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仮想儀礼(下) 私:下巻がようやく俺の順番がきて図書館から借りられた。 上巻を読んだブログが8月9日だから、約5ヵ月半の間が空いたね。A氏:こういう連続した小説は、あまり間が空くと上巻の記憶がなくなるのではないの?私:そうでもないね。 下巻を読み出したら、結構、上巻のことを思い出すことができたね。 下巻も、上巻同様、4百頁を超える大著だね。 上巻では、宗教団体みたいなものを作り出した一サラリーマンをやめた主人公が、次第に成功していくまでを描いているが、最後に、ある大手の宗教団体に買収されそうになる。 この話を蹴るところで終わっている。 下巻は、それを受けてその宗教団体のいやがらせなど、次第に、敵対する勢力の抵抗にあうようになる。 信者の中には、親とうまく合わず、出てきた女性もいる。 その親が、娘を帰せと叫ぶ。 マスコミもそれを取り上げ、スキャンダルのように扱う。 ある大政治家の家族がからんでいて、そのしつこい攻撃にもあう。 主人公は、もともと、神仏を信じているわけでもないので、冷静なんだが、次第に自分の意図とはかけ離れた行動を信徒がしだす。 最後に殺人事件まで発生する。 自壊していく過程が詳細に描かれているね。 サスペンス的なストーリーで思わず、一気に読んだね。 しかし、エンターテイメントとして時間つぶしにはいいが、一体、俺はこの本から何を得たのだろうかと思うと、何か当たり前の話を聞いたようで特に強い印象が残らなかったね。 年のせいかね。 すれてきたのかね。 余程の意外性がないと感銘しなくなってきたのかね。
2010.01.31
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私:昨夜、静岡に1泊し、今、帰ったところだが、いやー、昨日はまいった、まいっただよ。 新幹線停電事故に巻き込まれたよ。A氏:今朝の新聞の一面トップに「新幹線停電 3時間不通」とあり、「東京--新大阪 15万人に影響」とあったね。 品川--小田原間で上下5本が駅間に停車して、約3100人が3時間以上も車内に閉じ込められたというね。 車内は空調は停止し、トイレも流れない。 車内販売のジュースなどの飲み物は売り切れ。 すごかったらしいが、君も閉じ込められたのかね。私:事故が起きたのは、午後2時頃だが、俺はその頃、新幹線に乗ろうと東海道線で小田原駅まで来て降りた。 ところが、小田原駅の新幹線のホームに出たが列車は動いていない。 しばらく待ったが、駅のアナウンスでは見通しが立たないようだ。 駅員に聞いたら、3、4時間はかかりそうだという。 それなら、小田原から東海道線の各駅停車で静岡に行ったほうが確実だ。 そこで、特急料金を払い戻してもらい、各駅停車に乗り換えたよ。 午後5時前には静岡駅に到着。A氏:その頃、ようやく運転再開になったようだね。 君の判断は正解だったね。私:正解であろうとなかろうと、明るいうちにチェックインの予定だった静岡のホテルには、暗くなってから到着だから、俺も被害者だね。 15万人のうちの1人だね。A氏:関東、東海は天気は快晴だから「天気運」はよかったが、君の「交通運」は最悪の日だったね。私:今日は、昼間、用事を終わって、午後3時に帰途についたが、新幹線の新富士駅から見える富士山は、快晴ですばらしい全景を展開していたね。 今日は「天気運」「交通運」は最高だったね。 それにしても、新幹線の停電事故で3時間は過去最大だという。 よりによって、それにぶつかるというのは、最悪だが、室内に閉じ込められなかったのは不幸中の幸いかね。
2010.01.30
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このブログで、上の前歯の治療経緯を書いている。 初回が、昨年11月の「上の前歯の抜歯」だ。 2回目が、翌12月の「上の前歯の欠け」だ。 先週、上の正面の前歯3本が仮歯だったのが、正規の歯ができたので、歯茎に接着し、一方を生歯に金具で固定して、一応、治療は終わった。 このとき、治療費2万5千円。 最初の歯の欠けから、2ヶ月かかった。 治療費は総計約5万円だ。 歯の治療費は馬鹿にできない。 これで一段落と思ったら、今度前歯の正面がきれいになったので、隣の2つの歯が少し虫歯になっていて色が悪く、それがクローズアップしてきた。 医者がこれをついでに治療しようと言う。 第2次の治療だ。 昨日、2つの歯を削り、型をとった。 2つの歯には、かぶせ物をするという。 来週、そのかぶせ物をする治療をするが、また、2万円くらいを覚悟しないといけないようだ。 そうなると、1次、2次の治療合計は7万円くらいになりそうだ。 まぁ、来週で治療は最後だろうが、昨年11月にガリガリで前歯が欠けたとき、7万円の出費にリンクするとは思わなかった。 この年になると、余年はすくないから、これで歯の治療は終わりか。 この歯は、死んでも骨とともに残るのか。 冥土の土産となるのか。
2010.01.29
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昨年、引っ越してきたこの家は、ある大手の建築会社が作ったものだ。 先日、留守中に、その建築会社のアフターサービス部門の人の名刺がポストに入っていた。 名刺の裏には、10年定期点検の時期が来ているが、お電話してもかからないので訪問したとメモ書きがあった。 この中古は、不動産会社の仲介だが、前の持ち主との連絡がよくなく、この家が建築会社の無料10年点検サービスがあり、メンテナンスもしてくれるという情報を持っていなかった。 建設業者も、持ち主が変わった情報を持っていなかったのが原因だった。 昨日は、屋根の業者も一緒にきて、点検がはじまった。 屋根の専門は、屋根にのぼり、入念に点検をしていた。 内部の専門は、家の中の床、壁、天井、床下、建具なども点検した。 2時間くらいかかった。 それぞれの専門だから器用にテキパキと仕事を進めていた。 屋内の点検は、点検しながら、簡単な修理はしてくれた。 2人とも、団塊の世代の人らしいが、こういう技能的な専門家は後継者が少ないだろうと感じた。 防蟻(シロアリ)、防水、雨漏れがあれば、10年の無料補償の対象になるのだという。 点検の結果、そういうのはなかった。 今回、10年たったが、今後10年補償のシロアリの予防をすすめるという。 どうも防蟻は、完全なものでなく、もしアリの被害が出たら、ある一定額内の修理代が出るという保険みたいなものだという。 これらは、まとめてメンテナンスの子会社から見積もりが、遅くとも1週間後までには来るという。 屋根のコーキング修理とか、雨戸シャッターの回転部の掃除とか、換気フィルターの交換とか、なんだか、金のかかることが増えそうだ。 一番、カネのかかるのは、防蟻の作業だろう。 一戸建ては何かとカネはかかる。
2010.01.28
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昨夜は近くのJRの駅から歩いて2、3分のところの大きな居酒屋に横浜に住む大学同期の者、7名と新年会。 皆、定年を終わってから、数年経つ。 幹事役のT氏から「いつもの場所の居酒屋なので、午後5時現地集合とします」とメールが来た。 いつもは、JRの駅の改札口で待ってそれから幹事の案内で居酒屋に行っていたので、しっかりした道順の記憶がない。 インターネットでその店のアクセスを索引したが、近くに明確な目標がないのでピンと来ない。 幸い、一昨日にその駅の近くに用事があって行ったので、事前確認のために記憶をたどり飲食街をぐるりと回って歩いたが、店の名前が違う。 そこで、もう一度、記憶をたどって、別方向に行ったら、発見した。 昨日、定時にその店に行く。 もう、幹事と他に2名が来ていた。 ところが、その直後、来た1名が、昨年末、直腸ガンで手術して退院した1名と近くで待ち合わせたがなかなか来ないので、一旦店に来たのだという。 今回の集まりは、その退院した者の快気祝いを兼ねている。 そのうちに、もう1名も駅に降りたという携帯電話があったが、なかなか店に来ない。 すでに、5名は集まったが、後2名は現れない。 もう、前座ではじめようということで生ビールのジョッキーで乾杯。 そこへ2名が来た。 予想通り、前に集まったことがある別の店と間違えていたのと、幹事がメールした、店の名前をよく確認しなかったことにあるようだ。 2名ともたまたま、警察に聞きに行って、偶然落ち合ったという。 「年をとるとボケるね」と笑いながら30分遅れで再度乾杯となる。 そらから、談論風発であるが、やはり、話題は健康問題が多い。 7名中、ガン経験者は2名だ。 しかし、他には、胆嚢を取ったとか、木から落ちて、脊椎の手術をしたとか、糖尿病とか、前立腺肥大とか、いろいろである。 タバコを吸っているのは1名だけで、他は吸わない。 皆、一応、健康志向のようだ。 皆、大学の専門は技術なので、最近の若者の技術離れを嘆いていた。 横浜の国大も工学部がなくなるという。 高度成長を築いた「ものづくり」の底辺が完全に崩壊していくようだ。 皆、年なんで、2次会なしで、8時には散会した。 次回は、夏に集まり、暑気払いをしようということになった。 家には8時半に着いた。
