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今シーズン最初の御山行きは、6月27日だったかしら・・・。萌え出た浅黄色の若葉が、柔らかく風に揺れていました。あっという間に楽しい季節は過ぎて、こんな風に落葉の頃となり、いよいよきのこ最終章。あと少しは、行けば何かしら採れます。でも、毎年唐松シャワーを浴びながら富士山に御礼を言って、それでキリよく終わりとしています。きのこの影は薄くなってきましたが、こんな美しい落ち葉のじゅうたんを踏みしめながらの散策は、溜めていた疲れやストレスを忘れさせてくれます。ぬけるような青空と黄色く染まった葉っぱ・・。この木は毎年とても美しく色づいていきます。私にとっては、『まだチャナメツムタケがとれますよ』という標準木なのです。で、この色具合だとまだ充分な収穫が見込めるはず・・なのですが、今年はそんなデータは何の役にもたちませんでした。 「カキシメジ」群生で出ているきのこは、このカキシメジぐらい。毒キノコと決めたのは人間で、食菌も毒キノコも美しさにはかわりがありません。木漏れ日の光を浴びて、樅の木の下にいくつもの群生を作っていました。 「ショウゲンジ」納得できない収穫に、もう一箇所廻ろうと車をつけるとそこにジョンリーさんの車。山中で出会えるかもしれないと思って歩いていると、こんな姿のショウゲンジが。でも他の種類のきのこは出ていません。結局今回は6本しか見つけられませんでした。なのにアカモミタケが収穫写真に入っているのは、帰ってきてから相方が里山を覗いてきたからです。これで何とか様になりました。ランチタイムは、燃えるような紅葉と美しい景色を愛でながら、ジョンリーさん、カフェさんご夫婦とご一緒しました。カフェさんがコクワさんの車を見かけたとおっしゃったので連絡を取ろうとしましたが、あいにく誰も携帯電話番号を知りません。たぶん私達は今回最終章なので、コクワさんともご一緒したかったのですが・・・。ガタがきている体に鞭打ちながら出かけると、樹林を吹き抜ける風と木々が発散する香りに癒やされ力をもらえました。そして、仲間の皆さんに会うと、楽しいきのこの話に花がさき、今年も大いに楽しむ事ができました。来年もこうして山歩きができますように。これからは、夢の中できのこに会いましょう・・・。
2009.10.31
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まるで霞がかかったような写真です。そう、今まで降らなかった雨なのに、やっと御山に行けるという25日には終日の雨・・・。しかも濃い霧がでていました。行くかどうしようか迷いましたが、後になって「行けばよかった」と思うのがイヤで決行しました。前日にハナイグチブラザーズが行き、しかもコメツガさんと電話で話しているということで、やはりそのご利益のおかげでしょうか。あっ、さらに花水木さんが洗車したからでもありますね、きっと。カメラを持ち出すのが躊躇されるような雨だったので、デジカメの設定もいいかげん。というわけで、このような絞り込めていない景色写真になったと・・言い訳しておきましょう。きのこの状況は・・・きびし~~ぃもので、5分歩いてチャナメが一本見つかる程度。「今日は、なまってしまった体をほぐしにきたのだから・・」と自分に言い聞かせて、しのつく雨の中を歩きました。唐松シャワーならぬ雨シャワーというわけです。取り残しのムキタケが、そんな私達の心細さをほぐしてくれました。ここに在るという事は、他にも出ているかもと期待しましたが、見事にハズレ。先日までの乾燥で、キヌメリガサの姿も見えませんでした。今回はこの様に、節度ある収穫です。15年間のきのこデータが、こんなに当てはまらない年は初めて。今までは、どんなに乾燥した日々が続いても適当な収穫があったのですが、今年は出ているきのこの種類も極端に少ないように思いました。今降っている雨が、今後の晩生のクリタケ、エノキタケ、ヒラタケにどう影響するのでしょうか。きのこが少なくても御山の空気と紅葉は素晴らしくて、漲る力をもらってきました。最後かな・・・と思っていても、きっとまた行きたくなります。
2009.10.25
