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今回の訪欧旅行では、国と国との移動や観光地への訪問にほとんど鉄道を利用しました。その折に気づいたのが、列車内へ自転車を持ち込む人が多かったことです。日本でもたまに車内へ自転車を持ち込んでいる光景を目にしますが、自転車を折りたたみ、キャリーバックに収納しているケースがほとんどです。ところが、ヨーロッパでは自転車をそのまま(しかも壁際にぶら下げる形で)収容できるスペースを持った車輌が連結されているのです(客車の半分くらいがカーゴルームとなっていました)。自転車用のライダースーツに身を固めた老若男女も数多く見かけましたが、ラフな服装の方も多数いました。日本の観光地では車が渋滞して、何をしに来たのか、と思うこともしばしばですが、自転車を利用すれば環境にもやさしく、現地での移動も簡単。レンタサイクルではなく、マイ・バイスクールなら費用の節約にもつながります。ある意味、とても合理的で、日本との文化の違いを強く感じました。ツール・ド・フランスのように、自転車が熱狂的に支持されるのも、何となく理解できます。バイスクール・カーゴの設定は、日本の鉄道会社でも一考に価するサービスだと思うのですが……。
2007/08/31
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ブリエンツ・ロートホルン鉄道の山頂駅は標高2240mあたりにあります。すでに森林限界を超えていますので、まわりに高い木はなく、夏場のこの時期だと牧草が生い茂り、遠目には緑の絨毯を敷き詰めたようで、とてもきれいです。途中、登ってくるまでに放牧されている牛をあちらこちらで見かけました。首につけられたカウ・ベルが遠くから、近くから、カラン、コロンと心地よい音色を立てています。まさしく「アルプスの少女・ハイジ」の世界です。ブリエンツ・ロートホルン鉄道の列車は、2輌の客車を機関車が後ろから押し上げて頂上へと登っていきます。蒸気機関車がメインですが、ディーゼル機関車も数輌運行されており、わたしが乗った下り列車はディーゼル機関車が牽引するものでした。しかし、下るときには再び雨が降りだしていましたし、上りのときに蒸機の勇姿は堪能していますから、ゆったりと客車の揺れに身を任せていました。「本日の思い出の1枚」は、ブリエンツの頂上駅で撮影した登山列車です。眼下に広がる青いブリエンツ湖、牧草の緑、山の稜線を渡る白い雲……、スイス・アルプスの良いところを凝縮してみました。
2007/08/30
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山と湖の国スイスで、どうしても乗ってみたい登山鉄道がありました。その名はブリエンツ・ロートホルン鉄道。スイスに数ある登山鉄道の中で、蒸気機関車が定期運用されている鉄道です。ベルギー、フランス、さらにはスイスと、晴天に恵まれ、真っ青な空に白い雲を配した写真を撮影できていた今回の訪欧旅行ですが、ここにきて初めて雨に降られました。どうしても晴れてほしい日が、予想に反しての雨。朝、チューリッヒのホテルを出るときにはため息しかでませんでした。ブリエンツに到着しても雨は続いていました。登山鉄道の起点となるブリエンツの海抜は566m。一方、頂上のロートホルンの標高は2244m。この間の距離は7.5kmで、小型の蒸気機関車が麓と山頂の駅を約1時間で結んでいます。平均の勾配が250パーミルといいますから、1kmで250m上ることになります。これだけの急勾配ですから、使われている機関車は、平地にあるとき前傾しています。頂上に登っても霧で視界が悪い可能性もあり、乗車するかどうか、とても迷ったのですが、この次はいつここへ来ることができるか分からないということを考えると、やはり乗っておこうと思いました。幸い、雨は小降りになり、雲も一部が切れ始めています。心地よいドラフト音を耳にしながら、走り出して5分も経たないころから急速に天気が回復し始めました。振り返ると眼下に青いブリエンツ湖が広がっています。その向こうにはアイガーをはじめとするアルプスの山並みがそびえています。はるばるやって来てよかった、と心から思いました。
2007/08/29
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本日の「思い出の1枚」は、チューリッヒ中央駅で停車中の列車を撮影しているときに撮った1カットです。どこかへバカンスに出かけるのでしょう。リュックを背負った男性と見送りにきた女性が、ごく自然な仕草で口づけをかわしました。そのあともあっさりと別れていきます。日本では、こうはいかないでしょうね。まるで映画の1シーンを観ているようでした。
2007/08/28
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わたしがスイスを訪れた8月1日は、ちょうど建国記念の日でした。事前の情報では、建国記念日はレストランや商店がほとんど休みとなるため、食事に注意すべし、と言われていたのですが、幸いなことに、ホテルの近くのビアホールは元気よく営業しており、特に不自由を感じることはありませんでした。おいしいビールに、名物の料理を堪能したあと、ちょっとだけ路面電車に乗って夜のチューリッヒ市内を散歩してみることにしました。昼間と違う光景は、異国情緒満点です。しかもお祝いの日ということで、午後9時を過ぎたころから市内の各所で花火が上がり始めました。橋のたもとで花火を撮影したあと、トラムの電停に行くと、前方で大きな花火が上がりました。信号待ちのため、電車もちょうど停まっています。すかさず両者を入れてシャッターを切りました。思いがけない拾い物をした感じでした。
2007/08/27