2010.01.27
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学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(下(1901ー2006年)) 私:どこかの書評で知って、読みたくなり、去年の11月に図書館に予約しておいた。 3ヶ月くらいたって、ようやく俺の番が来たので借りた。 俺の後、まだ64人が待っている。 A氏:どうして下巻から読んだのかね。私:それが、図書館で、上下2巻になっている本を借りるときの欠点だね。 一緒に頼むと、順序が逆になることが多い。 この本のように歴史ものは、順序が逆でもいいが、ミステリー小説はそれでは先にネタ割れでダメだね。 だから、ミステリーや小説は上巻を予約してから、少し、時間を空けて下巻を予約するということになる。 タイミングが悪いと、上巻と下巻の間が2、3ヶ月空くことになる。 現に「仮想儀礼」(篠田節子著)の上巻は昨年の8月に読んでいるが、下巻は来週あたりに俺の順番になりそうだね。 5ヶ月間の空きだね。A氏:もう上巻の内容を忘れないかね。私:大丈夫、覚えているよ。 それにブログにメモしてあるしね。 このアメリカ史の上巻の順番は、おそらく、1ヵ月後になるだろうね。 この下巻は、アメリカの1901年から2006年までの歴史を扱っているが、日本訳の題名から想像されるように、アメリカの負の側面の歴史だね。 一番大きな負の側面は黒人問題だね。 今まで、俺の知っているアメリカ史と同じなんで、すらすら読めた。 原書の題名は「若い人々への合衆国の歴史」だね。 別に新しい知識はなかったね。 この本の原書は2007年に書かれているから、08年のリーマンショック、09年のオバマ大統領登場以前だね。A氏:それでは、08年以降のアメリカ史は、また、違った見方となるかもしれないね。私:しかし、この本の著者の見方だと、そもそも2大政党といっても同じような考えだから、本質的に、アメリカは裕福な白人が権利を握っている大きな格差国家だということは変わらないかもしれない。 根が深いと見るか、オバマ大統領が、その長い間のアメリカの負の伝統を覆すか、彼の4年間が勝負どころだと感じたね。
2010.01.26
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私:昨日のテレビ朝日のサンディープロジェクトでは、小沢一郎氏の地検聴取直後の記者会見の発言をとりあげて、議論していたね。 その中で、世論調査では小沢氏が幹事長をやめるべきだというのが過半数を占めていたね。 司会の田原総一郎氏は、「地検の目的は達成されたのではないか」と言っていたね。A氏:鳩山首相の母親からの贈与のときは、やめなくていいというのが過半数を占めていたのと対照的だね。私:やはり、人柄みたいなものがからんでいるのかね。 ところで、今回のことで、小沢氏はなんで、政治活動で、世田谷の「さら地」を購入する必要があったんだろうか。 単なる土地投機だろうか。 5年位前に買っていて、家も建てないで放置しているようだ。 その間で値上がりしているのだろうか。 それを小沢氏もマスコミも報道していないね。A氏:小沢氏は、ほうぼうにマンションの1室を借りているらしい。 十数か所あるそうで、中には使っていない空き部屋もあるらしい。 その点、ちょっと政治家として異常だね。私:小沢氏が自民党時代、仕えていた金丸信氏は、金庫の中に、札束だとかさばるのか、金塊やワリコーなどの債券をたくさん持っていたりして、異常な感じを庶民に与えたと思うが、土地も政治家の蓄財としては異常だと思うね。 それは政治活動と直接どういうつながりがあるのか、説明が不十分だね。 これは、鳩山首相が十数億円も母親から贈与されているのに、そのカネの主な使い先を一言も説明していないのと同じだね。 ミステリーだね。
2010.01.25
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私:このところ、マスコミを賑わしている、小沢氏の土地購入資金4億円は、昨日の地検の聴取とその後の小沢氏の記者会見で1つの山を越えたようだね。A氏:現金4億円は小沢氏の個人資金からだという主張は変わっていないね。私:この問題は俺にとっては依然としてミステリー小説的な印象を受けるね。 去年、俺は30年くらい住んだ家を売り、10年くらいたった中古の家を買うという俺の人生初の不動産売買を体験した。 このとき、先に中古の家を買ったので、銀行に俺の女房名義のものを含め、相手の口座がある1つの銀行に送金を集中するため、いくつかの銀行を歩いて送金手続きをしたよ。 大変だったよ。 たいしたカネでないが、銀行を分散したのは、バブル崩壊でペイオフ問題が出たので、面倒だが銀行には小額づつ分散預金したほうがよいという庶民の自己防衛だったね。 10年前くらいの話しだが、そのまま、放置していた。A氏:俺も1つの銀行だったのを当時いくつかの銀行に分散したね。 10年位前の退職金が中心でそんなにカネはないんだがね。私:買うときにいやだったのは、手付金のやりとりだね。 手付金は現金で渡すことになっているらしい。 仲介の不動産屋の事務所で相手に渡した。 相手の人も不動産を手がけていて、なれていたのか、手でさっさと札を数えてOKとなった。 受領書をもらった。 大金である残金は、別の日に指定された銀行支店の小部屋で、司法書士も立会いでいた そこで、あらかじめ、その銀行の俺の口座に集中しておいた金を売り手の口座に払い込む手続きをした。、 すぐに、相手に相手の口座に送金された証明書を渡して、売買が成立。 司法書士も確認して問題ない取引をしたということでOK。 1時間くらいかかったかね。 最近は、不動産取引は面倒になっているようだね。A氏:なれないことだから神経を使うだろうね。私:今度は、今まで住んでいた住宅を売るほうだよ。 買いたいという人がいて、仲介した不動産屋の事務所で契約したが、今度は俺が手付金を受け取るほうだね。 たしか2百万円の現金をもらうんだが、相手の目の前で確認のために、数えなくてはならない。 ふだん、そんな2百枚もある紙幣を数えたことがないので、もたもたしながら数えたね。 相手はカウントする俺の手元をジッと見ている。 嫌な気分だったね。 2、3回数え直したよ。 残金は別の日に相手の指定銀行に出かけて、司法書士立会いで、また、相手が俺の銀行口座に振り込み手続きをして、確かに送金したという証明書をもらった。 そういう庶民的な経験からすると、不動産購入で4億円の現金を紙袋で持っていくというのはちょっと異常だと思ったね。A氏:相手は、どうやって数えたのかね。 司法書士はいたのかね。私:20年位前かな。 別な話がある。 女房の実家で隣接した土地を買ったことがある。 田舎だから安くて1千万円位の売買だったと思う。 売る相手が現金でほしいということなんで、銀行で1千万円を下ろした。 実家で渡すということで、居間のテーブルに積み上げたそうだ。 百万円の銀行の封印がついた束が10個だろうね。 たまたま、女房が同席していたので、「相手は1千万円の札を数えたのか」と、こないだ聞いたら、記憶は明確にないが、札束を10束数えただけではなかったかという。A氏:銀行の束を信用したことになるね。 しかし、4億円という現金になると、百万円束でも400束かね。 土地を売った相手はどのようにしてカウントしたのかね。私:銀行に百万円くらいの預金を現金でするときは、窓口の銀行員が機械で数えることがあるね。 そのときは、銀行員は「機械で数えますがいいですか」と念を押すね。 昔のように手の神業で札を数える銀行員も少なくなったんだろうね。 庶民感覚では、この土地購入のストリーはミステリーだらけだね。 IT化した時代には銀行間の送金のほうがはるかに簡単だと思うがね。
