投資逍遥

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2008/07/20
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テーマ: 本日の1冊(3697)
カテゴリ: 読書
読後感を書いておきます。
この本は、2007年8月に発行されました。

城山三郎は、経済小説という分野のパイオニアと言われています。
ウィキペディアにも、次のように書かれています。
「城山 三郎(しろやま さぶろう、1927年8月18日 - 2007年3月22日)は小説家。経済小説の開拓者として、また伝記小説の作者として評価されている。本名は、杉浦 英一(すぎうら えいいち)。」

以下に、 【この本からの引用】 【上記の感想】 を、少々書いてみます。




【この本からの引用】

父は大岡昇平さんのことを尊敬していました。

【上記の感想】

この本を読もうとした切っ掛けの一つが、実は、この一節です。

大岡昇平については、ウィキペディアを見ると、次のように書かれています。
「大岡 昇平(おおおか しょうへい, 1909年(明治42年)3月6日 - 1988年(昭和63年)12月25日)は、小説家・評論家・フランス文学翻訳家。」

大岡昇平の著作は、数冊読みましたが、代表作と言われている『野火』の読後感は、 こちら です。


【この本からの引用】

父が戦争の体験を話し始めたのは、『指揮官たちの特攻』を書き始め、その途中で母が亡くなってからです。

【上記の感想】

城山三郎の『指揮官たちの特攻』は、確か昨年のことと思いますが、出版社の新聞広告等を何回となく見たので、それなりに売れた本だと思います。
私はまだ読んでいませんので、そのうち読むことがあるかもしれません。
ただ、戦後生まれの私たちには、特攻に対する距離感があまりにもありすぎます。
その点で、読むか読まないかは微妙な気がします。

ただ、城山三郎は、70歳をすぎた頃より、娘さんに戦争体験を話し始めたそうです。
「話さなければならないし、そのために生かされてきたのだと思う」という言葉を交えて。
この言葉を読むと、襟を正して、『指揮官たちの特攻』に向き合って見ようかとも思います。

人は、人生の残り時間が少なくなると、話さなければならないこと、やるべきことことが見えてくるのかもしれません。





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Last updated  2008/07/20 07:23:36 AM
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