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みなさん、こんにちは。更新がめちゃ遅くなってすみませんでした!先週は金曜日まで東京ビッグサイトで開催された「BIOFachジャパンオーガニックEXPO」に出展していて、仕込み日を入れて4日間毎日会場におりました。夜ブログを書こうと思ったんですが、気がつくと寝てしまっていて、こーんなに更新が遅れてしまったのです。ウェルネス・パーラーという世界レベルの厳しいオーガニック基準をクリアしているコスメブランドしか出展出来ないエリアに、↓こんなブースを出していました。高さ3メートルくらいある、本物の樹木がいい雰囲気でした。オーガニックエキスポは2年ぶりの参加ですが、衣食住にまつわる世界中のオーガニックブランドが集っている場所なので、いろいろな出会いもあり、楽しかったです。会場にいらっしゃるお客様も、話が合う方が多くて、接客しててもかなり盛り上がっちゃいました。3日間いたのですが、なかなか休憩時間が取れなくて、すべては見きれませんでした。ただ、そんな中でも出会えてよかった!って会社やブランド、商品がいくつかありましたので、さっそくご紹介したいと思います。まずはオーガニックコットン製品です。以前から私のコスメを愛用下さっている料理研究家の枝元なほみさんが、うちのブースに遊びに来て下さって、日本オーガニックコットン協会さんのブースに連れて行って下さいました。日本オーガニックコットン協会が14年前から取り組んでいる、さまざまなアーティストさんにボランティアで参加してもらってオーガニックコットンの普及のために努めている企画のTシャツたち。現在はアーティストが90名まで広がっていて、枝元さんのクッキーの作り方をイラストにしたTシャツもあるそうです。その中に、昔から大好きなイラストレーターの宇野亜喜良さんのTシャツを発見し、思わず購入してしまいました。いやー、私が子供の頃から活躍されているイラストレーターさんなのですが、78歳でいまだ現役みたいで、嬉しくなってしまいました。今これを着てブログを書いています♪みなさんも、お気に入りのアーティストさんのTシャツを見つけて、ぜひオーガニックコットンの普及にご協力をお願いします!↓アーティストTシャツもう1つ出会ったのがコットン100%で出来た、使い捨ての生理用ナプキン「ナチュラルムーン」。私は生理後半は、以前ご紹介した麻のナプキンにして、とっても快適なのですが、2日目3日目くらいで会社に行く時などは、やはり吸収の良い使い捨てに頼っておりました。しかし、今度からはこれに変えることにします。日本では医薬部外品の生理用ナプキンは、肌にふれる面は漂泊して真っ白にして販売しないといけないことになっているため、オーガニックコットンの茶綿のツブツブがあるナプキンはナプキンとしては販売できません。本当に変な法律です。そのため生理用としては、オーガニックではないのですが、コットン100%を実現。そして漂白剤は塩素系ではなく、極力肌に優しい酸素系。しかも高分子吸収材を使用せず、吸収力の良い綿状パルプを使用。しかも使用感は、ケミカルナプキンとほぼ変わらず漏れなくて、しかも蒸れないということです。ナチュラルムーン世の中の生理用ナプキンは紙やコットンで出来ているかのように見せかけて、実はポリエチレン、ポリプロピレンなどの化学物質で作られています。中はポリアクリル酸ナトリウムなどの高分子吸収材合成ポリマーで、大量に水を抱えこませます。ポリアクリル酸ナトリウムは皮膚粘膜に刺激があり、代謝異常を起こすなどの性質があります。膣などの粘膜は、皮膚の何十倍も経皮吸収しやすいので、現在ナプキンをナチュラルな素材にすることで、生理痛や不妊症から解放される方も増えています。ちなみに合成ポリマーは、ジェル状の化粧品にも使われていますから、驚くばかりです。合成ポリマーさて、その他にご紹介したいのが向島園さん。静岡県のオーガニックの茶園です。実は、私のコスメの茶エキスは、ブランド立ち上げ当初から半分はここのお茶の葉から抽出しています。でも、代表の向島さんにお会いするのは今回が初めてでした。↑あまりにもお若くて、しかもイケメンなので驚きました。亡くなったお父様が30年ほど前に、周囲の反対を押し切って無農薬栽培に切り替えてから、ずっと無農薬無化学肥料でのお茶の栽培を続けていらっしゃいます。