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書籍の感想です。今回は「11文字の檻 青崎有吾短編集成」です。11文字の檻 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫) [ 青崎 有吾 ]タイトルの通り短編集です。一言で短編と言っても2,3ページで終わってしまうものもある一方で100ページ程度あるものまで様々です。前書きを読むと、この本に収録された作品は色々な場所で発表されたものをまとめたものなのだそうで、テーマが「2000文字でどんでん返しがあるもの」などとなっていたりするため色々な雰囲気の作品が楽しめます。私がその中でも楽しいと思ったのは表題作の「11文字の檻」です。こちらは書き下ろしとのこと。ある日目を覚ますと収監されていた。政治犯として逮捕されてしまったのだ。その檻(刑務所?)を出るためには11文字の日本語のパスワードを回答しないといけない。ヒントは「政府に恒久的な利益をもたらす11文字の日本語」という曖昧なもののみ。政治犯に国威発揚的な文を考えさせるという悪意ある檻から縋田は脱出できるのか?という感じのお話です。このほぼノーヒントという状況から少しずつ情報を集めていく様はなかなかワクワクします。縋田は元小説家、しかも官能小説を書いています。その辺も伏線になってるところが凄い!面白かったです。
2023.10.30
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書籍の感想です。今回は「華国神記 奪われた真名」です。華国神記 奪われた真名【電子書籍】[ 九条菜月 ]真名を奪われた神である春蘭。もともとは邑の守り神だった彼女だが、真名を奪われたことで、神としての形を保てなくなってしまい、生前の人の姿となって都までやってきます。鄭仲望の元を訪れた春蘭は彼の兄である玄楽が真名を奪った犯人であるとして玄楽の居場所を問います。しかし、玄楽は4年前の戦の際に亡くなっているとのこと。元々は禁軍の兵士だった仲望も4年前の戦を期に軍を辞め、今では自堕落無気力な生活を送っています。4年前、何があったんでしょう。玄楽は記録上は死んだことになっていますが、どうにかして生き延びているようです。生きていることを表沙汰にできない理由があるのか、気になるところです。今回は占いで示された仲望の宅に居候する中で遭遇した都での妖の話しを中心に進み、真名の方は進展なし。次巻以降進み始めるのかな?
2023.10.28
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書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得2 旗指足軽仁義」です。三河雑兵心得(2) 旗指足軽仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]今回も面白かったです。農民出身で正真正銘雑兵だった茂兵衛ですが、ちょっとだけ格が上がり、旗指足軽となっています。旗指足軽とは隊長である本田平八郎忠勝の居場所を敵味方に伝えるために平八郎に付き従いながら、旗印を掲げ続けるという役目です。味方の集合地点になる一方で敵からの攻撃が集中する危険な役目ですが、茂兵衛は平八郎と幾多の戦場を駆け抜けていきます。時代としては家康が掛川を攻略し、さらにその後の姉川の戦いのあたりです。掛川城攻略では守りの要である侍の狙撃を提案し、見事に成功。姉川の戦いは大きい戦いなので、足軽の茂兵衛の活躍くらいで戦況が決まるわけではないですが、茂兵衛は粘り強く戦い、生き延び、過去の因縁にも一応ケリをつけます。茂兵衛は今まであまり出世に興味がなく、せっかく名のある敵将を倒しても兜首も取らず、報奨や昇進になかなか繋がっていなかったのですが、今回、改めて自分の肩に乗っているものを認識し、出世できるよう誓うのでした。茂兵衛が誓い通り千石取りになれるか今後が楽しみです。ちなみに今回前半は攻城戦がメインなのですが、馬出という城門の前に作られた陣地の話がとても興味深かったです。平城でも攻略を難しくする工夫というのはイロイロあるんですね〜
2023.10.25
