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青い花が好きなんだけど、白もいいですよね。
ラベルを良く見たら、アルメリアモンタナでした。
忘れっぽい私には、やはりラベルは挿したままがいいな。
慌てて、名前だけ上書きしたのですが、分かるかな?
去年植えて、また咲いてくれたので、毎年咲いてくれるかも。
可憐で可愛い花ですよね。なんて、同じ意味ですね・・・
先日も書きましたが、また読んだ本の話です。
『「嫌いな自分」を隠そうとしていけない。』(デビー・フォード著)という本です。
「人はなぜ、許せない人や大嫌いなひとばかり、目に付くのでしょうか。
それは彼らに自分に似た部分を無意識に感じているから。
その嫌な性格や悪いところにこそ、より良く生きるための力が隠れされています。
あなたは、心の奥底にある闇と向かい合い、活用していくことで、
生きたいように生きられるのです。」
自分の悪いところも良いところも、まるごと受け入れ、
自分を好きになることが出来れば、人も受け入れられるようになるというのです。
人に認めて欲しいと思うと、なかなか思うようにいきませんが、
自分だけでも、自分を分かってあげればそれでいいんですよね。
神様が見ててくれると思っていたけど、それは自分自身なのかもしれない。
自分の中には宇宙があって、人間の良いところ、悪いところはみんな揃っている。
それを認めれば、人のことも批判したり、羨んだりしなくて済むというのです。
なんとなく、頭で分かっても、なかなか心底信じきれないけど、
そう思うことで救われるなら、いいかな、なんて思います。
今まで、いろいろ悩んだりしてたのはなんだったのでしょう?
そう単純には割り切れないけど、気は楽になりますね。
皆さんはどう感じますか?
「見果てぬ夢」16
たとえ、今それが存在する事が分かっても、時は遅く人間は滅亡寸前だった。
ローリーは自分を取り戻すと、物質を分析し、放射能実験も行った。
結果はロボットの言うとおり、放射能を完全に通さない。
発見場所はドームの外、海の果て、廃墟の後。
ロボットからアウトプットされた報告書には、そう書いてあるだけだった。
『昔、人間が研究し、残したものなのか。優秀なロボットの自分が、
これほど研究しても、発見できなかったものが、人間の手で既に発見されていたとは。』
ローリーには、とても信じられなかった。
物質以上に、人間がそんな能力を持っていたことに驚いていた。
このような力を持ちながら、なぜ人間はあれほど退化してしまったのか。
放射能によって、一瞬にして、人間文明は滅んだ。
ロボットによって、残された一組の男女の赤ん坊が、今の人間の祖先だ。
まるでノアの箱舟の再現のように。
その人間さえ、いくら放射能を通さないロボットに守られていたとはいえ、
微量の放射能を浴び、障害が残っている。
そして、ロボットに依存し、コンピューター支配に自らを委ね続けてきた結果がこの様だ。
ロボットに滅ぼされるのを待つばかりで、自滅したのも同然だった。
人間はロボットに殺されたのではなく、自殺したのだと信じたかった。
そう思われなければ救われないのだ。ローリーは唯一良心を持つロボットだった。
コンピューターの指示が無ければ善悪の行動基準が持てない、他のロボットと違い、
父ギルバートの手によって、罪の意識まで持たされていたのだ。
だが、その父も人間、しかも尊敬していたジョンに殺されたと信じるローリーは、
父の復讐と思い、自分を納得させていた。殺されたからこそ殺すんだと。
それでも、まだその物質を研究し、成分を調べ続けた。
ドームの中には存在しない元素が含まれている。
危険を冒してまでドームの外に取りに行こうとするローリーを止めるユダ。
ローリーに取って代わり、実質的にはロボットをコンピューターで支配していたが、
信望の厚いローリーを死なせるわけにはいかなかった。
あくまでも、ユダはローリーの代理として、采配を委ねられているという名目なのだ。
物質の採取は工業ロボットに任せ、最後の陣頭指揮をとって欲しいという。
人間はほとんど滅び、後は科学研究所と大学病院を明け渡すように通告していたが、
人間も最後の砦と死守していた。ロボットも研究成果の保存の為、
むやみに攻撃するわけにもいかなかった。
人間にも信頼されているローリーに説得させようとしたのだ。
皮肉にも、科学研究所には所長とジョン、大学病院には、サムとベスが残っていた。
ローリーはジョンとの対決を決意した。父の死の真実が知りたかったのだ。
「父を殺したのはジョン、あなたなのですか?僕は信じたくないが、状況証拠は揃っている。
本当のことを教えてほしい。」
「ローリー、信じて貰えないかもしれないが、ギルバートは自ら実験台として、ドームの外に出たのだ。
研究の為に身を捧げ、私に後を託していった。」
「それならばなぜ、あなたはその研究を発表しなかったのですか?
父の死を無駄にするのか。それに父が実験台にならなければならなかった理由でも?」
「私にはギルバートの秘密を守る義務がある。たとえ息子の君にさえも。」
「僕には知る権利があるはずだ。教えてください。どんな事を聞いても驚きません。
あなたの言葉を信じます。今まで尊敬してきたのですから。」
「ありがとう。そうまで言われて黙ってる訳にもいくまい。
ローリー、落ち着いて聞いて欲しい。君の父、ギルバートは長年にわたる放射能の研究で、
微量の放射能を浴び続け、プログラムが少しずつ狂い出していったのだ。
君を作るために、自分のプログラムを分析し、発見してしまった。
普通は自覚症状など無いから、他のロボットなら、気づく事はなかっただろう。
だが、彼は知ってしまい、徐々に狂ってていく自分に耐えられなかった。
ロボットの中でもとりわけ優秀な科学者だっただけに、誇り高かったのだ。
わたしなど、足元にも及ばないほど研究熱心でもあったから。」
「嘘だ! 父が狂っていたなんて信じられない。あまりにも優秀すぎて、
狂人の烙印を押されたのではないですか?あなたを含めて。」
ローリーは、ギラギラとした眼で、ジョンを睨みつけた。
「それは違う。他の人間はもちろん、いつもそばにいた私でさえ、
狂っているなどということは微塵も感じられなかった。
彼自身も自覚症状はなかったのではないかと思うほどだ。
優秀すぎて、自分の狂いに気付いてしまった・・・」
「そんな馬鹿な。僕を作ってくれた父が狂っていたなんて。
それでは僕も狂っているということですか? 父のプログラムを改良したのだから。」
「それは無いと思うよ。彼は自分の狂いに気付くほどだ。だがそれを直す事は許されいなかった。
その代わり、君のプログラムは万全にしたはず。」
「自分の代わりに僕を作ったという事ですか?単なる身代わりですか?」