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2026.03.19
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エリヨル・イシムハメド「やさしさ」元町映画館  先週の土曜日、 2026年 3月14日 から 「中央アジア今昔映画祭 vol.3 ウズベキスタン特集」 元町映画館 がやっています。ボクは、 元町映画館 の、まあ、こういう、 マイナーな特集 には、できるだけ行くことにしています。学生時代から長い間映画から遠ざかっていたこともあって​
「エッ、なに、これ?どこの、いつの映画?」
 ​まあ、そういう 驚き というか、 発見 というかが、なんだかとても嬉しいんですよね。
 で、今回は ウズベキスタン映画 です。​
「ウズベキスタンってどこ?」
​ まず、そこから ??? なのですが、ここらしいです。 中央アジア アフガニスタン と国境を接する 旧ソビエト連邦の国 ですね。
 で、最初に見たのは エリヨル・イシムハメドフ という 監督 1966年 に作った 「やさしさ」 という作品です。全編 白黒映画 でした。 映画は 少年サンジャルくん 片思いの恋 を発端して、 年上の女性レーナさん と、その恋人 ティムールくん 、彼に憧れる 少女マムラちゃん の登場というふうに錯綜して展開する、それぞれが 哀しい恋の物語 でしたが、中央アジアの川遊び、カーニヴァル、音楽、ダンスが盛り込まれていて見ていて楽しい作品でした。
 で、ボクが​
「えっ!」
​と声をあげそうになったのは 題名 になっている 「やさしさ」 の物語が、 レーナさん に求婚を断られて、失意の ティムールくん マムラちゃん に苦しみを語るシーンの中で、 「地獄」(岩波文庫) の作家 アンリ・バルビュス の名前が出てきたことですね。​
「それって、本当の話?」
「いや、バルビュスという作家の小説。」
ティムール が語るには、愛していた男性の求婚を断った女性が、その翌日、自ら命を絶ちながら、数十年に渡って、知人に托した手紙を相手の男性に送り続け、自らの死を気づかせなかったという、 バルビュス が書いたらしい 「やさしさ」 という物語の逸話でした。
映画 バルビュスの物語 をなぞるように、思春期の、実に無邪気な 少年や少女たち が、明るく盛り上がるカーニヴァルの喧騒の中で 「愛」の哀しさ に気付いていくという結末を迎えます。それは、それで、深いのですが、 フランスの作家 バルビュス を下敷きにした作品が、 中央アジアの国 で作られているということに唸りました。
 大勢の 少年たち が、川遊びで使う、タイヤ・チューブに空気を入れた大きな浮き輪を、それぞれが町の道路を転がして川まで走っていき、川に着くと、今度は上に乗っかって川を下って行くという、​
「なんだろうこれは?」
​と見入ってしまう、実に 印象的なシーン で始まった作品ですが、ゆったりと流れる 川の流れ にのんびり浮かんだり、高い橋の上から跳びこんだり、浮き輪から落ちてもがいたりというのは、 少年たちの人生 、いや、 人が生きている姿 だったようです。
シルクロード といえば思い浮かぶ タシケント という町を舞台にしていて、海のない中央アジアの水辺の風景がまぶしくて、​
とてもいい作品だと驚きました。拍手
 こうなると、この 中央アジア今昔映画祭 、残りの作品も見ないわけにはいきませんね(笑)。
監督 エリヨル・イシムハメドフ
脚本 オデリシャ・アギシェフ
撮影 ディリシャト・ファトフリン
編集 R・ハムラエワ マリヤ・チモフェエワ
キャスト
マリヤ・ステルニコワ
ロディオン・ナハペトフ
ログシャン・アグザモフ
マイヤ・マフドワ
サイダ・ボロディナ
1966年・70分・ソ連・ロシア語・原題Nezhnost」
2026・03・16・no050・元町映画館no351



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最終更新日  2026.03.19 22:36:25
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Re:映画の時間 エリヨル・イシムハメド「やさしさ」元町映画館no351(03/19)  
扇千恵 さん


今、映画小誌にこの作品について書き始めています。シマクマさんの記事を読んで、大いに触発されました。特に、アンリ・バルビュスの小説『やさしさ』を読みたい。ネットで探してもどの作品集に掲載されているのか、見つけることができません。ご存知でしたら是非お教えください。お願いします。 (2026.03.25 10:37:57)

Re[1]:映画の時間 エリヨル・イシムハメド「やさしさ」元町映画館no351(03/19)  
シマクマ君  さん
扇千恵さんへ
 コメントありがとうございます。
 まず、扇さんがこのブログを見てくださっていることに感激です。
 で、お尋ねのバルビュスですが、ボク自身も気になって「たしか、あったはず・・・」と、まずは彼の文庫本を、大混乱の本棚で鋭意探索中ですが、見つかっていません。見つかって、所収された本がわかれば、もちろん連絡しますよ。
 中央アジア映画祭、ザンネンながら2本見逃しましたが、とてもよかったです。
 アホブログ、今後ともよろしく(笑)。 (2026.03.26 09:42:19)

Re[2]:映画の時間 エリヨル・イシムハメド「やさしさ」元町映画館no351(03/19)  
扇千恵 さん
 シマクマさま

 お返事ありがとうございます。また、大混乱の書物の山中での探索作業、お手数をおかけして申し訳ありません。
ウズベク映画祭主催者で知り合いでもある梶山さんからロシア語で読めるとの情報が入り、ネットで読めることが分かりました。挑戦してみます。 (2026.03.27 09:51:29)

Re[3]:映画の時間 エリヨル・イシムハメド「やさしさ」元町映画館no351(03/19)  
シマクマ君  さん
扇千恵さんへ
ロシア語かあ。やっぱり、扇さんとか、すごいなあ。50年前に挑戦したけど・・・。
 お読みになったら、また、教えてください。
  (2026.03.29 12:51:44)

Re:映画の時間 エリヨル・イシムハメド「やさしさ」元町映画館no351(03/19)  
ミリオン さん
おはようございます。
映画は面白いですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。 (2026.07.14 08:50:17)

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