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篠つく雨の中白糸の筋のように、山間の谷を流れる水面から立ちのぼる霧が優しく葉っぱを包み込みまだ紅葉しない木々の葉は水の恵みを受けてお日様の光が透けるような薄緑色の薄く柔らかい葉先を吹く風に任せていました。残す秋を慈しむような優しい山を、縁のある方Tさんと一緒に歩いてきました。台風が来ておりましたので終日雨が降っており、カメラのレンズも濡れてしまい、思いを伝えられるような写真が撮れませんでした。一体私はどこから『きのこの世界』に迷い込んだのか・・・今考えてみても、よく分かりません。幼い頃に見た、ひよひよと弱々しげに儚げに立つ杉林の小さなきのこおとぎ話に出てくる、ベニテングタケの鮮やかでいながら可愛らしい姿・・・そんなものに触れているうちに気持は高まり、そして想いは・・なぜか松茸へと移っていったのです。頻繁に見る夢は、里山で松茸を探す私何度見つけても、それは姿かたちは松茸でも香りがない物ばかり・・。幸い今では高山のツガ林で松茸を何とか見つけられるようになりました。でも、夢の中の私が彷徨うのは、里山の赤松帯・・・。毎度のこと台風をものともしない私は、30日に富士の御山とは趣が違う山をTさんと一緒に散策してきました。そして長年の夢が叶ったのです。それは・・・夢に見続けたそれは・・・赤松林の中に雨に濡れて佇んでいたのです。最初の一本は、長い柄が折れてしまい、開いたカサが谷に向かってコロコロと転がり落ちてしまいました。「あぁぁぁ~~~」と悲しむ私を見た王子様が・・・イエ、おじさま(相方)が取りに行ってくれたのは言うまでもありません。何しろ、里山バージョン第一号の記念の松様なのですから・・・。想いが叶った私は、表向き静かに、内面では諸手をあげて喜びの雄たけびをあげていたのです。松葉をかぶった膨らみを見つけた相方松茸であってほしいという願いも空しく、それは立派なショウゲンジでした。山によって味が違うショウゲンジいつもの御山の味とどう違うのか、食べるのが楽しみです。晩秋の里山と聞いて連想するのは、クリタケとムラサキシメジです。山あいの踏み固められたきのこ道に、Tさんがひと際美しい紫色の塊を発見。きのこ全般に貪欲な私はそのまま通り過ぎることが出来なくて、少し残して収穫・・・。その後も、チャナメツムタケ、ホンシメジ等を適量採り、秋の里山を充分満喫してきました。これも誘ってくださったTさんのおかげだと、とても感謝しております。こうして願いが叶ったので、やっと長年の夢から開放されるかと思いきや、そこはある種の毒菌である松茸様・・・想いはエスカレートするばかりで、今度はどんな展開の夢になることか・・・。怖いような、楽しみなような・・・。嬉しいかな、どこまでも、いつまでもきのこに縛られる私でありました。
2010.10.31
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最近「きのこ料理」の写真をアップしていませんでした。というか正確に言うと、仲間達のきのこアレンジ料理がバリエーションにとんでいて、ワンパターンの私は、何となくアップしそびれていたのです。『きのこ料理は、きのこ汁に始まり、きのこ汁に終わる』・・・とどこかに書いてあったわけではなくて、単に私の考えなのですが・・。疲れている時、体が冷えている時に食べて「う~ん・・生き返る」と思わせるものは、やはり汁物です。特に晩秋に採れるチャナメツムタケ、秋から来春にかけて採れるエノキタケのお味噌汁は、マルコメ君もびっくりするほどのいい出汁が出て、喉の奥に残る旨みを消したくないがために、暫くお茶を控えるほどです。なんてつらつら書いていて、写真はパスタ。。。意外性を狙うとか、期待を裏切るなんて気はさらさらなくて、最近はまっているきのこ料理(料理というほどではありませんが・・)をアップしてみました。熱いものは熱い時にという考えですので、写真を撮ってから食べる・・・ということが実は性にあっていないのです。なんだかカメラが一番美味しい部分を吸い取っているような・・・昔の人がカメラは魂を吸い取ると考えたのが分かるような気がするのです。一味旨みが少なくなっているような、そんな感じがするのですが・・・お仲間の皆さんはどうお考えでしょうか・・・。それでもたまには撮ります。今回は「クロカワとカラスミのフィトチーネ」です。