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今日は日野市平山の小学校で開催された「平山季重まつり」に行く。 平山季重(ひらやま すえしげ;保延6年[1140]?ー建暦2年[1212]?)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての勇猛果敢で「一谷嫩軍記」や「吾妻鏡」に名を残す武将。 生まれ在所と所領が武蔵国多西郡(たさいごうり)舟木田荘(ふなきだのしょう)平山郷(現東京都日野市平山)。現在の京王線平山城址公園駅前にその居館があったとされ、近年の発掘調査で遺構の一部が確認されている。またその背後の丘陵は平山城址公園として東京都立公園になっているが、遺構は発見されていないものの砦ないし山城があったとされる。中央部に小体ながら季重神社が鎮座する。またそこから下った中腹に大澤山宗印禅寺があり、平山季重の墓と僧形の木彫季重坐像(日野市重要文化財)が祀られている。墓はかつては居館跡に建てられた太平山大福寺(天正年間に季重の子孫が建立)にあったのだが、明治初期に廃寺となり現在の宗印禅寺に移された(墓とはいえ、追善供養塔のようなものと考えられる)。 平山季重は保元・平治の乱で源義朝・義平親子に従って平重盛に挑戦した。しかし義朝の死後は平氏に扈従し、重盛の死後は平山郷に平穏に暮していたが義朝の遺児頼朝が挙兵するとそれに従い、源義経に従って佐竹氏征伐の金砂城(きんさじょう)の戦いでは熊谷直実とともに目覚ましい軍功をたてた。 寿永3年(1184年)の一の谷の戦いにおいて鵯越(ひよどりごえ)の先陣をきっての戦いぶり、翌元暦2年(1185年)の屋島の戦い、壇ノ浦の戦いでの勇猛果敢ぶりで名を馳せ、後白河法皇によって右衛門尉に任ぜられた。しかしこの任官が頼朝に無断であったため怒りを買い、頼朝に罵られる(吾妻鏡)。 (余談だが、私の注意をひくのは、頼朝は怒りの罵りで平山季重の顔のことを言っていることだ。「顔はふわふわとして」と言っている。この言葉から私は、源頼朝という男の性格は女々しかったのではないか、と推測するのだ。子供じゃあるまいし男が男の顔ー容貌ーを指して罵るなんて---)一勇齋国芳画「源平合戦(部分図)平山季重一ノ谷西木戸攻めの場」 さて、「平山季重まつり」はいわゆる古来伝統の祭礼ではない。今年が9回目のまだ新しい、子供を中心にしてのイヴェントといってよいだろう。したがって伝統的祭礼に有する様式美はない。そのかわり子供達の楽しい賑わいと、何よりも「得意芸発表会」には応募者が殺到するそうだ。この日のために自主的にソロダンスやグループダンスや歌唱を練習する。自分たちで振り付けや構成を考えるグループもあるとか。 展示コーナーには、平山季重を俳句と俳画に表すコンテストもあり、6年生数十人の作品が展示されていた。中にひとり、アナグラム(文字謎)で平山季重を読み込んでいた児童がいたけれど、審査した先生は気がついたかしら。こういう特異な感性をもつ子供に的確に対応できる教師だったなら、私は嬉しいのだが。
Sep 28, 2014
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午前中いっぱい、東京都日野市南平丘陵地帯雑木林のキノコ観察会に参加。 日野市では「緑と清流課」(自治体としてめずらしい「課」かもしれない)と住民有志によって、市内に残っている里山の雑木林を守っている。ほぼ20年毎に樹木を伐採して新しい萌芽を促しているが、伐採木は各所に設けられた炭焼窯で木炭にし、その木炭は河床に敷きつめて水質浄化を図っている。 これらの里山は途中分断されているかのように見えるが、八王子市ー日野市ー多摩市とにまたがる広大な緑地を形成し、特に日野市の場合は森林公園として散策道や休憩所が大変良く整えられて多摩動物園や明星大学キャンパスにつらなっている。八王子市側には私がいつもおとずれる東京薬科大学の薬草園とその自然林薬草園、そして東京農工大学の観察林とが含まれ、これらと接しつつ中央大学と帝京大学のキャンパスが広がる。 さて、散策しつつ目にした樹木--- コナラ、カシワ、トチノキ、バッコヤナギ、ホウノキ、ヤブムラサキ、イヌザクラ、ヤマザクラ、ケヤキ、ムラサキシキブ、イヌシデ、バナイカダ、ガマズミ、イロハモミジ、ミズキ、ハリギリ、クヌギ、アオハダ、エゴノキ、ヤマウルシ、シラカシ、アラカシ、スダジイ、マテバシイ。クヌギのドングリ みつけた菌類・地衣蘚苔類--- ヒイロタケ、ノウタケ、ナラタケモドキ、ベニタケ、ミダレタケ、ハタケシメジ、エリマキツチグリ(牧野はエリマキツチガキ;Geastrum triplex (Jungh.)Fisch)、エゴノキタケ、ニガクリタケ、アラゲキクラゲ、テングタケ、ホコリタケ、キコブタケ、カワラタケ、チャウロコタケ、ニセショウロ、ホウロクタケ、ハカワラタケ、ニクウスバタケ、カタウロコタケ。 ウメノキゴケ。 ほかに名称を同定できないもの1種。あるいはスジチャダイゴケか。径5mm、丈8~10mmのやや乳棒状、ただし頭頂部は平もしくはやや凹んでいる。茎部に短い棘様突起が粗密生する。色はやや緑がかった灰色。伐採朽木に3本くっついて並列していた。 ただし、これについては私ひとりの関心事。多くの参加者(60名余)とボランティアの解説者にとっては可食キノコか毒キノコかが関心事で、「菌類」が問題ではないらしかった。長々とにぎやかなカイセツをしている間に私の目には8種類のキノコが映じていたのだが---
Sep 27, 2014