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フランスのあとは、スイスへ移動しました。「TGV」に乗って着いた先はチューリッヒ。湖と中世の建物に囲まれた静かな街です。ホテルに荷物を置いたあと、カメラを持って市内へ出かけました。チューリッヒは路面電車が縦横無尽に張り巡らされ、その運行間隔も日本の比ではありません。少し待っていれば、次々と電車がやってきます。いかに市民の足として定着しているか、ということです。逆にバスの姿をあまり見ませんでした。環境にやさしい、などということをことさらに言う必要もないくらい。これが自然な姿なのかもしれません。チューリッヒのトラムも連接車です。新旧両タイプのトラムがすれ違う一瞬に、町を代表する教会の塔を配した1カットが本日の「思い出の1枚」です。
2007/08/26
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フランスでは、パリから「TGV」を利用した1デイ・トリップでモン・サン・ミッシェルを訪れました。「TGV」にはこのあと、フランスからスイスへ移動するときにも乗りましたが、日本の新幹線と同じようなスピード感あふれる走行は感激ものでした。ただ、日本と違うのは、パリから30分も走ると車窓に牧歌的な景色が広がることです(本当に、線路のすぐ近くで牛が寝そべっています)。世界で1、2を争う高速鉄道と牧場の組み合わせ。日本ではお目にかかれないシーンです。モン・サン・ミッシェルは、数ある世界遺産の中で、日本人が行ってみたい場所の1つとして常に上位にランキングされています。ある僧侶が夢の中で聴いたお告げに従って建設が始まったといわれますが、英仏の百年戦争のときにはイギリスに対する砦として、また、フランス革命時には牢獄として利用されたという歴史を持っています。約半日をかけて寺院の中を散策しましたが、小高い丘陵に尖塔や回廊がバランスよく配置されており、あらためて世界遺産にふさわしい建造物だと実感しました。
2007/08/25
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ブリュッセル市内には北駅、中央駅、南駅と3つの駅がありますが、フランスに向かう特急「タリス」は南駅から発車します。乗車予定の特急「タリス」が入線するまでに時間がありましたので、出入りする列車を駅構内で撮影して楽しみました。小雨に煙る駅構内の一角に小型のディーゼル機関車が停まっていましたので、フランスからやって来た「タリス」の撮影が一段落してから近づいてみました。3軸のディーゼル機関車というのは、日本では見られないタイプです。動輪もスポーク状で、運転席の窓が傾斜しており、前後にひさしが伸びているあたり、いかにもヨーロッパの機関車らしい雰囲気を醸し出しています。模型にして机の上に飾っておきたくなるような機関車です。
2007/08/22
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ベルギーのブリュッセルからフランスのパリに移動しましたが、そのときは特急「タリス」を利用しました。「タリス」は「TGV」と同じくヨーロッパ有数の高速列車です。「TGV」と外観が同じで、塗装が異なるものがありますが、わたしが乗ったのは先頭部分が丸いタイプの車輌でした。本日の「思い出の1枚」はパリに到着した際に撮影した特急「タリス」です。軽食のサービスなどもあり、そのスピードとあわせて、とても快適な列車でした。
2007/08/21
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わたしにとって初めての訪欧は、何を観ても物珍しく、新鮮な気持ちでシャッターを切ることができました。建物もその1つで、写真やテレビでしか見たことがなかった景色が目の前に広がっていることに感動して、あっちを見ては1カット、こっちを眺めては1カットと、ついつい撮影枚数が増えていきます。そこにおもちゃのようなトラムが走ってくれば、これはもう猫にマタタビ、熊にハチミツ。ニンマリしながらシャッターを切らせていただきました。煉瓦造りの建物に沿って走る連接トラム。いかにもヨーロッパ風の落ち着いた景色です。
2007/08/20
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ヨーロッパから帰国後、すぐに高知へ帰省しましたので、長期にわたってブログをお休みしました。今日からしばらくの間、ヨーロッパで撮影してきた写真をご覧いただこうと思います。関空からルフトハンザ機でフランクフルトに飛び、乗り換えてベルギーのブリュッセルに向かいました。ベルギーでは世界で一番美しい広場と言われ、世界遺産の1つである「グランプラス」などを散策しました。「グランプラス」へは2日にわたって訪れましたが、今の時期、夜は広場の建物がライトアップされていますので、その写真を撮影するべく夕暮れを待ちました。しかし、緯度の関係から、暗くなり始めるのは午後8時過ぎです。名物のムール貝などを食べて時間を過ごしました。本日の「思い出の1枚」は、「グランプラス」の中にあるライトアップされたブリュッセル市庁舎です。ブリュッセル市内では路面電車と地下鉄が市民の身近な足となっています。宿泊したホテルの前を路面電車が走っており、運の良いことに部屋からも見ることができました。荷物を置くと早速カメラを取り出し、撮影したのが、もう1枚の本日の「思い出の1枚」です。中世風の町並みに雰囲気のある街灯、ロータリー部分を横切っていくトラム……。ヨーロッパにやってきたということを実感した瞬間でした。
2007/08/19
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