2010.01.24
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昔、仕事で知っていたB氏が近くに用事があったので、ちょっと会いたいということで、最寄り駅まで来てもらい、駅近くの商店街の喫茶店で、ちょっと話をした。 B氏は、私より、1世代若いが、今は中堅企業の重役だ。 B氏が就職したときは、日本は高度成長がすでにはじまっていたときだ。 B氏は、高度成長時代は、係長として多忙だった。 当時、課長は新聞を読んでばかりしていて、暇だったし、部長は遅く出勤して早く帰っていたという。 早く、あのような身分になりたいなぁと思っていて、課長になったら、高度成長が終わり、低成長になり、課長職が一番忙しくなってきた。 低成長の最中に部長になったら、今度は部長をはじめトップ層が多忙な時代になってきた。 「ついていませんよ」とB氏は自分のビジネスキャリアをふり返って言っていた。 そして、今はトップからはじまり、全員が一体とならないとどうしようもない時代になってきたと言っていた。 そういえば、このデフレでも一人勝ちのユニクロもトップをはじめ、若い社員を含め全社員が一丸となって働いている会社だ。 考えてみれば当たり前のことのようだが、本物の時代になったということか。
2010.01.23
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私:俺の近所で個人事務所を開いて活躍していたYさんが、最近、見かけないと思ったら、入院しているという。 昨年秋頃、Yさんが仕事の関係者たちと夕飯で乾杯しようとしたところ、Yさんはふらふらと倒れ、そのまま、救急車で病院に送り込まれたという。 クモ膜下出血だね。A氏:年はいくつくらいの人?私:57歳。 病院ではすぐ手術だったが、手術中にも出血があり、一時は絶望視されたという。 しかし、医者は、Yさんはまだ、若いからと必死の努力で、今はリハビリでかなり回復してきた。 今年中に、何とか復帰できるらしい。 Yさんは酒好きで、1日最低2合は飲んでいたという。 健康そうな人だったが分からないね。 仕事柄、運動不足もあったのではと思うね。 もっとも太ってはいなかったがね。A氏:一昨日の新聞かな。 名古屋にはもう亡くなったが、百歳以上生きた双子の「きんさん・ぎんさん」がいたね。 その2人を解剖した医者の話が載っていたね。 通常、老人の死体は解剖すると血管が硬くなっていて、切るのが大変だそうだが、「きんさん・ぎんさん」は柔らかな血管でスムースに切れたという。 脳の血管もきれいだったという。私:食事も魚が多く、健康食だったらしいね。 要するに、長生きするには、それなりの日常生活をしていたということだね。 俺の近所で2年前に75歳で、肺ガンで亡くなった人がいるが、ヘビースモーカーだったね。 ヘビースモーカーでも肺ガンにならない人もいるし、タバコを全然吸わない人でも肺ガンになる。 酒も適当に飲むなら、百薬の長だという人もいる。A氏:こないだどっかのテレビで、アルコール依存症をとりあげていたが、この病気には完治はないそうだね。 何年間も断酒しても、ちょっとでも酒を飲むと再発するという。私:Yさんも最近、調子がよくなったので、医者に「少し、お酒を飲んでいいか」と聞いたそうだが、医者に言下に拒否されたという。 人それぞれだが、やはり、できたらリスクのあることはしないことだね。 なかなかできないんだがね。
2010.01.22
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知人のK氏から、昨日のキャリーバッグのブログを見て、メールをもらった。 キャリーバッグについての過去の失敗を思い出したとのこと。 以下はその失敗談の内容。 K氏は名古屋から同僚と2人で、上りのこだまに乗った。 社内で、「一杯やるか?」という話になり、車内販売のウイスキーの水割りを買い、封を切ってテーブルにのせ、さて、飲もうかというとき、折悪しく、列車が豊橋駅にさしかかり、ポイントを渡ったため、大きく揺れた。 このはずみで、同僚の床に置いてあったキャリーバッグが転がってきてテーブルに衝突。 全く手つかずのウイスキー2人前が床に転落し、床は水浸しとなり、前方の席のお客さんには、頭を下げて廻るハメとなった。 同僚のキャリーバッグは大きくて、網棚に載せきれなかったためという。 その後さすがに、イヤになって、ヤケ気味に、ビールを買ってあおったとのこと。 K氏は、それ以来、キャリーバッグは使わず、重くてもボストンバッグを下げていくようになったとのこと。 こういう話を聞くとどうもキャリーバッグは改善が必要なことをますます痛感する。 【郵送で送料無料★トラベルケースと同時購入で50%OFF】ソフトキャリーバッグ用レインカバー S【ブラック・ヒョウ柄】 お買い物マラソン1215more10
2010.01.21
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私:今朝の朝日新聞はJALの更生法申請と関連記事で埋まっているね。A氏:2兆3千億の負債とは驚きだね。 前原大臣も去年、大臣になったとき、こんなに過大な負債があることを知らなかったのではないかね。私:約20年くらい、政治家と官僚とJALとせっせとよくこれだけの赤字を作ってきたもんだね。 感心するよ。 自民党の負の遺産を民主党が後始末だね。 無駄な空港も、土木業者を潤わせたが、後の維持は誰が負担するのかね。A氏:また、税金かね。私:あまり呆れたので、JAL関連の記事はほとんど読む気がしなかったね。 それより、身近なキャリーバックの事故の記事のほうが気になったよ。 【楽ギフ_包装選択】【楽ギフ_のし宛書】an・anキャリーバック&ショルダーバック 昨年、大阪に新幹線でよく用事で行ったんだが、駅構内で、キャリーバックにぶつかりそうになって、これは危険だと思ったね。 駅内の放送でもうるさく注意を促していたね。 車内のテロップでも注意を呼びかけていた。 新聞記事によると、国民生活センターに寄せられる相談件数は少ないが、寄せられたものは重傷事故が多いという。A氏:後ろにキャリーバックを引いているからなんだね。 大体、人一人分だけ下をキャリーバックが場所を占有していることになるね。私:だから、人ごみで人の頭しか見えないときは、危ないね。 人が行過ぎたと思って、その背後を歩くといきなり足がつんとぶつかる。 大きな事故は国民生活センターに相談に行くだろうが、ちいさな事故は表面化しないから、もっと事故は多いと思うね。 新聞記者も国民生活センターに取材するのでなく、東京や大阪のように混んでいる新幹線駅や、空港などの事務所を取材すべきだね。 駅では盛んにアナウンスしているのは、駅員に相談が多いだからだろうからね。 今のところ、対策は注意するという自衛しかないね。
2010.01.20
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文藝春秋 2010年 02月号 [雑誌]私:東京の人口は高度成長期に「地方」からの若年労働力を吸収して、爆発的に増える。 1956年に8百万人を超え、59年に9百万人、63年に1千万人、68年に千百万人。 しかし、70年代には、減少し出す。A氏:若くして「地方」から上京した人たちが、世帯を持ち、子供が生まれたりすると近くの郊外県に移ったせいだろうね。私:俺が住んでいる横浜市も田圃がどんどんマンションや戸建て住宅で埋まって、そして電車で首都圏に通う人が増えたね。 バブル期になると東京の土地は高騰して、ますます、人口が減り、88年の千百89万人をピークに減少し、96年には千百72万人までに減少。 ところが、バブル崩壊で再上昇に転ずるね。A氏:湾岸などにできた高層マンションなど、今まで東京近県郊外に流失していたファミリー世帯が都内にとどまるようになるからだね。私:都の人口は00年千2百万人となり、今、千3百万人となったわけだね。 これは東京都だけでなく、神奈川県も09年には9百万人で、1千万人都市になろうとしている。 埼玉県も7百17万人、千葉県は6百17万人でいずれも増加傾向だという。 日本の総人口は04年をピークに減少しているのに、首都圏は一人勝ちのように増大している。 これは東京都にとっても想定外の人口増だね。 「地方」からまだ、若者が首都圏に集中しているようだね。 秋田県の高校新卒求人倍率は09年9月で0.4倍。 これに対して東京都は3.28倍。A氏:「地方」の人口減少スピードが早まっているわけだね。私:「地方」の疲弊化は究極まで来ているという。 今、民主党は、地方分権と言って、地方に権限と責任を持っていこうとしているが、それに対応できる人材が育っているんだろうかね。 人材がいないところに、権限と責任をもっていっても、ますます、行き詰るのではないのかね。 心配だよ。