今年は思いのほかクロカワが採れ、保存が効くように濃いめの佃煮にして、さらに時々酒を加えて煮直していました。こうすると、冷蔵庫内で一ヶ月持ちます。そこに棚からぼたもち、ちょっと違うかな・・鴨ネギのほうがいいかな・・やっぱり違うなぁ~~生パスタが、どさりと我が家にやってきました。スパゲティとフィトチーネが人数にして8人前ほど・・・さらになんというグッドタイミング。カラスミまで届いたのであります。そこで閃きました。そうだ、きっとクロカワとカラスミは相性が良いはずと。以前はアンチョビを使っていましたので、合わないはずがありません。トマトのように赤味を帯びたものが、贅沢に使ったカラスミです。タマゴをふんだんに使ったフィトチーネの弾力のある歯ざわりと、濃厚な旨みのクロカワとカラスミ・・・海と山と香川県の組み合わせは、歯が喜び、舌が弾み、脳が快感を得るという癖になる美味しさでした。え~と、香川県はいただいた生パスタの生産地です。いやぁ~~ワインが進むのなんの・・弱いくせについつい飲みすぎて、茹でタコのようになった私は、後片付けそっちのけでソファでふんぞり返ってしまいました。これからは鍋料理が美味しくなります。シーズン前半はきのこが少なくて、今年は保存きのこは無理かなと諦めかけていましたが、中盤からの盛り返しで、保存きのこも冷凍庫にいっぱい。ハナイグチは塩蔵まで作りました。たぶん11月になると、日曜日の食卓はいつも鍋料理となりそうです。体は温まるし、経済的だし、何より美味しい出汁を準備したら食材を切って並べるだけというのが、最近根気が続かない私には魅力なのです。鍋料理バンザイ!あれ!!パスタの写真アップしておいて、鍋料理とは??やっぱりきのこは、「汁物に始まり汁物に終わる」のです。
2010.10.26
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勢い余る深緑の森も好きだけど冬に向かって様々な色合いで想いをかきたてる錦秋の森はもっと好きそこに柔らかな陽が射すと想像できる範囲を超えた色彩が音のように奏でられ何の信心もない私だけど創造の神様が側に立っていると錯覚するほどの心地よい一瞬のめまいがしてしまう・・冷たい雨をタップリと含んだハナイグチはスプーンですくって食べたらトロリと口の中にとけていきそう手採って持ち帰ると、この美しさは消えてしまうけどやっぱり私の籠の中に納まってもらいました。同じ森を歩いていても、なぜかきのこが一本も無い場所があり一つ尾根を越えると、こんな可愛いチシオタケの群生が・・・そんな場所にはじっくり探すと大体好みのきのこが出ているもので立ち止まらずにはいられません。こんもりとした小さな苔の世界そこには、田園に広がる収穫の秋を思わせる実りがありました。太陽が穂を暖めて風が水滴を飛ばしてくれたら次の芽だちの場所をもとめて種は森の中の旅へとフワリフワリと漂い始めるのでしょうか。そして、こんな倒木の折れ口にたどり着いてチャナメツムタケのベッドになるのです。強風で倒れた樹木は次の世代へと、お日様の光を手渡しきのこ達の手を借りて土に返り連綿と続いてきた摂理の中で役割を終えて行きます。何となくロマンチックに締めようと思ったのに、この写真が現実的過ぎて・・・。昨日(23日)の収穫は、チャナメツムタケ、ハナイグチ、アカモミタケ。プラス「何でこんな場所に?」と思う場所に出ていた、小さなバサクレ松茸でした。冷凍庫がいっぱいになったので、今回のチャナメは「醤油漬けの瓶詰め」に・・・。一応脱気しましたが、何度か使った蓋なのでいつまで状態を保てるか・・・。それよりも、プレゼントとして最適なのですぐ無くなるような気がします。10月も残すところ一週間。山歩きの3ヶ月、きのこ尽くしの3ヶ月がいってしまいます。こわい・・・これからこわいのです、運動不足になりそうで。私も自然の摂理に正しく沿って、皮下脂肪が寒さを防いでくれる冬がやってくることが・・。
2010.10.24
