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A氏:君が、たまたま、昨日のブログで、今年3月6日に「沖縄人は『ゆすり』の手段を使う」「ごまかしの名人だ」と発言したと新聞で報じられ、ついに職を辞したケビン・メア氏の著書「決断できない日本」をとりあげたが、今朝の新聞は、また、沖縄基地問題で、失言が出たね。私:失言でなく、新聞は「暴言」として報じているね。 田中聡沖縄防衛局長が、11月28日夜、普天間の辺野古移転に伴う環境影響アセスメントの提出期限を明言しない理由として「これから犯す前に犯しますよといいますか」と発言したと、11月29日に琉球新報が朝刊で報じて大問題になったね。 オフレコの記者懇談会での発言とのことで朝日新聞社は、発言時には同席していなかったという。A氏:ケビン・メイ氏の場合と違い、発言は事実のようで、田中局長は完全否定していないで謝罪しているね。 これで普天間の辺野古移転はまた難問を抱えたね。 普天間基地の危険な状態の解決はまた、延期だね。私:しかし、昨日取り上げた「決断できない日本」の著者のケビン・メア氏のよると、普天間基地は「特別に危険」ではないという。 大阪の伊丹空港や福岡空港は普天間基地以上に住宅密集地に近く、普天間基地に比較すると、大きい航空機が高い頻度で離着陸しているという。。 しかも、普天間基地は訓練用でなく整備用に使っており、誤解が多いという。A氏:戦後、普天間基地ができたときは、原っぱだったのが、次第に周辺に住むようになったらしいね。私:ケビン・メイ氏によると普天間基地近くの学校移転の話はあったんだが、市長が反対したためにそのままだという。 辺野古移転で、米軍再編成が進むと、沖縄の米軍基地がかなり沖縄市民に返還されるのだが、これも氷漬けになっているという。 TPP問題同様、沖縄の基地問題は、日米の外交問題もからんで、誰がやろうと難しくなってきたね。 鳩山由紀夫元首相の無責任な「県外移転」発言は、日米外交問題にも深い傷跡を残したね。 本人は放り出して、辞任して平気でいるがね。 それにしても一川保夫防衛相はブータン国王夫妻歓迎の宮中晩餐会に欠席するなど、防衛省はご難続きだね。
2011.11.30
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【送料無料】決断できない日本私:最初、日本文化論だと思って図書館から借りたんだが、読み始めて、ケビン・メアという著者名を思い出した。 今年、3月6日に「沖縄人は『ゆすり』の手段を使う」「ごまかしの名人だ」と発言したと新聞で報じられ、ついに職を辞した人だね。 在日19年に及ぶという日本通で、この本も訳者の名前がないから、直接、本人が書いたものだろうね。 1、2、漢字の使い方がおかしな点があった。A氏:問題発言は本当だったのだろうかね。私:本人は否定しているね。 否定の記者会見を3月11日に予定していたら東日本大震災となり、流れてしまった。 本人はすぐに日本通ということで米軍の「トモダチ作戦」に参加しているね。 メイア氏は明確な持論を持っていて、妥協や曖昧さを嫌うので、敵が多いのだろうね。 基地を沖縄に置くのは、対中国や北朝鮮に対して軍事的に地理的に適切な位置にあるからだという。 平和は、軍事力という抑止力を持っていなかったら維持できないという基本発想だ。 日米安保も片務条約で、米軍は日本の安全を武力で守るが、日本は後方支援で土地や資材の提供で支援するという関係だ。 これは日本国憲法下では仕方が無いという。A氏:沖縄の平和運動者とは真正面に対決するのは仕方ないね。 いつかはやられるね。私:ある意味、沖縄問題の常識的なまとめになっているね。
2011.11.29
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A氏:俺の元いた会社では、小集団活動としてQCサークルをやっていたが、これはISO9001と同じく同じ品質問題を扱っているので、一本化できないのかね。 俺の会社では、別々に活動していたがね。 もっとも、QCサークルの事務局は品質保証部にあったがね。私:ISO9001はマネジメントシステムだからね。 一方、QCサークルは、第1線の作業をしている人々の自主活動だからね。 あえて、含めようとすれば、ISO9001の「6.4 作業環境」だね。 というのは、この「作業環境」は用語定義集の「3.3.4 作業環境」に「作業が行われる条件の集まり」とあり「注記」に「条件には物理的、社会的、心理的及び環境要因を含む(例えば、温度、表彰制度、人間工学的側面及び大気成分)」とあるからだ。A氏:なるほど、職場が品質を良くしようという社会的、心理的な要因があるかということだね。 QCサークル活動があれば、そういう社会的な条件が職場にあるとも言えるね。 そして年1回のQCサークル大会で、発表が各チームであり、優秀なものは表彰されるね。 もっとも、現場に派遣社員が増えたりしてきたのか、最近、QCサークル活動も低調のようだがね。私:ところが、ISO9001の2008年改訂のときに、この「6.4 作業環境」に「注記」が追加されたんだね。 「注記」の内容は「作業環境という用語は、物理的、環境的及びその他の要因を含む(例えば、騒音、気温、湿度、証明又は天候)、作業が行われる状態と関連している」だね。A氏:用語定義はそのままなの?私:変更はないね。A氏:そうすると、規格の「注記」の追加には、社会的、心理的要因が消えている。 表彰制度、人間工学的側面も消えている。私:そうなると、QCサークルなどの小集団活動は、ISO9001のマネジメントシステムとは別になるね。 まぁ、もともと、マネジメントシステムとは主役はマネジャーだからね。 主役が作業者のQCサークル活動とは違うがね。 以前、ISO9001が始まる前、小集団活動で有名な会社に仕事で行ったことがあるが、現場の課長が、ある問題が出た時、「これはいい小集団のテーマができた」と言っていた。 どうみても、その問題はマネジメントの問題で、課長自らが解く問題だったんだがね。A氏:活発なQCサークル活動は、逆に、マネジメント力を低下させてきたのかね。私:おなじ発想で「ISO9001は品質保証部の文書作りの仕事だ」と押し付けているとマネジメント力は向上しないだろうね。
2011.11.28
