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寝ぼけまなこでコーヒーでも淹れようかとしている時に、「野菜採りにおいでよ~トマト生ってるよ。」とモリちゃんから電話がありました。いつもだと午前中はボーっとしているのですが、毎日トマトを食べても飽きがこないほどのトマト好きな私・・・。日焼け止めクリームを塗りたくって馳せ参じました・・・といっても今回も送り迎え付きですが・・・。畑の作物はギラギラ太陽を浴びて前回とは見違えるほど大きく育っていました。赤や黄色のトマト、長~~くのびた十六ササゲ、ワサワサと育ったモロヘイヤ、大きな葉の中に隠れるようにぶら下がっているキュウリなどを?いできました。トマトの種類も豊富で、柿みたいに黄色いのは桃太郎ゴールド紅いのは普通の桃太郎細長いのがアイコそして今回のスターは、収穫図の真ん中でツヤツヤした顔をしている細長いシシリアン・ルージュです。(そして、トマトソースの右側のもの)大きさはアイコよりひと回り大きいくらい・・・。シシリア島のマウロさんが育種開発した、旨み濃厚な品種で今話題のトマトです。調理用のトマトとして引っ張りだこだとTVが伝えていました。俄然やる気が出てきて、桃太郎を8個使ってトマトソースをつくりました。シシリアン・ルージュは調理する時に加える事にしました。それでも後ろに見えるようにまだ沢山のトマトが残っています。はい、お決まりの「フレッシュトマトのパスタ」。。。。6個のシシリアン・ルージュをタップリのオリーブで炒めて、先ほどのトマトソースを加え茹で立てパスタを入れ塩コショウで味を整えただけのシンプルなものです。因みにトマトソースにはあえて玉ねぎを使いませんでした。(あの甘みがちょっと苦手・・・)オリーブオイルとニンニク、塩コショウだけです。たったそれだけの食材なのに、その美味しさは・・・思わず・・・ボーノと人差し指を頬にあてたいぐらいでした。完熟トマトでしかも採りたて、人間にとっては苦手な猛暑がトマトの味を濃くしたのかもしれません。お察しの通り、バジルがなかったので彩りはモロヘイヤです。夕食の時相方にトマトパスタの話をしたら、「食べたい」と・・・。でも食卓の上には他の料理が整っています。パスタを作るのもちょっと・・・そこで冷蔵庫で冷えているトマトソースを、冷たいスープとしていただくことにしました。和洋ごちゃ混ぜの食事になりましたが、冷たいトマトスープは暑気払いとしては最高・・・そして旨みの中にモリちゃんの優しさが加わり、口に冷たく心に暖かい幸せな今夜の食卓となりました。
2010.07.27
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今日の御山の夜明けシーン・・・。いく筋もの光がまだ薄暗い地面の苔の上を移動していきます。鳥のさえずりもセミの鳴き声も、まだ聞こえてきません。湿気を含む紫色をした空気が、だんだん色を失っていくほんの短い時間。それは、夜と早朝の狭間にある一瞬の異空間のようで、無垢であることの美しさを思い起こさせてくれます。思っていたよりも山は乾いていて、きのこの種類も少なく、今日は収穫なしかなと歩いておりました。そこに里山さんからの電話が・・・。場所を変えて3人で歩く事2時間。里山さんは飄々と歩きながら、出始めの色白美人のハナビラタケだけを見つけて、私といえば少しトウが立ったような固体ばかりです。お互い一回食べるには十分の収穫でした。そこでお別れして、昨夜あまり寝ていない私達はしばし木陰で休憩。まだ帰るには早いので、またぞろ山の中へ・・・。そしてやっと写真のような、採り頃食べ頃のハナビラタケを見つることができました。さて、林道ですれ違った軽トラックの男性が、「チタケあったかい?」と話しかけてきました。まだ一本も見ていない私達、「そうだ、この蒸し暑さならチタケがあるはず」と狙いをチタケに切り替えました。チタケが出る植生の林をさがしてウロウロ。ここならありそう・・と思う場所に入ってみるとベルベットタッチの朱色のカサがそこここにあります。旨みが濃いチタケではなくてヒロハチチタケですが、それでも十分です。木陰とはいえ気温が高くなってきた山中はだんだんムシムシしてきます。約一時間で40本ほど。乳が出てしまわないように、大事に持ち帰りました。山が乾いているとはいえ地形によっては湿り気があり、そんな場所にはベニタケ科やイグチ科のきのこが出ています。その周辺を探すと、お目当てのきのこが出ていたりします。おかげさまで今日も楽しく遊び、ありがたい山の幸をいただいてきました。早起きは三文の徳・・・これはホントですね。