2010.01.19
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私:戦後の日本の自動車は、1970年代頃までは、アメリカ市場に出ても故障が多く、「安いが品質が悪い」の時代があったと思う。 俺は、1973年10月に初めてアメリカの工場視察に出かけた。 当時、渡米する人は少なかった時代で、親戚の人が羽田まで見送りに来たくらいだったね。 視察の合間に観光もしたが、グランドキャニオンに行って、頂上の土産物店屋で簡単な土産物を買おうと思い、裏のラベルを見たら、メイド・イン・ジャパンとあったね。 こんなところまで、日本の製品が来ているのかと驚いたね。A氏:今の100円ショップで裏のラベルを見るとほとんど、メイド・イン・チャイナとあるのと似ているね。私:1960年代の頃と思うが、俺が勤めている会社がアメリカと技術提携した。 工場長が、アメリカの工場を見て、大きなプレスで中年の女性がある部品を1工程で加工しているのを見てきた。 俺の工場では、当時、大の男が中規模のプレスで10工程かかっていた。 そこで、工場長は大きなプレスを買って、それにあう金型を自作した。 しかし、うまく加工できない。 皆、現場に集まって、議論して、いろいろ型を修正して、また、トライする。 しかし、うまくいかない。 型を新規に3型くらい作り直したりして、数ヶ月で、アメリカ並みの加工が実現できたね。A氏:すごい熱気だね。私:日本の金型技術は、次第にアメリカを越すようになるね。 1980年から90年代になると、日本車はアメリカ市場で優位となる。 「安くて品質がよい」となる。 これに対応するため、クライスラーは小型車ネオンを発売する。 しかし、皮肉なことに、この車のボディの金型は日本製で、日本からの輸出だね。 当時はすでに日本の製造技術はアメリカを追い越していた。 高度成長の「坂の上の雲」はアメリカの製造技術力だったんだね。 それが1980年代から、「坂の上の雲」の中に入ってしまう。 今はどういう目標が製造業にあるんだろうね。
2010.01.18
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私:昨日の「ものづくりの寓話」の中に1回だけ、「ムダ」、「ムリ」、「ムラ」という3つのセットの言葉が出てきたが、これの説明はなかった。 実は、これは昔から、よく言われた言葉で、仕事の改善の着眼点を3語で簡潔に示しているね。 これを「3ム」という。 それに、この3つには順序がある。 「ものづくりの寓話」では、「ムダ」、「ムリ」、「ムラ」という順序であったように思うが、これは正しくなく、正式には「ムダ」、「ムラ」、「ムリ」だね。A氏:何故、だね。私:この正しい順序だと3つのムをとると、「ダラリ」となると言うわけだ。 3つのムがある仕事は、「ダラリ」としている仕事だと言うわけだね。 A氏:3つの「ム」にはそれぞれはっきりした意味があるのかね。私:「ムダ」は、仕事の目的に対して、過剰な時間、カネや努力をすること、だね。 製造作業だと、材料の使いすぎもあるね。 「ムラ」は、仕事の出来栄えがよかったり、悪かったり、「バラツキ」があることだね。 同じ仕事をするに、時間の「バラツキ」があったり、人によって「バラツキ」があったりすることがあるね。 製造業だと仕事のやり方が決まっていなかったり、材料に「バラツキ」があったり、使う機械や道具の「バラツキ」が原因しているね。 それにきちんと仕事のやり方を教えないと自己流の仕事をする「バラツキ」がでることもあるね。 「ムリ」というのは、目的に対して、投入する努力が少ないことをいう。 これは、仕事をするほうに負担が過剰にかかり、疲労が増加して結局、仕事の効率が低下する。 あるいは、災害や事故のもとになるね。A氏:なるほど、「3ム」に着目してこれをなくすことは、仕事の改善ポイントとして製造業以外でも使えるね。私:これは「カイゼンKAIZEN」と同じでちょっと英語にすると迫力がないね。 実際、10年ほど前に、イギリスの中小企業を視察したとき、その工場の壁にローマ字で「MUDA,MURA,MURI」と掲示してあって、英語で解説が載っていたね。 「DARARI」の掲示はなかったがね。 一時は国際語になったね。 今は死語かね。
2010.01.18
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ものづくりの寓話私:著者は、1927年にフォードのT型車が生産を終了し、次第にGMの自動車が売れるようになる原因を、GMが多くのモデルを出して、成熟した自動車消費者の多様な要求に対応したからだという教科書的な説明に異を唱えているね。 その背景には、自動車の型の大きな流れの変化があるんだね。 アメリカで最初、大量生産した自動車は屋根のない解放型が主流だった。A氏:いわゆるオープンカーというやつだね。私:箱型の屋根がついた閉鎖型自動車は最初、木枠で別に自動車に乗せていた。 その後、そのボディは鉄製になる。 1925年頃になると、自動車の販売台数は閉鎖型が解放型を追い越す。 同時に、T型車のシャッシーは解放型をもとにしているので、重い鉄鋼のボディを載せた閉鎖型に合わなくなる。 それが、T型の終焉の大きな理由だと言うわけだね。A氏:なるほど。 ところで、君が昨日のブログでなつかしい生産管理用語が、この本では登場すると言っていたが、具体的にどういう言葉があるんかね。私:「コンベヤー生産」という用語は、君も知っているだろうね。 これは戦前の日本の工場でも知識としてはあったが、日本の実態に合わせて「流れ作業」と言う考えが生まれていた。 それから、工程の管理に、「推進区制」というのがあったね。 あるいは、「集中管理」か「分散管理」かと言う考えもあったね。 民主党政権が言う地方分権とよく似ているね。 これに関係して、「追番管理」、「製番管理」、「号機管理」、「号口管理」などがある。 また、「手番」というのがある。 今で言う「リードタイム」に似た考えだね。A氏:そのへんになると俺にはなんだかわからない用語だね。私:敗戦後の1950年にトヨタの豊田英二氏は早くもフォードを視察する。 その際に、フォード工場の「マテリアルハンドリング」に強い印象を持つ。A氏:マテリアルハンドリング?私:品物の取り扱いのことで品物の運搬とそれに付随する上げ下ろしの作業だね。 後に、フォークリフトやコンテナーやパレットの使用を見て、日本の工場でも広がる。 日本では「マテリアルハンドリング」のことを後に「マテハン」と言うようになった。 それから、電算化が進むと「パンチカード」による作業指示の頃もあったね。 組立ラインにいくつかの部品を組み合わせて供給(これを「マーシャリング」という)する「セット生産」。 「スーパーマーケット方式」 それから、「動作研究」、「時間研究」、「稼動分析」、「疲労研究」、「標準時間設定」などがあるね。 これらは、アメリカから学んだものだね。 これらは、トヨタの「かんばん方式」の背景にあるね。A氏:一口に「かんばん方式」と言っても奥が深いんだね。私:「かんばん方式」にも短所があるんだが、この本はそれにふれていないね。 それとアメリカ方式になかった「シングル段取り」「にんべんのついた自動化」など、トヨタ独特の発想についてはふれていないね。 片手落ちだね。 いろいろな歴史的な事実にはついては詳細だが、俺にとっては理論的な追求は浅いと思ったね。
2010.01.17