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私:大前研一氏は世界には「4つの地雷源」があるという。 中国、アメリカ、日本、ヨーロッパだね。 どこかの信管を踏んだら他のところに連鎖反応が起こる。 相互繁栄という良い面もあるが、どこかがこけると全部連鎖してしまう、という悪い面もある。A氏:この記事は、欧州危機が心配で俺も読んだが、この危機が中国にも及んでいるんだね。 ユーロが生まれた99年には、ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペイン4カ国のドイツへの輸出合計は、中国の5倍だったという。 それが今や、対中輸出のほうが多い。 中国が大きな役割を担っている。私:さらにドイツ、フランス、スイスなどの大手銀行はこの数年、中国向けの投資をどんどん増やしてきた。 ところが欧州危機で国債損失を埋めるため、中国をはじめとする新興国から一斉に資金を引き揚げ始めた。 欧州危機が新興国に影響を与えているという。 中国の不動産バブルの崩壊が怖いね。A氏:アメリカは中国にドル債を買ってもらっていて財政赤字を補填しているが、この欧州危機で「さらばアメリカ」だという。私:アメリカ企業はアメリカ市場に背を向けている。 アメリカの優良企業はアメリカ市場に依存せず、世界が市場だね。 アメリカ国家と優良企業は乖離している。 巨大アメリカ企業はアメリカ経済が落っこちても無関係。A氏:両氏は、TPP問題も論じているが、反対・賛成ばかりで中身の議論がないという。 反対論者も、デメリットの追求ばかりで、不参加の場合の国際関係の力関係のデメリットの配慮がないね。 アメリカと中国との関係がどう変化するか、それをからめてデメリットを考えなくてはならないだろうね。 戦前の国連脱退のように単純な国益だけでの判断は問題だろうね。 一方、賛成論者は、デメリットは改善すれば良いといって、その具体策の見通しもない。私:大前氏は、日本農業は今の年齢構成とか生産性からして結論が出ているという。 しかし、TPP問題は自国の構造問題を解決するために交渉すべきとしているが、今まで解決で軽無かったことが簡単に解決できるだろうかね。A氏:これからは、グローバルな人材が必要になるのは、一昨日の邱永漢氏の論と同じだね。 そしてそのためには高等教育が必要だね。 日本は英語が最大の障壁だね。 国の中で何とかしようと考えている人と世界で儲ければいいんだと考えるグローバルな人材の2極化だという。私:欧州危機は国がバラバラとなり統合の限界が出ているという。 そして統合のリーダーが不在。 逆に、アメリカは多民族で多様性を持っている。 アメリカはグローバルな構図を持っている。 その意味で、このモデルで再度、アメリカの時代が来るかもしれない。 ロシアは、プーチンの再登場で民主主義機関は、結局は根付いていない。 ピョートル大帝、スターリンを生んだケナンのいうロシア的な歴史風土の影は消えていない。 しかし、こういう危機脱出の解決は、大前氏は「知恵者の登場」に期待するしかないというのはガッカリだね。 自分は「知恵者」でないのかね。 「超マクロ展望・世界経済の真実」でも経済通の水野和夫氏が、現在の問題解決は「想像力と知性」を持ったリーダーの登場に期待しているのと似ているね。A氏:結局、先が読めないということだろうね。 神様頼みかね。 しかし、英雄待望論はこわいね。 ヒトラーも選挙で選ばれた。私:冷戦後、再び、先の見えない世界的な転換期に来ているのは確かだね。
2011.11.27
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今日、1ヶ月半くらい間があいたので医者の定期検査に行く。 医者とちょっと話をして、自動血圧計で血圧を測る。 なんと、上が180,下が100。 いつも医者の前では血圧が高いので、診察の順番を待つ間、本を読むのをやめ、深呼吸したり、腹式呼吸をしたりして、リラックスして準備したが、効果なし。 再度、測りましょうと、5分ほど、待合室で待つ。 看護師に呼ばれて、別室で同じ自動血圧計で測る。 看護師が、2回ほど深呼吸してという。 結果、なんと、上が130,下が80. 上は50も下がった。 看護師が先生に報告しておきますと言った。 大体、1ヶ月半ごとに、この内科の医者に行くのだが、この繰り返しである。 別にこの医者は変わった人ではない。 しかも、別の医者ではそういうことはなく、最初の測定から平常血圧である。 不思議な現象である。 血圧を測定するのには、このフレは要注意である。
2011.11.26
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私:筆者の邱永漢氏は作家で実業家だという。 「お金の神様」と言われ、ここでは「世界同時不況のサバイバル術を説く」という副題がついているね。 「金儲けの神様」とか「株の神様」とか言われて久しいね。 経済コンサルタントとしても活躍しているが、現在の危機的な経済は「想定外」でなく、20年前から予見したとおり、今、アメリカを中心とした経済秩序が終焉に向かっている中での流れにすぎないという。 次はアジアの時代だという。A氏:中国の急速な経済成長を言っているのかね。私:しかし、中国経済も金余りで、それが不動産投資に向けられているので、2013年くらいにはそのバブルが弾けると見ているね。 しかし、中国経済は、今後内需が期待できるとしているね。A氏:格差問題はどうかね。私:歴史的に見て、中国国家の本質は何千年にもわたる官僚制国家だという。 歴代皇帝から蒋介石、毛沢東、胡錦濤になろうとも、ずっと役人が支配してきたという。 だから、容易に崩壊しないだろうという。 ところで経済のグローバル化で日本経済の「斜陽化」「空洞化」が進んでいるというが、氏は「日本人の土俵が世界に広がった」とみるべきだという。 日本人は優秀だから、どんどん海外に出るべきだという。 台湾人や中国人は世界中に展開して活躍している。A氏:ちょっと、考えたのだけれど日本も鎖国前の戦国時代には、結構、日本人も海外で活躍していたね。 倭寇というのもあったし、タイで活躍した山田長政もいるね。 戦後、日本の若い商社マンは世界中を飛び回っていたのではないの。私:日本はこれから高齢者社会になる。 日本国内で面倒を見てくれる若い人は少なくなる。 老人は老後を労働力があり、気候がよく、生活費の安いアジアに移住すべきだという。 フィリピンのセブ島、タイのチェンマイ、中国広西チワン族自治区のチェンニンがおすすめだという。 株投資はダメだという。A氏:金はどうかね。私:金より銅だという。 自動車が電気自動車になれば、3倍の銅を使うという。 しかし、最後は不動産にもどるかもしれないが、これは持って逃げることができない。 筆者は、かって、消費税導入の時に反対したという。 最初は3%でも、だんだん上がり、いずれはヨーロッパ並になると予想されたからだという。A氏:しかし、育った国を捨てることを今の日本人は柔軟に対応できるだろうか。 若い人も、海外留学は減っているそうだし、海外勤務もあまり好まないらしいからね。私:かなり前に、八百半というスーパーがシンガポールにある商品を発売したら、マーケティングの専門家から反対があったという。 ところがこれが意外に大当たりした。 これを当時、邱永漢氏がとりあげ、八百半をほめ、マーケティング専門家をけなしたことがあると記憶している。 しかし、その後、八百半は中国にも拡大して、最後は倒産するね。 それ以来、ちょっと邱永漢氏の意見は、注意して読んでいるがね。 氏は、糖尿病で、医者がすすめるカロリー制限食も、自動車のガソリンを制限するようなものだとして反対だね。
2011.11.25
