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『もの想う秋』、という言葉がありますが、朝夕ぐんと冷え込むようになる初冬の方が、ものを想い、人恋しくなり、窓からもれる灯りに家族団らんを強くイメージします。真夏の夕方、焼肉だと分かる夕餉の匂いがしても、「あっ・・夏バテ防止の焼肉・・」と思うだけですが、この季節、煮物やだし汁の匂いが漂ってくると、家族で囲む楽しい食卓をイメージしてしまいます。で・・・郷の母から「寂しい・・・」コールが頻繁にかかってくるようになるわけです。私も夕暮れ時は寂しくなりますので、母の気持はよく分かります。暮れから正月にかけては妹が帰省しますが、それはそれ・・・。何とか元気を出してほしいので、今月29日から帰省することにしました。私では家周りや庭仕事ができるわけもなく、積もり積もった母の話を聞くだけですが、約10日間リクエストに応えた夕餉を拵えて、喜んでもらいたいと思います。用事を前倒しにしたり、留守にする間の段取りを考えたり等、やらなければいけない事が沢山ありますが、その要領の悪い事といったら・・・。テキパキと物事をこなしていた私はどこにいってしまったの~~と思うほどです。寒くて血流が悪いからでしょうか・・・。鹿児島は暖かいでしょう・・とよく言われますが、朝夕の寒さはここ関東となんら変わりはありません。せめて母の胸に暖かい灯りが燈れば・・という思いを抱いて、大の苦手の飛行機に乗ります。怖いなぁ~~
2010.11.25
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いつも写真に基づいたキャプションのような感じで綴っているので、写真なしだとイマジネーションを膨らますことが難しい・・・。以前使用していたサイバーショットを持参していった相方は、呑むほうが忙しくて撮った写真は5枚だけ、何れも仲間の顔がバッチリ写っているので、肖像権に配慮して、今回も写真なしとなってしまいました。一年の終わりには何としても「飲めや歌え」で締め括りたいというDNAが私達日本人の中にあるのかどうか?は分かりませんが、昨夜クリスマスイルミネーションが煌く八王子の街に出張ってまいりました。八王子は我が入間市や近場の所沢市と違い、若々しいエネルギーが溢れていて、その中に身を置くと自分まで若くなったような錯覚がするから不思議です。若い人と交流すると若さがもらえるとは、こういう事も含まれているのでしょうか。昨夜は、『雲の上のきのこの会』の忘年会。会場となっている飲食店は昨年と同じ・・・。裏路地にあるため分かりにくい・・・ということで、仲間達が大通りで待っていてくれました。時間になって路地を入りお店に向かいましたが・・・後ろを歩いていた私は見てしまったのです。その通りは通称「芸者通り」と言うそうで、今時珍しい黒塀の置屋さんがあるのですが、そこからお座敷に向かわれるお姐さん方が4人ほど出ていらしたのです。粋、艶やかさ、たおやかさ、それでいて凛とした佇まいの日本女性の美しさを、私はほんの一分ほどの間に読み取ってしまいました。一人のお姐さんと目が合いました。その瞳には、夜の明かりの中でも分かる自信と誇りが溢れていたのです。この時、お酌をしてもらう殿方の気持が分かるような気がしました。薄明かりに浮かぶ淡い色の着物と黒い帯、歩くたびにチラチラと見える蹴出しの色香・・・先にお店に入ってしまった男性陣にぜひ味わって欲しかった景色でした。さて、大将の挨拶の後忘年会は賑やかに始まりました。幹事をしてくださった方の息がかかっているお店ですので、飲み放題で鍋物と和洋あわせてのお料理のもてなしは、お値段以上のものがありました。里山さん・・・ありがとうございます。アルコールに弱い私には、皆さんのきのこにまつわるよもやま話がご馳走です。お酒が進むにつれて、皆さんは饒舌に・・・飛び交う言葉は、他の人たちが耳にしたら、何のこと・・と思うような、何合目、松様、チャナメ、混生林、果ては冷凍、毒成分など等・・・。少人数だと小声で話す事柄も、これだけの人数が(確か18人)集まると、怖いものなしです。