「神様が作ったものに、何一つ余分なものはないはずなのに、それを人間が害虫と決めて殺すのは変だ」と。お父様は、命の輪の再生を考えて無農薬を始められたんだそうです。それまで大量の肥料を与えて、薬にも頼っていたお茶の木は、自分で生きる力がなく、最初は収穫がゼロになり、3~4年で少しづつ収量が戻り、普通の収量になるには6年の歳月がかかったそうです。奇跡の林檎の話を思い出しますね。向島園さんのお茶の木は、密集しておらず1本1本が太い幹で、がっしりしています。根も通常のお茶の木より8倍くらい長くて、とてもパワーがあるんですって。息子さんの和詞さんは、若干18歳の時に跡を継がれてこの道一筋です。↑うちにあった美味しんぼ101巻にも、和詞さんが登場しています。この号には、私の種の先生であるナチュラルシードの石井さんや、添加物の神様、安部司さんも出てくるので、ほんと嬉しくなっちゃいます。向島茶園さんは、有機JAS認証だけではなく、アメリカのオーガニック認証USDAオーガニック、それからフランスのオーガニック認証エコサートの3つを取得しているすごい農園です。2011年度産の茶葉は、念のためコスメには使用しなかったのですが、和詞さんは、原発事故を受けて、当初からすぐさま栄養素を蓄えている葉をすべて深く刈り込むという思い切った除染を行ったため、すべての茶葉で検出限界値1ベクレルで不検出という結果が出ています。向島園さんの放射能分析検査結果風評被害は今も続いているそうですが、このことによって、かえって謙虚になり、自分は経営者ではなく農家でありたい、手の届く範囲で畑と対話しながらやりたい、そして生命の味わいがする深い1杯という、お父様が目指していたお茶作りを極めたいと話して下さいました。↑そんな中で古代品種の種から育った40年物の在来種のお茶「縄文のお茶」を開発されたそうです。そもそも向島園さんの畑からは縄文式土器がいくつか発見されて地元ではパワースポットとして知られている場所に位置します。それにあやかって、この名をつけたそうです。有機肥料も少し使われているようですが、窒素分が少なく、測っても無肥料のお茶と同じくらいの、硝酸イオン130ppmでした。さて、次に愛知県岡崎の小久井農場さんの無農薬の黒大豆を使用したお醤油。黒大豆のお醤油ならではの、めちゃ甘い濃厚なお醤油。料理につい砂糖を使いたくなる方には、砂糖が必要なくなる甘さだと思いました。黒大豆醤油 いなひめ最後に、すごい農業グループに出会いました。秀明自然農法ネットワークさん。先日の九州への旅でも、このグループの関係者の方に出会ったので、お名前は知っていたのですが、今回とても深く知ることが出来たので有意義でした。秀明自然農法ネットワークは、岡田茂吉の提唱した自然農法と理念を継承したNPO法人で、賛同するたくさんの生産者さんが属しておられます。基本的に、無肥料、無農薬、自家採種の農法で農業をされています。落ち葉や枯葉から出来た自然堆肥以外は使用しない自然農法ということです。いや~、私の理想通りの農業です。硝酸塩のデータも頂きましたが、秀明さんのところの小松菜は77ppmだそうですよ!!ほうれん草は220ppm!先日の私が測った慣行栽培の小松菜7800ppm、ほうれん草5400ppmというデータと比べると、まさに驚異的です!!その上、今野菜の栄養価が落ちていますが、秀明さんのところのほうれん草のビタミンCは100g中121mgと、慣行栽培の約2倍以上。ほんと感動しました。秀明自然農法ネットワーク農家が自分の作物がつけた種を、自分で採り、次世代に繋げていく自家採種。続けていくことで農薬がなくても病害虫に強く、生命力に富んだ栄養価の高い作物となる。このことを、もっと伝えていきたいなと思いました。うちの新しい畑でも、ついに大豆が採れました!枝豆でだいぶ食べちゃったので、来年の種蒔き用分しかありませんが、これでまた次世代に命を繋ぐことが出来ます。↑ちなみに、驚くかもしれませんが右のティッシュの上のほうの大豆は、なんとプランターに植えて、庭で育てたほうの大豆なんです。大豆ってすごい!プランターでも、痩せたうちの畑でもちゃんと出来る。そして土の窒素分を固定させ、土壌を良くしてくれる、天才的な作物。ぜひみなさまも、来年からプランターで大豆を!普通に売っている無農薬の生大豆を、ただ土に植えるだけでOKです!オーガニックエキスポは、新しい出会いと、みんなの本気と希望を感じた楽しい3日間でした!!