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A氏:立川談志師匠がなくなったね。 俺は、若い時、落語は好きだったが、特に好きな落語家はなかったね。 次第に落語からは遠ざかっていたね。 談志の落語は、テレビ時代にちょっと聞いたが、独特の語り口だね。私:俺は、落語は桂文楽ファンで、亡くなってからは落語自体はあまり聞いていないね。 文楽の落語は「花火」を連想させるね。A氏:花火?私:花火の音は、ドーンという軽い発射音の後、しばらく間(マ)があって、次にドカーンという空での音がテンポよくつながる。 花火の華麗さよりも、この音の歯切れのよさと、この2つの音の間(マ)が好きだね。 したがって、音と煙だけの昼の花火も好きだ。 昔は、今のようにバンバン花火を連続して打ち上げるのは少なかったので、このリズムと間(マ)が感じられた。 鉄砲でいうと一発ずつ弾を込めて撃つ方法だが、今の花火は自動小銃のようなものだね。 間(マ)の快感がすくないね。A氏:それと桂文楽の落語の関係は?私:文楽が好きなのは、テンポが早いからだね。 声も高い。 このため、逆に嫌う人もいるようだ。 しかし、立川談志よりも近代を感ずるね。 俺は、文楽のテンポを花火にたとえたことがある。 高い声は花火の音であり、間(マ)がよいことが似ている。A氏:それで花火と関係するのか。私:存命中にLPの録音盤が10枚ほどセットで発売になったので購入したよ。 しかし、LPは維持管理が大変で、結局、あまり聞かなくなったね。 そのうちに、同じ特集でCDが発売されたので、これを購入し、LPは廃棄だよ。A氏:浪費と環境問題が気になるね。私:しかし、落語は音だけでなく、身振りのうまさもあるね。 CD録音ではこれが見えないのが欠点だ。 文楽の古典落語には現在の「放送禁止用語」が多い。それは、目の見えない人が見えるようになるという話が2つほどあるからだろうかね。 これらは身振りを使うから音だけでは分からない落語だね。A氏:DVD時代の人でないからね。私:文楽のように速いテンポの落語は、年をとってから大変だろうね。 そのせいか、柳家小さんはスローテンポなので逝去する直前まで、一応、寄席を無難にこなしていたようだ。 しかし、文楽の最後の寄席は、途中で話を忘れ、「また、勉強して出直してきます」で退場して終わったという。
2011.11.24
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A氏:昨日の新聞でスペインの総選挙で、新政権が誕生したと報じているね。 しかし、スペインにはバブルのつけが重くのしかかり、失業率も高止まり状態。 景気を冷やしかねない財政緊縮策と経済成長の両立に、新政権は向き合うことになると報じているね。私:市場はその両立の解決に疑問を持っているのか、新政権に冷淡に反応し、かえって国債の金利は上昇して、6.6%と危険水域の7%に近づいている。A氏:イタリアも同じだったね。 財政緊縮策と経済成長策の両立と政局不安定を問われている。私:アメリカも問題をおこしている。 昨日の新聞はアメリカ国債の最格下げの懸念を報じているね。 政府の赤字削減策をめぐる与野党の協議が決裂する公算が大きくなったからだね。 共和党は増税に難色。 民主党は抜本的な増税策を主張。 決裂はアメリカの財政再建への信認を失う懸念がある。 これも政局がからんでいる。A氏:アメリカも失業率は高い。 オバマ大統領はその解決のためにTPPに熱心だ。私:アメリカも財政再建と経済成長の両立に悩んでいる。A氏:しかも、非ユーロ圏のハンガリーが財政危機に陥ったと報じている。 国債が危険水域の7%を超え、8%台をつけているという。私:そして、日本も財政再建と少子高齢化に伴う社会保障費の増加に対応するために増税問題がクローズアップしてきたね。 増税を反対する側は経済成長が先だという。 ここにも財政再建と経済成長の両立がと政局がからんでいる。A氏:各国とも似たような問題に直面して、未だに先が見えないね。 やはり、世界経済は浜矩子氏が言うように死を迎えつつあるのだろうか。 そういう世界経済の混乱で資本主義は限界に来たのだろうかと、今朝の朝日新聞のオピニオン欄では、志位和夫共産党委員長と宇野重規東大教授の「欧州の財政危機、マスクスの出番だそうですが」という見出しでのロング対談が載っているね。 しかし、志位氏も経済成長論を捨て切れないようだね。私:この欄でアメリカの金融界の大御所のジョージ・マグナス氏が、現在の世界の危機の本質を知りたければ「カール・マルクスを読め」という論評を経済誌に寄稿したのが反響を呼んでいるという。 マルクスが「資本論」で語った言葉でマグナス氏は次の2つに注目しているという。 「1つの極における富の蓄積は、同時にその対局における貧困の蓄積である」 「すべての現実の恐慌の究極の根拠は、一方で大衆の貧困、他方では生産力の無制限の発展を求める衝動にある」 いつか、テレビで経済ジャーナリストの東谷暁氏が「マルクスの指摘したことを忠実に実行しているのがアメリカだ」と皮肉っていたが、まさにその通りだね。A氏:そういえば、韓国の国会はアメリカとのFTAの批准問題で混乱を起こしたね。 これも政局がらみだね。 「生産力の無制限の発展を求める衝動」のグローバリズム経済と国家主権が対立するISD条項がきちんと議論されなかったようだね。私:世界は、グローバル経済と民主政治で大きく急速な転換期を迎えつつあるのだろうか。
2011.11.23
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今日は、お世話になった近親者の告別式・火葬。 真の最後の別れとなる。 よって擱筆。
2011.11.22
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近親者逝去に伴うお通夜のため擱筆。
2011.11.21
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私:今朝の朝日新聞の「ザ・コラム」欄の「格付け 見えること 見えないこと」の大野博人氏の記事は興味が湧いたね。 東京電力株とギリシャ国債の格付けを2年前にかなり低く評価していた格付け機関のことを書いているね。A氏:俺も君に言われて読んだが、ヴィジオというフランスの格付け機関だね。 2009年7月のリポートで東電は5段階評価で下から2番目。 ギリシャ国債は欧州連合27カ国中で最低のランク。私:当時、大手格付け機関のムーディーズは東電に21段階評価で上から3番目のAa2という高い評価を与えていた。 ギリシャ国債は5番目と高い評価だという。A氏:同じく格付け機関スタンダード・アンド・プァーズも21段階評価で、東電は3番目、ギリシャは7番目と高い評価で「投資おすすめ」だったという。 いずれもヴィジオと逆で、2年経ったら、ヴィジオが当たっていたね。私:ヴィジオは、会社の評価について財務力のデータより、組織の統治力や環境、雇用への気配りを見るという。 だから、東電は企業統治で100点満点でたったの2点。 国の場合は、政府の政策の決め方が公正で透明かという点を入念にチェックするという。 「民主的な仕組み」ではギリシャはEUでは最低と評価された。A氏:09年の調査では、中部電力、九州電力も企業統治では辛い点を付けられているという。 だから、ヴィジオから情報を買っている日本の投資信託会社「あすのはね」では東電など電力会社には投資をしてきていなったという。 「あすのはね」に投資を委託した人は安心だね。 09年に、ヴィジオが、ユーロ圏でギリシャについで低く評価したのはポルトガル、イタリア。 2年経って、見事に当たったね。私:ヴィジオによると日本はイタリアとほぼ同格の低い評価。 日本は市民や労働者の権利の尊重姿勢という点が弱いという。 国の借金が多いというだけではないね。 市場の動きだけでなく、視界を社会へと広げると見えていなかった企業や国のリスクや将来性が見えてくるというわけだね。
2011.11.20