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メジャーリーグ、NY ヤンキースのデレク・ジーター(Derek Geter)氏が引退を表明し、日本時間の今日、ホームでの最終試合、対オリオールズ戦があった。ヤンキースのキャプテンとして、また清廉なスタープレイヤーとしてショートひとすじ20年間、2602試合に出場。ヤンキース歴代1位の安打記録、盗塁記録を持つ。 ジーターコールの異様な熱気につつまれたヤンキースタジアムでの最終試合。1回表、黒田はいきなりホームランを浴び、オリオールズ2点をあげるが、ヤンキースも2点返す。以後、お互いに膠着状態がつづき、7回、ヤンキースが3点をあげて5-2。このまま持ちこたえればヤンキース勝利でジーターへの餞(はなむけ)となろうと固唾を呑むなか、9回表、なんとオリオールズ連続ホームランで5-5の同点とする。そして迎えた9回裏。1番打者リチャードソン、ヒットで出塁。監督は代走を出し、2番打者犠牲バントで走者を2塁に送る。ここで打順はジーター。ジーターの打球、ヒット、ファーストの横を低く擦り抜けライト左寄りに。その間に2塁の走者必死で3塁を回りホームへ。ボール返り、あわやの瞬間、審判がセーフのサイン! 歓喜に跳び上がるジーター、チームメイト、総立ちの観客!! いやー、びっくりびっくり、劇的な幕切れとはこのことだ。デレク・ジーター氏は野球人生の幕引きを自らの力で自らに餞した。これぞスタープレーヤー。スタープレーヤーの花道。 「きょうは泣くのをこらえていた」と、試合直後のインタビューに応えていた。「しかし、どんなプレーだったか憶えていない。打席に立つときに肘当てを忘れるし、セカンドにサインを出したら、そこには誰もいなかった。」 私はとにかく感動した。
Sep 26, 2014
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きょうも午後から夕7時まで民生委員の会議やら合唱団練習やら。 来年1月までのスケジュールが埋まりつつあり、そのなかに、12月合唱デビューと記載があり、びっくり。えっ! 早過ぎないか? ところが指導してくださっている先生によると、ほかにもすでに出演のオファーが来ていると言うので、2度びっくり。そういうステージを経験し、レパートリーをふやし、再来年(2016年)2月に大舞台、というのだが---- 楽しみでもあり重荷でもあり、というのが現在の偽り無い心境だ。 さてもうひとつ、来年、「認知症サポーター」の資格を取ろうと思っている。
Sep 25, 2014
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きょうの午後は、民生委員と抱括支援センターおよび市の福祉課との連絡会に出席。 平成25年6月に改正された災害対策基本法にもとづき、避難行動要支援者の支援に関して、市全域の戸別が記載された詳細な地図上にさらに具体的な情報をマッピングした。崖崩れや氾濫の虞れのある水路ならびに水門と水利権者の問題、あるいは宅地造成以前の隠れてしまった地勢等等。今後、人的情報が盛り込まれることになる。また災害時の道路封鎖と避難路の確保が検討されることになろう。
Sep 24, 2014
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東大教授で日本ロシア・東欧研究連絡協議会代表幹事の沼野充義氏が、ロシア国内で進行している国粋主義の暴力的言動について、「ロシア文化人 勇気の異論----ウクライナ紛争の陰で」という一文を朝日新聞9月23日朝刊に寄稿していられる。 支持率80%のプーチン大統領のもとで、民衆の間にウクライナに対する憎悪が広がっているという。憂うべきはマスコミが政府の完全な統制下にあり、反ウクライナ宣伝を強力に押し進め、人心が操作されている。「この状況の中でプーチンを批判し、反戦と友愛を唱えるのは容易なことではない。」と、沼野教授は指摘する。 このように社会が「無知の病」に侵されてゆく危険性を、まさにその言葉で批判し異論を唱える少数の文化人はいる。が、これらの文化人に対する攻撃はすさまじい。「考えを異にする者たちを許容しない暴力的な言辞が社会に瀰漫(びまん)しているのは恐ろしい。目に見える武力を用いた戦争と平行して、目に見えない内なる戦争が進行しているのだ。」と、沼野充義教授は書いていられる。 私はこの一文を日本社会の現状にとってきわめて示唆的と受け止めた。 ロシア国内で進行している「無知の病」は、すでに日本でも国会議員に発症し、地方議員に発症し、各地の行政や教育機関に発症している。 日本民主主義の奇怪な点は、「公平」「平等」「公共」という名を使って行われる異論排除だ。実はそれもひとつの偏った思想の押しつけ、行政機関が日常的におこなっている言論統制なのだ。そこに気づこうとしないところに、この国の病の深さがある。また、国連の勧告にもかかわらず国粋主義者たち(だか、暴力団の変種なのか)のヘイトスピーチは野放し、あきれたことにそのような者と一つ写真に収まるサービス振りを発揮する国務大臣もいる始末。 そこにもってきて大上段に構える特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認、平和憲法を無化するための憲法解釈、武器輸出---。 沼野教授は次のように結んでいられる。 「(ロシアを)注意深く事態の推移を見守りながら、新たな〈異論派〉に熱い連帯の挨拶を送る。悪い政治が国境線を引き直し、人々を分断し、憎悪を煽りたてるとしたら、優れた文学や芸術は境界を越え、人々を結びつけることができるからだ。」 私もまた教授と同じ思いで、無知の病に罹患していない日本の「異論派」に連帯の意志をつたえる
Sep 23, 2014
