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どうだ、文句あるか! なかなかないセットのプログラムで、 パルシネマ もやってくれるじゃないかと思ったんですが・・・。
「いかが、でしたか?」 どうも、またもや ハズレ だったようで、会話が途切れてしまいました。
「うーん、これって、いい映画なのですか?」
「ははは、 吉本新喜劇 ばりの 小津ダイコン劇場 だったでしょ。」
「そうですね。これって 吉本新喜劇 なんですか。」
「さあ、新喜劇かどうか、それはわかりません。でも、例えば、 笠智衆 って、見た目、何にも演技しない、あるいはできないんですが、 寅さん映画 の時の 御前さまの役 だって 『トラはいるか?』 とか何とか、彼にしか言えないイントネーションというかでしゃべるだけでしょ。そのあたりどう思われます?」
「 小津のロー・アングル とか、見てて分かりましたけど。場面は作り物にしか見えないし、俳優たちの所作は、おっしゃる通り、ダイコンというか、なんだかわざとらしいし、セリフの口調は教科書みたいだし。なんだかなあですね。」
「あのーここに座っていればいいんですか?」 だから、この映画でも、子役たちはともかく、 杉村春子 とか 三宅邦子 とか、名うての芸達者なはずなのですが、突っ立っている印象で、眼と口の動きだけのように見えるのですね。とても、中学生の母親には見えません。
「そう、顔上げて。」
「このシーンで顔をあげるのは?」
「いいの、で、チョット、カメラと反対の遠くを見て。」
「えっ?相手じゃなくて?」
「そう、それでいい。」
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