝の朝日新聞の「耕論」欄の「政治家と言葉」という見出しで、例の鉢呂吉雄・前経済産業相の「失言」をとりあげているね。私:音楽評論家の渋谷陽一氏と福島在住の詩人の和合亮一氏の意見がのっているね。 渋谷氏は「世間は政治家の失言を求めている」として、官僚的な生気のない言葉でなく「肉体性のある言葉」を求めているという。A氏:渋谷氏は、それがポジティブな言葉であれば、世間の喝采を浴び、ネガティブであれば「失言」となるという。私:詩人の和合氏は、鉢呂氏は「死のまち」で何を感じ、指し示そうとしたのか、真意を問うためのディスカッションをすべきだという。A氏:しかし、鉢呂氏はただ謝っているだけで、言葉の真意を伝えようとはしてはいないね。 深い意味はなかったんだね。 軽口だね。 過去の政治家の失言と質が異なるようだね。私:この「耕論」欄の右隣の頁に「記者有論」欄があり、ここで福島総局の小寺陽一郎氏の「死のまち」に関する記事がある。 小寺氏は、取材で浪江町の現地に入ったが、草木が茂る現地を見て「死」という言葉を一度も連想しなかったという。 浪江町の役場のある職員は震災時にしがみついたという柱をさすり「ここに来るともどりたくなる。もどりたいだけだぁ」と言っていたという。A氏:鉢呂氏は、何を見ていたのかね。私:住民がどう思っているかという視点が抜けていたのかね。 政治家としては致命的だね。 しかし、日本語の語彙が正しく使われなくなったのは時代のせいかも知れない。 今朝の朝日新聞のbe誌では直木賞の選考委員でもある作家浅田次郎氏のインタビューがあるね。 そこで若手作家の作品を読んで何か変化を感ずるかという質問を受けている。 浅田氏は「使う語彙が貧困になってきたのを痛感する」という。 原因は古いものが読まれなくなったからだという。 読書量が減っているという。A氏:近代小説の読書が重要なんだね。私:水村美苗氏が「日本語が亡びるとき・英語の世紀の中で」書いているように、彼女はアメリカの学校生活では、ヒマがあれば、日本の「近代文学」に読みふけっていたという。 だから、日本語の衰退を実感するのだろうね。 政治家ももっと近代小説を勉強すべきだね。 短い格言だけでなくてね。 そうすれば、渋谷氏の言う「肉体性のある」ポジティブな発言ができるのではないかね。
2011.09.17
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私:リーマンショックは突然来たが、欧米を中心とする世界経済危機はジリジリ来ているようだね。 各国ゼロ金利、金融緩和とかって日本がやったようなやり方をとっているが、経済は一喜一憂しているだけで、傾向は悪化の方向に向かっているようだね。 昨日の朝日新聞の「クルーグマン・コラム」ではポール・クルーグマンが「スペインとイタリアの国債を買え」と題して、ギリシャよりも経済規模の大きいスペインとイタリアの国債を、欧州中央銀行は買うべきであるとしているね。A氏:俺もこのコラムを読んだが、財政危機のギリシャは、その責任は国民が負うべきだと、「道徳主義者」の危険性を指摘しているね。 そして同様の考えでスペインとイタリアに対応するのは危険だとしているね。 欧州の指導者たちが、我が身の救済のため、借金した政府を罰することにあくまで固執していることを問題視している。私:昨夜のBS 8チャンネルのプライムニュースでは、「リーマンショック3年、金融危機は再燃する?」として、浜矩子氏を中心に世界の経済危機を論じていたが、このままいくと世界恐慌になりかねないと警告していたね。 各国は、国内の財政危機を脱するために、金融緩和をしているが、今は、グローバル化で、金は世界を駆け回り、発展途上国や金や石油などの投機にまわり、かえって経済を悪化させているだけだという。A氏:まだ、各国が国家として多少閉鎖的な時代に意味のあった市場経済主義が、国の制約が弱くなったグローバル化で、かえって弊害になっているんだね。 荒れ狂うカネの虎はまだ、オリには入っていないね。私:それに浜氏は、日本は世界1の債権国なのに、貧困者の増加はおかしいという。 富の分配の問題だという。 そして我欲の経済を変える必要があるとしているね。A氏:今朝の朝日新聞の「耕論」欄は、「世界金融危機を防げ」という見出しだが、榊原英資氏は「恐慌といわないまでも、世界は同時不況の局面に入った、というのが私の認識だ」と言っているね。 まずは、思い切って財政出動を提言している。私:この欄のもう一人の論者のロバート・フェルナンド氏は、経済成長論者だね。 言葉でいうと経済成長は簡単だが、どういう新技術やサービスが生まれ、それによる新産業で雇用が拡大しつつあるという具体的なことは全くない。 経済成長論者の典型的な弱点だね。 お念仏だけだね。 いずれにせよ、東日本大震災からの復興や原発問題の国内問題に気を取られている間に、ジワジワと次第にスピードを上げながら来る世界的な経済危機には目を離せないね。
