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「サブカルで食う」は大槻ケンヂ氏によるエッセイで初っ端で「サブカルでは食えません」と宣言していた。内容は大槻ケンヂ氏の芸能人としての半生記が書かれていた。肥満児でさえない中校生が楽器も弾けないのにバンドを組み活動開始し、高校生の時バンド有頂天のケラさんと知り合いメジャーデビューを果たす。ちょうと「バンドブーム」とあいまって大人気になるも後に活動中止になり「こ、このままでは世間から忘れられる…」という強迫観念から小説を書いたり、コメンテーターとしてTVに出たり映画・ドラマにイヤイヤ出たりと歌以外の活動を続けてきたエピソードが書かれていた。その他にも大槻氏はオモテに見えないタレントの裏側(事務所との契約関係、お金の分配、曲や本などの権利関係)を赤裸々に書いていた。最後はライムスターの宇多丸氏と「サブカルで食えるか?」対談をしていたが、最低15万くらいをサブカルだけで稼がないと…としていたのがおもしろかった。サブカルで食えるのはほんの少しの有名人だろうなぁ~。「北摂歴史散歩」は大阪の茨木市と高槻市の歴史遺跡を紹介していた。まず古墳群このあたりは古代から開けており、初期天皇や豪族の古墳やあちこちにあるのである。時代が下り戦国時代になると松永弾正、キリシタン大名高山右近、片桐且元などがこの地を治め、明治維新後は高槻県→大阪府に編入されたそうな。この本は散歩用なのでこれを持って歩くのもいいだろう。この辺りを散歩してみたい。
June 30, 2012
「無菌病棟より愛をこめて」は推理作家・加納朋子さんの白血病闘病記だった。長引く風邪と思い放置してたがあまりにひどくなるので病院に行くと精密検査を何回もされ、医師から「白血病です」と宣告され、そのまま入院する。最近では白血病も直ることもあり昔のドラマような不治の病ということはなく、治療と移植がうまくいけば治るそうな。推理作家の著者はいろんなことに興味を持ち、入院中もいろいろ興味を持ちメモしていたが入院中に体力が落ち倒れたり、きつい治療薬投与のせいで毛髪が抜け落ちたりとへこむ事もたくさん書かれていた。(※この本は著者の入院中書かれた日記です)著者の旦那さん(推理作家・貫井徳郎氏)や中学生の子供や昔の職場の同期の方が何度も病院に訪れた話や骨髄移植のため移った病院での闘病記までが書かれていた。日記を読む限り、おもしろく書かれているが本当は著者が一番つらいだろう。著者の前向きさがよくわかった。今は完治したのだろうか?とても興味深く読了した。「こんなにちがうヨーロッパ各国気質」は日本人の著者がヨーロッパ各地を巡り、その国柄や国民、その国(国民)に関するジョークなどが書かれていた。要は国民性図鑑で人種・言葉・文化・その国が抱えている諸問題・日本との繋がりなどが書かれていた。すべての国を網羅しており、地図好きの私にはとても楽しめた一冊だった。個々の国の紹介はできないが、「ヨーロッパの日本」と言われる国々が多々ありそこが興味深かった。このような国民性図鑑は本当におもしろい。
June 29, 2012
「親鸞なう」は福井新聞社が出版した本で真宗王国らしい内容で今の浄土真宗について書かれていた。福井県は他府県に比べ浄土真宗のお寺さんが多く今でも熱心な門徒が親鸞聖人を崇めているそうな。この本では東日本大震災の仏教界の支援の遅れを指摘した。しかし、福井県内のお寺はNPO法人と組み物資の輸送、死者のお弔い、生き残っている方へのケアを継続的に続けていたそうな。それらに関わった僧侶の感想や浄土真宗の未来像が語られていた。しかし、真宗王国の福井県でも50,60歳代の「お寺離れ」がかなり進んでいるそうな。この層ですらお寺離れをしているに20・30歳代が(お寺に)興味を持つだろうか?宗教の多様化や無宗教の人が増え、日本古来からある既存仏教の真価が試されていると思った。「鉄道会社はややこしい」は交通史・鉄道研究を専門にされている方の鉄道会社&車両エッセイだった。最後まで読んだが関東圏メイン(各地の鉄道も少しあります)で、地方の読者には物足りないと思う。内容もなかり濃く薄い鉄オタの私には毒気にやられてしまった。まぁ、こんなものだろう。「週末バーベキュー!」は近所の公園・河川敷・海・キャンプ場などいろんなところでBBQを楽しんで欲しいということで書かれた薄いムックだった。BBQの準備編からはじまり炭のおこし方、簡単な料理から手の込んだ料理までたくさん紹介していた。こういう本を見ると「あぁ、私もやりたいな~」とつくづく思った。
June 28, 2012
「いのちの理由」はさだまさし氏の2009~12年までのエッセイだった。東日本大震災以降のコンサートやNHKで生放送されている「今夜もさだまさし」の話が多々書かれていた。この本でも結構、政治(家)の話や日本の現状を憂う話など多く見られた。非常に「正しいこと」を書いておられ、私も「そうそう、その通り!」と思った。エッセイなのでまぁ、こんなものだろう。「雑巾がけ」は小沢一郎氏の秘書で政治規正法違反で逮捕された石川知裕氏の政治エッセイ。非常に優秀な少年期から早稲田大の保守系政治サークルに入り、まじかで選挙や政治家に触れ前からファンだった小沢一郎氏の私設秘書(書生ね)になり朝5時に起き柴犬や小鳥100匹の世話を毎日し先生の運転手を続け、やっと正式な「小沢一郎秘書」の名刺をもらい「オモテ」の仕事に就き資金集めや先生の代理で冠婚葬祭に出るエピソードが書かれていた。途中、先輩の秘書・高橋嘉信氏、樋高剛氏が相次いで選挙に出馬したため、第一秘書に急遽選ばれ小沢氏の側近となり行動をともにする。後に石川氏自体が選挙に出馬するが、小沢氏に微妙に邪魔されるなどなかなか表に出ない話が書かれていた。この本で小沢氏の「素の部分」の話がたくさん書かれており、なかなかおもしろかった。