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昨年11月に発射された米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査機MAVEN(メイブン)が、米国時間21日に火星の軌道に到達した。今後、上空から火星の大気を観察し、火星が現在のような状態になった気候変動をさぐってゆく。また、昨年発見されたサイディングスプリング彗星が4週間後に火星から約13万キロの距離を通過する。MAVEN(メイブン)は、彗星が火星に与える影響をも観測する。 ところでMAVEN(メイブン)には私の名前も DVDに焼き付けられて登載されている。これはNASAとコロラド大学の大気と宇宙物理学を研究しているブールダー研究所との共同企画ミッション「 The MAVEN Going to Mars Campaign」の一部として、一般参加を呼びかけ、私も参加したのだ。ページ左下Archivesの「Aug 8, 2013」に、その参加証を掲載している。
Sep 22, 2014
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新作の下絵をキャンヴァスに写したが、そこで手が止まってしまった。 頭の中にあるイメージを実現するためには、私の従来通りの彩色技法では不可能。頭の中で様々な色の絵具を、絵具の原料の化学的な原理にのっとっての重ねをA案、B案、 C案と次々に試し、塗っては削り、また塗って、という具合にさまざまにシミュレーションしてみる。しかし、「これだ!」という論法がまだみつからない。 明日からは、頭で考えるのをやめて、手で考えることにする。 ---私は、自分の既得の技術のなかでイメージを創りだすのではなく、イメージが先行してそれを実現するために技法を開発してゆくタイプの絵描きだ。それというのも私の絵のイメージは、写生ではないからだ。かといってフワフワした根無し草でもない。むしろ自分のルーツ(根)を発見したところに生まれてくるイメージなのである。
Sep 21, 2014
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2012年にイングランド中部レスターの古くは教会跡、現在は駐車場となっている地から15世紀のイングランド王リチャード3世の遺骨が、レスター大学遺跡調査チームによって発掘された。この件については、私は数度にわたってこのブログに書いて来た(ページ左のArchivesのカテゴリ「博物学・歴史」をご覧ください)。 私の関心はシェイクスピアの「リチャード3世」に因っている。というのも、ここに描かれている王は、脊柱側彎曲症をわずらっていると描写されているが、史実としてそれを事実として証明する資料がない。 イギリスにおけるシェイクスピアに関する研究は微に入り細に入る成果を誇るが、それでもなお、シェイクスピアが一体どこからリチャード3世の脊柱側彎曲症のことを知り得たのか不明なのだった。実はリチャード3世については正確な記録史料が残っているのだそうだが、この肉体上の問題については史料がないのだ。そのため、脊柱側彎曲症はシェイクスピアの創作ではないかと言われさえしてきた。イングランド通史を著しているディッケンズも、この件についてまったく触れていない。 レスター大学の発掘調査は、この脊柱側彎曲症の問題を一挙に解決してしまった。王の遺骨は脊椎骨が11番目から22番目までが引き絞った弓のように歴然と彎曲していたのである。 まあ、この事実によって、私としては、先きに述べたシェイクスピアが一体どこから知り得たかという疑問が、あらためて台頭したのであるけれども。おそらく戯曲「リチャード3世」をめぐってシェイクスピアを研究している人にとっても同じであろう。 レスター大学の研究は、その後さらに進展し、昨年9月には、リチャード3世は回虫に感染していたことを確認した。回虫感染は症状が激しければ腸閉塞を起こし、子供の場合は発達障害を招く。おそらく王は日常的に腹部に不快感があったと推測できる。暴力を好む王だったとされるが、あるいは回虫感染症にも因無しとは言えないかもしれない。 また、今年の8月には、遺骨分析からリチャード3世がワイン好きの美食家であったと発表された。当時のCNN.co.jpは次のように伝えている。 「英地質調査所(BGS)の研究者らがこの遺骨に含まれる酸素、ストロンチウム、窒素、炭素などの同位体を分析し、結果を考古学専門誌JASに発表した。生物の体を構成する元素の同位体比には、生活環境や食生活が反映される。研究を率いた同位体地球化学者のアンジェラ・ラム博士によると、チームはリチャード3世の遺骨から臼歯と小臼歯、肋骨(ろっこつ)と大腿(だいたい)骨を1本ずつ取り出して分析した。」「歯の成分は子ども時代に生えたまま変化しないため、子ども時代の生活を知る手掛かりとなる。一方、体の骨は折れても修復されることから分かるように、生涯を通じて変化する。その中でも肋骨は密度が低く、2~3年の周期で生まれ変わる。大腿骨は密度が高くて代謝が遅いため、10~15年ほどさかのぼった時期の生活が反映される。」「リチャード3世は1485年、王位に就いてからわずか2年2カ月後に戦死した。代謝の周期が異なる骨を調べることにより、即位前後で食生活が大きく変化したことが分かったという。(略)酸素同位体の構成比にはどこの水を飲んでいたかが表れるとされ、リチャード3世は晩年を英国の南西端部で送ったと読み取れるような分析結果が出た。しかしこれは記録と一致しない。」「チームは酸素同位体比に影響を及ぼす別の要因を探した。ビールに同じような作用があることは知られているが、当時庶民の飲み物だった。そこで浮上したのが、上流階級だけが味わうことのできた酒、つまりワインだ。