hongming漫筆
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「水滸伝」を読む(著者:伊原弘|出版社:講談社現代新書) 文学的考察ではなく、都市を研究する歴史学の立場からの考察。 「宋代から家族の崩壊が進んだ」「都市は家族を崩壊させる」という点が印象に残った。しかし、梁山泊の好漢は誰もが家族が崩壊しているかのような書き方には疑問を感じる。家族を呼び寄せたり、勝手に連れてこられたりして一緒に生活している好漢も少なくないはず。(P113)「実は、ここに梁山泊の都市性が秘められている。都市はまた血の繋がりの薄いものの集まりだからである。血の繋がりの薄いもの、そしてかれらが肩を寄せあって生きる場所。それが都市である。好漢たちの家族の影が薄いことこそ、『水滸伝』が都市的物語であることを示唆するのだ。」 (P115)「そして、これは、当時の都市、否、当時の社会で生活していたもののかなりの家族組織が崩壊していたことを示すのではないか。おんなに興味を持たないのは、潔いのではない。彼らが家族を構成していないからである。」(P116)「高島氏は『水滸伝』の主人公たちがおんなに興味を持っていないことを特筆される。だが、それは好漢たちが淡泊だったといっているのではなく、そのような社会事情の反映なのだ。」古本で探す
1994.08.29
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