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2021.11.10
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​​​ ​​ 週刊 読書案内 四方田犬彦「白土三平論」(作品社)  マンガ家の 白土三平さん が、今秋、 2021年10月8日 になくなったというニュースが流れました。
 あやふやな記憶ですが、その昔 「少年」 という月刊漫画誌があって、その雑誌で 「サスケ」 を読んで以来、 週刊少年マガジン 「ワタリ」 週刊少年サンデー 「カムイ外伝」 と、子供時代に読んだ覚えがあります。

 傑作の誉れ高い 「忍者武芸帳 影丸伝」 「カムイ伝」 を読んだのは、 小学館文庫 で文庫化された後、ぼく自身、いい大人になってからですが、懐かしいマンガです。
​​ もう一つ思い出したのがこの本です。それは 「マンガ研究者」 を自称する 四方田犬彦 「白土三平論」(作品社) です。​​
​​​ 微塵隠れの術を本気で試してみようと思った。一九六三年の秋、十歳のときのことである。月刊雑誌「少年」に連載されている忍者漫画 「サスケ」 (一九六一~一九六六)のなかで、主人公の少年が努力に努力を重ねてついに成功するこの忍術を、自分の手で実験してみようと決心したのである。 (「はじめに」)
​ まあ、なんというか、ありがちな書き出しで、少年時代の忍者修業の顛末が懐かしく書かれています。一つ違いの同世代としては 「ほんとかよ?!」 とまゆに唾をつけたい気もしますが、 「忍者ごっこ」 が、少年時代の思い出として、それなりのリアリティを感じさせる時代であったことは事実です。
​​ 本書が出版されたのは 2004年 ですから、忍者少年 四方田犬彦君 は、40年後に、自らの忍術の師 ​「白土三平」​ について、父 岡本唐貴 の紹介に始まり、出生から貸本マンガ家としての出発、少年漫画誌での活躍をへて、 2004年 現在に至る伝記的事実、作風や社会的評価の変遷、加えて、作品そのものの 「マンガ史」 を越えた、芸術的価値の主張に至るまで、腰巻にある通り 「壮大なオマージュ」 として読み応えのあるモノグラフを完成させたわけですから、忍者ごっこを眉唾だなどとからかうのは失礼でしょうね。​​
​ なんといっても、少年時代から40年間、 白土作品 を端から端まで読み続けてきたらしいところが 四方田犬彦 らしいのですね。​
 ぼくたちの世代が読んできた、戦後日本の 「マンガ」 手塚治虫 を抜きには語れないということはよく言われますが、一方に絵柄も作風も対極的に見える 白土三平 を据えた視点のとり方が、いかにも 四方田犬彦 の面目躍如というべきところです。
 読みながら本書に底流しているのは 60年代 「革命的ルンペンプロレタリアート」 を描いたと持ち上げ、風が変わったかのように打ち捨てた風潮から、 漫画家白土三平 を取り戻したいという意図だと感じたのですが、同世代の読者として、最も強く共感したのはそこだったかもしれませんね。
​​​ 亡くなった 白土三平さん 1932年生まれ で、 88歳 だったと知り、 1928年生まれ 手塚治虫 1988年 60歳 で亡くなったことを思い出しました。 手塚治虫 の方が5歳年長だったことに、なぜか不思議な気がしました。
 戦後の昭和、子供時代を思い浮かべる人が、また一人​なくなりました。でも、案外お若い方だったんだなって思いました。
 それは、そうと、 四方田犬彦さん は元気なのでしょうか。最近お名前を聞きませんが。

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最終更新日  2022.01.03 10:57:15コメント(0) | コメントを書く


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