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2023.04.13
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​​ マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」パルシネマ ​​​​​ パルシネマ で、 「プラン75」 を見終えて、2本目が マーティン・マクドナー監督 「イニシェリン島の精霊」 でした。1本目の 「プラン75」 で、まあ、ひたすら疲れましたが、気を取り直して座りなおしましたが、こっちは、なんというか、暗いし、説明不能で意味不明なところがあっちこっちあったのですが、映画としては、なぜか、納得でした。​​​​​
​​​ とりあえず、見たままを説明すると、 アイルランド の近所にあるらしい孤島、 イニシェリン島 の住人たちの暮らしを描いた 生活ドラマ というと、まあ、的はずれもいいところなのでしょうが、ボクにはそう見えました。​​​
​​​​​​​​ 海の向こうでは戦争が続いていますが、弾が飛んでくるわけではないこの島では、午後の2時になると パブ(?) に集まって ビール とか、 ​シェリー酒​ とか、ああ、 アイリッシュ でしょうね、 ウィスキー も飲んでいました。男だけではなくて女もお酒を飲んで踊っています。だいたい 黒ビール、ギネス ばかりを飲んでいますが、食べるシーンはほとんどありません。島の道は、風よけでしょうか石垣で囲われていて、分かれ道には マリア なのか、 イエス なのか、聖像が立っていて、日曜日には島中のみんなが教会にお参りしています。 カトリック の島のようです。​​​​​​​​
​​ 映画の出だしから、その 島の風景 がすごくて、教会もそうですが、パブであれ、友人の家であれ、どう考えても、ちょっと行ってくるというような距離ではないところに歩いて出かけていきます。道が1本しかなくて、歩いている人同士が、お互い出会わないで歩くことができない社会です。海の眺めもすごいのですが湖もあるようで、なんというか、映画の世界の距離感が別世界です。ついでに言えば 1920年代 という時代設定で、暮らしの灯りはランプで、乗り物は馬車、海を行くのは帆船です。​​
​​​​​​​​もちろん、映画ですからドラマがあります。で、そのドラマを演じるのは、 三人の男と一人の女 、そして、 一頭のロバと一匹の犬 です。まあ、 パブに集まる男たち とか、 預言者風のばあさん とか、ちょっと、どうかという 警官 とか、手紙を盗み読む 郵便局のおばさん とか、 馬とか牛とか もいるのですが、まあ、その 4人と2匹 が主人公たちです。​​​​​​​​
​​​​​​​​ 一人は海辺の小屋のような家に住んでいる 音楽家コルム(ブレンダン・グリーソン) で、もういい年のおっさんです。一人は警官の息子で、ちょっと足らない感じの 青年ドミニク(バリー・コーガン) で、バカの代名詞のように名前を呼ばれています。あと二人はしっかり者の妹 シボーン(ケリー・コンドン) と人のいいおっちゃん パードリック(コリン・ファレル) という兄妹です。 ロバはジェニー という名前で パードリック の友達です。 ワンチャン は、名前は忘れましたが、 コルム の相棒です。​​​​​​​​
​​​​​  パードリックとコルム は親友ですが、ある日、何の理由もなく コルム パードリック 絶交宣言 します。それが、ドラマの始まりです。
​​​​ ​「お前の話はくだらない。今後、俺に話しかけたら、そのたびに俺は自分の指を切る。」​​
​ これが 絶交宣言 です。不条理というべきなのかもしれませんが、ほとんどコメディの展開なのです。​​​
​​ 人の好さの塊のような パードリック には、まあ、そりゃあそうだろうと同情しましたが、 ​コルン​ この宣言が、全く理解できません。
 で、何とか仲直りしようと話しかけるものですから、いこじな コルン が、実際に、左手の ​5本の指​ を羊の毛刈りばさみで切ってしまうというというこじれ方です。 唖然! ですね。​​

​​​​​​​​​ この間、まず、 妹のシボーン が村の暮らしに愛想をつかして島を出ます。 シボーン をこっそり愛していた バカのドミニク が湖に落ちて死んでしまいます。で、 コルム パードリック の家のドアに投げ捨てた5本の指の1本をのどに詰めた ロバのジェニー が死んでしまいます。それを見た パードリック が、ついに切れてしまい、 ワンちゃん だけは助けて、 コルムの小屋 に火をつけて焼き払います。​​​​​​​​​
​​​ 火中から、まあ、なんとか逃げ出した コルム は、翌朝、 パードリック と海岸で再会し、和解を申し出るのですが、 パードリック が言うセリフがこれです。​​​ ​​
​「終わらない方がいい戦いもある!」 ​​
​​  ​上のチラシのシーンです。映画の筋としては、 ネタバレ をみんな書きましたが、これで、奇妙に面白かったこの映画の説明になっているとはとても思えません。例えば、 アイルランドの内戦 のメタファーだとか、まあ、いろんな解説がありますが、ボクにとっての面白さを納得させてくれる解説には出会えませんでした。​
​​​​​ ボクの記憶に残ったのは、最初の指を コルン に返しに行った シボーン に、 コルン
​「パードリックはくだらない。」​ ​​
​  シボーン のこの言葉でした。 ​​​​​
​​ 「最初から、ずっと、くだらないわよ!」 ​​

ボクにとっては、この言葉がすべてでした。そうなんです、人間のやってきたことは最初から、ずっとくだらないのです。そして、くだらないことから、何とか抜け出すための戦いは終わらないに違いないのです。 ​​ 映画館徘徊を始めたころ見た 「スリービルボード」 で唸った マーティン・マクドナー監督 ですが、期待どおりでしたね。 拍手!拍手! です。​​
​​​​  4人と、二匹、いや、ヤギも牛も馬も 、みんな 拍手! でした。なかでも、 ロバのジェニー と妹の シボーン を演じた ケリー・コンドン 、とてもよかったですね。 拍手! でした。​​​​
監督 マーティン・マクドナー 
脚本 マーティン・マクドナー
撮影 ベン・デイビス
美術 マーク・ティルデスリー
衣装 イマー・ニー・バルドウニグ
編集 ミッケル・E・G・ニルソン
音楽 カーター・バーウェル
キャスト
コリン・ファレル(パードリック・スーラウォーン)
ブレンダン・グリーソン(コルム・ドハティ)
ケリー・コンドン(シボーン・スーラウォーン)
バリー・コーガン(ドミニク・キアニー)
ゲイリー・ライドン(ピーダー・キアリー)
パット・ショート(ジョンジョ)
ジョン・ケニー(ジェリー)
シーラ・フリットン(ミセス・マコーミック)
2022年・114分・PG12・イギリス



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最終更新日  2023.07.11 10:35:23
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