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ミンミが高校の図書館から、また「まんがで読破シリーズ」の
「銀河鉄道の夜」と「ファウスト」を借りてきてくれました。
「銀河鉄道の夜」は、以前演劇で観たけれど、
よく意味が分からなかった・・・
まだ漫画の方が分かりやすいかな?
裏表紙にはエッセンスが書いてある。
謎の男「たくさん悩んで、たくさん苦しんで
それを何べんも繰り返して
あらゆる人の一番の幸福を探すんだ-!」
最初の場面はさそり座のエピソード。
蠍「ああ私は今までいくつもの虫の命を奪っておいて
自分の番になると(イタチから)一生懸命に逃げて
こんな(井戸に落ちる)ことになってしまった・・・
黙ってイタチに喰われてしまえば良かった。
そうしたらイタチも一日生きのびただろうに-・・・
ああ神様どうか次はほんとうのみんなの幸せのために
私の命をお使いください。」
その瞬間、蠍の身体は燃えて
その真っ赤な火は空へと浮かんで
蠍は闇を照らす星になりました。
カンパネルラ「それがあの蠍の星だよ。」
ジョバンニ「きれいだ」
カンパネルラ「蠍が今でも燃えているから赤いんだよ。
だけど『ほんとうの幸せ』ってなんだろう」
ジョバンニ「僕わかんない」
銀河鉄道に乗ってから・・・
カンパネルラ「お母さんは僕を許してくれるかな。」
ジョバンニ「許すも何もこれは夢・・・」
カンパネルラ「お母さんが幸せになるためならなんでもする。
だけどわからないんだ。
いったい何がお母さんの一番の幸せなんだろう。」
ジョバンニ「君のお母さんは何も悲しいことないじゃない。」
カンパネルラ「・・・だけど誰だって
本当にいいことをしたら一番幸せなんだね。
だから・・・お母さんは僕を許してくれると思う。」
カンパネルラ「あ!僕のお母さんだ。」
ジョバンニ「誰もいないよ。」
カンパネルラ「僕・・・降りなきゃ。」
ジョバンニ「カンパルネラどこ行くの!?」
カンパネルラ「お母さんが待ってるんだ。」
ジョバンニ「町へ帰ろう!」
カンパネルラ「!」
ジョバンニ「この汽車がどこまでも行けて
この切符でどこまでも乗れるなら
この汽車は僕たちの町だって通るはずだ!
町へ帰れるんだよ!」
カンパネルラ「だけど僕は行けないよ。
それはジョバンニの切符だから。」
ジョバンニ「カンパネルラにあげる。
僕ずっと考えてた。
あの蠍のようになりたいって。
だから・・・大切な人のためなら
ほんとうのみんなの幸せのためなら
僕の身体なんかあの蠍のように
何百回焼かれてもかまわない・・・」
カンパネルラ「ジョバンニ-・・・」
ジョバンニ「カンパネルラ、ふたりでよく星を見たね。
流れ星が通ると願い事をしたっけ。
『みんなが幸せになれますように』
それが僕の願いだった。」
カンパネルラ「ああ、僕だって同じ願いだ。
ありがとうジョバンニ。」
ジョバンニ「だから僕がもうあんな大きな暗闇だって・・・
カンパネルラ・・・?」
カンパネルラが消える・・・
カンパネルラ「ありがとうジョバンニ」
ジョバンニ「町へ帰れるって言ったじゃないか。
切符だってあげたのに・・・
なんで・・・
カンパネルラ--ッ!」
謎の男「お前はもう
夢の鉄道ではなく
ほんとうの世界の
激しい火や波の中を
大股にまっすぐ歩いていかなければならない-・・・!」
ネタばれしてしまうのですが、
カンパネルラは、おぼれた友達を助けて
自分がおぼれて死んでしまったのでした。
銀河鉄道は死者を天国に運ぶ汽車だったのです。
ジョバンニは実験として乗せられただけ・・・?
哲学的な意味はよくわからないけど、
心情的にはなんとなく分かりました。
私がカンパネルラの母親だったら、
誇りには思うけど、やはり哀しい・・・
一番の幸せなんて分からないけど、
人それぞれ違うものだから、
思う通りに生きるしかないのですよね。
なんて考えてしまいました。
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