2012年11月25日
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みなさん、こんにちは。私はコスメブランドの4周年記念のトークイベントが先週終了し、ちょっと一息ついています。皮膚科医の友利新先生をゲストにお迎えして、1時間お話ししました。友利先生とは7年前にアンチエイジングクリニックで共に勤務させて頂いてからのおつきあいになり、私がブランドを立ち上げた当初から、コスメを絶賛して下さり、お店にもよく来て下さいます。本当に、いつ見ても美しくて聡明な女性です。先日、うちの母の指の切り傷からばい菌が入って膿んだ時も、地元の外科がみんな誤診をして、指の組織をごっそり切る切らないの恐ろしい話になったので、友利先生に電話で相談したところ、症状を説明しただけで、多分菌が脂肪組織にまでいって炎症を起こしている「蜂窩織炎」だと思うので、大学病院の皮膚科に行くようにと的確にアドバイスして下さいました。おかげで、やっぱり蜂窩織炎で、しかも組織を切ったりなんかせずに、きれいに治すことが出来ました。友利先生に相談しなかったら、母は指を切られていた可能性もなきにしもあらず。本当に大恩人です。この時は母の一大事なので、私も実家に帰って炎症を早く収めるための食生活を実施しました。その時の様子は以前ブログにも書いています。炎症を抑える食生活って?さて、そんな美しき友利先生の隣に座るのもかなり気が引けるんですが、一応当日の鬼の様子はこんなんです。髪をコテで巻いてもらいました。服は麻と綿のガーゼのワンピースです。鬼的にはこれでも精一杯のおめかしです。農作業着以外の私の普段の服がブログに載ることがほとんどないので、なかなか珍しい写真でしょ?最近私は、化繊の服を着たくないので、冬でも綿か麻か、アルパカかウールしか着なくなっているのですが、困るのはこうした華々しい場所に出る時です。天然素材の服で、ゴージャス感のある服と言うのがなかなか難しくて、本当にいつも悩みます。この服はガーゼなんですが、レースの腰リボンがあるせいで、そこそこ「よそいき感」があり、「これだ!」と思って。ネックレスは、例の天然石専門のアクセサリー作家である桜井さんにお願いして作ってもらいました。↑センターはムーンストーンで、あとはパールです。ムーンストーンもパールも私の誕生石なので、テンションあがります。服が地味なので、ロングネックレスをあわせるといい感じでした。桜井さんのサイトhttp://www.pierre-deau.jp/ちなみに、私は髪の毛はいつも行く美容院でセットしてもらい、メイクは自分でやってきて、友利先生のヘアメイクさんにちょっと直してもらいました。その際、来春発売予定のチークを使ってもらったんですが、これが「発色がいい!」とメイクさんに大絶賛され、友利先生のチークとしても使って下さいました。ナチュラルコスメのチークで発色がいいものはほとんどないので、今まで敬遠してたけど、これなら使えると、すごく評価してもらえました。酸化チタンも酸化亜鉛もタルクもコチニール(えんじ虫)も使用しないで出来たんですよ~コチニールの代わりに、あるオーガニックの赤い果物のフリーズドライ粉末を使っています。なんで発色がよくなったかというと、またしてもマイカをナチュラルコーティングしたことが発色を良くすることに偶然つながったんです。マイカは活性酸素出す素材でもないし、アレルギーを起こすこともまずないので、普通はコーティングなんかしないのですが、金属アレルギーの方にも、どんな方にも安心して使ってもらいたくて、酸化鉄も含めて全部肌に直接触れないようにコーティングしたんです。またしても、オリジナルで原料を作ってもらうことになり、大変だったんですが理想のチークが出来たと思います!チーク使わない人もいるようですが、ファンデーション塗るなら、チークも使わないともったいない!チークはほんと、女の人をかわいく見せてくれる魔法の粉です。さて、イベントはお客様の中からご希望の方にご応募いただき、35組70名様をご招待だったのですが、外れてしまった方も多かったので、今日は当日の友利先生の美容談義の様子を、少し公開しようと思います。友利先生が、美容のために普段から欠かさないものは、次の5つだそうです。1、発酵食品2、フレッシュな果物3、緑黄色野菜4、良質な油5、海藻先生は宮古島出身のため、実家にいた時には果物がいつもたくさんおうちにあり、緑黄色野菜やもずくなどの海藻も、常に食卓にふんだんに並んでいたそうです。それは、紫外線が強い沖縄で生きていくための、昔からの知恵のようで。その習慣が、今もずっと続いているそうで、東京にいてもその食習慣を続けてらっしゃるそうです。緑黄色野菜とは100g中に600μg以上のベータカロチンを含む野菜のことを指します。トマトやピーマンなどは600μg以下ですが、1回に食べる量が多いため、緑黄色野菜とされています。要するに、緑色の野菜と赤い野菜、オレンジの野菜ですね。葉野菜や、ブロッコリー、トマト、にんじん、かぼちゃなどです。βカロチンは体内で必要量だけビタミンA(レチノール)に変化しますが、ビタミンAが美容のためにいかに大切かは、みなさんよくご存知かと思います。