ルナ・ワールド

ルナ・ワールド

PR

プロフィール

月野 かぐや

月野 かぐや

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

カレンダー

2004年09月22日
XML
カテゴリ: できごと

注:これは愚痴もいいところ。
あまりこういうのを読みたくない人は次の日の日記にスキップ!!
そっちは心温まる話だと思います。

人の話が聞けない、または理解できない人っていますねぇ、

いっぱい。

そんな人と

ゼミ

という濃厚に付き合わなきゃいけない
環境にいるというのは

辛い。嫌だ。い・や・だ。

この間、19世紀末から20世紀はじめの大韓帝国(現・韓国・朝鮮)についての授業で
非常に面白いことが話題にのぼりました。
それは(私も知らなかったんだけど)
韓国人によく見られる中国に対する偏見はどこから来てるか、
を歴史的に示してくれる箇所。

ある歴史学者によると、
多くの韓国人に見られる中国に対する偏見は
この時代、「文明開化」の名のもと、
日本や欧米の「文明国」に追いつけ追い越せをやっていた時代に
同時にそれまでの国同士の関係観がひっくり返っちゃったことに起因してるらしい。


「中国さまさま」と何百年にも渡ってやっていた。
だから、その時々の中国の皇帝が「天子」で
自国の王様よりもエラい人
とみなされていたのが、

イギリスや日本との度重なる戦争と敗北とで

逆にいつの間にか、それまで
何様でもなかった「日本」という近所の小僧がのし上がってきた。

お隣の中国がいろんな国に
何度となく乗っ取られそうになるのを見てる大韓帝国は
「どうしたらその運命を逃れられるか・・・」
と思索し始める。

その一環として、
それまで「中国さまさま」で通してた
華僑主義を一転させなきゃならなかった。

加えて日本の
「私が一番エライ。
私が亜細亜(アジア)諸国の光となって諸君を導いてあげよう」
と言う言葉と、
西洋思想にも通じていた思想や教育機関に頼る上で
日本がその頃、打ち出していた
「反華僑思想」に影響を受けたであろうことも考えられるし・・・。

と言う訳で、前置きが長~くなってしまいましたが、
つまりは現代の多くの韓国人にも見られる(らしい)
中国に対する偏見は
現実に基づいたことよりも
思想的なもので、
(と言うか、「偏見」というものは定義からしてそうですね。)
その考えが歴史的にいつ出てきたものなのかが示されていたわけよ。
と言うか、その場で話題とされていたのはそこ。
ポイントはぁ~、
しつこく繰り返すようですが、
中国に対する偏見は「偏見」であってそれがいつ頃、どのように台頭してきたか
を私たちは話し合っていた。

そこで出た、H子のビックリ発言。
「ああ~、これってわかるぅ~。
私、前に中国系アメリカ人の彼氏がいたんだけどね、
その人に
『どうして韓国人は中国人を見下すんだ?』
って聞かれてぇ~。
その人は中国の歴史も勉強した人だったから・・・。
でもね、中国史って言っても、古代史のほうを勉強した人だったのね。
だからさ、近代の中国の、その、
情けないっていうかぁ~・・・
(ここでちょっと口ごもる)
って言うか、そういう部分の中国を知らないわけでしょ?
だからぁ~・・・」

っつ~かっっっっ!!!!!(激怒)
今、あんたの言ったようなこと自体の
「偏見的発言」の源について
たった今お勉強していたんですけどっっっ!!!
あなたのお耳は一体どこについてるの???状態。

ゼミには中国人の子も2人いて、
その人たちの前でそういう
「近・現代の中国は偏見されるに値する」
みたいなことを言ったってことも信じられなくて
(口ごもって「言うのも悪いけど」的態度を見せるのは不十分もいいところ)
マジで人格を疑った。

ここでここまで激怒したのには
他にもいろいろあるからなんだけど。
でも、そんなことに労力を割くのはもったいないと思うので、
H子の話題はここで終わりにしようと思う。

ああぁぁ~、胸クソ悪い!!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年09月23日 17時00分42秒
コメント(10) | コメントを書く
[できごと] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


