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2024.01.24
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​​ マーク・ウィルキンス「ニューヨーク・オールド・アパートメント」シネリーブル神戸
​​​今年も、ボツボツ、当てずっぽうで映画館に通い始めました(笑)。今日は ​マーク・ウィルキンス​ という、なんと ​スイスの監督​ ​「ニューヨーク・オールド・アパートメント」​ という作品でした。​​​
​ 南米の ペルー から、不法入国でアメリカにやってきた母と双子の息子の家族の物語でした。​
見るからにうらぶれたアパートの1室に立ち入り禁止のビラが貼られていて、そこに、一人は明らかに南米系の面立ちの女性で、もう一人は白人の、それぞれ中年の女性が忍び込んで、室内を物色しているシーンから映画は始まりました。
​​ 「早くしな!」 ​​
​  白人の女性がせかす声を聞きながら、ゴミの山のような生活用品の名から美しい女性のポートレイトを見つけて見っています。
​​​​​​ 南米系の女性は ラファエラ 、写真の美女は クロアチア から来たという クリスティン 、白人の女性は ラファエラ が買い物をする食料品店の女将です。二人の息子の行方を心配する ラファエラ の心労を察して、付き添ってやってきたいい人です。​​​​​​
​​​  二人 は、行方が知れなくなった ティトとポール という 双子の息子の消息 の手がかり探しに、不法滞在がバレて住めなくなったアパートにやってきているようです。​​​
​​  国民総背番号制 というのでしょうか、銀行預金から各種免許証、戸籍、まあよくわかりませんが、そういったあれこれを一つのIDカードとして、国民に持たせると便利だという考え方が、ポイントあげるからという子供だましの誘いでひろめられている国が、東洋のどこかにありますが、その1枚のカードを失うと、ただの 「人間」 としての居場所を失うということは説明されません。​​
​​​​​​ この映画だって、海の向こうの ペルー とか クロアチア とか アメリカ の話で、われわれの国とは関係ありません、われわれの国は平和でよかったですね、というふうに見るように思いこまされているわけですが、本当に関係ないのでしょうかね。映画の中で 「好きな動物は?」 と問いかけ合うシーンがありましたが、 ​​
​「ペッ!とだれかれなしに唾を吐くラマが好き!」​​
​ ​ クリスティン だったかが答えるのを聞いて、ハッとしましたね。​​​​​​
​​​​​ 映画のラストに、 本国ペルー に強制送還された 少年二人 から、 母親 に電話があって、母親はホッとします。元気な二人は、彼らのことを
​透明人間=そこにいない人扱いする ​​
​  街である ニューヨーク に戻る意思を伝えて意気軒昂です。​​​​​
​  で、そこから、 元気な少年二人 の新たな物語の始まりを予感させて映画は終わります。​
​​​​​​​​  少年たち その母 も、クロアチアから来た クリスティン も、いま、生きている姿が真摯に描かれていて後味がいい作品になっています。しかし、例えば クリスティン がナイフをふるうことでしか存在を証明できなかったように、たとえ、 ニューヨーク に戻ったとしても、 ティト にも ポール にも 背番号 は与えられないだろうということが心に残った作品でした。​​​​​​​​
​​​​​​  ニューヨーク 、あるいは、 アメリカ 、イヤ、本当は、 世界中 がそうであるに違いない現代社会の真相を、 生きている人間に対する穏やかで温かい視点 で描こうとした監督、 マーク・ウィルキンス 拍手! でした。​​​​​​

監督 マーク・ウィルキンス
製作 ジョエル・ジェント
原作 アーノン・グランバーグ「De heilige Antonio」
脚本 ラ二=レイン・フェルタム
撮影 ブラク・トゥラン
編集 ジャン・アルデレッグ
音楽 バルツ・バッハマン ブレント・アーノルド
キャスト
マルチェロ・デュラン(ティト 双子の兄弟)
アドリアーノ・デュラン(ポール 双子の兄弟)
マガリ・ソリエル(ラファエラ 母)
タラ・サラー(クリスティン)
サイモン・ケザー(サイモン)
2020年・97分・PG12・スイス
原題「The Saint of the Impossible」
2024・01・16・no005・シネリーブル神戸no216


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最終更新日  2024.01.31 22:20:26
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