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ものづくりの寓話 私:どこかの書評でとりあげていたので、図書館に予約しておいた。 大分待って借りることができた。 横浜市図書館にはこの本は2冊あるが、俺の後まだ、21人の人が待っている。 ところで、この本は、本文は560頁を超える大著だね。 本の最後にある引用文献リストだけで40頁あり、数百の引用文献があげられている。 メインテーマは副題にあるように、トヨタがいかにフォードから学び、かつ、独特のトヨタ生産方式を生み出しかを詳細に、文献を元に辿っている。A氏:製造業の生産管理をしていた君にとっては得意な分野だね。私:そうだね。 俺たちくらいの年代でないと、すらすら読めないような工場管理用語が登場するね。 しかし、いくら製造業経験者でも、高度成長時代で、アメリカの製造業のいろいろな生産管理手法を学んで応用してきた人でないと、この本はすらすら読めないだろうね。 俺の現場時代に学んで、応用してきたなつかしいアメリカや日本で考え出した生産管理手法の名前が多数登場する。 ところで、この本の題名の「ものづくりの寓話」という意味がピンと来なかった。A氏:「寓話」というと「教訓又は諷刺を含めたたとえ話」と辞書にあり「イソップ寓話」が事例としてあげられているね。私:ところが、この著者が意味する「寓話」はこれと異なるね。 これがこの本の最後に書いてある。 英語の「fable」の意味の中で、日本語の用例にない「多くの人々が真実だと信じているが、間違っている説明や言説」という意味に用いている。 フォードからトヨタが何を学び、そしてトヨタ生産方式はどのようにして生まれたかについて、世間で言われていることに間違いが多いということを指摘している本だね。 著者が、この本をまとめるきっかけになったのは、ある社長が 「戦後、トヨタがどうして大きくなったのか。 あの生産システムがどうして出てきたのか。 いろんな本が出ているけれども納得できない。 トヨタのことをちゃんと書き残すというのは学問的に重要ではないのかね」 と言われてことだという。 フォードも教科書的にはコンベヤーシステムで大きなコストダウンをしたということだが、それも実態と違うと言う。 コンベヤーシステムの前の工場は、平屋でなく、もう、上の階から組んで下に降りるという流れになっていたし、組立部品の互換性もよくなってきたという背景もある。 著者は、賃金を一挙に倍の5ドルにしたことも背景にあるとしているね。 それに、トヨタ生産方式の特徴のように言われている「混流生産」もすでにアメリカの自動車ラインでは行われていたという。A氏:「混流生産」?私:1つの組立ラインにいろいろな車種を流す生産方式だね。 この厚い本を読んで、感じたことは、トヨタ生産方式は、現場リーダーの改善能力が基礎をなしていたことだね。 その改善能力もアメリカで体系化された改善手法を現場がうまく吸収して成熟させているね。 精神論ではないね。 しかし、それが今、日本のものづくりの現場で崩れているね。 それが残念だね。
2010.01.16
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私:今日、来客があって、帰ってから、ぼんやり、CSの映画をなんとなく見ていたが、これが、カラオケ大会があり、優勝すると5000ドルの賞金が出るという話だね。 何人かの男女が、各地のカラオケスナックで賞金を稼ぎながら、その大会に集まってくという、その人々の人生模様をちりばめたストーリだね。 主人公たちは皆、貧しいね。A氏:カラオケというのは和製言葉で「カラ」は日本語で、「オケ」はオーケストラの略だから半分英語かね。 日本発のものだが、アメリカでは、そんなに各地で賞金が出るようになっているんだね。私:日本では、スナックでカラオケコンテストをして、賞金が出るというのは少ないのではないかね。 のど自慢大会はあるが、スナックではないね。 アメリカらしい普及だね。 クライマックスのカラオケ大会で、誰が優勝するか、興味を持って最後まで見たが、大会中、拳銃騒ぎでお流れになってしまう。 しかし、多くの人はハッピーエンドで終わる。 ある2、3の男女は、次に2000ドルのカラオケ大会に向かう。 カラオケが主題のアメリカ映画とは、意外だったね。
2010.01.15
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文藝春秋 2010年 02月号 [雑誌] 私:一昨日と昨日、新幹線で静岡を往復したので、車中で10日に発売された「文藝春秋」2月号を買って、じっくり読むことができたよ。 2月号は「独裁者の肖像」と題して、小沢一郎民主党幹事長の問題を3つのテーマに分けて扱っているね。 1つは、例の天皇と中国副主席の会見問題で中西輝政氏の寄稿。 2つ目は、小沢氏の中国訪問に見られるような、中国との関係で城山英己氏の寄稿。 3つ目は、西松建設事件に関係して、石川議員元秘書の生々しい内部告発で、田村建雄氏のルポだね。A氏:このところ、小沢氏の土地購入問題の疑惑は連日マスコミのトップの話題になっているね。 昨日、東京地検特捜部がいよいよこの問題で小沢事務所を強制捜査したね。私:小沢氏が12日の記者会見で、無罪であることを言い、東京地検の聴取を拒否したから、13日の強制捜査になったらしいね。A氏:小沢氏は、名古屋の集まりで、「私が潔白だから、去年、国民は民主党に投票してくれた」というようなことを言っていたね。私:去年の選挙のときは、この土地購入問題は起きていなかったから、ちょっと、言いすぎだね。 それに西松建設問題では、小沢氏は代表の座を降りている。 それを国民は評価したとも言えるね。A氏:今回の土地購入は、小沢氏が直接絡んでいるので、複雑だね。私:今回、問題になっている事件は石川知宏民主党議員がからんでいるが、告発者の金沢敬氏は、08年9月から09年7月まで、石川議員の私設秘書だったという。 昨年の3月3日に東京地検は赤坂の陸山会の事務所を家宅捜索する。 地検が捜査に入ったのは午後5時10分過ぎ。 石川議員はすでに午後2時半頃には、陸山会事務所にいた。 2時間ほどの余裕があった。 そこで書類を隠したようだというのだ。 翌日、金沢氏は呼ばれて、ワンボックスカーに乗るのだが、後ろに書類を入れたダンボールが5つ積んであったという。 そこで、金沢氏は石川議員と樋高剛民主党副幹事長との会話を聞いてしまう。 書類をどこかにかくさないといけないと言う会話であった。 要するに、地検が来るまでに重要な書類はダンボール5箱につめ、地検が来る前に駐車場の樋高議員のワンボックスカーに隠したということらしい。 地検は駐車場の車までは捜査しなかったことになる。A氏:結局、5個のダンボールはどうなったの?私:小沢氏の関係のある弁護士の事務所に金沢氏も手伝って運び込んだという。 その後の行方ついては金沢氏は、石川議員の秘書をやめたから知らないという。A氏:4億円は現金で袋に入れて運んだとか、ダンボール箱とか、なんだか、グロテスクな話が多いね。私:18日から国会だ。 地検もそうだが、国会での議論もどうなるかね。
2010.01.14
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昨日、午前8時半に家を出たときは、今にも雨が降りそうだったが、雨にあわず、同じ横浜の用事の場所に行けた。 日中、用事をしているときは、外は雨が降ったが、小降りだった。 午後3時にここを出るときは雨がやんでいた。 新幹線で静岡駅に向かった。 静岡駅までは、外を歩いていないので、雨が降っても問題なかったが、問題は静岡駅からバスでホテル近くまで行って、そこから、数分歩くときだ。 そのときが「天気運」との勝負だと思った。 だから、雨具は十分に用意した。 新幹線で静岡に近づいたが、車窓から雨は降っていないようだった。 街並みが濡れているので、日中は降ったようだ。 ホテル近くのバス停に降りたのが、夕方の6時半頃。 もうあたりは真っ暗。 道路は濡れているが、幸い、雨は降っていない。 ラッキーである。 はるか向こうに見えるホテルの明かりを目標に数分歩く。 雨にあわず到着。 今朝、宿の窓に朝の太陽の直射が当たる。 静岡は晴天だ。 これもラッキー。 しかし、体が震えるような寒い風が強く吹いている。 用事の後、昼食をとっていると、雪が少し飛んでいたが、すぐにおさまった。 昼食後、バスと新幹線で昨日来たのと逆コースで横浜まで帰る。 横浜に着いたら、晴れている。 この2日間は、年末年始の晴天続きの谷間だったのに「天気運」に恵まれた。 考えてみたら、占いで「天気運」は不可能だと思った。 気象予報士も正確に天気を予報できないで、ときどき、あやまっているように、白黒がすぐにハッキリするからだ。 昨日は九州全体も雪で、東京も夜すこし雪が降ったが、横浜は雨だけだったとのこと。 今日からはまた、横浜は1週間ほど晴天続きになりそうだ。 あまり降らないと、今度は庭の植木が心配だ。
2010.01.13