現代のワインを使って実験を繰り返した結果、酸素同位体比に影響することが初めて確認され、リチャード3世は1日1本ほどの量を飲んでいたとの結論が導き出せたという。」(以上CNN.co.jpより引用) さて、昨日CNN.co.jpは、レスター大学の新たな研究成果を報じた。遺骨にリチャード3世の壮絶な最期がしるされていたという。 死の前後に負ったとみられる11カ所もの傷。11カ所のうち9カ所は頭部に。 致命傷とみられる頭蓋骨の下面に2カ所。剣あるいは矛による大きな切り傷。とがった武器による刺し傷。おそらく兜を脱いでいたのだろうと推測された。 骨盤の大きな損傷は、「遺体は馬の背からつり下げた状態で戦場からレスターへ運ばれたとの説があることから、この時に受けた損傷ではないかと、(論文をまとめたサラ・ハインズワース)教授は指摘する。」 ディッケンズは次のように書いている。 「その夜、一頭の馬がレスターのグレイ・フライアーズ教会に導き入れられた。その背にはボロ袋のような丸裸の屍体がくくりつけられていた。そこに埋葬するためであった。」(山田維史訳) 遺骨は来春、レスター大聖堂にあらためて埋葬されるという。遺骨から直接の調査研究も一段落というところなのだろう。【関連報道】CNN.co.jp リチャード3世、遺骨から浮かび上がる壮絶な最期 2014.09.18 Thu posted at 16:43 JST
Sep 20, 2014
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新作のためのキャンヴァスの下地作り。第一段階を終了して、あとは音楽を聴いてすごす。武満徹「弦楽のためのレクイエム」「ノヴェンバー・ステップス」「ア・ストリング・アラウンド・オウタム」そのほか。 画廊から電話。先日のパリのための新作について。新たに盛り込んだ技術のことなど。完成度に満足な様子。私も嬉しい。
Sep 18, 2014
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午前中、新作の準備。 午後、民生委員の仕事。13名の高齢者を訪問。 夜、アジア大会韓国、男子サッカー1次リーグ第2戦、対イラクを観戦。 日本、再三のチャンス活かせず1-3で敗れる。強豪チームを相手にし、日本若手チームの国際試合経験のなさが、いやというほど明かになる。イラクのボールへの喰らい付きの強さに対し、日本はいささかおとなしすぎよう。ボール所持もままならず、相手陣営にも攻め上がれない。こぼれ玉はすべてイラクに奪われている。イラクの速攻カウンターについてゆけない。シュートの精度を欠き、いくら惜しくてもゴールしなければ意味が無い。---というテイタラクで、決勝リーグに進出するためには、次の対ネパール戦で大量得点で勝つのが絶対条件だ。よって、きょうの試合経過メモはここには書かない。---と、一旦は思ったが、やはり以下に書き写しておこう。監督;手倉森誠。先発;キャプテン・MF大島僚太、GK牲川(にえかわ)歩見、FW鈴木武蔵、FW中島翔哉、FW遠藤航、MF西野貴治、MF原川力、DF岩波拓也、DF山中亮輔、DF室谷成、DF植田直通。 試合経過【前半戦】04:00 日本ファールでイラクFK。日本セーブ。12:00 イラクのクロスボールを室屋はじくがルーズになったボールをイラクのファラジがゴールに押し込む。イラク先制の1点。15:00 日本CK。イラク、クリア。16:00 右サイドから山中クロス。GKに当り、ボールはライン外へ。17:00 日本CK。デフェンスに当たってハイ・ボール、GKパンチングし、デフェンスがクリア。19:00 イラクのセットプレー。GK牲川パンチでセーブ。返ったボールをイラク、シュート。外れる。 イラクのボールポゼッションがやや日本を上回る。 日本ピッチでの一進一退。日本はなかなかボール回しができない。25:00 日本ようやく相手ピッチに入り、こまかいパスワークの中、FKを得てセットプレー。矢島キック。ファラジ宙返りして足でクリア。日本と激しく接触して倒れるが、ファール無し。29:00 日本FK。山中のキックは浮き、バーのはるか上に。 30分代、日本、またも敵陣になかなか攻め入れない。34:00 イラクは日本ピッチで巧みなボール回し。日本のファールを誘い、FKを得て、セットプレー。右サイドから強烈なロングシュート。GK牲川セーブ。34:30 イラクCK。ボールはゴール前に入るが日本デフェンス。26:12 日本、縦パスで敵陣へ。イラクのセンターバックにプレッシャーをかけて、中島シュート。ゴール! 1-1。38:00 イラク、左サイドからスローイン。ボールはダイレクトにゴール前へ。危ういところを日本クリア。はね返ったボールはイラクが奪い、速攻。 イラク、セカンドボールへの反応がみごとに速い。41:00 ピッチ中央、イラク14番からのパスは日本ピッチへ、ファラジ駆け込むのを山中右サイドから追いつき足を出す。ファラジ、タイミングが狂ってシュート。ボールはマウスの上へ。山中のフェアプレー。45:00 矢島シュート。外れ。46:00 日本CKから絶好のシュートに入るが、イラク、クリア。【後半戦】03:00 イラク、右サイドからのロングパスを6番アルタミーミ、シュート。ゴール! イラク2点目。08:00 イラクFK。アルタミーミが強烈シュート。GK牲川キャッチ。10:00 鈴木にパス入り、ゴール前でイラクのGKおよびデフェンスと3者がぶつかり合い、ボールはライン外。ゴールキックに。12:00 遠藤航シュート。決まらず。13:00 植田、空中戦でヘディングシュート。外れる。15:30 原川 out、野津田 in。16:30 日本ボールが回って野津田シュート。