☆肌荒れを防ぎます。皮膚粘膜や皮膚を正常に保つ働きがあり、不足すると乾燥肌になりやすいです。☆活性酸素を除去!抗酸化ビタミンなので、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を除去してくれます。カロチノイドには光老化を予防する作用も。☆風邪を予防する粘膜の形成や働きに関わっているので、ウイルスが体内へ侵入するのを防いでくれます。☆ガンを予防する発ガン抑制作用があるとされています。胃がんを特に防ぎます。☆疲れ目を防ぐ!網膜にある光受容体に多く含まれるので、不足すると目のトラブルを招きやすくなります。☆薄毛になるのを防ぎますビタミンAが不足すると毛母細胞は娘細胞を生んだ瞬間に角化して硬くなるので、薄毛を招きやすくなります。風邪や乾燥の季節は特に、βカロチンの多いものを摂取しておくと、乾燥肌防止、風邪予防にいいですよね。友利先生も美肌の大敵は、1、乾燥、2、紫外線、3、こすること だとおっしゃっていました。ところでβカロチン、ビタミンAと言えば驚いたことがあるのです。世界を救う緑のミルクと言われる、世界一栄養価が高い植物である「モリンガ」なんですが、これの種を搾ったオイルをかなり気に入り、去年から時々限定数で商品化してきました。で、栄養価のすごい葉っぱのお茶も商品化したいと思い、2年ほど試作を繰り返してきたんですが、栄養価を損ねないために焙煎せずに乾燥粉末をお茶にすることにしました。↑パッケージの試作が出来てきました。かわいいでしょ?それで12月の発売を前に、日本食品分析センターに栄養分析に出してもらったら、なんとβカロチンが、ニンジンの2.2倍、ほうれん草の3.5倍も含まれていたんです。ビタミンAにいたっては、うなぎの蒲焼と同程度で、牛レバーの1.4倍、あなごの1.4倍という結果でした。だいたいが、たんぱく質が100g中30.5gですって!なんじゃそれ?こんな緑の葉っぱに?牛肉の1.6倍で、卵の2.4倍ですよ。カルシウムは牛乳の21倍で、鉄も牛レバーの2倍でした。すごいすごいとは聞いていましたが、本当にすごいなと感無量です。お茶好きの私としては、これぞ究極だなと感じています。さて、友利先生が出来るだけ避けている食品の5つです。1、古い油の揚げ物2、冷たい飲み物3、血糖値急上昇の甘いもの4、着色してある食べ物5、保存料の多い食べ物1、3、4、5に関してはこのブログでもおなじみのことですので、割愛させて頂きますが、2番の冷たい飲み物ですね。先生は温暖な宮古島出身なのもあり、冷えには弱いそうで、冷蔵庫に飲み物はひとつも入ってないそうです。胃腸が冷えると体全部が冷えて代謝が落ちて、低体温を招くので美容の大敵ということで、飲み物は常に常温をつらぬいているそうです。これには、真冬でもキンキンに冷えたオーガニックビールを毎晩飲んでいる鬼としては「ううっ」と内心うめいてしまいました。私の場合は、冷たい飲み物を飲んだから冷えるということは特に感じませんが、それはもしかしたら、クーラーを使わない生活だったり、モリンガ茶やゴボウ茶など温かい飲み物を常飲してるとか、ヒマラヤ岩塩やハーバルスパなどでの入浴命とか、冬は湯たんぽで内臓を温めながら寝るとか、そのあたりでバランスを取っているのかもしれませんね。しかし先生は、私より10歳年下とはいえ、非常にパワフルです。だって今年東京マラソンを完走されたんですって!!その時にすごく役に立ったのが、美的水素とアクティブミネラルだとおっしゃっていました。疲労回復がすごく早いそうです。私にないのは、このパワフルさだなと、かなり衝撃を受けました。体を動かすのは、農作業とヨガと施術くらいのもんで、筋肉量も昔より減っています。マラソンは活性酸素もすごいからやめときますが、もうちょっと筋肉量を増やすために、来年はもっと歩いたり、トレーニングしたいと思います。美しくて、強くて、しなやかな友利先生を見習って私ももっとパワフルに行くぞっ!!ブログ村人気ランキングへ
2012年11月15日
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みなさん、こんにちは。お元気でおすごしですか?7周年記念プレゼントの発送は、来週頭になる予定ですので、もう少しお待ちくださいませ。さて、うちの畑は四角豆が、本当に元気です。これだけは、四角豆農家になれるんじゃないかというほどの出来ですよ!(言いすぎか(笑))四角豆は熱帯アジアで栽培されているマメ科のツル性植物で、若いサヤを食べます。味も癖がなくて、茹でてそのままサラダでもいいし、ほんと何にでも合います。たんぱく質、ビタミンE、カロチンなどが豊富な栄養満点の野菜です。しかも虫がつきにくく、無農薬で育てやすいんです♪さて、先日「過剰栄養で起きること」というブログを書きました。肥料を与えすぎることで、作物の「硝酸態窒素」が増えてしまうという問題です。硝酸態窒素が多いと作物が軟弱になって害虫に弱くなり、農薬の散布回数が増え、味が不味くなり、日持ちも悪くなる傾向があります。