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年末年始、好天に恵まれた横浜は、昨日曇天で、天気の流れが怪しくなってきた。 すでに九州や関西方面は雨だ。 天気は西から変わってくる。 今朝は横浜も雨が降りそうで、天気予報は雨だ。 折り悪く、予定した用事があり朝から出かけないといけない。 しかも、夜は静岡泊まり。 静岡も雨の予報だ。 宿はバス停から田舎道を歩いて6、7分。 ここが唯一の勝負どころだ。 そのとき、雨が降るだろうか。 しっかり、雨具を用意しておかなくてはいけない。 おそらくタクシーはいないであろう。 富士通の今日のAzbyClubデイリーニュース によると仕事運は快調だが、健康運は波乱だとある。 こういう「天候運」はどちらになるのか。 運を天に任して出かける。
2010.01.12
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私:下巻の巻末に、当時の東大教授の西義之氏の「解説」がある。 それによると、西氏は当時、東大新入生への推薦図書として、アンケートを求められると、司馬遼太郎の「坂の上の雲」とこの山田風太郎の「警視庁草紙」の2冊をあげているという。 いずれも、明治を扱っているが、「坂の上の雲」は日露戦争中心。 「警視庁草紙」は、西郷隆盛が征韓論で敗れ、薩摩に帰り、西南戦争が始まるあたりまでだね。 A氏:そうすると「坂の上の雲」が明治36年から37年前後で、「警視庁草紙」が明治5年頃から、西南戦争が始まる明治10年前後までの話が中心となるね。 要するに、西郷隆盛が死んで武士の反乱が治まり、明治政府がようやく独立するのが明治10年。 その後、日清戦争で日本はようやくアジアに認められ、日露戦争で列強の仲間に入るという、約10年単位の駆け足の時代だね。私:作者が掘り出した中心人物も、「坂の上の雲」は児玉源太郎だが、「警視庁草紙」では、川路利良大警視だね。 西氏は、司馬遼太郎は明治のポジを描いているのであれば、山田風太郎はネガを描いているという。 この両者の対比は両極端だが、、たしかに明治を知るには、両面を知る必要があるから、両者の著書は補完するものだね。A氏:司馬遼太郎に対し、山田風太郎が描くのは、いわゆる裏面史かね。私:薩摩出身の大警視川路が、井上馨と対立しながら、各地の武士の新政府の反乱を陰で誘発させ、これを鎮圧するというのが、風太郎の筋書きだね。A氏:たしかに廃刀令など、旧武士の新政府に対する不満は日本中にあったんだね。 明治9年に熊本の神風連の乱、福岡の秋月の乱、山口の萩の乱と続くね。 そして鎮圧される。 そして、同じ手口で川路は最後に薩摩の反乱(西南戦争)を誘発させる。 西郷は川路にとっては恩人であるが、見事な背信であると風太郎は指摘する。 日本のフーシュだという。A氏:ジョゼフ・フーシュだね。 フランス革命のときは、テロリストとして頭角をあらわし、ルイ16世はじめ多くの貴族をギロチンにかけたが、一転してナポレオンの時代となると、その警視総監になる。 そのナポレオンが失脚すると、ルイ18世のもとで警視総監となるんだね。私:その川路は結核だったらしく、フランスに視察に行くが、明治12年、帰りの船中で吐血して、帰国後、数日で46歳で亡くなる。 ところで、この本で西南戦争後の明治初期の2大事件として、大久保利通の暗殺と藤田組贋札事件をあげているね。 偽札が大量に出回ったのは、西南戦争がはじめ待った頃からで、特に関西が多かった。 今の金額にすると数十億円くらいだったらしい。 精巧な偽札なのでドイツからではないかと輸出業の「藤田組」が疑われ、明治12年に藤田伝三郎が逮捕される。 しかし、後に真犯人が内部告発で分かり、無罪釈放となるという事件だね。 これも新しい政府の中での政権争いを象徴しているようだね。 この後、日清・日露の戦争の時代になるわけだね。
2010.01.11
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昨日土曜日は、家にいるのはもったいないくらいの晴天だ。 午後2時頃、例の自然公園に行き、また、1時間くらいウォーキング。 土曜なのに、人出は少ない。 やはり、汗ばむ。 一人歩いていて、ふと道の横の生垣に動くものがある。 見ると、リスである。 栄養がいいのか太っていて毛並みもいい。 手の届くところにいて、ジッとこっちを見ている。 あまり人を怖がらないようだ。 こんな近くに野性のリスを見たのははじめてだ。 この公園のすぐ外側に直径が2メーターくらいの大木がある。 枝も多く、枝1本でも普通の木の太さくらいある。 大きな家の屋根のように、葉が覆っている。 掲示が出ていて、今年6月にかけて、この大木を百メートルくらい離れている公園内の丘の1つに移植する予定だという。 大仕事である。 しかし、移植が終わると、その丘の景観はすばらしいものになるだろう。 今から楽しみである。
2010.01.10
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私:俺のブログの「ピアノを弾くニーチェ」で、明治維新を理解するには、山田風太郎の明治小説ものがいい教科書になるというのがあった。 そこでこの本を図書館で借りた。 これは古い本だから誰も借りないらしい。 上下2冊とも予約なしで借りられたね。 しかし、文庫本といっても上下とも1冊400頁を超えるし、字が小さい。 A氏:78年に刊行したというと、もう30年以上前だね。私:そのせいか、紙質がよくなく、黒っぽくて、字が鮮明に浮き上がらないね。 ところで、内容だが、独特の風太郎調で面白いね。 山田風太郎は史実に精通していて、それを踏まえながら想像の世界を展開するね。 新政府は京都から東京に首都を移したから、その治安のため、川路利良大警視をはじめ6千の警官を擁したという警視庁を作った。 それにまつわる話で、ミステリアスな事件が次から次に発生するのを描いている。 この頃の世情がよくわかるね。A氏:しかし、江戸無血開城で東京の治安はよかったのではないの?私:武家政権が崩壊して、失業した武士が大量に発生する時期だね。 この小説にも、元彦根藩士が煉瓦街の大工、元佐野藩の剣術使いが西洋絵師、お城坊主が大蔵省の役人と新しい世にセミのように抜け変わっていく姿が描かれているね。 当時、近代化がスタートしたばかりの日本で、警察官の汚職が少なかったというのは、警官に武士出身が多かったせいかね。 武士道が生きていたのかね。A氏:君のブログの「日露戦争に投資した男・ユダヤ銀行家の日記」によるとこの日記を書いたドイツ系ユダヤ投資銀行家ジェイコブ・シフが箱根電鉄で箱根に行く途中、お祭りで酔った若者が線路を妨害する。 警官が怪我をしながら追い払う。 シフはお礼にお金を差し出すが、警官は断わる。 日本の官吏、お役人が清潔なことに感心しているね。私:政府といっても、当時は薩長の独裁政治だね。 戊辰戦争で、政府軍にはむかった東北の藩は徹底的にやられるね。 この小説にも、南部から東京に出稼ぎに来ている青年が3人登場する。 東條秀教、米内受政、板垣征徳だ。 この3人の子どもが東條英機、米内光政、板垣征四郎だ。 この3人は太平洋戦争に活躍する。 山田風太郎は、これは南部盛岡という石棺から飛び出した太平洋戦争の水滸伝的現象だという。A氏:日清・日露戦争の軍の幹部はほとんど薩長人だというのと対照的だね。私:日清・日露戦争は、薩長人がうまくやったが、やっと薩長閥からはいあがった東北出の将軍が主役となる太平洋戦争は敗北だね。 ちなみに山本五十六も奥州と組んだ朝敵越後長岡の出身だという。 上巻は10の話からなるが、最後は牢獄の話だね。 驚いたのは当時の死刑の数の多さだね。 明治6年946人、7年で722人、8年で451人だという。A氏:裁判制度も確立していないし、近代的なヒューマニズムなどないからね。 今の中国のようにそういう厳しさが変動期には治安を保つには必要だったのかね。私:江戸の牢屋は伝馬町にあるものが有名だったというが、明治8年にこれが火事で燃える。 ところが、江戸幕府時代には「切放し」という不文律があり、消火後帰らなかったら罪が重くなるとして、囚人が焼死しないように解き放つのだという。 そして、山田風太郎は、そこで、元来日本には劇的なヒューマニズムの例は稀だが、このヒューマニズムには圧倒されるという。 牢屋の管理には幕府時代には牢奉行というのがあり、これが石出家の世襲で、最後は石出帯刀だった。 この人が明治8年の伝馬町の牢が燃えたときに新政府では通用しない「切放し」を行い、同時に切腹するという話になっているね。 もっとも、「切放し」は明治政府も引き継いだようだがね。 まだ、下巻があるので、2,3日かけて読んでいきたい。