2010.07.24
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先日収穫したハナビラタケ、ひとつは進呈して残りは炊き込みご飯にしました。きのこご飯といえば混ぜ込みご飯が多い我が家ですが、今回は炊き込みご飯に・・・。食べてみて・・・ぅん?やっぱり混ぜ込みご飯の方が、きのこの歯ざわりと風味がいいようです。でもこの時期に食べたい物として上位に位置する「ハナビラタケご飯」が食べられてヨカッターー・・・。20日に「チタケが沢山採れたよ~」と友人から電話が・・・。翌日に分けてもらいました。種類はヒロハチチタケですが、チタケと同じように傷つければ白い乳がポタポタ落ちます。旨みはチタケに及びませんが、沢山使えば補えるとばかりに今夜茄子2本と炒め合わせました。モモクリさんに教わったように、多めの油でじっくりと炒めながら細かく砕いて・・・・。お行儀が悪いけど、少な目のご飯の上にタップリのせてかき込み箸でいただくと、その旨みが喉の奥にまで広がり、あとを引く美味しさ・・・。梅雨明けの里山は蒸し風呂のようで蜘蛛の巣や虫がいっぱいだけど、採りに行く人の気持ちが判るような気がしました。以前はボソボソした食感が苦手でしたが、今は進んで食べたいきのこのひとつになりました。外は雨が降っています・・・・きっと明日あたり里山にポコンと出てきそうです。
2010.07.22
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一年を通してのきのこカレンダーには、確認できたらいい、写真に収めたい、見るだけでいいと様々な観察の仕方があります。季節の区切りとして、はたまた発生している姿を観賞してさらに食べてみたいという強~い憧れを持つ種類もありまして、この季節はそれが「ハナビラタケ」・・・。個展の最終日という17日早朝、何とかなるさ~と明け方には山人となり山中を歩いていた私達。思ったほどきのこの種類は多くありませんでしたが、ギンリョウソウが薄暗くて濃密な空気の中で透明感のある美しさを放っていました。その中に、頬を染めたようにはにかんだギンリョウソウが・・。初めて見る薄桃色のギンちゃん。色味の無い、何事も達観したような他のギンリョウソウと違い、はにかみ、逡巡しているような姿は「貴方、番茶も出花」と話しかけたくなるほどの初々しさがありました。緑の森は、美味しい酸素がタップリ含まれた海。そしてクリーム色のハナビラタケはサンゴのようです。こちらにはユーモラスな陣地争いが・・・。最初に菌糸を広げたのは、ハナビラそれともコガネヤマドリでしょうか。コガネヤマドリを傷つけないようにハナビラを少し残して採ってきました。山を海に例えたら・・・タマゴタケは・・・?う~ん難しい、例えなきゃよかった。紅いカサを広げたクラゲということで・・・無理があるなぁ~~柄から垂れたつば(内皮膜)に顔があるようで、魔法使いの秘薬に使われそう・・・。樹林散歩は、蒸し暑さが増すので早朝からの3時間30分だけ。タマゴタケは、一回食べる分カサだけ頂いてきました。コガネヤマドリも数個持ち帰りました。帰宅してから一時間仮眠して、その後は個展会場へ・・。夜の打ち上げまでしっかり目を開けていました。(ワインが美味しかった。)好きな事なら頑張れる・・・ホホホ・・・どこかにひずみがあらわれますが、なんとか調整して、気が向いたら今夜はハナビラタケの炊き込みご飯です。
2010.07.19
