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2020.09.08
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​​​ 常盤司郎「最初の晩餐」パルシネマ

​​​​​​​​​​​​ ​​ ​​​​ 我が家の 同居人 とか ピーチ姫 には、あまり映画を見ていなかった シマクマ君 ごときに は口出しができない

「絶対的スター俳優」

​  がいます。​​​​
 昨日、今日、ちょっと、映画館を徘徊しだした身としては、えらそうに何か言うのはためらわれるわけなのですが、例えば、先日の ​​ ジョニー・デップ ​​ とか、邦画の俳優でいえば ​窪塚洋介君​ もその一人です。
​​
​​  パルシネマ のプログラムを見てい シマクマ君 が、その 窪塚君 をはじめ、まあ、 シマクマ君 にはほとんど初対面の方々なのですが、名前を聞いたことのあるキャストが揃っていたので、 チッチキ夫人 におずおずと声をかけてみました。​

最初の晩餐 って、面白そうやけど、行きますか?」
​​​「 窪塚君 が出てるやつでしょ。見たよ。 斉藤由貴 とか、 戸田恵梨香 やろ。」​​​
「がーん!」

 一体、いつご覧になったのでしょう。そういえば ​ピーチ姫​ ​チッチキ夫人​ を誘っている時があったような気もしますが。
 というわけで、ひとりで酷暑の炎天下をとぼとぼ歩いて ​パルシネマ​ の二本立てにやってきました。
 1 本目に ​「お料理帖」​ を結構、納得して見終えて、外出券をもらって、一服しに炎天下に出て(ほんと、アホですね!)、戻ってきての二本目でした。
​ ホールの半分の灯りが消された薄暗い食堂で、若い男女が向かい合ってラーメンをつついています。面白くない空気が漂っているなと見ていると、食堂の従業員から

「もう閉めるから、早くして。」

​  ​​という とどめのセリフ が飛んできて、​二人は代金を置いて立ち上がり、食べ残したラーメン鉢が映し出されます。
​​
​​ 中々、 「映画」 らしい始まりでした。悪くないですね。見ているこっちも不安になります。​
 末期癌を宣告されていた父親が病院で亡くなって、自宅に遺体が戻って、親戚が集まり、通夜の儀式があり、嵐の夜があり、一夜明けて、葬儀があり、焼き場があり、晴れ上がった空のもと遺骨を抱えて 東家 の面々が帰宅してきます。
​​
​​​​​ そこに、昨日からの一泊二日、 東家 で起こったのあらゆる事件に遅れて一人の女性がやって来ます。次男の 染谷将太 の恋人ですが、彼女が持ってきた 「牡丹餅」 を「そういえば、父親の好物は牡丹餅だった。」と納得しながら 染谷君 が頬張るシーンで映画は終わりました。
​​ 要するに

「食い物」の映画

​  だったといってもいいと思います。 「食い物」シーン の​​​メインは題名で 「晩餐」 と呼ばれている、​​​ ​​通夜のふるまいのお料理が 「目玉焼き」 で始まり、 「すき焼き」 で終ります。まず、この設定が 「映画的」 で、面白いと思いました。​
 母であり、喪主である ​斉藤由貴​ によって調理された、それぞれのお料理で想起される風景によって、ある家族の物語が語られるという映画でした。
 かなり無理のある設定もありますが、一人一人の俳優の存在感のある演技に堪能しました。
​​​​
​​​​​ 特に、不満といら立ちの「塊」と化した長女を、見事に表現した ​戸田恵梨香​ という女優さんの演技は見ごたえがありました。珍しく名前を憶えそうです。ぼくとしては ​「キングダム」​ ​長澤まさみさん​ 以来、二人目ですね。
 夜になり、一段と激しくなってきた嵐とともに登場した ​窪塚洋介君​ も格好良かったし、何にもしゃべらない ​斉藤由貴​ ​永瀬正敏​ の夫婦という設定も悪くありません。
 主役と思しき ​染谷将太君​ は、 「君の鳥は聞こえる」 ​で一度、出会ったことがありますから(クリックしたら感想書いてます)、多分これが二度目で、どことなくあやふやな末っ子ぶりは合格でした。 ​​​​
​​​​​ ​​​​​ ただ、見終わって残念だったのは、 ​斉藤由貴さん​ が演じる 母親 に、 ​染谷将太君​ ​戸田恵梨香さん​ 姉弟 が、 ​窪塚君​ が出ていってしまった、 あの時 からずっと

「謎」として抱え込んでいる「家族」の核心

​  について、なんだか、答えのようなものを、かなり丁寧に語らせてしまったことですね。​​​​​​​​
​​
​​​ 物語を理解したり、納得するための展開として必要な場面なのですが、ここまで、あんなに

「映画」的な謎に満ちた映画

​  だったのですが、このシーンで 「なるほどそうか」 というふうに解決のつく、まあ、どこかありきたりな

「ヒューマンドラマ」

にしてしまったのではないでしょうか。​​​
​​ ​ あのシーンが無ければ、今度は見ている人が 「わけがわからん」 といいそうですから、まあ、無理を承知で思うのですが、あの場面で監督が言いたかったことが、セリフではなく、映像として表現されていれば、この映画は「傑作」だったのになあ、と返す返すも残念に思ったことでした。​
​ しかし、邦画も捨てたものではありませんね。子供時代の 東家の人たち もとてもよかったですよ。 拍手! それが素直な感想でした。​​​
​​​​​​​​​​​

 ​​監督 常盤司郎
  脚本 常盤司郎
  撮影 山本英夫
  照明 小野晃
  録音 小宮元
  編集 常盤司郎
  音楽 山下宏明
  キャスト
     染谷将太(東家次男:東麟太郎)
     戸田恵梨香(東家長女:北島美也子)
     窪塚洋介(東家長男:東シュン)
     斉藤由貴(母:東アキコ)
     永瀬正敏(父:東日登志)
     玄理(麟太郎の恋人:小畑理恵)
     森七菜(東美也子:少女時代)
     楽駆(東シュン:青年時代)
     牧純矢(東麟太郎:少年時代)
     外川燎(東麟太郎:少年時代)
    2018 年・ 127 分・日本
    2020 09 04 ・パルシネマ​​no31

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最終更新日  2024.03.08 23:19:14
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