2010.01.09
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私:今年の年賀状もそろそろ峠を越えたね。 今年、俺のところに来た年賀状の半分近くは、旧住所のものだね。 これは郵便局で、転居先をプリントしたラベルを貼ってくれるので、新住所には配達はされる。A氏:いつまで郵便局はサービスしてくれるの?私:転居を届けだしてから1年間だね。 去年の4月に転居したので、今年の4月でこのサービスは終わりだね。 すでに旧住所には別の人が住んでいるので、それ以降は、発送者に返送だね。 迷惑なDMなんかはこれで減るね。 しかし、あらかじめ転居先を知らしていた人からも旧住所の年賀状が大分来たね。A氏:最近はパソコンで自動印刷してしまうので、マメにパソコンデータを更新していないとそうなるね。私:今年はそれを予想していたから、年末まで年賀状は書かなかったね。 今年になって来た年賀状を見て、旧住所のものは、転居したことを追記して投函したよ。 しかし、転居して9ヶ月になろうとするが、まだ、いろいろ片付け物が出てくるね。 引越しというのは大変だね。 今年は、過去の遺物を完全に整理して、再スタートの年だね。 民主党も同様で、自民党の垢をまず落として再スタートだが、大変な垢だから、苦労するね。 同情するよ。 しかし、俺のほうは確実に今年はきちんと整理をし、再スタートを成功させたいと思っているよ。
2010.01.08
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私:藤井裕久氏は副大臣の野田佳彦氏を後任に指名したそうだが、鳩山首相は菅直人氏を財務大臣の後任に指名したね。A氏:鳩山首相本人は小沢氏と相談していないというが、明らかに野田氏が嫌いな小沢氏の意向を汲んで、小沢氏と関係のいい菅氏を選んでいるね。 どうして、小沢氏は皆怖がるのだろうね。私:例の天皇が中国の副主席に会うという宮内庁の100日ルールの話でも、TVで宮内庁長官に反論した小沢氏の口ぶりがその原因を示していると思うね。 小沢氏の発言内容の是非はともかく、あの言い方は、権力をむき出しにした言い方だね。 怖いね。A氏:小沢氏が「もっと政治主導でやれ」と閣僚に発破をかけた会合の後、藤井氏が「やっちゃいられえよ」とつぶやいたそうだね。私:どうやら、民主党は政治主導でなく、小沢主導みたいだね。 参議議員選挙が近づくにつれ、ますます、その傾向が表面化してきたようだね。 これが、国民からの反発を招くおそれが出てくるのではないの。 選挙にはマイナスイメージとなるはずなんだがね。 それは考えていないのかね。
2010.01.07
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A氏:君の信頼する藤井裕久財務大臣が辞任することになりそうだね。私:昨日からのニュースが刻々代わるので、経過をじっと見ていたんだが、どうやら夕方には、慰留していた鳩山首相も辞任を認め、後任は菅氏になるようだね。A氏:藤井氏の辞任は、どうも健康だけではないような報道があるね。私:医者の最終診断が今週末で、それまで辞任しないように首相としては慰留して、医者の判定を待つということだったが、急に後任問題が出るようだと、医者の診断待ちは意味がなくなったのかね。 例のガソリンの暫定税率の廃止で、鳩山首相が、一部減らすとしたのに対して、暫定税率はそのまま維持するという小沢幹事長とぶつかったね。 そして、小沢氏が鳩山首相に強く、撤回を求めたらしく、鳩山首相は、また、朝令暮改となった。A氏:これは暫定税率を廃止すると税収が減少するので、財務官僚が藤井大臣をさておいて暫定税率一部削減の問題を小沢氏に内通したようだね。 それで、小沢氏が鳩山氏に申し入れをして、鳩山首相の心変わりとなったようだ。 これは藤井財務大臣としてはメンツの問題だね。 表向きは健康問題がひきがねとなって、辞任を決意したように言っているがだね。 藤井氏はもともと政界引退をしようとしていたんだから、嫌がらせを受けてまで財務大臣ポストに未練はないだろうね。私:これが裏の真実なら、どうもうまく手を打たないと鳩山政権は壁にぶつかるね。 小沢氏の活動が裏目に出ているようだね。 それにしても民主党政権は、最初から「カネの問題」で苦しんでいるね。 •1.鳩山首相の数億円の贈与税の脱税 •2.小沢氏の「4億円の現金」の出所。 •3.麻生政権のときと比較すると、税収が9兆円くらい減少。 9兆円の歳入減がなかったら、民主党は悠々と子ども手当などの実施に踏み切ったかもしれないね。A氏;どうも民主党は政権をとってから、カネの問題が染付いているね。私: 藤井大臣の辞任は、政権にとっても、国民のためには、残念なことだ。 しかし、さらに、アキレス腱のカネの問題で、崩れそうだね。 新年早々、これから、、期待した年になるのではと思ったが、トップをきった不幸は、藤井大臣の辞任でショックだったね。
2010.01.06
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横浜の正月は晴天続きだ。 3日の日曜日に、近くの自然公園まで行き、公園の中を1時間ほど、今年初のウオーキング。 風はやや冷たいが、穏やかな天気であった。 歩くといくらか汗ばんだ。 日曜だが、皆、買い物に忙しいのか、公園内の人は少なかった。 私のようにウオーキングしているらしい年配者が、数人、すれ違って行った。 中には、夫婦連れの中高年のペアも2、3組いた。 2、3人くらい、ジョギングをしている若い人が走り去っていった。 相変わらず、数人の年配カメラマニアたちが、いつもの場所にたむろしていた。 そこは、自然を残している林の柵があるところだ。 珍しい野鳥が来るらしい。 高級な大きな望遠カメラを三脚にセットして、林の奥の鳥に焦点を合わせ、シャッターチャンスを待っている。 釣師が魚がかかるのを待っているのを連想した。 ここは都会の喧騒もなく、静かだ。
2010.01.05
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A氏:今朝の朝日新聞に浜矩子氏が2010年代というシリーズ欄に寄稿しているね。 いきなりジーンズの安売り問題をとりあげ、 「安いものしか売れなくなると、企業の利益が減り、巡り巡りまわって、夫の減給、失職につながっていくのではないか。 自分で自分の首を絞めている。 失血景気です」 とあるね。私:どうも、この経済専門家である彼女の論理がピンと来ないんだね。 いきなり例に挙げた安いジーンズとはユニクロのことだろうが、ユニクロは利益は減るどころか、過去最大の企業利益を生んでいる。A氏:俺もユニクロ社員の給与が減ったなどということは聞いたことがないね。 逆に、おそらく、昨年末のボーナスは増えているのではないかね。私:新年号の日経ビジネスには、ユニクロが一橋大学院が運営する「ポーター賞」を受賞したということで、経済学者のマイケル・ポーター教授とユニクロのファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏の特別対談を載せているね。 これによると、ユニクロはフランスのパリ、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークでも成功しているという。A氏:グローバル経済に負けないで、逆にうまく利用しているようだね。 ある雑誌の記事かなんかで、浜氏がジーンズの安売りを非難していたのを聞いて、柳井氏は、グローバル経済の問題が軽視されていると反論したというね。私:柳井氏は、もっとグローバルになりたいとして、社員がもっと海外で働くようにするという。A氏:しかし、最近、日本学生の海外留学が減少しているのは、心配だね。 学生まで、国内で暗く閉じこもっているようだね。私:それにしても、浜氏の寄稿には、グローバル経済とデフレとの関係をふれていないね。 それから、柳井氏は、CSR(企業の社会的責任)も非常に重要だとしているね。 この対談が示す柳井氏の積極的なグローバル化に対する明るい経営姿勢と浜氏の暗い感じの寄稿との雰囲気の大きな隔たりはどこからくるのかね。
2010.01.04