大変な思いをなさいました。  
りーちゃん さん
すいぶん不愉快な思いをなさったでしょうに。ご愁傷さまというか、本当に。はっきし言って(私の考えなんだが)、近代化が遅いからってなんじゃい? 近代化って、なんやねん? こういう言い返し方も可能。「イギリスやフランスがめちゃくちゃやりよってからにっ!」とか。H子さんに、私は「それじゃ、イタリアやドイツは駄目なんですね?イギリス万歳と言うんですね?」とか言っちゃうかも…(笑)。 
夏目漱石が「日本人が中国人を軽蔑するのはケシカラン」と発言しておった。あんな時代なのに。
日本人も日清戦争で勝ったのはいいけれど、その喜びを漢詩(!)で表現していたりしていたので、私はそれを見てズッコケましたが、当時の人々はそれを何とも思っていなかったのでしょうね。
私はつねづね不思議に思っているんですが、日本人は日中戦争のことはすっかり忘れているんですよね。日本は中国に負けたんだが。中国を馬鹿にしている場合じゃないんじゃなかろうか?? H子さんに「日本が中国と戦争して負けたことはどう思う?」と質問したら、なんて答えるんだろう……
しかも西洋語の日本語訳は、漢字だったしなあ。これは日本語訳がそのまま中国に輸入されているし。これって、かつては輸入したものを、今度は輸出したということになるのだろうか。日本人がどういう気持ちで漢字を使っているのか、わからないです……。

そういう意味では西洋人が、どういう気持ちでアラビア数字を使っているのかも、わからないんだけど。

みんな、何も思わないものなんだろうか…。私の考えすぎなんだろうか? そうかも。
(2004年09月23日 20時17分53秒)

それはつかれる  
N☆ さん
韓国で受けた歴史の授業では、鎖国→開国あたりで日本・韓国にとっての中国の位置づけが変化してしまったのだ、と先生は言ってたよ。日・韓にとってそれまで中国大陸は、常に偉大なる国の発祥地だったわけで、畏敬の念もあったのだろうに、開国したとたんに偉大なる国は欧米になったのだって。。。韓国より10年早く欧米に開国した日本は、韓国にとって負けてはならない存在になったのだって。しかし、その授業を静かに聴いてたある中国人の学生が「子供の頃、朝鮮は中国の一部だと習ったが」と発言して結構みんな無言になったね。最近になってその葛藤がどんどん大きくなって出てきてるんだろうなあ。。。例えば今、高句麗問題とかでモメモメしてるでしょ。もちろんそれだけじゃなくもっといっぱいモメゴトあるけどね、、、歴史書まで出してモメモメしてるよね。。。授業の中でもふだんの生活でも人々の偏見から出た何気ない発言によってこのモメゴトは一層増幅されて、ついには憎しみに変わっていく場合があって、とても怖いと私は思う。

しかし愚痴ってもいいよ~こういう発言でげんなりするのって、、、私もそういうのしょっちゅうだからな。。。アメリカでも、現代社会におけるアメリカと世界各国の関係についての授業で、日本の欧米中心主義&アジア蔑視の態度をアメリカ人にもnon-japのアジア系の人々にも批判されたとき、私はまず聞こうとハラをくくって聞いていたのに、私と同じような立場の某日本人女性徒が「だって日本はアジアより欧米にメンタリティがに近いので」とか言って、私をとても疲れさせた。この発言で私まで立場がまずくなったのは言うまでもない。同じ日本人というワクにはめられてしまったのだった。
(2004年09月23日 22時18分56秒)

横レスをお許しくださいませ  
りーちゃん さん
あまりのことに、N☆さん、どうか申し上げさせてくださいませ。

>私と同じような立場の某日本人女性徒が「だって日本はアジアより欧米にメンタリティがに近いので」とか言って、私をとても疲れさせた。

本当に大変な思いをなさいました。

>この発言で私まで立場がまずくなったのは言うまでもない。同じ日本人というワクにはめられてしまったのだった。

周囲の人もひどいですね。「同じ日本人」でも「違う個人」なのに。

N☆さんも、いろいろな思いをなさっていらしたと思います。それらが報われ、あるいは和まされ、癒されていますように。
(2004年09月23日 23時32分05秒)

りーちゃん  
楽天かぐや  さん
>すいぶん不愉快な思いをなさったでしょうに。ご愁傷さまというか、本当に。

ありがとうございます・・・。
本当に疲れるんです、こういうの。
それがパーのチェミキョッポの子だっただけに余計あきれたと言うか。(お隣にはやっぱりチェミキョッポの子、こちらは落ち着いていて頭脳明晰)も座ってたし、周りもH子よりもずっと大人だったので他の人が「韓国人」に対してどういう印象を抱くかとか言うことを気にしなくて良かったのは幸いですが・・・。

それと、やっぱり言い返した内容もちゃんとご報告しておきましょう。
(結構怒ってしまいました・・・。いかんいかん。笑)

