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2004年09月23日
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テーマ: 韓国!(17900)
カテゴリ: おもひで
2年前の夏に

3泊4日の短い旅では会ったけれど、
両親がそろって遊びにきてくれたことがある。

で、そのときに連れて行った
徳寿宮(トクスグン) で深~く印象に残る経験をした。

おみやげ屋さんで何かしら買おうとしていた母。
でも母は何度か韓国に行ったことがあるにも関わらず
韓国語を一言も話せない。

日本語で話したほうがいいのか、
判断しかねていたのだが、
実は簡単な日本語のほうが
簡単な英語よりも通じやすい、
ということに気づき始めていた。

でも、母を見ると、みんな一様に
「イングリッシ、オーケー」
と言うから、とりあえずは英語で話してみる。
でも、てんで通じない。
そこで日本語に変えてみても、
やっぱりなかなか通じない。(笑)


日本語を伴ったのが一番効率よかったりとかするのね。(笑)

とにかく、そんな悪戦苦闘してるのを
「手伝おうか?」
と言っても、
「大丈夫。一人でも何とかなる」

ほっとこうとするんだけど、それもなかなか難しい。
それで私たちが日本語や英語で談義したり、
私が使えない韓国語でなんとかこちらの意思を伝えようとしていたり
とにかくなんだか結構支離滅裂な情景を繰り広げていたかもしれない。

そこでスラッとした
年配の紳士の登場。
こんな母と私に
話し掛けてきて、手伝ってくれようとする。
でもその頃には用事(=買い物:そもそもそんなに込み入ったことではないし。笑)もすむところだったので、丁重にお断り。

でも、私たちの会話を結構遠くから聞きつけていたらしい。
「日本語できますか?」と聞かれ、
「はい」と。
母も日本語が話せるのはなぜかと問われ、
まあ、日本に長年住んでいるし、仕事が仕事なので
と説明した。
それでどうしてここにいるのか聞かれたので
「韓国語を勉強しに来ました」
と言ったら、
「どうして」と聞かれ、
特に理由はないことを説明 した。
ある程度以上の年齢の韓国人にはどうして日本語を知っているのかを聞くのははばかれるのだけれど、どうも話がそっち方向に流れてたので、どうして日本語を知っているのかを聞いてみて、
「あの、やっぱり学校とかで教えられたからですか・・・」と
尻すぼみの声で聞いたら、

突然、目をウルウルさせながらもニコニコしながら
「僕は昔、日本に留学してたんです。
大学時代はすごく楽しかった。
とても仲の良かった日本人の同級生もいましたよ。」
と打ち明けた。
なんだか誇らしげだった。
(まあ、当時の朝鮮から日本に留学できたのは
一握りのエリートだったわけだから
誇らしげになる理由もあるってわけだけど。)

そして、私に向かって
「あなたが韓国語を習っているのは素晴らしいことです。
しっかり習うんですよ。
がんばりなさい」
と励まされ、
何ともいえない情熱的かつウルウルお目々で見つめられ、
「期待されてる」
「私に何かを見出している」
と感じたのでした。

あんな目で見られたのは後にも先にもその人一人だった。
つい最近までは。

何なんでしょうね、あの情熱的な目。
大きな希望を託しているような視線なんです。
暖かくて、包容力があって、優しい。
でもそれなりの厳しさも潜んでいる目。

ああいう目線には本能的に応えたくなってしまいます。
「任せて!あなたが私に託した夢をしっかりと成し遂げましょう!」って。

でも内容がわかってないんじゃどうしようもないってば。(笑)






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最終更新日  2004年09月23日 17時50分19秒
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