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「ああ、あれから5年経ってしまった。」そんな思いで、当時、 影山監督 の、あのドキュメンタリー 「ドローンの眼」 で
「可視化」 しようとドローンを飛ばして映像化していた、
第一のターゲットは 「辺野古」 だったこと。しかし、 辺野古 に焦点をあて、 沖縄の現実 を伝えようとしたときに、たとえば、神戸で暮らしている 「ヤマトンチュウ」 にとっては、 沖縄本島の「辺野古」 の出来事は、まだ、ニュースとして、おぼろげながら見えていたのですが、その、また、海の向こうに霞んでいた 石垣島、宮古島、与那国島 の、 2019年当時 の、米軍によってではない、日本という国の政府によって、戦争を放棄したはずの国の ミサイル基地建設の実態 が工事現場の風景として映像化され、 可視化されていたことが、あの映画の、
もう一つのターゲット であり、 辺野古 以上に大きな問題を提起していたわけです。
「そうはいっても、今のこの国のムードに、気持ち以上のどんな抗い方があるのだろう?」 という、いつの時代でも、国家レベルで行使される権力の姿に対して、抗いようのない無力感が自分の中にわだかまっていることも気づかないふりの、
呑気な徘徊老人として過ごしてきたのではないか? と、揺さぶるように 山里節子さん の歌う、おそらく 島唄 の、美しくも哀愁に満ちた響きで映画は始まりました。
島々の人々のかけがえのない暮らしや祭り が鮮やかに映し出されています。そこには、 牛 がいて、 馬 がいて、命がけの カジキ漁 があって、 美しい水平線 があります。
「島民の皆さんの安全を守るため」 だそうです。なぜ、本土で広報衆知しないのでしょうね?
故郷を案じて集まった人たちの息遣い だったと思いますが、流れ出した涙の乾く間のない2時間でした。
70年の歳月を暮らしてこられた目 で、この映画が映し出す惨状をご覧になって、どう、お感じになられるか、胸がふたがる思いで見終えました。
元町映画館 では、この 「戦雲」 を 4月の上旬 まで上映しているようです。どうぞ、ご覧になってください。私たちの国が次の戦争を、他国の国内情勢を理由にして準備していて、そこで、
誰に犠牲を強いようとしているのか。
自分の目で確かめて、他人ごとでないことを、まず、気付いてほしいと思います。 本土で暮らしている国民には見えなことをいいことに、
海の向こうの島々で、戦争の準備をしているのは、他所の国じゃなくて日本なのですよ!
こういうことが 「自衛」
で説明できるというのが、まず、驚きですが、何故か、こっそり準備されているのです。もう、悠長に驚いている場合ではないようですね。笑えません!
とりあえず 三上監督
と上映してくれた 元町映画館
に 拍手!
でした。
監督 三上智恵
撮影 上江洲佑弥
編集 青木孝文
監督補 桃原英樹
CG 比嘉真人
音楽 勝井祐二
語り 山里節子
イラスト 山内若菜
2024年・132分・G・日本
配給 東風
2024・03・18・no045・元町映画館no232
追記
ところで、このブログをご覧いただいた皆様で
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をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
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