June 27, 2012
この「ロケットボーイズ」は塀の中にいる堀江貴文氏がお勧めの一冊として挙げてたのでいたので読んでみた。映画「遠い空の向こうに」の原作本でNSAのエンジニアとなったホーマー ヒッカム・ジュニアさんの自伝的私小説だった。炭鉱町で生まれ、落ちこぼれの高校生が1957年にソ連が打ち上げたスプートニクをアメリカの片田舎で見た少年(後に同級生や大人の協力者が参加)がリアルロケットを作り上げ実際に飛ばす話が書かれていた。父親が鉱山の現場監督だったため材料や工作機械が簡単に入手することができたが、高く飛ばす計算や三角測量ができず嫌いな微分積分を猛勉強し、ある程度の距離を飛ばせるようになったのである。ここまでが上巻。下巻では鉱山不況で多くの工夫が町を去ったり鉱山事故が多発し炭鉱産業が傾き始めた頃の話から始まり、ロケットボーイズの活躍?が書かれていた。あまりに熱心にロケット開発をしていたので多くの理解者が現れ、学校の推薦で科学フェアに参加したのである。まだまだアメリカでも本物のロケットが打ち上げを開始したばかりなのに、片田舎の高校生がミニロケット開発したので予選→本選とくぐりぬけ何と初出場は初優勝にたのである。さわやかな青春成功物語だった。非常に読みやすいので若い人に読んで欲しい内容だった。
June 26, 2012
「毒婦。」は練炭と睡眠薬で3人を殺害し、別の男性数人に詐欺をはたらいた容疑で逮捕起訴された木嶋佳苗容疑者の100日にわたる裁判傍聴記だった。著者(北原みのりさん)が実際に傍聴に行き、出廷する佳苗容疑者の堂々とした様子をレポしていた。相手の検事の厳しい質問にふんわりゆっくりとした口調で堂々と答えたり、派手な服で登場したりと場違いなのに美しい態度で対応する姿に感心していた。この本で3つの殺人事件のあらましと事件関係者への質問などの様子(100日分のまとめ)と佳苗容疑者の故郷である北海道の地元に行き、聞き込み調査をして生い立ちを書いていた。なかなか詳細は書けないが佳苗容疑者は独特の性格だったようなのね。同性の友達が一人もおらず、お金と男性さえあればいいという主義(著者談)でここまで生きてきたそうな。まだ裁判は続くようだが、確たる証拠がなく状況証拠だけなのでひょっとすると無期になるかもしれないし、今後も目を離せない事件である。「人生を変える修造思考!」は松岡修造氏による日常のテンションを上げる法が書かれていた。たぶん松岡氏は本気で書いていると思うが、どーも「笑い」のニオイがプンプンしており、鮨の食べる前・マクドの場所取りやビデオの見方などどうでもいい日常の中でテンションを上げてく方法がヘンなイラストとともに書かれていた。ある意味おもしろかった。「江戸三百藩藩主列伝」は有名諸大名の紹介だった、この手の本は数多く出版されているのでそんなに「差」はなく、読了した。まぁ、こんなものだろう。
June 25, 2012
とりあえず立川談志家元の関する本なので合わせて感想を。一つ目の「談志名跡問答」は生前の立川談志家元と文芸評論家・福田和也氏との昭和の落語家談だった。立川流を創設する前は落語協会に属していたので昭和の名人たちをまじかで見ており「○○(落語名)はセコでダメ」や「○○(落語名)は楽屋でも良かった~」と批評していた。また対談相手の福田氏も昭和落語家に精通しており、グイグイ談志家元に質問していた。とてもコア(楽屋でしか知りえないエピソード)な話ばかりでおもしろかった。後半は大阪の落語家や芸能論の話だった。「ザッツ・ア・プレンティー」は昨年、11月に亡くなった家元の長女・松岡弓子さんの看病日記だった。亡くなる最後の入院時の日記で家元の病状が書かれていた。入院当初はまだ元気で安定していたが、中~後期は安定剤や睡眠薬を多量しほとんどうつらうつら状態だったそうな。それでも妻・著者・弟がほぼ毎日介護していた。途中、自宅に一時帰宅することがあったが、狭い自宅での介護や痰きりなどなかなか苦労も多いが家元も安定していたが、体力の限界で再入院しそのまま逝去。家族も最後まで介護したので安心して見送ることができたそうな。ご冥福をお祈りいたします。ともに非常に分厚く読了するまで3日もかかった。しかし、両方とも「立川談志」を知ることができぜひ多くの方に読んでいただきたい本だった。
June 24, 2012