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昨日の御山は早朝から霧雨が降っており、早朝の山中は写真でも分かるように薄暗く、じっくり探さないときのこが見えませんでした。5日前は見えていた地面がすっかり落葉に覆われて、きのこは少なくなっており、いよいよ私の御山通いも残すところ数回になりそうです。友人と二人のきのこ狩り・・・目的のきのこはチャナメツムタケとショウゲンジです。先ずショウゲンジ探し・・・道路から近い場所は採り尽くされたようで、奥で少し収穫。車に戻る途中で、友人が開き松茸2本発見。近くにいたおじ様が・・・「うん、うん、俺も前それぐらいの大きいの採ったんだよ」と、眺める中、私も深く伸びた柄を引き抜くお手伝いをしました。その後は、友人曰く「今日は余裕のきのこ採りだ~~」と、気持にユトリをもってチャナメ探しです。枯れ草の中に数箇所の群生を見つけて、膝を付いての収穫。探し歩く時は、見つける期待感でワクワクですが、凄い群生のなかでコツコツ収穫するのは案外根気が必要で、仕舞いには飽きてしまいます。今回は、目ぼしい固体だけ採って幼菌は残してきました。他に採れたのは、晩生のハナイグチ少し、ナラタケ、シモフリシメジ、キシメジ、ホテイシメジ等・・。立ち枯れの大きな樹には出始めのナラタケが可愛い姿を見せていました。写真には撮れるけど収穫できる大きさではありません。そこで、昨年胞子が飛んだとすれば樹の下辺りにも出ているはず・・・とじっくり探すと、ナラタケに焦点が合ってきたのか、周りのアチコチに小さな群生があり、チャナメでずっしり重くなった籠に、これでもかとナラタケを盛り上げて、籠はますます喜びの重さになっていきました。それにしても私のきのこ狩りって、収穫物にかわり映えがしません。私も山里にお住まいの仲間、遠く栃木にお住まいの仲間のように、シャカシメジやコウタケなど採ってみたいものです。沢山採れたチャナメツムタケですき焼きが食べたくて、でも、冷蔵庫には豚肉、鶏肉があるのに牛肉を買うのは贅沢だ・・・と、帰りの車中で友人と話していたら、なんと・・・今日その友人が和牛を持ってきてくれました。ということで、今夜はチャナメツムタケをたっぷり使った和牛すき焼きです。あぁ~~相方早く帰ってこないかしら・・ワクワク・・・ルンルン(古っ)
2010.10.20
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御山の景色が晩秋を思わせる色合いに変わってきました。肌にあたる風の冷たさや枯葉の匂いは、黄色い頭をしたキヌメリガサを思い起こさせます。今回は(16日)、仲間達に触発されて新規開拓をする事に。。。山が好きだけど山が怖い私は、恐る恐る知らない場所へと踏み進みました。今回はどのポイントでもナラタケが最盛期をむかえており、ムキタケとナラタケが同じ樹に出ているところを沢山見ました。ナラタケの種類も多く、樹に登るように出ている色の薄いナラタケを丁寧に摘み取ってきました。知らない場所にはサプライズが待っています。こんな感じでヤギタケが群生していて、考え無しで足を動かすと踏み潰してしまいそう・・・。こんな場所にはシモフリシメジも出ているはず、とじっくり探すと出始めのシモフリがそこココに・・・。地味な色合いのヤギタケとシモフリに混じって黄色い頭のキヌメリガサが沢山出ていました。久しぶりに見たキヌメリの集団でした。重~くなった籠を下げて林道を歩いていると、おとぎの国に迷い込んだような景色が。まるで、これから集団で遠足にでも出かける子供達のようなカヤタケです。晩秋きのこといえばチャナメツムタケ。ポイントの目星をつけて駐車場に行くと、雲の上の仲間達が収穫したチャナメの整理をしていました。意気揚々と山に入ったら、聞こえてくる声は、やはり雲の上の仲間達。。。約3ヶ月間週末ごとに会う仲間達の声を山中で聞くと、なんだかほっとしてくるから不思議です。猛暑の影響か?きのこの出が悪かった前半がウソのように、今きのこは盛りを迎えています。沢山採れすぎて後の処理が大変ですが、これからの鍋料理の旨み出汁として暫くは美味しい思いができそうです。ストックのきのこも採れたことですし、次回からは主に変わりゆく季節を観賞しながら散策したいものですが、はたしてできるかどうか・・・?です。
2010.10.17