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A氏:君がこのブログで「巨人内紛 代表が反旗」として扱っていた清武英利巨人球団代表兼GMが渡辺恒雄会長から解任されたね。 やはり渡辺会長は格が違うね。私:「鶴の一声」で解任だね。 清武氏の行動は「自殺」行為なのか、相手に多少のダメージを与える「自爆」行為なのか不明だね。A氏:いや、これで巨人のイメージが多少傷ついたことは確かだね。私:今回のトラブルの裏の江川卓氏がからんでいたが、例のドラフトの空白の1日事件を連想するね。 あれも、巨人のイメージを悪くしたね。 今度はケースの性質はちがうが、良識をくつがえした事件であることは変わりないね。 巨人の歴史に汚点を残したのは確かだね。 こういう自爆行為をせざるを得ない状況に追い込んだ体質が問題なのか、自爆行為自体が問題なのかはよくわからないがね。 いずれにせよ、会長のワンマンと、今度球団代表兼GMとなる原沢敦氏が、三原脩監督が問題点としてあげていたプロ野球選手あがりでないことは変わりないね。
2011.11.19
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昨日、近親者の家族から電話が入り、1週間ほど前に病院に入院していたが、危篤状態になったという。 病院は近いので、すぐ駆けつけた。 個室の病室で、日当たりがよく暑いくらいの室温だった。 もう意識はなく、酸素マスクをしていた。 目はうっすらと開いていたが、視点はさだまっていなかった。 いろいろ話しかけても反応らしきものはなかった。 家族といろいろ病気の経過など聞き、1時間半ほど、話して外に出た。 病気はガンの転移であった。 翌日、午前10時頃、また、家族から電話が来て、20分ほど前に息を引き取ったという。 後、4ヶ月くらいで、滿90歳になるところだった。 親戚では男は皆、90歳以下でなくなっているので、記録を破るのではないかと期待されたが、かなわなかった。 最近の気温の寒暖差がはげしいため、老人の死亡が多いのか、火葬場が混んでいて、通夜は3日後の月曜日、翌日が告別式となった。 心よりご冥福を祈ります。
2011.11.18
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私:昨日、午後、テレビの参議院予算委員会の国会中継を見ていたら、参考人として日銀の総裁でなく、副総裁が出ていたのを不満として質問している議員がいたね。 副総裁は、16日の日銀の金融政策決定会合は、かなり前から日程と時刻が決まっており、国会の日程への対応は不可能だというような答弁していたね。 それでもその議員はグダグダ言っていたね。 国会の議論のくだらなさを日銀は腹の底では知っているんだね。A氏:その日銀の金融政策決定会合後、日銀の白川方明総裁は、「欧州危機は日本経済にすでに影響を与え、今後も与えうる」と会合後の記者会見で言ったと新聞は報じているね。私:総裁は、欧州危機が日本に波及するには3つのルートがあるという。 第1は「貿易ルート」で欧州への輸出が減り、新興国の輸出が減ると、日本の新興国への輸出も減る。 第2は「為替ルート」で不安定なユーロを避け、円に投資が集まり、円高になり、輸出産業を苦しめる。 第3は「金融ルート」で欧州の金融不安が日本に波及して、貸し渋りなどで経済を冷やす。A氏:新聞は、せっかく、東日本大震災から経済が立ち直りつつあるときに、欧州危機は冷や水だとして報じているね。私:新聞の経済指標では、日本経済は、生産は6ヶ月ぶりにマイナス。 設備投資は2ヶ月ぶりにマイナス。 消費は3ヶ月連続で減少とあるね。 欧州危機で日本経済の回復ペースが落ち始めた。A氏:さらに、タイの洪水被害も日本の生産と消費のマイナスに大きな影響を与えつつあるね。私:そして、さらにTPPで野田佳彦首相による日米のギャップが目立ちだしたね。 まさに、内憂外患だね。
2011.11.17
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A氏:先週、新聞の横浜欄で横浜市戸塚区の舞岡町の「舞岡公園・小谷戸の里」で販売していた「草木灰」から、国の基準値400ベクレルを超える2651ベクレルが検出されたと報じていた。 この自然公園はこの前のブログの「横浜で乾燥シイタケに基準超セシウム」でとりあげた公園だね。私:ここは自然公園なので、公園内の森の落ち葉やわらをかまどで燃やして「草木灰」として肥料で売っていたんだね。 すでにかなり売れていたが、横浜市は回収を命じているという。 しかし、買って土のなかに肥料として混ぜて使っているものはどうしようもないね。A氏:国は7月から、わらの問題が出てから放射能汚染の可能性がある堆肥の生産、流通、販売の自粛を呼びかけていた。私:しかし、横浜市では「灰が肥料に使われるという認識が欠けていた」という。 おそらく、公園の葉に放射能が降り、それが落ち葉で地面に集積し、さらに燃焼で凝縮されたのだろうね。 落ち葉が堆積した自然林の道を歩くというのは、自然に低放射線をあびていることになりそうだね。A氏:君の森の落ち葉を踏んでウオーキングというのは要注意だね。私:まぁ、低放射線治療を受けている気でウオーキングするかね。A氏:昨日の夕刊で福島県伊達市の特産高級干し柿「あんぽん」が廃棄されるという。 柿自体は、放射能は基準値以下だが、干し柿にすると凝縮する。 試験的に干し柿にしたら、一部から国の基準値を超えたものが出たという。私:それで廃棄というわけだね。 低放射線の専門家である稲恭宏氏によると、逆に、低放射線は体にいいから、福島県産の野菜や果実は、健康にいいということのなるがね。 それにしても、この人の主張が、国の政策に反映されないというのは何故だろうかね。 国は新しい「絶対安全神話」にとりつかれていて、危険をおかしたくないのかね。 謎だね。
2011.11.16
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私:昨日から、テレビでTPP への参加に「賛成か」「反対か」の世論調査の発表があったね。A氏:新聞のほうも、今朝の朝日新聞では世論調査の結果が、「賛成」46%、「反対」28%と出ていたね。私:不思議なのは、TPPに関する国民への情報提供について「不十分だ」との声が圧倒的で、TPP参加に賛成の人でも83%が「説明不十分だ」と答えていることだね。A氏:情報が不足しているのに、よく「賛成だ」「反対だ」が言えるね。私:理屈から言えば、「説明不十分だ」という83%の人は、「賛成か、反対かよくわからない」となるべきだね。 それが「賛成だ」と言っている。 矛盾だね。A氏:昨夜、たけしのTVタックルで、賛成派、反対派に分かれて議論していたが、全く、両者の言い分が、すれ違っていて、TPPの本質が理解できないね。 愉快だったのはISD条項というのがTPPにあって、条約が国内法より優先するというものだが、国会で自民党の佐藤ゆかり議員のこの条項の質問に対して、野田総理がこれを知らず、トンチンカンな回答をしたことだね。私:野田総理自身も「情報不十分だ」という分類に入るね。 自由貿易で参加各国の壁を破るのだと言いながら、各国の国益優先の発想が見え隠れするね。 国家主権の上にTPP条約国家が存在することになる。 そういう国家が可能なんかね。 国には、それぞれ固有の伝統、文化がある。 本当にまとまるのかね。 ユーロ圏は、通貨は統合したが、各国の国家主権は統合できなかった。 それが原因でユーロが崩壊しようとしている。 国の自主性を生かしながら、相互に自由に貿易するという中間点はないものかね。