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書籍の感想です。今回は「万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの叫び」です。万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉 (講談社文庫) [ 松岡 圭祐 ]凜田莉子が活躍する万能鑑定士Qシリーズ。一応最終巻まで読んでいたつもりだったのですが、ふと目についた「最終巻」という文字。確かに読んでたラストは悠斗と莉子の関係がまだ微妙だった気がしたので、そこがはっきりするかなとそこに期待して手に取りました。ただ、話の流れとしては間に「探偵の鑑定」というシリーズがあるようで、そこで悠斗は新聞記者を辞め、探偵になったようです。莉子を守るためには探偵になったはずの悠斗ですが、莉子にとっては好ましくない変化に感じられたようです。探偵とは時には不法行為を行ってでも真実を暴き出す仕事だと莉子は思っており、そんな悠斗を望んでいない莉子は悠斗との関係を友人にまで戻したのです。というところから話は始まります。今回はタイトルにあるようにムンクの叫びがメインに据えられています。叫びが盗まれ、さらに4つに破られ、犯行声明まで出されます。今まで巻き込まれる形で関与することが多かったのですが、今回は警察は「部外者だから」という理由で莉子を排除しようとします。警察と天才贋作師コピアとの癒着を嗅ぎとった莉子は鑑定士としてのプライドをかけてこの難題に取り組むことにしたのです。警察がコピアの贋作を見逃すようになってしまっては鑑定士の存在意義が失われると思ったからですね。この作品は、松岡さんの集大成とも言える作品ですね。ロジカルシンキングか得意な莉子ですが、水平思考が得意な特急添乗員、朝倉から、水平思考を授けてもらいます。しかし、推理するためにはそれだけでは足りない。そこを文科省の事務官、水鏡に推理のための考え方を教えてもらう。全ての武器を手に入れた莉子はコピアと対決しますが、推理は恐らく当たっているものの、いかんせん物的証拠が足りない。莉子、ピンチ、というときに現れたのが悠斗だったのです。悠斗は探偵らしからぬ手法でコピアの不正の証拠を掴んだのでした。これこそ、莉子の望んだ悠斗で、探偵という職業にあっても、悠斗は悠斗のままであることを莉子は確信できたのでした。いや〜、良かった。面白かったし、収まるところに収まったし、大満足です。探偵の鑑定を読んでたら、もっと楽しめたのかもしれませんが、特に違和感ありませんでした。人の死なないミステリ、良いですね。
2023.10.21
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書籍の感想です。今回は「るん(笑)」です。るん(笑) [ 酉島 伝法 ]いや〜、かなり読むのが大変でした。正直あんまり意味がよく分からないです。そもそも世界観がディストピア過ぎてついていけない。携帯電話とかの電磁波が悪とされ、病院も悪とされ、言霊、民間療法、地脈、縁とか行ったものが行き過ぎなくらい重視された世界、ってことなのかなあ。忌み言葉を極端に避け、霊視で治療し、身罷られても高次元に向かわれただけだと言うし、「蟠り」という言葉が何度も出てくるのですが、どうやら所謂「癌」のことなのかなあ。疒なんて縁起が悪いという事で「蟠り」というようにしたみたいですが、それも虫が入っていて良くないという事で、「るん(笑)」と呼びましょうと。病院に言っても毒を飲まされたり、身体を切り刻まれたりするだけだから、家で祈りや霊視で治して(?)いくらしい。よく分からない。そのるん(笑)とうまく付き合っていく事が大事みたいなのですが、よく分からない。龍が出てきて、贄を定期的に奉納するのですが、つまり龍とは何なのかよく分からない。体に良いとされる「ミカエル」という食べ物。謎です。謎過ぎて怖い。でも、謎過ぎて良く分からなかった。携帯電話の電磁波が体に良いわけないし、抗がん剤が体に良いわけないし、インターネットは個人情報をどんどんかすめとっていくし、今の世の中がまともなのかどうか怪しい。けど、この小説みたいな世界になったら嫌だな〜
2023.10.17
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書籍の感想です。今回は「オーバーロード9 破軍の魔法詠唱者」です。オーバーロード9 破軍の魔法詠唱者 [ 丸山 くがね ]アインズ様、本領発揮です。本気出したせいで一瞬で7万もの兵士が死に、その後も大変な事に。そこまで見せればエランテルの割譲くらい簡単に引き出せるわけですが、それだけではただの恐怖による支配に過ぎません。アインズ様の要望はもう少し慈愛に満ちた支配です。そこで出てくるのが、モモンです。彼が矢面に立つ事で、民を守り、モモンが我慢しているのだから、我らも少しくらい我慢しようと思えたわけです。さすがアインズ様。ここまで読んで英雄モモンという人格を作っていたわけですね。・・・実際はそんなことなく、デミウルゴスの深読みで何となく上手く行っているだけですが、結果オーライ。部下が有能だと、上司は楽ですね。さて、この辺の大虐殺はアニメでもやってましたが、アニメの時は何でこんな展開になったのか理解できていませんでした。アインズ様と一緒ね。今回、小説を丹念に読んでデミウルゴスの策が分かってきました。1、ナザリックの情報を帝国に流して略奪にこさせる2、来た奴らは返り討ち3、さらに「不法侵入してきた帝国」に謝罪を要求4、帝国にナザリックの強さを見せつける5、帝国に王国への宣戦布告をさせる6、帝国にエランテル割譲の協力をさせる7、アインズ、王国兵力を粉砕8、王国、エランテルの割譲を受諾9、モモンの協力で平和的に支配が進むデミウルゴス凄いね。ちなみにオマケみたいに語られるカルネ村襲撃事件は少しわかりにくいですね。ゴブリン将軍の角笛の3つの条件って何なのでしょうね。エンリは気が付かないうちにその条件を整えていたということなんでしょうが、答えまで説明して欲しいなあ。