外れる。17:00 矢島シュート。浮き球。バーの上。19:00 イラクFK、アルタミーミ蹴る。合わせてヘディングシュート。GK牲川キャッチ。20:00 山中クロス、野津田入りシュートするがハンドをとられる。22:00 野津田→中島シュート。GKの正面。惜しい。23:00 日本ゴール前で岩波がクリアしたボールがバーの上へ。あわやオウンゴールになるところ。25:00 シルター out、アルモハメダウィ in。25:40 岩波、ファラジに対するファールをとられ、イラクFK。アルタミーミ蹴る。GK牲川パンチするが、ボールはマウスへ。イラク3点目。29:30 矢島 out、金森健志 in。30:00 日本CK、野津田キック。31:50 ハラフ out、タウフィーク in。34:40 日本FK。岩波シュートするがボールは高くあがる。日本たびたびのチャンスを活かせず。36:00 金森ヘディングシュート。しかしファールをとられる。37:00 イラク、自陣でのこぼれ球にすばやく反応、奪ってドリブルで上がり、タウフィークがシュート。外れる。38:00 イラク攻め込みシュート。GK牲川よくキャッチ。40:00 中島シュート。ボール浮き上がってバーの上。決定的チャンスのがす。41:00 イラクGKのパンチングのこぼれ球を室谷シュート。外れ。47:00 試合終了を見据えての野津田の思い切りのよいロングシュート。GKセーブ。48:00 イラク試合遅延でナジにイエローカード。 試合終了 日本 1−3 イラク
Sep 17, 2014
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昼過ぎ、強い地震。12時30分頃だ。その後のTVニュースによると、関東地方震度5。けが人もでたようだ。私の所は幸い無事。 さて、きょうは新作の構想を練り、ほぼできあがった。明日以降、構図にそったデッサンを重ねて本画の下絵作りへと進む。
Sep 16, 2014
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アジア大会2014韓国が開幕した。さきほどまでTV で男子サッカー、リーグ戦D組、日本対クウエートを観ていた。手倉森誠監督率いるアンダー21の代表チームの初陣である。2年後のリオ五輪、4年後のロシアW杯を見据えて活躍が期待される選手。その先発メンバーは次のとおり。 キャプテン;MF大島僚太、GK牲川歩見、FW鈴木武蔵、FW中島翔哉、FW野津田岳人、MF西野貴治、MF原川力、DF岩波拓也、DF山中亮輔、DF室谷成、DF植田直通。 試合経過【前半戦】02:00 クウエート、ファール。日本FK。GK対応。06:00 日本CK。こぼれてクウエート速攻。08:00 クウエート、スローイン。受けてゴール前にパス。スルー。09:00 クウエート、ミドルシュート。ゴール右へ。10:00 中島→野津田シュート。GK対応。16:00 日本CK。クウエート、ボールを奪い速攻。日本、阻止。18:00 中島ミドルシュート。GK阻止。19:30 日本CK。クウエート、クリア。21:00 中島ドリブルして→鈴木ドリブルで敵陣に入るがボールはライン外へ。31:00 中島ドリブルで敵陣へ。絶好のチャンス。しかし溜めすぎて蹴るチャンスを失う。32:00 日本CK。合わず、クウエートがピッチ外へ蹴り出す。32:00 日本CK。34:30 クウエート、右サイドからロングシュート。GK牲川キャッチ。37:00 鈴木倒されてFKを得る。ボールはクウエートに当りライン外へ。38:00 日本CK。合わず、ボール流れる。40:00 日本CK。クウエート、クリア。日本たびたびのセットプレーのチャンス活かせず。41:00 クウエート、右サイドからゴール前へ。日本危うし。42:00 ミドルから田中→ジャストミートで大島へ。大島からだを半回転ひねってシュート。ゴール! 先制の1点。45:00 クウエート、右サイドから、ガラ空きのゴール前へロングパス。受けてシュート。GK牲川キャッチ。日本、試合終了間際に集中力失っていたか。危うし。【後半戦】01:00 左サイド原川チャンス。蹴る。しかしこのキックは中途半端。シュートだったのか、逆サイドへのロングパスだったのか。03:00 日本CK。西野ヘディングシュート。GKキャッチ。04:00 日本CK。植田ヘッドで受けて地に叩き付け、はねかえったボールを鈴木ゴールに押し込む。2点目!08:00 野津田シュート。クエート、ブロック。13:00 ドリブルで上がるクウエートの脚を植田蹴って、イエローカード。15:00 日本、奪ったボールをパスでつないで敵陣へ。大島シュート。GK阻止。16:00 クウエートにハンド。17:00 日本CK。岩波ヘディングシュート。しかしゴール左へ外れる。おしい。19:00 室屋、デフェンスをかわし、切りかえしてシュート。外れる。22:00 右サイドから中島、低いシュート。GKキャッチ。23:00 クウエートCK。高いボールが入りヘディングシュート。GK牲川キャッチ。25:00 クウエートのセットプレー、GK牲川が前に出たところをクウエート、シュート。岩波ゴール前ではねかえすが、かえったボールをナジャフがゴールへ押し込む。クウエート、1点を返す。2-1。28:30 日本CK。野津田が蹴ってニアサイド原川に。原川、流し込んで、岩波シュート。ゴール! 3-1。31:00 中島→大島シュート。バーの上へ。31:50 野津田 out、矢島慎也 in。35:00 山中→中島シュート。GK倒れながら止める。36:00 中島倒され、アルジャーダンにイエローカード。37:00 室屋→鈴木シュート。ゴール! 4-1。38:00 鈴木 out、荒野拓馬 in。43:00 原川 out、喜田拓也 in。47:00 日本CK。GKキャッチ。 試合終了 日本 4−1 クウエート