「「超」入門 失敗の本質」は旧日本軍とアメリカ軍の戦略・マーケティングや人事を比較し「日本は何に負けたのだろうか?」ということを考察していた。日本軍は会戦スタイル(一回の戦いに勝利すれば良い)に固執し、アメリカ軍は長期戦スタイル(トータルで勝てば良い)を貫きそこが大きかったそうな。それと年送り式の人事。日本軍は多少無能な軍人でも「陸大の○期や海兵の○期だった」ということ人事をしていたそうな。アメリカ軍は下からの意見をどんどん聞き、いろいろ改善したが日本軍は上意下達でまったく下の意見を聞かず、現場を知らない高級幹部が日本から外地に指令を出していたなど書かれていた。これらを現状の日本国にあてはめ、「今の日本こうなるぞ」と警鐘をならしていた。なかなか興味深い内容だった。「悪い奴の見分け方」は題の通り、悪い人との付き合い方やそういう輩の対応策が書かれていた。著者は東大卒業後、企業の法務部で「ややこしい」人々を相手に30年働いてきたそうな。お客さんだけでなく暴力団などもおり、「Q&A方式」で書かれていた。容姿・言葉使い・性格・持ち物などから「この人の内面はどーだろうか」ということを視野に入れつつ、応対するテクニックが書かれていたが最後は「相手にするな」というのがおもしろかった。やはり「人間は見ため通り」というのがよくわかった。「だからテレビに嫌われる」は堀江貴文氏とジャーナリストの上杉隆さんの対談集だった。TVにまつわることについていろいろ語っていた。TV業界そのものの今後やマスコミ(報道)のダメダメさ、政治家、業界団体とマスコミのつながりなど、TVの裏側が書かれていた。今のマスコミは個性がなく、政府から出された情報そのままを載せるなどダメな点が多いそうな。一般人も賢くなりtwitterやフェイスブックなどのSNSから本当の情報を入手し、既存のマスコミの「ウソの部分」を見破るのである。まだ高齢者層には「TVは絶対正しい神話」が根付いており、この層が淘汰されると変わるだろうと示唆していた。まぁ、こんなものだろう。
June 23, 2012
「オリンパスの闇と闘い続けて」は最近この手の告発本はよく出版されているがまさにこれだった。今問題になっている「オリンパス粉飾決算の告発本」と思いきやごく普通の営業部員の方の本(著者は浜田正晴氏)だった。上司の不正を内部告発したのに、なぜか事前に漏洩され営業部から別へ異動させられ監視の対象となったそうな。その後も電話禁止や他の社員や他社の方との交流禁止などがんじがらめにされ、辞職も考えるが「ここでやめれるか!」と奮起し、裁判闘争に入るも1審目は敗訴、2審目は勝訴するも現状は以前と変わらず「のけ者状態」のままで会社は改善をしないそうな。この本では家族や支援した弁護士団の人たちとのエピソードが書かれていた。告発前になぜか漏洩したのが最後までわからないのが不思議である。内部告発はつくづく報われないな~。「国民学校物語」は戦前・戦中だけに存在した「国民学校」の歴史とカリキュラムが書かれていた。子供の教育よりも「国家・天皇への忠誠」を第一とし、幼い時期から「忠君愛国」を将来の戦士として教育したそうな。(この本では秋田県平鹿郡植田村立植田国民小学校の資料を中心に書かれていた)本来なら終戦時に焼却されるはずだったが、なぜか当時の資料が保存されており、著者がまとめ書籍化したものだった。当時の学年別カリキュラムや教育方針、軍事教練などが詳細に書かれていた。数年だけ存在した国民学校の様子が少しわかった。「「裸」の文化史」は主にヨーロッパ・アメリカにおける「裸文化」について書かれていた。日本ではそんなに(男女を問わず)裸で主張するデモやイベントは法やモラルの問題でなかなかできないが、海外では「ヌーディストビーチ」や裸でデモ、裸で音楽イベントなどが豊富にあり「裸は恥ずかしいものではない!主張の一つだ!」としていた。この本では裸の歴史ではなくここ最近の裸イベントやデモのエピソードがモロ出しの写真とともに紹介されていた。「う~ん…日本と違い西洋は裸に寛容だな~」と改めて思った。なかなかおもしろかった。
June 22, 2012
「朝鮮王朝101の謎」は朝鮮王朝27代の王様のエピソードや王妃、時代を生きた悪女などが丁寧に書かれていた。それ以外にも朝鮮王朝の謎や制度、文化などの事柄が書かれていた。日本の皇室では側室の話や毒殺説、権力闘争の話はタブー視されているのに韓国時代ドラマでは高い確率で王妃vs側室やA側室vsB側室の次期皇太子争いの話が出てくる。この本をしっかり読み予習しておけば韓国時代モノがよくわかると思う。なかなかおもしろかった。「ゴロツキはいつも食卓を襲う」は「フード理論」というものについていろいろ書かれていた。わかりやすく言うと「食のベタなうんちく集」だ。フード論のフード三原則というのが1.善人は、フードをおいしそうに食べる 2.正体不明者は、フードを食べない 3.悪人は、粗末に扱う ということだった。これらの三原則をTVや映画、マンガのシュチュエーションに当てはめ、「こーいうのあるある!」と解説していた。私と同年代(40歳前後)ならホイチョイプロダクションの似たようなシリーズを覚えていると思うが…(まったくウソの三原則や法則を作り、さもあるかのように本を書く企画)まぁ、この本は「取調べといえばカツどん」・「刑事の張り込みにはアンパンと牛乳」・「食パンを食べながら角を曲がるとイケメンと出会える」など「食べ物」と鉄板な出来事がたくさん紹介していた。一応最後まで読んだが、「あるあるネタ」なのでこんなものだろう。ただどの層に読ませたいのだろうか?気になる。
June 21, 2012
「未解決事件71」は日本で発生した未解決事件を年代ごとに71つ紹介していた。71つも書いているので個々の事件は紹介しないが、新聞(当時ね)をにぎわした事件ばかりだったの大概知っていた。まぁ、有名なところで「オウムのサリン事件」・「世田谷一家殺人事件」・「グリコ・森永事件」・「東電OL殺人事件」・「神戸連続児童殺傷事件」・「豊田商事会長刺殺事件」・「3億円事件」などが書かれていた。一気に読了した。まぁ、こんなものだろう。「「日本」を捨てよ」は著者(苫米地英人氏)による「日本人論」だった。海外では頻繁にデモをしているが日本人はほとんどしないし、大地震でもキチンと列を作り順序を守るなど「どーして日本人はこうなのか?」ということを苫米地先生が回答していた。その他にも日本人独特の行動や考えについていろいろ語っていた。おもしろかった。