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多種類のきのこを食べて味の違いを楽しみ、日々味覚を鍛えている私・・・。こう言うと食に感心があるようにみえますが、その実『あ~~作るの面倒・・・一人だったら食べない方を選ぶのに・・・』と思うこともあります。さて、大群生のキタマゴタケの中から採ってきたものと、普通のタマゴタケとの味比べをしてみました。(13日)素材の味が分かるようにバターソテーして塩コショウのみの味付けです。色合いで分かるように、向かって左側がキタマゴタケです。まず切る時の刃あたりはカサも柄もどちらも同じ・・・。食べ慣れているタマゴタケのカサは、甘みと旨みがジュワァ~~柄の食感は好みじゃないのでパス。キタマゴタケは歯ざわり風味そして旨みの濃さも・・・タマゴタケと変わりありませんでした。こちらも柄は食べていません。色の違いはあるけど食味は同じという結論です。体には何の変化もありませんので、タマゴタケモドキではなかったことは確かです。昨日の夜、きのこ仲間である笠松さんが採ったきのこを持ってこられました数種類の中から、タマゴタケとコガネヤマドリをくださったのですが、数十っ種類のきのこを食べている私も、コガネヤマドリは食べた事がありません。食べている人はいるようで、確かeriさんも食べていらしたような・・・。(記憶ちがいだったら、eriさんごめんなさい)「ほんっとに美味しいですよ。食べてみてください。」という笠松さんの言葉を信じて、昨夜豚肉、茄子と炒めてみました。一口食べて・・・なんじゃこりゃ~~お・美味しい~~虫が入っていなかったので、今回は塩水につけずに調理しましたが、そのせいなのか旨みが口中に広がっていきました。つるりとした舌触りもイグチそのもの・・・。苦味があると書いてある図鑑もありますが、全くありません。また、アカヤマドリほど甘みも癖もありません。例の御山にもありますが、近隣の里山とは植生が違うので味も違うかもしれません。今年は、御山のも一度食べてみましょう。先に食に興味がないようなこと書いたけど、こうしてみるとやっぱり根は「食いしん坊」みたいです。
2010.07.14
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キノコ一家さんのお誘いで、『神奈川きのこの会』のきのこ鑑定会に行ってきました。場所は埼玉の西・・・毛呂山町。到着した会場には、爪の先ほどの小さい固体、ウマの足かと思うような大きなイグチ等が並んでいました。山で出会っても名前が分からず可愛い~~と眺めていたきのこは、コガネキヌカラカサタケという長~い名前だったのですね。こちらはクレゾールモリノカサ・・・。名前の通り強い薬品の匂いがしました。手に取りヒダの様子を確認し匂いを嗅いで、さらにほんの少し口に入れて味を確かめながら、それぞれのきのこを同定されていく様子を見て、ゆる~いきのこの会に所属している私は、「これこそ勉強会!」と納得しました。イグチ類の種類も多くて、私には覚えきれません。1時間30分ほどお邪魔して、良い刺激を受けてきました。キノコ一家さん、ありがとうございました。さてその帰りにいつも通る道をあえて外してみました。初めて通る道の脇は小さな雑木林・・・。「きっと何かある」と覗いてみましたら、ムラサキヤマドリタケの群生が・・・。幼菌から老菌まで数にして40本ほど。あるところにはあるのですね。食べ頃のを採取して、それはもう私達のお腹の中です。小雨が降る林は薄暗かったのですが、その一角に真っ黄色のキタマゴタケの群生があり、その一角だけ明るく感じるほど・・・。誰か蹴飛ばしたらしく崩折れているものもありましたが、こんな群生初めてみました。一応全体の写真を撮ったのですが、アップできる状態ではなくて・・・。久しぶりの笊盛り収穫図です。まだ口にしたことがないキタマゴタケ・・・。毒菌のタマゴタケモドキとの差異を確かめました。(といっても目視のみなのですが・・)先ずは胃腸が丈夫な相方に少し食べてもらい、体調の変化が見られなかったら明日は私も食べよう・・・と思っていたのですが、仲間の里山さんに「危険を冒してまで食べることはない」とありがたいアドバイスをいただいたので、今は冷蔵庫の中です。今年はきのこの発生が多いと聞いていましたが、今日歩いた林にも多く見られました。次回はハーちゃんを探しにちょっと遠出してみたいものです。
2010.07.11