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山散策に行かず、家事も手抜きして、コツコツ手を動かして出来上がった作品のひとつ『和人形』です。かつらとガラスの目以外は元型からの制作。何とか人形展に間に合いそうです。ここで宣伝・・・。 にんぎょうちょうの『人形市』 11月9日~11日までの三日間 10:00~19:00 東京都中央区日本橋人形町商店街大通り 交通 地下鉄日比谷線人形町駅約50店舗、人形及び関連商品の販売・展示のお店が歩道に並びます。テントはナンバー30番、『工房・紗綾(SAYA)』。(友人の工房です)私の作品は和人形3体、洋人形3体、他に友人の作品のピエロや創作人形が並びます。ほとんど終日テント内に詰めております。今日は気分転換のため御山に行きたかったのですが、車検で車がなくて・・・。先ほど戻ってきたので、仲間の皆さんのきのこ状況報告次第では、気が向いたら明日あたり出かけたいと思っています。でも、なんだか雨になりそう・・・。仲間達が歩いた後では、収穫見込めないかしら・・。
2009.10.24
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週末は御山へ行かないと次の一週間が始まらない。夏きのこの頃からずーっとそうしてきたけど、先週の土日はとうとう行けなかった。昨日は一応早朝に起きたのだけど、それから体が動かず「これはゆっくり過ごしなさいという体のサインだわ」と考えて、再度深い眠りに落ちたのである。というわけで、この紅葉は15日に出かけた時の景色です。 「チャナメツムタケ」今年から値上がりしたきのこ鑑札を買ったものの、まだ2回しか使用していないきのこ仲間のミサちゃんは、土日に御山に行くのを好みません。女性二人での山歩きは多少の不安がありますが、慣れている場所なら・・と先週の木曜日に出かけました。『この渋い状況、採れなくても散策できたらいいよね』と、採れなかった時のショックを柔らげるための言い訳を先に話しながら、散策開始。この時期には毎年沢山のチャナメが採れる場所へ踏み入りました。でも、彼女の口からは「無いねえ~」の言葉ばかり。道路脇で見つけていたので無いわけがないと、私はきのこ目センサーをオンにしてひたすら歩きます。ようやく写真のような群生が見つかり始めて、私達上機嫌。 「ハナイグチ」『歩きやすい場所はダメ、人が歩かないような所へ行って・・』という指示に素直に従うミサちゃんも、ハナイグチやチャナメ、アカモミタケを見つけていきます。途中で一人の男性に会いました。そして言われました・・・『迷ってしまったの?』と。『私は10年この御山に来ているから、山の様子はよく分かるんだ。女性二人で歩くとは度胸があるね・・・』とも・・。男性の得意げな様子に『私は15年ほどかよっています。』と言えませんでした。その頃になるとだんだん籠が重くなってきて、しかもチャナメやハナイグチの群生に出会うように・・・。どこで止めようかと考えるほどの重さを感じて車に戻りました。確か今年のきのこ状況は渋いはず・・です。でも、一回の散策でこの収穫。ありがたや、ありがたや・・・。まだ冷蔵庫に水煮のきのこがあるので、今回のチャナメは塩蔵師匠を真似て塩漬けにしました。昨夜、相方が『きのこ入りカレー』を拵えてくれました。チャナメはコリコリした食感、ハナイグチはツルリとした舌触りですが、きのこ自体の味は香辛料に負けてしまいます。『カレー饂飩」にしたらきっと美味しいとひらめきましたので、今夜は出汁でのばして『あつあつカレー饂飩』にしましょう。
2009.10.18
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秋晴れ~~~裾野の紅葉もそろそろ見頃を迎えそうです。この日にきのこ狩りをしないで、なんとする・・・と、今回ご一緒した笠松さんが、似たような事を言っていました。連荘で出陣のジョンリーさんと合流して、渋いきのこ状況の御山を渋い大人4人で散策。前日に多くのきのこ人が入ったであろうチャナメ畑は、採りこぼしを見つけながらひたすら歩くのみ。実は先月末に右目を悪くして手術を受けていた私・・。疲れが早いので、時々目を閉じて休みながらの散策です。ランチタイムの集合場所に到着すると、そこでキレイに採取されたチャナメを丁寧に収納されているお方が・・・。そのきのこを慈しむように扱う手つきから、「ねこまんま」さんでは?とピーンときました。私の勘は結構当たるのです。