June 20, 2012
「日本の原爆」は戦時中、日本陸海軍の原子爆弾開発秘話が書かれていた。日本は理論上の原爆開発は早い段階から大学で考えられていたがウランなどの鉱石がなかなか入手できず(日本国内でもほんの少し、ウラン鉱脈はありました)リアルな開発がなかなか進まなかったそうな。陸軍は大阪・東京帝大、海軍は京都帝大と他の帝大でなぜか別個で開発を進めており、オブザーバーに仁科芳雄、朝永振一郎、湯川秀樹教授ら加わり、秘密裏に開発を進めてきたがウランの純度や設備の不備、研究者の数や質などの問題が山積みで遅々として進まず、先に爆発実験まで進めていたアメリカに先を越され広島、長崎に原子爆弾が投下されたのである。後半はこの原子爆弾開発に関わった研究者のその後(多くは日本の基礎原子力学の基礎を作った人々だそうな)多くが偉い人となっていた。なかなか、興味深い秘話でおもしろかった。「時空の旅人」は著者(長沼毅氏)は生物海洋学者で南極、北極、サハラ砂漠、日本の各地の地盤や鉱石など地下の話をしていた。う~ん…最後まで読んだがつかみようのない内容だった。私は全然ダメだった。すいません。
June 19, 2012
「熊野修験「奥駈け」同行記」はかなり前(1998年)の奥駈け同行記だった。山伏の修行である奥駈け(那智山~吉野山の大峰山脈)180キロを各地で修行をしながら7日間で踏破する話だった。このほかにも那智四十八滝などの体験記も書かれていたが、「う~ん…」という感じだった。特に「これっ!」ということもなく行程や修行の様子が淡々と書かれていた。正直、おもしろくなかった。残念。「記憶する技術」はしゃか力に覚えるのではなく、「忘れてもいいじゃーない。また覚えれば…」という感じで書かれていた。簡単に言うと「イメージとストーリー」で記憶しようということだった。繰り返し音読で覚えるのではなく、イメージを膨らませストーリー仕立てにすれば、抜け落ちが少なく多くを記憶できるそうな。確かビートたけしさんも漫才を覚える時に「イメージで覚える」と言っていたがかなり有効な手法なのだろう。参考にしようと思う。
June 18, 2012
「NHK歴史番組を斬る!」はNHKの歴史番組について、「ここが間違っている!」・「この事件は捏造である!」・「引用している資料や専門家の話が間違っている!」といろいろ指摘していた。著者(鈴木真哉氏)はプロの歴史研究家ではなく、役所勤めを経て歴史研究家兼著述家らしい。それにTVで放送される歴史番組の間違い指摘することをライフワークされているそうな。内容は上記のとおり、「○○が違う」と揚げ足取りだったが、私から言わせると「両方間違っていない」である。なぜならだれもしの現場を見ていないからだ。なのでプロの歴史家や著者がどうこう言っても仕方ない。TV番組なのだから、クソまじめに鬼の首を取ったように「○○が違う!」と言ってもNHK側からすると「それらな、オマエ見たん?」と聞かれれば著者はどうするのだろうか?エンターテイメントな番組として見たらいいやんと思うが…こういう人がいるからいちいちテロップで「歴史上のことなので諸説ある場合もあります」と書かないといけないのだろうなぁ。「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」は宗教学者・島田裕巳氏の宗派の歴史を解説していた。最近の新興宗教の話ではなく、日本古来からある浄土宗、浄土真宗、天台宗、日蓮宗、禅宗などを詳しく解説していた。まぁ、開祖の紹介からはじまりどのように成長していったが書かれていた。また各宗派でも弟子が独立や教義の違いから分派などたくさん増えたが、時の幕府や明治新政府が規制をかけ先の大戦までこの状態が続いたそうな。戦後、新憲法で「信教の自由」が認められ、新興宗教が雨後のたけのこの様に増えたのである。お題の「答え」はあとがきでちょろっと書いてあり、おもしろかった。浄土真宗は厳しい修行をしなくてもよく妻帯もよく増えたそうな。
June 17, 2012
「連邦刑務所(プリズン)から生還した男」は日本の暴力団の組長・吉村光男氏がFBIの囮捜査でまんまんと捕まり(吉村氏は冤罪を主張されてます)カリフォルニアの重罪刑務所に放り込まれ、アメリカ各地の極悪人の中で5年簡過ごしたそうな。ここでは周辺すべてが極悪人で、当初英語など話なすことも出来ず右往左往していたが「ジャパニーズ・ヤクザのドン」ということもありいろんな人種のマフィアから、尊敬と興味を受け後半はゆったりと暮らすことが出来たそうな。刑務所でありながら刑務職員は一切なにもせず所内で麻薬・覚せい剤売買・殺人が日常茶飯事状態で地獄の様相だったそうな。細かい刑務所エピソードが豊富に書かれていた。なかなか興味深い内容だった。「ゴキブリはなぜ絶滅しないのか」は元大正製薬に務めていた著者(林晃史さん)がゴキブリや害虫駆除業の歴史や殺虫剤開発話が書かれていた。江戸時代には「油虫」とすでに呼ばれており駆除されていたそうな。明治以降、駆除剤が輸入されたり日本でも開発されたりしたが、ゴキブリ側も生活の場を寒い北海道や高層マンションなどに移し勢力を拡大し日本ではどこでも存在する虫になったそうな。プロのライターが書いたのではないのでうまくはないがサクサク読了することができた。まぁ、こんなものだろう。
June 16, 2012