まずは近現代の中国もなかなか興味深くて研究するに値する国であると思う、と前置きしてから(もっと正確に言うと、H子は中国の近・現代史は勉強・研究するには値しない的なことを言っていた・・・。ゲンナリ)もう一回
「だからあなたが今言ったような偏見はどこから来てるか、って言うのが今ここに(本を指しながら)書いてあるんじゃないの!?」
と、まあ、はっきり言ってやりました。何も隠さなかったです、はい。
当時の大韓帝国のインテリたちのその「漢字」を使ってる、でも全部「純粋韓国語」にしたい、というジレンマをもちろん論じられてましたねぇ。と言うか、本を案内して置きます、もし読まれる機会があれば。Andre Schmid "Korea Between Empires: 1895-1919"思想史です。なかなか面白いですよ。

(2004年09月24日 01時54分06秒)

N☆氏  
楽天かぐや  さん
>それはつかれる

だっしょー。

>韓国で受けた歴史の授業では、・・・

そうそうそう。そういうことを上で言おうとしていたのだけど、なんだかこんがらがってちゃんと言えてなかったようで・・・。ごめんなさい。

>ある中国人の学生が「子供の頃、朝鮮は中国の一部だと習ったが」と発言して

うわっ。やっぱりまだいたか・・・。(苦笑)

>最近になってその葛藤がどんどん大きくなって出てきてるんだろうなあ。。。

本当にいろいろともめもめしてるよね・・・。って実は韓国・中国サイドのことは本当にほとんど知らないよ、わたし!!
でもさぁ、韓国にいたときに新聞発表でね、韓国がベトナムの教科書上での韓国の描かれ方が20~30年遅れていてけしからんので、交渉して直してもらった、って記事があってさ、「すごいなぁ~」と思った。と同時に、「やっぱ自分のイメージのことは気になんじゃん」とも。でもそれぐらいのプライドがないとまたケチョンパンにされちゃうからねぇ。

>授業の中でもふだんの生活でも人々の偏見から出た何気ない発言によってこのモメゴトは一層増幅されて、ついには憎しみに変わっていく場合があって、とても怖いと私は思う。

本当にそうだよね。だから教育者とかには並々ならぬ責任があるよねぇ。

>しかし愚痴ってもいいよ~こういう発言でげんなりするのって、、、私もそういうのしょっちゅうだからな。。。

ちょっとね、あまりにひどいケースなもんで。H子の言うこといちいち相手にしてたら体がひとつじゃもたないわ、ほんと。

(2004年09月24日 02時07分32秒)

りーちゃん&N☆氏  
楽天かぐや  さん
リーちゃん
>漢字やアラビア数字を使ってることに関して。<

ものの由来というのは人に繰り返し教えていかないと都合よく忘れられていくものです。歴史って未来永劫に続く普遍的なものではないし。
だから普通は何も考えずに「自分」のもの、「自分の国」のもの、と思って使っているのではないですか?
だからものの由来を知っておくと言うのはとても大切だと思います。

それとねぇ~、漢字は「漢」字なんだよねぇ~。と細かいところが気になったりもする。(「中国」字でも「清」字でもなかった、という意味で。)細かすぎです、ごめんなちゃい。

それと、
Re:横レスをお許しくださいませ(09/22)
どんどん横レスしてくださいませ。いえ、本当に。

N☆氏
>>私と同じような立場の某日本人女性徒が「だって日本はアジアより欧米にメンタリティがに近いので」とか言って、私をとても疲れさせた。

まだいるね。さすがに授業中は言わなくても、あとで話してるとそういってくる人の本当にどれだけ多いことか・・・。

>>この発言で私まで立場がまずくなったのは言うまでもない。同じ日本人というワクにはめられてしまったのだった。

>周囲の人もひどいですね。「同じ日本人」でも「違う個人」なのに。

本当に!

(2004年09月24日 02時11分16秒)

爆笑!H子さん  
りーちゃん さん
>それがパーのチェミキョッポの子だっただけに余計あきれたと言うか。

わっはっは!!(爆)。

>「だからあなたが今言ったような偏見はどこから来てるか、って言うのが今ここに(本を指しながら)書いてあるんじゃないの!?」

すばらしい! それにしても、その授業のテーマが、授業中に実践されたんですね。抽象的な話が、具体的に目の前で再現され、誰でも理解できたでしょうね、きっと。いや、でもH子さんは日系ということになっているんでしょうか。韓国系だということをみなさんが知っていれば良いのですが。