人間にとっても影響があり、硝酸態窒素の多い作物を食べると、口腔内細菌によって約5%が「亜硝酸塩」に変換されると言われています。亜硝酸塩が多量に体に入ると酸素を運べなくなって呼吸困難を引き起こすことがあるため、アメリカではベビー食品への使用が禁止されています。また、魚や肉などに含まれる二級アミンと胃の中で結合すると、強力な発がん性物質のニトロソアミンに変化することも問題です。でも、私は上記のようなことはさておき、この18年間のオーガニック生活で、常々感じていたことがあります。肥料を使っている作物は腐りやすく、無肥料の作物は腐りにくい。多分これは、無肥料野菜を食べている人なら分かると思います。肥料の多い作物だと、時間がたつと溶けるかんじで傷んでいきます。無肥料は、時間が経つと、さすがにみずみずしさは失われますが、枯れていく感じ。溶けることは少ないんです。有機野菜だと虫がついていることもあるけど、無肥料の野菜は見た目もきれいで、ほとんど虫を見ない。これも無肥料の宅配をとっている人なら分かると思います。作物が健康で虫が寄りにくい、そして腐敗方向に行きにくく、山の木の葉のように枯れる。これはアンチエイジングに最適な、健康な野菜だなと実感するのです。苦みやえぐみも少なく、すごく素直な味であることも特徴的です。でも実際この「硝酸態窒素」が、栽培方法によってどのくらい差があるかというのを、この目で計測してみたくてね。ついに買ってしまいました。作物の硝酸塩を計測する機械を!!チャッチャチャーン♪(ドラえもん風に)硝酸イオンメーター!いやー楽しいですよこれ。左の道具で野菜をすり潰して汁にし、右の緑と白の機械で測るんです。息子が助手を務め、もう何個野菜を測ったかしれません。でも、まだまだデータ不足なので、これからも継続していきます。今日は、その途中経過の報告です。前にも書きましたが、硝酸態窒素は、葉野菜に多く含まれる傾向にあります。トマトやナスなどの、実へは移行しにくいのです。また、露地物よりハウスもの、ハウスものより水耕栽培のほうが多い傾向にあります。夏場のハウスでの葉物は、成長が早すぎて作物が栄養を消化できず、硝酸態窒素かなり多くなります。また天候が不良な中で育つと、根から吸収した窒素と光合成で作ったブドウ糖でたんぱく質を作れなくて、作物の中に硝酸態窒素として、未消化のまま残留してしまいます。土の中にも窒素はありますし、それによって成長してたんぱく質を作るのですから、もちろん多少未消化の硝酸態窒素があるのは普通のことで、ちょっとあったから毒だ!とかそんなことは全然ありません。一応目安となる数値を言っておきますと、EUではレタスとホウレンソウの硝酸塩には基準値がちゃんとあって、例えば冬場はホウレンソウは3000ppm、春夏は2500ppmです。ところが日本には基準はまだないんです。それどころか、チンゲン菜や小松菜には16000ppmなどの、ものすごい高濃度のものも出回っていることがあるようです。過去のデータ見てると、小松菜で9000ppmとか、ほうれん草や春菊では6000ppmとか、かなり高濃度なものが普通に出回っているようです。さて、いろいろ測ったのですが、無肥料、有機、慣行農法と3つの農法の同じ野菜を測って比べると言うのはなかなか難しく、たくさんの野菜ではまだ出来ていません。農法だけで比べても、畑によって産地によって、天候によっても違うから一概には言えないと思いますが、それでもすべてにおいて、はっきりと同じ傾向が見られました。まずは問題の小松菜です。こちらは群馬の無肥料無農薬の小松菜↓うちのスタッフがベジフェスで買ったものを、計測のために少しもらいました。最初は意外と多いなと思ったのですが、いろいろ測ったあとでは、小松菜のわりには少なめの2100ppm。こちら有機栽培の小松菜です↓3900ppm。無肥料の約倍ですね。しかし、ではスーパーで普通に売っている小松菜はどうなんだろうと測ってみたら↓びっくりの7800ppmでした!これをスムージーにするっていうのはどうなのかなと思ってしまいます。しかし、小松菜は茹でて食べることがほとんどなわけなので、茹でると半減するというのは本当かなと、この小松菜を茹でたものを測ってみました。↑4100ppm!ちゃんと半減してます!ただ元の数値が低いともっと減るのにね。無肥料の葉物野菜が、この季節なかなかないので、サンプルが少ないのですが、先日測りたかった「チンゲン菜」がハートさんから送られてきました。チンゲン菜は、東京都22年間のデータというやつで、最高値16000ppmを記録したほど、硝酸塩の多い野菜と言われますので、ぜひ測ってみたかったんです。↑ところが、なんと440ppm。問題のチンゲン菜で!これはサラダにしてもいいくらいですよ。しかしスーパーの普通のチンゲン菜はどうなのかと測ってみました。↑やっぱり!の5000ppmでした。無肥料の440ppmは、かなり驚異的に少ないと思います!さて、我が家はキャベツとレタスに関しては、なかなか無肥料のものがないので、有機野菜を買うことが多いのですが、それはどのくらいなんだろうと、測ってみました。↑これが意外と低くて安心しました。有機キャベツ270ppmですよ。