アラ還の独り言

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2014年07月11日
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カテゴリ: プレスリリース

iPS細胞誘導技術を応用して人工大腸がん幹細胞を作製することに成功

出典: プレスリリース

 大嶋野歩 医学研究科/iPS細胞研究所研究員、坂井義治 医学研究科教授、山田泰広 iPS細胞研究所教授と、青井貴之 神戸大学医学研究科内科系講座iPS細胞応用医学分野特命教授らの共同研究グループは、iPS細胞誘導技術をがん研究に応用することで、人工的に大腸がん幹細胞を作製することに成功しました。

 本グループは、人工的にがん幹細胞を作製することで、がん幹細胞を豊富に入手することができれば、がん幹細胞研究を推進することができると考え、本研究を行いました。

その結果、iPS細胞誘導の際に用いられる遺伝子(OCT3/4, SOX2, KLF4)を大腸がん細胞株に導入した後、iPS細胞作製とは異なる培養環境を用いることで、一部のがん細胞に大腸がん幹細胞でみられる特徴を獲得させることに成功し、人工大腸がん幹細胞と名付けました。

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さらに、この人工大腸がん幹細胞を選択的に回収する方法も開発しました。また、この人工大腸がん幹細胞を詳しく調べた結果、ヒトがん組織中のがん幹細胞と同様の特徴を示すことを確認しました。

最近、癌の新しい知見が続々出てきます。がん細胞は間葉細胞をまわりに身をつけて冬眠しているとか、免疫をすり抜けるためのタンパクを出しているとかです。

 今回の発見もその一つに今後入ってくる可能性があります。がん幹細胞は一般のがん細胞とどれだけ違っているかとか、基礎的な研究がまだまだ、必要になります。既存の抗悪性腫瘍剤のスペクトラムの見直しも必要でしょう。

 治療に結びつくのが、がん幹細胞が大腸癌様組織を再構成するステップ、がん幹細胞の抗悪性腫瘍薬剤の効果(これは一からやっておくべきだと思います。幹細胞が裸の状態であれば低用量で効果を示し、安全域が広がる可能性があると思うからです。その方が医療費も安くなります。ただ、臨床応用には新たなターゲット療法が必要になるかもしれません。ただ選択的に大腸がん細胞を回収できるのですから、レーダーはすでにあるので、それに対してロケットをどう飛ばすかだけだと安直に考えます。)






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最終更新日  2014年07月11日 10時37分38秒
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