2011.09.16
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A氏:こないだの鉢呂吉雄経済通産相の「死のまち」失言による辞任劇があったが、今朝の朝日新聞で「社説余滴欄」で、大野博人氏がとりあげているね。 君もブログ「『死のまち』鉢呂経産相辞任」でとりあげているね。 私:大野氏は、本人に思慮が足りないにしても、閣僚辞任までの事態の進み方は異様だとしているね。A氏:「死のまち」は英語のメディアは「ゴーストタウン」と訳しているという。 そして、「ゴーストタウン」という言葉はすでに、「死のまち」の言葉が出る前に、多くのメディアで使われていて、そのときは問題にされなかったという。 それなのに、同じ意味の「死のまち」が発言されると大問題になるのはおかしいというのが大野氏の主張の根拠のようだね。私:俺は「死のまち」と「ゴーストタウン」では意味が違うと思うね。 「ゴーストタウン」は、人が戻れば、また、前の活気がもどるというニュアンスがある。 しかし、「死」の言葉は重い。 「死」には再生がないように「死のまち」には永久に復活はないというニュアンスがあると思うがね。 それに鉢呂大臣が「死のまち」」と言わないで「ゴーストタウン」と言ったとしても、大臣の立場では観光客的な姿勢は問題になったのではないかね。 それは「放射能をつけちゃうぞ」で致命的な姿勢の欠陥を露呈したね。 いずれにせよ、「語るに落ちる」で言葉を大事にする政治家の本業としては軽すぎて適任ではないと思うね。
2011.09.15
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午前中、用事で市街地に出たが、晴天で日光にあたるとものすごく暑い。 日陰を選んで歩く。 一旦、家に帰り、午後3時過ぎ、久しぶりに自然公園のウォーキングに出かける。 行きは木に囲まれて、日の当たらない公園の尾根のアップダウンする道を歩く。 直射日光に当たらないので、そんなに暑くないが、汗は出る。 知人は、この公園の生物をよく観察して歩いていて、秋が近いので生物の変化に敏感だが、それを聞いて、自分のウォーキングは、自然の観察よりも、歩きながら思索している時間が多いのに、気づく。 あまりまわりをよく見ていない。 それでも、蝉の声がめっきり減ったのはわかる。 秋が近い。 夏バテも回復したようだ。 節電で大騒ぎしたのはなんだったのだろう。 それを思索しながらウォーキングしていた。 午前中、歩いた分を入れて、合計15237歩のウォーキング。
2011.09.14
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A氏:君のブログで、最近、読書の項目が減っているような気がするね。私:夏バテのせいもあるが、好奇心を誘う本がなかなか雑誌や新聞の書評に登場しないのも原因だね。 だから、自然に図書館の予約が減ってしまい、それに図書館の貸出待ちが加わり、読書に空白ができやすくなったね。 インプットが減ったんでアウトプットも減った。 書評からだけでなく、図書館の棚をぶらついて、適当に棚にあるのを選ぶという手もあるね。 来週辺りからトライしてみようと思う。A氏:本屋はあさらないの?私:買うとまた本の山になる。 せっかく、片付けて本棚が空になったのにね。 だから、ちょっと立ち読みして良いと思ったら、メモして図書館で探す手もあるね。 ところで今、書評などで図書館に予約してある本は下記の5冊だね。 図書館で示した要旨とともにあげておく。 手にするまでは後、2、3ヶ月は待つだろうね。1.「東京難民」福沢徹三著・光文社・11年5月刊・8月7日予約・今日現在待ち数13 「要旨」 金のねえ奴は、野たれ死ね。