↑スーパーのキャベツはどうだろうと測ってみたら、860ppm。やはりそんなにいきません。データ見ると、キャベツは高くて1900ppm低くて825ppmとあります。そこまで高くないので、キャベツは生で食べても、スムージーでも結構むいている野菜じゃないでしょうか。↑有機のレタスはどうかなと測ってみたら、500ppm。これも低めで安心でした。なーんだ、レタスも低い野菜なのかなって思ったら、、、↑スーパーのレタスは2500ppmでした。レタスはデータ見ても高くて3900ppm低くて1193ppmなので、先ほどの有機のレタスの500ppmはかなり優秀だということですね。いろいろ見てきて、やっぱり思うのは化学肥料>有機肥料>無肥料の順にやっぱ硝酸塩は多い傾向にある気がしますね。有機肥料もあげすぎは禁物だけど、化学肥料はやっぱストレートなんでしょうね。ちなみに、トマトなんかはとっても低くて、無肥料で100ppm、有機で200ppm。ピーマンも無肥料でですが160ppm。玉ねぎも同じく無肥料ですが200ppmでした。無肥料のデータですが、このあたりは無肥料でなくても低いと思います。↑ニンジンも無肥料ので140ppmという優秀さ。有機ニンジンはちょっと上がって620ppmでした。でもニンジンも一般栽培でも低い野菜と言われます。高くて1000くらいです。ニンジンも生でもジュースでもやっぱりむいてますね。さて最後にチンゲン菜、小松菜に次いで硝酸塩が多いと言われるほうれん草。スーパーのものでどのくらいなのか、測ってみました。↑やっぱり高くて5400ppmでした。ところが、もっと驚きの数値がこのあと出ました。それはサラダほうれん草です。↑なんと!これまで最高値の9000ppmが出ました!!見ると、これは水耕栽培なんですよ。液肥だから窒素分吸いすぎて、でも早く育つから還元できず、そのまま体内に硝酸塩がこんなに残っているんです!!でもサラダほうれん草だから、これみんな生で食べるんですよね。。。いやー、それってどうなの?硝酸態窒素を過剰に恐れる必要はないですが、作物としての健康度を測る1つの目安。消化不良のメタボな野菜には注意したいですね!!ブログ村人気ランキングへ
2012年11月09日
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みなさま、こんにちは。アンチエイジングの鬼7周年記念プレゼントに、一週間で1101件のご応募を頂きました。本当にありがとうございました。このブログを参考に、食生活やスキンケアなどを変えたことで、お肌や体調がよくなったという体験談をたくさん頂きました。涙なくしては読めないようなメッセージもありました。畑を始めた方も数人いらっしゃいましたし、お子様を授かれた方からの嬉しいメッセージもありました。週に一度の更新ですが、こうして多くの方の人生に、少しでも関わらせて頂いているんだということに、あらためて感激しました。メッセージを書かれていない方も、応募されていない方も、この長くてくどい鬼ブログを読んで下って、いつも本当にありがとうございます。ブログを書くために目の下にクマを作ってしまうことも、この7年間のうちには多々あったのですが(笑)、それでも本当に書くのをやめようと思ったことは一度もなかったです。なんでだろう?と思い返してみるのですが、体も心も細胞も骨も精神も健康で美しく生きるための探求というのは、きっと私が魂の奥から知りたいことで、やりたいことなのだろうと思います。さて抽選の結果を発表させて頂きます。A 椿オイル「ナチュラルカメリアコールドプレスセラム」30mL 1名様福島県 ふくゆみ様B ジューシーハーバルスパ15g×5包 1名様兵庫県 ルン子様C モリンガシードオイルセラム20mL 1名様千葉県 みなみなこども様D ベリーズビューティーサンスクリーン40mL 1名様神奈川県 ままか様E アクティブリペアタイムレスセラム30mL 1名様奈良県 グリーンティ様F 美的水素60カプセル入り 1名様千葉県 みーた様G キャッツクローエキスAC-11 1名様北海道 原口様H アクティブミネラル 1名様広島県 たっきん様I 北海道産亜麻仁油サプリメント180粒入り 1名様茨城県 シマシマ様J AOZA 1名様佐賀県 よっち様上記の商品にプラスしまして、今年発売された私の本「細胞から健康になる魔法」(筑摩書房)に、サインをいれさせて頂きお送りしたいと思います。アンチエイジングの鬼も今月で7周年。37歳から書き始めた私も44歳になり、今後いよいよエイジングの正念場です。これから更年期にもさしかかり、今まで経験したことのない体の変化もあることでしょう。でも、これからもすべてを受け止めて、体の中から細胞レベルでイキイキとすごせるような知恵を、楽しく模索していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2012年11月04日