「悲しむのは、悪いことじゃない」は香山リカ先生による東日本大震災以降、精神的な悩みを抱えた人が激増しているそうな。東日本大震災には直接、被害を受けていないのに「地震の映像が日々流され、感情移入してしまい涙が止まらない」人が診察に来たり地震に関わった人々(身内を亡くす、自分だけ生き残った、飼っていた動物を救えなかったなど)の相談事例が書かれていた。身内を亡くすといっても親を亡くす場合、旦那や子供、動物を亡くす場合と症状が全然違うそうな。簡単に「(自然災害なので)仕方ない」や「あなただけではない」とかは何の慰めにもならず、具体的に治療をしないといけないそうな。いくつか対処療法が書かれていたが最後は「いいかげん(適当という意味じゃないよ)」でいいと言うことを述べていた。完璧な人ほど反動が激しく、「いいかげん」で手を打てばいいんだよよ書かれていた。「う~ん…画面を見ているだけで精神的にへこむというこはどうかと思うが…」あっ、確か音楽バンドの「スピッツ」のボーカルの方も同じような症状がでて活動中止していたな~。精神世界は奥が深い。「官僚を国民のために働かせる法」は元経済産業省の官僚・古賀茂明氏のエッセイ。行政改革や政治主導といいながら、なぜかうまく官僚に丸め込まれている政治家を厳しく指摘していた。この本では一般の公務員ではなく、官僚だけに絞り古賀氏が現役時代にあった時のエピソードが書かれていた。官僚と政治家の関係、官僚と業界団体やマスコミとの関係、地方自治体との関係が各章ごとにうまく分析して書かれていた。「へ~っ、こーいう人たちなんだ~」と関心したが、今の官僚は志が低いな~明治時代の官僚のような気概が欲しい。
June 15, 2012
「刑務所なう。」は元ライブドアの社長・堀江貴文氏の195日にわたる獄中記だった。堀江さんが長野刑務所であったことや面会に来てくれた人々、時事ニュースについていろいろ語っていた。非常に分厚く読むのに時間がかかったがとてもおもしろかった。当然、堀江氏は獄中にいるのでやり取りはスタッフを経由し公開していたので時差があるが、十分こっちの情報が獄中に届いているのおもしろかった。堀江氏は入る前90kg以上あったが規則正しい生活と断酒でグングン痩せて74kg!になっていた。非常に詳しく刑務所内の話(日々のメニュー、使役のことや刑務所の制度)が書かれており、ある意味刑務所ライフを楽しんでいる様子(無理に明るくしている可能性がありますが…)だった。「厄除開運人生」は辛酸なめ子さんが新たな厄除開運グッズやパワースポット旅、こっち方面の著名人へのインタビュー、体内洗浄など体験記が書かれていた。いや~おもしろかった。辛酸なめ子さんはこの手の方面が好きなのでいくつか本を出版しているが、これはおもしろかった。微妙なイラストとシニカルな突っ込みがマッチしており文章をもりたてていた。なめ子さんにはこのシリーズを続けて欲しいものである。
June 14, 2012
「ローマ法王に米を食べさせた男」は限界集落の石川県羽咋市の神子原地区で年間予算60万円で、わずか4年間で立ち直らせた“スーパー公務員高野誠鮮氏(実家はお寺さん)の「仕事はバリバリに出来るが、上司に死ぬほど嫌われている方」の成功記だった。田舎の老人たちはJAにまかせっきりで低収入。おまけに農業くらいしか産業がなく若者は皆無という神子原地区で、JAに頼らず住人一丸となって、「直販場」や「空き家を利用したカフェを作り旅行者を激増させ、JAを通さずお米を売り収入も激増させることに成功。これで終わらず、首都圏の大学生を「援農」で短期滞在させるなど、高野誠鮮氏が音頭をとり成功をさせたそうな。で、題のローマ法王云々だが、当初は天皇陛下に献上しようとしたが、宮内庁から「皇室は決まった米しか食べないので無理」と断れ、神子原地区の「神」からローマ法王に献上をしたところこちらは「喜んでいただきます」とメッセージをいただき、これが話題を呼び、在庫のお米が完売したそうな。著者は「JAに任せるのではなく、いろんな話題作りや多方面への宣伝活動をしていかなとモノは売れない」と言っていた。まさにそうだろう。いや~一地方公務員なのに行動的でエネルギッシュな人は珍しい。だから「スーパー公務員」と言われるのだろう。著者は公務員にならなくても、企業で大成功するタイプだと思う。なかなかおもしろかった。
June 13, 2012
「宮中のシェフ、鶴をさばく」は昔宮中の調理やメニューを決めていた高橋家の包丁道を紹介していた。昔貴族は有職故実に長けており、収入を得るため和歌、茶道、香道、蹴鞠、琵琶、着付けなどの免許発行元となり、門人を多く集め「○○家の家業は○○」と今も続いているそうな。で、この四条流の鶴をさばく包丁道(そのまま、ほうちょうどう)はこの高橋家が家元で昔は宮中のコックをしていたそうな。時代が下り宮中に調理専門職の公務員が入り、高橋家(四条流)は下野し一般庶民から高貴な人にまでに門人を広げ収入を得ていたのだ。この本では四条流の有名門人、四条流○○派みたいに分家した一族の紹介をしていた。しかし、この包丁道には裏があり、いろんな身分の人が大金を払い門人になった訳には「衣装」だそうな。こういう儀式の時、身分に関係なく高貴な服装を着る事ができ今で言うところの「コスプレ」を楽しむことができたそうな。四条流以外にも別の流派もあり、寺社で公開ショーを今も見ることができる。またこの本を書かれた著者が私より若い方で驚いた。なかなかおもしろかった。
June 12, 2012