約三ヶ月の間に数回お会いして、山中をご一緒したり、ランチタイムを楽しんだりするだけの仲間なのにココまで打ち解けられるのは、毎回思うのですが不思議です。心置きなくきのこ談義をして、さて二次会のカラオケにと思ったら、約2名の男性の姿がドロン(古っ)していました。キレイなお姉さんが居るお店か、はたまた日本酒が格別味わえるお店へと・・どちらが誘われたのでしょうか・・・。早帰りの方々を見送って、残りのメンバーでカラオケへ・・・。其処でもきのこ談義が弾んでいる方々、替え歌できのこを歌われる方と、どこまでもきのこの菌におかされたメンバー達の夜はふけていきました。幹事の里山さん、kometsuga大将、手作りクッキーをくださったカフェさん、そして楽しい話を聞かせてくださったメンバーの皆様、お世話になりありがとうございました。美味しい料理と、楽しい会話で来年のきのこ採りの英気を養った夜・・早く年が明けて雪解けの中のエノキタケを採りに行きたいと、帰りの電車の中で気持だけ早くも山へとトリップした私の一夜でした。
2010.11.21
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今日はうららかな小春日和・・・と思って、ちょっと外に出てみたら肌寒かった。里山の紅葉も見頃になってきて、街路樹も排気ガスに負けずに綺麗な彩りを見せてくれている。こんな日は散歩に出て、季節を切り取る写真など撮ってみたいけど・・・マイ・デジカメがダメになってしまったのです。雨が降る日は相方の一眼レフを使えないので、もっぱら私のコンデジの出番だった。たぶん原因は、雨に濡れたから。数年前に、ある催しの後自分へのご褒美として手にしたコンデジ・・・使って4年ほど、機能を充分理解しないうちに、レンズが戻らなくなってしまった。以前にも同じ状態になったけど、その時は保障期間だったので無料で修理していただけた・・。もしかして・・・もしかして、この部分にクレームが多くて、又サービスでやってくれないかしら・・なんて都合のいい事考えていたのですが、修理代金として1万5千円かかると言われたら、「じゃあ結構です、持ち帰ります。」と・・・今使えないまま手元にあります。私は・・・妙なところがケチである。使えなくて、修理も諦めたなら、さっさと次を求めたらいいのだけど、なぜかそんな気になれず、「勿体無いなぁ~」と眺めたおしている。これは、カメラに限らず、たとえば包丁一本で事足りるのに、なぜ皮むき器なるものを買わなくてはいけないのか・・・お日様が乾かしてくれるのに、電気を使う乾燥機はいらない・・・等。仕事としている人形制作には、様々な道具を使うけど、最初に求めた必要最小限の道具をぼろぼろになるまで使っている。かといって手入れが行き届いているかというと、そうでもない。そんな感じだから、心の中で、「諦め」というものが少しずつ大きくなり、「買おう」という思いに至るまで時間がかかる。大きくて持ち運びに不便だけど、暫くは以前使っていた、サイバーショットを使うことにしましょう。今度求めるときは、防水仕様にしようかな・・・でも、値が張るし・・・ケチな私に買えるかしら・・・。
2010.11.16
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秋は・・あったの?高く澄み渡る空は・・・肌を撫でていくひんやりとした秋風は吹いたの・・・と思ってしまうような今年の季節の移り変わり。。。暑~い夏の後、何となく秋かな~と思っていたら早い木枯らし一号が吹いて、暖房器具の準備をする頃となりました。そうなると食卓が変わり、熱々の汁物、鍋物、煮込み料理が並び始めます。先週はカブをいただいたのでクリームシチューきのこが採れたので、きのこ汁そして今週のはじめは、ごらんのように鯛めしを拵えました。仲間からの愛ある贈り物のハナダイを贅沢に2尾も使って・・・。熱いものは熱いうちに食べたいので写真を撮るのももどかしく、私は食卓を整えるのに手を取られるので、骨はずしは相方に頼みました。おこげも一緒に混ぜ合わせて三つ葉を散らした「鯛めし」は、ほこほことそしてしっとりと旨みを含んでいて、二人だけで味わうのは勿体無いくらい・・・。今夜は里芋の煮物と焼き魚。夕飯はいつも楽しいのだけど、帰りの遅い相方にあわせると食べるのは大体10時過ぎ・・・。胃に負担がかかり眠りが浅くなります。でも、一人で食べるとなると味気なくて。。。という訳で、ついつい甘いものに手が出てしまい、私は冬に備えて脂肪を蓄えていくのです。