2011.11.15
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A氏:こないだ俺の元いた会社の外注の社長にあった。 俺も君との対話のお陰で多少、ISOマネジメントシステムを知ってきたので、その話をしたよ。私:どういう会社なの?A氏:30人くらいの機械加工業だね。 品質がよくて優秀な会社だという印象があったね。 ISO9001は1998年頃にとっているね。 3年ほど前には環境のISO14001もとったね。私:ISO9001は2000年版が出る前だから、94年版での取得だね。A氏:ところが、そのISOマネジメントシステムが最近、崩壊しているというのだね。 主な原因は、今年1月の管理責任者の退職にあったようだね。 この会社は最初にISO9001をとったとき、常務が管理責任者だったが、その後、社長になったので、総務課長が管理責任者になった。 ところが、この人が1年くらいで退職したので技術部門の長が管理責任者になった。 この人は、ISO9001取得の時からいるから、ISO9001をよく知っているので適任だったね。 この人がずっと管理責任者をやっていたんだが、今年退職したんだね。 それからシステムが次第に崩壊したようだね。 書類の多い重いISO9001かと思って聞いたら、簡潔なシステムだという。 社長も営業も兼ねているので、今年は忙しい時期なんで管理責任者にまかせきりで内部の細かい点まで目が届かなかったようだね。私:管理責任者の後継者が育っていなかったんだね。A氏:不良品が発生して、再発予防処置をとらないといけないんだが、その対策書が未処理でたまっているという。 だから、当然、不良品の統計などの月報も出ていない。 しかし、この会社は、作業指示票などは、ISO9001取得以前からパソコンを使っていたので、これに関連するISO9001の日常帳票は定着しているようだ。私:維持審査があるんだろう。 放置しておくと不適合でやられるね。A氏:維持審査は年1回で今年末か来年早々だという。 だから、社長があわて出したんだね。私:それまでに、管理責任者を育成しないといけないね。 中小企業では、人手の移動が多いから経営者は要注意だね。 特に優秀な人材ほど、移動するからね。 日本人はブームでシステムを作るが熱しやすく冷めやすという欠点がある。 それを外部からチェックしてくれるのが、維持審査があるISO9001のいい点だね。 その外注が、今度のトラブルを反省して再度、トップダウンでシステムの構築に取り組むことを期待するね。
2011.11.14
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A氏:一昨日、プロ野球読売巨人軍の清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャーが、渡辺恒雄会長の独断人事を批判した記者会見したね。 話題にのぼった江川卓氏は、昔のドラフトの空白の1日間事件の苦い思い出から、コーチ就任要請があっても断るという。私:どうも、こういうゴタゴタは巨人だけでなく、日本のプロ野球ではいつもついてまわるね。 こないだこのブログでとりあげた三原脩監督でも、西鉄の経営幹部の野球への介入が嫌で、日本シリーズ3連覇の偉業を成し遂げた後、退任を言い出す。 経営陣は驚くね。 偉業をなした監督をやめさせるのは世間体が悪いので、ようやく思いとどまらせ、もう1年やったが、今度はパ・リーグ3位で終り、退任したね。 その後、万年最下位の大洋ホエールズを1年で日本シリーズ優勝までもっていった三原監督も、翌年最下位となったので、選手の強化でトレードを考え出したら、オーナーの「大家族主義」が障害になった。 選手の起用にも口を出す。 結局、その後の6年間は、大洋ホエールズは優勝していないね。私:阪神タイガースも多くのタニマチがいて阪神の選手出身の監督に贔屓選手起用に口を出し、なんども監督が交代してもBクラスを低迷していたことがあったね。 それが阪神タイガース出身でない中日ドラゴンス出身の星野仙一監督で優勝しているね。A氏:三原監督以後、次世代の名監督と言われた野村克也監督も、楽天をいきなり、クビだったね。私:次世代の名監督は、落合博中日監督だが、これも中日経営陣との関係がよくないようで、セ・リーグ連覇なのに退任だね。 企業の広告塔である日本のプロ野球の体質かね。 三原監督は、大相撲を羨ましがっていたという。 経営陣は皆、相撲経験者だからだ。 この巨人のゴタゴタは、今後どう展開するかね。
2011.11.13
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私:文藝春秋に毎月、塩野七生氏の2頁のエッセイが載っているが、今月号には同氏が日本の「風評被害」を知り、日本人の残酷さに直面して慄然としたということを書いているね。 「がんばろう日本」なんて言っていたのは、どこへ行ったのか、というわけだ。A氏:京都五山送り火では原発で汚染された薪は拒否。 愛知県では花火も敬遠。 大阪市では橋桁に汚染されたものは使わない。 福島県産というだけで、食品への拒絶現象。私:塩野氏は、ほとんどは感情的なもので、単なる思い込みだけで日本人が同じ日本人に対して拒絶反応を起こしているのだから、卑劣な振る舞いと言うしかないと厳しいね。A氏:がれきの処理も、いざとなると引き受け手があまりいないね。私:最初、処理に手を上げた都道府県は多かったのに、住民からの抗議と不安の声に「寄り切られ」上げていた手もさげてしまい、東京都と山形県だけになったというね。 原発の「絶対安全神話」は崩れたが、ミリシーベルトとかベクレルとかを唱えることで、もう一つの「絶対安全」をもとめようとしているという。A氏:ましてや、こないだの君のブログで、低放射線の専門家である稲恭宏氏のように、逆に、低放射線は体にいいから、福島県産の野菜や果実は、健康にいい。 だからどんどん食べなさいということになったらどうするのかね。私:「がんばろう日本」は本当に白々しくなってきたね。
2011.11.12
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私:TPPをめぐって、製造業は歓迎だが、農業関係者は反対と、正反対に分かれているね。 特に、農業の主産物のコメは、輸入米に価格では勝てないという。A氏:しかし、TPP賛成論者は、日本のコメは安全でおいしいから、味で勝負できるという。 事実、味がおいしいので輸出している日本米もあるという。私:それならコメ(rice)と言わず、別の商品名にすればいいのではないの。 日本の消費者も値段だけでなく、食品の品質を重視することが必要だね。A氏:しかし、10年後の関税撤廃というが、農業をやっている人は今でも高齢者が多いから、10年後に農業をやる人がどのくらいいるのかね。 少子高齢化だから、農業後継者も少ない。私:一方、生活保護を受ける人が急増している。 高齢化が進んでいるのでやむを得ない点もあるが、働ける年代の人が、職がなくて生活保護を受ける人が増えているという。 農業部門に人手が移動できないのかね。 1次産業への人口移動だね。
