アラ還の独り言

アラ還の独り言

2014年05月22日
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カテゴリ: プレスリリース
2型糖尿病患者を対象とした3つの第III相試験においてイーライリリー社のBASAL INSULIN PEGLISPROがインスリングラルギンに対してHBA1C値の低下における優越性を示す
2015年第1四半期までに米国及び欧州の規制当局へ承認申請の見込み
 5月12日1型及び2型糖尿病の1日1回投与治療薬として開発中のbasal insulin peglispro (BIL)に関して、2型糖尿病患者を対象として完了した3つの第III相試験について、ポジティブなトップライン結果を発表しました。全3試験で主要有効性評価項目であるヘモグロビンA1c(HbA1c)値 低下において、インスリングラルギンに対し 非劣性が達成されました。主要評価項目達成を受けてHbA1c値低下の優越性を検討したところ、全3試験で、インスリングラルギンと比較してBILは統計学的に有意なHbA1c値低下を示しました。
対象とした2型糖尿病患者
  • インスリ未治療 (IMAGINE-2)
  • 持続型インスリンと食前インスリンを併用している患者 (IMAGINE-4)
  • 持続型インスリンで治療中の患者 (IMAGINE-5)
 これらの臨床試験では、副次的評価項目として夜間低血糖発現率及び体重の変化を評価しました。全3試験で、BIL投与群はインスリングラルギン投与群と比較して夜間低血糖発現率が統計学的に有意に低下しました。さらに、BIL投与群では、体重増加は同等か統計学的に有意に少ないことが示されました。
 臨床検査値の変化
  • BIL投与群にわずかではあるが統計学的に有意なトリグリセリドの上昇が認められました。
  • IMAGINE-4及びIMAGINE-5では、インスリングラルギン投与群と比較して、わずかではあるが統計学的に有意なHDL(高比重リポ蛋白)コレステロールの低下が付随して認められました。この所見はIMAGINE-2では認められませんでした。
  • IMAGINE-2及びIMAGINE-4では、LDL(低比重リポ蛋白)コレステロールの変化量にBIL投与群とインスリングラルギン投与群で統計的な有意差は認められませんでした。IMAGINE-5においては、BIL投与群はインスリングラルギン投与群と比較して、52週目でのLDLの有意な低下を認めました。
  • 肝酵素ALT(アラニン・アミノトランスフェラーゼ)の基準値上限の3倍超の上昇を示した被験者は、BIL投与群でインスリングラルギン投与群よりも多く認められました。
  • IMAGINE-2及びIMAGINE-5では、一部の被験者を対象にMRIによる肝脂肪の測定を行いました。インスリン未治療の2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(IMAGINE-2)では、BIL投与群の肝脂肪量はベースラインからの変化を認めませんでしたが、インスリングラルギン投与群では肝脂肪量のベースラインからの減少が認められました。持効型インスリンで治療中の2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(IMAGINE-5)では、BIL投与群で肝脂肪量はベースラインから増加し、26週目以降に安定しました。インスリングラルギン投与群では、臨床試験期間中に肝脂肪量の変化を認めませんでした。
これまでに完了した2型糖尿病患者を対象とした試験の解析から、有害な心血管イベントの発現率はBIL投与群とインスリングラルギン投与群で同程度であることが示されました(95%信頼区間の上限は1.8未満であった)。
インスリン投与が1日1回で済むということで、インスリングラルギンが大変重宝されています。それにもう一つラインナップが増えて、インスリングラルギンがアレルギー等で使えない患者さんには朗報と思います。





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最終更新日  2014年05月22日 16時53分30秒
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