声をかけて少し話しましたが、初対面に戸惑っていらっしゃるシャイな姿に好感を持ちました。遠方からお見えのモモクリさんも交えて、いつものように楽しいお昼が始まりました。そこに一匹の蜂がブンブンと飛んできたのですが、なんと!キノコ一家さんのご主人が捕まえて毒針を抜いてから放してしまいました。その鮮やかな手つきにびっくり・・・。昨年蜂に刺された私・・こんな逞しさを持った男性ってステキ・・・とうっとりとご主人に見惚れていたの気付いていらっしゃらなかったかしら・・・。コメツガさんお手製の「紫蘇の佃煮」が美味しくて、相方はタップリ詰めてきたご飯が足りないと・・・。花菖蒲印のひとめぼれとコメツガ印の紫蘇の佃煮。こんな贅沢をしていいのでしょうか。しあわせ~~と心の中で叫んだ言葉が、御山に深くこだましていったかどうか・・・。食後にカフェさんから温かいコーヒーをいただき、キノコ一家さんからのチョコレートで締めました。モモクリさんからは、愛情タップリかけられた大きなリンゴ、甘辛取り揃えてのお土産を戴き、しかも私と同行していた笠松さんにも手渡しでリンゴを・・・。笠松さんはプロの作曲家、テレビドラマや舞台の音楽担当として活躍していらっしゃいます。人柄は実直・・『初対面の私まで戴いてしまって・・』と、嬉しそうでした。モモクリさん、ありがとうございました。更にカフェさんから戴いた鳩サブレは今朝のコーヒータイムのおともに・・・。私は手ぶらで行ったのに、皆さんのお気持に感謝しております。さて午後の部。帰るにしては心残り・・というわけで遠足の続きです。ジョンリーさん笠松さんとハナイグチを狙って次なる場所へ。樅と唐松の混生林では、そこそこハナイグチやチャナメが採れました。キレイな姿のハナイグチに遭遇するたびに、脳裏に天目さんの笑顔が浮かんできます。『あぁ~』と感嘆の声を上げて喜ぶ顔が・・・。天目さん、次の遠足はご一緒したいですね。今回の収穫です。丹念に歩いたおかげで、渋い状況でもトロ箱一杯の収穫。山の神様ありがとうございます。そして夕飯は、採りたてチャナメ入りのすき焼きでした。今年初めてのチャナメ入りなのでと、帰宅途中で「和牛」を奮発しました。白菜は水分が出てしまうので、見たとおりの材料だけの「シンプルすき焼き」です。肉汁がしみこんだ甘辛チャナメはつるんとした食感で、相方のビールがすすみました。この休日も、楽しく美味しく過ごす事ができました。これがあるから、この一週間仕事に精を出すことができます。仲間達と遊ぶ秋の一日は、私の宝物です。気分を切り替えて、先ず今日の午後の活動から・・・。頑張るぞ~~~。
2009.10.12
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秋・・・物想う秋、夕暮れ時の家々の明かりに幸せが見える秋。そしてなんといっても『食欲の秋』。黄金色に輝いていた田圃も稲刈りがすんで、晩秋の色合いに変わってきました。と、何とか今回の話題の序章をと頑張りますが、ダメな時はどうあがいてもダメ・・・。だから早速テーマに・・・。今年は幸せなことに松ちゃんに恵まれた私。森の中でお目当てのきのこを探して見つけた時は、食べる時よりも大きな喜びを感じます。その松ちゃんを、岩手県のブログ仲間の「花菖蒲さん」の所に旅に出しました。ホウキタケと組み合わせて・・・。ほんの気持だけだったのですが、なんとなんと、先日花菖蒲さんから新米が届いたのです。ほんとにビックリするような大きな箱に入って・・・。自宅の田圃で丹精込めて作られた「ひとめぼれ」です。田舎で育ったので、お米作りがいかに大変か知っています。子供の頃、母に「大変な思いをして作られたのだから、ご飯を残すと目がみえなくなるよ。」・とよく言われました。それをドンと贈ってくださった花菖蒲さんの懐の大きさに、ただただ感謝しております。買っていたお米を食べ終わってから、ありがたくいただきました。今年初の新米です。炊き上がったご飯は、ツヤツヤと光って雪のように真っ白。先ずは塩むすび、そして「すじこの醤油漬け」で。甘くていい香り・・・。噛みしめていくと旨みが広がっていきます。月並みですが、日本人に生まれてよかった~~という言葉が出てきました。きのこが採れるようになってから「きのこご飯」が美味しくて、夕飯にもご飯を食べるようになりました。そこに花菖蒲印の新米が加わって、私の食欲は増すばかり・・・。嬉しい悩みです。残り少ない今年のきのこ採り。これからのお弁当には、この気持のこもったご飯を詰めていきます。花菖蒲さん、とても美味しいです。ほんとうにありがとうございます。