Sep 14, 2014
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昨日今日と、民生委員として、75歳以上のいわゆる後期高齢者18人に個別に御会いしてお話を聞いた。10日前には17人にお目にかかっている。今後しばらくそういう仕事がつづく。 お話を聞きながら気づくのは、家に引きこもらずに積極的に社会参加している方は、非常にお元気だということだ。 当たり前じゃないか、元気だから社会参加しているのだろうよ、と言うなら、それはちがうような感じがする。社会と接触し、会話をし、もちろんそのために歩き、からだを動かしていることで活力が生まれているようなのだ。若いときのように身体は万全とは言えないし、歩行が少し不自由になっている方もいる。それでもなお、何かをしていたい、あるいは働きたい、という意欲をもっている。---それが、「健康」をつくりだしているのだ。 ひるがえって、私自身がそうだ、と気づく。 70歳になろうという今、市からの要請があってボランティアで次々と高齢者を訪ねて個別にお会いする。話を聞き、笑い、励まし、お互いに元気でいましょうねと別れる---そんな日常が、絵描きとして、それだけしかやってこなかった自分に訪れようとは思わなかった。文字通り「夢」にも思わなかった。で、結局、絵描きとして(イラストレーターとして)社会参加してきたのとは全然別の方向から社会参加することで、元来エネルギッシュな私は一層活力ある老人への道を歩き始めた。そう気づくのだ。---いいんじゃない?と思いながら。
Sep 13, 2014
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午前9時45分ころ、玄関のチャイムが一回「ポーン」となった。家には私一人。仕事を始めようと思った矢先だった。「はて?」と、家人が鍵を忘れたのかと思いながら玄関に行った。すると玄関ドアが外からカチャカチャ鳴って、なんだ鍵を持っているじゃないかと思ったとき、ドアが10センチばかり開いて、見知らぬ年輩の女の顔が半分のぞいた。そこに私が立っていたものだから、「あっ、家をまちがえました」と言いながらそのままドアを閉めた。 「???」 あとから考えて、あれはもしかして空き巣狙い? と思ったのだが---- もしあの老婦人が、自分の息子か娘の家を訪ねてやって来たのだとする。ドアチャイムを一回鳴らしたけれども、返事も聞かずにいきなりドアを開けて入ろうとしたということは、常日頃から訪問していることになろう。だとすると、通いなれた親しい家をまちがえることがあるだろうか。 まあ、一歩ゆずって、そういうまちがいが無い事も無いとしよう。けれども、私の家のたたずまいは、近所のどの家とも似ているとはいいがたいのだ。門前に駐車スペースがあり、5段の石段をあがって鉄の門扉を開け、高さ3メートル近い柿や茱萸や柚の木が左側に繁り、右側はロングプランターが前後2列に2.5メートルほど並んだアプローチがつづく。---こんな家を、まちがうだろうか? もし、空き巣狙いだったとすれば、どうも気の迷いの行為ではなく、常習者のにおいがする。 いずれにせよ用心に越した事はない。家人にも注意するように言ったのだった。
Sep 12, 2014
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午後、強い雨音がしたが間もなく止んだ。ところが都心では豪雨だったようで、TVニュースは、葛飾区や台東区の街路の川のような状態を映し出している。秋葉原ではマンホールから水が太い柱となって吹き出している。 東京の一部の地区にはこのような大量の雨水を地下に溜込む巨大な貯水空間が設営されているのだが、まさに「出物腫れ物、所嫌わず」で、いくら巨大な設備でも今回の役にはたたなかったようだ。 さて、私は今日は一日中、読書。一冊読了。ただいま二冊目に入った。次の絵画製作の準備をしながら、構想を固め、執筆に踏み出すためのチャンスを窺っている。
Sep 10, 2014
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ことしも会津若松市のEさんから葡萄の贈り物がとどいた。北会津のご友人の佐々木葡萄園の無農薬有機栽培による見事な葡萄。 さっそく御礼の電話。 「Eちゃん?」「タダミ君?」で始まり、20分ほどおしゃべり。お互い70歳になるというのに、はずんだ声から元気な様子が窺える。 Eさんは私の小品を所蔵してくれている。「自分で言うのも何だけど、70歳になっても腕は落ちていないし、新しい技術開発もしているんだ」と言うと、おおいに喜んでくれた。「でも、休息もしてね」と。「サンキュー,サンキュー」 1年に1度のタナバタ電話である。「来年も葡萄楽しみにしているけど、いいい?」「もちろんいいわよ。葡萄園が廃業するまで送るように言ってあるんだから」 夕食のデザートは会津の葡萄である。
Sep 9, 2014