「ゴーマニズム宣言SPECIAL反TPP論」は小林よしのり氏による反TPPのマンガだった。薄いマンガだったのでサクサク読めたがまぁ、こんなものだろう。というのは題で「反TPP論」と表明しているのでまさに内容は「TPPに加入すると、日本はこうなる。これでは日本の伝統を守れないぞ!」という内容だった。アメリカはリアルな戦争をすることなく敵国の経済やサービスをすべてを抑え、属国化(日本のことね)しアメリカを中心とする経済圏を設立することを念頭においているのである。ポチの日本国はホイホイとアメリカにすりより、積極的にTPPに加入する方針を決めたようだが、大丈夫だろうか。確かに質を選ばなければ、肉類・米など生活物資は低価格で買えるようになるが…良い面もあるが私は「アメリカに尻尾を握られ、将来的に大丈夫か?」と思った。「人は老いて死に、肉体は亡びても、魂は存在するのか?」は渡部昇一教授による「魂」の話だった。渡部氏は「霊魂は生存する」と説いていた。(渡部氏は敬虔なクリスチャンです)戦後上智大学に入学し、キリスト教の影響を強く受け「魂」についてずっ~と考えていたそうな。この本ではテーマごとに「自然科学と宗教」、「スピリチュアル」、「信仰について」などがわかりやすく書かれていた。細かい話は抜きにして、なかなかおもしろかった。私は「魂」はあるかどうかまだわかりません。
June 11, 2012
「遺稿」は昨年75歳で亡くなった立川談志家元のエッセイだった。寄席などの活動を中止していたが本人の希望で続けられた雑誌の連載エッセイを書籍化したものだった。しかし、口語体で書かれているのでスラスラ読めない。書いていることは政治社会ネタ、交流のあった著名人、家元がふと思いついた事柄で特にこれっ!ということはなかった。最晩年のエッセイだったが、「正直パワーは落ちているなぁ~」と感じた。これは仕方ないが…まぁ、こんなものだろう。「猟奇博物館へ」は海外の「ヘンな書物や人体模型」を紹介する本だった。カタログではなく、著者(加賀野井秀一氏)がその本に関するエピソードをまじえ書かれていた。まあ、西洋人ってヘンですね。中世~近世は敬虔なキリスト教使が多いはずなのに、裏では結構ひどいことをしているね~。特権階級がお金や権力で、ヘンなモノを集めたり、ヘンは本を書いたりと好き放題だった。「ヘンな本」と書いているが、方向が違うヘンな本がたくさん紹介しているのそうなりました。(※グロイ写真が豊富なので、この手の内容が苦手な方は注意してください)
June 10, 2012
「カンブリア宮殿 村上竜×経済人 人が活きる会社」はTVで放送されている人気番組「カンブリア宮殿」を書籍化したものだった。残念ながら私の住んでいる地域では放送されていなので気になっていたので読んでみた。主に全国展開するするような企業の社長と村上龍さんが対題する内容だった。登場する企業ですが、正直(全国的な企業らしいが)知らない企業が多かったです…関西圏では地上波で放送されていないので、そうかもしれない。一代で築いた社長、親から継承した社長などいろんな種類の社長が成功の方法を語っていた。非常に分厚かったが社長の人間味が知れ、おもしろかった。「ようこそ大阪ベタこて観光」はメジャーな観光地ではなく、大阪の商店街をめぐり、イラストで紹介していた。新世界(串揚げ)、鶴橋(韓国食材)、茶屋町(玩具)、空堀(日用雑貨)、日本橋(商売道具)などなどいわゆる「大阪の下町」や「コリアタウン」だった。詳細な地図付きなので観光にも十分使えそうな本だった。
June 9, 2012
「悪魔のささやき「オレオレ、オレ」」 は日本初のオレオレ詐欺をはじめた青年(著者ね)の回顧録と拘置所・刑務所で書いた日記を公開していた。北関東生まれの少年がクラブDJに憧れ、東京の底辺高校に入学するもすぐに退学。そのまま悪友たちとつるみ、裏金融業界でチョロチョロしている時に先輩から、「こーいうのやってみては?」とアドバイスを受け、オレオレ詐欺をはじめたそうな。迫真の演技で一回目から成功し、「罪悪感もなく、ゲーム感覚でお金儲け簡単にできる!」と開眼し、悪友を誘い組織的に事務所ではじめドンドン入金され仲間と豪遊し湯水の様に使い切ったそうな。その後、逮捕者一号が出たため事務所を解散し、身を潜め別の商売を考えていたが資金が必要なため、再度仲間を集めオレオレ詐欺を開始したが、警察のマークや仲間の逮捕であっさり自首したのである。この時21歳。後半は拘置所内での出来事、裁判・刑務所時代の話が続き仮釈放後まで書かれていた。経済犯罪なのに懲役6年という刑期だったが刑務所で模範囚となり、仮釈放を受け今は父親の家業を手伝いしているそうな。最後に「オレオレ詐欺に遭わない方法」を説いていたのが何かおもしろかった。最近、加害者側が事件後に刑務所から手記を出していることが多いような気がするが、こーいうのを手配する人がいるのだろうか?「武士マニュアル」は当時の書物から武士の生活態度・勤務・教育・切腹などに分けいろいろ解説していた。すでに生活態度マニュアルや江戸勤務者用マニュアルなどが存在しており、これを参考に武士たちは働いていたそうな。江戸は武士の街で多くの地方人武士が存在しており、幕府・各藩が独自に「武士たるものは○○しなさい。」とルールをつくっていたのである。たくさん書かれていたので個々のおもしろルールやマニュアルは紹介できないが、武士は枕元に下駄・ろうそく・乾燥米・小銭・替えの下着などを常に準備し火事や地震に備えるべしと書かれているのが今にも通じることだな~と感心した。なかなか興味深くおもしろかった。