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日本橋の人形町大通りで、13日から行われている「人形市」(13~15)が残すところ明日の一日だけとなりました。昨年も一昨年も会期中の一日は雨模様でしたが、今年は、天気予報を見る限り雨は避けられそうです。問屋さん街である人形町は老舗の人形屋さんや小間物屋さんが多く、それらの商店が、求めやすい商品を所狭しと並べています。そんな中、私たちのブースは、丹精込めた手作り人形ですので、値段で見ると・・高い!となるわけですが、お客様も様々な情報を持っていらして、納得した上で、お買い上げくださいます。今回出品したのは、14体の猫人形と和人形二体・洋人形一体です。メインとなっていたクリーム色のドレスを着た洋人形の少女は、今日新しいママのところへと旅立って行き、猫人形も4体新しい飼い主のところへ・・・・。「まねき猫や」さんというギャラリーから、企画展のお誘いも受けて、実りの多いイベントとなりました。この人形市が終わったら楽しよう・・・う~んと怠けてみよう・・と考えていたのですが、又制作に取り組むことになりそうです。ところで、今日の東京新聞(東京版)に人形市のニュースが出ていたのですが、その写真が私の作品と、何と私の顔まで・・・。三つの取材を受けたのですが、まさか・・とビックリしました。制作は地道な作業の連続ですが、作品を見て微笑んでくださるお客様の顔を見ていると、胸の中が温かくなってきて、人形作りをしていてよかった~と思います。さあ明日が最終日、心残りが無いよう自分も楽しんできたいと思います。
2010.10.14
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人間って往々にして同じ道を歩きたがる・・人生ではなくて、山に行った時の話です。獣達もテリトリー内の同じ道を往来しているようで、山を歩いていて、これがきのこ道なのか獣道なのか分からないことがあります。昨日も飽くことなく御山詣でをしてきました。標高があるところでは紅葉が始まっていますので、そうなるときのこの姿は少なくなるのですが、それでも成功体験の快感が忘れられずに、同じ道を歩いてきた私達・・・。こんなキレイなクリフウセンタケが向かえてくれました。以前八ヶ岳の麓で採ったクリフウセンタケは、もっと小ぶりで柄がヒョロリと長いものでしたが、これは柄が真っ直ぐで太くカサの径も20センチほど・・・。オオツガタケだと思っていたのですが、実際のところ同定に至っていません。きのこ採りの目安として植物の移り変わりをあげる人は多いです。一番分かりやすいのは、キンモクセイが咲けばマツタケやアミタケが出る・・でしょうか。私の場合、チャナメツムタケは植物と連動していません。毎年の基準は、「体育の日」が終わるとチャナメツムタケが出始める・・です。祝日は基本的に変更がありませんが、植物はその年の気候に左右されますので、どちらかと言うと自然の移り変わりを目安にした方がよさそうです。こんな感じで出始めていたチャナメ・・・久しぶりに見た相方は「これ、クリタケじゃないし・・何だろう?」と言うではありませんか。すき焼きに入れるといの一番にチャナメに手を延ばすのに、忘れられていたチャナメさん可哀想です。冷たい雨が降る樹林はきのこの季節の終わりを告げているようで、出会うきのこ人も無く、鳥や虫たちの声も聞こえてきません。そんな中ムキタケを見つけたら、嬉しさと寂しさが一緒にこみあげてきました。毎年出るポイントではなくて、うんと標高がある場所です。こんなところにも出ていたのですね。他のきのこは終わっているので訪れる人も無く、きっと毎年流れてしまっていたのでしょうか。この顔を見ると、鍋物の季節が来た・・と白菜や長ネギを買いたくなります。最近収穫写真をのせていませんでしたが、今回は採れた一部を広げてみました。可愛らしいキヌメリガサが晩秋を思わす収穫となりました。雨が降っていたということは、雨神様が御山にお出ましになったということで、帰り際にkometsugaさんとジョンリーさんの二雨神様に会ってきました。私の「きのこ採りエクササイズ」の日々は残り少なくなってきました。来月になると、腑抜けになった私が背中を丸めてストーブの番人をするようになります。
2010.10.10