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毎日が平穏無事ならそれに越したことはない。しかしそうも行かないのも,人生。いや、我家の人間たちは無事なのだが、猫のリコを連れて病院に行ってきた。 夏の盛りを過ぎて急激に足腰が弱ってきた。15歳5ヶ月の老境。たぶんそれもあろうが、自分で回復を目指しているのだろう,食欲はこの4日間でみても至極旺盛。なんとかなるものなら早い手当をすべきだろう。 というわけで、近くの病院へ。 レントゲン撮影の結果、やはり老齢による末端の脊椎骨に摩耗とクッションの減少、そのための炎症がみられうとのこと。とりあえずは消炎薬を1週間服用し、様子をみることに。 我家の4匹の猫たちは同腹のきょうだいなので、いずれみな老いが表面化してくるだろう。それは避けることができない。高齢者がいる家庭で猫や犬を飼うのは、たいへん良いことで、認知症の予防になるとも言われている。また、ドメスティック・アニマルの示す家人に対する無償の愛情が、人間の心の安定をつくりだすとも言われている。介護動物の存在がテレビなどでリポートされるのも、いまではさほどめずらしいことではない。 けれども、ここにもあるいは問題が出来(しゅったい)するかと私が思うのは、人間と動物とが老老介護の状態が起こりうる、ということだ。 じつは私の心のどこかに、「この猫たちを残して私が死んだなら---」という、かすかな不安があるのは事実だ。もしかすると、そのような不安は私ばかりではないかもしれない。 亡母が寝たきり状態の在宅医療にはいる直接の原因となったのは、わずか半年の間に三つの大きな事態がつづいたからだった。その最後は、胸部動脈解離で、さいわい驚異的な生命力で解離部は自力癒着したが、そのとき絶対安静で50日間入院した。 入院が長引くと幻覚症状が現われるのはよくあることだそうだが、母の幻覚に飼い猫が現れたのだ。 母の場合、まず恐ろしい夢にうなされて絶叫することにはじまった。そのため常時監視できるようにナース・ステーションの中の特別ベッドに移された。そのため一層とは言いきれないのだが、いよいよ幻覚が現れ始めた。 じつはナース・ステーションというのは、案に相違して、非常に騒々しいのだ。あわただしいやりとりや、器具の立てる音、一時の静寂も無い。母は絶対安静状態で真っ白い天井しか目に入らず、しかもカーテン一枚で仕切られて、この騒々しい物音の根源を見ることはできない。うるさいな、何の音だろうと悩むうちに、想像は妄想にふくらみ、ついに---母の目のまえに、或る駅(三鷹駅、と母は言った)の構内が出現した。母は病院の窓から飛び降りて脱出し(もちろん妄想である)、駅に逃げ、電車に乗った。そして電車は真っ暗なトンネルに突入して行ったのだ。母は絶望のどん底で絶叫した。----この場合、当人は、すべてを現実として認識している。 やがて逃げられない囚われ人だと思う日々が来る。病院という認識より、牢獄のように厳重に閉ざされた場所という想いが凌駕してゆくらしかった。 私が毎日見舞いに行くと、「どこから入って来たの!? どこかに入口があるの!?」と、私の一挙止一投足に鋭い神経を集中した。そしてあきらめたように「猫が、心配して、市役所の木の上で見ている。可哀想に、私は助けてあげることができない---。にいちゃん(私のこと)、猫を助けてあげて!」 私はその言葉を聞きながら、家に置いて来た猫達のことを心配しているのだ、と悟った。母の幻覚は、退院して在宅医療になると完全に消えてしまった。いつもベッド近くに猫達がいるので、猫達に対する心配もなくなったのだろう。 じつを言えば、数年にいっぺんくらい、私は猫達を探しまわる夢をみる。私が住居を移転しようとしているのだが、連れて行こうとする猫達がつかまらないのだ。途方にくれ、不安が私の胸を占領しはじめる----
Sep 8, 2014
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天気予報が夕方から70%の確率で雨、しかも2、3日つづくようなので、忙しくてのびのびになっていた額装のための紐を買いに出た。上等で丈夫な平打紐がほしかった。ところが、そういう品を置いている馴染みの店が、なんと間のわるい、店舗改装中。再開は1ヶ月後だという。その時まで待つことはできない。当方にも作品引渡しの期限付き約束がある。 さあ、それからが大変。一本の紐を探して、あっちに行き、こっちに行き。3時間も歩き回った。汗だく。 帰り道、セカンドハンド・ブック・ショップ(古書店と書きたいところだが、私の言う古書は50年以上経過した書籍。まあそれでも古書とはいいがたいけれど)に立寄り、「乾燥標本収蔵一号---大英自然史博物館迷宮への招待」(リチャード・フォーティ著、NHK出版)を購入。
Sep 6, 2014
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サッカー男子日本代表は、新監督ハビエル・アギーレ氏(メキシコ出身)のもとに、今日、キリン・チャレンジ・カップ、対ウルグアイ戦が初陣となった(於・札幌ドーム)。 どんなチームとなり、どんなプレーをするか期待してテレヴィ観戦をした。結果を言ってしまおう。0-2で敗退。日本代表の試合運びは、じつに退屈。ゴールを許した2点は、日本のミスによる。 試合経過のメモがあるけれども、ここにあらためて書くこともなかろう。先発メンバーと、交代枠で出場した選手の名前だけを書いておく。 キャプテン;本田、ゴールキーパー;川島。初招集の皆川祐介をワントップに据える形で、右に岡崎、左に本田。しばらくぶりの招集となった田中順也、森重、細貝。長友、初招集の坂井達行、吉田、酒井(宏)。----以上、先発。 初招集の現役慶大生武藤嘉紀、柿谷、そしてやはり初招集ながら10番を背負うことになった森岡亮太。 2018年のロシアW杯に向かっての、まあ、テスト・チーム。今後メンバーは出たり入ったりするであろう。どのようなチームに仕上がってゆくか、楽しみではあるが、なんだかいささかの心もとなさも感じる。経歴が長いからといって、必ずしもそれがもの言うわけでもなさそうだ。きょうの本田選手を見て、そう思う。精度を欠いたシュート。反応の鈍い身体。激しさが窺えぬ顔つき。ビッグマウスも影をひそめて、---どうしたのかね、本田選手!