2009.10.08
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仲間達が、御山で雨に打たれながらもきのこ採りに勤しんでいる時、このような場所でジャムセッションに参加してました。知り合いのギタリストの『音楽生活30周年記念パーティ』。ジャズピアニスト、ギタリスト、ベーシスト、ボーカリスト、サックス奏者等、プロの面々が揃っていました。私もチャンスをいただき2曲歌ってきましたが、その選曲が・・まずかった・・・。「ララバイ・オブ・バードランド」と「ジョージア・オン・マイ・マインド」。前曲はともかくジョージアは他のボーカリストのかたの十八番の曲で、なんとジョージアデイになってしまい、他の二人も歌われたのです。まあ、こんな事はジャムセッションではよくあることですが・・・。私はまだ勉強の身で(たまにお情けでギャラが出る程度)、必死・・・。もちろん、プロのかたの胸を借りるつもりの気持で参加していますが、かたや何年もジョージアをこなしてきて、自分のジョージアに作り上げてきたプロの方々。いやぁ~~参っちゃいましたね。プロの方の味のある歌に・・・・。勉強になったとも思いましたが、自分の歌のインパクトの無さにガックリと肩を落としてしまいました。以前歌仲間が言いました。「人と比べられるのがイヤだから、他の人が歌わない歌を選ぶの・・・」と。昨日はその気持がよ~く分かりました。こんな気持では、今月2回残っているライブをこなせないので、どこかで気持を切り替えなくてはいけません・・・。私に足りないもの・・・そう、度胸がついて開き直れる薬があったら、値が張っても買いたい・・・あっ危ない薬じゃありませんよ・・・念のため・。気を取り直して・・・おまけの写真今がウソのように、夏場はきのこが採れていました。その頃に採ったホウキタケを醤油に漬け込んでいたので、夏の残りソーメンを使って「きのことソーメンのチャンプルー」を拵えました。白菜をタップリ使ったので、水分が出てしまいましたが、醤油味を含んだホウキタケは、プルプルと歯ざわりがよくて、旨みも増えているように感じました。人参も使ったら彩がよかったかな・・・。まさに見た目は素朴に仕上がりました。その後に採ったホウキも醤油に漬け込んでありますので、次回は貝柱の代わりとして中華炒めに使ってみたいと思います。あぁ~~あの頃は、きのこが採れたのに・・・・。
2009.10.04
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昨日(2日)の御山は大粒の雨が絶え間なく落ちてきて、動いていないと寒さを感じるほどの気温でした。夏場の雨不足が原因なのか、例年だとまだきのこが見られる標高2000mあたりには姿がありませんでした。一応気になる場所をチェックしていきますが、カゴは軽いまま・・・。やっと同行者が見つけたナラタケは、少し採り時期を逸していました。マイポイントでチャナメを探し始めるのは例年だと10月10日あたりから・・・。でも今年は色んな種類が時期を間違えたかのように発生していて、チャナメもこのように開いていました。雨のきのこ採りは、きのこの下処理が面倒になったり、疲れが早くきたりで辛いものがありますが、雨の日にこそ採ってみたいきのこというのがあります。チャナメツムタケとハナイグチです。雨をタップリと吸収したカサの表面はツヤツヤと輝き、手に取ったときのヌメリ感は他のものに例える事ができない感触。遠くから見てもプルプルのカサが光を反射していて、薄暗い森の中で群生を見つけると、そこだけぽわぁ~と明かりが灯ったようで、私においでおいでと手招きしてくれます。草むらの中に真っ赤なハナイグチを見つけた時の喜びは、子供の頃の、道端でキレイな色の石を見つけた時の喜びにも似ています。今回は自分でルート設定が出来なかったので、納得の収穫とはいきませんでした。湿っている割にはきのこの発生量が少なく感じました。今日も雨・・・チャナメは来週あたりに最盛期となるでしょうか。
2009.10.03
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