2011.11.11
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私:今日の新聞はイタリア国債の価格が急落し、金利が危険水域の7%を超えたと報じているね。A氏:新聞のチャートによると国債金利が7%を超えた欧州の国は、ギリシャ、ポルトガル、アイルランドの3国で今度、イタリアがこれに加わったね。 私:スペインも危ないね。 ドイツは安定しているがね。 フランスは新聞のチャートには載っていないが、大丈夫なのだろうね。A氏:フランスが、問題なのは、イタリア国債をかなり買っていることだね。私:ユーロはやはり無理して統合したのが裏目に出ているのかね。 ギリシャの次にイタリアとは、イタリアはGOPがユーロ圏第3位の経済大国だけに、ヨーロッパの経済と政治の急速な変化には目が離せないね。
2011.11.10
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私:10月25日(土)の西部邁氏のセミナーhttp://youtu.be/LLmO8xTB4OEは、 「低放射線をめぐる嘘の数々」というものだね。 登場する人物は稲恭宏氏だね。 氏によると、今、世間で騒いでいる放射能汚染問題は全くナンセンスだということだ。 汚染土も全然問題ないという。A氏:俺も見たよ。 氏の経歴は東京大学 大学院 医学系研究科 病因・病理学(免疫学)専攻 博士課程 修了。 東京大学医学博士(病因・病理学/免疫学)。 元々の専門はエイズやがんの免疫学的治療法、遺伝子治療の研究であるが、副作用で亡くなっていく多くの患者を目の当たりにし、副作用のない革新的治療法の研究に没頭、世界で初めて、低線量率放射線医科学・低線量率放射線療法を発見し確立。 一般財団法人稲恭宏博士記念低線量率放射線医科学研究開発機構 理事長だという。私:低線量率放射線の国際的な専門家だね。 放射線線量率というは、時間あたりの放射線量をいうようだね。 氏は、パンチの例を上げ、ボクサーの相手の頬に与えるパンチと、母親が赤ん坊の頬に優しくタッチする例をあげているね。A氏:放射線はわれわれが平常に住んでいるときも存在しているという。 人体の中でも放射線を出しており、胎児から死ぬまである意味で内部被曝をしているのだというね。私:福島第1原発によって拡散した放射能は、これらの自然放射能レベル内のものであって、まったく、ガンの心配もないし、遺伝もしないという。 チェルノブイリ事故と比較するとレベルが極めて低くく、参考にならないとしている。A氏:チェルノブイリ事故による放射線は、ボクサーのパンチだったが、福島第1原発の事故による放射線は、母親が子どもの頬に触れる程度だというわけだね。私:今のすべての放射線は害があるというのは1920年代のマウスの実験に基づいており、現在では間違いであると言っているね。A氏:広島・長崎の原爆でも、直接、放射線を浴びた人は死んだりしたが、陰に隠れていたりして低放射線を浴びた程度の人は、むしろ健康だという。私:これくらいの低線量率放射線なら、農民は元の家に早く帰るべきだし、子どもの平常の生活にもどるべきだとしているね。 福島の農産物も一切、心配することはないとしている。A氏:汚染土や汚染した瓦礫も問題ないとしている。 汚染土は、ラジウム温泉の代わりになるかもしれない。私:むしろ、福島県民は低線量率放射線療法を受けているようなもので、健康によいとまで言っているね。 そうなると、今の馬鹿騒ぎはなんだろうね。
2011.11.09
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私:この本は9年前に発行されたスポーツ・ノンフィクションだね。 新聞の書評で知って、図書館から借りた。 古い本だからすぐに借りられた。 ところで、この「決定版」というタイトルには、意味がある。 「魔術師」は最初、1999年文藝春秋から出版・発売された。 ところが著者の知らない変更箇所が数多く発生したという。 400枚分の原稿が削除されていたという。 そこで「魔術師」の絶版と回収を訴えて裁判となり勝訴する。 勝訴判決から間もなく、小学館から「魔術師」をきちんとしたもので再発行したいということになり、これが「決定版」という追加タイトルになったということだ。A氏:三原脩氏は、日本シリーズ3連覇で有名だね。 しかも、いずれも、宿敵水原茂監督のジャイアンツを負かしている。 3連覇目のときの7試合は、最初、3連敗し、残りを4連勝するという、アメリカの大リーグにもない逆転劇だね。 これはこの逆転劇はこのブログの「稲尾投手の急逝 」に詳しいね。私:普通、評伝はそういうその人のハイライトから初めて、それから生い立ちなどにバックするものが多いね。 俺は、それは読みにくいと思っていたね。 年代順、すなわち、時系列に書いてあるほうが読みやすいね。 ところが、著者は、時系列にそって書かれていない評伝は米国では馴染みがないということを知り、「決定版」のとき、世界に通ずる時系列の評伝に修正したという。A氏:ということは読みやすい評伝だということだね。私:820頁の辞書くらい厚い大著だね。 それが三原脩の誕生から始まり、死亡で終わる。 ある人の一生を共に過ごしたような感じだね。 そして、この人の人生のハイライトは、やはり、稲尾和久、中西太、豊田泰光らを中軸とする強い西鉄ライオンズを作り上げ、宿敵・水原の巨人に日本シリーズで3連覇したこと。 さらに2年後、セ・リーグ万年最下位の大洋ホエールズの監督になり、監督1年で、また水原巨人を破ってセ・リーグで優勝し、ついで、日本シリーズでもミサイル打線と言われた強敵大毎オリオンズを4連勝(いずれも1点差)で破って日本一になったことだね。A氏:まさに魔術師だね。私:しかし、基本は今でいう合理的なデータ野球だね。 そして、9人をフルに動かす。 一塁・2塁間のゴロでダブルプレーをするとき、投手が1塁に入るのは三原氏が考えた方法だという。 外野に飛んだ打球を本塁に外野手が送球するときに、内野手が中継する方法もそうだという。 現在は当たり前に行われているがね。 やはり、野球もそうだが、スポーツは文武両道でなくては成功しないね。 頭と体を使わないとダメだね。
2011.11.08