2023.10.14
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書籍の感想です。今回は「お迎えに上がりました。国土交通省国土政策局幽冥推進課5」です。お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課 5 (集英社文庫(日本)) [ 竹林 七草 ]夕霞、今回も頑張ります。テーマは家族なのかな。亡くなった親がどうしても気になるのは子供のこと。一方子どもは自分のせいで親は死んだと思っていて自暴自棄な生活を送っていました。夕霞の頑張りでそんな二人を繋ぐことができました。不器用でおっちょこちょいだけど、決して人の気持ちに土足で踏み込むようなことをしない夕霞だからこそなし得たことなのでしょう。火車先輩ではないですが、もはや幽冥推進課の一軍と言っても良いでしょう。そんな夕霞、今度は実家で死んだお祖母ちゃんの霊と出会います。それなのにお祖母ちゃんは地縛霊にまでなってしまったその心残りを教えてくれません。もちろん、そのくらいでめげる夕霞ではありません。色々突進し、様々なところにぶつかりながら、何とかお祖母ちゃんの心残りを解消し、さらに母親の苦悩も少しだけ救うことができたのです。ただ、今どきの高校生だと思っていた妹か実はお祖母ちゃんの気配を感じ取っていたのです。そしてその暖かな感触を心地良く思っていたのに、姉が帰ってきて、数日するとお祖母ちゃんの気配が消えてる!妹の怒りに触れてしまった夕霞なのでした。この話にはさらに続きがあって、妹が何に真剣に取り組んでいるのかを夕霞は聞くことになります。真剣な思いに心を打たれる夕霞。夕霞は妹が立ち上がった時に必ず味方をすることを誓うのでした。いやー、良いお話でした。ちょっと重い部分もありますが、人の生死に関わる話なので重いのは仕方のないところだし、それでも前を向く夕霞が素敵です。ラスト、どうにもきな臭いはなしが出てきました。頑張れ、辻神。頑張れ、夕霞。
2023.10.11
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書籍の感想です。今回は「デルフィニア戦記 第二部 異郷の煌姫2」です。デルフィニア戦記(第2部 〔2〕) 異郷の煌姫 2 (中公文庫) [ 茅田砂胡 ]今回も面白かったです。大貴族の叛意を知ったウォルは大芝居を打つことにします。従弟のバルロに王命を無視して、伯父であるマグダネル卿を討つようお願いしたのです。マグダネル卿ほどの大物が謀反となれば中小貴族もそれに倣うかも知れず、公にするわけにはいきません。というわけで公にせずに速やかに解決する必要があります。そこでバルロが静止する王命を振り切って、一族の問題児である伯父を討ったとして欲しいとバルロにお願いしたのです。これはバルロだけに罪を着せるやり方でウォルにとっては甚だ不本意だったと思いますが、バルロはむしろ一族の恥を内密に処理できる機会を与えて貰ったことを喜び、感謝して軟禁から出奔するのです。そして電光石火の行軍で一気にマグダネル卿を討ち取ります。しかし話はそこで終わりません。マグダネル卿は貴族としては大物でも、所詮は小物。彼を利用しようとしていた者たちがいます。それが隣国のタンガ、パラスト両国の王であり、さらには暗殺集団ファロットでした。ファロットは遂に出自が明らかになりましたね。彼らにとっては、暗殺も単なるお仕事に過ぎないという事でしょう。しかしその彼らに利用され、利用されることが誇りであるとまで教え込まれたシェラは可哀想な被害者とも言えるでしょう。シェラはリィの暗殺に失敗し、さらには組織のアジトが発覚を恐れたのか集団で自殺してしまうという事態に思考停止してしまいます。自分の意思というものがほとんど無く、言われたことを善悪考えずに実行するだけだったシェラにはどうしたら良いのか全く分からなくなってしまいます。聖霊という自分たちの守り神のような存在に言われて仕方なくリィの側にいることにしたシェラですが、果たして人間らしい感情を取り戻す時はやってくるのでしょうか。後はラストのラティーナは誰でしょうね。普通に考えるとウォルの幼馴染とかかな。子供の頃にケッコンの約束をしてたとかかな〜そんな彼女は幸運の女神か、それとも敵国の刺客か。次巻が楽しみです。