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みなさん、こんにちは。アン鬼7周年記念プレゼントに、なんと千件を超すご応募を頂きまして、すごく感激でした。長く読んで下さっている方からは、体調やお肌の変化などについて詳しく書いて下さっていて、最近読み始めた方からも、嬉しいメッセージをたくさん頂きました。1つ1つ大切に読ませて頂きました。本当にありがとうございます!ふだんはメッセージ欄がないので、こうして1年に一度ですが、読んで下さっている方の思いや状況が分かると、すごく励みになりますし、参考にもなります。今後も、私らしくマイペースで書いていこうと思っています。夢中になりすぎると、マイペースなのか鬼ペースなのか分からない時がありますが(笑)プレゼントの当選者発表は、3日以内に号外と言う形でアップさせて頂こうと思います。もうしばらくお待ちくださいませ。さて、うちの息子は8歳になりまして、これまで鬼的ルールの食生活のため、砂糖系のお菓子やアミノ酸等のお菓子、添加物の入ったお菓子などは食べさせずになんとかきました。さすがに学校の検診でも虫歯はこれまで1本もありませんし、歯医者さんに行ったことすらありません。ただ我慢をさせるというわけではなく、砂糖不使用の大丈夫お菓子を探したりもして、それなりにお菓子ライフはエンジョイさせてきました。ただ、代替えに困るものもたまにあります。最近、「かーちゃん、あの「グミ」というものを一度食べてみたい」と言いだされて、、これにはまいりました(笑)グミで、砂糖も香料も入っていないものなんて、まずないのでね~だいたい、あれほど人工的な存在のお菓子もないよねってくらいのものじゃないですか。ところが、あったんですよね。夫がベジフェスで見つけてきました。これです。バディフルーツ。オーガニックではありませんが、フルーツジュースとピューレとフルーツエキスで出来ています。固めているのはフルーツペクチンと私もビーガングロスで使用しているカルナウバ椰子のロウ。香料も天然のみ。砂糖や遺伝子組み換え原料は不使用。フランスのお菓子ですって。いやー、あるんですねこんなのが。かなり希少だと思いますので、大丈夫グミを探している方がいましたら、おススメです。これは結構、普通においしいのが問題ですが(笑)さて今年の夏、市販の浅漬けにO-157という大腸菌が増殖していて、数人の方がなくなるという事件があったことは、まだ記憶に新しいと思います。この事件で漬物の衛生規範は改正され、浅漬けの殺菌について、飲用水でよく洗った上で、75度で1分間加熱するか、1リットル当たり100ミリグラムの濃度の、次亜塩素酸ナトリウム溶液で10分間殺菌するというのが決まりました。死者があれだけ出たのですから仕方がないと思いますが、もはやそれは、発酵もしていない上に酵素もないですし、漬物ではないですよね。ただ、今日はこのことをとやかく言うつもりはありません。なぜ白菜の浅漬けに大腸菌O-157が?ということに関しては、牛糞堆肥や、牛舎などからの糞尿で農業用水が汚染された説、野生動物の糞説などが出ていましたが、結局特定できたのかは定かではありません。ただ、以下の研究資料を見ると、熟成の短い発酵が不十分の牛糞堆肥には、O-157が実際生きたまま存在している場合があることが分かります。牛ふん中の病原性大腸菌O-157含有実態調査(農林水産消費安全技術センター)堆肥・土壌における細菌群集の解析および大腸菌など糞便汚染指標菌の生残性に関する研究いまや牛糞も産業廃棄物。発酵の甘い、無機物になっていない堆肥が畑に持ち込まれることは、O-157のリスクだけではなく、病害虫にやられやすくなるリスクや、以前書いた野菜の硝酸態窒素を過剰に増やすリスクもあると思います。これは野菜にとっても、それを食べる私たちにとっても嬉しくないことです。以前遺伝子組み換え食品が日本にすごく入ってきているのに、あまり目にしないのは、いったい何に使われているのか?という話の中で、牛や豚などの家畜のエサだと書いたことを覚えていらっしゃるでしょうか?日本はトウモロコシを家畜の飼料用に年間1200万トン輸入しており、その9割はアメリカからです。牛の主食は、今や牧草ではなくトウモロコシに変えられてしまいました。アメリカのトウモロコシの85%が遺伝子組み換えでなのですから、日本の牛のほとんどは遺伝子組み換えトウモロコシで育っているわけです。遺伝子組み換え飼料を食べた牛の糞が、発酵不十分のまま畑にやってくる可能性を考えると、大腸菌だけでなく、私はその遺伝子の野菜への影響も気になってきます。以上のことを総合的に考えて、私は出来るだけ無肥料無農薬の野菜を選ぶようにしてきました。自分の畑も、3年間無肥料の自然農です。有機野菜を生で食べる場合も、水でよく洗うこと。肉は肉用のまな板と包丁を使うこと。お酢、塩、生姜、梅干し、わさびにはO-157を減らす作用があることが分かっていますし、その他緑茶やもずく、乳酸菌にも効果があります。☆生姜おろしドレッシングすりおろし生姜 1片なたね油 大さじ1と2分の1黒酢 大さじ2醤油 小さじ1塩、こしょう少々☆梅ドレッシングみじん切りした梅干し 大1黒酢 大さじ2みりん 大さじ1ゴマ油 大さじ1ただ、今日はその話は少し置いておいて、どうして牛の腸の中で、O-157という怖い大腸菌がそんなに増えてしまったのかを少し考えてみたいと思います。