アラ還の独り言

アラ還の独り言

2017年10月31日
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カテゴリ: プレスリリース
2017年10月25日発表の東北大学のプレスリリース「世界初:哺乳類における「硫黄呼吸」を発見 - 酸素に依存しないエネルギー代謝のメカニズムを解明 - 」はとても興味深いものです。

今までは哺乳類のエネルギー産生は酸素が用いられており、酸素がなければ生きていけないとされてきました。今回の発見では、酸素の代わりにシステインパースルフィドがエネルギ産生に関与していることを発見しました。

システインパースルフィドは哺乳類の生体内で多量に存在することが明らかになっており、ミトコンドリアでエネルギー産生に携わっていることを明らかにし、これを「硫黄呼吸」と名付けました。

この硫黄呼吸ができないマウスを作成したところ、正常マウスに比べて成長が著しく悪くなることが判明し、生命維持に酸素以外にシステインパースルフィドも必須である可能性を見いだしました。

システインパースルフィドはシステインから体内で生産されることから、システインの重要性がさらに見直される可能性があります。

システインは既に癌化学療法の副作用の防止効果、シミに対する効果(美白効果)、飲酒時に発生するアセトアルデヒドの増加を抑える、発毛を抑制するなどの効果が報告されています。

外因性のシステインとシステインパースルフィドの関連性を検討することによって、上記の効果をさらに効果的に発揮させることができるかもしれません。





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最終更新日  2017年10月31日 11時31分06秒
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