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A氏:俺の元いた会社では、台帳管理をしているものがあった。 例えば、「内部監査員資格認定登録台帳」だね。 台帳だから、新しい人が資格を得ると、台帳に追加記入される。 その記入された行の右に登録承認のサイン欄がある。 俺の会社では管理責任者の承認なので、その欄に管理責任者の承認のサインと日付が記入されている。 この台帳は、行ごとに改訂されて承認されている「文書」だね。私:このような台帳形式のときは、原則として下に空白欄があり、追加があると記入されて空白が埋められていくね。 図面の改訂履歴欄と同じだね。A氏:登録台帳そのものが一種の改訂履歴台帳となっているね。私:そうだね。 台帳の場合、文書形式そのものが改訂履歴台帳を兼ねているね。 「文書」そのものが「改訂履歴台帳」になっている例だね。 他に例えば「供給者認定登録台帳」もそうだね。 新しい材料業者が供給者として認定された時、台帳に追加記入される。そしてその行が承認される。A氏:内部監査員が退職したり、供給業者と取り引きをやめたりしたときはどうなるかね。 これは図面の改訂履歴欄にはそいうことは起きないね。私:登録抹消の行に二重線を引き、抹消したことを示さないといけないね。 承認欄に小さく抹消日を書くか、右端に備考欄があれば、そこに抹消理由を書くかだね。A氏:ISO9001の「4.2.3 文書管理」のc)の「文書の変更の識別及び現在有効な版の識別」の要求を「文書」自体が満たしていることになるね。 君は、あらゆる文書に対して「改訂履歴台帳」を別に作るのはムダだと言っていたね。 そういえば、図面は、図面そのものに「改訂履歴欄」があり、別に「改訂履歴台帳」はないね。私:だから、台帳方式の「文書」は、同時に「改訂履歴台帳」になっているから、なおさら「改訂履歴台帳」を別に作る必要がないわけだ。 同じ事をダブって書くようになる。 俺は、この「4.2.3 文書管理」のc)の「文書の変更の識別及び現在有効な版の識別」の要求に対して、図面の改訂方式を「文書中の台帳式改訂管理方式」としている。 「内部監査員資格認定登録台帳」や「供給者認定登録台帳」の改訂管理方式を「台帳登録改訂管理方式」と呼んでいる。 いずれにせよ、機械的に別に「改訂履歴台帳」は作らないね。
2011.11.07
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A氏:ギリシャの国民投票は、どうやら慌てたドイツやフランスの説得で回避されそうだね。私:最初、12月4日の国民投票だと言っていたのが、撤回されたね。 そして内閣不信任も回避されたという。A氏:ギリシャ国債の償還期限まで、ギリシャ国民が他のユーロ諸国の支援金を受け入れるかどうか。私:次は与野党を含めた大連合ができるかだね。 は日本の自民党のように選挙せよと言っているのでまだ前途はあやふぃね。
2011.11.06
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私:今朝の朝日新聞の小さな記事で、「乾燥シイタケに基準超セシウム」というのがあったのが目に入ったね。 横浜の舞岡公園・小谷戸の里で栽培され、加工されたた乾燥シイタケだという。 昨日、横浜市が基準値1キロあたり500ベクレルを超える2770ベクレルの放射能セシウムを検出したという。A氏:俺もその記事は読んだが、舞岡公園は自然が残っている公園で、近くにある。 小谷戸の里というのは、この自然公園の中心部にあって、古い農家が保存されていて、自由に見学できるようになっている場所だね。 農業体験なども出来る場所だ。 今、芋掘りのイベントもやっているはずだね。 横浜特有の谷戸があって、田畑があってコメも作っている。私:この公園は高い連続した丘があり、これがちょうど、福島から小田原に流れる風の通路にあたっていたのかね。 小田原では、お茶が放射能で問題になったからね。A氏:震災後の3月下旬から4月上旬にかけて栽培、加工したものだというから、福島第1原発の事故当時の放射能だろうね。 イベントで炊き出し用の鍋に入れて延べ794人のボランテァに振る舞い、小学生以下の258人も含まれていたという。私:市民から「ここの農産物は大丈夫か」という問い合わせが相次いたので、残っているシイタケを調べたという。 ちょっと、市の認識が甘かったね。A氏:市では食べた量が少ないので、健康への影響は低いとしている。 しかし、セシウムが体内に入ったことは確かだね。私:「影響はない」でなく「影響は低い」というのがこの被害を表現するときの常套文句だね。 本来、自然を楽しむ公園が、もっとも自然から遠い人工的な放射能にやられるとはね。 横浜でも「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川」という「ふるさと」は、遠くなったね。
2011.11.05
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【送料無料】福島の原発事故をめぐって私:どこかの書評を見て図書館に予約して借りた。 俺の後、図書館の予約待ちが38あるから、それなりに読まれている本なんだね。 著者の山本義隆氏は脱原発主張論者で、今まで読んだ原発の問題点の指摘は、90頁ほどの薄い本だがもれなく網羅されているね。 むしろ、興味があったのは、岸信介元首相が登場することだね。 「岸信介・回顧録」からの引用が多いね。A氏:岸氏は、首相時代、1958年に原子力発電にむけてアクセルを踏むね。私:回顧録によると、「平和利用にせよ、その技術が進歩するにつれ、兵器としての可能性は自動的に高まってくる」とあり「それにより、国際の場における発言力を高めることができる」としているね。 1955年、岸氏は、当時の民主党幹事長として訪米した時、当時、不平等だった安保改定にふれたところ、ジョン・フォスター・ダレスから「日本にそんな力があるかね」と、かんで吐き捨てるように一蹴されたという。A氏:ダレスからバカにされたというトラウマをもつ岸氏にとって、核開発は大国化の条件であり、核技術--核兵器生産能力---の習得は、国際社会における発言権を得る必須の手段だと思われたのだね。 今の北朝鮮が核兵器開発に必死なのも同じ発想だね。 大体、60年安保改定も、岸氏のトラウマから、それまでのひどい日米間の不平等をなくそうと平等を目指した一歩前進の改定だったのだからね。私:岸氏は、当時の外務省記者クラブで「現憲法下でも自衛のための核兵器保有は許される」と発言しているという。 1950年代末に日本に導入が計画された原子炉は黒鉛炉(英国製の改良炉)だったが、これはもともと原爆用に作られたものなので、これを日本が導入すると、日本の核武装につながりやすい。 これを懸念して、アメリカが巻き返し、アメリカ型軽水炉が主流になったという。 しかし、当時の日本国内の原子物理学者や政党、ジャーナリズムは、黒鉛炉導入の危険性を指摘せず、核武装に無感覚だったという。 日本の核武装への道を牽制しているのは一貫してアメリカだったという。A氏:しかし、日本はその後の高度成長で、世界第2位の経済大国となり、その面で国際的な発言権を得てきたね。私:日本の核兵器コンプレックスが、世界第3位(2位のフランスと僅差)の原発大国の原点にあったとはね。A氏:今朝の朝日新聞の「私の視点」欄には、元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフの「核軍縮に真剣に取り組め」という意見が掲載されているね。私:脱原発は、脱核兵器にもつながる思想だね。 それについても、この本でふれて欲しかったね。
2011.11.04