O-157は牛、豚、鶏、馬、鹿などの腸管や糞に存在する大腸菌です。大腸菌が2ステップの突然変異を起こして誕生した、突然変異種の157番目に発見されたものだそうです。牛の主食は本来「草」です。人間が消化吸収できない繊維質が多い牧草を、牛は4つの胃をたくみに使って、みごとに分解し、ここからたんぱく質を始めとした、さまざまな栄養素を作りだし、あの立派な筋肉を作り、牛乳を出すことが出来ます。たくさんの微生物が存在する発酵タンクのような第一胃では、草の細胞膜を微生物が分解し、胃からまた口の中に戻して唾液と混ぜ合わせながら、微生物の働きを助けます。牛がずっと口をモグモグしているのはそのせいです。牛は、草の繊維質の分解をしているバクテリアをタンパク源としています。4番目の胃まで行くと、草の中から取り出した栄養素を微生物たちが吸収し、ものすごく栄養価の高い状況に仕上がっています。ところがこの「草」を食べて高タンパクを作り出す驚異的な牛のシステムに対し、人間がめちゃくちゃなことをやります。トウモロコシを主体に、大麦、小麦、ふすま、米ぬか、砂糖大根の搾りカス、大豆油の搾りカスなど、たんぱく質や炭水化物や脂質が多い高栄養の濃厚飼料を与えたのです。以前はここに、例の肉骨粉も加えられていました。こうした濃厚飼料を与えることで、牛を早く成長させ、早く太らせ、脂肪分の多い乳を搾ることが出来、サシの入った食肉を作ることが出来るのです。放牧をすると水分量の多い草を食べてしまい、運動量も増えるから乳脂肪分が低下するので、1年中狭い牛舎の中で飼われるのが一般的です。動かずにその場に繋がれていますから、当然床は糞で汚れます。牛は草を食べる動物として進化してきたため、穀物やたんぱく質を大量に食べるようには体が出来ていません。そのため第一胃が酸性化して消化障害を引き起こしたり、第四胃にガスが溜まって病変が起きやすくなります。それを防ぐために、本来の主食である牧草も少しは与えられますが、これも今や輸入が多く、発芽を防ぐ除草剤や防かび剤が添加されています。運動不足で太陽にあまりあたらず、体に合っていない食べ物を食べさせられていますので、病気にもなりやすくなります。口蹄疫などの伝染病に一頭でもかかったら大変なので、予防のために抗生物質を与えられていたりすることも多いです。濃厚飼料を主食とすると、牛の腸のpHは酸性なります。O-157は酸性の環境で増殖します。酸に強い大腸菌を牛に投与すると、濃厚飼料の牛では、藁を飼料とする牛に比べて大腸菌数がなんと1~10万倍多かったそうです。(Science, 281:1666, 1998)。もう1つ興味深い研究がありました。カンザス州立大学の研究です。価格上昇が進むトウモロコシの代替飼料として、バイオエタノール生産の副産物であるDDGSの利用が模索されました。DDGSはトウモロコシの栄養価が濃縮されています。ところがこのDDGSを食べた牛では、DDGSを含まない餌を食べた牛に比べ、O-157の発生率がほぼ2倍になることが確認されたそうです。(K-State Researchers Examine Connection Between E. coli & Ethanol,Cattle Network,12.5 )もう1つ、興味深い説。遺伝子組換え作物を作る際には、抗生物質に耐性を持つ大腸菌遺伝子を利用するそうなんですが、この遺伝子がそのまま作物に入り、動物や人間の体内の腸内細菌と遺伝子のやり取りを行い、腸内細菌が抗生物質耐性になってしまう危険性があるそうです。これを遺伝子の水平伝達と言うそうです。遺伝子組み換え作物が生産され始めた96年から耐性菌が急に増えたということで、何か関連があるのではないか?という説です。ちなみにO-157は、「ふつうの大腸菌」に赤痢菌からベロ毒素をつくる遺伝子が水平伝達されて誕生したのではないかという説が一番有力です。「フードインク」というドキュメンタリー映画を昔見ましたが、たった5日間牛のエサを牧草に変えたら、牛の腸内のO-157の8割はいなくなるそうです。でも、それは生産性が悪いのでまずやらないそうで、代わりにアメリカではなんとアンモニアで食肉を消毒する工場まで出始めました。日本はさすがにアンモニアではないですが、漬物に次亜塩素酸消毒10分ですよ。すべては、一部の先進国の人間が毎日食べる肉や牛乳の生産性を高めるためです。酪農家なんて、乳脂肪分を3.5%にしなければ、全農に取引価格を半値以下にされてしまうので、放牧でなく濃厚飼料を食べさせるしかないそうです。3.5%にしたらおいしいというわけでもないのに、、、、先日熊本で会った九州産の飼料だけで赤牛を育てる井さんも、日本人が霜降り肉でなく、もっと赤身の肉を好むようになれば、本当は牧草だけで育てたいとおっしゃっていました。殺菌や消毒も、必要なのは分かります。でも、命あるものの食べかたを、もっと根本的に考えてみたいなと思います。
2012年11月02日
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