それがこの街の掟だ。 私立大学の3年生、時枝修はある日、学費の未払いを理由に大学を除籍される。 同時に両親からの仕送りが途絶え、実家との連絡もつかなくなった。 何が起きたのかわからぬまま、修はやむなく自活をはじめるが--夢をかなえるはずの大都会には、底なしの貧困と孤独の荒野が広がっていた。 平凡な大学生の転落と放浪を通じて、格差社会の傷口をえぐる青春巨編。2.「突然、僕は殺人犯にされた・ネット中傷を受けた10年間」スマイリーキクチ著・竹書房・11年3月刊・8月28日予約・今日現在待ち数11 「要旨」 1999年。身に覚えのない事件の殺人犯だと、ネット上で書きこまれ、デマが広まった。 それからずっと誹謗中傷を受け続けた。 顔の見えない中傷犯たち、そして警察、検察--すべてと戦った10年間の記録。ネット中傷被害に遭った場合の対策マニュアルも収録。3.「東電帝国 その失敗の本質」志村嘉一郎著・文春新書・11月6月刊・8月26日予約・今日現在予約待ち20 「要旨」 札束で政治家を、天下りポストで役所を、寄付金で学界を、潤沢なPR費でマスコミを支配し「原発安全神話」をつくりあげてきた東京電力。 元朝日新聞電力担当記者が、長年の取材を元に「驕りの帝国」の実像を描く。4.「隠された原子力・核の真実 原子力の専門家が原発に反対するわけ」小出裕章著・創史社・10年11月刊・6月1日予約・今日現在待ち数49 「要旨なく目次紹介」 被曝の影響と恐ろしさ:核の本質は環境破壊と生命の危険:原子力とプルトニウムにかけた夢:日本が進める核開発:原子力発電自体の危険さ:歪められた二酸化炭素地峡温暖化説:死の灰を生み続ける原発は最悪:温暖化と二酸化炭素の因果関係:原子力からは簡単に足を洗える:核を巡る不公正な世界:再処理工場が抱える厖大な危険:エネルギーと不公平社会。5.「養老孟司の大言論 1・希望とは自分が変わること」養老孟司著・新潮社・11年2月刊・7月8日予約・今日現在待ち数26 「要旨」 人は死んで、いなくなる。ボケたらこちらの勝ちである。 木の葉のつき方にも複雑な規則がある。 問答無用、ドカンは困る。 私は純粋行為主義者である。 人間の実質は不平等だが、民主社会は平等を要請する。 「良識は万人に与えられている」 9年間40万字を費やし、到達した「大言論」シリーズ。全著作リストつき。
2011.09.13
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A氏:先週、統合マネジメントシステムの話が出たとき、ISO9001、ISO14001、OHSAS18001規格の3つの共通例として、方針の要求があげられていたね。 ISO9001は品質方針、ISO14001は環境方針、OHSAS18001は労働衛生方針だね。 これ以外に、共通する部分はあるの?私:マネジメントシステムとしての共通部分は圧倒的に多いね。 まず、ISO9001の「品質目標」に対して、ISO14001の「環境目的・環境目標」、OHSAS18001の「労働安全衛生目標」があるね。 次に、組織だね。A氏:役割分担、組織の責任・権限の明確化要求か。私:それから、教育訓練だね。 これもISO9001と同様に、英語はトレーニングTrainingだね。 次に文書管理はISO9001とまったく同じだね。 記録の管理、内部監査も共通でいける。 マネジメントレビューも同じ。 不適合製品はISO9001にしかないが、是正・予防処置も同じだね。A氏:逆にISO9001にないものを聞いたほうが早いかね。私:まず、ISO14001では、自分の企業活動の「環境側面」の「特定」だね。A氏:「決定」でなくて「特定」だね。私:OHSAS18001では、同様に自分の企業活動の「危険源」の「特定」だね。 それに環境も、労働安全衛生にはそれぞれ固有の法律が直接からむ。 自社の「環境側面」「危険源」に関係する法律を「特定」することが必要だね。 そして、それらの法律を守っているかをマネジメント側は評価しないといけないね。 後、緊急事態の対応というのがある。 まぁ、マネジメントシステムとしては共通点のほうが多いから、統合すると簡素化できるね。 管理規定がマニュアルに吸収されていて管理規定ゼロで、マニュアルだけのいわゆる「シングルマニュアル」の企業があるね。 大体、ISO9001のマニュアルが50頁くらいだから、環境と労働安全衛生を追加統合してもせいぜい5頁くらい増えるくらいだね。 帳票も環境、労働安全衛生でそれぞれ5つくらい増える程度だね。 統合したほうが、別々にするよりすっきりするね。
