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2023.02.25
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エマニュエル・クールコル「アプローズ、アプローズ!」パルシネマ ​ つい先日、 ナショナルシアターライブ 「かもめ」 でガッカリして、
​「やっぱり映画でええわ。」​
​ とかなんとか思いながら、これといって期待したわけでもないままやって来た パルシネマ で演劇がらみの二本立てプログラムと出会ってしまいました。で、その二本ともが 納得! だったからすごいですね。​
さすがパルシネマ!
​ ​と感心することしきりでした。​​​​​​ プログラムは 2020年 フランス映画 「アプローズ、アプローズ!」 1998年 の、イギリス映画の味なのですが実は​ アメリカ映画「恋におちたシェイクスピア」 ​でした。​​​​​
​​​ で、 エマニュエル・クールコル監督の 「アプローズ、アプローズ!」 です。原題は 「Un triomphe」 で、フランス語のようですが、いずれにしても 「拍手、喝采!」 くらいの意味なんでしょうね。​​​
​ 囚人たちの更生プログラムで 「ゴドーを待ちながら」 という、 ベケット のお芝居をやらせるという計画の顛末を描いたお話でした。​
 刑務所に風采の上がらない中年男がやって来て、刑務官に案内され、所内の廊下を、なんだか不安そうに歩いているシーンから映画は始まりました。
​​​​ 男の名前は エチエンヌ(カド・メラッド) 、売れない俳優でした。前任者が、たとえば、 ウサギと亀 のような寓話風(?)のお話を、参加している数名の囚人に暗唱させるという、いかにもな更生プログラムをやっていたようですが エチエンヌ が選んだプログラムが ​ベケット​ の傑作戯曲 「ゴドーを待ちながら」 の、刑務所の外の舞台での上演という計画でした。​​​​
​ 囚人による演劇、しかも演目が 「ゴドーを待ちながら」 でした。つい先日、 チェーホフ 「かもめ」 の舞台ライブで空振りしたばかりです。​
「ええー、ゴドーなんて出来るのかよ?」
​ ところが、ところがでした。ここから6ヶ月の練習風景が、まず、やたら面白かったんです。​​​集まっているのが 文盲のプッツン青年 ​ロシア人の掃除夫​ アフリカ系移民 シャバの妻がやたら恋しい老人、 エトセトラで、まあ、多士済々とはこのことでしょうね。彼らが犯した犯罪が具体的に示されなかったことが残念でしたが、その面々が腹式呼吸から始まって、発生、発話、そして演技です。​​​
​ あの ベケット の、読んでも意味不明なあの戯曲のあのセリフが、お芝居としては切れ切れですし、これはという有名(あるのかないのかよく知りませんが(笑))なセリフというわけでもないのですが、彼らの中で血が通った言葉になり始めるのが映し出されていきます。​
​​​ 考えてみれば、 囚人 「ゴドーを待ちながら」 なんて、ピッタリすぎて怖いようなものですが、 ベケット のこのお芝居のセリフをこんなふうにリアルに聞いたのは初めてでした。​​​
 映画は、そこから舞台公演のシーンへと続きますが、映画ということを忘れて、本物の囚人ワークショップを見学している錯覚の中に入り込みながら、ドラマとしては切ない気持ちで(だって彼らは、やっぱり囚人なのですから)、見ていたことは確かで、最後のどんでん返しを見ながらおもったのが、
「ああ、あんたら、そんなんしてええんか?」
​  でした。
 実話だそうですが、実話である必要はありませんね。マア、そうはいっても、このストーリーを実話に頼らず考えるのは、やっぱり難しいでしょうね。
​​​ なにはともあれ 囚人諸君 拍手! でした。一人一人、いい味出てましたよ(笑)。で、演出役の エチエンヌさん も、よく頑張りました。 拍手! ですね。​​​
​​ 映画を観終えて、昔見た​ 「柄本家のゴドー」 というドキュメンタリーを思い出しましたが、あの映画での 柄本明 の演技はともかくとして、 柄本家の息子たち よりこの映画の 囚人たち の方がうまかったですね(笑)
 ハハハ、 囚人たち を演じていたのは、れっきとした役者たちですから、当たり前ですね(笑)。​​

監督 エマニュエル・クールコル
脚本 エマニュエル・クールコル  ティエリー・ド・カルボニエ
撮影 ヤン・マリトー
編集 ゲリック・カタラ
音楽 フレッド・アブリル
主題歌 ニーナ・シモン
キャスト
カド・メラッド(エチエンヌ)
ダビッド・アヤラ(パトリック)
ラミネ・シソコ(アレックス)
ソフィアン・カーム(カメル)
ピエール・ロッタン(ジョルダン)
ワビレ・ナビエムサワビレ・ナビエ
アレクサンドル・メドベージェフ(ボイコ)
サイド・ベンシナファ
2020年・105分・PG12・フランス
原題「Un triomphe」
2023・02・22-no025・パルシネマno54
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最終更新日  2023.07.11 22:36:40
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