2010.11.08
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毎年、雪の富士山へお礼を兼ねての散策は11月の第一週末がお決まりみたいなもので、先週の土曜日に行ってきました。何と到着時の6時ごろは、スバルラインは凍結の為通行禁止になっていました。10数年通っていますが、初めてのことです。元々スバルラインへ入る予定はなかったのですが、林道の道路わきも霜で真っ白。こんな日にお礼とはいえ、あわよくばきのこも採りたいというおバカな人は私達だけね、と話して森へ入りましたが、乾いた地面には、ほんのたまにチャナメやアカモミがあるだけ・・・。何とか一箇所写真のようなミニ群生を見つけることができました。朝の冷え込みが厳しいということは快晴になるということでもあり、青空に映える錦秋の美しさは冴え冴えと心に沁みてくるようでした。景色を堪能した後は、まだ時間もあることだしと、今季初めてのエノキタケが採れる場所へ・・・。乾き気味の林の中は錦の落葉に覆われて、かぐわしい香りと落葉を踏むサクサクという音が広がるだけ・・・。最後になってやっと株立ちのエノキタケに出会えました。それにしても、このエノキの美しいことといったら、お行儀のいい模範的美形とでも言いましょうか・・・。唐突ですが、さて問題です。これはなんでしょうか・・・。数個見つけましたよ。早めに切り上げたので、帰宅前に里山に寄ってみることにしました。御山と違いまだ青葉茂る中にクリタケ発見。。。まだ幼菌で採るのは忍びないけど、一週間後は流れているかもしれないと、大き目のものは摘みとってきました。他のクリタケのシロも廻りましたが、出ていたのはこの一箇所だけ。里山のクリタケはこれからのようです。キラキラと輝くきのこたちが競演した幕は下りました。私は一体どれだけのパワーを貰ったことでしょう・・・。幕間に仲間達と食べたお弁当が美味しかったこと・・・。車窓から見える御山に『ありがとうございました・・』と言いつつ後ろ髪をひかれながら今季最後の御山詣では終演となったのであります。寂しいなぁ~~
2010.11.07
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私にとって丼物といえば・・・豪華な鰻丼や上天丼じゃなくて、親子丼。それは、相方が初めてご馳走してくれた食べ物だったからです。しかも友達にお金を借りて・・・。ご飯に汁物をかけて食べるという習慣がなかった我が家では出てこなかったので、蓋を開けた時・・・正直「なに・・これ?」と思いました。鶏肉と卵を見て「はは~ぁん、これが親子丼っていうのね・・」と・・・。さも知っているかのように食べ始めたその味は・・・何しろ緊張していたので、味わうことなく飲みこんでいきました。柔らかで少し甘みがあったことだけは覚えています。その時私は15歳そして月日は流れて・・・・あぁ~~あの頃の私は可愛かった・・・。先日知人に松茸の美味しい食べ方を教えていただきました。親子丼にタップリの松茸を入れた、「タップリ松茸入り親子丼」です。卵を入れると同時に、小さく刻んだ開き松茸を入れ、仕上げに薄く切った蕾松茸を敷き詰めて蓋をして数十秒間蒸らす・・・。刻んだ松茸がいい味を醸し、甘みを含んだ味わいは舌の上で解けて、鼻に抜ける香りは微笑をさそい、余熱でしんなりとなった薄切り松茸は噛みしめると、シコシコと顎の骨から頭まで心地いい響きが・・・。食べる事よりきのこを見つけ出す方に喜びを感じる私も、鼻孔と舌と目で味わえる丼を食べながら・・・「ふぁ~~しあわせ~」と言ってしまいました。今年は外国も松茸の発生が多かったのか、今売られているカナダ産も求めやすいお値段です。食べたいと思われた方、お試しくださいね。
2010.11.03
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