2011.09.12
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A氏:野田内閣の鉢呂吉雄経産相が内閣発足から9日目で辞任だね。 福島視察の後の記者会見で、原発周辺の自治体を「死のまち」と表現したことと、記者団の一人に「放射能をつけちゃうぞ」と言ったことなどが問題になったようだね。私:「死のまち」というのは日本語にあるのかね。 別に死体がゴロゴロころがっているわけでないからね。 カタカナ英語での「ゴーストタウン」のほうが正確ではないかね。 広辞苑では「住民が離散して、ほとんど無人となった町。廃山になった鉱山町など」とあるね。A氏:鉢呂大臣は「死のまち」以外に適切な言葉がみつからなかったという。 しかし、「ゴーストタウン」的な状況であることは事実だろうね。 それを言いたかったのだろうね。私:誰が見たって「ゴーストタウン」なんだから、問題になったのは、表現でなく、立場上、こういう発言を平気で言うという神経を問われたのだろうね。 珍しいものを見た観光客のような傍観者的な発言だね。 当事者心理では言えない言葉だね。 当事者心理としては「ゴーストタウン」を見て、唖然として沈黙あるのみだろうね。A氏:「放射能をつけちゃうぞ」については本人は発言の記憶がないというが、いかにも言いそうな人だね。私:視察を観光と間違えているのは「死のまち」発言と似ているね。 この重要なときに大臣としての資格はないね。 こういう人が早々に辞任したのはむしろ適切だが、次になる人がどういう人かが心配だね。 以前、復興担当相の松本龍氏の例もあるからね。 民主党は人材不足だね。
2011.09.11
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私:昨日、孫の幼稚園の「敬老のつどい」に行ってきたよ。A氏:敬老の日は9月19日だが、ずいぶん早いね。 しかし、君のブログでは、この時期になると、幼稚園の「敬老のつどい」が登場するね。 最初は、2008年の「幼稚園で『敬老のつどい』」、次に2010年の「幼稚園・敬老のつどい」だね。私:2008年は、上の孫のときだね。 今、小学3年生。 2010年のときから、下の孫になるね。 例年通り、同じように10時に開始。 まず、幼稚園の講堂で園児がクラスごとに歌を歌った。 元気な声だね。 それから、各クラスの教室に30人くらいに別れてそれぞれの園児の祖父、祖母が集まり、園児と対話する。 祖父、祖母がきている園児は半分くらいだね。A氏:来ない人は、遠方にいるか、病気などで来られないのかね。私:そうだろうね。 なくなっている家庭もあるかもしれないね。 それに、祖母が多くて、祖父は少ないね。 毎年、祖父、祖母が紙芝居をやるのが恒例だが、俺は、恒例を破るのが得意だから、簡単な小道具を持っていって手品をやったよ。A氏:園児は喜んだだろうね。私:そうだね。 それから、机6つくらいに分かれて給食を一緒に食べて散会となった。 天気は晴天で、1日楽しい日だったね。 しかし、この園児たちが成人するときは、日本はどうなっているだろうか。 俺たちはもうこの世にいないだろうが、心配だね。 安心して死ねないね。
2011.09.10
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一昨日、山に囲まれた地方都市に用事ででかけ、1泊して昨日帰った。 東京より北にあるその都市では日中は東京並だがもう朝晩は、寒いくらいである。 もう、秋である。 気がついたのは、空気がおいしいことである。 今朝の新聞では、多くの東北人が他県に流出しているというが、みな、おいしい空気をもとめているのだろうか。
2011.09.09
