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大人になっても
大人になっても
しゃがみ込んで
こどものように
泣きたいときがある
母になっても
電車に乗って隣町あたりへ行き
捨てられた犬になって
歩いていたいときがある
風のない夜の雪のように
静かに降り積もるものが
眠りによって繋がれた日常の上に
重ねた年月の上に
心の底に握った小さな固いこぶしの上に
ある
冬至の頃 久しぶりに チッチキ夫人 と映画を見て、元町から神戸駅に向かって歩きながら古本屋に立ち寄りました。偶然、手に取った1冊の詩集のページを繰りながら、詩人の名前に心当たりを感じて買ってきました。 朝倉裕子さん の 「詩を書く理由」(編集工房ノア) という詩集です。
真横に伸びるひかりが
家を貫く時間がある
冬の中心に向かうなかで
与えられた驚き
黙しがちな朝の支度の最中
胸のあたり
黄金色の扉がひらく
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