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2020.12.19
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カテゴリ: 気になる本
図書館に予約していた『ソウル-ベルリン玉突き書簡』という本をゲットしたのです。
巻末を見ると、初出は『世界』の2007年4月~2008年1月とのこと。まだ誰も借りていないのか、美麗な状態でおました。





徐京植, 多和田葉子著、岩波書店、2008年刊

<「BOOK」データベース>より
ソウルとベルリンをまたぐ「ことばの玉突き台」へ、ようこそ。在日朝鮮人二世の作家として、離散者の視点から国家、歴史、社会、文化、芸術を鋭く眼差し、著作活動を行なってきた徐氏。一方、日本語という母語のみならずドイツ語でも詩や小説を次々と発表して高い評価を得ている多和田氏。ここに往復書簡の形で実現したコラボレーションには、誰にとっても無関係ではない本質的な問題を二人ならどう考え、料理するのか、資質もスタイルも異なる両氏の思考と感性が息づいている。

<読む前の大使寸評>
巻末を見ると、初出は『世界』の2007年4月~2008年1月とのこと。まだ誰も借りていないのか、美麗な状態でおました。

<図書館予約:(11/29予約、副本2、予約0)>

rakuten ソウル-ベルリン玉突き書簡



「第五信 光」で、ヨーロッパの景観が述べられているので、見てみましょう。
p84~88
<多和田葉子から徐京植へ>
 ベルリンに越して早くも1年4ヶ月がたちました。ハンブルグから400キロしか離れていないのに、海が少し遠くなっただけでこれほど光の具合が違うかと驚きます。ハンブルグの空には北海の光が満ちていて、そのままスカンジナビアにつながっているように見えました。

 わたしが「スカンジナビアの空」と呼んでいる空は、晴れた日の冷たく澄んだ空です。冷淡なわけではないのですが、透き通っているので冷たいと感じさせるのです。特に寒くなってくると、その特徴が強まります。冬の太陽は過酷なほど鋭く、街を歩いていて、ショーウィンドウの中にある鏡に映った自分の顔を見るとぎょっとしたものです。光が肌の細胞の一つ一つを鋭くえぐり出し、むき出しにして、分析するように照らし出しているのです。

 数年前、わたしはハンブルグからチューリッヒ行きの夜行に乗り、寝台に横たわって、トーマス・マンの「魔の山」を読み返していました。主人公ハンス・カストルプがハンブルグから夜汽車に乗って、スイスの療養所に向かう初めの部分を読みながら、今の自分はハンスと同じ移動をしているのだと気がつきました。ハンスは、理性的な北ドイツを離れて、スイスの山の中へ入っていくのだと思ったとたんに「故郷と秩序」を失う不安を覚えます。わたしはむしろその不安に違和感を感じました。

 北ドイツが理性的だというステレオタイプは今でも通用しますが、スイスの生活条件が「貧しい」というイメージは今日はないように思います。スイスの山にもいろいろありますが、療養所のあるような場所では、文明から遠く離れた感じは全くしません。場所によっては、スイスの山の中の方が、ドイツの大都市の歓楽街よりもずっと文明を感じさせます。

 文明と言っても、もちろんビルがたくさん建っていたり、舗装道路があるという意味ではありません。日本などと違って、山をやたらに削ったりドライブウェイとやらをつくったりしないので、まわりを見まわせば完璧な風景画になっているのです。けばけばしい土産屋もなく、ごみもおちていない山の中を、人の手が加えられていないように見えながら歩きやすい快適な道が続くのです。電線も車も眼に入らないように配慮されています。これが文明でなくてなんでしょう。

 かなり山の中に入ったかと思うと、清楚な木造のレストランが現われ、中に入ると真っ白なテーブルクロスの上に銀のフォークとナイフが並んでいたりします。素朴そうで、実は洗練されているのです。それを見ていると、逆にまわりの樹木も空も鳥も、もしかしたらスイス人が精密にデザインしたものなのかもしれないと思えてきます。

 だからと言って庭園のように規模が小さいわけではなく、広大です。4千メートル級の山々が地平線まで見渡す限り続いています。それは確かに大自然ではありますが、「文明の手の届かない場所」という幻想への不安を「闇」と呼び、それを当てはめるにはスイスは適していないように思います。

 スイスの山の中には、戦争が起きたら住人全員が隠れられるだけのシェルターが作られているという神話も、スイスの山々に文明の産物、エンジニアと政治家が力を合わせて作った設備というイメージを与えているのだと思います。スイスは第二次大戦中も政治的な中立を守り、たくさんの知識人たちがスイスに逃げることができました。

 もちろん、スイス銀行が匿名口座にお金を預けたまま殺されたユダヤ人たちの富で戦後潤ったことも知られていますが、それでも殺害に手を染めたのではなく、殺害から逃れてきた人を受け入れたことに代わりはありません。

 北ドイツからスイスに入る時にハンスだけでなく今でも不安を感じる人がいますが、それは経済的、政治的なものではなく、光と影が直接肉体に及ぼす作用からきているようです。わたしのハンブルグ生れの友達にも、「高い山が間近に迫っていると、それだけで鬱々とした気持ちになる」と言う人が何人もいました。

 わたし自身は山が近くに迫っていると期待に胸が高鳴ることはあっても気が滅入ることはありません。山脈と太洋に挟まれたところで生きるしかない日本の本州から来ると、むしろ海が近いからと言って山が遠いのは残念な気がします。海にも山にも近くまで迫ってきてほしいのです。

 でもハンブルグあたりは、ひたすら平ら、北は海、あとはどちらの方角にも、数百キロ行かないと山など見当たらないので、山に光が遮られることがないのです。オランダと同じです。 


『ソウル-ベルリン玉突き書簡』3 :旅の楽しみ
『ソウル-ベルリン玉突き書簡』2 :中国人ディアスポラ
『ソウル-ベルリン玉突き書簡』1 :漢字や東アジア人の名前

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Last updated  2020.12.19 00:04:43
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