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A氏:今朝の朝日新聞で「『基準あいまい』食に不安」という見出しで、まず、スーパーで国産牛が「検査済」シールが貼ってあっても客の手は伸びないと報じているね。私:先月、福島県の知人からお中元として十数個入のモモを送ってきた。 この知人は、ここ数年交流はないのだが、毎年夏にお世話になったお礼だと言って未だに福島名産のモモは毎年きちんと送ってくるんだね。A氏:福島県は全国2位のモモの産地だというね。私:送ってきたモモの箱の中にシートが入っていて、そこに県知事の顔写真と文章があって、放射能は安心だという趣旨が書いてあった。 残念ながら、測定値は書いてなかったね。A氏:しかし、新聞によると、福島県産のモモは、今、平年の半値だというね。 それも7月までは1割ほど安かったのが、7月下旬に例の汚染牛肉の問題が出てから、福島県産の食品に連鎖して「食」全体に不安が拡大して、モモにも影響が出たという。私:汚染牛の問題は、牛肉にとどまらず、拡大したね。 俺は、送ってもらったモモはおいしくいただいたがね。
2011.09.08
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私:新聞で毎日、「各地で観測された大気中の放射線量」が掲載されている。 それを見て、どうもわからないことがあるんだね。A氏:何が?私:もう福島第1原発の水素爆発以後半年になろうというのに、原発周辺の大気中の放射線量が東京、埼玉、千葉、横浜あたりより、依然として100倍くらい高いことだね。 例えば、横浜は0.027マイクロシーベルトなのに福島の浪江は7.1マイクロシーベルトだ。 6ヶ月の間に、雨も降り、台風も来たりして大気はかき回されているのに、依然として、この差はあまり変化していない。A氏:もう、福島第1原発からは新しく、放射能物質は放出されていないはずだね。私:地上に降り積もった放射能物質が大気中に放射線を放失しているのだろうか? ただ、毎日、数値を並べるだけでなく、解説がほしいところだね。
2011.09.07
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私:どこかで、経済アナリストの水野和夫氏が、歴史的に人口では富者は2で貧者が8の割合であると言っていたことが、その後、頭から消えないんだね。 戦後、その2対8が世界規模に拡大したという。A氏:自由貿易で富者の先進国が2で貧者の開発途上国が8というわけか。 当時、共産主義を目指したソ連圏にも貧しい人はいたし、ソ連崩壊で、資本主義にもどったね。私:それが、グローバル化で、先進国内の富裕な中間層が崩壊して、国単位で富者が2で貧者が8になっているという。A氏:先進国の経済が苦しくなっているね。 こないだのイギリスの若者の暴動も背景にその流れがあるのかね。私:日本も中間層が崩壊して、富者2、貧者8になるのかね。 もうなっているのかね。 長い目で見ると、人間は政治的にはいろいろやっているがあまり進歩していないようだね。 マルクスは貧富の差を資本主義の問題としてとりあげているようだが、それ以前からもそうだったようだね。 何故かね。 何か人間社会として本質的な問題があるのかね。 動物社会もそうなのかね。
2011.09.06
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A氏:君は、ISO9001規格などのマネジメントシステム規格は、ISOの規格でも特殊だと言っていたね。私:ISOの規格は製品規格が中心だから、明確な数字表現が中心だね。 戦後すぐに、ISOネジと言って、ネジの国際規格があったね。 当時はイソネジと言っていたね。 ネジがインチネジ、メートルネジとあったのを国際的に共通なネジ規格を作ったんだね。 もちろん、ネジという製品の規格だから、ネジ径だのピッチだの数字が中心だね。 規格によっては、材質など、物理的、化学的な固有名詞が並ぶ。 ズバリ、それに該当する製品をイメージできる。A氏:ところがマネジメントシステム規格は、そういう言葉が登場しないというわけだ。 法律に似ているね。私:法律は期限などの数字があるが、ISO9001にはそれすらない。 例えば「記録の保管期間を定めよ」とあるだけで、実務上必要な何年保管するのかは、企業が独自に決めなさいとなっている。 ISO9001は保管期間さえ、決まっていればいいわけだ。 