2023.10.09
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書籍の感想です。今回は「デルフィニア戦記 第二部 異郷の煌姫1」です。デルフィニア戦記(第2部 〔1〕) 異郷の煌姫 1 (中公文庫) [ 茅田砂胡 ]第一部で王座を奪回したウォル。そしてその彼をサポートしたリィ。リィを王女としたデルフィニアは末永く太平の世が訪れましたとさ、と終わっても良いところですが、リィに関しては何ひとつ分かっていません。彼(彼女)はどこからきたのか。前はどのような姿だったのか、そして、いつか元の世界に帰れるのか、とか気になりますが、作中では何か使命があってこの世界に来たのではないかとのこと。そして、ウォルを王位につかせたことで終わりではなく、まだやることがあるのではないかというのです。神様がそんな与え給うた使命をありがたがるリィではないですが、自分の素直な気持ちに沿っているうちはその使命とやらに付き合っても良いと思っているのかもしれません。今回、ウォルの転覆を狙う大貴族、そしてその尻馬に乗ろうと隣国がいよいよ関わってくるようです。この辺の外交も今後の見どころになるのかな。そして暗殺集団の使い手と思われる男の子。娘に成りすまし、リィの暗殺を試みますが、難なく防がれてしまいます。リィには遊び相手くらいに思われているシェラが今後どうなるかも気になります。どうにも勝ち目がないと、降参してリィの部下になるなんていう未来もあるのかなあ。この辺も楽しみです。
2023.10.07
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書籍の感想です。今回は「転生したら改造コードが開放されました」です。転生したら《改造コード》が開放されました~俺だけ使えるぶっ壊れスキルで異世界最強に~ (グラストNOVELS) [ どまどま ]スキルでその後の人生が決まる世界で「改造コード」という未知のスキルを引き当ててしまった男の話。アルフィーは転生者なので、「改造コード」という言葉の意味が分かりますが、父親を含めて世間では「外れスキル」だと即断されてしまいます。改造コードですが、要は普通だったら手に入らない、またはものすごく時間がかかるスキルを簡単に入手できるということのようです。まさにチート。複数の属性魔法、筋力アップ、敏捷アップなどのスキルを入手できましたが、自分で選べたらもっと良いのにね。改造コードと言うと、昔改造コードの一覧がずらっと並んだ本があったのを思い出しました。その中から好きな改造コードを選んで実装する感じです。なのでレベルアップに応じて勝手にスキルが付与されるのではなく、自分で選べる方が改造コードって感じかなと思いました。アルフィーは前世で女性から手痛い裏切りを受けていたため、人間不信気味です。そんな彼の心を癒やしてくれたのが、魔王の娘、ミルリア。魔王の娘という複雑な立場でありながら、本気で人間族と魔族の共存を考える優しい娘です。しかしミルリアの思いとはうらはらに事態は動いていきます。今後どうなっていくのかな?
2023.10.04
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書籍の感想です。今回は「86-エイティシックスep9-ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド」です。86-エイティシックスーEp.9 -ヴァルキリィ・ハズ・ランデッドー(9) (電撃文庫) [ 安里 アサト ]新しい国に赴きます。ノイリャルナ聖教国という国で宗教絡みは面倒な予感しかありません。宗教、教義こそ最上と考える人とは話が通じない恐れがあり、命を預けるのは心配なので命綱となる情報の開示も躊躇われます。そんな中で行われた巨大兵器打撃作戦です。なんだけど、今回の話のメインは右腕を失って戦えなくなったセオ、部下であるシャナを失ったシデン、そして戦闘中に動揺し、狙撃ができなかったクレナ。彼ら、彼女らがどう自分の傷と向き合い、乗り越えていこうとしているのかに多くのページが割かれています。もちろん、簡単に乗り越えられるものではないとは思います。それが自分の全てだと思っているものがなくなったとき、簡単にじゃあ次に、というわけにはいかないと思います。悩んで悩んで、別のキッカケをもとに何かを掴んでやっと動き出す。ですが、さすがに冗長過ぎる感じがしました。あっちこっち彷徨いすぎて、読み疲れた。とはいえ、ラストで反撃の光明が見えたのは良い材料ですね。次巻が楽しみです。
2023.10.03
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