アラ還の独り言

アラ還の独り言

2020年10月15日
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カテゴリ: プレスリリース
副作用のないくすりがあるかのような、またあたかも全員に効果を示す薬があるかのような一般紙の薬や医療の記事を殻皮とがイレッサの薬害を引き起こしたというのが、私の持論です。いままで何度も書いてきました。

医者が読む雑誌の記者はそんなことはないだろうと思っていましたが、そうでもない記事がありました。
欧州腫瘍学会はバーチャルで開催されたことから、飛行機に乗らなくても学会に参加できるという興味はあるけれども、飛行機代と宿代のない人間にとってとても有難いことです。ASCOもそう。質疑応答が盛り上がらない欠点もあるけれども、バーチャルな会議も同時に行って欲しいなと思いました。

さて問題の記事です。日経メディカルの横山 勇生氏の「記者の眼」2020年10月14日で以下の記載が気になって仕方がありません。


 HER2陽性胃癌を除く進行胃癌で、1次治療で全生存期間(OS)を延長することができたという報告は、2007年のSPIRITS試験以来のこと。実に13年ぶりの大きな進歩になる。


まず「OSこそ有意差はつかなかったものの、OSの中央値は17カ月を超えるという良好な結果」というのは1次治療で従来の治療群と従来治療+ニポルマブの併用の比較試験です。結果は化学療法軍のOS17.15ヶ月、ニボルマブ併用群が17.45ヶ月で化学療法でも17ヶ月を超えており、ニポルマブ併用は不要が結論と思います。ちなみにこの試験は日韓台の共同試験ですが、日本のデータを抽出するとOSの中央値はニボルマブ併用群が16.53ヶ月、化学療法群が19.12ヶ月となっています。

このことから結論は「一次療法ではニポルマブの併用は必要がない」ではないでしょうか。

この記事にコメント欄がないのでここに書きました。

2巻まで人物紹介とストーリーが入り交じっているので、少し読みづらい。
でも面白い。





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最終更新日  2020年10月15日 11時10分32秒
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