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昨日の御山・・・・。吹く風は冷たく遅れていた紅葉も始まり、それらは深まり行く秋を強く私の心に刻みました。下草も早いものは種を飛ばしていましたが、可憐さの中に繊細さを感じさせる大好きな「シロヨメナ」の儚げな花は、フラ~ユラ~っと風に揺れていました。最近少なくなった「トリカブト」の紫色の花は、まるで小さな瑠璃色の小鳥がちじこまっているように見えました。求めるきのこは、「きのこ愛好会」で使うイグチ系です。目残しのハナイグチを採り、出始めのチャナメツムタケを摘み、一箇所だけに沢山出ていたショウゲンジを集め、さらに思いがけずクロカワを採っていたら、いつの間にか籠はいっぱいになっていました。今回は「きのこ会」に供出しましたので、収穫写真はありません。この日のもう一つの収穫は・・・。「釣りキノコさん」にお会いできた事です。ブログでコンタクトをとっておりましたので、人見知りの私でも初めてお会いしたのにすぐ打ち解ける事ができましたし、「釣りキノコさん」ご自身も、話しやすい優しさと爽やかさを備えていらっしゃいました。来週はイベントが二つ控えていますが、心残りが無いように万事繰り合わせて、連休中に一回は色づく紅葉の下晩秋きのこ狩りに出かけます。
2010.10.08
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街にキンモクセイが香り、郷に彼岸花が咲く頃、山の上にはコケモモが紅く色づき、秋の実りが豊かなことと、そろそろ霜がおりて冬がきますよ・・と、私の御山散策が休みに入ることを教えてくれます。さて、昨日の狙いはクリフウセンタケでした。きのこ狩りを始めた頃は、私達のフィールドこのきのこがある事を知りませんでした。てっきりナラやクヌギ、松の混生林にしか発生しないものと・・・。その内オオツガタケがあることを知り、ならばクリフウセンも採れるはずと探し始めて、今はこのような群生に出会えるようになりました。昨日はこんな群生を数箇所見つけて、それは今夜のパスタ料理とシチューになります。早松に恵まれたのでこれからはイグチの収穫と半ば松茸は諦め、それでも脳は快感をはっきり覚えており、私の足をその様な環境へと向かわせます。未練たらたらでパフパフしておりますと、後方から「あった!」と・・・それは曲がるという事を全く知らないような、足の長い25センチ物でした。やや開き気味なので、持ち歩くといい香り・・・ますます私の脳を刺激するのでした。夏場にも多く見かける種類のイグチですが、ここにきても元気に発生を続けていました。最初は「キノボリイグチ」かと思っていましたが、濡れてもカサにヌメリがないことから、どうも違うようで・・・それでは「キクバナイグチ」かな?と観察してみますが、カサの文様が違います・・・。結局名前は分からずじまいです。毒きのこに分類されていないので、食べてみました。(数年前)キノボリイグチ程の旨みはありませんが、きのこ汁の実として他のきのこと一緒に入れるとそれなりに味わえました。虫が入りやすいので、幼菌だけ少し持ち帰ります。晩秋のきのこ狩りといえば、見つけやすさから言ってチャナメツムタケでしょうか。可愛らしい姿と、調理した時のヌメリや味わい深さから、地域によっては「土ナメコ」と呼ぶところもあるほどです。ナメコにはない土臭さが少しありますが、茹でこぼしを2回ほどすればそれも気にならなくなります。2回もゆでてしまっては味が・・・ご心配なく、天然きのこは味わいがしっかりしていますので、ヌメリも味も大丈夫です。お吸い物の具として使うなら、茹でこぼしたほうが旨みが引き立ちます。勿論、匂いが気にならない方はそのままでもいただけます。前回はパスしたクロカワですが、そろそろ個体数が減ってくる頃・・・そうなると採りたくなるもので、疲れた体に鞭打って急斜面の中探してきました。三々五々山から出てくる人々の籠には適量のクロカワが。これでは見つからないかも・・・と思いましたが、目標設定を低くして探す事に・・・。目残しはこんな見つけにくい場所にしかありませんでしたが、採り終わってみれば目標より遥かに多い収穫でした。久しぶりの「雨に降られないきのこ狩り」で、爽やかな秋晴れ。日曜日なので多くの仲間達には会えませんでしたが、花水木さんのお仲間Iさんご夫婦とカフェさんご夫婦にはお会いできました。『ホウキタケ』が採りたかったけど無かった・・という相方の言葉を聞いて、カフェさんがホウキタケとタマゴタケを分けてくださいました。カフェさん、奥様、ありがとうございました。今週は「入間きのこ愛好会」の「きのこ汁を食べる会」がありますので、その前に材料のきのこ採りに行く予定です。今雨が降っていますので、またアミタケが出てくれないかと期待しているのですが・・・。次の御山はどんな顔を見せてくれるのか楽しみです。
2010.10.03
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