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今日はこの花束を見てどんなに心が癒やされたことでしょう・・・。香りといい、花姿といい、私の好きな百合の花です。野に居てこそ五感いえ六感が働く私は、初めてパソコンを見たとき「虚構の世界だわ・・・」と思ったのであります。まして、この箱の中で資本主義経済が成り立つなんて考えもつきませんでした。それが、今はこのようにキーを叩いている私が居て、趣味を同じくする仲間達と出会え時に素晴らしい時間を共有するまでになったのであります。見事にいい方向に読みがはずれたのです。ブログを通じて知り合う事ができた『ジュンさん』が、今日個展に来てくださいました。薄曇の中この大きな花束を抱いて・・・・。どんな方かしら?と昨夜から楽しみにしていた私は、お店に入っていらしたジュンさんの笑顔をみて、胸の中が暖かくなるような気がしたのです。町の中でも六感が働いたということでしょうか・・・。たまに都内で食事しながら思いのままに話せる友人もきのこ仲間でネット仲間・・・。この歳になって、そんな友人に恵まれる私は幸せです。最初の頃パソコンに対して抱いた思いは勿論変わりました。楽しい時間はあっという間に過ぎて、『雨が好きなの・・』と仰るジュンさんの気持を察したかのように細かな雨が・・・。雨が苦手な私ですが、今日は心の中に陽が射したような一日を過ごせました。ジュンさん、そして足を運んでくださる皆様・・・有難うございます。
2010.07.09
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きのこ採りの楽しさを順番で表すなら、探していたきのこが見つかった時が1番。それをしっかり手のひらに感じて収穫する時が2番。そして調理して食べる時が3番・・と、私の場合はこうなります。せっかくの出あいのきのこですので食べられるものは美味しく頂きたいと、3番とは言いながらせっせと収穫してきます。さて、先日の日光散策の折に初めて出会ったホシアンズタケ。手持ちのどの本を調べても食菌とはなっておりません。でも、毒きのこでもないようです。出かける前日にネットで下調べして、食している人がいることがわかりましたので、一回食べる分量だけ採ってきました。仲間の里山さんも最初は確か収穫されていたような気がしたのですが・・・食味に関する表現として、ある動物の名前を出しましたら、『見るだけでいい』・・・と。里山さんってデリケートなのですね。ということで写真のようにパスタに入れてみました。ハナビラタケ、タモギタケ、ホシアンズタケが入ったぺペロンチーノ風。真ん中にトロリとしたカサを見せて3つほど並んでいるのが、ホシアンズタケです。熱を加えると、キレイなトキ色が褪せてしまいました。ハナビラタケは香りと歯ざわり、味ともに素晴らしく、タモギタケはオリーブオイルでじっくり炒めることでとても美味しい味わいになりました。ホシアンズタケ・・・一言で表現するなら、白身の高級魚の皮を食べているような食感でした。カサ表面のゼラチン質がトロリとしていながらも、歯ざわりはコリッとしているというか・・・ただ、魚だと噛みしめたとき旨みを感じますが、ホシアンズタケは歯ざわりのみ。しかも味のしみ込みが悪いようで、ベーコンと一緒に口に入れないと物足りなさを感じました。因みに、その後体調に何の変化もありません。で・・・出した結論は、次回から「愛でるきのこ」にしましょう、です。今回採ったタモギタケは全部使いました。濃厚な美味しさと唐辛子が利いたパスタは、満足する味でした。現在食べたきのこの種類は、記憶が正しければ81種類。我ながらチャレンジャーです。中ったこともありません。。。。
2010.07.06
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馴染みの喫茶店「かふぇ・ぶるぅ」にて個展を開催します。前回は透明水彩が主でしたが、今回は、墨と透明水彩絵の具を使ったもの、墨だけで描いたもの等約10点出品しました。山野を散策するのも好きですが、家にこもって筆を握るのも好きです。「墨と水彩画展」期間 7月6日~7月17日(この期間中の定休日は11日の日曜日だけです。)場所「かふぇ・ぶるぅ」埼玉県所沢市松葉町29-1鈴木ビル1F電話 04-2998-5400西武新宿線川越行き「新所沢」駅の東口から徒歩8分程マスターが目の前で淹れてくれるコーヒーは香り高く、ママ手作りの料理は薄塩・・・。パテシエの息子さんが作るデザートはまろやかなお味・・・。料理は人となり・・という言葉があるかどうか?分かりませんが、愛情が感じられる品々ばかりです。私が在席しているのは、6・7・8・9・12.14.16.17の午後2時~4:30分。お出掛けくださる連絡がいただけましたら、時間と日にちの調整が可能です。お店自体は、昼営業が11時30分~午後5時までで、夜は19時~22時。先々週は御山でパワーをもらい、先週の土曜日は日光の森で癒やしをもらいましたので、これからの約2週間は、個展に集中したいと思います。