実際の企業活動には、具体的な期間を定めないと動かないから、その意味でISO9001は製品規格と違い抽象規格だね。A氏:売上伝票などは、税法かなんかで、5年保管とあるそうだね。私:その場合は、各企業は最低5年と定めることになるだろうね。 だから、自動車部品の品質マネジメントシステム規格のISO/TS16949では、親切に「記録の管理は、法規及び顧客要求事項満たすこと」という追加要求があるね。A氏:記録の話になるが、保管期間は、最低期限なのか、超過を許さないのか、それから廃棄の方法、例えば、シュレッダーにかけるとかまで明確に定めるのかね。私:保管期間の定義は、企業なりに明確に定めることになるね。 廃棄もそうだね。 ISO/TS16949では注記に「記録の廃棄は消去を含む」とあるが、これは電子媒体の記録のことかね。A氏:毎日発生する記録保管を3年とすると、毎日、3年目がくるから、実務上は毎日、3年経った記録を廃棄しないといけいない理屈になるね。私:その場合は、「保管期間を超えたものは、1年以内に廃棄とする」とでも定めておけばいいだろうね。 毎日でなく、1年以内のある時期にまとめて廃棄すれば、よいことになる。 企業がやりよいように決めることだね。 ISO9001規格を具体的な実務に解釈するのは、各企業の仕事だね。 その点が、解釈が厳密に一義的に決まっている製品規格と基本的に異なるね。A氏:ISO9001規格を実務に下ろすのは企業の自由度が高いから、効率的なシステムを作るには企業側の個性にあった具体化の知恵が必要だね。私:ISO9001の導入に企業の「知的体力」が必要だというのは、マネジメントシステム規格の抽象的な性格からきているね。
2011.09.05
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私:昨日、散髪に行ってきたが、待つ間、積んであった先週の週刊誌を拾い読みした。 面白かったのは、先週発売の「週間現代」だね。A氏:例の島田紳助の引退会見に関係した特集が出た週だね。私:面白いのは、菅首相の後の次期首相に誰がなるかという予想記事だね。 結果が出てから振り返って過去の予想が当たっていたかという興味があるね。 タイトルは「おバカすぎ『民主党代表選』全内幕」とあり、この記事の最後に「さよなら財務省のポチくん・政治生命をなくした野田佳彦」とあるね。A氏:野田氏は選出圏外という予想だったんだね。私:野田氏の党内不人気は見るも無残で、菅グループや鳩山グループにも蹴られたとあるね。 野田氏には勝負勘も運もない、民主党でもっとも「勝負弱い男」と厳しいね。A氏:それが翌週の代表選の第1回投票で前原氏を抜いて2位。 そして決選投票で海江田氏を抜いて逆転し代表に決定だね。 野田氏には「勝負勘」も「運」もあったということかね。 民主党でもっとも「勝負強い男」になったね。私:「財務省のポチ」が「救国のドジョウ」になったね。 デフレ、欧米の慢性的な経済不振、超円高、東日本大震災と追い込まれた今後の日本政治の運命はどうなるかね。
2011.09.04
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私:健康食品のテレビコマーシャルに、年をとっても元気な俳優などが 「この健康食品を愛用しています」 と言っているね。 これはおかしいね。A氏:何が?私:その健康食品を愛用する以前から、その俳優たちは健康だっただけだと思うよ。 大体、年をとっても健康なのは、若い時からの積み重ねだね。 その頃、その健康食品は存在しなかっただろうね。 遺伝もあるだろうね。 A氏:コマーシャルの健康食品をとらなくても健康だということか。 「私は、この健康食品をとらなくてもこれだけ元気です」 と言っているようなものか。 なるほど、矛盾だね。私:サプルメントでも同じだね。 魚数十匹の栄養素が1粒のサプルメントにあるという。 頭の働きにいいという。 そのサプルメントのコマーシャルに、学者が出ている。 しかし、その学者の子供の頃は、「目刺し」1匹の粗食だったかも知れないね。 これもこの種のコマーシャルの矛盾だね。
2011.09.03
