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2021.05.16
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​​雲田はるこ「昭和元禄 落語心中(全10巻)」(講談社)​
テレビのドラマやアニメも見ないし、週刊漫画誌も買わない、当然、世のはやりすたりにも疎い。頼りは 愉快な仲間 ヤサイクン が届けてくれる月々の 「マンガ便」 ですが、 「5月のマンガ便」 に10巻揃いで入っていて、とっつきは悪かったのですが、5巻を超えたあたりから一気に読んだのがこのマンガです。

 ​雲田はるこ「昭和元禄 落語心中」(講談社)

「ええー、それってもう古いわよ!何を今頃そんな古い漫画を読んで喜んでんの!?」
​  マア、そういう声が聞こえてきそうですね、連載が始まったのが 2010年 で、掲載された 『ITAN』(イタン) というマンガ雑誌などはもう休刊しているようですが、 2014年 講談社漫画賞 とか、 2017年 手塚治虫文化賞 とか、軒並みかっさらって、 2014年 には、すでにテレビアニメ化され、そのうえ、 2017年 には、あの、NHKで実写版のテレビドラマにもなっているんだそうですが、 シマクマ君 は何にも知りませんでした。
「マンガ便」 を運んできた ヤサイクン によると 「第1巻はだるいですが、2020年のベスト3に入るマンガでした。」 ということですが、考えてみれば、彼もかなり遅れているのですね。
​ というわけで、今更、話の筋を追うのもなんですから、マンガの副題になっている 「昭和」 に絡めて感想をちょっと書いてみたいと思います。​
​​​​​​​​​​​​​​​​​ 上に貼ったのがその表紙ですが、第1巻~2巻は 「与太郎放浪篇」 と題されていて、ムショ帰りのチンピラ 強次くん が、名人 有楽亭八雲 のもとに押しかけ入門します。
 で、 「与太郎」 と名付けられ、落語家になるという、いわば、このマンガ全体の 「前フリ」 ですが、八雲師匠の家に同居している 「子夏」ちゃん 、世話役の 松田さん がまず登場します。
2巻 の途中から 3巻~5巻 「八雲と助六編」 と題して、若かりし日の 八雲師匠 有楽亭菊比古」 といいますが、同門で、 子夏ちゃん のお父さんの「 助六」 、お母さんで芸者だった 「みよ吉」 の絡みの場です。マア、生きるの死ぬのという世話物風ドラマが展開しています。


 3巻
「有楽亭助六」 です。 1巻 から時間が20年ほどさかのぼった場面です。​


4巻 の表紙は ​「みよ吉」​ です。 子夏 の母ですが、 ​子夏​ の父親が 「助六」 だったのか​どうか 、そのあたりはどうも「なぞ」だったように思います。気になる方は、マンガで確かめていただきたいと思います。 ​​​​​​​​


 5巻 の表紙は、両親に先立たれた、幼い日の 「子夏」 とその手を引く若き日の 八雲 「有楽亭菊比古」 です。この時から 「子夏」 八雲 の家で養われます。


6巻 からは 「与太郎再び編」 で、表紙は ​与太郎​ の高座姿です。ここから、 1990年 代にはいったような感じですね。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

7巻 の表紙は、一人目の子供を出産して、 与太郎くん と一緒になるころの 小夏ちゃん です。お母さんの 「みよ吉」 さんによく似ています。
8巻 の表紙は、右上の老人が 松田さん で、おチビさんが 小夏ちゃん の長男で ​「信之助」くん​ 。手前が、落語研究家の 「樋口」君 で、着物を着ているのが医者で落語家の ​「萬月」君​ です。新しい人間関係が始まっています。
​​​​​​

 9巻
の表紙は、夫婦になった 与太郎君 小夏ちゃん 。真ん中にいるのは 信之助君


​​​ これが、 第10巻 です。第1巻の表紙を飾った 有楽亭八雲師匠 の20年後の姿です。第1巻から主役としてに登場したのは 「与太郎くん」 ですが、もう一人の ​「子夏ちゃん」​ と二人が似たような年回りで、あの頃、二十歳過ぎです。あの頃というのは、漫才ブーム云々という設定ですから 、昭和50年代 の後半、西暦でいうと 1980年代の半ば を舞台にマンガは始まっていたわけですが、この時、20代の半ばらしい二人は2010年現在には還暦に手が届く年齢ということで、実は、こうやって紹介を書いている シマクマ君 と同世代です。このマンガに惹かれた理由がそこにありましたね。
​​​
​​​​​​  有楽亭八雲 助六 、この二人の男の間で揺れ動く芸者 ​みよ吉​ 、それにマネージャーのようなポジションで、すべてを見てきた 松田さん というのは、生きていらっしゃれば80代から90代の方ということになります。要するに、 シマクマ君 にとっても親の世代ということです。​​​​このマンガを面白いと配達してくれた ヤサイクン 「信之助」 「小雪」 の世代です。​​
​​​​​​  「昭和」 という物語を世代で語ると、そういう年恰好になるということなのですね。でも、まあ、これだって、 昭和20年 から後のことですから、大変です。
 すべてを見てきた 松田さん 第10巻 でもご健在で、 子夏ちゃん の二人の子供、長男 信之介くん は二十歳を過ぎて落語家を目指し、 与太郎 との間に生まれた長女 「小雪」ちゃ んも高校生で、めでたい事限りなしの結末でした。​​​​​​

​​ 「昭和」 「落語」 を掛け合わせたお芝居なのですが、主役のお二人が「同世代」ということだからなのでしょうか、 芸道噺 としては、まあ、ありきたりといえばありきたりですが、メイン・ストリーである 人情噺 としては、最後までネタをばらさない工夫には感心しましたね。まさに 八雲師匠 は、彼だけが知る「秘密」と 心中 したようです。​​
 マア、それにしても、 「この顔で落語家の話の登場人物をやらせるの?」 といぶかった人物たちのキャラクターというか、絵柄にも、最後は慣れて楽しみました。拍手!

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最終更新日  2024.04.28 16:14:34
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