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私:かなり前に、ある書評でこの本を知って、図書館に予約しておいた。 かなり待って、俺の順番になったね。 題名からしてあまり興味がわかなかった。 読み出してみてあまり興味がわかなかったら、そのまま、図書館に返却しようと思っていた。 ところが、最初の「はしがき」の冒頭に養老孟司氏の「20世紀後半の日本を『技術者の時代』と呼んでいる」として引用しているのにひかれた。 戦後の焼野原から立ち上がり、世界から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と畏怖される経済大国を築いたのは、技術者たちだったという意味だね。A氏:それは君の持論だね。私:これらの技術屋をノンフィクション作家の山根一真氏が「メタルカラー」と呼んでいるね。 しかし、この本のテーマは、まったくこれと異なり、白川浩という研究者の研究の跡を追った物語だね。A氏:技術的な話しかね。私:そういう堅苦しさはなく、分かりやすい語り口で書いた本なので、思わず引き込まれて、一挙に読了したよ。 東工大でも、1999年に金融工学の研究センターが「理財工学研究センター」として登場するんだね。 その基礎を著者今泉浩氏が築く。 氏の弟子でもあった白川教授は、その中心となるが、2002年3月16日に肝臓ガンにより42歳で亡くなる。 この人は若い頃から、年間3500時間以上、研究などで働いたという。 この本は、その白川氏の研究者としての生涯を描いた本だね。A氏:しかし、金融工学は、2008年に起きたリーマンショックの主な原因の一つといわれているね。私:著者は、その誤解を解く本をいつか書きたいとしているね。 しかし、この本は、一流の学者たちの生活や勉強ぶりとその体育会系的な人間関係などを、実名をあげて語っていて興味深いね。 昨年の「事業仕分け」で問題になった科学振興の補助金問題も、こういう裏話を知るとなるほどねと思うことがあるね。 ところで、この本の「はしがき」にあるが、20世紀後半、日本は世界に冠たる技術王国を築く。 一敗地にまみれたアメリカは、日本弱体化の戦略を練って、ターゲットを「日本人技術者の働き過ぎ」に置いたという。 しかし、アメリカのMITやスタンフォードの技術者も年3000時間は働いているという。 しかし、この話は、同時代の俺の体験では、あまりピンと来なかったね。 俺がまだ、若い頃、社長がアメリカから帰ってきて「アメリカ人は皆、定時できちんと帰るというが、それはライン労働者のことで、技術者などのオフィスのビルは夜遅くまで電気がついていた」と言っていたね。A氏:日本の技術が高かったのは、大学の研究よりもメタルカラーのような現場技術者の存在だろうね。私:かっては10万人と言われたこの層が今、次第に薄くなっているようだね。 多くの生産現場が海外に移ったことが影響しているようだね。 毎日の生産活動の現場から生まれる現場技術も海外に行ってしまったようだね。 空洞化は技術者の問題でもあるんだろうね。 これが心配だね。
2010.01.03
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ヒューマンエラーは裁けるか 私:2009年1月15日、サレンバーガーはニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便で機長を務めていた。 同便は離陸直後に両エンジン停止という事態に陥った。 サレンバーガーはこの状況に対し、ハドソン川に不時着水するという選択を取った。A氏:乗客は無事だったね。 これで彼は一躍「ハドソン川の英雄」となったね。私:ニューヨーク市長からクルーに「ニューヨーク市の鍵」が贈呈された。 このとき、鍵のほかに市長は、機長が着水の際に失った本を1冊贈呈した。 これは「ジャスト・カルチャーJust Culture」という本だという。 この「ヒューマンエラーは裁けるか」というのが、この本の日本語訳の題名で、原本の題名の「ジャスト・カルチャーJust Culture」は日本語に訳しにくいので意訳したようだね。A氏:航空機の操縦エラーを扱っているのかね。私:それもあるが、医療事故もあるし、警察、消防の話やいろいろあるね。 俺が驚いたのは、ヒューマンエラーに対して欧州諸国が、日本に劣らず、事故の現場作業従事者の刑事責任を追及する傾向が強いということだね。 その点を、この本の推薦文を書いている柳田邦雄氏が指摘しているね。 逆に、アメリカでは、犯罪の疑いがない限り、事故調査機関の調査活動が優先され、FBIは動かない。A氏:CSI(犯罪現場調査班)の登場か。 日本では警察が動く。 アメリカ式は特殊なのかね。私:生産活動にもヒューマンエラーがあるが、その意味では、トヨタ生産方式の考えもアメリカ方式だね。A氏:君のブログの「JALの事故と個人責任」でも、2007年にJALが当時、相次ぐトラブルの再発に手を焼き、トヨタ生産方式を導入したことが書いてあるね。 そしてJALはそれまでの方針を転換して、小さな事故に対して、あくまで原因を追及することに重点を置き、個人責任を追及した懲戒はしないことにしたとあるね。私:この本の著者も、ヒューマンエラーによる事故(インシデント)を刑事事件として扱うことが不毛な対策であることを強調しているね。 だから、結果的に日本の警察、司法、行政の対応には批判的な内容となっているね。 アメリカでは、看護師はエラーで、事故を起こしても刑事責任を問われないようだね。 全体のシステムの原因を追及する。 また、真実を把握して再発を防止するため、「刑事免責」もある。 裁判にかけると、真実は隠れ、責めはスケープゴートにされた個人が負う。A氏:刑事事件にするのは始末書をとるのと同じ発想で、再発防止のためには効果的でないね。私:JR西日本の宝塚線の事故の背景に「日勤教育」という考えがあったのは、教訓的だね。 そして、これも刑事事件となっているね。 柳田氏が、推薦文で次のようなことを言っているが、この本の結論もこれに尽きるね。 引用させていただく。 「・ヒューマンエラーの古い視点は、ヒューマンエラーをインシデント(事故)の原因と考える。 これに対して、新しいシステム的な視点は、ヒューマンエラーは原因でなく、症状と考える。 ヒューマンエラーは、システムの内部の深いところにある問題の結果である。 ・ヒューマンエラーには犯罪になるかならないかの一本の線があると一般に勘違いされているが、そこには守るべき線などない。 誰が線を引くかが問題だ。 捜査機関が線を引くのか、行政が線を引くのかそれぞれに線の位置が違ってくる。 ・民事訴訟も刑事訴訟もヒューマンエラーの抑止力として機能しない。 それによって生じた不安は、たとえば、防衛的医療や質の低い医療につながったり、インシデントの発生率を高めたりすることにさえなる。 ・裁判、解雇、降格、停職、辞職などは、個人にとっても組織にとっても安全性向上には何の役にも立たない「後ろ向きの責任」でしかない。 代わりに、説明責任に対する要求に十分に応えることや、組織やその構成員が学習し、前進することを可能にするような失敗の分析報告は、未来志向の「前向きな責任」の取り方である。」
2010.01.02
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昨日、年末のNHK紅白歌合戦をみる。 最初、長くなりそうなので、軽く入浴して、後半から集中してみる。 例年のプログラムに対して、いろいろ新しい工夫がみられた。 特に、英国のスーザン・ボイルさん48歳の予告なしの出演は驚きであった。 「奇跡の歌声」というだけのことはある。 すごい歌声であった。 ボイルさんは数ヶ月前までは無名の人で、英国でのオーディション番組で出演して、その歌声で世界を驚かした人である。 最後まで見て昨年末は終わった。 東京テレビでは、カウントダウンに合わせて、交響曲がスタートしたが、見事にゼロで曲の演奏もが終わった。 次いで、宇宙ステーションからの日本人宇宙飛行士の野口さんからのリクエストで曲を弾いていた。 就寝したのは、元旦になった午前0時半ぐらいだった。 起床したのは午前8時半で、雲ひとつない青空に朝日が輝いていて、快晴の元日を迎えた。 2010年がスタートした。 「新」の年の次は、どういう年になるのであろうか。
2010.01.01
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