2010.07.05
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きのこ仲間「モモクリさん」のおかげで、昨日憧れの日光の森を散策してきました。よく歩いている山梨の樹林、数年前まで時々出かけていた八ヶ岳の森・・・そのいずれとも日光の森は趣が違っておりました。植生が変われば、風も香りも光の加減も違ってきます。でも、日光の森にはそれらとは違う物が作用しているようでした。『水』でしょうか。森の中を縦横に流れる小さなせせらぎ、それらが集まる小川、そして本流・・・さらに流れの出口を持たない湖。それらが森の空気を、目に見えないほどの細やかな霧にかえてしまっているようで、吹く風の肌あたりはとても優しく、下草の萌黄は地上性のきのこの「しとね」としてどこまでも柔らかでした。早朝だったので、人に出会うことも無く、モモクリさん、里山さんご夫婦、baeさんと心ゆくまで森の恩恵にあずかってきました。 初めてホシアンズタケを知ったのは本ですが、その姿の神秘的な美しさを知ったのは、写真家のeriさんのフォトを見た時です。それから想い焦がれていました。それが今回想い叶って、こんな可愛らしいホシアンズタケに会えました。それらは、柔らかな下草の間に眠っているような倒木に、控えめなトキ色の花が咲いているかのよう・・・。柄には胞子を含んだ水滴がついていて、その中の大きなものには森の緑が映りこんでいました。普通にスーパーで売っているタモギタケの天然発生を見たのも今回が初めてです。こちらも、うんと北の方に行かないと見られないもの・・と半ば諦めていました。水の流れに近い場所で人知れず樹齢を重ね役目を終えたハルニレの倒木に、それは木肌と対比しているような鮮やかな黄色を見せてくれていました。ナラタケやムキタケなどの群生は見たことがあります。でも私達のフィールドでは、この様な見事な黄色の群生きのこはありません。今年は発生が早かったようで、老菌の固体も多く見かけました。こちらは切り株の上の「苔の森」です。真っ直ぐなガンコさを持つ里山さんが、この可愛い世界を、見かけによらず(ごめんなさい)『これはいい』と、手招きして見せてくれました。きのこの大きさはマッチの軸ほど・・自然を司る神様が創り出す造形美には舌をまいてしまいます。紅色の頭を持つ苔の名前はなんていうのでしょう。後で調べてみましょう・・・。調べてみました。苔ではなくて地衣類の「コナアカミゴケ」でした。他に出会ったきのこは、ハナビラタケ、ヤマイグチ、シロヌメリイグチ、アメリカウラベニイロガワリ、老菌になってしまったヌメリスギタケモドキ、オオホウライタケ、切り株の上のキララタケ、その他名前の分からない固体・・など・・・初めて見た植物ショウキラン、見かけた動物二頭の鹿・・。日光の森は優しい懐の中に多くの植物、きのこ、動物を抱いていました。さて、食菌ではないけど毒でもないホシアンズタケ。食べた・・という人の話題も聞きますので、一回食べる分だけ持ち帰りました。手に持った感触は芯のあるプヨプヨ感で、一体どんな料理に合うのか想像がつきません。今夜食べるつもりなのですが、吉と出るかどうか・・・?です。一人がきのこを見つけると、そこに大人の頭が6人集まりワイワイがやがや、「こっちにもあったよ」・・と声がするとそちらでまた全員がガサゴソ・・・面白きのこ集団は、どこまでも子供の遠足のようでした。細やかな配慮をしてくださったモモクリさん、とても楽しかったです。ありがとうございました。そして同行してくださった仲間の皆さん、これに懲りずにまた宜しくお願いします。
2010.07.04
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