Sep 5, 2014
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きのう、喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」について、私は「歌麿は、このビードロを使って、繊細で儚げに見える女の性根にある弾力的な強さを、象徴的に表現したのではなかろうか」と書いた。すると、その私の感じ方について、このブログ常連客のちゃれさんが、「・・さすがですね」とコメントされた。 それで、この浮世絵から私がどうしてあのような感想をいだいたかを、もう少し具体的に説明したくなった。ビードロ以外にヒントがあるのだ、ということを。 それは、この女性の「手」の表現だ。 もう一度絵をご覧ください。 この手は、腕とともに少し異常なほど小さく細く描かれている。顔の大きさと比較すると、現実には奇異に感じられであろうほどだ。が、この点に歌麿の工夫がある。 絵のなかで異常に感じられないのは、ビードロを持つ腕がむきだしで(裸でむきだしになっていることが重要)、鑑賞者の視線を顔に集中させる導線になっているのだ。それは着物の袂が描く曲線とも相俟ってのこと。観客の視線を操作したあげくに、手の小ささはむしろ女の繊細さに変化している。 現実の人間を観察するとわかることだが、手が小さいということは純然たる「肉体的物質的」な現象である。しかし、繊細さというのは分析してみると難しいもので、物質(対象)にそなわっているときもあるし、たとえば小さいからといって必ずしも繊細とは限らない。つまりそれを対象物とする観者の感覚の問題とも言える。「あのひと、繊細だねー」「どこが? 俺にはガサツに見えるがなー」、というわけだ。繊細さとは、対象にそなわった万人が認める属性、と言えないのだ。 歌麿の巧みさは、このなかなか手強い問題にケリをつけている、と私は思う。異常を不自然と感じさせないばかりか、それを女の儚さ繊細さに変えている。観客に有無を言わせぬ絵描きの技量である。
Sep 5, 2014
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9月も今日はもう4日。なにかとスケジュールが詰まった忙しい月が始まった。 そんな中、午後、民生委員の仕事で歩き回った。せっせと動いていると、まだまだ残暑は厳しい。顔は涼しい顔ながら、衣服の下は汗だ。4時、帰宅。 ところで、 福岡は筥崎宮の放生会(ほうじょうや)が、12日に初日を迎える。ここで売られるガラス細工の「チャンポン」作りが追い込みに入っていると、朝日新聞が伝えている。 「チャンポン」---はて?と私が思ったのは、この名称に私はなじみがなく、むしろ「ビードロ」と言ったほうが喜多川歌麿の浮世絵「ビードロを吹く娘」をすぐに思い出す。あるいは「ポッペン」とか「ポッピン」。喜多川歌麿「ビードロを吹く娘」 「ビードロ」は、ガラスを意味するポルトガル語に由来する。「チャンポン」や「ポッペン」「ポッピン」は、これを吹いたときの音から来ている。 私がこれを、いつ、どこで実際に吹いたのか、まったく思い出せないが、その音と、ロート状の底をふさいでいるごく薄いガラスが、吹くたびにポッペンポッペンと凹凸をくりかえす感覚は憶えている。 楽器でもない、やはり玩具なのだろうが、なんとも不思議な「発明」だ。ガラスは、「ガラスの城」とか「ガラスの動物園」とか「ガラスの少年」、あるいは「ガラスの仮面」など、繊細で脆いことの形容になっている。が、「チャンポン」「ポッペン」「ビードロ」は、どっこいその逆で、ガラスの弾性を最大限に活かした玩具だ。 玩具とは言え、喜多川歌麿の浮世絵に見られるとおり、江戸時代にはおそらく高価な品で、したがって子供の玩具ではなかったかもしれない。歌麿は、このビードロを使って、繊細で儚げに見える女の性根にある弾力的な強さを、象徴的に表現したのではなかろうか。 筥崎宮の放生会で、「チャンポン」が売られるようになったのは、いつの頃からだろう。そして、何か由来があるのだろうか。どうも境内の夜店の単なる売り物とは思えない。新聞の、「チャンポン」作りが追い込みに入っている」という記述に、何か物々しさを私は感じるのだ。もし、由来をご存知の方があれば教えていただきたいものだ。
Sep 4, 2014
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サッカーの香川真司さんがイングランドのマンチェスター・ユナイテッドから、かつて在籍して活躍したドイツ1部リーグのドルトムントへ移籍した。 かつてドルトムントに2季在籍中には、チームの中心にいてドルトムントの勝利に貢献したが、マンチェスター・ユナイテッド移籍後は出場機会も与えられず、私などは「これじゃあ、まるで飼い殺しだなー」と思っていた。 チームスポーツのアスリートが、出場機会を与えられずにいると、たとえ自主トレーニングを怠らなかったとしても、試合感覚が鈍るであろう事は充分予想できる。私は以前、オランダに移籍したゴールキーパー川口能活さんに、そのことを感じたものだ。あるいは今、野球のヤンキースに移籍したイチロー選手に、そんな想いを抱く。 もしこのような出場機会がない状態が、いつまでつづくのか、終わる時があるのかもわからないままだと、心身のダメージは計り知れない。トップ・アスリート間の熾烈な競争のなかで、ドロップ・アウトする可能性も無くはない。ただのテレヴィサッカーファンがやきもきしても始まらないが、私はオリンピックや次のW杯を見据えて香川選手が心配だった。 というわけで、古巣のドルトムントへの移籍のニュースは、とても喜ばしい。また大いに活躍してほしいものだ。
Sep 1, 2014
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