私、この話、ものすごく笑えてきました。ごめんなさい、かぐやさんには本当に申し訳ないのですが。だって、H子さん、交際していた中国系の人に侮蔑的な態度をとっていて、それで彼が「どうして侮蔑するの?」と聞いたわけでしょう。前にも話題にしたことがあるけれど、恋人でも夫婦でも交際しているうちに他者性が浮上するのは当然のことですが、それじゃ始めから交際というより、「国際交流的」で、しかも「失敗」したわけですよね。そりゃ別れて当然だわ…… 中国人の彼、本当に腹が立ったんだろうな。しかもH子さんは、それにぜんぜん気がついていない。H子さん、頭悪すぎ(苦笑)。
(2004年09月26日 00時09分57秒)

ご指導に感謝♪  
りーちゃん さん
>「漢字」を使ってる、でも全部「純粋韓国語」にしたい、というジレンマ

この手のジレンマは、日本人にはほとんどないですものねえ。むしろ国語を英語にしようとか、フランス語にしようとか、そういう意見が出るわけだから。戦前に、カタカナ派とひらがな派が出るのは当然としても、ほかにハングル派まで登場するし。

>Andre Schmid "Korea Between Empires: 1895-1919"思想史です。なかなか面白いですよ。

ありがとうございます。早速読むことにします。とても面白そう!

>韓国がベトナムの教科書上での韓国の描かれ方が20~30年遅れていてけしからんので、交渉して直してもらった

まだ70年代の話。小学校の社会の教科書だと、北朝鮮のほうが韓国より近代化されていることになっているけれど、当時はもう逆転していたんですよね。小学校で私だけ実態を知っているので、一人困惑していたのをよく覚えています。子どもの立場だと、「教科書は嘘をつくか、つかないか」という問題になってしまい、えらい悩みましたよ(笑)。

>漢字は「漢」字なんだよねぇ~。細かすぎです、ごめんなちゃい。

なるほどぉ~。いえいえ、細かすぎくないです。納得。指摘してくださって、ありがとうございます。
(2004年09月26日 00時10分47秒)

りーちゃん  
楽天かぐや  さん
爆笑!H子さん(09/22)

>授業のテーマが、授業中に実践されたんですね。抽象的な話が、具体的に目の前で再現され、誰でも理解できたでしょうね、きっと。

本当に。いやぁ、でも実は学部生に一番見せてあげたい授業だった。本来なら、こんなの院生レベルではあり得ないやり取りですよ~。(泣)

>でもH子さんは・・・韓国系だということをみなさんが知っていれば良いのですが。

大丈夫。ばりばり分ってるはずです。

>私、この話、ものすごく笑えてきました。ごめんなさい、

いえいえ、一緒に笑える人のいるほうがなんぼか気も楽です。これからも一緒に授業を受けなきゃいけない相手だし、「笑える相手」と思えたほうがよっぽど自分のためになる。

>H子さん、交際していた中国系の人に侮蔑的な態度をとっていて、それで彼が「どうして侮蔑するの?」と聞いたわけでしょう。・・・交際しているうちに他者性が浮上するのは当然のことですが、それじゃ始めから交際というより、「国際交流的」で、しかも「失敗」したわけ・・・中国人の彼、本当に腹が立ったんだろうな。しかもH子さんは、それにぜんぜん気がついていない。H子さん、頭悪すぎ(苦笑)。

いや、私もこれちょっと思いましたよ。そんな「深い」付き合いをしてる相手とも気づかなかったと気づいた点で「この人と意思疎通を図るのも絶対無理だ・・・」とも。きっと相当頭の良いキョッポの彼、あるいは相当英語のうまい韓国人の彼でもできない限り、彼女は「開眼」する機会はないように思われます。でも、ここまで教育受けてそこまでの人も珍しいから、いいんです。私はそれ以外の「まとも」な人に望みを託す。(笑)

(2004年09月26日 16時00分57秒)

りーちゃん  
楽天かぐや  さん
>むしろ国語を・・・ほかにハングル派まで登場するし。

ええええ~~~?!これ、初耳です!!

>まだ70年代の話。小学校の社会の教科書だと、北朝鮮のほうが韓国より近代化されていることになっているけれど、当時はもう逆転していたんですよね。小学校で私だけ実態を知っているので、一人困惑していたのをよく覚えています。子どもの立場だと、「教科書は嘘をつくか、つかないか」という問題になってしまい、えらい悩みましたよ(笑)。

でしょうねぇ~。律儀な人は悩んで当然だと思います。これ、罪ですよねぇ。こういうこと、子供に悩ませちゃいかんでしょう、と強く思う。
(2004年09月26日 16時03分40秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: