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映画 「それでも夜は明ける」 を主人と豊島園で観てきました。
まあ、これを観に行くついでに所沢に寄り、買い物とランチをしたのです。
アカデミー作品賞などを取ったし、テーマも興味あったのですよね。
昨日観た劇「屠畜場の聖ヨハンナ」も虐げられる労働者の話だったから、
パンフレットも良かったので買ってきました。
「あらすじ:
奴隷制がある時代に自由黒人が居たというのも知らなかったのですが、
それだけ北部と南部は違っていたのですね。奴隷が輸入禁止になり、
北部から誘拐して南部の農場に売る商売が成り立っていたらしい・・・
最初に売られた農場主は牧師でもあるフォード(ベネディクト・カンバーバッチ)。
優しく、ソロモンを認めていたにもかかわらず、自由黒人と知っても、
ティビッツ(ポール・ダノ)のリンチから守るためと言いつつ、
借金のカタに残忍なエップス(マイケル・ファベンダー)に売ってしまう。
フォードは偽善者?でも、この時代としてはましな方なのだろう・・・
ティビッツらに首に縄をかけて木に吊るされる。農園の監督官がティビッツらを追い払うが、
フォードが戻るまで、ソロモンは爪先立ちの状態で放置される。
奴隷の女性が一口水を飲ませてくれるが、その他は見て見ぬふり。
子ども達も周りで楽しそうに遊んでいる。よくある風景なのか・・・
助けようとすれば、自分が吊るされてしまうと諦めている奴隷たち。
ソロモンは知性と教養ある自由黒人であることを隠し、
従順を装いながらも、目は不屈の光をたたえている。
若い女性の奴隷パッツィー(ルピタ・ニョンゴ)は、エップスにも弄ばれながらも、
誇りを失わないでいたが、エップス夫人に嫉妬から苛め抜かれ、
ソロモンに「私の人生を終わらせて」と頼むが、彼にはできなかった。
森鴎外の「高瀬舟」を思い出してしまいましたね。
エップスはパッツィーを愛してしまうのではないかとの恐怖を打ち消すために?
自分で鞭打とうとするができず、ソロモンにパッツィーを鞭打たせる。
強く打たなければ、ソロモンだけでなく、他の奴隷も打ち殺すを言われ、
ソロモンは泣く泣くパッツィーを打つが打ちきれず、
鞭を取り上げたエップスが狂ったように鞭打つ。
所有物で遊んで楽しんでるんだと自分に言い聞かせるように言うが、苦しんでるよう・・・
奴隷に残忍なエップスも、罪の意識、愛の重さに耐えきれないのだ・・・
また、監督官だった白人は、黒人を鞭打った罪悪感を無くすために酒におぼれ、奴隷と同じような
農場労働者に転落したほどだ。でも、ソロモンに手紙を投函してくれと頼まれると、
ソロモンを裏切ってエップスに密告する。エップスもこの時、ソロモンが自由黒人だと気付いたのでは?
必死の思いで紙やインクを手に入れて書いた手紙を燃やすソロモンの悔しさ、虚しさ・・・
この映画は声高に叫ばず、淡々と現実を描写していくが、だからこそかえって物悲しい。
満席で1列目になってしまったこともあり、スクリーンの中に取り込まれ、追体験しているような感じだった。
奴隷制度は無くなっても、差別と格差はなくならない。ブラック企業の奴隷になっている人も居るだろう。
住むところも無く、飢えに苦しんでる人は、最低限の衣食住を与えられていた奴隷よりも悲惨かも。
ただ、自由があるということは大きな違いか。その自由という希望を胸に生き続けたソロモンが、
ついに奴隷解放論者のバス(ブラッド・ピット)によって救われる。
プロデューサーでもあるブラピがこんなオイシイ役をやるなんて役得と言うか、ズルですよね。
まあ、最後に少しだけの出演だし、自分がかわいいから怖いと正直に言うだけましだけど。
家族に会って、知らない男を夫と紹介された時、奥さんの再婚相手かと焦ってしまった。
戦死と知らされた後、再婚したら、死んだはずの夫が戦地から戻ってきたなんてことがあったらしいから。
その後、この映画の原作の本を出版し、奴隷解放の講演活動や、
地下鉄道という奴隷のカナダ逃亡を援助する秘密結社の手伝いもしたそうだ。
昨日にひきつづき、いろいろ考えさせられましたね。
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