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【送料無料】アベベ・ビキラ私:この本のカバーは、1964年の東京オリンピックで、マラソンのトップでゴールインした瞬間のエチオピアのアベベ・ビキラの写真がのっている。 オリンピック史上かってないマラソンでの2連覇だね。 両手を軽く上げ、無表情だね。 痩せた体に、厳しい風貌は、哲人の風格すら感ずるね。 ゴール直後、疲れで倒れこむかと思ったが、整理体操をはじめた。 最後に、地面に上向きに寝て、ヨガの逆転型というポーズもやる。 その写真がこの本に掲載されている。 そして、観衆の歓声に応えたという。 ところが、この本の最後のほうに、8年後、1972年のヘルシンキオリンピックに貴賓として招かれたとき、8月に空港で撮ったアベベの写真がある。 車椅子に乗っていて、頬はふっくらとしており、カバーの写真と比較すると痩せた哲人の面影はないね。 別人のようだ。 この写真の翌年10月に他界している。A氏:その写真の比較から、アベベの後半の人生の悲劇が見てとれるんだね。私:この東京オリンピックのゴールの写真では、アベベは裸足ではないね。 無名のアベベが有名になったのは、1960年のローマオリンピックだが、このときは足に合う靴がなくて、結局、裸足で走ったという。 ゼッケン番号すらない選手が、それも裸足で走って金メダルだから世界は驚いた。 1961年にアシックスの鬼塚喜八郎はアベベにシューズの提供を申し出るが、東京オリンピックでアベベが履いたシューズは、大手のプーマのものであったという。A氏:まだ、アマチュアリズムに対して厳しい規定が生きていた時代だったのにね。私:ローマオリンピックがアマチュアリズムが徹底していた最後だという。 アベベは、東京オリンピックの次のメキシコオリンピックでマラソン3連覇を狙った。 しかし、東京オリンピック以後のアベベは人が変わったようになったという。 大酒を飲むようになる。 女性ともだらしなくなる。 各種大会に優勝するが、練習も不十分だったようだ。 アベベの無名時代からコーチとしてついていたスウェーデン人のオンニ・ニスカネンとの間もうまくいかくなる。 ニスカネンは、アベベのライバルのマモのほうに密接に指導しだす。 1968年、メキシコオリンピックとなる。A氏:アベベは1932年生まれだというから、36歳だね。私:マラソンレースの1週間前にアベベは足の痛みを感じて医者に見てもらったら、要治療だという。 しかし、アベベは無理をおしてレースに出た。 15キロ地点でアベベの足の痛みは激痛となり、意識を失った。 このレースは、同僚のライバルであるマモが金メダル、銀メダルは日本の君原健二だった。 エチオピアとしては、マラソン3連覇だね。A氏:アベベは、その後、自動車事故に会うね。私:1969年3月23日の夜中に向かってきた自動車のヘッドライトの光で目が眩み、運転を誤り、事故にあい、下半身不随となる。 1973年10月25日に脳内出血でなくなった。 事故を遠因とする合併症だったという。 41歳だった。 マラソンの勇者であったが、人生というマラソンではどうだったのだろうか。 この本は、アベベの無名時代から東京オリンピックまでの名コーチだったニスカネンの生涯のことも詳しく書いているね。 彼は1984年3月20日、74歳の生涯を終えた。
2011.11.03
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A氏:ギリシャ政府が大きな賭けに出たね。 ユーロ圏各国がせっかくまとめたギリシャ支援策を受け入れるかどうか、国民投票を行うというわけだね。私:このニュースでニューヨーク株が急落し、ユーロ安円高が進んだ。 市場は、ギリシャ国民を信頼していないようだね。A氏:自国の経済が苦しいので、緊縮財政を取らざるをえないのに、これに対して民衆のデモやストライキが頻発しているからだね。 国民投票で勝てば、デモやストライキに対抗できるというわけかね。私:しかし、デモやストライキの頻発や、野党の姿勢から、楽観視ができないので、株や通貨が敏感に反応したんだね。 ドイツのある政治家は 「奇妙なやり方だ。 他国がギリシャの長年の放漫財政のために犠牲を払うことを決めたあとなのにーーー」 と苛立ちを隠せないという。 浜矩子氏は、ユーロ圏問題は、イソップ童話の「キリアリとギリス」の関係だというね。 アリのドイツ、キリギリスのギリシャ・イタリア・スペインが一緒になった問題が露出したね。 しかし、キリギリスはアリになれるだろうか。A氏:国民投票は、民主主義の原点とも言えるね。 ギリシャ国民はこれだけ、世界経済全体に大きな影響を与える問題に、正しい選択ができるだろうか。私:偶然、西部邁氏のゼミナールのアーカイブを見ていたら、氏は最近、「文明の敵・民主主義」という本を出しているのを知ったね。A氏:西部氏は民主主義懐疑論者だね。私:ギリシャの国民投票は、民主主義の真価が問われる問題でもあるね。 【送料無料】文明の敵・民主主義
2011.11.02
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【送料無料】文明を変えた植物たち私:トウモロコシはイネ科の植物だが、同じイネ科のイネやコムギに比較すると3つの優れた特徴がある。 第1の特徴は、デンプンや繊維系の生産性が高いこと 第2の特徴は、種の量に対する収穫量が、コムギが5から6倍、コメは江戸時代でも30から40倍(現在は100倍)に対し、トウモロコシは800倍 第3の特徴は、さまざまな気候条件に適応して生育していくことA氏:そのトウモロコシにヨーロッパ人が出会ったのは、コロンブスのときだということかね。私:コロンブスは、カリブの島々でトウモロコシが広く栽培されていることを目撃する。 当時は、珍しい植物としか映らなかった。 しかし、楽でないヨーロッパの生活に別れを告げて、新大陸に移住した者にはトウモロコシが重要な植物となった。 トウモロコシに関連して有名な例としてメイフラワー号に乗って移住した清教徒の一団の話がある。A氏:1620年12月26日に新大陸に上陸した102名の人々だね。 真冬の移住だね。私:彼らが厳しい冬を乗り越えられたのは、先住民が貯蔵していたトウモロコシを密かに盗んで越冬用に準備ができていたからであった。 持参したコムギ、オオムギでは期待するほどの収穫を得られなかった。 先住民にトウモロコシの栽培を学んで、生産していなかったら、その後、数年続いた厳しい冬に耐えられず、全滅したであろうという。 16世紀にはイタリアかスペインのいずれかから、北アフリカにトウモロコシが伝わった。 しかし、西アフリカ方面では奴隷貿易が関係してトウモロコシが広がった。A氏:日本にはいつ来たのかね。私:天正7年、長崎に伝えられたのが最初だという。 しかし、日本にはコメがあったので主食レベルまでトウモロコシは広がらなかった。 ところで、トウモロコシ、コメ、コムギを3大穀物という。 この3つのうち、タンパク質の量がすくないのがトウモロコシだね。 だから、トウモロコシだけの食事は蛋白不足を起こす。 肉などのおかずが必要だ。 現在、世界でトウモロコシの最大生産国はアメリカで全世界の40%を占める。 さらに、その45%強が家畜飼料用だね。A氏:日本は世界で最大のトウモロコシ輸入国で、95%以上をアメリカに依存しているそうだね。私:その70%強が家畜の配合飼料の原料だね。 それも、家畜類を密集させ、飼料をふんだんに与え、短期間のうちに太らせるというアメリカ式の大量飼育だね。 大量飼育したニワトリはブロイラーというね。 ブタは英語ではpigだが、大量飼育したブタは hogというね。 大量飼育により肉の供給が増大した。 そのかげにはトウモロコシの存在があるね。 トウモロコシの存在は、肉を不足させることなく、食卓に供給することを可能にした。 トウモロコシのおかげで、今日の肉食文化が維持されていると言える。
2011.11.01
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