北海道大学の大村優助教,慶應義塾大学の田中謙二特任准教授,名古屋大学の山中章弘教授の共同研究グループは光遺伝学という技術を用いて,セロトニン神経活動の選択的・可逆的操作を光照射のON-OFF で行うことが可能な遺伝子改変マウスを作製しました。そして,このマウスの脳内に光を当てて正中縫線核という場所のセロトニン神経の活動を増加させると,マウスが不安様行動を示すことを見出しました。 この結果は以下の文献で発表
脳内セロトニン神経活動の一つのエビデンスがえられました。抗不安薬、抗うつ薬はセロトニン再取り込み阻害剤が多く使われています。投与法によらず脳内には、脳内に関門がないかぎり一様に分布します。薬剤の副作用防止に関しての突破口になる可能性があります。