ドン・愚利公の連れづれ草

ドン・愚利公の連れづれ草

Mar 23, 2010
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カテゴリ: 読書
是故君子先慎乎徳。有徳此有人、有人此有土、有土此有財、有財此有用。

徳者本也。財者末也。 外本内末、爭民施奪。 是故財聚則民散。財散則民聚。

是故言悖而出者、亦悖而入、貨悖而入者、亦悖而出。



このゆえに君子はまず徳を慎む。徳あればこれ人あり。人あればこれ土(ど)あり。

土あればこれ財あり。財あればこれ用あり。徳は本なり。財は末なり。

本を外(ほか)にし末を内にすれば、民を争わせ奪うを施す。

この故に財聚(あつま)れば則ち民散(さん)じ、財散ずれば則ち民聚(あつま)る。

この故に言(こと)悖(もと)って出ずる者は、また悖って入る。貨悖って入る者は、また悖って出ず。



(前段最終節では、「天命を保ち君子として生きることは容易なことではない」と説いた)

これゆえに、為政者は先ず徳を積むことに務める。徳を積めば人は支持して集まってくる。

人が集まってくれば領土を確保することができる。

領土が広がれば税収があがり財政も豊かになる。

財政が豊かになればこれを用いて民の暮らしも豊かになる。

このように、政治の根本は為政者の徳で、財は末なのである。

為政者が徳を疎かにして蓄財をはかるのは、民に財の争奪を奨励するようなものである。

それ故、為政者の下にだけ財物が集まるような政治では民衆は困窮して離散してしまう。

反対に、政治の本を徳に置き、集まった財物を民衆のために流通させれば人は集まってくる。

道理に反した発言をすれば、道理に外れた言葉が返ってくるように、道に背いて集めた財貨は、

道に反したやり方によって出て行くことになる。





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Last updated  Mar 30, 2010 06:36:37 PM
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