June 8, 2012
「TOKYO初夜ものがたり」は地方から東京へ上京した文化人の「上京物語」が書かれていた。この本ではリリーフランキー、鴻上尚史、みうらじゅん、小山薫堂、楳図かずお(敬称略)などのほろ苦い思い出話が書かれていた。この方たちは年配なので東京での家賃がまだ1.5~5万円程度という価格で、地域の目がある地元から自由(一人暮らし)を手に入れた少年のはしゃぎ様はそうとうおもしろかった。この本に出てくる人は予備校に通うために上京→大学時代→下積み時代→成功した今という風に過去を遡り、「あの頃は親から解放され自由でよかった~」と述べていた。どの方の思い出話もおもしろかった。「ルポ良心と義務」は公務員の「国歌・国旗問題」についてレポートしていた。公立学校での式典時、国旗の掲揚と国歌斉唱を拒否する教員(実名入り)のその時話、裁判闘争、その後の対応や現状が書かれていた。ここに出てくる教員は定年間際で日教組所属、若い頃より市民運動活動家と左巻きの方なのである。口では「先の大戦で教員が生徒と戦場に送り込んだ。その反省から生徒を戦場に送らないため」に反戦活動をされているそうだが詭弁にすぎない。先の大戦以降一度も戦争をしていないし、今の若者に国歌を歌うな!国旗を敬うな!というのはおかしいと思うが…この本に出ていたが20歳くらいの青年の発言が出ていたが「母親が小学校教員で反戦活動をしていた関係で幼少期から、国旗・国歌の反対話を聞かされてきた。なのでボクの反国旗・反国歌なんです」と…ほんま「純粋まっすぐ君」やねぇ~。20歳にもなったら自分で考えろよ。思考停止しているだけで、反国旗・反国歌を堂々と言っている時点でバカだろう。もっと世間を自分の目で見て、考えなさい。何かこういう活動をされている方は純粋まっすぐ君、まっすぐさんが多く幼い感じがする。
June 7, 2012
「じろじろ見て」は重度の脳性まひでありながら鎌倉市議を連続3期されてる「千 一(せん はじめ)」さんの手記だった。生まれて1年後に重度脳性まひと判明したが、養護学校→神奈川大学→大学生協に就職→鎌倉市議(3期目)という風に今までの歩みが左足で書かれていた。(唯一動く部分が左足)今は障がい者向けの専用キーボードや電動車椅子、サポート団体などが充実しており、障がいがあっても社会進出が可能になり、著者も「障害があっても鎌倉市をなんとかしたい」という思いがあり出馬したそうな。とうぜん選挙の経験もなくボランティア団体や大学の友達・生協時代の同僚などが前面的に協力しみごと当選。ちゃんと議会にも参加し、市内に多目的トイレの設置や駅周辺の整備などを提案していた。この本では、議員になる前(前半)、市会議員となった以降の活動話が書かれていた。著者が落語好きということもあり、軽妙な筆致で書かれていた。なかなかおもしろかった。「古代ギリシアがんちく図鑑・古代エジプトうんちく図鑑」ですがまとめて感想を書きますが、題の通り「図鑑」でした。著者は芝崎みゆきさんで豊富なイラストで書かれていた。両方とも古代の「神話」が書かれていた。ギリシア・ローマとも悠久の歴史があり、日本ではあまり知られていない神様や古代の王様列伝がたくさん書かれていた。ただイラスト(漫画)と文章があちこちに書かれており、少し読みにくかった。まぁ、こんなものだろう。
June 6, 2012
「阪神タイガース松木一等兵の沖縄捕虜記」は戦前大学野球(明治大学出身)と実業団、大阪タイガースの選手と監督を経験し野球の殿堂入りした松木謙治郎氏(福井県出身・1909~1986没)の手記だった。前半は30台後半で炊事兵として召集された後、沖縄戦に参加し捕虜になるまでの話で後半は捕虜収容所生活での話と戦後の話が書かれていた。松木氏は野球は超一流、酒豪でユーモア精神にあふれ親分肌で「オヤジ、オッサン」と呼ばれており本人もそれを意識して若い選手や捕虜仲間たちから人気があったそうな。やはり顔が売れていたせいもあり、軍隊時代・捕虜時代とも「いい待遇」で暮らしており捕虜生活は幸せだったそうな。他の著者の書いた本では捕虜生活中は「塗炭の苦しみだった…」と書かれている本がとても多いが、松木氏の場合は「戦いもなく若い人がすべての身の回りの世話をしてくれ、(労働作業など)することがなくひまでひまで仕方ない…」とこぼしているし、収容所での演芸会や大隊別野球大会など余興の話も多く、シベリアやアメリカの砂漠地帯に送られた捕虜の方と全然違うのに驚いた。まぁ、松木氏の人間性もあると思うが、すごく前向きな手記でおもしろかった。戦後は鉄工所の社長から球界に復帰し、コーチをへて東映フライヤーズの監督を務めたそうな。(ちなみに松木氏の長女はシンガーソングライター兼振り付けしの濱田ペコ美和子さんで「マル・マル・モリ・モリ!」や「崖の上のポニョ」の振り付けをされている方です。)
June 5, 2012