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私:畑村氏は、原発事故で東電が乱発する「想定外」という言葉を厳しく批判しているね。 この事故は東電の「組織事故」というより、「原子力村」の「共同体事故」だという。 畑村氏は、東電福島原発事故調査委員会の委員長だから、その方向で結論が出るだろうね。 原発というのは、冷却に水を使うから、アメリカでは川の近くに設置される。 日本は海水を使うので海辺に設置される。A氏:その点、最初、GEから指導を受けて日本が原発を作るときは、津波という日本独自の災害の問題を大きくとりあげるべきだったね。私:地震については、いろいろ手を打っていたようだね。 香川県多度津町に工学研究所があり、世界最大級の大型高性能振動台を使って原発施設の耐震安全性を確認するための実証実験を行っていたという。 1982年に始まり、2005年までやっていたという。 ところが、この試験所は2005年に閉鎖される。A氏:何故だね。私:「安全性を確認するための耐震試験をやり尽くした」からだという。 「原子力村」の傲慢さのあらわれだね。A氏:原発災害発生時に備えた無人操作ロボットの開発も予算をとってすすめていたのが、「災害は起きない」ということで途中でやめていたのと似ているね。私:今回、福島原発事故では原子炉本体は破壊されていない。 周辺の電源がやられたのが致命的だったね。 これを「周辺事故」というが、実は2007年7月の新潟の中越沖地震で柏崎刈羽原発も本体は破壊されなかったが、「周辺事故」があった。 この経験が福島原発に生かされていなかったという。 ところで、今回の震災で世間であまり注目されないが、畑村氏が気になったのは福島県須賀川市の農業用ダムの決壊だという。A氏:ダムの決壊は珍しいね。私:大抵の構造物は安全率が「3」だが、ダムは決壊すると大事故になるので安全率が「4」に設定されているのだという。 それが決壊した。 人間のやることには絶対はないことをつくづく感ずるね。
2011.09.02
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私:津波対策には2種類の方法がある。 1つは「対抗する」 もう1つは「備える」 「対抗する」とは主に防潮堤の建設などのハード面での対策だね。 「備える」は避難訓練の徹底や防災訓練などのソフト面の対策が中心となるものだ。 そして、最初は「備える」だったものが、次第に「対抗する」が主流になってきたという。A氏:何故だろう。私:一つは、1960年の「チリ地震」のときの津波の到来のとき、10メートルの巨大防潮堤のあった宮古市は、これが機能して人的被害がなかったことだね。 これにより、各地で津波対策の防潮堤が作られ出した。 その背景には、土木技術の進歩もある。A氏:「対抗する」という考えが中心になったのは、日本が高度成長期を迎え出した頃だね。私:ところが東日本大震災の津波で、これらの防潮堤は木っ端微塵に破壊され、大きな人的被害を出したんだね。A氏:防潮堤があることで安心して、防潮堤の力を過信して逃げなかった人がかなりいたらしいね。 自然の力には、結局、人は対抗できないのだね。私:「備える」ということを重視していた地域は人的被害は比較的少なかったという。 宮古市の姉吉地区には1933年の昭和三陸津波の教訓から「ここより下に家を建てるな」という一文を書いた石碑があり、石碑より高い場所に住み続けていたという。 だから、今回の大津波でもこの地区は一軒の被害も出していないという。A氏:防波堤の効果はなかったのかね。私:著者は、過去の防波堤がないときよりも人的被害は減っているので、効果は認めているが、「対抗する」という発想から、「備える」という考えを軽視すると、被害は大きくなるという。 防潮堤は津波に「対抗する」というより、「いなす」「すかす」というものであるべきだという。A氏:「備える」という考えの中に、できるだけ、津波の到来を遅らすという考えで防潮堤を作るということかね。私:「天災は忘れた頃にやってくる」というが、過去を忘れないことも重要だね。 今日は、関東は防災の日だ。 88年前の関東大震災を忘れないために、このような日をもうけつことはいいことだね。 明日は、東日本大震災のもう一つの災害である原発事故についてふれよう。
2011.09.01
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