「昭」の副題は」「田中角栄と生きた女」で秘書で愛人だった佐藤昭(のちに昭子に改名)さんの娘である佐藤あつ子さんのオヤジ・田中角栄と母親・昭子さんのこととあつ子さんの半生記が赤裸々に書かれていた。昭子さんは金庫番とし角栄氏を支え総理大臣にまで押し上げ、田中派出身の政治家を育て上げた大人物なのである。角栄氏は妻がおりながら、昭子さんのほかにも芸者さんの辻さん(男子2名を生ませ、後に田中家の息子として認知)がおり、角栄氏は平等に愛人と子供をかわいがっていたそうな。著者は何不自由もなく育てられていたが、ロッキード事件後マスコミにさらされたことと自身の恋愛問題で自殺未遂を繰りかえし、すさんだ生活を送り母親とも不仲になり連絡をとっていなかったが母が重篤な肺がんとなりやっと「母親との邂逅」がなされ、思いで語るとしてこの本が書かれたそうな。総理の娘でありながら、同級生には妾の子!」と蔑まれ、田中事務所の金庫番(通称:越山会の女王)で大奥の主のように振舞う母親に嫌気が差し母親と距離を置き屈折した青年期を送った著者の話に何ともいえぬ思いがした。総理になる前のオヤジはこっちの自宅にも遊びにきてくれたが、総理就任後は多忙を極め滅多に会うことができず軽く事務所で面会程度となり、病気で倒れた以降は田中家(真紀子さんね)の意向で面会すらできなかったそうな。後半は亡き母親のお金がらみの事で散々振り回されたエピソードが詳しく書かれており、おもしろかった。確しか田中京さんの手記も読んだような気がするが、こっちの方がインパクトがありじっくり最後まで読了した。
June 4, 2012
「チャングム、イ・サンの監督が語る韓流時代劇の魅力」は韓国人気時代劇専門の監督兼演出のイ・ビョンフン氏のインタビューと過去の作品に対する思い出語りだった。私もイ・ビョンフン監督の作品が大好きで結構見ており、楽しく読むことができた。(ちゃんと日本語に訳してあります)過去の作品である「ホジュン」・「商道(サンド)」・「チャングムの誓い」・「イ・サン」・「トンイ」について演者さんや脚本、当時の製作現場についていろいろ語っていた。やはりどの作品の主人公を演じる役者さんが(日本とは違い)ムードメーカーになり、他の役者やスタッフをグイグイ引っ張っていかないと良い作品が撮れないと発言していたのが興味深かった。このイ・ビョンフン監督は結構、「毒舌」ではっきりと「○○さんは努力が足りない」・「○○さんはまだまだ未熟」と辛らつな発言をしており、作品を見ている限りでは「そんなことないのになぁ~」と正直思った。ホジュンのチョン・グァンリョル氏、チャングムの誓いのイ・ヨンエさんをベタほめしているのがおもしろかった。なお、他の作品の主人公や脇役の方のこともいろいろ書いています。ぜひ読んでください。後半は監督自身の半生記が書かれていた。監督の人生も波乱に飛んでおり、ドラマになりそうでおもしろかった。
June 3, 2012
「不思議ちゃん」はタレントで子供服店を経営している千秋さんの半生記だった。お父さんが非常に有名な会社の社長で一族高学歴というエリート家族に生まれながら、タレント・歌手活動→結婚&離婚→子供服店の立ち上げというサクセス・ストーリーが書かれていた。勉強が大嫌いで歌うことが大好きな著者は早くから芸能界で働くことを意識しながら成長し、フジTVのデビュー番組からタレントとしてデビュー、なかなか歌手活動をさせてもらえず悶々としていたが、「ウリナリ」で歌手デビューし、CDが大ヒットし歌手の地位を得て、単独で歌手活動をするまでが書かれていた。後半は結婚、出産、離婚、離婚後の父親と娘の関係があっさりと書かれていた。厚みのある本だったが文字も大きく書かれており、一気に読了することができた。なかなかおもしろかった。「石器の都市文明」は以前読んだ青山和男先生による少し専門的なマヤ文明の本だった。前作は「高校生で読めるように」書かれたそうだがこの本は大人向けだった。内容は前作をもっと専門的にした内容で厚さも十分ありじっくり読了した。四大文明とは違い独特の世界観を持つマヤ文明に興味を持った。なかなかおもしろかった。
June 2, 2012
「イラン人は面白すぎる!」は吉本興業に所属している自称:地下お笑いコンビ「デスペラード」のイラン人マミエ・シュン・サラミさんのイラン人おもしろ手記だった。著者は少年期に来日しそのまま日本に滞在し、お笑い芸人になった変わり者らしいが、この本は非常におもしろかった。中東といえばイスラム教国、ターバン、ラクダ、砂漠、超保守的な国(人種)というイメージだが実際は超いいかげん(うそをウソと思っていない)でお祈りも適当、アメリカ国やカルチャー大好きな人々だった。イスラム教やイランの法律は非常に厳しく死刑もごく普通に行われており、まだまだ近代的な人権思想より伝統が息づいており、国としては面白みのない国らしい。いろいろおもしろイラン事情が書かれているが、個々の紹介はカットするが、非常におもしろかった。日本国・日本国民と全然違い禁欲的で家族主義、いい面もあるがようだが、著者は「日本の方がいい」と〆ていたのがおもしろかった。お笑い芸人だけあり、十分おもしろかった。「古寺巡礼(初版)」は和辻哲郎先生によるお寺と仏像記だった。なんと1919年に初版が出版され、今年ちくま文芸文庫より再販されたモノだった。内容はともかくはやり時代を感じた。ギリシアやローマとかを漢字表記してあったり、平成時代にはあまり使われない漢字や例え、表現が頻繁に使われていておもしろかった。内容は京都、奈良のお寺や博物館で開催された特別展などが紹介されていた。93年前!の内容だったが今でも十分読むことができた。この時代は仏像に対してそんなにケアされていないようで、正面の写真だけでなく、なぜか横側から撮影された写真や顔面ドアップなど今では絶対見ることができないショットが掲載されていた。これだけでも十分である。内容はごくまじめなの「見仏記」です。
June 1, 2012
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